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2006年09月30日

Corton-Charlemagne 2004 Domaine Denis Pere et Fils

vins9-27.jpgそれにしてもデカい蟹であります。重さ約1キロというワタリガニ、全幅は30センチ近くあります。魚屋のおっちゃん曰く「漁師から直接買ったヤツやさかい安い・・・」しかしこうも付け加えたのでしたが「10月にならんと身が詰まらんけどな・・・」。帰宅して茹でるにも鍋の大きさが足りません。特大中華鍋を引っ張り出し何とか茹で上げました。
蟹にはどうしてもシャルドネの濃いものが欲しくなります。最近リリースされたコルトン・シャルルマーニュ、ドメーヌ・ドニ・ペール・エ・フィスの04、勿論早過ぎるのは承知の上での抜栓であります。コルクは何故か細く感じる49ミリで生産者元詰めとしか焼き印はありません。

vins9-29.jpg色は薄いのがむしろ当然なのですが、ブルゴーニュのグラン・クリュは黄金色でなければならないと信じている方々には気の毒なぐらいの色合い、香りは早くも開いていてこのミレジムには期待が持てないことを示唆しているようです。口に含むと複雑なるミネラルに結構濃厚な果実味が感じられますが酸の少なさが少々気になります。しかし茹でた蟹は何もつけずにこのワインと合わせるとさらに味わい深く感じます。
ワタリガニというのは菱形にオレンジ色の卵巣が詰まっているのを期待しましたが残念ながらオスでした。立派なハサミの根本の肉は食べ応えがありましたが・・・

posted by: Georges : 2006年09月30日| コメント (0)

2006年09月29日

ボニリジャパン定例試飲会

毎月最終金曜日に酒販店やインポーター各社が集まる試飲会です。今日はフランス、イタリア、スペインにオーストラリア全26種類のワインを試します。
bonili0929-01.jpg私が気に入ったのは11番目と12番目のスペインはリアスバイシャスのアルバリーニョどちらも2005年ヴィンテージですが私はフルーティーなグリーンが好みです。
最も好みはやはりシャンパーニュ、アルフレッド・グラシェンの新しいヴィンテージは1997年。第2次醗酵にコルクを使うので瓶口が角張ってます。最近はRMばかりが取り沙汰されていますが良心的な生産者はいくらでもあります。マスコミに取り上げられれば高くなるだけで味は変わりません。そうそう嬉しいニュースを聞きました。私の大好きなボランジェがあの怪しげなインポーターからアルカンに移ったとのこと。

bonili0929-02.jpg

posted by: Georges : 2006年09月29日| コメント (0)

2006年09月27日

Cotes du Jura Chardonnay “En Billat” 2004 Julien Labet

vins9-26.jpgジュラのワインと云えば「特殊なもの」と教わった方が多いはずでありますが昔から日本に輸入される殆どがヴァン・ジョーヌだったので仕方ありませんね。黄ワインは所謂独特のものでスペインのシェリーとほぼ同じようなクセのある飲み物です。しかし赤本を開いてみるとジュラもサヴォアも Comite regional Bourgogne に属し本来同じ括りで扱われるべきワインなのかも知れません。コート・デュ・ジュラの白ワイン、セパージュを見ると次の記載があります。savagnin (ou nature), chardonnay (ou melon d'Arbois, ou gamay blanc) 即ちサヴァニャン、シャルドネの2種類なのですが各々呼び方が他にあるようです。シャルドネがガメイ・ブランと呼ばれるのは全く知りませんでした。

輸入元の説明をご紹介申し上げると「輝きのある色調。黄桃やアプリコット、熟れたリンゴを想わせるアロマにアーモンドの香りが加わります。口中ではジューシーでボリューム感があり、豊富なミネラル感とのバランスが素晴らしい白ワイン。ブドウ品種は平均樹齢100年のシャルドネ100%、土壌はシスト、青粘土で収量は40hl/ha、オーク樽熟成は15ヶ月(4~10年使用の228L樽)、平均年間生産量は1,000本、栽培面積は0.27ha」とのことであります。
ボトルは肩の辺りが膨らんだジュラ特有のもので産地のレリーフもあり、コルクは良質の48ミリ。グラスに注ぐとどちらかと云うとシュナンのような香りが広がってきました。残留亜硫酸は殆ど感じませんが、ぬるい温度では酸の少なさを感じてしまいます。口に含むと懐かしいブルゴーニュの白ワインを思い出します。樽熟成なのに樽を感じないのは殆ど新樽を使わないからでしょうか?
このワインは大変良くできていると思います。自然派云々また有機栽培などとラベルに書いてあるものに旨いものなしと叫び続けておりますが、このワインにもエチケットに何ら表示はありません。輸入元の説明には次の記載もあります。
特殊ワインで有名なジュラにありながら、「“ヴァン・ジョーヌ”は素晴らしいジュラのテロワールを損ねてしまう」と考えるアラン・ラベ氏が、スティル・ワインを中心に生産するドメーヌ。1974年にドメーヌを引き継いだ当初から、農薬や殺虫剤等の化学物質を使わないなど独自の考えを貫くアラン。1997年からはブルゴーニュのラモネで修行した息子ジュリアンと二人でドメーヌを運営。2003年からジュリアンが手がけるアン・ビヤの区画は、ジュリアンの所有となっています。
で、私の希望として申し上げたいのは「4年から10年の樽を使うぐらいならガラスコーティングしたステンレスタンクを使って頂きたい」と云うことであります。テロワールを重視するならなおさらのこと、清潔さを保つためにもタンクによる熟成の方が優れているはずであります。

posted by: Georges : 2006年09月27日| コメント (1)

2006年09月26日

Chateau Croix de Versannes 2003 AC Saint-Emilion

vins9-24.jpg実はこの2003ではなく2002年に目をつけていて、残り全部を買おうと思っていた矢先にどこかのお店に先を越されてしまいました。右岸の割に雑誌などでは全く騒がれていない様子ですが、実力は大したものでリリース直後よりもかなり良くなってきました。目をつけていたのは私だけではなかったようです。まだ何ケースもあると聞いていて安心していたのですが・・・。「覆水盆に反らず」ですか、2002西宮北口のワインバーにはまだあったはず、ボチボチ楽しむことにするしかありませんね。

vins9-25.jpgさてこの2003年はまずはアルコールが気になります。果実味よりもアルコールとはこれ如何に? 色はそんなに濃くありませんが私には02と比べて印象は薄く、時間を経過して濃くなることも期待できません。でも02の印象もリリース当初はこんな感じだったかも? しばらく経ってからもう一度判断することにします。
えーっ、もうそんなに数がない? だったら他を探しますが・・・。似たようなワインは山程ありますし・・・、一つの銘柄に拘らないのが私流であります。

posted by: Georges : 2006年09月26日| コメント (0)

2006年09月25日

Champagne Beaumont des Crayeres Fleur Noire Blanc de Noirs Brut 2002

vins9-22.jpgワイン大学の定例会が今週の木曜日に迫っているのですが仕事場のパソコンが壊れてしまい、出席頂く方々のメールを再チェックできていません。お一人お一人に携帯電話からメールさせて頂きましたがもし何も届いていない方おられましたらこの場を借りてご連絡の程お願い申し上げます。さて今回はすべて泡物で参ります、目玉はアラン・ロベールの1990トラディションですがもう一つのメインがこのシャンパーニュです。ピノ・ノワールだけで造られているブラン・ド・ノワールですが大変パワフルなのですがドライな辛口に仕上がっています。

vins9-23.jpgデゴルジュマンはごく最近のもので輸送によるダメージは殆ど感じません。本場の味を知る人にとってはまことに嬉しいシャンパーニュであります。

posted by: Georges : 2006年09月25日| コメント (0)

2006年09月24日

Chateau Fougas Cuvee Maldoror 1996 AC Cotes de Bourg Jean-Yves Bechet

vins9-21.jpg裏ラベルには「シャトー・フォーガス」と明記されていますが「フォー」にはならないはずで「シャトー・フーガ」と発音するはずであります。末尾のSは発音してもしないでもどちらでも構わないようですが、別の「フーガス」という単語は fougasse と綴り意味は地雷とは恐ろしい。従ってそんな危ない意味合いを避けるため「フーガ」と発音するはずであろうと私は思います。輸入元の説明によるとカベソー50%、メルロー50%で新樽熟成が18ヶ月とのことです。かすかに覚えているのですが確か6本入りの豪華な木箱に入っていたはずでリリース当時に飲んだらインクのように濃いワインでタンニンも思いきりきつかった筈であります。それから何年も経過して開けてみた訳ですが・・・。
コルクは至って健全、全長49ミリ液面に触れている部分だけが赤黒く色付いています。グラスに注ぐと色は非常に濃いダークルビー、香りはピーマン臭にバニラ香、ダークチェリーの香りも感じますが口に含むと果実味があまり感じられません。

葡萄樹が若いのでしょうか、ただただタンニンのアタックだけが舌を襲います。時間が経つとようやく果実味が出てきましたがこれから先バランスが良くなるとはとても思えません。評論家好みのワインを造ろうとする努力は分かりますが、リリース当初の予想と現実には大きな隔たりがあることを生産者自身ご理解頂きたいと思います。
それにしても凄い澱の量です。瓶の内面半分程に細かい泥のような澱がこびり付いています。また別に粗い固まり状の澱がデカンタした後の瓶底に見られます。普通これだけ澱が発生するとタンニンはあまり感じないようになるのですが、やはりこれは「タンニン過多症」のワインなのでしょう、まだまだしっかりとしたタンニンがありました。アペラシオンはコート・ド・ブールジロンド河を挟んでマルゴーの対岸あたりに広がる所謂右岸の地域でありますが、この地域ではそんなに長熟するワインは出来ないように思います。コックラン氏が造るシャトーファルファなどが良い例で1990年のような素晴らしい年でもリリース直後から既に美味しく飲めました。新樽使用比率は20%までにした方がこの地域では良さそうな気がします。

posted by: Georges : 2006年09月24日| コメント (0)

2006年09月23日

Cotes du Rhone Cuvee Gourmande 2000 Chateau du Mourre du Tendre

vins9-20.jpg一連の状態の悪いはずであろうワインの続きであります。劣悪なる保管状況でワインがどうなるかという私なりの検証であります。まずこのワインはキャップシールが全く回りません。で、キャップシールの先端を切り取ってみると青カビとか黒カビの固まりであります。瓶の先端をペーパータオルで拭き取り抜栓しようとするとコルクはフニャフニャ、久しぶりにソムリエナイフを使ってみましたがワインの漏れは確実で噴きこぼれたところに黴が付着していたと考えられます。しかしコルクのワインに触れた部分の香りは至って健全です。実に甘い香りでグルナッシュのアロマと半ば熟成した香りであります。早速グラスに注ぐと残留亜硫酸とは全く無縁の泡立ちも殆ど無い大変綺麗に縁が整います。レッグも長く口に含むと実に「グラ」なワインなのであります。熟成の不思議かも知れませんがしばらくの間置いてみましたが全く味わいは衰えを知りません。

果実味が豊富でローストビーフサラダやハッシュドビーフなどの食事にも実によく合いますが、パルメジャーノ・レッジャーノには何故か合いません。やはり地元のチーズには地元のワインなのですね。アッソーロ・レッジャーノと合わせると納得のコンビネーションになりました。ワインと食べ物の相性は実に複雑怪奇、チーズならば何でも合うというのは大きな間違い、合うものはその地のワインであることがよく解ります。
いつ漏れてしまったかは判りませんがワインは至って健全であり、味、香り、また色まで全く問題はありません。漏れがあってもそれから酸化が進まないのがコルクの特徴なのでしょうか、しかし漏れたワインで酷いのに遭遇したときもかなりの数に上ります。
要はワインと言うモノ、飲んでみないと判らないのがどうやら正解みたいですね。

posted by: Georges : 2006年09月23日| コメント (2)

2006年09月22日

il futuro IGT Toscana 1997 Imbottigliano all'origine dal produttore Wilhelm s.a.s.

vins9-19.jpgまたまたなのですが一連の壊れたセラー内に保管していたワインです。製造元の表記は上の通りでありますがワインの裏には「イル・コロンバイオ・ディ・チェンチオ」との記載があります。一時いろいろ騒がれたワインですが最近は高くなりすぎたのか、または人気がなくなったのかあまり噂を聞きません。とても重い935グラムものボトルは怒り肩でなおかつレリーフがあり偽物対策には万全な対応であります。ファースト・ヴィンテージは確か1994年だったはずですがこの97年はとあるワイン屋さんが買い占めたような記憶があります。保管状況が悪かったせいでしょうかコルクにはワインが滲んでいますが噴きこぼれるまでには至っておりません。とりあえずデカンタしましたがかなりの澱が瓶にこびり付いていて取れません。さてグラスに注ぐと先ず感じるのがキアンティの熟成香で明らかなサンジョヴェーゼの熟成した香りであり、フランス系品種の特徴は全くでていません。色はしっかり濃い赤紫色を呈していますが少し濁りがあります。味わいは正直申し上げるとバラバラでキアンティ・クラシコに南仏のメルローをミックスしたような味わいで全くまとまりがありません。グラスを回すと一層アンバランスになってしまいます。さらに申し上げると合うはずのトマトやチーズとの相性がおかしいのです。決してブショネではありませんが、やはり保管状況が悪かったからでしょうか?

ワインにはそれなりの歴史が必要ではないでしょうか、フランスのワインはかなり厳しい法律でその製法が守られていますがイタリアの場合法律がコロコロ変わり伝統的なワインより「売れるワイン」に走る傾向が強すぎると思います。ワイン評論家と手を組んで濃い濃いワインを造り、新樽に放り込んでガンガン樽香を効かせる、ただそれだけのワインなのですがとんでもない高値の付くのは買う人間が存在するからだと私は思います。ワインは食事と共に楽しむもので食事に合わないようなワインを評価する方がおかしいと私は思います。

posted by: Georges : 2006年09月22日| コメント (0)

2006年09月21日

Chateau du Mourre du Tendre Cuvee Tradition 2000 AC Chateauneuf-du-Pape

vins9-18.jpg壊れたセラーの中にあった一連のワインであり、保管状況が悪いことだけは予めご了承頂きたいと思います。購入したのは2004年の10月、輸入元の当時の触れ込みはこんな感じ「栽培されているぶどう品種はグルナッシュが80%、ムールヴェードル15%、シラーは5%。総面積は20ha, うちパプは2ha、残りはローヌおよびヴィラージュに使用されます。ローヌに使用されるぶどうの平均樹齢は40~50年、ヴィラージュは60年以上、パプに至っては85年から105年ほどの古木も使用されます。収穫は全て手作業、除梗は行いません。そのため、タンニンたっぷりのがっしりしたワインができますが、それを樽に頼らずステンレスとコンクリートタンクを見事に使いこなし、時間をかけてじっくり仕上げていきます。

これこそジャック・ポメル氏の秘密技と言えましょう。色とアロマを最大限に抽出させるため長期間キュヴェゾンを行い、さらにノン・フィルタリングで本来の果実味をしっかりキープします。蔵出しは、ローヌもヴィラージュもパプも収穫から4年後になります」とのことで、さらに著名な評論家が高得点をつけていることも指摘されておりました。
温度変化があったせいでしょうか漏れてはいないもののコルクの先5ミリ近くまで染み出そうとした形跡が見られます。色は健全で輝きあるルビー色と申し上げたいところですが少し透明感に欠けるように思います。香りはやはりグルナッシュ・ノワールそのもののアロマ。味はかなり品のある上質のローヌで重たくないのが有り難いと思います。ノン・フィルターと云うことですが全く澱は発生していません。
輸入元の資料によると「ブドウ品種は平均樹齢71年のグルナッシュ90 %、同じく33年のムールヴェードル10 %、栽培面積は2.0 ha、単位収穫量は28 hl/ha、平均年間生産量はたったの2500 本」税別小売価格¥8300と云う高級品でした。
訃報です。フランスからの情報によりますとヴォーヌ・ロマネのアンリ・ジャイエール氏がお亡くなりになったとのことです。私がこの蔵によく行ったのは1980年代のこと、毎年毎年通っていたので彼がその1986年ヴィンテージのワインを分けて頂くことになったのが1987年のこと、引き取りに伺ったのが2年後の1989年のことでありました。当時は普通のドメーヌでパリのヴリナ氏とフィレンツェのピンキオーリ氏が好んで買っていた程度でしたが・・・・。
ご冥福をお祈り申し上げます。

posted by: Georges : 2006年09月21日| コメント (0)

2006年09月19日

Gigondas 2001 Domaine des Tourelles Roger Cuillerat

vins9-17.jpg壊れたセラーの中に入っていたワインです。かなりの温度変化があったはずなのですがコルクの状態からは問題ないような感じであります。引き抜いてみると液面に触れる部分だけが着色していてコルクが動いた形跡は殆どありません。コルクさえしっかりしていれば温度変化には耐えられるという証拠かも知れませんね。ボトルは Gigondas のレリーフ入りですから正真正銘のジゴンダスに間違いないでしょう。グラスに注ぐと泡立ちは全く起こりません。結構とろみのあるような液体でレッグも長く見た目には良さそうです。香りは鼻を近付けなくてもハッキリ分かるグルナッシュ・ノワールの果実香です。赤本を開いてみたらジゴンダスがアペラシオンを得たのは1971年1月6日のこと、赤とロゼがあり赤の品種構成はグルナッシュ・ノワールが最大で65%、ムールヴェードル・シラー・サンソーの割合が25%以上そしてカリニャンを除く赤のコート・デュ・ローヌで許可されている品種が10%と云うことであります。

もっとも法律はコロコロ変わるのが最近の傾向です。イタリアは毎年のように法律が変わりますしフランスも細かいところはいろいろ変わっているようですので最近はどうなっているのか分かりません。
で、色は綺麗なルビー色を呈し味わいは程良いタンニンと濃厚な果実味がありながらアルコール度数は14.5%と高く結構辛口に仕上がっています。かなりの澱が発生していますのでデカンタした方が良いでしょう。今が飲み頃、リリースされてからかなり日が経ちますが見つけたらお試し下さい。お薦めワインであります。
お昼はいつも八戸ノ里のビストロ・プルミエのランチを楽しんでいます。先ずグリーンサラダはレタスにトマト、スナップ豌豆にオクラ、人参のジュリエンヌも入りマスタードのドレッシングで頂きます。スープは茄子のポタージュ、この味は家庭ではなかなか出せません、本当に旨いスープであります。メインはポークピカタ、下には茄子のムニエルが敷かれトマトソースがかけられますがこのソースが絶品であります。新鮮な茄子はムニエルにすると実に甘さが引き立つものです。デザートは幸水とカスタード・プリン。そして紅茶。これだけ出てきて税込1000円とは驚きの安さであります。しかしこの辺では創作和食屋が列を成す程のにぎわい、さらに予約で一杯の寿司屋が繁盛を極めております。美味しいかそうでないかは人それぞれ価値判断の基準が違うので敢えて申し上げることはありませんが、流行っている店が美味しいとは限らないことの良い例であると私は思っております。

posted by: Georges : 2006年09月19日| コメント (0)

2006年09月18日

Rosso Cardinalizio Liberto Degli Albinoni Vino da Tavola Vini Selezionati

vins9-16.jpgヴィンテージ表示のないワイン、最近ではあまり見掛けませんがこのワインにはその表示がありません。裏ラベルを見ると品名は「ワイン」原産国「イタリア」輸入業者大榮産業・・・・位しか記載がありません。何方かからの頂き物だと思いますがネットで調べても殆ど出てきません。生産者 Vini Selezionati で調べるとやっとこの生産地がフィレンツェ近郊であることが分かりましたが、それでもこのワインに関わる詳細はつかめません。
とりあえず開けてみると、合成コルクは40ミリに満たない短いものですが両端をラウンドに面取りしてあるので漏れはありません。これは何度か申し上げたかも知れませんがカリフォルニアのボーリュー・ヴィンヤードが恐らく初めて試み成功している例で他のワイナリーも見習うべきであると考えます。しかしよく見るとただ単に全体が丸みを帯びているだけのコルクかも知れませんね。

いずれにせよ両端の角を取る事でワインの漏れは不思議に防ぐことは出来ます。色は暗赤色でエッジはどちらかというとオレンジ、香りはダークチェリー、味わいは安物サンジョヴェーゼ。恐らく2ユーロ程のテーブルワインと思われます。
ワインとは直接関係のないお話しですが Midonaiseさんがブログでお書きの通り毎日の食材には注意して購入する必要があります。私の場合食材はワインもそうですが自分の眼で見てから買うようにしております。野菜や鶏肉、牛乳やジュース類そして果物は殆どイカリスーパーと箕面の朝市で購入します。水曜土曜は旧知の魚屋が淡路から来ますし、牛肉や豚肉は知り合いの業者から買います。私は加工食品や冷凍食材はまず買いません。買うとすればベーコンかお豆腐位でしょうか、ジュースやミルクも加工食品ですが・・・・。
素材を極めるためには見る眼を養わねばなりません。日頃買い物しない人にはよい食材かどうか見分けはつかないと思います。旬の食材は何処に行けば並んでいるのか、本当に旨いと云える食材の相場は幾らか? 知らずに語っている料理評論家が実に多いと思います。
旨い河豚については今まで何度か述べていますが、東京からわざわざ食べに来られるお店が西宮と大阪港区にあります。西宮の店は歴代の総理大臣がお越しになっておりましたし港区のお店では著名人と何度もお会いしました。しかし東京の人はまだまだそんなに多くの人が河豚を食べないでしょう、と言うか知らないはずであります。かの有名な友里さんもこの2軒のお店はご存じありません。自称食い道楽の方々は関東地方には五万とおられるでしょう。そんな方々が河豚の美味しさを知ってしまうと恐らく河豚の相場は倍以上に跳ね上がることでしょう。先日英ちゃん会での皆様のご意見でした。

そうそう毎年12月の英ちゃん会は天然トラフグのフルコースです。河豚白子は英ちゃんご主人の手で見事な料理に変身しますがその調理法は至ってシンプル、塩焼きか醤油焼ただそれだけなのです。天然河豚のしゃぶしゃぶ、知ったら不幸になる人が多くなることでしょうね。

posted by: Georges : 2006年09月18日| コメント (0)

2006年09月17日

Alsace Grand Cru Pfersigberg Gewurztraminer 2004 Domaine Paul Ginglinger

vins9-15.jpgアルザス・グランクリュの表記には反対の立場のトリンバックを私は評価していますが、取り敢えず飲んでみることに。オーストリアによくある非常にスマートなボトルに入っていますが一般家庭でこんな背の高いボトルを冷やすワインクーラーは殆ど無いと考えます。グラスに注ぐと予想とは違いかなり濃いめの黄金色、青みはあまりありません。香りは安物の化粧水のような匂いとカレーのスパイスを感じます。口に入れると「あっまー!」何という甘さでしょうか、VTでもSGNでもありませんが、強烈な甘さにビックリです。ドイツワインで申し上げるとシュペートレーゼ以上の甘さでどう考えてもデザートワインのレベルであります。もっとも私は超の付く辛口派ですので、一般的にはそう甘いレベルかどうかは分かりかねますが・・・。

最近気に入っているイカリスーパーの黒毛和種のローストビーフにロメインレタス、普通あまり使わないのですが添付されているローストビーフのタレをつけると意外にもワインとの相性が良くなりました。このローストビーフは野菜と共にパンに挟んで辛子をタップリ効かせるととても美味しいので重宝しています。
普通のボトルより65ミリ程背が高いのっぽな瓶に入っていますが、輸入するにはコストが高くなるので避けた方が良さそうだと思います。裏ラベルには「プフェシベルグ」と記されていますが、私は「フェルシグベルグ」と発音すべきではないかと思います。で、驚いたことにこの裏ラベルには亜硫酸塩の含有表記と共に保存料としてソルビン酸含有と書いてあります。一時騒がれたこの物質ですがネットで調べてみるとさほど危ないものではないようです。

posted by: Georges : 2006年09月17日| コメント (0)

2006年09月15日

Chateau Fonbadet 1974 AC Pauillac Pierre Peyronie

vins9-14.jpgボルドーはポーイヤック村の中堅処といったシャトーですがこのヴィンテージを造っていたときは約15ヘクタール、現在はクリュ・ブルジョワになっていて面積は20ヘクタールになっています。葡萄品種構成はカベソー60%、メルロー20%、カベルネ・フラン15%にプティ・ヴェルドが5%となっていますがこれは植え付け面積ですのでワインには直接反映していないのが実際であります。事実プティ・ヴェルドなんかは滅多に豊作な年はありませんし、単一品種だけで造る年もあるはずです。ワインは30年以上経過しているのでさすがにフレッシュ感はありませんが古ぼけてもいません。レバーモデルで抜栓するとコルクは意外にしっかりしているので恐らくリコルクかなと思ったのですが、抜き去ると凄い着色なのでオリジナルのままだと思います。

デカンタするときはキャップシールを全部はぎ取ると瓶口が見やすいのですが、日本のソムリエは先端だけしか切り取りませんね。私は全部めくってしまいます。高価なデカンタなど必要ありません、今飲みきったばかりの別のボトルがあればなら洗わずそのまま使えますし空き瓶に移し替えるのは慣れたら簡単であります。香りは甘くカベルネの程良い熟成香、私はポルト酒のような感じと表現しますが、これが熟成を通り越して劣化になると「ウスターソースの香り」になってしまいます。色はまだまだしっかりしたガーネットでタンニンも主張はしていないものの存在感はあります。でもさすがにパワーは落ちていて食べ物を選んでしまいます。鶏の塩焼きには何とか合いましたがパルメジャーノ・レッジャーノを使ったパスタには残念ながら力不足でありました。フォンドヴォーを使った軽い煮込み料理や野菜のブレゼなど優しい料理が合うことでしょう。あと3~5年程はこのデリケートさを楽しむことが出来ると思いますので見つければ一度お試し下さい。

posted by: Georges : 2006年09月15日| コメント (0)

2006年09月13日

Leaping Horse Vineyards Shiraz Lodi, California 2004

vins9-12.jpg昨日と今日のワインの栓、片方はコルクですがもう一方は合成ゴムなのでしょうか樹脂なのでしょうか、見るからに食欲を削ぐ毒々しい色ではありませんか。さて昨日の日記をアップしようと試みましたが何度もエラーとなってしまいます。無料のブログですので贅沢は申せませんがもう少し容量が大きいと有り難いと思います。

昨日のジャスティン、結論から申し上げると大変良くできたワインだと思います。先ずアメリカらしくないというかわざとらしい香りや甘さがありません。酸もしっかりしていて食べ物との相性もまずまず最後になっておりがかなり混ざってしまいましたが上等の例えばヌフパプのような感じで美味しく飲むことが出来ました。
ところがリーピングホースのシラーは価格的なこともありますが比較は不可能でした。ビーフシチューのソース行きであります。

posted by: Georges : 2006年09月13日| コメント (0)

2006年09月12日

Justin Paso Robles Halter Vineyard Syrah 2000

vins9-10.jpg壊れたセラーの中にあったワインの1本です。いつ購入したか全く覚えておりませんがカリフォルニアのワインは本当に久しぶりであります。LAに頻繁に行ってたのは10年以上前のこと、ボブが親父の店を手伝っていた頃からですので初めて行ったのは20年位前のことになると思います。ボブという人物は2020というデカいワインショップの店主であり確かイラン人であります。この人物は当時まだ人気の全くなかった例えばABCやGrothなどしこたま買い込んでいました。勿論グレイス・ファミリーや当時からフェイマスだったケイマスも持ってはいましたが名もないワインの中から自分が選んだ安いワインを勧めてくれたのです。

さすがは大物、ワインスペクテイターなどが騒いでいるワインよりも自分自身で探し出したワインに余程自信があったのでしょう。ダン・ヴィンヤードなども彼のお薦めで当時はとても安かったように覚えております。いつも申し上げますがワインと云うもの無名なときは安いものなのです。雑誌が騒ぎネットでチヤホヤされると価格は上がりますがそれから品質が向上することはあまりありません。
さてこのワイン、サンフランシスコからワン・ノウ・ワンを南へサンタバーバラのかなり手前にある Paso Robles に属するワイナリーで詳細は下の写真でご覧頂けます。
vins9-11.jpg

posted by: Georges : 2006年09月12日| コメント (0)

2006年09月10日

Champagne Agrapart et Fils Blanc de Blancs Les 7 Crus Brut NV

vins9-09.jpg箕面山麓に住む私にとって最も所在地が近いのがこのシャンパーニュを輸入するボニリ・ジャパンさんであります。社長の西尾氏との付き合いもかなり永く、岩野先生がご健在だったとき、ミストラルの岡田氏が以前の梅田の店におられた時分からのことであります。シャンパーニュとの決定的な出会いがあったのは1980年代半ばフランスへよく出向いていたとき、パリでの定宿としていたシャトー・フロントゥナック近くのシャンパーニュ・バーでの出来事。Jacquart というシャンパーニュのメーカーがアンテナショップとして出していたのがこのホテルのすぐ近くのシャンパーニュ・バー。いろいろなシャンパーニュを飲ませて頂きましたがその時教えて頂いたのがシャンパーニュのブショネ。新しく開けて頂いたボトルをグラスに注いで飲もうと思ったら「あかん、ブショネどす」と注いだ本人が香りを嗅いだだけで仰るのでした。私はなかなか理解しにくかったのですが、別の同じラベルのものを開けて飲ませてくれるとその違いは実に明白。

bouchon-0909.jpg
要点を申し上げるとシャンパーニュのブショネは柑橘系の香りが無くどちらかというと木の実の香り、それも美味しそうな木の実ではなく湿気て臭くなったそんな香り、そしてやはり葡萄の茎をしがんだような渋みを感じる、決して心地良くない味がします。久しぶりに再会したシャンパーニュのブショネ。これまた滅多に味わえない貴重な体験でありました。
昨日のクレマン・ド・ブルゴーニュのしょぼいコルクと今日の勢いがあるもののブショネなコルク。形だけでは勿論判断してはいけません。

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2006年09月09日

Bailly-Lapierre Cr?mant de Bourgogne Chardonnay 2001 Brut Caves de Bailly

vins9-08.jpgクレマン・ド・ブルゴーニュと云えばその生産される地域は大変広い訳なのですが、このカーヴ・ド・バイイーはシャブリの近く、2001年AOCに昇格した Saint-bris のサン・ブリ・ル・ヴィニューにあります。組織的には協同組合でかなりの規模を誇る大手であり、第2次醗酵は石灰質の岩盤をくり貫いた長大なセラーで行われると聞きます。10年程前は地域的に仕方がないのでしょうか、かなり酸だけが目立った造りだったのですが久しぶりに試したこの一本はそんなに酸っぱくはありませんでした。

色はあまり青さが見られない黄色ですが彩度は低め、香りはレモンのような柑橘系、しかし泡立ちはやや粗めなのが気になります。昔は出荷前にその石灰質のセラーにしばらく置かれる際、したたり落ちた水滴によりミュズレが錆びてしまって商品価値が無くなってしまったことをご指摘申し上げましたが、今回試した物は大丈夫でした。淡路の丸鯵をさらし玉葱スライス、大葉、九条葱でタタキ風に。味付けはシンプルにエクストラ・ヴァージンと塩胡椒のみ。実によく合いました。

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2006年09月08日

Ballade Carignan-Grenache Vieilles Vignes 2004 Domaine Mas Lavail Vin de Pays des C?tes Catalanes

vins9-07.jpg南仏はスペインとの国境に近いペルピニャンからカルカッソンヌの方に向かう途中にあるモーリーという町にある生産者です。ネットで調べると6.5ユーロで販売されているようですがヴァン・ド・ペイも随分高くなったものですね。ラベル右側に結構詳しく説明がありますが要は「樹齢50年以上のカリニャンとグルナッシュを手で摘んで造ってある」と云うことが特徴でしょうか。モーリーと云えば天然甘口ワインの生産地として有名ですがこのヴァン・ド・ペイは至って辛口です。なで肩のブルゴーニュタイプのボトルにキャップは金属製のしっかりしたもの(樹脂のペラペラの物は大抵旨くありません)コルクは良質のスタンダードサイズ45ミリ。グラスに注ぐと綺麗な赤紫色を呈していて香りはカリニャンのアロマがグルナッシュを抑えているようです。

味わいは最初は頼りない位ですがじわじわと深みが出てくるタイプで私は好みであります。最初のアタックが強烈だと飲むに従い飽きてくるのですが、一口だけ飲んで判断する素人的な買い付け人が多いのでそういったワインばかりが輸入されてしまっているのが現状です。残留亜硫酸も殆ど感じられないですし果実味豊富ながらキリッと締まった辛口なので料理には合わせやすいと思います。
そうそう、忘れてました一昨日開けてヴァキュヴァンしていたワイン。ヴァキュヴァンしたら内圧が下がっているはずなのにプシュンとも何の反応なくゴム栓は外れグラスに注ぐと亜硫酸は完全に抜けています。で、ワインはと言うとカベルネフランの青臭さに茎を潰したような匂いと表現したらよいのでしょうか、味は薄っぺらくとても偉大なワインなどとは申せません。減圧したら中に溶けていた何かが抜けたのでしょうか、イタリアワインにはこの手のものが多いのは事実であります。

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2006年09月06日

Decano Rosso DOC Colli Oriental del Friuli 2001 Teresa Raiz

vins9-06.jpgワイン生産者には赤屋と白屋があると云うことは以前から申し上げております。赤屋が白ワインを造ると結構良い物が出来るのですがその逆はあまり期待できないとも申し上げております。結論から申し上げますとこのワインはその典型と云えるでしょう。輸入元の解説によりますと「もともとヨーロッパ中で高い評価を得ているアクアヴィーテという高級グラッパの専門メーカーですが、社長のトゾリーニ氏が大のワイン好きということで、自分の理想とするワインを完成させようと、近年ワイン造りをスタートさせました。特に白ワインで有名なフリウーリ州ですが、彼はフリウーリでも素晴らしい赤ワインをつくることが出来るという事をイタリア全土に知らしめるため、このワイン『デカノ・ロッソ』をつくりあげました。その際にアドバイスをしてくれたのが、彼の友人であり、当時アンティノーリ社で醸造を担当し、後にサッシカイアの醸造に携わったジャコモ・タキス氏でした」とのことであります。葡萄品種はカベルネ・ソーヴィニョン40%、カベルネ・フラン40%、メルロー20%とのことですが、グラスに注ぐと透明感が無く液面に渦巻くように白い泡が発生します。しばらくすると落ち着き、色は濃いルビーレッドですが香りはフランス品種からのものとは異質のものです。強いアルコールと残留亜硫酸、濃縮感に強い酸味、私には残念ながら縁遠い味であります。

こういったワインは寝かせるべきなのでしょうか、強い酸味と渋味が旨味に変化するとはとても思えませんが取り敢えずバキュヴァンしてセラーの中に立てておきます。アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリは大好きなピアニストの一人ですが「ワルシャワ・リサイタル1955年」は知りませんでした。最近発売されるCDは昔のものと比べ随分音質が良いので仮に同じCDであっても新しく焼き直された方が聞きやすいと思います。私は生演奏が最も好きですがスタジオ録音よりリサイタル実況録音が次に好みであります。継ぎ足したり触ったりしている録音は嫌いです。altara archive ALT 1005 という海外版ですがスカルラッティの4つのソナタ、何度も録音しているベートーヴェンの3番、シューマン・ウィーンの謝肉祭の道化、そしてショパンとドビュッシーの作品から1曲ずつ、最後はモンポウで締めていますが大変録音が良く思わず興奮してしまいました。ミケランジェリの録音では1940年から1960年代に驚くべき演奏が沢山あります。

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2006年09月05日

Gevrey-Chambertin Clos du Meix des Ouches 1997 Domaine des Varoilles

bouchon-007.jpgまずは昨日の続きです。ご覧頂きにくいかも知れませんが液漏れのコルクが左側、それに先だっていつもの赤泡のブションが右の恐ろしい形。比較的安物の積層コルクによくあるパターンです。瓶詰めの際、コルクは圧縮され瓶内に挿入されますがその時に剥がれてしまいこのような形になってしまったものと考えられます。いつも申し上げますが、シャンパーニュに於いて現在瓶内第2次醗酵にコルクを使用しているメーカーはごく僅かでクリュッグを始め殆どのところが王冠を使用しています。王冠で第2次醗酵が問題なく完了するなら当然市場に出すのも王冠をもう一度使えばよい訳で写真のような失敗もなくなるはずであります。市場に出すときにコルクを使うとブショネの発生もある訳です。実際、高級シャンパーニュでもブショネがあるのですが殆ど気付かずお客に供されているのが現状です。

vins9-05.jpgシャルツホフベルガーのシュペートレーゼは温度を下げるとますます良くなりました。香りはトリンバックのクロ・サン・チューンを彷彿させる鉱物質の先鋭なものに変化して色は青みが増したように感じます。当に恐るべしパワーを秘めた銘醸物であります。
で、次のワイン会用の候補の中からリリース直後に完売になってしまったワインをチョイス、早速開けてみることに。
続きは後程書きます。


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2006年09月04日

Scharzhofberger Riesling Sp?telese 1997 Egon M?ller

vins9-04.jpg余りにも有名なモーゼル・ザール・ルーヴァーを代表するエゴン・ミューラーのリースリングであります。ヴィンテージは1997年、シュペートレーゼでありますがアルコール度数が8.5%とかなり低い目なのが気になります。いつ買ったのか思い出せませんが恐らく今世紀になってからではないと思われます。この超有名蔵元ですが昔からコルクは短くてしょぼいものが多く開けてガッカリと云うことが度々ありましたが・・・。コルクは明日公開しようと思います。

で、結論から申し上げますと少し漏れがあったもののボトルの状態は極めて健全でありました。デブシャージュのときに若干内圧を感じたのですがボトル内は炭酸のレベルが高かったようで全く酸化しておりません。温度変化で漏れた場合は怖いですが残留炭酸で漏れた場合はワインの変化はあまり無いと思います。先ずグラスに注ぐと「シュワッ」と細かい泡立ちが発生しますが勿論微量であります。色は青みがかった透明感のある黄緑色で強烈なリンゴやトロピカルフルーツのような香りが広がります。シュペートレーゼと云えども甘みはさほど感じず綺麗な酸がしっかりしています。綺麗な酸味とは果実のそれで落ちた酸は酸っぱいだけの酢のような酸であることを意味します。さすがは有名蔵、あまり好ましいヴィンテージではないと云えこの完成度は実にご立派であります。リースリングはまともに造ればとても長命なワインになります。この1997年物、まだ何本かありますがこれから先も楽しみなワインだと期待しています。
たまにはドイツワインやソーテルヌのような甘口を飲むことがあります。貯まりにたまった飲まないであろうワインの中にはもう既に飲み頃を逸してしまったものもあると思いますがたまに素晴らしく熟成の時を迎えているものも見つかります。今日のシュペートレーゼは「当たり」でしょうか、しかし以前1959年のシュタインベルガーを開けたときは既にご臨終でありました。辛口嗜好の人間でもたまに甘いのを飲みたくなるものです。

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2006年09月03日

Chateau d'Aydie 1996 AC Madiran Vignobles Laplace

vins9-03.jpgフランスは南西地方アペラシオン・マディランのワインは1980年代に突然話題になりましたが、それまではこのアペラシオンなど全く認識されていなかったはずであります。ワイン関係の雑誌やコンクールなどで取り上げられたのはこのワインの生産者フレデリック・ラプラスの息子ピエール・ラプラスとアラン・ブリュモン、もう一つの有名シャトーのオーナーでありますが、彼らの努力によりマディランが世界中に知られるようになったのは間違いありません。ピエール・ラプラスは例のミクロ・オキシジェナシオンの発案者として知られ、タンク内でタンニンを酸化させワインの味をまろやかにするといった話を聞かされたものですが1980年代に初めて試したらとても美味しく飲めた代物ではありませんでした。

ワインジャーナリストがこぞって褒めたところで「不味いものは不味い」わけで私は全く取り上げることはありませんでした。確か1985年でしたでしょうかこのシャトー・ダイディーはタナー100%、新樽100%が売り物でした。で、ミクロ・オキシジェナシオンを施しまろやかに仕上がったはずのそのワインを飲んだのはパリのワインバーで1990年のこと。しかし遊離したタンニンが舌を襲い「まろやか」とはとても表現できないワインでありました。
それから数年経って知り合いの輸入業者がこのワインの輸入を始めました。勿論期待はしませんでしたが飲んでみるとやっぱり思い切りタニックでありました。世間一般にこんなワインが受け入れられるのか不思議に思いましたが、世の中には思い切り辛いものを好きな人がいるように、思い切り渋いワインを好んで飲む人がおられるようです。味覚異常としか私には思えませんが「蓼食う虫も好き好き」と云われる位ですから、人間の味覚もいろいろなのであります。
bouchonPL.jpg「しばらく置いてみるか・・・」と2本だけ買ってセラーの片隅にしまっておいたものを発掘、抜栓してみましたが、色は相変わらず濃いもののグラスに注ぐと透明感があり飲んでも良さそうな感じであります。香りはタナーそのものですがピーマンの香りもあるのでカベソーが入っているのでしょうか? このヴィンテージの資料はありませんがタナー100%ではないようです。口に含むと残念でした、私にはとても「美味しい」とは表現できません。やはり強いタンニンがあり私の食する食べ物とはとても合わないように思います。ビターチョコと共に飲む位でしょうか?

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2006年09月02日

Chateau Vrai Canon Bouch? 2004 AC Canon Fronsac

vins9-02.jpgボルドーは右岸のポムロルやサンテミリオンに人気が集中していますが、ポムロルの中心部リブルネの西に広がるフロンサックやカノン・フロンサックはさほど取り上げられることはないようです。私の経験ではこれらのワインは良く言えばスパイシー(悪く云うと埃っぽい)独特の香りを感じるのですがこのワインも同じような香りがするのでしょうか? ブションの長さは44ミリで比較的短め、グラスに注ぐとなかなか濃い赤紫色を呈しています。で、香りは・・・

 何と女性用化粧品のような香料を感じるのです! どうしてこんな香りがするのかしばらく放置するとどうやら収まりましたが今まで体験したことのない不思議な香りでありました。さてデカンタする必要もないと判断しボチボチ口にすると味はダークチェリーのような果実味が豊富で結構美味しいではありませんか! 変な甘さや樽のきつさもありません、マイルドで飲みやすく食後のパルメジャーノ・レッジャーノとの相性も悪くありません。何とも不思議な香りだけが謎であります。

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2006年09月01日

Clemente Ⅶ Chianti Classico Riserva 2001 Castelli del Grevepesa

vins9-01.jpg見るからにクラシックで重そうなワインです。裏ラベルには葡萄品種が記されていますが今時こんなワインもあるのですね、その品種名はサンジョヴェーゼ、カナイオーロ、マルヴァジーア、そしてトレッビアーノも入っているとのこと。このワインを造っているのはかなり規模のデカい共同組合であることは以前書きました。さて、冷蔵庫に昨日買った鰆が残っていたので塩焼きに、この時期なのに結構脂がのっていて旨そうです。焼きたてにエクストラ・ヴァージンを振ってワインと合わせたら・・・

 あきまへん! 魚臭さが強烈な嫌みになってしまいNG、ところがここへ大吟醸龍力「米のささやき」をもってくると何と魚臭さが消え魚の脂とよく調和するのです。即ち「鮮度の落ちた魚を焼くとワインは合わず日本酒が合う」ということになります。余談ですがこの日本酒の箱には「日本の『ロマネコンティ』・『モンラッシェ』をめざす吟醸酒づくり」と明記されています。何を目指したいのか私には理解しかねますが・・・・
気を取り直してアーリオ・オーリオにフレッシュトマトと茄子のスパゲッティを造りワインと向かい合うと何と実に美味しいではありませんか! このワイン昔のキアンティのファンならば受けること間違いないと思います。ノスタルジックでクラシックな雰囲気を醸し出していてオリーヴオイルたっぷりのパスタには良き友となるでしょう。

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2006年08月30日

Bourgogne Hautes-C?tes de Nuits Clos Saint-Philibert Monopole 2003 Domaine M?o-Camuzet

vins8-30.jpg先日の2002年は私にとっては寵愛すべきブル白、同じワインの2003年を見つけたので早速開けてみました。これは好みの問題かも知れませんが最近レストランとかワインバーで開けるブルゴーニュの白ワイン、色はともかく香りがありませんし味は妙に甘く感じます。しかし価格だけはここ数年鰻登りの上昇です。名ばかりのピュリニー、重いだけのムルソーなど私には何の興味もありません。ワインに必要なしっかりした酸を持たないモノは熟成して旨くならないと考えます。

meo-camuzet.jpgさてこの2003年は前年のものと比べると色はやや濃いめで香りは閉じ気味であります。しかしとてもしっかりとした酸があり、スモーキーなアフター・フレーバーは私には心地良く感じます。味わいについては甘さよりもコクを感じますので強めの酸と相まって熟成に耐えると予想します。
コルクの状態はご覧の通り、2002年のものと比べるとヴィンテージの字体が違っているのが気になりますが形状などは問題ありません。色は茶色っぽいですがこれは個体差があるので大丈夫でしょう。

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2006年08月29日

le Macchiole 2003 Toscana IGT Azienda Agricola le Macchiole

vins8-29.jpg裏ラベルには「ウルティマ・アンナータ」サンジョヴェーゼ70%、メルロー20%、そしてカベルネ・フランが10%との記載があります。エアコンの風が少々ながら冷たく感じてしまうようになると赤ワインが飲みたくなります。かといっていきなりボルドーは・・・開ける気がしませんし、シンプルなラベルが気に入っているこのワイン、6ユーロはしないものの一般のキアンティ・クラシコなどよりは高くなってしまいましたが味香りは極めて上品であります。有名なワインなので詳しくは書きませんが、色は濃いめでタンニンはしっかりしているのですが邪魔にならないのです。甘酸のバランスが取れ食事中に飲むには今が飲み頃ではないかと思います。若い内に飲んでしまいたいワインの一つでしょうね。たまたま見つけた青森産のトマトにモッツァレラ、いつもの炙り焼にロメインレタスの粗食ですがこのワイン、食事との相性は特筆ものであります。

さて、昨日のシャンパーニュのデゴルジュマンは Midoc さんの書き込みで判明致しました。ボーモン・デ・クレイエール社の内部的なことを除き説明させて頂くと最後の06はデゴルジュの年、その手前の190が最も重要な日付で1月1日から数えて何日目かという数字なのです。従って2006年の7月9日か10日と云うことになります。と云うことはつい先日出荷されたことになりますよね、船便も随分早くなったと実感しております。

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2006年08月28日

Champagne Beaumont des Cray?res Grand Prestige Brut NV

vins8-26.jpg何故か今まで登場しませんでしたが、一連のボーモン・デ・クレイエールの中では私の苦手な種類になります。何故ならばこのグラン・プレスティージュはドザージュが多いような気がしてなりません。実際今日開けたものも色はかなり濃い黄金色でリキュール・ド・ティラージュの味と思える濃いめの甘さが気になります。これは人により好まれる傾向が強いようですが残念ながら私は同意できません。泡は細かく最後まで続くのは有り難いのですがどうも濃いめの味付けのものは苦手であります。しかしいつものように枝豆や薩摩赤鶏の塩胡椒炙りなどとの相性は悪くありませんがむしろ一般のタレに漬けて焼くタレ焼の鶏の方が合うような気がします。

vins8-27.jpgデゴルジュマンの日付はくっきりと見えます。2006年1月8日という意味でしょうか、まさか8月19日ではないでしょうね、この辺の数字の見方は説明があってしかるべきだと思います。

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2006年08月27日

S?dtiroler Gew?rztraminer DOC “Kleinstein” 2005 Kellerei St.Magdalena

vins8-25.jpg前にも一度ご紹介しましたがこれはその2005年新しいヴィンテージです。2004年と比較すると香りは穏やかなようで、しばらく寝かせた方が花開くかも知れません。色は青みを帯びたイエローゴールドで輝きを持っています。味わいはと云うとべたつくような甘みはありませんがかと云って辛口とは申せません。「コクのある辛口」と表現したらよいのでしょうか、やはりデザートワインとしては不向きであります。で、いつものように塩胡椒だけの炙り焼き鳥からはじめ、その心臓や肝焼とすすんでいくとこのワインは本領を発揮しました。半ばフォアグラと云った肝焼との相性はすこぶる良好なのであります。出来ることなら本物ガチョウのフォアグラのソテーに無花果といったフランス料理の一皿に合わせたいと思います。このワイン時間が経って温度が上昇しても味がぼやけませんし、香りも変化することありません。アルザスだと2杯も飲むと厭になるゲヴュルツトラミネールが多いのですがこのイタリアワインは飽きずに最後の一滴まで味わうことが出来ます。やはりただ者ではないサンタ・マッダレーナのワイン、これは見逃せませんよ。

さて、久し振りにテレビでラザール・ベルマンの姿を見ました。リストの難曲をものの見事に弾いておられましたが顔の表情は殆ど変えられませんでした。名ピアニストと呼ばれたホロヴィッツもミケランジェリもそしてこのベルマンも故人となってしまいましたが彼等の共通点は「顔で弾かないこと」でしょうか。日本人女流ピアニストの中には顔の表情だけはいろいろと変えられるものの、肝心のピアノの音色は一つも変わらない人が多いように思います。ベルマンの第2弾が10月に発売されるそうです。今度のはリストの超絶技巧練習曲全曲が収録されているとのこと、早速HMVに注文しました。

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2006年08月25日

Campi Flegrei DOC Falanghina 2005 Cantine Farro

vins8-24.jpg前にも一度登場したはずですがこれは新しいヴィンテージの2005年のものです。ワインの名前は聞き慣れないと思いますがイタリアはカンパーニャ州、原産地を示すのは地層の名前である「カンピ・フレグレイ」で葡萄品種が「ファランギーナ」であります。この白ワイン、非常に辛口ながらトマトとの相性がよいので前にお薦めしたはずであります。さてこのワイン先ず色は薄いのですがかなり青っぽいのが新鮮でありグラスに注ぐと若干渦巻き状の泡が発生します。残留亜硫酸がそんなにきつい訳ではありませんが抜栓後デカンタした方がよいかも知れませんね。まだ閉じているみたいですがアプリコットのようなフレーバーと柑橘系の香りにミネラルを感じる味わいと申し上げたら妥当でしょうか。残糖分を殆ど感じることのない綺麗な辛口であり鶏肉との相性は悪くはありません。今日はトマトがなかったのが残念であります。

輸入元の資料によると「ナポリ県バーコリ地区フサロのティレニア海沿岸地域に位置する『カンティーナ・ファッロ』社の設立は1926年。現在彼らが所有する畑は220ha。標高330mほどのところにあり、土着品種『ファランギーナ』種と『ピエディ・ロッソ』種のみの栽培にこだわります」とのことであります。
昨日は写真がうまく取り込めず日記そのものを書き直したため、せっかくご投稿頂いたコメントを消してしまいました。まことに申し訳ございませんでした。今後このようなことの無いよう注意しますのでどうかお許し下さいませ。

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2006年08月23日

Coteaux Varois en Provence 2005 Domaine des Annibals

vins8-23.jpgこれは夏向きの素晴らしいロゼの発見であります。Coteaux Varois と Coteaux Varois en Provence が同じアペラシオンだと思うのですが何せ1993年に制定されたアペラシオンのため私の持つ古い資料では詳細が分かりません。ネットで調べると Les Vins de Provence を見つけましたのでご参考までに。プロヴァンスといえばロゼが有名ですがこのアペラシオンでも80%はロゼとの記載があります。

先ず色ですが典型的なロゼとカリフォルニアのブラッシュワインとの中間的な色でそんなに濃い色ではありません。グラスに注ぐとまるでグレープフルーツのような香りが漂います。これは当に想定外の香りであります。ロゼの場合こんな香りのワインは私は殆ど経験がありませんでしたが、よく考えるとプロヴァンスのロゼなど最後にニースに行ったとき飲んだ位でここ10年来飲んでおりませんでした。
温度は15℃からだんだん下げていき8℃まで下げてみましたがぬるいときは若干の甘さを感じるので10℃以下の方がスッキリ味わうことが出来ます。グレープフルーツ・ルビーのような香りと爽やかな辛口の味わいは今の季節にピッタリです。最近気に入っている薩摩の赤鶏の腿を炙ってトマトのサラダと合わせてみましたが実にエクセレント! 店頭で並んでいたら是非お試し下さい。勿論辛口好みのグレープフルーツ好きな方にだけお薦めですが・・・。

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2006年08月22日

Chablis 1998 Domaine le Verger Mis en Bouteilles par S.A.R.L. Alain Geoffroy

vins8-22.jpg壊れたセラーの中にあったワインです。本来もっと早く飲み切ってしまうはずのボトルですが自宅に置いていなかったため陽の目を見ることありませんでした。キャップシールはクルクル回りますし状態は悪くはないようですので早速レバーモデルを使い抜栓すると液面に触れる部分だけがふやけていますが鼻に近付けるとしっかりワインの香りがするコルクでありました。グラスに注ぐと意外にもグリーン色が強く黄金色には変化しておりません。香りは柑橘系で心地良く口に含んだ後鼻から抜けるのはどちらかと云うとシュナンのような麦藁ストローの匂いとでも申しましょうか。味は刺激的物質は全て消去されていて大変飲みやすく仕上がっております。がしかしその香りも味わいもこれといった特筆すべき感動などありません。即ち「元来普通の(と云うか取るに足らない)ワインは熟成により旨くはならない」と云うことの証明かも知れません。

私は自らすすんでシャブリの類を買うことはありませんが、先日高槻のシャブリジェンヌもそうだと思いましたが、本来の価値より随分高い価格で取引されているワインの種類であります。またシャブリの熟成については殆ど間違った見解を持たれている方が多いことだけは知って頂きたいと思います。朽ちたワインを評価するのは勝手ですが熟成と劣化を混同しているワインの愛好家諸氏が意外にも多いのであります。
このシャブリ、瓶詰めされてから恐らく6年以上経過しているのに全く澱が発生していません。色の変化が殆ど無かったのは評価しますが、澱が出ないワインはやはり美味しくありませんね。昨日のブル白など最後は澱だらけでしたがとても味わい深いものでした。アペラシオンはかなり古い法律な訳でして現在その恩恵を被っているワインがどれだけ多いことでしょうか! 尚そういったワインはグラン・クリュにその殆どを見ることが出来ます。 名ばかりのシャブリ・グラン・クリュが代表的な例と云えるでしょう。Montrachet も例外ではありませんが、白ワインでは唯一 Corton 系統だけはどういう訳か蚊帳の外であります。ペルナン・ヴェルジュレスのプルミエ・クリュやコルトンの白の中には素晴らしいものが実際にあるのですが日本のインポーターは見向きもしません。
さて、昨日から箕面山麓の夕暮れ時のサウンズが一変しました。蝉の大合唱が忽然と消え秋の昆虫たちにバトンタッチしたようです。ならば、気温の方もゴロッと変化があっても良さそうなものなのですが・・・。

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2006年08月21日

Bourgogne Hautes-C?tes de Nuits Clos Saint-Philibert Monopole 2002 Domaine M?o-Camuzet

vins8-21.jpg同じ時期にケースで買った2種類の白ワイン、昨日のムルソーに続いて今日はこのブル白を開けてみました。これは裏ラベルですが畑の位置関係がよく解るので有り難いと思います。このワインについてはバーガンディ・リポートに詳しく説明されているので是非ご覧下さい。裏ラベルのフランス語を読んで頂くとお分かりの通り葡萄品種は殆どがシャルドネ種ですがほんの少しのピノ・ブランも植えられているとのこと。ボトルの重量は昨日のより少し軽めの650グラムです。下の写真の通りコルクも短めの約50㎜ですが、質で申し上げるとこちらの方が色白できめ細かく良質であると思います。実際アントのものは最大で30㎜程漏れ出そうとしておりましたがこちらの方は全くその形跡がありません。

長さはこの程度で十分であると考えます。さてグラスに注ぐと先ず違うのは香りが飛び出してくることであります。昨日のは閉じていましたがこちらは全開のような感じです。ですが勿論熟成香ではありません、葡萄のアロマでしょうが、柑橘系の濃密な香りであります。色は昨日のと同様薄い色でありますが本来ブルゴーニュの白ワインそんなに黄金色を呈するものではありません。青みを帯びていないものは私は好みません。
vins8-20.jpg

書き忘れましたが瓶底には大量の澱が残っていました。白い半透明の結晶のようなものや白というより灰白色と申し上げたらよいのでしょうか、恐らくバントニック(ベントナイト)ではないかと思われるものなど結構な量であります。
味の密度から申し上げますとこちらの方がかなり濃いように感じます。アペラシオン的に申せば単なるブルゴーニュにほぼ近いものですが味わいや香りそして食べ物の相性はかなりご立派! 昨日も相変わらず焼き鳥に近い食べ物などに合わせてみましたがワインも食事も大満足。昨日のムルソーと比べると遙かに安い買い物でありますが味わい的には十分納得できる品質であります。
上の畑の位置を示す写真ですが見づらくて申し訳ございません。右手下側の大きな畑がクロ・ヴージョ、シャトーの位置がお分かり頂けるでしょうか。そしてその上がエシェゾー、そしてその上 MONOPOLE の L と E の下にあるのがクロ・サン・フィリベールであります。

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2006年08月20日

Meursault 2002 Domaine Arnaud Ente

vins8-18.jpg以前に登場させたかも知れませんが Midocさんから「早く飲んだ方が良い」との情報を得たので取り敢えず一本開けてみました。重量級のボトルは700グラムちょっとあり、コルクは下の写真の通り何と全長55ミリもあります。グラスに注いですぐには香りは閉じているようでしたが、しばらくすると蜂蜜や洋梨そして僅かにパイナップルのような香りが漂ってきました。色は薄いですが青みを帯びた黄緑色で健康そのもの。味はしっかりした酸と仄かな甘み、決して枯れたような酸味は感じません。予想通りまだ数年は保ちそうな感じであります。液体の濃度は高く一口に飲み干すことは無理のようでこれが「噛むような味わい」と申し上げたらよいのでしょうか、なかなかヘヴィーなワインであります。

仙台黒毛和種4番抜きのハネシタを炙りロメインレタスを囓りながら合わせると相性バッチリです。またいつもよく買う鶏肝ですが今日の肝臓はまるでフォアグラ、生でも食べられそうでしたがちょっと炙ってタタキのようにして食べると最高のご馳走。焼鳥屋に高い代金を支払うのは私には馬鹿らしいこと、少々煙たいですが家で十分美味しい炙り焼が楽しめます。要は材料次第なのです、北摂にお住まいの方なら探せばあります美味しい鶏肝。
vins8-19.jpgそれにしても長いコルクであります。最近のボルドー・ブランは高級物であってもコルクは短くなっているそうです。それに比べこのアルノー・アントのコルクは異常とも思える長さであります。エチケットにはフィルターかけていないことや生産本数が明記されており自信の程が窺えますが価格はハッキリ申し上げて高すぎます。これはイクスクルーシヴの権利を持っている酒屋がかなり利益をとっていると考えられます。しかしこの輸入元は余りにも小さいためその輸入経路は極めて不明瞭であります。即ち混載のコンテナーを使う、あるいは千商などの複数の代行輸入に頼っているなど自らコントロールできない環境下にあるようです。生産者は頑張っているものの輸入する業者が頼りないと日本で飲まれるワインは必ずしも良い状態であるとは思えません。幸いこれは並行輸入によるものなのでワインの状態は良かったですが大阪のフレンチで開けた同じワインはかなり状態が違っておりました。せっかくの良いワイン、ボトルの製造精度を高めキャップスクリューに変えるよう根本的に見直して頂きたいと願います。

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2006年08月19日

Ros? d'Anjou 2005 Domaine Les Grandes Vignes

vins8-17.jpgロワールにはいろいろなロゼがありますが私の若い頃(1970年代のお話しです)、市場に出回っていたのはロゼ・ダンジューとほんの少しのカベルネ・ダンジューだけだったように記憶しております。両方とも中甘口と言えばよいのでしょうかあまり好みではありませんでしたが、その頃「赤と白の中間的存在で魚でも肉でも合うロゼ」という間違った触れ込みでレストランでは主にご婦人方に寵愛されたと聞きます。要は「甘ければ売れる」時代で世間でワインと云えば赤玉ポートワインが幅を効かせておりました。ロワールのロゼ、実はいろいろあります。甘口で云うと上の2種が有名ですが辛口ではロゼ・ド・ロワールやカベルネ・ド・ソミュール、さらにトゥーレーヌ・メスランやお城で有名なトゥーレーヌ・アンボワーズもあります。そして殆ど日本では見掛けないサンセール・ロゼも現地では健在であります。

今現在、ロゼは滅多に飲むことはありませんが見つければ買うのはローヌのタヴェル、シャトー・ド・セグリエスのは辛口でしかも香り高く食べ物を選ばない私にとっては最高のロゼであります。さてこのワイン、ラベルにはいろいろ記載されていて電話番号まで書いてありますが、生産者はローレンスとジャン・フランソワそしてドミニク・ヴァイヤンという兄弟(恐らく)であると云うこと。ワインの色は綺麗なローズピンクです。コルクを抜くときかなり内圧を感じましたので恐らく炭酸ガスが入っていたのでしょう。香りはク゜ロロー種独特のアロマですが何と表現したら適切か言葉を欠きます。口に含むと微炭酸とまでは申せないものの炭酸のピリピリ感に、舌にまとわりつく甘みが私には強すぎます。残念ながら料理用に使う運命か・・・。
まだまだありますロワールのロゼ。
上流域から申し上げますと、Menetou-Salon 、Reuilly 、トゥーレーヌ地域では Bourgueil 、Saint-Nicolas-de-Bourgueil 、Chinon 、Coteaux du Loir そしてクレマンやペティヤンの泡もありますね。下流域では見かけないのも面白いです。
ロゼは甘い物ばかりと思っておられる方が多いと思いますが、ボルドーのクレレなんかはメチャ辛口のものが多いのです。しかし輸送性が悪くすぐに綺麗な色が失せてしまうので日本にはなかなか輸入されません。このボルドー・クレレは現地に旅行されたら是非飲んで頂きたいワインの一つであります。とても安いですし・・・。

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2006年08月18日

最近飲んだワインのコルク

vins8-16.jpg最近開けたワインのコルクの状態についてご説明したいと思います。先ず赤ワインのコルクについてですが左端のムーラン・サン・ジョルジュをご覧下さい。ひときわ長いコルクですが先端の液面に触れた部分だけがとても濃い色に染まっています。セラーの温度管理が万全な場合は大概の場合このようなコルクの色、形状になります。コルクの状態が悪いのはその隣のモルドヴァの白ワインのもの。形状が見るからにおかしいのは誰が見ても歴然としています。真ん中のサヴィニーはエマニュエル・ルジェのものですが注意してご覧頂くと半分程まで漏れだそうとしています。グリフ・ド・カップ・ドールのように独特の模様などイラストが入ればコルクを残そうと思いますがたいていはゴミ箱行きになってしまいます。右端は赤泡の我が家の定番ですが三日も経てばこの通り圧縮される前のコルク本来の形に戻ります。シャンパーニュでも同じことですが「レサマン・デゴルジュ」されたものはこのように形が元に戻ります。てるてる坊主形状が長く続くのは瓶口が狭すぎて細胞が死んでしまったと考えられます。ボランジェのRDなどはこのように元の形に戻りますがKRUGはこのようにはなりません。
さてワイン大学の日程を公表致します。最近ご覧頂いておられる方々、ご興味がございましたら是非一度ご参加お願い申し上げます。下をクリックして下さい。

ワイン大学第259回定例会

9月28日木曜日午後7時 大阪全日空ホテル2階ローズルーム 

ワイン大学第260回定例会

10月26日木曜日午後7時 大林ビル ル・ポン・ド・シェル(会員優先)

ご興味のおありの方また参加ご希望の方は下に連絡先を入れて書き込み下さい。貴方のメールアドレスやお名前、送信内容は公開されませんのでご安心下さい。

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2006年08月17日

Carlevana Chardonnay 2001 Rezerva Dionysos-Mereni

vins8-15.jpg少し前にサンプルで頂いたワインです。以前にも申し上げましたがこのインポーターの社長さんはワインのことをあまりご存じないようです。数本テイスティングしましたがどれも輸入するだけの価値は認められません。で、最後に残ったのがこのシャルドネです。まずコルクを引き抜くと異常な形を露呈しました。ワインに触れている部分から20㎜程大きく膨らんでいます。そして5㎜程傾斜して、そこから10㎜程瓶口まで細いままです。勿論ワインは噴く寸前、辛うじて漏れてはいないものの危ないところでありました。これは最初の保管場所が温度が高く輸入されてから低温乾燥した倉庫に入れられたためだと考えられます。

グラスに注ぐと白い泡立ちが表面に出ますがすぐ消え、ほんのりとパイナップルのような香りがするかなあと思ったらすぐ消えてしまいます。色は割と綺麗な黄緑色を呈しています。シャルドネのフレーバーらしきものを感じないまま口に含むと強い酸味が舌を襲います。「何じゃこれは!」と叫びたい程恐ろしい酸味でありますがよく味わってみるとフルーツの酸では考えられないような酸度であります。これは残念ながらヴィネガーの類に分類されてしかるべき調味料であります。ボトルにバキュヴァンかけても何の気体も生じません。グラスに残ったワインを30分後にもう一度試してみたらさらに酸っぱくなっておりました。これだけ見事に酢のようになっているワインは30年以上ワインを飲んでいる私にとっても初めての経験であります。シェリー香やマデラのような香りは微塵もありませんし色の劣化というか退色もありません。
モルドヴァのワイン、最後まで当たりは出ませんでしたが現地に行けばこのようなワインばかりではないと思います。「日本にとっては新しい」ワインの生産地を求めて日本人バイヤーが東奔西走しているようですが、我先にその権利を取得してボロ儲けをたくらむ質の悪い人物の存在が浮かび上がってきました。以前にも申し上げましたがワインの生産者はお人好しの農家の主人が多く、その輸出に際して利権を持っていると主張するブローカーの存在が気になります。最近そのブローカーの中に多くの日本人を見受けられるようになったから余計に気がかりであります。
実際にこのモルドヴァのワイン、権利を持っていたのはこの場合日本人ではなく、恐らくアメリカの輸入商であり、言葉巧みに何も知らない日本人に売りつけたように思います。生産者は英語圏とロシアにその販路を広げようとしていますがロシアは重金属の混入があったとしてモルドヴァのワインを輸入禁止の措置をとったことがあります。いつの日か状態の良いモルドヴァワインが日本に入ってくるよう願っております。

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2006年08月16日

Chateau Moulin Saint-Georges 1998 AC Saint-Emilion Grand Cru

vins8-14.jpg4年ぶりでしょうか、久しぶりに開けたのが残念ながら最後の一本、シャトー・ムーラン・サン・ジョルジュの1998年です。ややこしいですがアペラシオンはサンテミリオン・グラン・クリュであり先日のサン・ジョルジュ・サンテミリオンではありません。数年前にオーゾンヌ関連で取り上げられてしまい、実力以上に高くなってしまったので買わなくなりましたがなかなか面白いワインであります。コルクはとても長く非常によい状態であります。抜栓と同時にワインの香りが飛び出してくるのはやはりアペラシオンのなせる技ではないでしょうか。色はまだまだ濃いですがグラスに注ぐときに発生する泡は白くなっています。このワイン昔はグラスに注ぐとワインと同じ赤紫色の泡立ちがあったのですがさすがに熟成したのでしょうか?

香りは鼻を近付けなくても分かる程強いもので葡萄のアロマやコーヒーのニュアンスが強いと思います。口に含むとやはり果実味は濃厚なのですが以前のように刺激的な物質は感じません。もうそろそろ飲み頃かも知れませんがまだまだ保ちそうな状態であります。こんな濃いワインですが例えばパンをつまみながら飲んでも違和感がありませんし自家製麻婆豆腐やベーコンとキノコのスパゲティなどと合わせても不思議とよく合います。良いワインとは食事との相性が良いものです。抜栓してカラフに入れ替え2時間程経過すると実に甘く変わってきました。と云っても異様な甘さではありません、丁度ロックフォール・パピヨンが残っていたので合わせてみるとポルトとはまた違う相性で、決して悪くはありません。

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2006年08月14日

Chateau Griffe de Cap d'Or 1999 AC Saint-Georges Saint-Emilion

vins8-13.jpg数年前に大騒ぎされたワインであります。例のヴァランドローで一世を風靡したチュヌヴァン氏とミッシェル・ロラン氏とのコラボであるサンテミリオンの衛星的アペラシオン、サンジョルジュ・サンテミリオンにて造られたメルロー100%の樽樽したワイン。しかし最近は話題になっていませんね、情報に振り回されないよう心掛けたいものです。サンテミリオンとその周辺の後付アペラシオンとは勿論かなりの差があって当たり前なのです。ワインは土地そのものが現れますのでいくら濃縮果汁を使おうが高価な樽を使おうが、保つか保たないかはやはり土地の良し悪し次第ということになってしまいます。樹齢の若い葡萄から造られたワインはそう長くは保ちません、若い内に飲むべきであります。

さてこのワイン、コルクは非常によい状態をキープしています。即ち液面に触れた部分だけが着色しそこから次第に細くなる円柱形状。温度管理など全く問題なかったことが分かります。グラスに注ぐとやや透明感に欠けるものの紫がかった暗赤色を呈しています。香りは典型的なメルローの熟成香ですが残念ながら南仏で造られるメルローのものとあまり大差はありません。ベリー系のアロマやカシスのようなフルーツ香は感じられません。味わいはきつさはないものの平板、深みという言葉とは縁遠い感じ。昔の印象とはかなり違います。ファースト・ヴィンテージは1998年ですからその翌年と云うことになるこのワイン、やはりリリース直後に飲んでこそ「美人」に見えたかも知れませんが、熟成させると田舎の安酒が正体を現したようです。
ワインに化粧は似合いません。しかし塩胡椒だけの焼き鳥には結構よく合いました。食べ物との相性は悪くはないようです。

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2006年08月13日

Savigny-les-Beaune 2000 ?lev? et mis en bouteille par Emmanuel ROUGET

vins8-12.jpgラベル表記に疑問が残る一本です。敢えてドメーヌという表現を避けているのか、もしくは葡萄を買っているのかあるいはワイン醸造に関してあやふやにしているのか・・・など考えるよりまずは飲むべしと云うことで開けてみました。1980年代には何度もこの人の叔父さんの家に伺いましたがその頃から樽にEの付く物はこのエマニュエル・ルジェの物であると聞いておりました。ということはフラジェ・エシェゾーから随分離れたサヴィニー・レ・ボーヌについては醸造設備が違う可能性もあるという説もあり得ると云うことではないでしょうか? 敢えて Vinifi? という表現を避けていると考えられますね。
さてコルクにはアペラシオンとミレジムそして Mis en bouteilles a la propriete の焼き印があります。だったらドメーヌ表示をすれば一言で済むはずなのですがどうも釈然としません。コルクの状態は良くありません、コルクの中程までワインが染み出した跡が残っていますが漏れるまでには至りませんでした。もちろんキャップシールは回りました。

で、グラスに注ぐとアペラシオンを超えるあの独特の香りがします。色はそんなに濃くありませんが綺麗なガーネットで味わいはパーフェクトという言葉が自然と口から出てしまいます。期待した生臭さは微塵もなく程良く熟成したワインの香りと甘酸バランスの取れた味はこの生産者の叔父さんを彷彿させるに十分過ぎます。ワインが美味しいだけではありません、鶏鍋にポン酢という極めて日本的な食べ物との違和感も全くありません。先日のシャルロパンなど全く食事に合わないワインとは一線を画する性質のワインであること明白であります。
アンリ・ジャイエールのワインは独特の香り味わいがあり、アペラシオン関係無しにすぐ分かってしまうのですが、それはこの生産者のワインをある程度飲み慣れないと分からないはずであります。幸いなことに我がワイン大学のメンバーの中には私同様慣れている人間がおりますが、この感覚を持たない人達は結構騙されておられます。今を遡ること14年前のお話しですがこのドメーヌのワインが大量に輸入されましたがこれらは全て偽物でした。しかし輸入する人間も、それを買うワイン屋もさらにはソムリエ諸氏も殆ど飲んだ経験がないため見事に騙されてしまった訳です。それ以降毎年毎年アホな価格で取引されています。高いワインを飲んでみたいという欲求は分からない訳ではありませんが漫画にまで出てくる割りに生産量はごく僅か、しかもその殆どはアメリカ行きと決まっていることを知って頂きたいと思います。ヨーロッパのレストラン以外に出回ることは99.99%あり得ないはずであり、その99.99%と云う確率で輸入される物は偽物であると断言致します。

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2006年08月12日

Alsace Kritt Pinot Blanc 1991 Domaine Marc Kreydenweiss

vins8-11.jpg壊れたワインセラーに入っていたワインの中からこんなのも残ってました。実はこの年のこのピノ・ブランはロットにより瓶内二次発酵が起きてしまった失敗作であります。で、何故セラーに残っていたかは覚えておりませんが取り敢えず抜栓してみました。驚いたことにキャップシールは回ります。コルクは際まで染み出そうとしていたのですが漏れはありませんでした。グラスに注ぐと色は黄金色で香りは熟した桃の香り、かなり甘さを感じる香りであります。口に含むとフルーツの味わいではない枯れてしまった酸と同時に異様な甘さが口に残ってしまいます。グラスを回すとレッグが出るのですがそれもほんの一瞬、すぐ消えて無くなります。こんなワインを熟成の証しだと表現する人もおられますが私はそうは思いません。残念ながらご臨終寸前であります。救いと言えば色が僅かに緑色を帯びていること、それと古いアルザスに顕著に表れるマテ゜ィラ化はしていなかったこと位でしょうか。

この1991年ヴィンテージの頃からこの蔵は甘いワインになってきました。と同時に日本の市場に目立ち始めましたが私は逆に買わなくなってしまいました。何度も申し上げますがアルザスワインとは昔はドライで香りの良い辛口だったのです。いつの間にか残糖分の多い変なワインばかりが輸入されるようになっています。
ワインだけ飲んで評価する人が多いからなのでしょうか、私はワインとは食事と共に楽しむものであり甘さの残るくどいワインは全く評価できません。アフターディナーあるいはデセールに合わせるなら甘いワインも許せますがアルザスの普通のワインは辛口であるべきと考えます。甘いのは元々カテゴリーとして存在しているのですから。
土佐ジローとネーミングされた地鶏を網焼きしてボネ白2004年と合わせて凌ぎました。
アルザスの別のカテゴリーとは即ち遅摘みの葡萄で造られる甘口のことでありヴァンダンジュ・タルディヴとセレクション・グラン・ノーブルの二つであります。ですからこの二つの甘いワインに関しては勿論承知しております。ただ一般のヴァン・ダルザスについて辛口の物が少なくなっていることに憂いを覚える訳なのです。現地で飲むマルセル・ダイスは旨かったのですが数年前日本に入ってきた物は全て変質していました。JAL客室乗務員の方にお土産で頂いた Domaine Barmes-Buecher のリースリングは極めてドライで薫り高い物でしたが10年来お目にかかっておりません。美味しい辛口は何処へ?

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2006年08月11日

Assolo Reggiano Tenuta Quercioli 2005 Vino Frizzante Rosso Secco Medici Ermete

vins8-10.jpg我が家の定番はこのワイン、フランスでは存在しない赤の発泡酒であります。安いワインなので本国イタリアでも取り上げられることがあまり無い存在ですが品質というか酒質は非常にレベルの高いもので慣れれば病みつきになってしまいます。特徴としてはセラーの温度でも十分楽しめると云うことでしょうか、適温とされるのは14℃から15℃ということで思い切り冷やさなくても美味しい訳です。このワインが出来るエミリア・ロマーニャ州は旨い食べ物がいろいろあり中でもパルメジャーノチーズとサラミソーセージは有名であります。このワインとの相性は云うまでもありませんが意外にも日本の食材とのコンビネーションがよいのが面白いところであります。

葡萄品種はランブルスコ・サラミーノ85%とアンチェロッタ15%とのことですが新しくリリースされた2005年ヴィンテージの物は例年よりも美味しく感じられ泡も細かくガス圧が高いのが有り難いと思います。値段は至ってお安くドライな赤ワインが好きな人なら試してみても損はないでしょう。
Tenuta Quercioli というのは畑の名前であります。法律的な名称はReggiano でチーズのパルメジャーノ・レッジャーノと全く同じであります。初めて飲んだときはお世辞にも良い香りとは言い難かったのですが、慣れるに従いこの味香りが心地よく感じてしまいます。夏場にビールを多飲すると腹を壊す元ですが、ぬるくても美味しくそんなにガブガブ飲まなくても結構アルコールがあるのでほろ酔い気分になり身体に優しいのが有り難いと思います。製造元のホームページでは1,2年の内に早く飲んでしまうように書いてありますが数年の保存にも十分持ちこたえます。炭酸ガスがワインの酸化防止に役立っているので亜硫酸の量は少なくて済む訳です。ちなみにこのワインで二日酔いになったことは一度もありません。また色は大変濃く、見るからにポリフェノールの宝庫であることは間違いありません。

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2006年08月09日

Merlot Siebeneich Riserva 2004 DO Alto Adige Kellerei Gries

vins8-09.jpg昨日と同じ協同組合・カンティーナ・ボルツァーノのワインでありますが今日のはドイツ語表記なのでしょうか、生産者表記はケルライ・グリエスの何故か英語のプレスティジ・ラインのワインとなっています。畑の名前だと思いますが「Siebeneich」はドイツ語読みでジーベンアイクでしょうね。輸入元の説明によると「ブドウ品種メルロー 100 %、平均樹齢20~25 年、海抜250 m、栽培面積は2.5 ha、生産本数は5,500 本、醸造・熟成はステンレスとボッテで醗酵、バリック内にてMLF後、15ヶ月間フレンチバリックにて熟成(新樽:1/3、2年目:1/3、3年目:1/3)。 3ヶ月ステンレスタンクにて安定をさせ、瓶熟成6ヶ月」とのことです。

さて抜栓するとコルクの液面に触れている部分から30㎜程が膨らんでいます。瓶口に近い部分は細いままですので保管されている最中に温度の上昇があったことが想像できます。色はかなり濃いめの赤紫で昨日と同様輝きがあります。香りはメルローのアロマにコーヒーの香り黒い果実、カシスの香りも強く出ています。また残留亜硫酸が少ないのでワイン本来の味わいを楽しむことが出来ます。飲んだ後鼻に抜ける香りはやはりイタリアを感じますがかなりハイレベルなメルローに仕上がっています。これは将来が楽しみな一本であります。メルローのお好きな方には是非お薦めしたいですね、税別定価¥4200 というのが高いか安いかは人それぞれ基準が違いますので一概には申せませんが、私は安いと思います。

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2006年08月08日

Pino Nero Riserva 2004 DO Alto Adige Cantina S. Maddalena

vins8-08.jpg北イタリアはボルツァーノにある協同組合サンタ・マッダレーナのピノ・ノワールです。今現在は名称をカンティーナ・ボルツァーノとなっているとのことですがラベルの何処にもその名前は見当たりません。協同組合と云うだけで馬鹿にする人が多いのですが、この生産者の造るワインはどれもかなりのレベルで私自身結構な数を買って熟成させております。生産者カンティーナ・ボルツァーノは海抜250-750mの地に約300haという広大な畑を所有する一大組織であり、地元に昔から育つ品種を大切に守っています。

さてこのワイン、先ずグラスに注ぐと色が大変綺麗であります。そんなに濃くはありませんがスカーレットと表現したらよいのでしょうか、輝きのあるルビーカラーを呈していてレッグが長いのが特徴です。香りはまだ閉じています。味わいはスッキリした酸と仄かな甘み、軽いタンニンがうまく調和しておりますが今すぐ飲むより数年寝かせた方がさらに良くなると思います。輸入元の説明によると「アルト・アディジェ D.O.C.、ブドウ品種はピノ・ノワール(ピノ・ネロ)100 %、その平均樹齢は15 年、海抜500~600 mの畑は栽培面積たったの2 haで生産本数は4,800 本、醸造・熟成はステンレスとボッテで醗酵、バリック内にてMLF後、4ヶ月間フレンチ・バリックにて熟成(新樽:1/2、2年目:1/2)。3ヶ月ステンレスタンクにて安定をさせ、瓶熟成14ヶ月」とのことであります。注目すべきは最後の瓶での熟成期間であり、出来たてをすぐ出荷しないという姿勢が当たり前のことなのですが重要な事柄であります。

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2006年08月07日

Bourgogne Clos de la Fortune 1995 Domaine Chanzy

vins8-07.jpgアリゴテの産地ブーズロンにあるドメーヌ・シャンジーは自らのセラーで長年ワインを寝かせてから売っていますが、金利や保管料など上乗せせずかなりお安いのが魅力であります。もちろん寝かせず出来たワインをすぐ販売もしていますが価格は大して差がありません。そんなドメーヌ・シャンジーから新しく1995年ヴィンテージが輸入されました。12本買ったら恐らく瓶差が激しいとは思いますがその辺はワインの面白いところ、若々しいのやひねたものがあって当たり前であります。さてまずは一本目、コルクは古くリコルクされてはおりません。色は黄金色、香りはうまく熟成していてシャルドネの熟成香むんむんであります。味わいは濃厚で辛口、噛むような味わいと申したらよいのでしょうか、深みある面白い味であります。空気に触れるとさすがにいろいろ変化しますので美味しいと思われる内に手早く飲んだ方が無難でしょう。

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2006年08月06日

Chateau Lafleur Saint-Jean 1998 AC Pomerol Fran?ois Janoueix

vins8-06.jpg壊れたセラーの中にあった一連のワインの一つです。クソ暑いのに変人と思われるかも知れませんがエアコンを強くしてしゃぶしゃぶ。昨日少し飲んだだけでヴァキュヴァンしたジュヴレ・シャンベルタン、一日置いても全く変化はありません、甘さがしつこくしゃぶしゃぶには全く相性が悪すぎです。しゃぶしゃぶに合うピノ・ノワールを探していますが、日本酒の辛口でスッキリ系もまた探索中であります。銀盤、秘めごと、米のささやき、などなど数本のサンプルを味わっておりますが全て私には甘過ぎます。これら甘い日本酒は残念ながら全て調理用に回します。昔は味醂は飲み物だったとか、日本酒もいつかそう呼ばれる日が遠からずと考えます。

さてこのワイン、かなり寝かせたつもりですが熟成どころか衰退の一途を辿っているようです。初めから薄っぺらいワインは熟成の期待は出来ません。ポムロルだからといって何でも買い込む傾向のある日本人バイヤー、もう少し注意が必要であります。色は既にオレンジがかったエッジでガーネットですが香りは良く言えば胡椒のような、悪く形容すると埃っぽい匂いが感じられ葡萄のアロマやブーケなど顕著ではありません。遊離したような甘さと茎をしがんだときの渋みだけが舌に残ります。結論から申し上げますと高いだけのポムロル。しかし宮崎産4番黒毛和種ハネシタを餅焼き網で炙るとこのワインの最後の力が発揮されました。しゃぶしゃぶには合いませんが炙り肉とは相性がよいようです。前菜は明礬無添加の生雲丹、これには日本酒を合わせましたが申し分ありません。しかし最初のほんの少しだけに限ることであります。

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2006年08月05日

Gevrey Chambertin Terres Blanches 2004 Domaine Philippe Charlopin Parizot

vins8-05.jpgワイン大学定例会用のワインを選んでいます。昨日に引き続きフィリップ・シャルロパン・パリゾのワインですが今日のはラベルの表記が違います。昨日のは裏に詳しく表はシンプルそのものだったのですが今日のはご覧の通りです。Terres Blanches は何を意味するかよく解りません。というのもこの名前の畑は見当たらないからです。まあ、地図に載っていない新しい区画かも知れませんので疑いはしませんが。さてこのワインですが昨日同様コルクは殆ど色付いていませんが、一つ気になるのは同じコルクと思われそうなのに2004の印字の字の大きさだけは明らかに違います。また昨日のコルクが今日になればワインに触れた部分が色濃くなっています。1/3飲んでヴァキュヴァンしてみましたが何の気体も発生しません。ワインの色、初期の香り、そして甘さは昨日のと大差ありませんでしたがしばらく時間が経つとニュイ独特の獣臭が現れてきました。と同時に味にもかなりの変化が、かなりワイルドに変身、これはデカンタした方が良さそうです。ワインは葡萄の持つ糖分が発酵してアルコールになる訳で醗酵終了すると残糖分はなくなって当たり前なのですがこのワインも昨日のもかなり甘く感じます。最近のブルゴーニュ、どうなっているのでしょうか?

昨日の香港に関するコメントですが補足します。まず現在のホテル・インターコンチネンタル香港は昔 The Regent としてペニンシュラホテルと並ぶ香港でのベストホテルの一つでした。そのメインダイニングが麗晶軒であり現在の名前が Yan Toh Heen と変わっているのであります。でそのホテルのHPからみつけたのは Golden Roe Crab Set Menu HK$1188 というメニューです。今しか食べられないという「黄油蟹」の豪華フルコースがそんなに高くありません。15から18日の間で香港に行くことの出来る方、どうですか?

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2006年08月04日

Marsannay En ?chezeaux 2004 Domaine Philippe Charlopin-Parizot

vins8-04.jpg瓶のショルダー部にドメーヌのレリーフがありますが偽物ワイン防止にはあまり役立たないとのこと。何故ならば瓶の複製など偽物ワイン造り屋の手にかかるとお茶の子さいさい、コルクの焼き印、さらにはキャップシールまで完璧にコピーできるとのことであります。で、このワインの生産者はフィリップ・シャルロパン・パリゾですが、似たような名前でエルヴェ・シャルロパンもあるので注意が必要です。コルクの全長は50ミリ、液面に触れていたところだけ僅かに色付いています。しかしグラスに注ぐと結構色は濃く香りは期待したより生臭くはなくむしろ甘い香りであります。口に含むと酸や渋みは殆どありません、既に十分飲むことの可能な状態でありますが私にはとても甘過ぎると感じてしまいます。最近流行りの生産者に良くあることですがここは古くから名の知れたドメーヌですのでちょっと違和感があります。黒豚の豚トロを炙って合わそうとしましたがどうも相性は良くありません。和牛の炙りも同様、何故なのでしょうね? マルサネイは比較的新しいアペラシオンで昔はロゼで有名でありました。この地で有名だったのはブリュノ・クレールでしたが最近はあまり見掛けませんね、そういえばどこかに吸収されたのでしたっけ?

ネットでまた面白い情報を見付けました。よく拝見する「香港美食探訪」の中にあるブログ、これは大変役立つ情報満載です。今日の出し物は「欣圖軒のメニューを知る方法」で昔の名前「麗晶軒」と言えばお分かり頂けるかも知れませんが、今はインターコンチネンタルホテルになっていてレストランの名称も変わっているのであります。私がよく通っていたのは約20年前、しかしメニューを見ると昔とさほど変わっていません。中国4千年の歴史はそう簡単には変わらないのでしょうね。

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2006年08月02日

Seresin Leah Pinot Noir 2004 Marlborough NZ

vins8-3.jpg前にも申し上げましたがしゃぶしゃぶに合う少し生臭いピノを探しています。しゃぶしゃぶはスープに潜らすこと2秒程、ピンク色で食べるのが好みですがこの半生状態の肉に合うのが熟成途上のピノ・ノワールだと勝手に思っております。今のところベストは前述のプリューレ・ロックですが高すぎるし好みの生産者ではありません。

で、ニュー・リリース目前のニュージーランドのワインを開けることに。“Leah”とは所有する三つの畑(Raupo Creek, Tatou, Home)のピノ・ノワールを手で収穫し自然発酵させ、15ヶ月間フレンチオークで熟成させたワインの名称です。このセレシンというワイナリーは輸入元の説明によると「1992年、ニュージーランドの映画監督マイケル・セレシンは、自身の夢であったワイナリーをマールボロにつくりあげました。ワイナリー創立から一貫して『ハンドクラフト=手作り』にこだわり、所有する119haのブドウ畑では有機栽培(2002年承認)を行っており、健康なブドウのみを収穫することを常に心がけています。収穫量も非常に少なく、初ヴィンテージは1996年、ワインづくりはニュージーランド屈指のフライングワインメーカー、ブライアン・ビックネルが担当しています」とのこと。
さてこのワイン、ニュージーランドですがスクリュー・キャップではなくコルクを使用しています。色はかなり濃いめで葡萄のアロマよりバニラの香りが先に感じます。果実味は濃厚なのですが私は強い甘みを感じてしまいます。きつすぎる酸や渋みの強いワインは好みではありませんがこんなに甘いと食事には合わないように思います。ですがワインバーなどでワインだけ飲むのであれば多くの方に受けるのは間違いないでしょう。どんな風に熟成するのか面白いので数本買って寝かせることにしました。

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2006年08月01日

Corbezzolo 1999 IGT Toscano Podere la Cappella

vins8-01.jpgいつもの前菜のあと宮崎産黒毛和種3番前バラの一部「ブリスケ」を焼き肉にします。焼き肉といっても塩胡椒して餅焼き網を使いガス火で炙るだけでタレなどは使いません。で、何となくイタリア・ワインが飲みたくなりセラーを探すと出てきたのがこのワインです。ポデレ・ラ・カペッラのコルベッツォーロ1999年、昔飲んだはずですが検索しても出てこないので忘れていたのでしょう。この生産者は実に良心的でワインに温かみがあり身体に優しいワイン造りをしています。しかし漫画には取り上げられず評論家諸氏も相手にしていません。世の中評判の良い生産者が良いワインを造っているとは限りません、逆のことは申せます。世界的に評判になるとそれなりに注文は増えます。しかし雑誌や専門誌は大概同じワインばかりを集中的に取り上げるため、小規模生産者は注文を受けきれなくなります。そこで拡大路線を敷く訳ですがこれが間違いの元、ワインは不味くなる一途を辿ります。

さてこのワイナリー、輸入元の説明によると「ポデーレ・ラ・カッペッラはキアンティの中心部、サンドナート村にある小さなワイナリーです。 敷地面積は約30ha、そのうちわけはブドウ畑:8ha、果樹園:3ha、オリーヴ畑:3ha、残りは森 林で、オーナのブルーノ氏は1日のほとんどを愛車のジープでこの中を走り回り、畑の手入れを しています。彼の畑を一目見れば、彼がどれだけ愛情注いでいるか一目瞭然で、手間とコストのかかる有機栽培を実践し、有機農法ワイナリーとして認定されているにもかかわらず、特にそれを強調したり、売り文句にするわけでもなく、「畑に一番いいということをやっているだけなんだが、これが世間で言うオーガニック農法にあたるそうだ。」と、さも当然のことのように語るブルーノ氏。 イーゾレ・エ・オレーナへブドウを売っていたのをやめ、自らのワインをスタートさせてからまだ数年ですが、その名は除々に有名になってきました。今後ますます楽しみなワイナリーです。全て有機栽培です」とのこと、私もお薦めの生産者です。
vins8-02.jpg開けたのは1999年ヴィンテージですが輸入元には既に在庫がないとのこと、後で気付いたのですが無いと分かっていれば他のワインを開けるべきだったかも知れません。1999年のセパージュはサンジョヴェーゼとメルローの比率が分かりませんが大凡7対3ぐらいでしょうか、まるでフランスのボルドー高級物のような品格を感じます。色は濃くトロッとした液体でグラスに注ぐときから感触が違います。期待したよりは色が濃くありませんが十分すぎる程果実味が豊富でしかももう既にまろやかさがでています。ワインという飲み物は主菜の脇役として味わいを深めるためのもの。ですがこのワインはワインだけ飲んでも十分立派な飲み物に仕上がっています。忘れていましたがこれと同時に買ったのがカンティコという名のメルロー100%のワイン。何処へしまい込んだのか最近見たことありません。セラーはアメリカ製のものなら一つの区画に奥と手前で二本入れられるものがあり便利なのですがヨーロッパ製のものはコンパートメントになっていないのが殆どであり我が家のセラーも奥にしまい込んだら発掘するのに一苦労します。リーファーコンテナー同様隙間無く詰め込むと温度差も生じてしまうのでセラーを新調する方はインディヴィデュアルタイプの物をお勧めしたいと思います。「リーファー」で思い出しましたが平積みしながら「リーファー」と謳っていた静岡の女性経営者、最近は全く話題に上りませんね、人を欺くような商売をしているといつかはしっぺ返しが来るものです。リーファー・コンテナーの場合はパレットのまま間隔を開けてワインを積むのが一般的であり平積みすると空気の流れが無くなるのでリーファーの意味が消えてしまいます。ワインにどんなラベルを貼るのは勝手ですが嘘の表示をするのは困ります、リーファーと表示があってもコルクを抜くとき大概はパレてしまいます。
友里さんが書いておられましたが私はプリムールに一般消費者を巻き込むのは禁止すべきだと考えます。ボルドーのプリムールは所謂青田買いで完成もしないワインを出来上がる前に売ってしまうというもの。2005年物には異常な価格が付いていますがこれはユダヤ人が仕掛けた独特の商売で、日本人バイヤーがこの仕掛けで大損したのが1995年のプリムール。商売する人なら仕方ありませんが一般消費者を巻き込むのは如何なものかと思います。このプリムール販売、日本での先駆者、本業は何と芦屋の電気屋さん。いつの間にか東京で商売を始めましたが彼のことを知る関西のワイン好きは誰も手を出しません。ワインという物買わなければ自然に価格は下がります。買っておく必要のあるワインは安くて旨いワインであります。高すぎるワインはいつか必ず下がります。

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2006年07月31日

Chateauneuf-du-Pape 2002 Domaine de Ferrand

vinsjuillet-029.jpg梅雨が明けてカラッと晴れるかと思いきや曇り空で夜には意外と涼しい風が吹いている箕面山麓であります。夏場にボルドーの赤ワインを飲む気にはなれずセラーをゴソゴソ探していると一本だけ残っていたのがこのワインです。輸入元の資料によると「ブドウ品種は平均樹齢 90~100年というグルナッシュ 95%、シラー&ムールヴェードル 5%、オーク樽熟成は12ヶ月(新樽比率30%)、土壌は赤粘土、表面は砂利質、栽培面積は約5ha、単位収穫量は30hl/ha、平均年間生産量は15,000本」とのことです。

先日買った2004年と比べると先ず意外に色が薄いと云うこと、グラスに注ぐときにおやっと思うぐらい薄いです。で、香りはどちらかというと閉じ気味で鼻から抜けるときに特有のローヌ臭さを感じてしまいます。味は私からすればかなり甘い目という結果になりました。2002年というとローヌは洪水の年だったのではないでしょうか? この生産者は正直にワインを造っているのでしょう、ヴィンテージが素直に反映しているようです。樽の影響でしょうか、2杯目は粗いタンニンを感じますが昨日の続きで和牛の網焼きを合わせるとタンニンは感じなくなります。前菜は枝付き枝豆京都産にモッツァレラチーズとアメーラと相変わらずの定番メニュー。

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2006年07月30日

Gevrey-Chambertin Clos des Chezeaux 1996 Domaine Vincent et Denis Berthaut

vinsjuillet-028.jpgワイン大学定例会用のワインを決めるためいろいろ物色中であります。15年程前までは幻のドメーヌとして日本向けには輸出されることがなかったフィサンの生産者ヴァンサン・エ・ドニ・ベルトーですが、ここもベルナール・ムニエ氏の説得により門戸を開放したはずであります。確か1990年頃この生産者を知る人物が3ページ程にわたり絶賛している文章を読んだことがありますが、一般には輸入されていないことをよいことに美辞麗句を並べ立て「これぞ本物ブルゴーニュ」と崇めていたのは何処の誰だったでしょうか? アンリ・ジャイエールを神様扱いする漫画や論評も程度の低い一種の無い物ねだりではないでしょうか。

アンリ・ジャイエールのワインに関しては何度も申し上げますが「安くて美味しいヴォーヌ・ロマネ」であったわけで事実を知る最も有名な人物はパリのジャン・クロード・ヴリナ氏であります。クロ・パラントゥーなどタイユヴァンのワインリストで400フランだったからよく注文した訳です。同じく東京エノテカ・ピンキオーリでも90年代前半までは15000円前後でワインリストに載っておりました。高くなってから欲しがるのはワインを知らない証左、貴方のすぐそばに将来驚く程高くなってしまうモノが転がっているかも知れません。ワインは人によって好みが違うのは当たり前のお話しであり自分が本当に好きなワインであれば沢山買い込んでボチボチ開けるのをお薦めします。世間の評価は気にしない方が賢明でしょう。何でもランキングに頼るのは個性が失われている日本人的発想でしょうか、他人が買っているからと云って買わなければならない理由にはならないと考えます。
さてこのワイン、コルクには残念ながら漏れがあります。漏れた量はごく僅かですがコルクに少しだけ黒カビが認められます。評価するには問題のあるボトルですが概ね品質低下はありません。熟成香が心地良く、官能的な甘みが生成されているようです。しかしまだまだ酸はしっかりしておりタンニンはシルキーに熟成しています。もう一度飲んでみてから結論を出すことにしました。合わせたのは黒毛和種3番のブリスケとウチヒラの網焼き、塩胡椒だけのシンプルな焼き肉です。

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2006年07月29日

Chateau Beau Soleil 1996 AC Pomerol

vinsjuillet-026.jpg壊れたセラーに入っていた一連のワインです。実はこのワインには大変苦い想い出があります。あれはもう9年程前でしたでしょうか、ヴィネスポが会場をアジアに移し香港で開催されたときのことジャン・ミッシェル・アルコート率いる(日本人造り酒屋の若大将も中におりました)グループのブースで試飲させられたのがこの一つ前のミレジム1995年のボー・ソレイユでした。この樽サンプルと称する液体は実に果実味濃厚でもちろん色濃く香りも果実を凝縮した感があり提示された価格も比較的リーズナブルなので同行のインポーターの社長にお勧めしました。

しかし数ヶ月後に到着したものはサンプルとは大違い、全くの別物でありましたが売った本人グループは知らん顔。昔コルトンあたりで蜷局を巻いているネゴシアンにやられたときと同じでした。以前にも申し上げましたが、日本人を馬鹿にしてはいけません。数年後このジャン・ミッシェル・アルコートはアルカッションの海岸で死亡したとのこと。さらに後任の社長の座に着いた息子も社長就任演説中に心臓発作で亡くなったと聞きます。日本人を平気で騙すワイン業界の怪しげな人物はまだまだ他に実在しているので注意が必要です。例えばネットで大流行のブルゴーニュ生産者は自らの醸造施設を持っていませんし、その畑の手入れについては平気で農薬を使っています。名前だけが有名になり(それも異国日本だけに顕著)注文が殺到するので泥縄でワインを造っています。不人気なドメーヌを数々巻き込み自らのワインと称して瓶詰めしていますが、こんなことをいつまで続けられると思っているのでしょうか?

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2006年07月28日

Chateau Reysson 1996 R?serve Bouteille AC Haut-M?doc

vinsjuillet-025.jpgフランス旅行されていたワイン大学メンバー様からのお土産ワインです。ポーイヤック村から北西に数キロ離れたところのクリュ・ブルジョワで6割程のカベルネ・ソーヴィニョン、そして残りがメルローとのこと、日本で販売しているのとは少し違うのでしょうかR?serveの表示が裏ラベルにしかありません。表にはR?serve Bouteille とそのボトルナンバーが印刷されています。60000本生産とのことですが私が頂いたボトルには No.51624 となっていました。

昔(1970年代後半から1990年代前半)は毎年のようにせっせとフランスに旅しておりましたが、最初行ったときから数えると30年にもなります。その頃は大変寒くパリ市内でも所々凍っており歩くのも危ない思いをしました。当時は北回りか南回りだけで直行便など無かったはずです。南回りは酷かったですね、香港まで帰るのに三日程かかったこともありました。荷物はなくなって当たり前、いつかは出てくるのですがその頃の苦い想い出から旅の荷物は最小限にとどめるようになりました。お土産を買わなくなったのもこの頃からの習慣でしょうか、お土産を頂戴するたびに昔を思い出してしまいます。
北浜の破落戸はイタリアンでした、大変失礼致しました。しかし高麗橋にもフレンチの破落戸がいますね。

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2006年07月26日

Chateau Bonnet 2004 AC Entre-2-Mers Andr? Lurton

vinsjuillet-024.jpg先日ご紹介したのは2004年の初期ロットだけで今現在はこちらのエチケットのものが流通しているとのことです。8月1日からかなりの値上げになると云うことなので少しまとめ買いしました。早速開けてみましたが、輸入の時期が違うからでしょうがこちらの方はまだ堅さが感じられます。パワー全開とするためには少しエイジングが必要かも知れません。勿論今すぐ飲んでもフレッシュ・アンド・フルーティーに変わりありませんが・・・。

このワインの食事との相性はすこぶる良好であり昨日に続いて今日も鍋でしたが肉にも野菜にもポン酢にも逆らうことはありません。ちなみに日本酒(純米吟醸)とのコンビネーションもトライしましたが口の中に甘さが残ってしまい私は合うようには思いません。余談ですが冷房する日が続くと私の場合鍋料理を食べることにより体調維持に努めます。暑いと冷たい物を食べたくなるはずですが私の場合は長風呂としゃぶしゃぶが好みでありますが、一種の変態なのでしょう。家庭料理には樽の効いたソーヴィニョン・ブランより樽のないほうが好ましいと思います。家庭料理にはそれなりのワインを合わせるというのもワインを味わうコツではないでしょうか? 世界中にはまだまだ知られていない素晴らしいワインが存在しているはずであります。ジャンルを絞らずいろいろ飲んでみましょう!

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2006年07月25日

Nuits-Saint-Georges 1'er Cru Les Damodes 1996 Maison Paul Reitz

vinsjuillet-022.jpgしゃぶしゃぶに生臭いピノ・ノワールを合わせると意外にもよく合います。生臭いピノ・ノワールと云えばブルゴーニュはコート・ドール、今その生臭さが顕著なヴィンテージは2000年ってところでしょうか? あまり若いとフレッシュなアロマだけで意図するところの生臭さは出ないでしょうし、かといって古すぎてもあの生臭さは消えてしまいます。グラン・クリュの樽香の強いものも趣味ではありませんし、新樽を使わない果梗を入れない造りのところが最も好ましいかも知れません。

ブイヨンを使うのが私のやり方ですがしゃぶしゃぶ用の肉は鞍下の一部ハネシタに限ります。鹿児島産抜きの3番を小割りして頂きました。ポール・レイツはたまたまセラーを開けたところに立てて置いたので何も考えずに抜栓、キャップシールを剥がすと黴が一杯、漏れかなと思ったのですがワインは噴いてはいませんでした。色はエッジはオレンジのガーネットで薄い目、うまく熟成したのか甘い熟成香を発しており残念ながら生臭くはありません。ですが口に含むとかなりの酸と渋みを感じます。長期の熟成向きとして仕込まれるワインは当たり前かも知れませんが、酸とかタンニンは欠く事の出来ない重要な条件であります。「酸っぱいとか渋い・・・」と云う前に合わせる食べ物を口にして頂きたいと思います。そこで変化があるのがワインとの相性であり何ら変化のないものは良いワインとは云えないでしょう。
さて、ブイヨンをくぐり抜けたハネシタのスライスはピンク色に染まり柑橘系のポン酢につけて食べワインと合わせると酸と渋みはかなりレベルが下がります。目指した生臭さと半生の和牛スライスとのマッチングではありませんが悪くはない組み合わせでした。赤ワインの酸や渋みには鴨のローストなどが一番効果があるかも知れません、勿論ビーフステーキも良いでしょう。ワインは食べ物と合わせながら飲むよう造られているのですから。

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2006年07月24日

Chassagne-Montrachet Vieilles Vignes 2004 Vinifi? et mis en bouteille par Borgeot

vinsjuillet-021.jpgブルゴーニュはシャサーニュ・モンラッシェの白ワインです。装飾文字でDBとあるのはドメーヌ・ボルジョと云うつもりなのでしょうがエチケットの中央下には「醸造と瓶詰めはボルジョ」とだけしか記載されていません。と云うことは葡萄はどこからか買ったものかも知れないと云うことであります。葡萄を自ら育てそれを醸造するのが「ドメーヌ」と呼ばれる所以のはずですからこのワインはそれから逸脱しているのではないでしょうか?

最近のブルゴーニュはドメーヌがいつの間にかネゴシアンと化けているところがとても多いように思います。例としてはフランソワ・ミクルスキーとかエチエンヌ・ソゼなどよくご覧頂きたいと思います。さてこのワイン、蔵出し価格で14ユーロほどするのですが昔と比べると随分高くなったと思います。コート・ドールの品質に期待が持てないならシャロネーズやマコンをもっと開拓しなければならないと考えます。

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2006年07月23日

Chateau de Francs “Les Cerisieres” 2003 AC Bordeaux-C?tes de Francs H?brard & de Bo?ard

vinsjuillet-019.jpg昔はアートラベルだったと思いますがこれはあまり愛想のないエチケットに変わっています。ピエール・リュルトンの前のシュヴァル・ブランのオーナーであったドミニーク・エブラールとサンテミリオンの復活したシャトー・ランジェリュース(今はアンジェリュース)のオーナー、ユベール・ド・ブーアールのコラボレーションであります。このプロジェクトは1985年に始まり1989年には既にギド・アシェットには掲載されていました。確か1990年は非常に濃いワインながら大変安かったように記憶しています。
さてこの「レ・セリジエール」という名前が付いたワインですがメルロー主体の早飲みワインに仕上げられています。果実味そこそこ、上品な樽のニュアンスもそこそこ、全体的なバランスもよく奇を衒ったようなところはありません。コート・ド・カスティヨンは昔は頭に「ボルドー」と付いたのですが、このアペラシオンはまだボルドーが前に付いたままです。ボルドーと付くだけで昔は随分売れ行きが違ったそうですが最近はどうなのでしょうか? まあそんなにべらぼうな価格ではありませんので好きな人は買っておくと期待は裏切らないでしょう。

ド・ブーアール氏と確かシャトー・クリネのジャン・ミッシェル・アルコート氏の息子にソムリエの田崎君等でテーブルを囲んだのは1992年(?)の今は潰れた社交クラブの宴。1985年のランジェリュースのマグナムに各人のサインがあるので間違いないはずであります。サンテミリオンやボムロールが取り沙汰されだしたのがこの頃のことです。しかしパリで右岸が流行りだしたのはもっと古く確か1970年代後半だったはずです。80年代には例のベトナム料理屋が大流行してあのクソ生意気な店主が大威張りしていました。一時はミシュランの一つ星を取っていたものの今では閑古鳥が鳴いているのではないでしょうか? ワインだけが取り柄の店というのはそんなに長続きしないのが美食の都パリであります。我が国ではワインの文化が低いからでしょうか奇妙な串カツ屋が未だに流行っているとか・・・。私など昔の買い付けの仕方を目の当たりにしているので行く気にもなりません。

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2006年07月22日

Chateau Bonnet 2004 AC Entre-2-Mers Andr? Lurton

vinsjuillet-018.jpgボルドーでの成功者の一人、アンドレ・リュルトン氏の居城であるこのシャトー・ボネは赤白高品質のワインを造っていますがその価格は安く、実にリーズナブルであります。白のアペラシオンはアントル・ドゥー(2)・メールですがソムリエ諸氏の中には「アントル・ド・メール」となどと平気で仰る方が大勢おられます。ワインのアペラシオンの意味を理解していないというか現地を知らないからこんな言い方をするのでしょうが、改めて頂きたいと思います。葡萄品種はソーヴィニョン・ブランとセミヨンが各45%、ミュスカデルが10%という構成ですが、先ず特筆すべきはその香りであります。高価なグラーヴの白と比べても何ら遜色ない果実香があり3.5ユーロ程の蔵出し価格としては他の追随を許さない品質であります。色も綺麗なマスカットの表皮のような青さを呈し味わいは果実味濃厚ながらキレのある辛口に仕上がっています。2003年と比べるとさらに洗練された感がありボルドー白ワインの基準となるべき一本と申せましょう。
今の時期に美味しいフルーツトマト、「アメーラ」という名前のトマトに普通はブッファーラを合わせるのですが北海道産のモッツァレラを合わせるとこのワインがよく合います。スーパー・マルヤスで売っている京都産枝付きの枝豆は実は黒豆の早生なのですがとんでもない程安いのでお薦めです。メインは比内地鶏胸肉のタタキ、皮の付いた側に塩胡椒して網で焼き円蓋を被せ蒸し焼きに、中まで火が通らないように両面を炙る程度で実にうまいタタキが出来ます。
こんな家庭料理全てに合うのがこの「ボネ白」であります。

ワインを普及させるためには質の良いベイシック物をレストランのワインリストに載せるべきであると考えます。例えば3000円のランチの店であればハーフサイズの店で飲む価格で1500円程度の物を置く必要があると思います。実際に例えばパリのタイユヴァンなどはメニューの裏側に普通よく出るワインをリストしてありますが見開いて左の上にはリーズナブルなボルドーが並んでいます。私はフランスで食事していたとき(まだフランスフランの時代です)1000フランを基準に料理とワインを選んでいました。即ち食事に500フラン、ワインに500フランという具合に。4人ならシャンパーニュ一本に白ワイン一本、そしてブル赤とボルドーを一本ずつ合計4000フランで食事をする。そうするとレストランの値打ちが分かりやすいと云うことであります。旅するととんでもない高いワインを飲みたがる日本人を見かけますが愚かな行為であります。今だったら200ユーロの食事というと日本円では約3万円という事になりワインを含めると1人6万の食事となってしまいますが私はそんな高い食事をする趣味はありません。日本ではワインを含め1人3万円少々が限度だと考えますが如何でしょうか。

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2006年07月21日

La Campagne Marsanne-Chardonnay 2003 Vin de Pays d'Oc LGI

vinsjuillet-017.jpg壊れたセラーの中にあったワインです。重たい瓶に入っていますがラングドックの安物ゆえ輸送コストがアップするためもっと軽量のボトルを使うべきでしょう。キャップシールは樹脂製で簡単に取れコルクは意外にもしっかりした天然コルク。コルクを抜くと好ましい葡萄のアロマを感じます。グラスに注ぐと殆ど泡立ちません。温度変化があったはずですがそのおかげで亜硫酸が抜けたのでしょうか? 色は薄い黄緑色、香りは桃のような甘い香りがありますが口に含むと辛口。と云っても実にマイルドで舌を襲うピリピリ感など全くありません。低温でのマセラシオン・ペリキュレールのおかげでしょうか果実味もしっかりしており実に美味しく仕上がっています。生産者はLGIと云うかなり大規模なメーカーでこの地方によくあるセパージュ別にワインを造ったり、各地域別のヴァン・ド・ペイを造ったりと幅広くワイン造りを行っているようです。
安物ワインでも、壊れたセラーの中に入っていても、不思議に生命を保ち続けるのがワインの面白いところであります。

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2006年07月19日

Chateauneuf-du-Pape 1972 Domaine du Haut des Terres Blanches

vinsjuillet-016.jpg昨日はワインをお休みさせて頂きましたが飲んでます。お気に入りの安物ですがイタリアの赤泡アッソーロ・レッジャーノ、ランブルスコですがまだ未経験の人は是非お試し下さい。安くても旨いワインは存在します。安かったとは申しませんが Chateau Petrus 1982 リリース直後の日本での販売価格ご存知ですか? 出水商事が輸入したのは各デパートで販売されていましたが定価で何と¥28,000 という格安な価格でした。デパートへの納入価格は大体見当が付きますがその頃はごく一部のマニアしか買う人はおりませんでした。

当時私の主催するワイン会は既に始まっており1981年や1984年あるいは1970年代も所謂5大シャトーからすればかなり安かった存在です。高くなってから取り上げるのは愚の骨頂であり当時から肩を並べていたレヴァンジルやヴュー・シャトー・セルタンなどと比較して飲んでおりました。パーカー・Jr.が100点満点をつけて一躍有名になりましたが、何度も申し上げる通り評論家が高い評価をつけたからと云って味が変わるはずはありません。変わるのは販売価格だけであります。アンリ・ジャイエールのワインも同様、パリのタイユヴァンでは昔手軽に飲むことが出来るヴォーヌ・ロマネでありました。欲しがる人が世界中に現れるとあっという間に価格は上昇しますが味のレベルは同じままであります。ワインと言うモノ如何に単純なものか! しかし欲しがる人が増えると登場するのはお決まりの如く偽物ワインであります。
さてこのヌフ・パプ、外観からすると澱引きされリコルクされているようで、エチケットもピカピカの新品です。1972年というヴィンテージはボルドーでは混乱の年、ヌフ・パプは当時何種類もの葡萄品種が許可されているアペラシオンとしてしか教科書に載っていなかったはずです。グラスに注ぐと泡立ちはなく太いレッグが現れます。エッジはオレンジがかっていますが色は透明感のあるガーネット。グルナッシュ・ノワールの熟成香は甘く官能的なのですが活き活きとした酸とシルキーなタンニン・・・・と申し上げたいところ・・・・残念ながら舌の根本にこびり付くようなタンニンが存在します。果梗の残存率が高かったのでしょうか、食べ物なしでワインだけ飲んでいると不満が残ります。が、しかし手作りベーコンと茄子の炒め物や自家製麻婆豆腐などと一緒すると渋みはどこかへ消えて無くなります。ワインと言うモノやはり食事と共に楽しむべきものであると考えます。
ワインバーで旨いと思うワイン、家で飲むとそう思わないのはこのような理由が考えられます。ワインだけ飲んで旨いと感じるように造るワインが実際にあるという事実。
明日は味吉兆出身の上賀茂秋山さんに初詣の予定です。

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2006年07月17日

Mas de Daumas Gassac 1978 Vins de Pays de l'Herault

vinsjuillet-014.jpg壊れたセラーの中に入っていたワイン達の中から、エメ・ギベール氏のファースト・ヴィンテージをご紹介申し上げます。恐らくこのワインを所有している日本人は殆どおられないと思いますが、確か1985年ヴィンテージのものを大阪のインポーター、N氏に私の主催するワイン会で飲んで頂いたはずです。氏は大変お気に入りのご様子でそれから数年後自ら輸入されたと伺います。今こそ有名になったものの、当時は誰も取り上げることはありませんでした。私は決して無名なワインを有名にしようと努力しているのではありません。あくまで品質が良いのに理解されていないワインを取り上げているだけの話です。

さてこのワインいつか飲もうとは思っているのですがなかなか開けるには至りません。
vinsjuillet-015.jpgご覧の通り正真正銘の1978年であります。あとこのワインはもう一本、そして続くヴィンテージ1979年も2本所有しています。稀少なワインですが、かと云ってこのワインで一儲けを企てるような考えは持っておりません。実はこのワインを購入したのは随分昔の話ですが当然ながらはじめは生産者から直接買おうと思いました。しかし見積もりを見て驚いたのは提示されたその額。単なるヴァン・ド・ペイではないにせよ当時のシャトー・マルゴーを上回るのには殆ど呆れてしまいました。で、どこで買ったかと申しますと意外や意外アメリカのシカゴであります。友里さんも昔買っておられたシカゴ・ワイン・カンパニー。アメリカ人はこの頃投機目的で買ったもののなかなか価格が上がらず投げ売りしていた模様です。ワインを知るためには世界中のマーケットの動きを理解しなければなりません。日本だけで騒がれているワインが結構多いと思います。ワインの好き嫌いは人によってバラバラで当たり前のことであり、ご自分に合うワインを見付けて大事に熟成させることこそ賢明であると考えます。亜硫酸無添加のワイン、早く飲んでしまわなければならないワインなんてそう持て囃されるべき品質ではないように思います。ワインというもの熟成の極みを待って楽しむべきであり、あれこれ飲んでみたい気持ちは分かりますがお気に入りをドーンとケースで買って、ぼちぼち開けてみるのも楽しいと思います。

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2006年07月16日

Corton-Charlemagne 2003 Domaine Denis P?re et Fils

vinsjuillet-013.jpgこのブログで取り上げるワインはマスコミで持て囃されるようなものはありません。ランキング上位に取り上げられるワインは旨い不味いに拘わらず価格だけは異様に高い訳でそれらを飲んで自慢するようなブログとは無縁の存在であります。例えばコルトン・シャルルマーニュと云えば恐らくは「コシュ・デュリーが一番旨い!」など仰るワインマニアがおられると思いますが、私は同調できません。価格と酒質のバランスが重要であると考えます。コルトン・シャルルマーニュ、昔からワインをお飲みの方にはご理解頂けると思いますが1970~1980年代の我が国では何と云ってもルイ・ラトゥール社がトップの存在でした。輸入元はバークレイ、今はもうありませんがその頃フランスワインの輸入に関しては大きな力を持っていました。ジョセフ・ドルーアンを輸入していた雪印も強かったですね、ブルゴーニュと云えばネゴシアン物がその殆どを占めておりました。意外なことに当時サントリーはカルヴェと云うネゴシアンと蜜月の関係、このローヌ出身のネゴシアン、フランスではそんなに評価の高いネゴシアンではありませんでしたがサントリーは実に長い期間ここだけと取引していた模様です。サントリーがドメーヌと直接取引を開始したのは1980年代後半だったはずで最初はちゃんちゃらおかしいカミュ・ペール・エ・フィスなどを「これがエレガントなシャンベルタン・・・」などと紹介したものです。私は論外と一蹴しましたが、この頃あったサントリーのワイン課の連中、真剣にこんなものを旨いと思っておりました。サントリーのパリ現地法人にはワインの味が判る人間など一人もいなかった模様です。買い付ける人間のレベルが低いとこういう結果になってしまいます。
さてこのワイン、造っているのはドニと云う生産者、モレ・サン・ドニのドニと同じですが白ワインが得意なペルナン・ヴェルジュレス村のドメーヌです。果実味は豊富なのですが残糖分が少ないため「分厚い・甘い」コルトン・シャルルマーニュとは全く違います。樽は使ってはいますが新樽比率は低くそういったワインを好まれる向きにも理解しにくいとは思いますが、実はこのようなワインこそ長熟して本来のコルトンの旨さを発揮する訳です。他にこうしたコルトン・シャルルマーニュの造り手が意外なところにおられるのですが日本ではあまり紹介されていません。
セラーさえ壊れなければ10年後が楽しみなワインであります。

ブルゴーニュ・コート・ドールのコート・ド・ボーヌ地区には二つの白ワイン特級畑群があります。一つはモンラッシェを将軍に迎えバタモン、シュヴァリエ、ビアンヴニュ・バタールと従える群れとこのコルトン・シャルルマーニュと白のコルトン、滅多に見られないけどル・シャルルマーニュのコルトン・シャルマの類の二つでありますが、どういう訳か後者は日本では不人気であり価格が安いため私は重宝しております。アベラシオンのグラン・クリュにはどっちが上とか下はありませんので当然の如く品質に差はないはずですが価格は下手すると何倍も違ってきます。モンラッシェで一番高い価格が付くのはDRCですが、その畑は別に取り立てて陽当たりが良いような区画ではありません。水はけが良く陽当たりの良い斜面は何処かと申しますとそれはマルキ・ド・ラギッシュ所有の最もムルソー寄りの畑でその上にあるシュヴァリエは良いのですがラギッシュの畑の隣側(ムルソー側)は断層でかなり低位置にありそこで造られるプルミエ・クリュは残念ながら大したことはありません。バタールも殆どが平地で陽当たり悪くシャプタリザシオンのお陰でその名称を保っていると云っても差し支えないかも。葡萄の生育は悪くても注文はひっきりなしに増えるのでシャプタリザシオンしてアルコール度数だけ上げる訳です(アルコール度数が規定より低いと格落ちにしなければなりません)。葡萄の出来が悪いと云うことは葡萄の持っている力もない訳でありそんな葡萄でワインを造っても美味しいはずはありません。然るに有名な蔵には異常なまでの注文が殺到するのであります。

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2006年07月14日

Trittenheimer Apotheke Riesling -Kabinett Trocken 2004 Weingut Milz-Laurentiushof

vinsjuillet-012.jpg今日はドイツ、モーゼル・ザール・ルーヴァーのワインです。輸入元の説明によりますと「1520年以来、ドイツ・モーゼル河沿いに面しているトリッテンハイム村に門を構えるミルツ・ラウレンティウスフォーフ醸造所。ミルツ家はトリッテンハイム村でワイン造りを行っており、トリッテンハイム村のほとんどの最優良畑を所有している」とのことであります。さらに同じく輸入元のこのワインについての解説から「土壌は風化粘板岩土壌、平均樹齢は40年(中には100年以上の樹も含む)、単位収量は約48hl/ha、栽培面積は0.5ha、醸造はステンレスタンクと、長年使用して10hlの木樽にて低温醗酵。収穫の翌年3~4月にボトリング」ということです。全体の印象を申し上げますと最近のドイツワインの特徴でしょうか辛口が板に付いてきたように感じます。
まずは色ですが透明感の強い薄黄緑色でグラスに注ぐと渦巻き状の泡が液面状に現れます。しかしすぐ消えるのでそんなに気にすることはありません。香りは懐かしいドイツのリースリングではなくかなり鋭い金属的な香りと表現したらよいのでしょうか、口に含むとミネラルたっぷり綺麗な酸と僅かな苦さが心地良く日本料理に合いそうです。
アルザスワインの多くが甘くなってきたかと思うとドイツは辛口が旨くなってきました。フランスワインしか飲まないと仰る方に申し上げたいのは、このように各国のワインの味は変化するという事実であります。歴史と伝統を固持すると云いながら実は売れないと食べてはいけないこの現実。変貌を遂げて当たり前なのです。

さてこのワインですがお気に入りのワインクーラーで冷やしておりますと10分も氷水に入れてないのにもうエチケットは剥がれてしまいました。ドイツ人はワインクーラーで冷やさないのでしょうか? 冷蔵庫で冷やすよりも氷水に浸ける方が早く冷えるのは周知の事実、こう簡単にラベルが剥がれてしまうのは如何なものかと思います。ラベルの接着はもう少しきっちり行って頂きたいと考えます。またコルクを抜くと形が少し歪なので何処かで保管されたときの温度に変化があったと考えられます。
ですがワインの品質には全く影響していません。3年位の保管には十分耐えられるワインであると思います。アルザスがいつの間にか甘ったるい、ミネラルの欠片すら感じないワインになりつつある中、キリッと引き締まるような辛口にドイツワインが次々と誕生しているのに私は喜びを隠し切れません。しかしドイツワインの停滞していた時期は余りにも長すぎました。味も素っ気もないハルプトロッケンや全くバランスの悪いアウスレーゼ・トロッケンなど数多く飲まされ、ドイツワインに絶縁状をたたきつけた人がかなり多いはずであります。信頼回復にはまだまだほど遠いのではないでしょうか?

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2006年07月12日

Roussette de Savoie Frangy 2005 Domaine Lupin

vinsjuillet-011.jpg今日は気分一新、フランスですがスイスの近くサヴォワのワインです。原産地統制名称は「ルーセット・ド・サヴォワ」、輸入元の資料によりますと「ブドウ品種はアルテス(ルーセット)100%、平均樹齢は25年、土壌は粘土石灰質、石灰質岩盤、栽培面積は5ha、収量は55hl/ha、醗酵はエナメル加工タンク、ステンレス・タンク」とのことであります。キャップシールは残念なから安物、期待しませんでしたがコルクは合成というか今流行りの nomacorc という樹脂製。しかしこの栓を抜けば柑橘系の香りが仄かに香ります。グラスに注ぐと液面一杯に広がる渦巻き状の細かい泡、恐らく残留亜硫酸でありましょう。こんな場合はしばらく放置すると良いのですが今日のメニューは1キログラムを超えるデカいあまて鰈。身は大変しっかりとしており薄造りにして山葵塩、山葵醤油で頂くため時間がありません。

さてこのワイン色は薄いですが青っぽい黄緑、香りは柑橘系の中に明らかに感じる洋梨、味は「酸っぱい!」が最初の印象ですが大変濃厚な果実味であり熟成を待てば大物に変貌するでしょう。今すぐ飲むのに亜硫酸が気になるのでしたらデカンタすれば良いと思います。こんなときのデカンタの仕方は広口の安物デカンタ(レストランでカラフェによく使われているもの)を立て、勢いよく泡立つように底に直接当てるようにします。空気に触れさせるやり方ではなくあくまで亜硫酸を飛ばすときはこの手法をお薦めします。
夏場の白身はあこうと私は決めておりましたが、あまて鰈それも1キロを超えるものはさすがに旨いです。えんぺら(縁側)はプリプリで味は濃厚、身は薄造りにしてあっという間になくなってしまいました。
鱸に「誰々さんが獲った」とか形容詞の付く物がネットで取り沙汰されていますが、天然の鱸に誰が獲ろうが旨いヤツも不味いヤツもいろいろあるのが当たり前の話であります。天然物が特定の人が獲っただけで味が変わるなど信じる人は勝手ですが私は信じません。天然の魚は食う餌によって味が変わる訳で出所と呼ばれる釣った場所が重要だと考えます。「活け越し」とか「神経を云々する」とかいろんな手法はあるでしょうが、要は信頼できる魚屋であれば拘りは必要ないと思います。魚までブランド志向などとんでもないお話しであります。

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2006年07月11日

Alsace Riesling S?lection de grains nobles F 27 1989 Maison Trimbach

vinsjuillet-010mdct.jpg今日のワインは限りなくまともに近いブショネ。誤解の無いように申し上げますが、この写真のワインではありません。あるフランスワインなのですが最近ブショネに遭遇することがとても多いように思えてなりません。ブショネにならないための工夫、即ちスクリュー・キャップ方式にすべきだと考えますが如何でしょうか? ワイン醸造の設備は近年極めて向上しておりますが精度の低いボトルと多孔質であるコルクだけは旧態然としています。疑問を抱かないほうが不思議だとは思いませんか? 私はワインを楽しむに於いて儀式のようなソムリエの行動は不必要だと思います。コルクがなくなればブショネもなくなる訳でソムリエ諸氏に開けて貰う必要も無くなる訳です。そもそも(何度も申し上げますが)ソムリエの仕事とは良いワインを買い付け、保管し、飲み頃に達すればワインリストに載せるのが一番大切な仕事であります。客が迷ったらアドヴァイスするのは当然のこと。食事とバランスの取れるべきワインを品揃えするのがソムリエの仕事であります。ワインを目隠しで当てるのが仕事ではありません。

話は逸れてしまいましたが、例の壊れたセラーの中にあったワインをご紹介します。アルザス・リースリング セレクション・グラン・ノブル F27 ヴィンテージは1989年です。右端の F27 が注目すべきところであります。ワイン通と自称されておられる方でもこのワインに出会うことは恐らく無いと思います。プライヴェートワインとはこのような特別なキュヴェを意味することで市販されることは殆どありません。ネットに見掛ける稀少ワイン、諸外国では普通に見られることが多いのです。
ワインを煽る人々について少し述べたいと思います。
豊中のMさんとは大変古いお付き合いですがリニューアルされてからはまだ一度も行っておりません。理由は詳しく書きませんが、最近届いたシェフのメッセージによりますとワインをどうやら胡散臭い人のチョイスに変更されたとか・・・。道理で「料理はともかくワインが不味い」とのご指摘を数人から伺いました。
この胡散臭い人物についてはご想像にお任せしますがこの人物、本来の仕事は翻訳業であったはず。いつの間にか自分が経験でもしたように思ったのでしょうか、ワインについて語り出しました。しかし彼女のワインについての判断能力は極めて乏しいと私は想像します。自らが仕入れたワインが実は売れないからこそ会社をクビになったのではないでしょうか? 八田商店はまだしも自ら立ち上げたとされるル・テロワールもいつの間にか解任されましたよね。ここの経営者は表に出てきませんがどういう理由か教えて頂きたいと思います。フランス人生産者の間で評判が良いというのはただ沢山買ってくれるだけのことではないでしょうか? 沢山買ってくれる人のことを悪く云う人間はおりません。しかしその買ったワインが飛ぶように売れているのでしょうか? 一度は飲んでみても次からは別のものを選ぶはずです。ビオワインと云われるものの中で本当にワインの質が良いと私が判定するワインは今までにほんの数例あるだけです。下手な川柳ですが「ビオワイン 一年置いたら もう終わり」てなことにならなければよいのですが。本当に素晴らしいワインとは簡単には仕上がらないはずで、長い年月が必要な場合が多いと思います。ビオワインだけを扱うレストラン、旨いと思ってワインリストに出しているならそのレストランの料理は旨くはないはずです。

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2006年07月10日

Cr?mant de Loire NV Louis de Grenelle

vinsjuillet-009.jpg蒸し暑い日が続き自宅に戻ると冷えたビールをグイーッと飲み干してみたい気分ですが、我が家にビールはありません。もう何年も前のことですがビールの飲み過ぎ(?)でお腹の調子が悪くなり、それ以降はお店で飲んでも1杯だけ、生ビールならジョッキ1杯だけに制限しています。で、セラーの中のこのスパークリングワインをアルザス用の細長いクーラーに入れ急冷させました。アルザス地方のワインクーラーは背が高く細いので少量の氷で効率よくワインを冷やすことが出来て便利ですが残念ながら市販されているのは見たことがありません。このクレマン・ド・ロワールはソミュールの近くにある協同組合です。輸入元の説明によると「カーヴは地下12メートルの深さにある15世紀に掘られた採石場で、そこで醸造・熟成が行われています。4,000,000本のストックを管理するためのカーヴ内は、広く複雑なため、『15区・コトー通り』などの標識があちらこちらにあり、スタッフが迷わないようになっています」とのことです。

よく冷やしたつもりでしたがガラスが分厚いせいでしょうかコルクを抜くと勢いよく吹き出してしまいました。あー、勿体ない! しかしこれだけのガス圧があるということは大量に出回る安物シャンパーニュより中身は期待できるはず。氷を追加しさらに冷やすと期待通り細かい泡の爽やかなワインでありました。
輸入元に資料によると「ブドウ品種はシュナン・ブラン、シャルドネ、カベルネ・フラン、醗酵・熟成は全てステンレス・タンクにより行われ瓶内熟成期間は24ヶ月、平均樹齢は20年、栽培面積は80ha、単位収穫量は50hl/ha、平均年間生産量は150,000本」とのことであります。色は青みを帯びたイエロー・ゴールドで泡立ちはクレマンによくあるボコボコとしたものではなくとても繊細で香りは柑橘系です。味わいは辛口でガスパチョや枝豆にはよく合いました。瓶の肩のスロープにデゴルジュの日付らしい印刷を確認しました。L1 02 06 CL F と黒字が読み取れますがかなり小さな文字であります。今年の2月にデゴルジュされたに違いありません。単純な味で飽きてしまうものが多いのですがこのクレマン・ド・ロワールの品質は高く味わいや香りは実に複雑であります。下手なシャンパーニュよりも余程美味しいものであると断言します。価格は税別定価で¥2300 と極めてリーズナブルです。泡に関しては協同組合生産のもの大変お買い得であると思います。何でもかんでもドメーヌ物が良いというのは大きな間違いであります。

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2006年07月09日

Vin d'Alsace Riesling Cuv?e Fr?d?ric ?mile 1993 Fut 4 Maison Trimbach

vinsjuillet-007.jpg壊れたセラーの棚の一番下に置いてあったワインの中から見つけました。一見するとトリンバックのキュヴェ・フレデリック・エミールですが右側に樽のようなマークが付いています。一般に売られているかどうかは分かりませんがこれはマロラクティック醗酵させたものです。トリンバックではこの他にも Fut 27 とか特別に造ったワインがありますが現在日本に輸入されているかどうかは分かりません。
Fut 4 はマロラクティック醗酵させたものと述べましたが普通のフレデリック・エミールはこれをしません。リンゴ酸を乳酸菌の作用で乳酸に分解することをマロラクティック醗酵というのですが、このことを「乳酸発酵」と称するワインの先生がおられるのは呆れてしまいます。トリンバック社ではグラン・クリュを敢えて表示していません。アルザス・グラン・クリュには反対の立場に立つ生産者であります。アルザス・グラン・クリュと表示するワインにろくなものがないのはアルザスワインを好きな方にはご理解頂けると思いますが如何でしょうか? さてこのフレデリック・エミールの特別キュヴェはサーモスタットの壊れたセラーの中で奇跡的に存命しておりました。

色は青っぽさはありませんが深い輝きのあるゴールドで、リースリング特有の熟成香が抜栓と同時に広がります。口に含むと甘酸のバランス良好でアフターテイストが非常に長いのが特徴でしょうか。ワインという飲み物葡萄の育て方や発酵の過程も大事かも知れませんが熟成や保管といった後々のことまで含めてトータルで考えないと本当に良いワインとは云えないと思います。本を出して自分のワイン造りを正当化する人がいるようですが、良いワインと評価されるのは失礼ながら10年先20年先のことであり、評価するのは我々愛飲家であることを忘れて貰っては困ります。
このキュヴェ・フレデリック・エミールの畑は何処にあるのか、日本リカーの解説はありません。私がユベール・トリンバック氏から直接聞いたところグラン・クリュの Osterberg と Geisberg にまたがる畑であるという答えでした。即ちトリンバックの会社のあるリボーヴィレのすぐそばにある急斜面であります。クロ・サン・チューンが異常な価格になったためこちらで十分楽しめると思います。私がクロ・サン・チューンを好んで飲んでいたのは20年位前のことでその頃は定価で8000円位だったでしょうか? 今の価格で買うのは私の趣味ではありません。ユベールが目指したこのワインの価格はアメリカで50ドルの小売価格。とっくに目標は突破したものの今の価格は不自然と思われます。

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2006年07月08日

Saumur 2004 Domaine du Collier

vinsjuillet-006.jpg箕面山麓でも今日は恐ろしく蒸し暑い夕べを迎えており敢えて赤ワインを飲む気にもなれません。しかしお気に入りの赤泡だけは別で14℃という比較的ぬるい目の温度にて美味しく飲むことが出来る Assolo Reggiano 2004 Medici Ermete を開けてしまいました。いきなり思い切り冷えた白ワインを飲みたいところですが胃に優しいのはやはりぬるい目のワイン。しかしビストロ・プルミエ特製のガスパチョとの相性はあまり良くありません。ガスパチョにはサンセール・ブランがよく似合うのを忘れておりました。ビストロ・プルミエの鈴木シェフはシャンボールの出身ですが彼の目指したのは故松本シェフ(一階のガーデン)のお料理です。私は勝手にスープの達人と命名しておりますがこのガスパチョは夏に欠かせないとても美味しいスープであります。1キログラムのトマトに対して2グラムとスタミナの素ニンニクも入っておりセロリとのバランスが絶妙であります。持ち帰り用にパックして貰いお気に入りのエクストラ・ヴァージンと胡瓜の笹掻きで、メッチャウマー!
で、次に開けたのがこのワインです。

ロワールの白ワインとしては大変高価で蔵出し価格でも恐らく10ユーロを超えると思われます。輸入元の資料によると「20代後半という若きオーナー醸造家アントワヌ・フコー氏は、かの有名な『クロ・ルジャール』フコー兄弟の一人、シャリー氏の息子。幼い頃からワイン造りに接して育ったアントワヌ氏は、自然の力による奥深いワインの世界に惹きこまれ、CH.ラトゥールやディディエ・ダギュノーの下で修行します。1996年から生家のクロ・ルジャールで4年間修業した後、2000年23歳という若さで自身のワイン造りを始めました」とのことであります。コルクはしっかりしたものでグラスに注ぐとパイナップルに似た甘い香りが広がります。また柑橘系の香りも感じられ、口に含むと上質の樽のニュアンスも理解できます。ミネラルたっぷりでしかも酸がしっかりしており果実味豊富なため、かなりの熟成に耐え得るワインと判断しました。地域は違いますがサヴニエールのどこかのビオディナミと比べたら如何にこちらの方が旨いかお分かり頂けると思います。

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2006年07月07日

Pernand-Vergelesses 1'er Cru 1999 Domaine Denis Pere et Fils

vinsjuillet-005.jpgもう間もなくリリースされるブルゴーニュ・ルージュはペルナン・ヴェルジュレスの第1級で畑の名はありません。コート・ドールの中で日本人が買うのはジュヴシャンとヴォーヌ・ロマネ、白ならムルソーか何とかモンラッシェと相場が決まっております。フィサンとかショレ・レ・ボーヌ、モンテリーやサン・ロマン、そしてサヴィニーやこのペルナンなどもあまり買われることはありません。有名な生産地と評論家の褒める生産者に限り買われていくのは仕方ないことかも知れません。ブルゴーニュに行った人はご存知でしょうけれどもコート・ドールは観光地によく見られる産地直売の生産者がおります。派手な看板を掲げ、怪しげな地下のセラーに招き入れ、思い切りシャプタリしたワインを外国人に(主にアメリカ人)売りつける輩であります。一般の人(ワインに関心のない人)はお土産として買う訳で試飲したワインさえそこそこの味なら買ってしまうのでしょう。しかし中身はそれとは別物が入っていることが結構あります。
実際私が1980年代に訪れたコルトンの有名生産者などテイスティングの時はたいそう優れたワインを出してきたのですが、輸出されたのは全く違うワインでした。苦情を申し入れると「ブルゴーニュは極めてデリケートなので日本へ送ると味が変わるのは仕方ない」と宣うのであります。しかしこの生産者、そんなことがいつまでも続けられるはずもなく最近は名前を聞かなくなりました。
さてこのワインですが白屋の造る赤としては評価できる仕上がりでしょう。コルクは太く丈夫なもので色は輝きある明るいレッド、香りはまだ熟成香には至っておりませんがピノ・ノワールの果実香は極めて健康的です。味わいはアペラシオンの関係かも知れませんが軽い目です。タンニンは熟成により丸くなり酸もこなれた状態ですが若干甘みに欠けるようでピークはあと5年後と予想致します。妖艶さをブルゴーニュに求める方には不向きかも知れません。

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2006年07月05日

Chateauneuf-du-Pape 2004 Domaine de Ferrand

vinsjuillet-004.jpgシャトーヌフ・デュ・パープご指定のボトルに詰められ先日のローヌより5㎜長いコルクが使用されているので熟成させろと云いたいのでしょうか? 先ずグラスに注ぐまでに芳醇で甘い香りがほとばしり出るようです。若干残留亜硫酸は感じるもののそんなにきつい訳ではありません。色は綺麗な赤紫と表現したらよいのでしょうか、甘い香りが漂う中口に含んでみると・・・・、やっぱり私には甘過ぎると感じてしまいます。それが補糖ではなく葡萄本来の甘さであったとしても食事中飲むべきワインの範疇に納まるかはみ出るか、判断は難しいライン上にあります。このまま3年寝かせてからもう一度飲んでみたら如何でしょうか。ワインだけ飲むとしたら非常に心地良いとは思いますが、私の判断基準はあくまで食事との相性からですのでもう少し熟成を待ちたいと考えます。
輸入元の資料によると「平均樹齢 90~100年のグルナッシュ 95%、シラー&ムールヴェードル 5%で、土壌は 赤粘土、表面は砂利質。栽培面積は約5haで単位収穫量は30hl/haと低く平均年間生産量は15,000本程度」とのことであり2004年は一切樽を使用していないと特記事項があります。

ごめんなさいね、表向きにはあまり褒めたくなかったのですが、実はこのワイン大変果実味濃厚で私にとっては不要である余計な樽の影響もありません。グラスを回すといろんな果実の香りが打ち上げ花火のようにポンポンと飛び出してくるようです。アルコール度数は14.5%とかなりの高率ですが刺激的ではなくうまく調和しております。色も濃く酸も綺麗ですので熟成香が出るまで保管すれば恐らく鬼に金棒と云ったワインになることでしょう。
ワインは葡萄から造られるもので葡萄本来の味香りを大切にするワインを好んでおります。
このワイン輸入元には残っていません。ヌフパプとしてはそんなに高い訳ではありませんので見つけたらご購入お薦めします。

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2006年07月04日

Saumur Autrefois... 2000 Domaine des Guyons

vinsjuillet-003.jpgシャトーヌフ・デュ・パープの前にまだ飲んでなかったロワールの赤を試してみることに。アペラシオンのあとの Autrefois... とは「昔」の意味ですので畑の名前とかではありません。ヴィンテージは2000年と新しくリリースされた割には古い目です。まずコルクは液面と触れている部分だけが染まり横漏れは皆無、非常によい状態です。ソミュールの赤と云えばカベルネ・フランです。他にカベルネ・ソーヴィニョンとピノー・ドニスが認められていますが、後者の品種はピノの類ではありません。pineau d'Aunis と書き Pinot ではありません。輸入元の資料によると「 ブドウ品種はカベルネ・フラン 90% カベルネ・ソーヴィニヨン 10%、平均樹齢は55年で栽培面積は0.6ha、単位収穫量は50hl / ha、平均年間生産量 3,000本、熟成期間:14ヶ月(220Lの3年樽使用)、発酵はコンクリート・タンク醗酵
、特記事項:ルモンタージュ、ピジャージュは全て手作業。コラージュとフィルタリングは無し」とのことであります。色はかなり濃いめのダークレッド、透明感に乏しく濁っているのかと思いましたが澱が舞っているのではありません。カベルネ・フラン特有の青臭さは消えているのですが、かといって熟成香がでている訳ではなく中途半端。タンニンは熟成により丸くなり心地良いのですが食べる物を選ぶのでしょうか、家庭料理との相性はあまり感心しません。私にとって、どうしても馴染めないのがロワールの赤ワインです。

シノン、ソミュール、ソミュール・シャンピニー、アンジュー・ルージュなどなどロワールの赤はカベルネ・フラン、ソーヴィニョン、あるいはガメイであれあまり好みではありません。昔々サン・ニコラ・ド・ブールギュイの好印象が忘れられず、以来ロワールの赤にはアタリに会ったことがありません。やはりロワールは白の方が好みであります。まともな感覚のサンセール・ブラン、プイィ・フュメ、カンシーにルイィ、トゥーレーヌのソーヴィニョン・ブランも好みであります。人によって好みは違うのが当たり前なので異論ある人も大勢おられると思いますが私のワイン経験上、現地にまで赴きいろいろ試飲した結果の上でのお話しでございます。
さて飛鳥クルーズに出掛けていた上柿元勝氏がようやく帰ってきます。フランス料理業界では上柿元氏の弟子の1人が傷害容疑で書類送検とか騒がれているようですが昔はもっと酷かったのです。訴えた方は業界から去らねばならないでしょうね、少なくとも回りの料理人からは無視されてしまいますから・・・。で上柿元氏のいる間にエリタージュへ行きたいと思います。いつもは寒い季節が多いのですが今年は10月か11月にしようと思いますが如何でしょうか? あるいは盆休みでも構いませんがハウステンボスが忙しいでしょうし・・・

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2006年07月03日

C?tes du Rh?ne Cuv?e Antique Vieilles Vignes 2004 Domaine de Ferrand

vinsjuillet-002.jpg「中国料理にワイン」を合わせようと思案中であります。一般的には甘い目のワインを合わせる傾向にあるとか伺いますが私はそんなことはしません。白はサンセールの2005年に決めましたが赤がいろいろと迷うところなので取り敢えず片っ端から飲んでみることに。さてこのワイン、コルクの状態は極めて良好です。ドメーヌから積出港までの陸路、倉庫の管理、リーファー・コンテナーでの輸送、さらには日本に到着してからの管理など完璧であったことが伺えます。インポーターの中にはドライ・コンテナーを使っているのにリーファー使用と偽装しているところが未だにあるので気を付けねばなりません。先ず香りは葡萄のアロマが生き生きとしており、グラスに注ぐと妙な泡立ちもありません。色は綺麗な赤紫、味は私には少し甘い目に感じます。輸入元の資料によると「 ブドウ品種グルナッシュ90%、シラー&ムールヴェードル&サンソー10%、平均樹齢は50~70年、土壌は砂質、粘土質、小石で栽培面積は約5ha、単位収穫量は40hl/ha
、平均年間生産量は10,000本」という記述がありますがそれなら平均樹齢は60年と云うことになるはずですよね。このドメーヌ・ド・フェランはシャトーヌフ・デュ・パープが有名ですのでそちらも飲んでみたいと思います。

壊れたセラーから全てのワインを移動しました。まあ今の季節夕方はまだ凌ぎやすいのでそれだけでもラッキーであったと思えば良いのでしょうか? シャルツホフベルガーも出てきましたし結構意外なワインも採掘できたので収穫有りと云うことにしましょう。ワインは何が入っていたか全く記録していないのですがこれからは出入り帳を付けることにした方が良さそうです。
来週木曜日午後8時からのクードポール・ワインを楽しむ会、ご興味おありの方おられましたらコメントお願い申し上げます。コメントは公開したくない方は勿論公開致しませんのでご連絡先書き込み頂いても当方で削除しますのでご安心下さい。メールアドレスも同様公開したくない方はお申し出下されば公開致しません。20年続くフランス料理とワインの会です。お客様の過半数はお医者様ですが一般の方も大歓迎です。詳しくはクードポール・田中氏までお問い合わせ下さい。06-6941-8577

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2006年07月02日

C?tes du Rh?ne Villages Vieilles Vignes 2000 Cuv?e Tradition Chateau du Mourre du Tendre

vinsjuillet-001.jpg壊れたセラーの中にあったワインを箕面まで運ばなければなりません。つい先日腰を痛めたばかりですので私にとってはかなりの重労働ですし、階段の上りでは大汗をかいてしまいました。このコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュは2004年10月に購入してずっとセラーに保管していたワインです。で、恐る恐る開けてみると液漏れ寸前のところでコルクは頑張っておりました。グラスに注ぐと同時に甘い香りが沸き立つようにテーブルに広がります。色はそんなに劣化を感じませんが状態は当にピークを迎えているようです。葡萄のアロマと適度な熟成香が心地良くあっという間に飲み干してしまいました。輸入元の資料によると「ブドウ品種は平均樹齢 60 年のグルナッシュ80%、ムールヴェードル20%、栽培面積は 1.5 ha 」とのことです。また単位収穫量 25~30 hl/ha と低く平均年間生産量は僅か 6000 本とのことですので高いのは仕方ないかも知れません。またドメーヌについては「栽培されているぶどう品種はグルナッシュが80%、ムールヴェードル15%、シラーは5%。総面積は20ha, うちパプは2ha、残りはローヌおよびヴィラージュに使用されます。
ローヌに使用されるぶどうの平均樹齢は40~50年、ヴィラージュは60年以上、パプに至っては85年から105年ほどの古木も使用されます。収穫は全て手作業、除梗は行いません。そのため、タンニンたっぷりのがっしりしたワインができますが、それを樽に頼らずステンレスとコンクリートタンクを見事に使いこなし、時間をかけてじっくり仕上げていきます。これこそジャック・ポメル氏の秘密技と言えましょう。
色とアロマを最大限に抽出させるため長期間キュヴェゾンを行い、さらにノン・フィルタリングで本来の果実味をしっかりキープします。
蔵出しは、ローヌもヴィラージュもパプも収穫から4年後になります」との説明がありますが、私は詳しく見ておりませんでした。
かなり澱が発生していますが粉のように舞い上がるタイプではないので最後まで美味しく飲むことが出来ました。

壊れたセラーにはまだまだワインが入ったままですがサーモスタットのコントローラーを触っていたらとりあえず20℃で安定したみたいです。で、ホッと一安心ですがやはり全てのワインを箕面に移し替えようと思います。しかしこの夏の暑いときに壊れるなんてフランス製でもアテに出来ないのがワインセラー。ワインセラー予備を備えておられない方々に申し上げます。壊れたときの事を考えてセラー一つにワインを集中させないことが肝心です。

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2006年07月01日

Bourgogne Chardonnay 2002 Domaine de Courcel

vinsjuillet01.jpgセラーの一つのサーモスタットが壊れ、恐らく中の温度が上がったり下がったりを繰り返し気が付いたときは5℃まで下がったままでした。コルク栓の大きな欠点はこうした場合に栓の意味を成さないことであります。即ち温度が上がったり下がったりするとコルク栓は動いてしまう訳です。実際にキャップシールから飛び出していたのが2本、その内の一本がこのワインです。以前取り上げましたがかなり前のお話しなのでもう一度登場させますが「赤屋の造る白ワイン」は結構美味しいものがあります。逆に「白屋」が造る赤ワインに旨いものは殆どありません。このドメーヌ・ド・クールセルはポマールの赤屋であります。ポマール最上とも云われる Grand Clos des Epenots の殆どを所有していますが旨いのは実は他のプルミエ・クリュです。何かって・・・・ それはワイン大学に参加されたらお教えしますよ。
アペラシオン・ポマールで、その特徴を感じられる造り手と云えばこのド・クールセルが最右翼でしょう。畑は8ヘクタール程のピノ・ノワールだったはずですがいつの間にか白用に畑を購入したのでしょうか、シャルドネを造るようになりました。
この白ワイン実に良くできています。コルクが半ば抜けそうになっていたにも拘わらず生きていました。色はグリーンがかなり強い黄金色、香りはお化粧なしのシャルドネのフレーバー、残留亜硫酸は全く感じません。味わいは果実味濃厚でしかも辛口、私好みの味であります。市場には滅多に登場しないものの見つけることが出来れば是非飲んで頂きたい一本であります。

ビストロ・プルミエのホワイトアスパラガス、多分今年最後の入荷になるかも知れませんが結構太いのが入ってます。湯がき立ての太いのが3本で1000円という安さ、5本なら1500円とさらにお得! ホワイトアスパラガスのフルコース¥5000というのもあります。近鉄奈良線八戸ノ里から南側の信号を東へ徒歩5分ほどの場所ですのでお近くの方は是非ご賞味下さい。最後の最後、木曜日6日に入るかも知れませんが収穫できるかどうかは分からないとのことです。ビストロ・プルミエ TEL. 06-6727-2123 水曜定休 茄子とホワイトアスパラの冷たいスープ、旨い!

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2006年06月30日

ボニリ・ジャパンさんのテイスティング

月末の締め日ということもあり参加者は少なめです。26本のワインを試飲する訳ですがイタリアワインが多くフランスものではカオールがメインのようでブルゴーニュの瓶は見当たりません。試飲ワインは主催者の記載から次の通りです。vinsjuin-014.jpg1. ハーディーズ 2005 ヴォヤージュ白 このワイン安いですが果実味濃厚、価格を考えればフレンチのグラス用に使えます。
2. ソアーヴェ 2005 ピッツァ・パスタ・ヴィーノ
3. ビアンコ・サレント 2005 プーリアIGT
4. イソラ・シャルドネ 2005 シチリアIGT
5. Ch.ル・レイサック 白 2004 ACベルジュラック
6. ピノグリージョ 2005 トレンティーノDOC リトラッティ
7. ハーディーズ 2004 ヴォヤージュ赤
8. イソラ・カベルネ 2004 シチリアIGT
9. キャンティ 2004 ピッツァ・パスタ・ヴィーノ
10. ヴァルポリチェッラ 2004 ピッツァ・パスタ・ヴィーノ
11. ロッソ・サレント 2004 プーリアIGT
12. プリミティーボ サレント 2004 プーリアIGT
13. Ch.ギュイロー 2004 モンターニュ・サンテミリオン
14. Ch.メーヌ・ガザン リヴェンヌ 2003 プルミエ・コート・ド・ブライエ
15. ル・ヴァサール・ド・メルキュレス 2003 カオール
16. Ch.ド・メルキュレス 2002 カオール
17. Ch.レレ 2004 トラディション カオール
18. Ch.レレ 2002 モンプザ カオール
19. Ch.ラフルール・ド・オート・セール 2004 カオール
20. Ch.ド・オート・セール 2002 カオール
21. セラスオーロ・ディ・ヴィットリア 2004 サンタ・トレーサ
22. ネロ・ダヴォラ 2003 シチリアIGT サンタ・トレーサ
23. ロッソ・ディ・モンタルチーノ 2003 テヌータ・ディ・セスタ
24. キャンティ・クラシコ 2004 ヴィラ・カファッジオ
25. キャンティ・クラシコ レゼルヴ 2003 ヴィラ・カファッジオ
26. オーストリア・カイザーガルテン社 ベーレンアウスレーゼ 2003

vinsjuin-015.jpg私のお気に入りはこのトレンティーノ。少し甘いのが気になるかも知れませんが残留亜硫酸レベルが低く香り味共に納得できるはずでしょう。5ユーロ台。
vinsjuin-016.jpgカオールの中では最もスタンダードなこれが一番です。葡萄 Cot の香りは独特ですがこの香りのないカオールはハッキリ申し上げてカオールの値打ちはありません。樽の強すぎる影響は私にはあまり好ましく感じません。

テイスティングのあとはいつもの中国料理「綉花」で点心や清蒸鮮魚、焼きそばに炒飯。まだお試しでない方は騙されたと思って是非お出かけ下さい。

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2006年06月28日

Vire-Clesse l'Epinet 2004 Domaine Sainte Barbe

vinsjuin-013.jpg私が慣れ親しんだ名前はマコン・ヴィレ、しかし今は村名付きマコンから独立してヴィレ・クレッセのアペラシオンを獲得しています。マコン地区でヴィレ・クレッセが単独のアペラシオンを宣言されたのは1998年11月4日ですが、ヴィレが取り上げられるようになったきっかけはドメーヌ・ド・ロアリー(アンリ・ゴヤール)によるところが大きいと思います。ジャン・マリー・シャランが造るマコンについては先日述べましたがこのヴィレ・クレッセは樽醗酵樽熟成のものです。さてこのワイン、先ず色は緑がかった黄金色で輝きがあります。香りは蜂蜜のようなニュアンスを感じ樽の嫌みはありません。口に含むと綺麗な酸と甘みがバランス良くまろやかという表現がピッタリでしょう。タンク熟成のものよりは甘いですがそんじょそこらのコート・ドールの馬鹿高いワインと比べても何の遜色はありません。有名ドメーヌ物が幅を効かす日本のワイン市場では受け入れられにくいと思われますがワインを知る人達にはとっておきの白ワインとなることでしょう。

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2006年06月25日

Champagne Mo?t et Chandon Cuv?e Dom P?rignon 1985

vinsjuin-011.jpg「こんなワイン買いました」じゃなくて貰ったワインのご紹介です。云わずと知れたドンペリですが私はワインを飲むようになってからこのシャンパーニュを避けてきたように振り返っております。もっとも飲んでない訳ではありません。バブル絶頂期は香港へしょっちゅう行っておりましたが当時はまだ伊丹の発着で何と生意気なことにFチケットで優雅に飛んでおりました。搭乗と共に用意されるのはこのボトルで行きのJL701便で在庫無くなるまで飲み続けたことがあります。帰りは出発時間の関係でCX502便を利用することが多くローランペリエ・グランシェクルでしたでしょうか、あまりハッキリとは覚えておりませんが・・・。
で、このドザージュ(門出のリキュール添加)の多いシャンパーニュはいつも申し上げるように好みではないのですが、当時の金満連中はことのほかこのシャンパーニュがお好きだったようで仕方なく飲んでおりました。「住めば都、慣れればドンペリ」だったかも知れませんが私は好きにはなれませんでした。ワインは飲み始めの頃、それを教えてくれる先生が一番重要であります。即ちその先生が間違った知識の持ち主だったら最悪の結果となり、とんでもないワインを旨いと信じ込んでしまいます。人間濃い味には弱いモノなのです。小さい頃に練乳の味を覚えたり、カルピスを薄めず氷だけ入れて飲んだりした人はワインにも同じように濃さを求めます。自然な味より濃縮された味に興味を持つのは殆どの人間に当て嵌まると思います。ですからパーカー・Jr.がウケる訳なのです。
さてこのドンペリですが出所は我がワイン大学メンバーのお一人松さんところの並行輸入のモノで、私の知人がお祝いに頂きながら「開け方が分からない?」と5年後に譲り受けた品。どうせ頂けるならもっと前に申し出てくれたらと思うのは贅沢でしょうか。

あの半年で辞めた料理人ですがそれほどの力量があった人物でしょうか? 私の経験は昨日述べましたが、美味しかったと思われる方がおられば具体的に料理名などご教示頂けたら有り難いと思います。焦げたブロッコリーですが本人自ら揚げていて黒く焦げたのを自分の眼で見てるのに付け合わせとして皿に盛るのですよ。この感覚が料理人として最低だと思う訳です。またこの店を褒めていた自称グルメライターのT氏はキュイエールのオーヴンを「わざわざパン焼き用を使って・・・」と云うくだりがありましたが、あのオーヴンは元々パン屋のとき使っていたもので新調した訳ではありません。褒め方一つで自らの無知を晒す訳なので注意が必要です。普通の料理人はパン焼き用のオーヴンなど使うはずがありません。

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2006年06月24日

Macon-Villages Les Tilles 2004 Domaine Sainte Barbe

vinsjuin-010.jpg新しいマコン・ヴィラージュはレ・ティーユというリューディー名の付いたジャン・マリー・シャランが造るもの。蔵元はビオディナミーを実践していますがやはりエチケットにそれらしい文字は見掛けません。ネットでやたらと騒がれるビオの生産者の裏側についてはここでは敢えて申し上げませんが、ビオ専門に生産者を回っている日本人の存在だけは知って貰いたいと思います。ビオでないとワインではないとか、農薬と呼ばれるモノをまるで毒扱いするような人達が目立つのはワイン後進国だけに見られる現象であり、思いこみの激しい人達によって買うワインが偏るのは、ワインの味が判っていない証左ではないでしょうか。ビオディナミーを実践していても不味いワインは山程あります。しかしながらテイスティングしてもそれら不味いワインを買う日本人バイヤーが何と多いことか! そういったバイヤーの多くは英語フランス語がしゃべれるだけの若者ばかりで残念ながら味の判ると思われる人間は殆ど見掛けません。

ワインを輸入する会社の経営は実はそんなに楽なものではありません。ラック・コーポレーションの宝への統合というか事実上の買収、昔の人は知っている名門銀座三美の倒産、その他ブルゴーニュのドメーヌを輸入していたところは次々になくなっております。今はネットで作られた話題に飛びつくユーザーが多いのか漫画、自称ワインライターなど話を作る人、そのワインを輸入している業者、そして人の書いたことをそのままコピーして客引きする販売店が三者共同で動いているように思えてなりません。で、今流行はビオディナミーもしくはそれに近いものか、パーカー・Jr.や評価本高得点のワインかのどちらかであります。買い付ける人間は自分で判断能力を持ち合わせていませんから当然のようにこういったワインばかりが輸入されることになります。
さてこの白ワイン、グラスに注いでも全く気泡が発生しません。色はクリアーなグリーン系、香りは桃や柑橘系を感じます。口に含むと刺激的な酸は一切ありません、まろやかであとに心地よい苦みが残ります。食事時には使いやすいワインであると思います。
いろいろな書き込みからあのテレビで大々的に報じられた新屋氏が恩師の名の東京店を辞め岡山の何とイタリアンのシェフとして収まっているとのこと。最低3年は頑張ると豪語していたのは何処の何方であったでしょうか? 元々この人の父親はカビの生えたパンを平気で売る人物。地元の人から敬遠されたのはごく当たり前の話であります。
でこのキュイエールをことのほか取り上げ続けたのは誰だったでしょうか? ものを書くと云うことは常に新しいネタが必要であり、時には話題性ばかり膨らんでしまうことがあります。実力が伴わないのに話題だけで盛り上がってしまう「作られた料理人」がしばしば登場するのはこのためだと考えます。
私が行ったときは生野菜の不揃いなコンカッセが付け合わせとして2皿続き、メインはその辺の黒門で安売りされてる鰺をパン焼きオーヴンで調理、そして黒く焦げたブロッコリーのガルニ等とても優秀な料理人とは思えませんでした。目の前で本人が作るのですからどうしようもありません。作られた料理人は数々います。ゴムホースメーカーの経営者に頭が上がらない神田川、何とかの鉄人と呼ばれる人の中に多いので皆さんご理解頂けるでしょう。

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2006年06月21日

Vin d'Alsace Tokay Pinot Gris Cuv?e des Pr?lats 2004 Domaine Paul Ginglinger

vinsjuin-009.jpgアルザス・ポール・ジャングランジェのトカイ・ピノ・グリ・キュヴェ・デ・プレラ、直訳すると司教のキュヴェでしょうか、今回輸入された一連のジャングランジェの最後のワインです。まずはコルクですが天然で、ミュスカだけが人造コルクでありましたが何か意味があるのでしょうか? グラスに注ぐと気泡は殆ど出ません。色は比較的薄く一連の中では最も黄金色に近い感じ。香りはやっとトロピカルフルーツのそれで柑橘系は感じられません。味わいは私にとってはへヴィ、重たいですね。好みでしょうがこういう甘いワインは食べ物と合わせるのが非常に難しいと思います。ワインは食事と共に楽しむものであり個性的な味を主張するワインよりあくまで脇役に徹するワインを好むのは私だけではないはずです。輸入元の資料によると「平均樹齢30年のトカイ・ピノ・グリ 100 %、土壌は粘土石灰質、栽培面積は1.30 ha、収量は65 hl/ha、生産量は11,000 本、醸造は大樽醗酵 & 熟成5ヶ月」とのことでありますが最も葡萄品種の個性が感じられた一本であると思います。
さてワインとは関係ないお話し、36年ぶりに高校時代の同級生との再会で南のイタリアンを訪問しましたが残念ながらお料理は評価するに至りませんでした。隠れ家的な地下のお店でしたが端っこがひっついたパスタを食べさせられたのは凡そ10年ぶりでありました。客層は所謂同伴出勤前のカップルが大半でお決まりの時間になれば音もなくスッと消えて行かれましたが次に入ってきたのがタバコを手放せない女性を含む数人の集団、慌ててそのそばを去ったのは云うまでもありません。

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2006年06月20日

Vin d'Alsace Pinot Blanc 2004 Domaine Paul Ginglinger

vinsjuin-008.jpgポール・ジャングランジェのアルザスまだありました、ピノ・ブランの2004年です。コルクは天然物でやはり目一杯詰められています。グラスに注ぐと昨日程ではありませんがかなり泡立ちます。泡が落ち着いたところで色は薄い黄緑色、香りは柑橘系です。ここの生産者ですが葡萄品種の違いによる香りの変化はあまり著しいものではありません。メゾン・トリンバックの場合は(今現在はあまり味わっていませんが)もっとハッキリと香りの違いがありその辺はもう少し努力して頂きたいところです。アルザスは品種の違いを明確に表すことが最も重要であります。
ですがこのワイン、ピノ・ブランとしてはかなり辛口に仕上げてあり個人的には好みであります。口に含むと綺麗な酸を感じアフターにほろ苦さが残りますがこれはアスペルジュ・ブランシュとの相性が良さそうです。そうそうワイン大学のメンバーSさんご夫妻がわざわざビストロ・プルミエまでお越しになりこの白アスパラを堪能されたようです。ディナー・タイムの利用はあまりありませんがこの白アスパラの季節に一度集まりを試みたいと思います。

昨日のアリゴテですが予想に反してバランスは崩れませんでした。私はあれほど強い炭酸含有率のワインを今まで経験したことがありませんでしたが一日置いてバキュヴァンかけるとまだ泡立ちがありました。で、味わってみるとキリッとしていて酸もしっかりあるのです。いやいや失礼申し上げました、ブーズロン・ドメーヌ・シャンジーの2004年なかなかしっかりとしていてお薦めであります。

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2006年06月19日

Bouzeron Clos de la Fortune 2004 Domaine Chanzy

vinsjuin-007.jpg土曜日唯一美味しかった白ワインはヴィレーヌ氏の造るアリゴテだったので久し振りに開けたのがこのワインです。ブルゴーニュ・アリゴテについては以前にも申し上げましたがこのシャニーの外れ、ブーズロン地区のモノが最上であると考えます。コート・ドールでアリゴテはありますがそれはシャルドネに向かない土地のため仕方なしに植えられていると私は思います。コート・ドールで美味しいアリゴテがあると仰る方、その銘柄とミレジムをご教示願いたいと思います。あとアリゴテに向いていると思われる地域はシャブリの近所位ではないでしょうか? とにもかくにもブーズロンがアペラシオンを獲得したのもその美味しさ故であると私は思うのであります。昔はブルゴーニュ・アリゴテ・ブーズロンの名前でしたが、やはり同じアリゴテながらこの地名が付加されていたことには訳があったのだと思います。さてこのワイン、ドメーヌのHPを開くと堂々と通信販売しています。これは輸入する業者にとってはあまり歓迎すべきではないでしょうね、もろに原価というか向こうでの販売価格が露呈されているのですから小売店から突っ込まれる可能性があります。6.85ユーロで直売と云うとFOBの蔵出し価格は4.45~4.80ユーロといったところでしょう。ワールドワイドで公開されている訳ですから輸入の商売も辛いところです。

コルクは天然のモノで質はごく普通、液面から2㎜しか隙間はありませんのでこれから噴きこぼれる可能性大です。グラスに注ぐと凄い泡でワインの色がなかなか落ち着きません。最近お気に入りの蜜柑の新蜜に似た薄い黄緑色を呈しています。香りはかなり強烈でシャルドネとは異質なアリゴテのアロマが生き生きとしています。口に含むとピリピリと舌先を刺激しますがこれは間違いなく炭酸であります。
これだけ炭酸が入っていればさらに噴きこぼれる可能性大で、このワインを扱うには低温輸送が必要です。炭酸で味のバランスを取っているのでこれが抜けると恐らく甘ったるく感じるでしょうね。いくら評価本で褒められても私は褒めることができません。バキュヴァンかけると何分間も泡立ちが続きます。バキュヴァンはワインを保存するだけではありません、中に溶け込んでいるモノを除去して正体を見破ることができます。
しかしながら今こういう作業をしないまま飲むとかなり美味しく感じます。ただ私が申し上げたいのは何かが足りないとき足せば良いという考え方は間違っていると思うのです。醸造技術が進んだ今、酸が足りない2003年などかなりの度合いで補酸されます。こうして人工的に本来のワインからかけ離れたワインに仕上げられるのには不賛成であります。

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2006年06月15日

Chateau Citran 1997 AC Haut-M?doc Cru Bourgeois

vinsjuin-005.jpg久し振りのシトラン、以前にも取り上げたかも知れませんが恐らく1年以上前だと思いますのでお許し下さい。1997年のボルドーは総じて早熟というか悪い言い方をすると「立ち枯れ」のようなワインになってしまいますね。私は早く飲んでしまった方が良さそうに思いますが・・・。さてこのワイン、ブションは至って健康的、ワインと接触していた部分だけがそれなりに色付き横漏れは全くありません。開けると同時に熟したボルドー特有の香りがテーブルの上を漂います。グラスに注ぐとやや濁った暗赤色、レッグは大変長く香りは馥郁たると云う表現が適当なのかは分かりませんが良い感じには間違いありません。口に含むとややざらつきがあり、喉越しのあとには茎をしがんだときのあの渋みというか苦みが残ってしまいます。葡萄の果実味は感じられるのですがやはり1997年全体に思えるのが不健康な年、細かい澱が騒ぎ結果としては「まあこんなもの」程度でしょうか。しかし最後まで飲み終えることができたので悪くはないと表現しておきましょうか。6ユーロ程の現地価格ですので価格的にはお買い得と言えるでしょう。

さてこのシャトーですが1987年に購入して大改革を行ったのは何と大阪出身の井谷助二郎という人物です。東高ハウスという会社の社長ですがバブルの時は勢いがあったのでしょうね。1996年にタイヤングループに売るまでかなりこのシャトーに投資したはずです。

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2006年06月14日

Sancerre Lachaume 2005 Domaine Michel Thomas & Fils

期待していた2005年のワインがボチボチ登場してきました。まずはドメーヌ・ミシェル・トマスのサンセール・ブランです。畑の名前でしょうか Lachaume とラベルに記載がありますが、調べてみると2004年は La Chaume となっています。これはよくあることであまり気にしない方が良さそうです。輸入元の資料によると「平均樹齢 25 年のソーヴィニヨン・ブラン 100 %、土壌はシレックス、玉砂利、粘土石灰質、栽培面積は17 ha、収量は45 hl/ha、平均年間生産量は80,000 本、醗酵・熟成 : 基本的に全て収穫は手作業、収穫量は厳選。栽培は化学肥料や農薬の使用を極力抑えるリュット・レゾネを採用。低温ステンレスタンク醗酵後、澱と共に熟成。必要に応じて軽くフィルタリング。シャプタリザシオンなし。サンセールから4キロほどの小さな町、シュリー・アン・ヴォー所在。代々この土地では『クロタン』というチーズの生産が盛んで、ワイン造りは農業の一環として存在していただけでした。1945年、32歳だったミッシェルの父が本格的にワイナリー事業を開始。現当主ミッシェルが1970年に家業を引き継いだ」とのことであります。

vinsjuin-004.jpg補足するとチーズはクロタン・ド・シャヴィニョールというAOC取得のものです。天然コルクは太い目でしっかりした物を使用、グラスに注ぐと若干泡立ちますがすぐ消えます。色は青っぽい黄色でかなり薄い目、香りは当にグレープフルーツ! 口に含むと実に綺麗な酸、鼻に抜ける柑橘系の香り、後味のキリッと引き締まる感じに残る僅かな苦み、舌に残る甘さは全くありませんし、残留亜硫酸も殆ど感じません。これぞほんまもんのサンセールであります。これならクロタン・ド・シャヴィニョールのフレッシュなものとよく合います。2500円でアペラシオン・サンセールの正統派を知ることができますのでお試し頂きたいと思います。
甘いサンセールや樽に入れたサンセールなど私は全く評価に値しないと思います。

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2006年06月13日

Vin d'Alsace Gewurztraminer Cuv?e Wahlenbourg 2004 Domaine Paul Ginglanger

ポール・ジャングランジェのワインが続き画像が代わり映えしないことお許し下さい。これはゲヴュルツトラミネール、キュヴェ・ヴァーレンブールというワインです。まずはコルクですが天然のそれでミュスカのみ違うのはどういう理由があるのでしょうか? グラスに注ぐとかなり泡立ちますが今までのワインと違いかなり濃い緑がかった黄金色を呈しています。香りはパイナップル、ライチー、パッションフルーツと表現したらよいのでしょうか、かなり甘い熟したフルーツを感じます。口に含むと舌先に感じるピリピリは炭酸、それもかなりハイレベル。まさか瓶内2次醗酵? と思わせる程ですが次の瞬間は「あっまー」であります。私は極めて辛口好み故、この甘さは残念ながら受け入れ難いのであります。

vinsjuin-003.jpg輸入元の資料によると「平均樹齢 30年のゲヴュルツトラミネール 100 %、土壌は粘土石灰質、栽培面積は1.10 ha、収量は60 hl/ha、生産量は9,000 本、醸造は大樽醗酵 & 熟成8ヶ月」とのことで輸入元の分類上は辛口ワインとなっています。しかしこの甘さでは辛口に分類するのはハッキリ申し上げてご遠慮願いたい。エスニック料理によく合うと云われていますが、私は唐辛子の辛味には全く弱いので食べに行くこともありませんし自分でも作りません。
話は変わりますが七味唐辛子は原了郭のもの、一味もここのものを使っていますが使う量はごく僅か、一味の細かさは一度お試し下さい。

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2006年06月11日

Cr?mant d'Alsace Prestige Brut Domaine Paul Ginglinger

先日のクードポールの会で好評だった泡、自宅で検証してみました。まずは開栓、かなりの圧力を掌に感じますが爆発は免れました。フルートに注ぐとやはり15㎜程の泡の層を形成して、そんなに簡単には消えて無くなりません。勿論グラスの底からも止めどなく細かい泡が立ち上り活きの良さを証明しています。香りは酵母系と云うより私にはやはり柑橘系のそれを感じてしまいます。

vinsjuin000.jpg葡萄品種はピノ・ブラン80%、ピノ・オークセロワ20%とのことです。ちなみに赤本によると認められている品種は次の通りです。リースリング、ピノ・ブラン、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、オークセロワそしてシャルドネとなっていますが最後の品種が含まれているのは私自身知りませんでした。たまには赤本開いてみなければなりません。法律が公布されたのは1976年4月24日ですので比較的新しいアペラシオンと云うことです。味わいは辛口でスッキリ爽やか系でいかにも夏向き、ドサージュは殆ど感じません。シャンパーニュ方式で造られるためコストがかかるのでしょう、若干価格が高いのが欠点ではないでしょうか? ところでこの生産者の名前ですがネットを見ると随分いい加減に日本語表現されてますね、正しくは「ポール・ジャングランジェ」と表記発音して頂きたいと思います。現在に至ってもトリンバックをトランバッハと発音されている有名ソムリエ氏、「ジョスメイヤー」が現地で通用すると思っているのでしょうか?

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2006年06月09日

Vin d'Alsace Riesling 2004 Domaine Paul Ginglinger

昨日のワイン会でちょっとセメダインのような匂いを感じたので改めて開けることになりました。先ず私はキャップシールは切らずにスポーンと取り除いてしまいます。するとこのワイン目一杯入っていてコルクとの隙間は殆どありません。こんなにツメツメに入れると間違いなく噴いてしまいますので輸送には気を付けなければなりません。輸入元の資料から「 リースリング 100 %で平均樹齢は30 年、土壌は粘土石灰質、栽培面積は僅か1.70 ha、収量は65 hl/ha、生産量は7,000 本、醸造は大樽醗酵 & 熟成8ヶ月」とのことです。

dailywine-011.jpg先日のリースリング・ドレイ・エクサと比べると色はやや薄い目、グラスに注ぐとかなり泡立ちます。で、バキュヴァンすると瓶底からボコボコと大きな泡が立ちのぼります。これは明らかに炭酸ガスでしょう。ワイン会の時に感じたセメダインの匂いはありません。柑橘系の香りがそれもかなり強いのですが、口に含んでから液体を喉に流し込み鼻に抜ける香りは少し荒っぽく感じます。このあたりがトリンバックのフレデリック・エミールとは違いまだまだ洗練されていません。

dailywine-010.jpgご覧の通りコルクと液面の隙間は殆どありません。これからの気温上昇に伴い漏れが心配であります。輸出慣れしていないところはブルゴーニュもそうですがこのように目一杯詰めます。このアルザスも早くスクリュー・キャップにして頂きたいと願います。さて味わいですが炭酸が抜けてからもう一度コメントしたいと思います。今のところポール・ジャングランジェのリースリング、私の好みからするとドレイ・エクサの方がベターと言ったところでしょうか。ですけど残糖分ゼロという極めつけの辛口、私には有り難い存在です。少し買い込んで何年か置いてみたいと考えます。辛口のアルザス愛好家には是非一度飲んで頂きたい両者であります。

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2006年06月07日

Vin d'Alsace Riesling Cuv?e Drei Exa 2004 Domaine Paul Ginglinger

アルザスの衰退という表現をしたことがありましたが、期待の新星が現れたようです。ポール・ジャングランジェという生産者、ラベルをよく見ると Les Chateaux des Comtes d'Eguisheim の表示があります。輸入元の資料によると
「エギスハイム」の地にワイナリーを構える「ポール・ジャングランジェ」は、『アイシュベルグ』と『プフェシベルグ』のグラン・クリュを所有 し、15世紀からのワイン造りの歴史を持つ、由緒ある造り手。

dailywine-005.jpg現当主のミッシェルは13代目にあたります。ランス大学醸造科在籍時は、シャンパーニュ・メゾン「ランソン」社でスパークリング・ワインの技術を習得、商業科のマスターを取得するためのディジョン大学在籍時には、「アルマン・ルソー」にて、ピノ・ノワールの醸造を習得しました。探究心旺盛な彼はその後、南アフリカ、チリへも赴き、計3つのワイナリーで醸造責任者まで登りつめました。そして2000年、アルザスへ戻りポール・ジャングランジェを引き継ぎ現在に至ります。
日本における知名度はまだそれほどではありませんが、地元フランスでは上記2つの グラン・クリュの最新ヴィンテージが『レヴュー・デュ・ヴァン・ド・フランス』誌他で居並ぶビッグ・ネームと肩を並べ最高評価を獲得 するなど、近年グングンと頭角を現してきています。
また、“体質的に” 化学薬品などを受けつけないというミッシェルが手がけるワインには、亜硫酸の使用もミニマムに抑えられており、その造りは「自然派」と呼んでもいい ほど。しかし、彼は決して「自然派」という言葉を使いません。「本当にピュアでナチュラルなら、飲んだらわかるだろ?それでいいんだよ、僕は。」 そう彼は言います。
とのことであります。私の資料からこの生産者のグラン・クリュにはゲヴュルツトラミネールが50%、リースリングが30%、ミュスカ5%、トカイ・ピノグリが15%の割合で植えられ、リースリングよりゲヴュルツトラミネールの方が得意であろうと思っていたので敢えて近付かなかったのです。ワインは食事と共に楽しむものでありあまり強すぎる香りはどうしても食事の邪魔になりそうな気がするのでこの品種はどちらかというと避けて参りました。
で、このリースリングですが葡萄品種独特の甘い香りより柑橘系の香り、特にグレープフルーツを思わせるような香りであります。色はかなり青みがかっていて私好みのもの。味は「極めてドライ」とまでは申し上げられないもののトリンバックの全盛期を思い出させてくれます。
アルザスに限ってかも知れませんが冷やせば冷やす程香りが際立ちます。これはトリンバックのクロ・サン・チューンにも同じことが云えるので間違いないと思います。今まではアルザスというとコルマールから北のワイナリーばかり飲んできましたがこの生産者は南側です。
バルムス・ビューシェールだけに期待してたのですが思わぬところで大発見と云うことになりそうです。

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2006年06月06日

Costi?res de N?mes Domaine de Virgile 2004 Compagnie Rhodanienne

分類上はラングドック・ルーションになりますが地域的にはどう考えてもローヌのワインでしょうね。ボトルはこのアペラシオンのレリーフ入り、ラベルの読み方は少し難解かも知れません。左上に貼ってあるのは Foire aux d'Orange の2005年金賞シールであります。輸入する際こんなシールは必要ありません、生産者はこのシールを買わなければならないからでコスト削減のため不必要であると考えます。

dailywine-004.jpgラベルを読むとヴィンテージを除き「ドメーヌ・ド・ヴィルジル、原産地統制呼称法に於けるコスティエール・ド・ニームのワイン、Gallician でセルジュとティエリー・パレットが葡萄栽培して、ワインをボトル詰めするのはカスティヨン・デュ・ガールにあるラ・コンパニー・ロダニエンヌという会社」と云うことになります。葡萄品種はグルナッシュ60%、シラー30%、サンソー10%とのことです。コスティエール・ド・ニームというとシャンタル・コントおばさんの甘いワインを思い出してしまいますが、このロゼはかなりしっかりした辛口に仕上げられています。
最後のハネシタで引き続きしゃぶしゃぶにしましたが、肉の甘さがブルゴーニュにマッチしたのでしょうがこの辛口ロゼには相反してしまいます。しゃぶしゃぶにはブルゴーニュの甘みがある赤。もっとも私はゴマだれ派ではありません。あくまで柑橘系のポン酢で食べる場合に限り申し上げます。

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2006年06月05日

Pinot Noir 2001 Collection Reservee A mon pere Vin de Pays de Franche-Comte

dailywine-0003.jpgしゃぶしゃぶにピノ・ノワールの第2弾は私にはとっておきのヴァン・ド・ペイ、ヴィニョーブル・ギュヨームのコレクション・レゼルヴェです。この生産者が有名所の苗木を造っているかどうかは別問題として、ワインのレベルは大変高いと思います。蝋封されたコルクはしっかりしていますが液面から1/3程湿っているためどうやらドライコンテナーで運ばれたようです。この輸入元はリーファー・コンテナー使用と裏ラベルに記載していますがかなり怪しいです。
まずコルクを抜いたらすぐ香りが迸るように広がります。艶めかしいあの香りですが昨日のプリューレ・ロックのそれとはかなり異質で私にはむしろ健康的に思えます。色は深紅と表現したらよいのでしょうか、大変綺麗な輝きを持ちレッグもとても長いのです。味わいはリッチですが妖艶、半生のハネシタとポン酢(柑橘系だけで酢は使っていないもの)に狂おしく合います。
なおこのハネシタ刺身で食べることのできる鮮度は実に5日以上保ちます。魚の刺身より随分日持ちするのは不思議であります。もっとも牛肉と云うもの、例えばブロックで真空引きされたものなどかなりの期間熟成に回されます。鮮度が命と思っている人、牛肉の世界は当て嵌まりません。
さてこのワイン、高級ブルゴーニュワインのようでただのヴァン・ド・ペイなのです。もっとも価格は年々高くなってきたようですがそれでも25ユーロ程のもの。人それぞれ価値観が違いますが、ブルゴーニュワイン1本に100ユーロ支払う感覚を私は持ち合わせていません。買わなければ相場は必ず下がります。常識ある価格帯に戻す必要性を強く感じる昨今であります。
ヴィニョーブル・ギュヨームだけではないはずです、優れた生産者は必ずどこかでコッソリ良いワインを造っているのではないでしょうか? 血眼になってコート・ドールを探すより他の生産地を回ることに重点を置くべきでしょう。

ブルゴーニュのワイン全体が高くなった原因の一つに日本人介在の事実を見逃すことは出来ません。Sという人物(今は親子で利益を吸い上げているようですが)の仲介手数料は莫大な額に上るものと想像されます。彼に頼っていたブルゴーニュワイン輸入元のLは大手のTに買収される羽目に陥りました。他にも最近というか近年看板を下ろした輸入業者もこの日本人を使っていたはずです。
元々ドメーヌのワインを輸入する商売など儲かるはずがありません。ドメーヌからは生産する全てのワインを買うように迫られます。それも毎年毎年、悪い出来の年は誰も買いたくないはずですが相手は農家なので買わないと他所に売ると宣います。S氏はブルゴーニュでは誰もが欲しがるルフレイヴやローヌの大成金、マルセル・ギガルなどを押さえていたため大量のワインをLに売り、かなりの手数料を稼いだと想像されます。本来ネゴシアンワイン中心だったのがドメーヌ元詰めに目が向けられるようになって、いち早く一流ドメーヌに近付いていったのはS氏であり結果として一財産を築くことにはなったのですが皮肉にも相手が次々倒産に追い込まれる事態となったのが事実であります。
輸入する方は大変なリスクを背負いますが、ブローカー的存在のS氏の場合手数料稼ぎだけですので何のリスクも背負いません。それも毎年毎年、確実に売り上げが上がったのですから笑いが止まらなかったことでしょうね。またLが買わなくても新興のIやネット販売のいろいろな輸入商社が次から次へと現れます。要するに売り先に困ることはないのであります。取引金額が増えるとパーセントを下げるのが一般的なブローカーですが彼の場合そんなサービスは一切無いと聞きます。フランスワインの流通に思わぬところで日本人長者誕生というのが実情のようです。

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2006年06月04日

Nuits-Saint-Georges 1'er Cru 2000 Domaine Prieur? Roch

ブリューレ・ロックというドメーヌのワインですがこの生産者を大きく取り上げているのは日本だけではないでしょうか? 例えば Le Guide Hachette des Vins や Classement des Meilleurs Vins de France などの所謂ワインの評価本にはかつて登場したことはないはずです。実際フランスにおいてはマスコミの評判はすこぶる悪く取り上げることすらお断りであると聞いております。

dailywine-0001.jpgどうしてこの生産者を日本が大きく取り上げるかというとやはりロマネ・コンティ崇拝主義のおかげではないでしょうか? マダム・ビーズ・ルロワのことをブルゴーニュの偉大な生産者と崇め祀るのも日本人に多く見られます。私は元DRCの共同経営者であったこのご婦人が如何にして経営からおろされたかと云うことをもっと知って頂きたいと思います。80年代よりも70年代からお話ししますと1977年のロマネ・コンティはいくらだったか殆どの人は知らないはずです。正規輸入元は高島屋でデパートでの販売定価は ¥70,000 であったのです。このころ正規輸入の一連のワイン結構数を飲みましたが傑出していたのはロマネ・コンティだけでエシェゾーやグラン・ゼシェゾー等は実にバランス悪く決して美味しいワインとは思いませんでした。
話は逸れましたがビーズ・ルロワ女史が外されたのは彼女が所謂グレイ・マーケットにドメーヌのワインを大量に売っていたからである筈です。1983年のロマネ・コンティのリリース価格はシカゴ・ワインカンパニーでたったの200ドルにまで下がってしまいました。恐らくこの1986年あたりがもっとも多くのフェイク・ワインが世の中に出回りだしたに違いありません。もともと昔から贋作の多いDRCのワイン。何故みんなが欲しがるのか私には不思議であります。
さてこのプリューレ・ロックのニュイ・サン・ジョルジュのプルミエはクロ・デ・コルヴェの樹齢の若い葡萄だけで造られたものと云うことです。他に畑は所有していないから当然と言えば当然でしょう。ワインは濁っており独特の艶めかしい香りがDRCを彷彿させますが同時にやや落ちた酸が少し気になります。もう峠を過ぎているように私は感じてしまいます。
先日のハネシタ、刺身よりしゃぶしゃぶにしたら甘いと指摘されクソ熱いにも拘わらず鍋を出してきました。豆腐と湯葉、はくさい菜と椎茸、ガラスープで鍋にしてポン酢でハネシタのシャブ。肉の甘さとワインの艶めかしさが思った以上によく合います。

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2006年06月03日

あまて鰈

土曜日は淡路の岩屋から魚屋さんが車で行商に来ます。今の時期旨いのは鰈の類、中でも岩屋のあまて鰈は分厚い身が付き重さ600~700グラム位のものがベストでしょうか。頭を落とし内臓を取り5枚におろしてもらいます。食べられるところは全て食べてしまうのが家庭料理の基本だと思います。

フィレにした鰈は冷蔵庫の野菜室に入れておくと夜まで活かったまま保管できます。フィレは薄造りにして大皿に並べ、ゲランドの塩、フルール・ド・セルを細かくすりつぶし振り掛けしばらく置くと水分が浮いてきますのでペーパータオルで拭き取ります。バジル、ディル、セルバチコなどをあしらいエクストラ・ヴァージンをかけると豪華な鰈のカルパッチョの完成です。好みでレモンを搾っても良いとは思いますが、透明の身が白くなり舌触りがざらつくのであまり好みません。
頭は半割して中骨と肝と共に蒸し焼きにします。フライパンにオリーヴオイルとニンニクのアッシェを入れ極弱火で香りを出し、強火にして塩胡椒した魚を入れ表面を焼いてから日本酒を振り掛け蓋をします。白ワインだと酸っぱくなってしまいますが日本酒だと丁度良い塩梅になります。
ワインはシャンパーニュ、ボーモン・デ・クレイエール社のグラン・プレスティージュNV、デゴルジュは2005年11月17日のもの。今日開けたボトルは極めて泡が細かく最後までものすごい泡立ちであります。門出のリキュールの量が少なく味はドライそのもの、鰈とハーブそれにオリーヴオイルとよく合います。

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2006年05月31日

Vouvray P?tillant Brut NV Domaine Vigneau-Chevreau

モルドヴァは一休みしてロワールの泡にします。ヴーヴレのペティヤンで造り手はこの地でヴィオディナミを実践するヴィニョー・シュヴローであります。輸入元の資料によると「ドメーヌは1875年から5世代にわたりシャンセィという地で小さなワイナリーを経営する「ヴィニョー」家。常に高品質を求め試行錯誤してきた結果、1995年よりビオディ ナミを採用」とのことですので10年以上の実践であります。データを拝見すると「ブドウ品種はシュナン・ブラン 100 %で、その平均樹齢 は30 年、土壌は粘土質、ケイ土、栽培面積は5 haで収量は50 hl/ha、醗酵はステンレス・タンクで行い、シャンパーニュ方式で造られます。平均年間生産量は30,000 本、ガス圧はペティヤンながら3.98 気圧」とのことであります。

vin-Vouvray.jpgまずシャンパーニュ並みのガス圧で開栓には注意が必要です。泡立ちはきめ細かく色は青みがかった薄い目のイエローでしょうか。香りは例の麦藁ストローではなく柑橘系のものでシュナン臭くはありません。味わいはキリッと締まった辛口で下手なシャンパーニュよりスッキリしていて私の好みであります。
一般のワインは本来葡萄に含まれる糖分を酵母によりアルコールにする訳で全部がアルコールになるなら全く甘くないのが普通であります。然るに殆どのワインには甘さがあります。辛口好みに至るまでは私も味の濃さを求めていた時期があります。1980年代初めはそんな頃でした。ものの味が本当に判るのはやはり40代になってからでしょうね。世の中のことが分かってきて、また人生経験を積むにつれて味のベースができるように思います。本物の味とそう見せかけるテクニックも分かってしまいます。
私のフランス料理の師匠は上柿元勝氏であります。神戸ポートピアホテルにおられたときに師のお料理を随分沢山食べさせて頂きました。世の中料理人は山程存在しますが天才的料理人はそう多くおりません。美味しい料理の原点は上柿元氏の料理であり私の基本とするところです。そののちヨーロッパ各国を回りミシュランの★付きレストランをいろいろ体験しましたがやはり料理そのもので上柿元氏のそれを上回るものには殆ど出会ったことがありません。★付きレストランで印象に残る物はやはりトリュフの質とクリームやブールそしてチーズでしょうか、デセールも素晴らしいものがありましたが・・・・・。美味しい物、上には上があります。ワインもそうですが有名なワインが必ずしも旨いとは限りません。ワインは次々と新しいものが生まれ出てきます。最近ではド・ヴァランドローが良い例でしょう。前にも申し上げたようにサンテミリオンでどんなに高く付いたところで原価は10ユーロ程度ですからそれをいきなり20万円で買ってくれるようになったので驚いたのは生産者その人でありました。

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2006年05月30日

Purcari Cabernet Sauvignon 2003 Vin de Calitate Superioara Rosu Sec

昨日に引き続きモルドヴァのワインです。プレミアム・ワインの表示があるので少し期待できそうです。まずキャップシールは金属の箔で、コルクは天然物になっていますが引き抜くと昨日と同様膨らんでいる部分とそうでない部分の太さが明らかに違います。

moldova-001.jpgコルクの長さは1ミリ程長いのですが横漏れの加減からもドライコンテナで運ばれたことが明白です。色は昨日よりは濃いめですが透明感のあるやや紫がかった赤色でグラスを回せば長いレッグが現れます。見た目は昨日よりは遥かに旨そうなのですが香りは埃っぽさが先ず鼻を突きグラスの中に鼻を突っ込むとかなりの刺激臭があります。ワインに溶け込んでいるのは何か分かりませんがバキュヴァンするとかなり泡が発生しました。
私はよくこのバキュヴァンを使いますが何かが溶け込んでいるとその気体は圧力を下げることにより遊離します。炭酸ガスは瓶底から発生し他のモノは液面に気泡が目立ちます。しばらく放置すると外気と圧力は均衡するので溶け込んでいる気体は抜けたと想像できます。なおバキュヴァンすると瓶を寝かせたらいけません。ゴムが液体に触れるとその液体がゴム臭くなるのは当然のことです。
さてこのワイン昨日よりは果実味も豊富ですが美味しいかと訊かれたら「ノー」としか申せません。時間が経てば変わってくるかも知れませんのでまた後程コメントしたいと思います。

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2006年05月26日

Vin d'Alsace Gewurztraminer 2004 Domaine Dirler-Cad?

実に久し振りのディルレールのアルザスです。ごく普通のゲヴュルツトラミネールなのですが・・・まずコルクの長さは45ミリで少し短め質的には問題なしの天然コルクです。色は青みがかったイエローなのですがかなり薄い目、グラスに注ぐと結構濃度が高いようです。残留亜硫酸は全く感じません。香りは今の時期だけフレッシュなものが出回っているライチーの感じが良く出ています。

vindujour-061.jpgですが口に含むとガーン!「あっまー!」何なのでしょう、この甘さは。アルザスのワインが1980年代からそれまで辛口で通してきたところさえ甘くなってきました。この傾向を私は「アルザスの衰退」と勝手に呼んでいるのですが本来辛口の筈のアルザスが一体どうしてこんなことになったのでしょうか? そこで日本へ登場してきたのがオーストリアの辛口だったのでしょう。
ブルゴーニュのグラン・クリュの白ワイン、例えば Corton-Charlemagne 昔は今のようなスタイルではありませんでした。唯一辛口を守り続けているのは意外にもシャンボール・ミュズィニー村の生産者なのですが・・・。濃縮果汁に補糖、さらに新樽での長期の熟成などアペラシオン本来の味からはほど遠いワインが「凄いワイン」と評価され、まともなワインの存在が危ぶまれている現状を憂うのは私だけでしょうか?

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2006年05月24日

Champagne Beaumont des Cray?re Grande R?serve Brut NV

シャンパーニュが好きで年中飲んでおります。食事の始まる前メニューやワインリストを見ながら飲むのはやはりシャンパーニュ。ワイン大学定例会でもまず始めにシャンパーニュで乾杯するのが通例です。時折ヴァン・ムスーやペティヤンのときもありますが・・・。

vindujour-055.jpgで、ついでに申し上げるとデゴルジュマンのときに添加される「門出のリキュール」の少ないものが好みです。第2次醗酵に時間をかけるものは大概このリキュール添加は少なく、逆に短いものにこのリキュール添加が多いと云うのが現状です。リキュール添加が多いものは一口飲むと「味が濃い!」と感じますが、半分も飲まないうちに飽きてしまいます。1980年代のドンペリがこのタイプ。逆に少ないものは大概が辛口で慣れない人は「酸っぱい!」と引いてしまわれます。しかし食事のときに口の中をリフレッシュさせてくれるのはこのタイプであり慣れるとインパクトの強いシャンパーニュを敬遠するようになります。ワインは食事と共に楽しむものでワインだけ飲まれる方にはなかなかご理解頂けませんが・・・。で、このシャンパーニュは先日の金ラベルより少しお安いスタンダード・ブリュットで何とピノ・ムーニエが60%も占め25%がシャルドネ、ピノ・ノワールは15%という構成です。色は淡いピンク色というと語弊があるかも知れませんがゴールドにうっすら赤みがかかっているような全体的には薄い色です。グラン・レゼルヴより薄い色ですが泡の粒は明らかにこちらの方が小さいです。香りは結構複雑で私には柑橘系の香りとベリー系のそれを感じます。味わいは極めてドライ、安くて美味しいお薦め品であります。
vindujour-057.jpgこのボトルではエチケットの右下ではなく右上に印字がありました。このあたりはフランス人のやることで随分アバウトであります。と云うことはラベルの裏に印字されることもあるのでしょうか? 折角デゴルジュマンの年月日を記すなら位置を定めて欲しいと思います。このボトルは2005年6月15日のデゴルジュマンであります。定温セラーに保管してあったため劣化は感じませんでしたが日本国内ではデゴルジュマンから2年以内に飲んでしまいたいと思いますが・・・。

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2006年05月22日

Bourgogne Hautes C?tes de Nuits Blanc 2004 Domaine Gros Fr?res et Soeur

評価本では2003年のボルドーまたブルゴーニュに高い得点が付いているようですが私は殆ど買うことはありません。物を売ろうと思えば例え悪い年であっても「今年の葡萄の出来は21世紀始まって以来最高の」とかの形容詞を平気でお付けになります。毎年ボージョレ・プリムールがテレビでどう報道されるか思い出して頂ければご理解頂けると思いますが如何でしょうか? さて何故買わないかと申しますとブルゴーニュワイン生産者の多くが補酸しているからです。補糖も好きではありませんがより好ましくないのはこの行為であります。ワインというモノ甘酸のバランスが取れてこそ美味しく感じる訳で本来辛口のワインが甘くては売り物になりませんし、INAOの検査にも合格しません。生産者は分かっていても正直に現状を暴露する者は誰一人おりません。毎年日照が少ない地域にとっては最良の年となったかも知れませんが、中心部コート・ドールで凄いワインが生まれたとは思いません。

vindujour-054.jpgブルゴーニュだけではありません。ロワールも大変バランスが悪いと思いますしボルドーにも期待は持てません。旱の年と云われたヴィンテージに傑出したワインが少ないのは歴史を調べればお分かり頂けると思います。
2003年のワインに見切りを付けた連中は2004年は飛ばして2005年を煽ろうとする動きがあります。これは最近のウェブニュースをご覧になるとお分かり頂けるはずです。評論家という方々は有名になってくるとやたらスポンサーがすり寄ってきます。どんな評論家もお金には滅法弱いもので、悪く書くことは余りなくなります。
さてこのワイン、ベルナール・グロの造る白ワインですが毎年毎年だんだんと上手になってきました。リリース当初は樽だけが強調されたバランス悪いモノでしたが最近は上品に仕上がるようになりました。
ところでヴィンテージのお話し1988年。この年はボルドーでは久し振りにプティ・ヴェルドが豊作だった年ということ、イタリア各地もよい葡萄が採れたとのことでビッグヴィンテージと騒がれましたが、ブルゴーニュに於いては最悪の年と云うことを申し上げてきました。ピノ・ノワールはまるでデラウエアのような色にしかならず、完熟とはほど遠い出来だったのに田崎氏などはこの年を絶賛、評論家諸氏も悪い話は見かけませんでした。
丁度収穫期にブルゴーニュに滞在しておりましたがストーブを点けないと寒くて仕方ありませんでした。翌年翌々年と何度かこの地を訪れましたがテイスティングしたらやっぱり最悪の状態。この頃醸造に関して機械的処理を全くしていなかったのがドメーヌ・トロ・ボー。ドメーヌのナタリーとは既に親しくなっていたのでいろいろテイスティングしましたが明らかに薄くて89年とは比べものになりません。むしろ1987年の方が良かったと記憶しております。
ですから私はブルゴーニュの1988年というヴィンテージのワイン、一切買いませんでした。各地を訪れあるいは長期にわたり滞在している日本人達にお願いしたいのは事実をありのまま伝えて頂きたいと云うことです。ドメーヌやネゴシアンののスポークスマンに成り下がってはいけません。

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2006年05月21日

Champagne Beaumont des Cray?re Grand Prestige Brut NV

シャンパーニュが大の好物で趣味が昂じて何度もランスやエペルネまたアイ・シャンパーニュやアヴィズさらにはメニル・シュル・オジェールにまでも足を運んだものです。ボランジェには3度訪問しましたが他にはテタンジェ、クリュッグ、アルフレッド・グラシェン、ローラン・ペリエ、ジャック・セロス、ブルーノ・パイヤール等々数えたらきりがありません。私がサロンを(恐らく)初めて日本に紹介したのは確か1986年のことです。

vindujour-052.jpgシャンパーニュには人それぞれいろんな楽しみ方がありますがボランジェのアルヌー・ドートフォイユ専務から学んだのは「シャンパーニュの熟成は澱と同居している限り続くが、デゴルジュマンと共にその熟成は終了する」と云うことであります。即ちデゴルジュマンすればなるべく早く飲んだ方が良いという説を私は採っております。しかし英国に多いそうですが「シャンパーニュは瓶詰めされてから熟成する」という説を採る人が多くボランジェの専務は「困ったものだ」と仰ってました。「ボランジェには二つのシャンパーニュしかない、一つは我が社の手塩にかけたヴィンテージ物、もう一つはNVのスペシャル・キュヴェ、あとは頼まれて造ったピノ」と云う言葉も忘れてはいけません。グランダネ、RD、アネ・ラールRDなど元は同じものです。
あの高いモノはビジネス用シャンパーニュと云うことです。
その畑とはボランジェ本社のすぐ前にある一角とブーズィーにあるそうですが造っている本人曰く「高いだけが取り柄」とのつれない返事でした。
vindujour-050.jpgさてこのシャンパーニュ、スタンダード品よりワンランク上の物ですがシャルドネとピノ・ノワールがそれぞれ40%ピノ・ムーニエが20%という割合で造られ色は結構濃いゴールド、香りは熟成香が感じられますがひねてはおりません。泡は細かく味わいは濃いめ、従ってローストしたイチボなど肉料理によく合います。
でラベルの右下をよく見るとデゴルジュマンの年月日が記されています。これは2005年11月17日であることが読み取れます。ワインのボトルの何処かにいろいろな情報が記載されてあるのです。ペトリュスもそうですが出荷先や出荷の時期輸出であるならばどこの国へ出荷したかなどごくごく小さな文字やあるいはドットで記されているのです。シャンパーニュの楽しみ方については諸説いろいろあってどう飲まれても一向に構わないと思いますが、デゴルジュマンの日付は記載すべきだと考えます。

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2006年05月20日

Castle Riesling Mosel-Saar-Ruwer NV Peter Mertes GMBH

非常にユニークなワインボトルです。これこそ表裏一体とでも申し上げるべきでしょう。裏ラベルの裏側(接着面)にお城の絵が描かれていてワインが入っているときはくっきりと見えるようになっています。表側には磨りガラスのボトルに猛禽類?のデザインだけ透明になっています。ヴィンテージはありません。海外旅行のお土産用として売られるワインでしょうか、アルコール度数は8.5%しかありません。

vindujour-048.jpg合成コルクは先端が2ミリ程浮き上がっています。スクリュープル・レバーモデルで一気に抜き去ると「ポン」という音が! 微炭酸が遊離したのか、瓶内2次醗酵か? 恐らく前者でしょうね、瓶内2次醗酵なら必ず細かい澱の発生があるからです。このボトルには澱など微塵もありません。
しかし残念ながら味香りとも何ら特徴のない中甘口のワインでありました。こんなワインですが生雲丹には意外とよく合います。先日は北海道の明礬添加生雲丹でゲーッとなりましたが、これは一切添加物のない淡路の雲丹です。
vindujour-043.jpgご覧の通り明礬添加の記載はありません、また北海道産の物と比べると盛り方が逆さまになっています。雲丹の卵巣に表裏があるとするならこちらはマイナーなので裏盛りとでも申し上げたらよいのでしょうか? 見た目はあまり感心できませんが私が食べ慣れているのはこちらの方です。何が違うか食べ比べてみるとその差は歴然としています。まず香りが違います、磯の香りにほんのりと甘い感じがします。舌の上に載せるとつぶつぶ感は生きた雲丹のモノとは比べられませんが明礬添加のモノと比べるととろっと溶けます。明礬添加で形が崩れにくくなるのです。味わいはというととても甘さがあり海苔なしでも旨いと感じます。醤油とは本来合いにくいのでしょうか、エクストラ・ヴァージンとゲランド塩で食べる方がかなり美味しく感じます。釣り物の鱸を薄造りにして雲丹巻きにしても勿論美味!生雲丹は生きた物を海女さんが採ってきてくれる伊勢志摩の民宿で食べてからすっかりその味を覚えてしまいましたが、圧巻は古串屋でした。確か六月か七月、たらふくふぐ刺しを食べようと思ったのですが殻付きの生きた雲丹を仲居さんが卵巣を取り出してくれて丼鉢に盛ってくれてもみ海苔を振り掛けて食べるのですがこれを知ってしまってから不幸になりました。どこへ行っても雲丹が臭く苦いのです。本当に旨いものを知ると添加物の多いモノはすぐ見分けがついてしまいます。
さて淡路岩屋の鱸は片身を買いましたが腹側を刺身に、背は明日ムニエルにして食べる予定。造りだけにすれば6人前は十分とれて ¥2,000 という安さ。網物だとその三分の一ですが・・・・・。鱸も旨いかも知れませんが今の時期旨いのはあまて鰈の類、中でも大分日出特産の「城下鰈」は絶品です。現地にも食べに行ったことがありますが日出まで行かなくても英ちゃんで食べることが出来ます。27日の英ちゃんにはこの城下鰈を味わって頂きますがご興味おありの方はコメントお願い申し上げます。大阪で本物の城下鰈を出す店は殆どありません。また仮にあったとしても捌き方、盛り付け、さらにあしらいと山葵の質、その下ろし方に至るまで英ちゃん冨久鮨に勝る店はないと云っても過言ではありません。

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2006年05月19日

Vouvray Sec 2001 Domaine Georges Brunet

ロワールの白ワイン、ヴーヴレ・セックの2001年ヴィンテージです。作り手はドメーヌ・ジョルジュ・ブリュネでラベルの下の方に収穫は手作業で行ったことが書いてあります。この vendang? ? la main はとても重要なことであります。ロワールは全般的に広大な葡萄畑が多く、法律に規制がない地域では所謂ロボットで摘み取っても良いことになっています。

vindujour-042.jpg手摘みの良さはまず健全な葡萄だけ摘む、次に虫やカタツムリなどを取り除くことができるというメリットがあります。安物ワインによくある雑味と云うモノの由来、考えたら気持ち悪いですよね。Vouvray のアペラシオン、公布されたのは1936年12月8日で結構古い原産地であり泡のムスーと同じくペティヤン、スティルワインは辛口から思い切り甘いモノまでその種類は実に様々。葡萄品種は実は2種類認められています。勿論主な物はシュナンなのですがこういった記載があります。gros pineau ou pineau de la Loire ou chenin et petit pineau ou menu pineau 日本語に直すとグロ・ピノーまたはピノー・ド・ラ・ロワールまたはシュナンそしてプティ・ピノーまたはムニュ・ピノーということになります。ですが後者に関しては実物を見たことはありません。このドメーヌのHPにもその記載はありません。
さてこのワイン、グラスに注ぐとかなり濃厚な液体であることが分かります。色は濃い黄緑色から黄金色と云ったところでしょうか、香りは強烈な麦藁ストローに煮詰めた洋梨のような感じであり味わいは濃縮果汁で造られたようであります。ドメーヌのHPを見ると20年保つとの記載がありますが頷けると思います。こんな濃いワインはやはり熟成させる必要があると思います。とにかく香りが強烈味も濃厚、飲み疲れるワインとしか申し上げることができません。

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2006年05月18日

Le Haut-M?doc de Giscours 1996 のコルク

vindujour-040.jpg昨日のワインのブションですが、ご覧の通り今日になっても紫色を呈しています。ワインの色は煉瓦色とは申しませんがグラスに注いだときのエッジはオレンジ色を帯びていて、どう表現しても赤紫色とも申し上げにくい茶色を帯びた赤色でありました。先日のグリュオー・ラローズといいこのワインといいコルクに付着したのは明らかに紫色。然るにボトルの中身はどちらかというと茶色系赤色。どう考えても不自然であります。10年も経てばコルクに付着した色は黒く変化しているはずであります。またジスクールという文字は含まれるもののジスクールとはほど遠い畑の筈ですから1996年というヴィンテージから考えるともっと早くに売り切っている可能性が高いのではないでしょうか?

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2006年05月17日

Le Haut-M?doc de Giscours 1996 AC Haut-M?doc

漫画で絶賛されているとか云われているワインのヴィンテージ違いですがジスクールのHPをご覧頂くとこのシャトー、実に多くの関連商品を造っています。まずは本体のジスクール、そのセカンド的存在のラ・シレーヌ・ド・ジスクールとここまではマルゴー・アペラシオン。でオー・メドックでは Ch.Duthil と Ch.La Heurigue さらに Ch.Rose La Biche そしてこのル・オー・メドック・ド・ジスクールと4つものワインを生産しています。で、よくこのHPをご覧頂けると分かるのですが樽熟成しているとか醸造をジスクールで行っているとかの記述があるものと無いものがあります。

vindujour-037.jpgこのワインは瓶詰めはジスクールで行っているとボトルのラベルに記載がありますが醸造に関するものあるいは樽熟成については何ら記載がありません。そもそも本体のシャトーの葡萄畑が80ヘクタール余りであり、このル・オーメドック・ド・ジスクールが40ヘクタールもあるというのですからシャトーの名前を最大限利用していると云われても仕方ないでしょうね。ちなみに他の関連ワインはラ・シレーヌを除いて今まで聞いたことも見たこともありません。40ヘクタールという広大な畑があれば年間230,000本程生産できる訳ですからビッグビジネスであります。このワインですがボトルを注意してみるとネゴシアンの Twins から出たものであることが分かります。このネゴシアンは元ブローカーでいつの間にか急成長した会社であります。ボルドー・ビジネスは殆どユダヤ人の支配下にありますが恐らくここの経営者も同じ出身であろうと思われます。ネット上に見掛けるエチケットとこのワインのエチケットはかなり相違点がありますがこれはよくあることなので気にしませんが・・・

vindujour-038.jpgさてこのワイン開けてみてビックリしたのがコルクの新しさであります。液面に触れる部分だけ色濃く着色が認められるものの側面は実にしっかりしていてキャップシール側の1996の焼き印のところは全く黴が付いておりません。これが私には大変不思議に思うのです。さらにそのブションに付いた色が紫色なのにワイン本体はエッジがオレンジのガーネットなのであります。これは先日のグリュオー・ラローズのときと大変似ております。
で、このワインですが大量の澱が発生しております。輸入元は澱の発生していることを裏ラベルに記すべきだと思います。幸いなことに粒子の粗い澱ですのでワインが濁ってしまうのは底の方だけで済みましたが、これはデカンタすべきワインであります。
色は先程述べましたが香りは葡萄のアロマが生き生きとしており熟成香のような香りはあまり感じません。それに混じって感じるのは木材の香り、即ち恐らくこのワインオークのチップを使用しているのではないでしょうか? 味は最初濃く感じますがアフター・テイストはスッと消えてしまいます。最初の一口目は好印象なのですがボトルの半分程で飽きてきます。また地鶏の肝を甘辛く煮たものと合わせたら不思議な程よく合います。醤油、日本酒、味醂とで煮たものとよく合う赤ワインは余り経験がないので、居酒屋向きのワインとしてお薦めできるのではないでしょうか。

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2006年05月16日

Saumur Clos de l'Ardil 2001 Domaine des Guyons

季節により飲もうと思うワインが違ってきます。私の場合寒い時期にはボルドー、温かくなってくるとブルゴーニュへとシフトします。何が好きかと聞かれたらシャンパーニュでありますがアルザスやロワールそしてローヌなどフランスワイン全般、イタリアやスペイン、昔は徹底してナパの赤に凝っていた時期もあります。気が付けば36年もの長きにわたり徹底してワインを飲んでおります。赤ワインの多くについて「飲み頃は10年から20年後」あるいはヒドいモノになると「飲み頃2100年」とか仰る評論家がおられますがそんなワインが日本国内に於いてうまく熟成するとは私は考えません。例えば1982年のムートン・ロッチルドなどリリース直後から十分に楽しめる状態でしたし(勿論1986年のムートンのようにそうでないものも)、ポムロルの銘酒ラフルールの1979年など1983年に味わったときはまるでポートワインのようなまさしく「甘露」でありました。探せばあります、何年も待たないで飲むことができる美味しいワインは!

vindujour-034.jpgで、このロワールの白ワインですが生産者ドメーヌ・デ・ギュィヨンのオーナー・フランク・ビモン氏はちょっと変わった人物のようです。飲み頃になるまで出荷しないという方針なのですが、飲み頃は人により感じ方が違うのでご自分の好みを押しつけてはいないかと・・・・ 少し訝しく思ってしまいましたが、結論から申し上げるとこの判断は正解だと思います。
少し青っぽさは消えていますが輝きのある黄金色を呈し、香りは蜂蜜やマスカットそして桃のようなニュアンスも感じられ熟成の始まりであると考えられます。残留亜硫酸も感じませんし甘酸のバランス取れた優れたワインに仕上がっています。ロワールのシュナン・ブランがお好きな人なら是非お薦めしたいと思います。
輸入元のデータから「ロワール地方ソミュール A.O.C. ブドウ品種:シュナン・ブラン100 % 平均樹齢:70年 土壌:石灰質を含んだ泥灰質土壌 栽培面積:1 ha  収量:40 hl/ha  醗酵:エポキシ樹脂加工のセメント・タンクにて醗酵 熟成:オーク樽にて9ヶ月(新樽比率:15%) 平均年間生産量:5,000本、瓶詰め後は友人達と共同所有している「ギャラリー」と呼ばれる場所で出荷を待ちます。このギャラリーは5キロにおよぶ地下道で、完全に光を遮断(電球もなく、懐中電灯しか使えない!)。温度12度、湿度は80%と、保管には最適の場所と言えます」とのことであります。
先日の怪しげなるシャンパーニュですがパーカー・Jr.が高得点を付けたとかで日本国内の正規(?)以外のルートでも入ってくるようですが、その正規代理店のHPに何らこのシャンパーニュについての説明が全くないと云うこと自体疑問に思います。パーカー・Jr.が高得点を付けたならなおさらのことであり、富山の一販売店だけでなく知り合いであろう成城石井のルートで堂々と販売すれば売り上げももっと上がるはずであります。
説明が重複しますが私が怪しげであると申し上げた主な理由は、このシャンパーニュ・ハウスの設立年が輸入元の説明と明らかに相違すること、次に皇室御用達の事実が疑わしいことの二つからであります。これはこのシャンパーニュ製造元のHPとある程度信頼できるワイン関係のHPを見比べて頂くとご理解頂けると思います。
パーカー・Jr.は持ち込まれたワインに関して下調べすることなくテイスティングなさる傾向があるようです。もう随分昔のことですがレグリーズ・クリネを初めて評価なさったときも同じでありました。ブローカー諸氏の仕組んだ罠に嵌りやすいと云われる所以であります。
日本ではあまり人気のない本ですが“Les Vins de Champagne”という Suzanne Blanchet という人物が著したシャンパーニュに関する解説書があり、これによるとこのアンリ・ジローなるシャンパーニュ生産者は1990年当時その殆どが輸出に回され主な輸出国はドイツ、イタリア、スペイン、ポルトガルや英国とのこと、生産量は年産10万本と云うことであります。
価格さえ高くすれば買う人間が現れるのを旨く利用しただけであると私は判断致します。

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2006年05月14日

miros de ribera Crianza 2002 DO Ribera del Duero Bodegas Pe?afiel

vindujour-029.jpgこのワインも先日のテイスティングのお土産ですが抜栓後48時間程経過しているので少し心配です。グラスに注ぐと色の変化はないようです。濃い赤色を呈していますが香りがやはり変化してアロマが飛んでしまいました、早くも酸化しているようです。口に含むと味わいは薄く余分な酸が感じられます。ワイナリーのHPを見るとかなり手間暇かけて造られている高級ワインのようですがこんなに早くくたばってしまうということはこれから先の熟成はあまり期待できないように思います。
このスペインワインは葡萄栽培に問題があるのではないでしょうか?

話は変わりますがコンビニで売っている弁当は30℃という温度設定で72時間置いて腐敗がないように造られていると伺いました。ということは防腐剤混入の量がかなり多いはずであります。私は弁当や駅弁、さらには出来合いの総菜の類など買うことはありませんが普通一般の人なら少なからず利用しているはずです。
さてこのワイン、48時間で変化があるということは酸化防止剤の量が少ないということでしょうか、それともワイン自体の力がないのでしょうか。
リベラ・デル・デュエロのワイン全体について私が思うのはラ・マンチャなどと比べると価格が高いと云うことです。勿論品質は悪くはありませんが、この価格帯ならもっと優れたワインがスペインにはあるはずです。
フランスのようにボルドー、ブルゴーニュ、ローヌやシャンパーニュといった地域別ワインの特性が認識されていないのが今のスペインワインの置かれた状況。内陸部の隠れた銘酒を探し出して頂きたいと願います。

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2006年05月12日

ボニリ・ジャパンさんのテイスティング

ほぼ毎月一度開催されるテイスティングで酒屋さんと大手インポーターの方々が集まり自社輸入のサンプルと各社の新入荷品などを評価します。今日は30アイテムとかなりの数をこなさなければなりません。

以下アイテムをご紹介しますと
1. クレーレット・デュ・ラングドック 2004 ドメーヌ・ド・レグランティエール
2. ワイルド・ワラピー シャルドネ・セミヨン・コロンバール 2005
3. ウィローバンク セミヨン・シャルドネ 2005
4. ヤルンバ シャルドネ 2005
5. リュリー・ブラン レルミタージュ 2002 ドメーヌ・シャンジー
6. ホーグ シャルドネ 2002 
7. ビドーリ DOC フリウリ 2004 グラーヴェ シャルドネ
8. ビドーリ DOC フリウリ 2004 グラーヴェ ソーヴィニオン
9. ビドーリ DOC フリウリ 2004 グラーヴェ ピノ・グリジオ
10. イ・クリヴィ 2002 コッリ・オリエンターリ・デル・フリウリ ガレア
11. イ・クリヴィ 2002 コッリオ・ゴリツィアーノ ブラザン
12. イ・クリヴィ 2001 コッリオ・ゴリツィアーノ ブラザン
13. VDP・ドック 2004 カベソー ドメーヌ・デ・プルティエ
14. VDP・ドック 2004 カベソー サンジャネル
15. ワイルド・ワラピー 2004 カベルネ・メルロー・シラー
16. ウィローバンク 2005 カベルネ・シラー
17. ブラティパス ラン 2001 ピノ・ノワール 
18. ブラティパス ラン 2001 シラー
19. ヤルンバ カベソー 2004
20. コンティ・ディ・ブスカレート 2004 ラクリマ種
21. ビドーリ DOC フリウリ 2003 メルロー
22. ビドーリ DOC フリウリ 2003 カベソー
23. イ・クリヴィ 1999 コッリオ・ディ・ロッサーゾ ガレア
24. ミロス・デ・リベラ 2002 クリアンサ リベラ・デル・デュエロ
25. ミロス・デ・リベラ 2001 リゼルヴァ リベラ・デル・デュエロ
26. ミロス・デ・リベラ 2001 リゼルヴァ コレクション・プリヴァーダ リベラ・デル・デュエロ 
27. ポーイヤック 1998 メルシャン
28. シャトー・グリュオー・ラローズ 1990
29. ムーランナヴァン 2002 日酒販
30. Nuits-Saint-Georges 1'er Cru Les Saint-Georges 2002 Domaine Chevillon-Chezeaux

問題は28番、1990年といえばコルディエ傘下の筈ですがその名前は見当たりません。キャップシールにはごく最近施されたであろう印刷処理してあります。ブションはどう見ても新しいのですが液面に触れている部分の色と中身のワインの色が随分と相違しています。即ちブションに染まった色は紫系でありワインそのものは赤茶色を呈している訳でこれはどう考えても不自然としか云いようがありません。味わってみるとサンジュリアンではなくサンテミリオンのワインのような感じです。グリュオー・ラローズと云えば香港のレミー・ニコラで古いものを随分と購入しました。1940年代から50年代1961年や1970年は昔安いときに随分と飲んだものです。で、特有の香りが感じられるはずなのですが全くそれを感じない凡庸な古酒であります。
好みで申し上げると25番と30番がベスト。

テイスティングのあとは綉花でお食事。ごちそうさまでした。
ワインを理解するにはどんな書物を読んだところで身に付くことはありません。年数をかけてじっくり飲み比べをすること以外方法はないのだと思います。「百聞は一見に如かず」と云いますがワインに当てはめると「一飲」に変えると意味が通じます。大阪弁で申し上げると「飲んでこそなんぼ」の世界であります。また記憶力もこの世界には欠かせません、いつどこで(誰と)何を食べて何を飲んだか(覚えられないなら)記録に残すことでしょうね。最近はネットで何もかも買うことが出来るようですが、ワインだけは試飲してから買うべきでありしかも信頼できる店選びが必要です。今日試飲したグリュオーラローズ1990輸入元は何処かとは申し上げませんが私は買いません。フェイク・ワインとは申しませんが限りなく黒に近いグレーであることは確か。世の中にはもっと思い切り怪しげなワインが氾濫しております。

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2006年05月10日

Vie di Romans Chardonnay 2004 DOC Friuli Isonzo Rive Alte

4月25日に写真をアップしながら今日まで飲んでおりませんでした。一連のこのシリーズですがラベルは本当に目の良い人でないと見分けが付きません。詳しい人ならキャップシールの色が違うので簡単とか云われますが、私は凝りもせず何度も同じものを買ってしまう羽目に・・・。

で、これは樽熟成のシャルドネでありますがやはり何度試しても重たいですね。バター、クリームタップリで素材の味を殺してしまう料理には合うのかも知れませんが私は好きになれません。一口飲んだらもう十分と云った感じの、表現が悪いかも知れませんが「栄養ドリンク」みたいに味が濃いように感じます。勿論そういうのが好みの方も世の中には沢山おられるでしょうから、あくまで私の所感を述べさせて頂いただけでございます。
昔洋食屋に通っていた頃ウースターソースを思い切りかけて食べる方を見掛けましたが、ソースの味しかしない物を好んで食べる方もおられる訳で人の好みは一口で説明することなど到底できないものです。ワインの世界も同じで葡萄本来の味からはほど遠い味に仕上げられたワインがバンバン売れております。薬みたいな匂いの、あるいは樽材のエキス濃厚な、ときとしてコールタールのような匂いを肯定するような表現を評価本で見つけることができますが、私の好みからはほど遠いワインの数々であります。
毎日の食事を大切にしないとワインの味など判るはずありません。自然に敏感になると作為的な食物やワインは簡単に見破ることが出来るようになります。

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2006年05月09日

Chateau Bellevue 1989 AC Montagne Saint-?milion

かなり前に「こんなワイン買いました」でご紹介申し上げましたがやっと開けることに。よくラベルを見ると左下に OLD WINE と記載があるので最近ラベルを作り直したことが窺えます。ネットで検索すると役に立つHPを発見しました。フランス語の方が詳しく書いてありますが英語版もあるのでご理解し易いかと思います。ただし英語版の方は価格については記されてありません。このHPによると1988年から2000年までがシャトーからリリースされており蔵出し価格は7ユーロから37ユーロとのことです。

さてこのワイン、さすがに17年目を迎えるだけあってエッジはオレンジ色が垣間見られるものの、まだまだしっかりした赤色を呈し香りは熟成香が感じられますが果実味も十分健在であります。味わいはまろやかと表現したらよいのでしょうか渋みが消え甘さに転じているようです。
先日行った三宮のフレンチなどこんなワインをオン・リストして頂きたいものです。確か昔はこの店6000円のコース一本で通してきたはずですが料理の割にワインが高いと結構批判されていたことを今になって知りました。料理とワインのバランス感覚は自ら育った店に影響を受けるものです。カハラ出身の料理人も同じようなことが多いと思いますが、料理を作る人間は原則ワインを知らなくてよい時代が長く続いたからだと察しております。ソムリエに脚光が浴びたのは田崎氏が世界コンクールで優勝してからであり、それからしばらくして赤ワインのポリフェノール云々でようやくワインが世間に知れたばかりであります。

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2006年05月08日

Cala Silente Vermentino di Sardegna DOC 2005 Cantina di Santadi

イタリアはサルデーニャの白ワイン、葡萄品種はヴェルメンティーノなので濃いのかなあと思ったのですが意外にもあっさり気味の辛口でした。生産者の公式HPは裏ラベルに記載があるのですぐに見つかりましたが、他のHPをお持ちの生産者も見習って頂きたいものです。HPは見つかったものの個々のワインの解説はあまり詳しくありません。多種多様のワインを生産しておりこの白ワインより樽熟成の赤ワインに力を入れているみたいです。イタリア語と英語ドイツ語まで網羅しているので輸出がメインの生産者であることが窺えます。

vindujour-026.jpg残留亜硫酸はかなりハイレベルでしばらく放置してから飲んでみるとカプレーゼには実によく合います。イカリスーパーで販売しているヴァジルは独特の香り(バニラのような変わった風味を持っています)でモッツァレラチーズとフルーツトマトさえあればレストランの味に比肩します。フルーツトマトの見分け方はぽっちゃりした形は避け、筋張ったように縦に筋が見えるものを選ぶと大抵甘く味が濃いと思います。
さてこのワインあっさりしているようで意外にしっかりした酸を持ち青椒牛肉絲にもよく合います。口の中をさっぱりさせてくれるので合わせ方はかなり幅が広そうな感じです。

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2006年05月06日

Tesch L?hrer Berg Riesling Sp?tlese Trocken 2003

最近お気に入りのドイツワインですが、これは発売されなかった2003年のヴィンテージです。発売に至ったのは2004年のものですが、これは単価の違いによるものであると想像します。

vindujour-025.jpg色、香り、味は2004年とほぼ変わりありませんがどちらかというとこちらの方が濃厚且つ甘い目ですので辛口の2004年を買い付けたと思われます。ナーエと云えば甘ったるいワインとしか印象になかったのですがこの生産者テッシュは全くイメージと違うワイン造りをします。ついでにこちらの希望を申し上げると表のラベルを変えて頂きたいと! そもそも一連のこの生産者のワインを買っていながら開けようと思わなかったのはラベルのせいであります。今は見慣れたおかげで抵抗無くなりましたが「安っぽい」イメージを持つのは私だけでしょうか?
ドイツワインと云えば昔よく飲んだのはラインガウの1976年とか1971年のカビネット、シュペートレーゼ、アウスレーゼでたまに高い高いトロッケン・ベーレン・アウスレーゼなども飲んだ経験があります。個別銘柄で申し上げるとシュタインベルガー、シュロス・ヨハニスベルガー、ホッホハイマー・ドムデッヒャナイなどなどでしたでしょうか。1990年代以降地域は違いますがシャルツホフベルガーなどたまに購入するだけでラインガウは全く買わなくなってしまいました。トロッケンが作られ始めてからのことであります。
ドイツワインはどうして不味くなったのか?
記憶に残る旨いワインと言えば1959年のシュタインベルガー・トロッケンベーレンアウスレーゼでしたでしょうか、71年のシュロス・ヨハニスベルガーのベーレンアウスレーゼも凄かったのですが・・・
ドイツ甘口ワインを飲んでいた時代は私が20代から30代前半の頃だったようです。その後はソーテルヌを覚えやはりイケムに嵌ってしまいました。イケムを飲んでしまうと他のいかなるソーテルヌやバルザックも美味しく思えないようになりました。
しかしドメーヌ・コアペを知るようになるとイケムも買わなくなりました。やはり歳と共に好みが変わってくるのでしょうか? 甘口をフォアグラのテリーヌに合わせることもそれこそ何度も経験しましたが次の料理もワインもその味を殺してしまうことを知り合わせることはなくなりました。甘口ワインはデザートに合わせるかチーズそれもロックフォールに合わせるのが一番でしょうね。何でも経験は多い方がより説得力が増すのであって若い方のワイン評論は頷くことがあまりございません。もちろんブログやHPで何を述べられても一向に構いませんが本を出版するとなると如何なものでしょうか?
話が逸れてしまいましたがドイツワインの衰退はやはり辛口に動いたからであります。世界のトレンドに敏感なのは良いとは思いますが、トロッケンのカビネット、シュペートレーゼで美味しいワインに出会えなかったのは事実であります。ですからほぼ20年もの長い間ドイツワインを買わなくなりました。ホンの最近です、今まで知らなかった地域のドイツワインとこのテッシュを飲んでからドイツワインを見直すこととなりました。

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2006年05月05日

Chateau de Canterrane 1976 AC C?tes du Roussillon mis enbouteille en 1979

先日ご紹介申し上げたのは1974年、今日はその2年後の1976年ヴィンテージですが瓶詰めされたのは1979年9月と裏ラベルに記載があります。このカンテラーヌは実に長命なワインであり、昔セスタスの加勢さん(現ヴィーヴァン倶楽部社長)も輸入されてました。当時よりも角が取れていて飲みやすくなっていますがくたばった感じは微塵もありません。ボトルの内壁には澱がこびり付いていますがグラスに注いでも澱が入ることはなく最後まで楽しめました。ラベルには何の記載もありませんが恐らくリコルクされているはずでコルクそのものは大変しっかりしています。

vindujour-022.jpg1976年といえば私が初めてフランスに旅立った年です。当時は持ち出しできる現金に規制があり1フランスフランは日本円に換算すると60円、その年の11月のパリはとても寒く日航・ド・パリ前の路上は凍りついていたことを覚えております。もう30年前のことですがパリに入るのは北回りアンカレッジ経由か、南回り香港、ベイルート経由?で非常に時間がかかりました。今は直行便があるのでそんなに苦ではありませんが昔は大変な旅であったと思います。
ワイン大学5月の例会は25日木曜日午後7時30分、場所は住吉川のほとりの億ション、オーキッドコートの中のフレンチ「去来花」です。このブログをご覧の方ならどなたでも歓迎です。ワインと食事を楽しむ関西では歴史のあるワイン会に是非一度お越し下さい。

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2006年05月04日

神戸中山手通のフレンチ

ワイン大学定例会は毎回場所をいろいろ変えて開催しています。いつもは自分で決めるのですがたまには他人の意見も聞いた方がよいので偵察に伺いました。連休のせいでしょうか店内は満席、テーブルの間隔は狭すぎでプライベートは保たれませんし、サービスされる度にグラスの位置に気を付けなければなりません。メニュは6500円からですが予め予算を伝える必要があるようです。
ワインリストを拝見するとシャンパーニュ、ブルゴーニュ赤白、ボルドー赤白にほんの少しのロワールがあるだけでコート・デュ・ローヌやルーション・ラングドックまたアルザスなども全く無視されています。

お料理が6500円からならせめて4000円台のワインをオンリストすべきだと思いますがここは最低でも5000円台後半からで、殆どが万を超えています。観光地によくあるワインリストと何ら変わりません。
で、その最低価格帯の Sancerre Blanc Domaine Pascal Jolivet をリストからオーダーしましたが在庫なしとのことで代わりに「同じ価格で」と持ってこられたのが Muscadet Louis Metaireau ですがどう考えても同じ価格帯のワインではありません。仕方なしに Bourgogne Chardonnay 2004 Henri de Villamont を選択しました。
perouges-001.jpg結論を述べますとバター、クリームたっぷりの重い料理で塩の量は半端ではありません。連休で観光客がドッと押し寄せたせいでしょうか? シェフがお疲れで自然と塩の量が増えたのだったら良いのですが最初のアミューズからして思い切り濃いお味です。使われている油の質も私には疑問であります。量は多いので茨木の人気店よりはまだ評価できてもこれだけ塩辛いと身体に良くないと思います。塩辛さのせいでしょうかワインが進みます。Ch.Meyney 1997 が有ったのが唯一の救いでしょうか、取り敢えず喉の渇きを潤すことが出来ましたが食後に水を飲まなければならなかったのはパリのリッツホテルのエスパドンの時以来実に20年ぶりの経験であります。
推薦者には申し訳ございませんが私の口には全く合いません。余程若くてフランス料理の知識が少ない方ならお好みに合うかも知れませんが、この日の客層は中年の方が殆ど、塩辛いのがお好きな人も大勢おられるのですね。
ちなみにアヴァンデセールで登場したマンゴー・プリンなるもの、塩辛さを中和するために必要でしたが何とも言えない不味さ、最後のデセールはまずまずでしたが「観光地のレストラン」と呼ばれても仕方ないお粗末さであります。ちなみに就寝後何度も起きては水を補給、歯ブラシで舌を洗浄する始末。我がワイン大学のメンバーには絶対お勧めできないレストランであります。

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2006年05月01日

Minervois 2003 Domaine Les Augustins

アットランダムに毎日一本開けていくのですが最近は当たる確率が高く我ながら満足していたのです。しかし今日の一本は残念ながら凡庸でありました、と申し上げるよりアペラシオンの特徴がないというかどちらかというとボルドーワインにほど近い味香りのミネルヴォアでありました。

vindujour-021.jpgまず色は透明感のある赤色、つまり薄い目であります。香りが南特有の葡萄品種が全く感じられません。味わいはやはりよくあるボルドーのモノと見分けが付かないぐらいです。ですが嫌みもなく、重たい訳でもなく食べ物との相性も悪くはありません。凡庸ながらついつい飲んでしまうと云うことは決して悪くはないと云うことでしょうか? しかし次また同じワインを買うかと聞かれたら答えは No であります。

このごろ頻繁にトラックバックが現れますがクリックするととんでもないことになってしまいますので絶対にクリックしないで下さいね。

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2006年04月30日

Chateau Croix de Versannes 2002 AC Saint-?milion Eric Degliame

結論から申し上げますと、3000円定価にしては実によくできたワインです。ポムロールのマイクロワイナリーだったら恐らく1万円以上するワインになっていたことでしょう。

vindujour-019.jpgアペラシオンは単なるサンテミリオンですがこのワインには人を引きつける魔法を持っているようです。詳しくは後程書くことにしますがセパージュはメルロー50%、カベソー50%ということでこの地域にしてはカベソーの率が大変高いと思います。醗酵のあとは新樽と一年使用の樽に入れられ熟成させるとのことです。
さてワイン選びに必ず必要なことは実践比較という事柄であります。そのワインが優れているかどうかは比較対照するワインを知っていることが最も重要なことであります。似たような味のワインはどれか、それと比較してどう違うか、価格はどうか、1時間後どう変化するかなど比較すると正当なる評価を下すことができます。
ワインは無名なときは大変リーズナブルな値段で買うことができますが一躍有名になり生産量が少ないと奪い合いになり価格がつり上がります。つり上がってから買おうとするのが日本人であります。他人の評価を鵜呑みにするのも日本人の特徴ではないでしょうか。

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2006年04月29日

Tormaresca Negroamaro-Cabernet 2001 Puglia IGT

またしてもプーリア州のワインです。トルマレスカという会社、オーナーは Renzo Cotarella という人物で立派なHPをお持ちですが何故かこのワインは載っておりません。似たようなモノに“Neprica”というのがありますが、後継者なのでしょうか? 輸出に力を入れる大手生産者なのでしょう。

vindujour-018.jpgさてこのワイン、まず色は濃いガーネットでネグロアマーロ特有の香りがあり、ワイン本来の飲み頃に到達し、至福の時を迎えたと表現したらよいのでしょうか、甘酸のバランスが調和し美味しいです。
最近ワインをテイスティングしていると歯に滲みることがよくありますがこれは恐らく強すぎる酸のせいだと思います。ですからテイスティングの途中で何度も歯磨きせざるを得ません。舌も真っ黒けになるので舌まで洗う必要があります。美味しいワインを見つけるためには兎に角いろいろ飲む必要があるのですがたまに今日のようなワインに出会うとホッとした気分になります。
ただワインの熟成に関しては専門家の間でも間違った認識を持っておられる方が多いのです。特に多いのはシャルドネの熟成とシャンパーニュに関してですがなかなかご理解頂けないのが現状です。

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2006年04月28日

Gravina 2002 Botromagno

イタリアはプーリア州のDOCグラヴィーナの白ワインです。蔵元のHPから葡萄品種はグレコという品種60%、マルヴァジア40%とのことです。早く飲んだ方がよいとの説明がありますが今日開けたのは2002年で時既に遅しかも知れません。

vindujour-017.jpg色はまだ青みが残っており輝きのある綺麗な黄緑色といったところで香りは熟成香なのでしょうか、独特の香り(何とも表現し難い)があり味は結構濃いめであります。説明によると貝類との相性が良いと云うことですが何となく理解できます。でハネシタの刺身を自己流で合わせてみたのですが全くもって合いません。焼き海苔、醤油それともお肉? 何とケンカするのかよく解りませんが相性は難しいようです。ところがトマトソースにオリーヴを入れた比内地鶏のブレゼとは驚く程よく合います。イタリアの白ワインにはやはりトマトとの組み合わせが良いのでしょうね。
ネットで検索するとこのワインについては殆ど海外のサイトしかヒットしません。国内の人は殆ど話題にしていないことが窺えますがそれは南イタリア全体に云えることでシチーリアこそ最近話題になってきましたがプーリア・バジリカータなどのワインはまだまだ人気がありませんね。最近思うことですが日本人はランキングがお好きなようですね。何でも順位を付け一番の物に人気が集中する傾向が強いということです。例えば大阪のフレンチと云えばどこそこ、京都のイタリアンならあそこ、などというのを点数付きなどで表しランク付けするサイトがとても多いと思います。しかし数値で店を評価するのは如何なものかと私は思います。店の個性を尊重すべきだと! 例えば値段が安くてそこそこ美味しい店、野菜が旨い店、魚の仕入れに有利な店、肉屋が経営するステーキハウスなどなど店独自の旨いモノがあるはずで、それを点数で表すことは不可能であると云うことです。ワインも同じであります。

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2006年04月26日

Valle dell'Asso Salento Bianco 2003

梟のラベルは南フランスのワインで有名ですがイタリアにもありました。どちらが本家かは知りませんが裏ラベルのそれはもっと似ていると思うのですが・・・。

vindujour-006.jpg南イタリアはプーリア州の白ワインで葡萄品種はマルヴァジア・トスカーナ60%、フィアーノ30%、そしてシャルドネ10%とのことです。コルクを抜こうと思ったらスクリューが5㎜程入ったところで止まってしまいました。スクリュープル・レバーモデルでは簡単に開きましたが理由は積層コルクのせいでした。構造的に申しますと両端に普通のコルクで中心部の殆どはクズコルクを固めたものと云うことになり、堅さが違うので開けにくい訳です。
色はゴールドというか青っぽさは消えており、香りは特徴的なものは感じません。味も何処にでもある白ワインのように思いましたがセルバチコとは相性が良いようです。
静岡のフルーツトマト、モッツァレラ・ブファーラにいつものエクストラ・ヴァージンでカプレーゼを作りセルバチコを散らしましたがワインとは実によく合います。ワインは「郷に入っては郷に従え」と云うことでしょうか。
今日は朝からイタリアンのシェフが大麻所持で逮捕されたことで話題が持ちきりですが、どこかのイタリアンのシェフも身辺に気を付けないと何時突っ込まれるか分かりません。箝口令が布かれていたようですがこの辺で綻びそうですね。

あのフランスワイン「キュヴェ・ミティーク」は今大手が輸入してそのスペシャル・キュヴェまで出して、とんでも無い価格になっていますがワインと云うモノ有名になると“必ず”と云って良い程不味くなります。キュヴェ・ミティークは我がワイン大学のメンバーのお一人(最近は欠席されておりますが)松さんの会社が輸入しておられました。昔は安くて美味しいワインとしてマニアの間では珍重されていたようですが、雑誌に取り上げられテレビなどで持て囃されると大手のサッポロビールに輸入の権利を取られてしまいました。大手が輸入するとなると数量が馬鹿になりません。あちこちのそれこそスーパーマーケットに置く必要があるので大量生産を要求するのでしょう。その結果不味くなって当たり前と云うことになります。
私が昔ワイン大学でご紹介申し上げた「クロ・サン・チューン」などは大量生産ができないので馬鹿高くなりました。そして日本代理店日本リカーは銀座の有名店にしか卸すことをしなくなりました。

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2006年04月25日

Vie di Romans Chardonnay 2004 DOC Friuli Isonzo Rive Alte

その名の通り生産者=ワイン名というシャルドネですが、パッと見たところこの生産者の白ワイン全て同じにしか思えません。

vindujour-004.jpg比べてみるとキャップシールの色が違うとか相違点はあるのですがラベルは余程目の良い方でないと区別しにくいと思われます。従って仮にその中の1本を気に入ったところで次に同じワインを買ったつもりが、違ったワインになってしまうということになってしまうでしょうね。私でさえ2本も間違って同じものを買ってしまいました。安いワインではないのでラベルの色を変えるなど特徴を出して頂きたいですね。
vindujour-005.jpg裏にはこのワインはIGTではなくDOCであることが分かりますがこの地方の生産者はそもそも法律に従ってワインを生産しているようには思いませんので無意味ではないかと思います。イエルマンなどはVdTとして世に出していますが価格はべらぼうに高く、本来格付けであるはずの法律の意味がありません。さらにその守られるべき法律ですがコロコロ変わるのでイタリアワイン教本が役に立たない訳です。

フランスワインはその点についてはまだマシだと思っておりましたが、北部ローヌではシャプタリザシオンが認められたことなど、理解し難いねじ曲げもあるので注意しなければなりません。

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2006年04月24日

Tesch Krone Riesling 2004 Laubenheimer Krone Sp?tlese Trocken

クローネとはドイツ語で王冠という意味なのでしょうか、ラベルに描かれている蛙は王冠みたいなモノをかぶっております。

vindujour-003.jpgこのテッシュ醸造所のワインは特殊な物を除いて全て辛口に仕込まれており私の趣味に合致します。輸入元の説明によりますと「1997年に300年以上の伝統ある醸造所を引き継いだ若き奇才、マーティン・テッシュ博士(微生物学者)は 『 Gault Millau 2004 』 で3つ星の評価を得るなど注目を集める若手のホープです。彼は、『ブドウの中に存在する全ての要素をワインに取り込むことが重要であり、ワインはブドウ畑で生まれる』といいます。そして、畑にとって一番自然な環境とポテンシャルを引き出すために有機農(Kontrolliertumweltschonender Weinbau 認定 ) を採用しています」とのことです。
vindujour-002.jpgナーエはラウベンハイマー・クローネという畑のリースリングです。このナーエ地区最良の二つの村ラウベンハイムとランゲンロンスハイムは1997年にグラン・クリュに格付けされたと云うことですが、私はその情報を全く知りませんでした。フランスやイタリアのごく一部の情報は昨日雨が降ったか降らないかまで詳しく載せているサイトがあるのに、ドイツワインとなると全く情報が入ってきませんね。最近はスロバニアとかモルドヴァのワインが日本に輸入されてきているようですがワインに関する情報を日本語訳してくれるサイトがあれば有り難いと思います。
さてこのワイン、グラスに注ぐと細かい泡立ちが認められますが恐らく炭酸だと思いますが極微量ですので全く気になりません。色は薄い黄緑色、香りは如何にも昔のナーエなのですが口に含むとかなりの辛口であります。
土質は粘土性黄土、風化赤色砂岩とのことで前出のローラーベルグとは香りがかなり違うのでしょうか、私はこちらの方が好みではありますが・・・

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2006年04月23日

?nix Cl?ssic 2003 DO Priorat Vinicola del Priorat

先日住職から頂いたワインの一本です。ホームページからグルナッシュ50%、カリニャン50%で構成のスペインはプリオラートの赤ワインです。

0423vindejour.jpg手摘みで収穫され温度管理された250ヘクトリットルのステンレスコンテナーで醗酵、タンク熟成されるとのことですが価格を調べてみるとアメリカでは17ドル、欧州では8.20ユーロとかなりお高いワインです。樽も使わないのにどうしてこんなに高いのでしょうか? プリオラートは結構古くから輸出されているので高いのでしょうね、内陸部のラ・マンチャなら恐らく出荷価格は2~3ユーロといったところでしょうね。輸入元は合同酒精で販売元は山信商事と云うことですが両社のHPには記載がないようです。
コルクを引き抜くと遊離した硫黄の匂いが鼻につきます。ですからしばらく放置してからグラスに注ぎます。30分程置くと厭な匂いは飛びワインの香りがするようになりました。透明感のある明るい赤色の、香りは特徴のない万人好みでしょうか、味わいは甘酸のバランス良好ですが最近のスペインワインの傾向からすればごく普通のワインではないかと思います。
スペインワインは品質の割に価格がべらぼうに安いものがいくらでもあります。産地や銘柄に拘らず内陸部の隠れた銘酒の発見に努力して頂きたいと思います。

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2006年04月21日

Aramon Cuv?e non filtr?e Vin de Table Fran?ais Domaine des Marquises

高校生のときからの友人K住職からワインを数本頂きました。で、彼曰く「アラモンちゅうロワールの品種のワインや」ということで赤本のロワールを探しましたが品種の名前は見当たりません。

0421vindujour001.jpgヴィレッジ・セラーズというインポーターのHPはすぐ見つかりましたがコードナンバー3691を入力しても「該当するワインは見つかりません」となってしまいます。さらにこのHPにはフランスワインのコーナーすらありません。いったい何のためのHPなのでしょうか? 仕方ないのでネットで検索するとある販売店のHPを見つけました。
ロワールではなくラングドックのワインでしたがこの「アラモン」という品種は本来この地で多く栽培されていたのに現在は大変少なくなったと云うことです。
さてこのワイン、色は薄く瓶の中身はロゼのように思いましたが開けてみると石榴ジュースに似ています。決して綺麗な色ではなくやや濁っていてオレンジがかったガーネット色と表現したらよいのでしょうか、香りはベリー系でしょうか味わいは薄くまるで甘さを取った葡萄ジュース。残留亜硫酸は殆ど感じません。自然派ワインと云うことですが私が買い付けを任されたとしたら恐らく買わないでしょうね、理由は保存に耐えることはできないと思うからです。

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2006年04月20日

北山まとの

北山というと祇園界隈の人は「遠いなあ」と仰いますが烏丸から地下鉄に乗ればそう遠くはありません。北山駅からタクシーでワンメーターなので是非一度足を運んでみて下さい。

まずは玉露の一服のあと先付の「筍、紋甲烏賊の木の芽和え」、次に登場したのが
matono-002.jpg「蕨、莢隠元、大徳寺麩が上に盛られた新馬鈴薯羹の胡麻掛け、振り柚子」
matono-003.jpg次は凌ぎ「天然鯛粽寿司に蒸し鮑、はじかみ」
matono-004.jpg椀物は「淡路鱧葛叩き、碓井豆腐、独活、つる菜、木の芽」
matono-005.jpg向付は虎魚の薄造りに別添えで虎魚の皮、肝、胃袋、腸をポン酢で和え浅葱を散らしたモノも出てきます。
matono-006.jpgさらに別皿で造りの第2弾鴟尾鮪に車海老の霜降りととても豪華絢爛。焚き合わせは「朝堀筍の鰹煮」に細割蕗が添えられ細削りの鰹節が天盛りされます。
matono-007.jpg焼八寸は「鱒木の芽焼き、一寸豆、蒸し雲丹、いさざ煮浸し、鯛の子煮凍り」と豪華に盛り合わせ。このあとに強肴として「焼き鴨ロースの吉野葛掛け、花山葵」さらにでてきたのが
matono-009.jpg「桜海老子持白魚かき揚げ、梅干し、こごみ、たらの芽」という天麩羅盛り合わせ。留肴は「赤貝、のれそれ、茗荷の土佐酢」さらに蒸し物の「ぐじ桜蒸し、生姜」が登場。
matono-011.jpg食事は筍と鯛の炊き込み御飯におかずとして虎魚のアラを醤油焼きで。無駄なく魚を調理していただけます。赤出汁に香の物も付きます。
matono-012.jpg最後の最後にメロンとシャーベットが。お腹一杯ですが余った御飯をおにぎりでお土産に頂戴しました。

1. Champagne Beaumont des Cray?re Blanc de Blancs Brut 1998
2. Sancerre Silex 2004 Domaine Michel Thomas
3. C?tes du Rhone 2002 Domaine Viret
4. Unpluged Riesling 2004 Tesch

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2006年04月19日

Chateau de Canterrane 1974 AC C?tes du Roussillon mis enbouteille en 1977

原産地統制呼称法に於けるコート・デュ・ルーションの公布は1977年3月28日です。

winediary-076.jpg然るにこのワインのヴィンテージは1974年なので「おやっ?」と思われたのならかなりのワイン専門家でしょうね。裏ラベルには瓶詰めが1977年と記載されているのでご了承いただけると思います。
このカンテラーヌは古酒を専門にしているみたいですね、あらゆるヴィンテージを網羅しており今まで数種飲んできました。で、このワインは後日飲んでみることに。
 今日は先日からのイタリアはヴェネツィア・ジューリアの白ワイン検証です。ドゥット・ウンの2003年、シャルドネ55%とソーヴィニョン・ブランの混醸、樽醗酵と云うモノです。写真は何日か前にあります。
まず色ですがゴールドに黄緑色をプラスした感じでかなり濃厚でトロンとしています。香りはパイナップルにバターでしょうか? 昔カリフォルニアのシャルドネによくあるパターン。しかし味わいは意外に辛口に仕上がりCAとは違います。しかしとにかく重たいですね、どんな食べ物に合うのかやはり理解できません。ちなみに牛肉のカルパッチョ、パルミジャーノ・レッジャーノにセルバチコ、ルーコラ、バジルにイタリアンパセリ、フルーツトマトにエクストラヴァージンというお皿には合いません。NZのシャルドネにはよく合うのですが・・・。で、最近お気に入りの鶏肝とニラのソテーを作りましたがこれにも合いません。重たい飲み口のワイン、シャルドネだけなら分かるのですがソーヴィニョンと混ぜて美味しいワイン? 未だに出会ったことありません。
半分飲んだら目一杯、バキュヴァンすると・・・ やはり泡立ちますが泡は極めて細かく先日のソーヴィニョンよりはましなようです。何が溶け込んでいるのでしょうか?

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2006年04月17日

Voos dai Ciamps 2001 Vie di Romans

これはあくまで私個人のワインを飲んだ感想に他ありません。
今まで白屋と云われる醸造所の赤はロクでもないと申し上げておりますが、その白の出来がイマイチ納得できないので赤を開けました。

winediary-074.jpg
winediary-075.jpgブションの状態は良くないもののグラスに注ぐと白とは違いかなり素直であります。即ち妙な刺激臭や液面の真ん中に渦巻くような泡立ちが認められません。「ひょっとして赤の方が優れているのではないか・・・」

と思いつつ時間が遅いので明日に詳しく述べさせて頂きます。

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2006年04月16日

昨日飲んだワインを検証

昨日の写真をよく観るとワインが半量残っていてその液面が泡立っているのが分かります。半分残してバキュヴァンしたら液体に溶けていた揮発性の酸が減圧されたことにより遊離したと考えます。

て゜、一日冷蔵庫に入れて保管してから飲んでみることに。色は変わりませんが明らかに違うのは香りです。甘ーい香りになっています。口に含むと何と酸味が全く消えています。葡萄ジュースのような感じの甘ったるい液体、これが昨日のワインと同じモノとはとても思えません。
ソーヴィニョン・ブランとは縁遠いワインと化しています。
私は補糖にも補酸にも反対の立場です。日本酒の場合糖分添加したモノを極端に嫌うマニアが多いのに、ワインのシャプタリザシオンには気にしない方々が多いという不思議な光景が見られる日本の現状。ブランド志向なのでどうして造られるかという過程はどうでもよいのでしょうか。
結論から申し上げますとこの生産者のワイン造りはかなり疑問であります。イタリアの法律はコロコロ変わるので今現在どうなっているのか詳しくありませんが、私の飲んだ限りで申し上げると補酸は明らかであり酸が抜けるとただのジュースというのは発酵の過程にも問題有りだと思います。

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2006年04月15日

エフゲニー・キーシンのリサイタル

実に久しぶりのリサイタルであります。ベートーヴェンの第3ソナタと第26番の後、休憩を挟んでショパンのスケルッツォ全曲という玄人好みのプログラム構成なので聴衆もかなりハイレベルなのでしょうか。

あの可愛らしい面影はあるもののかなり太った感じのキーシン。さすがに上手です。ホロヴィッツが言ったとか「ピアニストにはユダヤ人か、ホモか、下手かのどれかである」のキーシンはどれに当て嵌まるのでしょうか?
ですが、ミケランジェリの若い頃の演奏と比べると第3ソナタを聴く限りキーシンが天才ではないことが伺えます。敢えてテクニックを控えて演奏しているようには見受けられませんがひょっとすると湿度が高いせいかも知れませんね。
スケルッツォでは聴衆が盛り上がり第4番を弾き終えたら「ブラヴォー!」と云っているのか叫び声があちらこちらから響きます。それから拍手喝采の中アンコールは延々と22時28分にまで及びました。ショパン・エチュード第4番、リストのハンガリア・ラプソディ、ショパンのワルツから2曲にマズルカにバッハ・シチリアーノなどいろんな曲を披露してくれました。
winediary-070awabi.jpgで、急いで家に帰りアワビをステーキにしました。殻付きのまま束子で洗い軽く塩胡椒してフライパンでソテーし、日本酒を振り掛け蓋をして蒸し焼きにします。さすがは漁師モノのアワビ、夜中まで元気でした。
winediary-073.jpgワインはこちらのソーヴィニョン・ブランですが残念ながら亜硫酸過多症候群のワインです。

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詳しくは明日にさせて頂きます。

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2006年04月14日

Flors di Uis 2004 Cuv?e da uve Malvasia istriana, Tocai friulano e Riesling renano DOC Friuli Isonzo Vie di Romans

先日から買っている一連のヴィエ・ディ・ロマンスのシリーズですがこれはフロール・ディ・ウィスというマルヴァジア、トカイ、そしてリースリングの混醸であることが裏ラベルに書いてあります。しかしワイン売り場に置かれているのは表ラベルしか見えないはずです。

winediary-068.jpg裏ラベルの貼ってあるところには往々にしてインポーターの裏ラベルが貼ってあり、剥がさないと見ることができない場合が多くこれは困ったことであると思います。フランスワインのように表に全てを記して頂きたいと願います。
winediary-069.jpgで、これがその裏ラベル。表では分からないけど裏を見たら分かるというのはイタリアワインには多いですね。
さて早速開けてみたのですが、まず色は問題ありません。薄い緑色を呈していますがその色は限りなく薄く見るからに果実味に欠けるようです。抜栓時のコルクの香りは最初ブショネかなと思いましたがグラスに注ぐとワインの香りはします。味はと申しますと重いですね、まったりと云うかしつこいと云うか樽の影響でしょうか? 私には辛く感じてしまいます。残留亜硫酸はかなりハイレベル、日頃亜硫酸レベルの低いワインばかり飲んでいるので敏感に身体が拒否反応を示しているのでしょうか?
こういう重いワインと言うモノ、私には何か葡萄以外のエキスを濃厚に感じてしまいます。これが熟成してまろやかになるとは思いません。
イタリアワインの多くにこういう傾向が見られます。
このワインは決して安くはありません。如何に醸造設備にお金をかけ、高価な樽を使って熟成させたとしても必ずしも旨いワインになるとは限りません。
「ロマネ・コンティと同じ樽を使っている」ワインがロマネとは似ても似つかぬワインであることが多いのはその証左であります。

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2006年04月12日

Dut' Un Cuv?e da uve Chardonnay e Sauvignon Blanc 2003 IGT Venezia Giulia Vie di Romans

かなり高価なイタリアはヴェネツィア・ジューリアのIGTの白ワインです。表には至ってシンプルな表示だけ「ドゥット・ウン」と読むのでしょうか?

winediary-065.jpgネットで調べたらようやく一件見つかりましたがイタリア語です。場所はMariano del Friuli というところの僅か0.8ヘクタールの小さな畑で、葡萄品種はシャルドネ55%、ソーヴィニョン・ブラン45%とのこと、8℃という低温でマセラシオン・ペリキュレールののち18~20℃で樽醗酵、マロラクティーク・フェルメンタシオンの後樽熟成といったところでしょうか。このマロラクティーク醗酵のことを「乳酸発酵」と云って憚らない連中がワインの専門家であるべきソムリエ諸氏に多いのには驚きます。乳酸発酵とは糖を乳酸菌によって乳酸に変えることを意味しているので決してワインに含まれる「リンゴ酸」を乳酸に変化させることではありません。
この地域でシャルドネのワインと云えばイエルマンの「ドリーム」が有名ですが随分とお高くなったものです。このワインのラベルには昔 'Where the Dreams have no end ...' と書いてあったはずなのですが最近見掛けたこのワインには何と 'Were Dreams, now it is just wine !' と書き換えられているではありませんか! 日本ではいつの間にか代理店が変わったようで7500円という高値で販売されています。トスカーナのチェルヴァロ・デッラ・サーラなども同様リリースされた頃いくらだったか知っている人は馬鹿らしくて買うことができません。いつも申し上げることですが今は有名かも知れないワイン、有名になったから結果として高くなった訳で、リリース初めの頃は随分お買い得感のあったワインであったことをご理解頂きたいと思います。

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2006年04月11日

Trittenheimer Apotheke Riesling Sp?tlese 2004 Gebr?der Steffen

winediary-064.jpg気温の上昇に伴い白ワインや泡物を飲みたくなってきました。廊下や物置の片隅に放置しているワインをセラーの中に仕舞わなければなりません。平均気温が20度を超えるとその日の室内最高気温はかなり高くなりワインの噴きこぼれに繋がってしまいます。「一雨毎に温かくなる」と申しますが、ゴールデン・ウィーク前までにはセラーに入れた方がよいでしょうね。
さて寒い季節のワイン大学はどちらかというとボルドーの赤中心でしたが、季節が変わるとソーヴィニョン・ブランやシュナン・ブランなどの白ワイン、赤ワインですとブルゴーニュをラインナップに取り入れたいと思います。今日は今ブルゴーニュで話題のプロデューサーのワインを大量購入しました。早速明後日の会で飲んでみたいと思います。
さてこのドイツワインですがモーゼル・ザール・ルーヴァーはベルンカステル地区トリッテンハイム村のアポテーケという畑のリースリング・シュペートレーゼ、モーゼルの中心部のワインということになります。アルコール度数はどういう訳か低く僅か8.5%であります。まず合成樹脂のコルク代用品ですがスクリューが細いオープナーを使うと開けるのはできてもオープナーからそのコルク代用品が取れなくなるという欠点があります。このような代用品はハッキリ申し上げて困ります。スクリュー・キャップにすべきでしょうね。
グラスに注ぐと綺麗なグリーン色なのですがかなり彩度は低く、香りは一昔前のドイツワイン、シュペートレーゼですのでやはりかなり甘い目であります。

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2006年04月09日

Domaine de la Gaffeli?re 1990 AC Saint-?milion

winediary-062.jpg恐らく今までは全く無視されていたサンテミリオンの小さな生産者ですが、今になってやっとその存在が少しは認められたようです。もう何年も前に一連のドメーヌ・ド・ラ・ガフリエールのワインは輸入されておりましたが当時はごく一部のレストランにしかオン・リストされていませんでした。
輸入元の資料からA.O.C. サン・テミリオンでブドウ品種はメルロー 66%、カベルネ・フラン 34%、栽培面積は6.7 ha、平均年間生産量40,000 本、収量45 hl/ha、平均樹齢30~40年と云うことですが、特筆すべきはこのヴィンテージは一切の樽熟成が行われなかったと云うことであります。
ボルドーでは何が何でも樽熟成、それも新樽100%というワインが多い中、こういったワインの存在はかなり珍しいと思います。ワイン誕生の地は諸説様々でしょうけれど例えばグルジアのワインはアンフォラに似た甕に破砕しないまま葡萄を入れ甕ごと地中に埋めて醗酵させる方式で造られたと聞きます。古代エジプトでも多分同じような方法がとられたのでしょう。ワインの製造過程に樽が取り入れられたのは歴史から申し上げるとつい最近のことです。樽熟成に頼らない純粋な葡萄本来の味を極めるのも一つのワインの楽しみ方でしょう。

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2006年04月07日

Sancerre Cuv?e Silex 2004 Domaine Michel Thomas

winediary-061.jpg
どこかにも同じ名前のワインがありますが別に固有名詞ではありませんので誰が使っても問題ないとか。いつも申し上げますがどんなワインでも世界的に有名になれば「甘くなる」という共通点があることに気付いて頂きたいと思います。限られたお客さんを相手に良心的に作っていた小さな生産者が、いきなりスポットライトを浴びる舞台に引っ張り出される訳で世界中から注文が殺到することになってしまいます。で、どんな人が注文するかというと先日申し上げた「ラフィットをコーラで割って飲む」ような輩も大勢いるという事を忘れてはなりません。
ワイン文化の無いあるいは低い国の人々は「飲み物」に甘さを要求します。最近では一部のアルザスワインにその傾向が見られますし、ロワールのビオディナミの連中にもそういう傾向が顕著です。さらに甘くなるだけではなく価格も上昇します。辛口ワインの好きな私にとっては全く好ましからざる方向へ向かっていく訳です。ですからワイン評論家諸氏の騒ぐワインを私は飲もうとは思いません。
さてこのワインですが火打ち石の土壌で造られた葡萄のみワインにしたそうで無濾過、大変ミネラル豊富に感じますが至って辛口。香りは典型的なグレープフルーツと云うよりはレモン系、熟成させると面白みは深まるかも知れません。

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2006年04月06日

綉花

毎週木曜日は仕事のオフ日であります。最近買ったCDのピアノを聴いて楽譜を眺めて時間をつぶすのは苦ではありません。自分で弾くのはスクリアビンのポエムとかエチュードの小品、この歳になると大曲はしんどいです。
夜は近所のチャイニーズへ。しゅうかと読むのですが豊中から移ってこられて2年程になりますがこんな辺鄙なところなのに結構遠くからやってこられるお客さんで賑わうようになりました。
お薦めは点心の小龍包とフカヒレ餃子、子供たちは唐揚げとエビ天が好みのようです。黒板メニューから活けトコブシのオイスターソースを選びましたが貝殻付きで出てきたので難点は少々食べにくいことでしょう。二種類ある堅焼きそばも美味しく何を食べてもハズレはありません。ただ麒麟と比べると素材の少なさが目立ちます。
鮮魚の蒸し物や生きたしらさ海老や伊勢海老、牡蠣やホタテといった海鮮食材があれば云うこと無しなのですが・・・。
で、途中気が付いたのですが何とお隣の席にワイン大学メンバーのSさんご家族が来店されてました。コンパートメントではありませんがプライバシーは保たれているようで全く気が付きませんでした。
ワインはコトー・デュ・ラングドックとお気に入りのローヌ。

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2006年04月05日

濁り醤にごりびしお

chomiryo-soysauce.jpg要冷蔵の手作り醤油です。日本の調味料で最も重要な位置を占めるのが醤油と味噌ではないでしょうか。刺身には醤油というのが常識でしょうが、最近我が家では摺り下ろした山葵に塩そしてエクストラ・ヴァージンでペーストを作り、それで刺身を食べます。赤ワインを刺身と合わせるとき考えついた調味料ですが意外に嵌ってしまいます。勿論山葵は新鮮で太く中心部の色が白い目のものを選び鮫皮の下ろし金で摺り下ろします。塩はゲランドのフルール・ド・セルを長年使ってきましたが最近は遊山の安田さんに譲ってもらった塩を使ってます。エクストラ・ヴァージンはイタリアのグラーティのもの。一番高価と云えばやはり山葵でしょうね。
で、表題の醤油ですがテイスティングは後日に回し先日のプピーユ・アティピークの試飲リポートを。ヒゲマスターと共にテイスティングしたのですが結論から申し上げますと価格が高すぎます。樹齢70年以上のメルロー100%、新樽比率100%、オーナー自らつきっきりで醸造を見守ったとのことですがアペラシオンはコート・ド・カスティヨン、つい最近まではボルドーが名前の前についていた訳で所謂ボルドーの僻地ですからこれだけの価格はどうしても不釣り合いではないでしょうか? まあ蝋でキャップシールしたどこかの怪しげなシャトーよりはましでしょうが・・・。
まず色ですが濁っており、期待したよりは濃くありません。香りは意外にフルーティー、味はミディアムボディでインパクトはありません。勿論残留亜硫酸は殆ど感じませんがただそれだけのワインだと云われる可能性が高くはないでしょうか。比較したもう一本は約5分の1という安さですが、味のレベルで申し上げると(葡萄品種は違います)大差ありません。亜硫酸無添加であれ、そのために無駄な経費をかけただけのワインであれば無意味でしょう。定価は普通のプピーユの1.5倍から高くて2倍位なら妥当でしょう。誤解があれば困りますが決して不味いワインではありません。

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2006年04月04日

Rosso di Montalcino 2004 Podere San Giuseppe Stella di Campalto

winediary-059.jpgイタリアでビオディナミを実践しているステッラ・ディ・カンパルト女史が造るロッソ・ディ・モンタルチーノの樽サンプルです。「ブルネッロの生産者『サリクッティ』のフランチェスコ氏を師と仰ぎ、カンティーナを設立。1996年にバイオロジックの認定を取得。1999年に葡萄を植えはじめました」という女史の育てる葡萄畑は全部で6.5ha(現稼働4.3ha)、この大きさが隅々まで畑の手入れが出来る限度であると言います。
このヴィンテージはまだ発売されていませんが2003年は売り出されたようです。2004年に限って申し上げますと残留亜硫酸のレベルは高く葡萄栽培にビオディナミを取り入れていても、醸造技術は世間並みではないでしょうか?
ビオディナミが葡萄栽培の絶対条件であると主張している人、またそのワインしかワインではないと云いきる人、亜硫酸が入っているワインは毒であると思っている人など極端な意見をお持ちの方がおられますが、それはそれなりにご自由であります。しかしそうして出来たワインが本当に旨いかどうかと云うのは別の話であり、私はグラスに注いだ色を見るとき、香りを嗅ぐときそして口に含んだときに旨いと感じるワインこそ良いワインであると思います。能書きでワインを飲むのはゴメンであります。理屈では良いワインの筈なのに飲んでみたら「ゲーッ」となるワインを私は何種類も経験してきました。
本当に旨いワインは舌にピリピリとした刺激を与えません。勿論こんなワインでも何年か熟成させれば旨くなる可能性があります。ソムリエの仕事とは旨くなってからワインリストに載せることであり「当てモン」でワインを嗅ぎ分けることが仕事ではありません。
しかし熟成させなくても旨いワインはあります。若くても甘酸のバランスがとれ残留亜硫酸が殆ど無く香りも味も良いワインが存在しますがそれらは決して評論家が褒めるワインではありません。

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2006年04月03日

Chateau Haut-Colombier 2003 AC Premi?res C?tes de Blaye

winediary-058.jpg昨日のワインはヒゲマスターと一緒に飲むことにして今日開けたのはこちらのワインです。チャレンジ・インターナショナル・デュ・ヴァン・2005金賞のラベルが貼ってあります。
これは分かり易いワインで初心者の人にもお勧めできます。まず濃い色は濁らず透明感があり、香りはカシス系にバニラでしょうか、味も甘酸のバランスがとれ価格が安いので赤ワインファンなら是非一度飲んで頂きたいと思います。
尚このチャレンジ云々のコンクールですが2005年金賞受賞ワインは何と149種類もあります。何のためのコンクールか私には理解しかねます。
葡萄品種はメルロー85%、マールベック10%、カベルネ・ソーヴィニョン5%とのことで生産本数は53333本とのことです。税別1950円のワインとしては非常に良くできています。メルローがお好きな人にはなおさらお薦めです。

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2006年04月02日

Poupille Atipique 2002 AC C?tes du Castillon

winediary-057.jpg残留亜硫酸について私は日頃から極力避けるようにお薦めしてきました。ところが全く使わずワインが出来たとのことで早速買ってみることに・・・
これがそのワインです。
プピーユについては以前申し上げましたが、このワインは普通のプピーユではありません。日本からの要請で作られたそうですが樹齢70年以上のメルローから22hl/haという低収穫量、天然酵母を使い発酵させ24ヶ月新樽100%で熟成させたと聞きます。
少々胡散臭いとは思いますが、早速飲んでみたいと思います。まあ酸化防止剤(ワインの場合殆どが亜硫酸)を全く使わないことを売り物にするというのは如何なものかと思いますが、残留亜硫酸は少ないに越したことありません。
飲んでも判らないという人がおりますが、私の場合敏感に感じてしまいます。しかし仮に亜硫酸ゼロ使用であっても値段が馬鹿高いのは閉口してしまいます。このワインの場合税別販売価格が9,500円もするのが私には不思議であります。他にローヌでこれを売り物にしているドメーヌがありますが、有機農法無農薬栽培を売り物にいているものの不味いワインが結構多いのと同様の結果にならなければよいのですが・・・。
亜硫酸ゼロを喧伝しなくても残留亜硫酸の殆ど無いワインは存在します。しかしそういうワインは「酸がないから保たない」と評価されてしまいがちです。亜硫酸含有率の高いワインを好んで飲んでいるとまともなワインが分からなくなると云う証左ではないでしょうか。

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2006年04月01日

流行るワインと流行らないワイン

ブルゴーニュの割と名前の知れた作り手が自殺してからその価格が高騰していると聞きます。でもそれはそのワインを買い込んだ連中の仕掛けた罠。ワインの価格は噂で高くもなり安くもなります。
パーカー・Jr.を呼び寄せたコート・デュ・ローヌのある村のたくらんだ仕業を知る人はあまりいないと思いますが、ポムロールのあるシャトーのワインを全て買い込んでから同氏を招き入れたドイツ人ブローカーの話はビデオにもなっているからご存知の方も多いと思います。評論家の上前をはねる輩がずいぶん多いというのがワインの世界なのです。
所謂右岸には雨後のタケノコの如く多数のマイクロ・ワイナリーが誕生していますが、雑誌に載るのはホンのごく僅かであります。そして誕生して間もなく人気が出た(否、人気を捏造した)ワイナリーは高値で売り抜けられ所有者が次々に変わるという噂を耳にします。
赤ワインの価格というか原価はいくらかかるか? 地域により違いますが仮に賃貸で畑を借り、そこで葡萄栽培してワインを造るとするなら年間の賃貸料から逆算することが可能でしょう。アバウトですが有名な生産地で4~10ユーロ、大規模な農園なら2~5ユーロもあればできるのではないでしょうか。
名もない生産者を一躍有名にするのはボルドーのネゴシアン組織のおかげであります。生産者も儲かりますがそれ以上に利益を上げるのは販売組織であります。例えばルーチェ。モンダヴィとフレスコバルディのコラボですがこのワインに初めて異常な高値を付けたのは東京の某イタリアンなのです。
生産者の目論んだワインの目標希望価格は定価で50ドル、然るにこのお店は独占販売を理由にお店での売値は何と6万円。それを若者向けの雑誌で煽ったのは自称ワインライター。知らないセレブ達は話題を先取りしようとしてせっせと通ったと聞きます。世界中の市場であっという間に価格がつり上がったのは云うもでもありません。当時そのソムリエ氏曰く「ルーチェは私どものビジネス・ワインでございます」。
一方全く無名のままごく一部の愛好家に飲まれているワインも探せばあるのです。マスコミの取材を受けまくり拡大路線を突っ走るイタリアンが決して美味しくないのと同じく、雑誌に持て囃されるワインが必ずしも旨いとは限りません。麒麟は一切の雑誌取材に応じないのですがとても旨い中国料理を供します。麒麟は常連客だけで一杯なので本に載るのは困る訳です。ワインとて同じ事、あるドメーヌのワインなど直売先が決まっていて雑誌に載ることなどありませんが、決して高くはないと云うことが両者の共通項であります。探せばあります、安くて美味しい店、安くて旨いワイン。

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2006年03月31日

Rheinhessen Wei?er Burgunder Trocken 2004 Weinhaus Steffen

winediary-056.jpg葡萄品種の読み方、呼称は各国に於いてかなり違います。特にドイツ語になると私などさっぱり分かりません。ネットで調べたらヴァイサー・ブルグンダーと発音するらしく何のことないピノ・ブランのことです。?はssと同じだそうでエスツェットと読む文字とのことです。
で、このワインまるで水のように薄いです。色からして薄い黄緑ですがその彩度は限りなく水に近いもの、香りも仄かというかグラスを回しても際立つことはありません。味わいも勿論甘くはないものの酸味もあまりありませんアルコール度数は12.5%。
日本酒で「上善水の如し」みたいなのがありますがわいん版のそれと申し上げたらよいと思います。日本酒の世界で幅を効かせているのは何とフィルター屋さん。色を取り除くフィルター、吟醸香を付加するフィルターや逆に香りを取り除くフィルターなどありとあらゆるフィルターがあるそうです。一度詳しく調べてみたいと思います。

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2006年03月30日

I Grilli Di Villa Thalia Sicilia IGT Rosso 2002 Calatrasi

久し振りに何の予定も入れない休日で夕方から西宮北口ヒゲマスターのお店へ。
winediary056.jpgミロシュ・マギンのショパン・エチュードを聴きながら飲んだのがこのワインです。シチリアの赤と云えばもっぱらグルフィばかり飲んでおりますがこの作り手のものは初めてであります。色は透明感のある濃い赤色を呈し香りはシチリア独特のもの、味わいは甘さと酸のバランス良くそんなに濃厚ではありません。
薩摩地鶏のタタキ(腿と胸肉の二種類が同居)や焼き鳥を食べながら飲むとグラスがすすみます。あっという間に一本空けてしまいそのあとは萬膳庵のロックで〆。
驚いたことにこのお店にスタインウェイのMを設置するそうです。お店の料理担当者が寿退社するのでマスターお一人で営業するとなると客席が多すぎるとのことでピアノのお出ましとなるそうです。

まことに申し訳ございませんが4月のワイン大学定例会ル・ポン・ド・シェルは多くの方からお申し込み頂きあっという間に満席になってしまいました。お席をご用意できなかった皆様悪しからずご了承の程お願い申し上げます。

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2006年03月29日

Eliseo Bianco Val di Cornia DOC 2004 Gualdo del Re

winediary-055.jpgイタリアはトスカーナ州スヴェレートの白ワインです。スヴェレートはサシカイアなどで有名なボルゲリよりも南にあり、ナポレオンが留置されたエルバ島を臨む海岸沿いの地域です。輸入元の説明がありますのでこちらをご覧頂ければワインについてはご理解頂けると思います。
色は薄いグリーンで香りは柑橘系のポンカンのようです。イタリアワインとしては残留亜硫酸も少なめで自然な酸味が心地良いと思います。味わいは夏みかんのあのほろ苦さを連想させるクセになりそうな感じ。

今日は寒いので寄せ鍋に、六白の肩ロースと青森合鴨の胸肉白菜とキノコいろいろをおろしポン酢で頂きましたがワインとの相性は良好です。
イカリスーパーで売ってるこの合鴨ですが新鮮で皮が柔らかくローストしても鍋にしても実に旨いと思います。明日は木曜で仕事が休みなのでもう一本開けることに。Mas des Chim?re 2003 AC Coteaux du Languedoc まだタンニンの粒子が粗いです。

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2006年03月28日

S?dtiroler Gew?rztraminer DOC “Kleinstein” 2004 Kellerei St.Magdalena

winediary-054.jpgイタリアワインなのにドイツ語表記のワインであります。ちなみに裏にはイタリア語表記もありますので安心、Traminer Aromatico dell'Alto Adige と書いてありゲヴュルツトラミネールはイタリア語ではトラミネル・アロマティーコと呼んでいることが分かります。
アルト・アディジェのサンタ・マッダレーナのワインは何度もご紹介してきましたがこれも大変優れたワインであると思います。まず香り高いのは最近のアルザスとは全く比較になりません。特徴的なスパイシーさは勿論ですが香水のように部屋に広がっていくのはその香り成分の強さ所以でしょう。色はそんなに濃くありませんが緑を帯びたイエローゴールドで味は「フォアグラのテリーヌやまたはデザートに」と裏ラベルに記してありますがそんなに甘くはありません。

私はエスニック料理というか甘辛いタイ料理に向いていると思います。
仙台産黒毛和牛雌4番の鞍下と自家製山椒佃煮玉葱とタップリの九条葱に高橋養鶏場の赤玉子で「他人丼」を作り本家原了郭の山椒を振り掛けます。旨さは勿論のことですがワインとも実によく合います。レシピは実に簡単で頂き物の日本酒とみりんそして濃口醤油だけしか使いません。ポイントは使う味醂が角谷文治郎商店のもの、お醤油は天狗醤油ということでしょうか。
最近の中国はワインブーム再来とか、中でも売れているのは何と「シャトー・ラフィット・ロッチルド」で、それも若いヴィンテージのものをコーラで割って飲むとか・・・。20年程前日本でも同じようなことをしているのを目撃したことがあります。

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2006年03月27日

Tesch Deep Blue 2004 Sp?tlese Trocken

winediary-053.jpgディープ・ブルーという安っぽい名前から敬遠する人が多いはず、ブルゴーニュタイプのボトルも興味をそそられる方は多くはないと思うのですが・・・。しかしコルクを抜いてグラスに注いでみるとロゼとは申しませんがカリフォルニアのブラッシュワインのような色ではありませんか! 外観からは想像しにくいのは色だけではありません。シュペートレーゼ・トロッケンとの表記がありますが「桜の季節にピッタリの辛口ワイン」とでも申し上げたらよいと思います。桜の花のような淡いピンクなので花見酒にはピッタリです。
この生産者ですがドイツには他に「テッシュ」醸造所があるのでしょうか、ネットで調べると違う生産者がヒットしてしまいます。葡萄品種はシュペート・ブルグンダー即ちピノ・ノワールであります。生産者の意向では白ワインに分類しているそうですがこれは明らかに色が付いています。ブラッシュに馴染みの薄いお国柄ですがロゼとも申し上げることはできません。何故ならこの生産者はロゼは別に造っているからです。
結論から申し上げると辛口好みの人には大変歓迎されるブラッシュワインです。香りは特徴がありませんがそれがかえって日本料理全般によく合うと思います。今の季節なら桜鯛を松皮造りにしておろしたての山葵に天然塩、エクストラヴァージンで食べるときこのワインがよく合うと思います。

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2006年03月26日

Domaine Viret EARL Clos du Paradis

domaine-viret.txt昨日のワインについて詳細が分かりましたのでお知らせしたいと思います。まずこの生産者の場所についてですがローヌ河左岸でオランジュ付近で合流するローヌの支流 Eygues 川沿いにケランヌを経てその上流に遡るとある村 Saint Maurice sur Eygues であります。
インポーターの説明から
ビオディナミの考え方に由来して、ヴィレ家が独自に編み出した農法…それが「コスモ農法」です。これは健全な植物を育てるために土地、水、空気、そして太陽が重要であり、宇宙のエネルギーも作用している、という考え方です。
畑はローヌ渓谷の標高300mに位置する場所で、ローマ時代の居住跡が残る「天国の丘」と名づけられた区画。南向きの斜面は丸く入り組み「円形闘技場」の形をしています。北側は松林によって風がさえぎられるミクロクリマが、ぶどうの成熟を高めます。

栽培については自然を壊す化学物質の農薬や肥料は一切使いません。ぶどう畑は、周りを松や楢の木が生い茂る森に囲まれ、他の生産者から自然なバリケードのように遮断された理想的な場所になっています。敷地内には非常に独創的な石の建造物があります。古代のマヤ文明やインカ帝国の時代に考えられた「地球と宇宙のエネルギーの調和・交換」を取り入れる大きな石の杭が建っており、このエネルギーが作用して、農薬を使わずとも植物が健全に育つという考えです。
* 除草剤など使わない農業
* 健全で完璧な熟度(酸味&糖分)を待って手摘み、選果。
* 低い収穫量
* プラスティックケースに入れて、潰れないように運搬

ワイン造りに関しては「自然なぶどうを生かした醸造」を追求した結果、「ぶどう本来の香り」と「テロワールの風味」を最大限発揮させるために、亜硫酸を極力控える醸造・熟成を行っています。
化学肥料や除草剤という化学物質を一切使わない農業を行っていて、「ビオディナミ」で使う薬草のほか、ラベンダーをきざんで畑に撒くなど、自然環境を尊重した栽培をしています。
* 100%除梗
* 亜硫酸をほとんど使わない発酵・熟成。
* ぶどうの香味を残すため、セメント槽で発酵・熟成。
ということであります。ブドウ品種 : グルナッシュ 70%、シラー 15%、ムールヴェードル 10%、カリニャン 5%
■ 平均樹齢 : 40年
■ 土壌 : 砂利質、粘土質
■ 栽培面積 : 6.50ha
■ 収量 : 35hl/ha
■ 熟成 : 36ヶ月(セメント・タンク)
■ 平均年間生産量 : 30,000本
税抜き小売価格は¥2,100なので騙されたと思って一度お試し下さい。

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2006年03月25日

Energie Yang 2002 AC C?tes du Rh?ne Domaine Viret

winediary-051.jpg以前この日記でお知らせしましたがドメーヌ・ヴィレのワインが本格的に輸入されてきました。この生産者はただ者ではありません、こんなに果実味それもいろんなフルーツの凝縮された味わいを感じるワインは珍しいと思います。ローヌでありながらローヌ臭くないまさにニュースタイル・ローヌの登場と云っても過言ではないでしょう。
色はそんなに濃くありませんが透明感のあるガーネットと申し上げたらよいでしょうか、香りは本当にいろいろな果実が見え隠れします。所謂ベリー系の香りとカシス系の香りにプラムや杏のような香りもあります。味わいも今までに経験したことのない素晴らしいものです。

日本向けに特別に造られた名称だと思いますが、オーソドックスな方が受け入れられやすいと私は思います。
とにかく今までのローヌのワインとは一線を画する赤ワインの登場であります。好き嫌いはあると思いますがワインの質から申し上げると私は最上級の形容詞が相応しいと思います。著名な生産者やアペラシオンでワインを選んでいる方々にはこんなワインに出会える可能性はゼロに等しいでしょう。
10年後あるいは20年後に著名になるワインも最初は無名の存在であることを肝に銘じなければなりません。

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2006年03月24日

最近の香港事情

5月の香港ヴィネスポに行こうと香港のレストランを検索していたら香港美食探訪にたどり着きました。このページの管理人さんは現在休養中とのことですが、レストランガイドなど実にご立派だと思います。私自身パスポートにハンコが押せないほど通った香港ですが中国に返還されてからやはりかなり事情が違ってきたようです。私が通ったのは今から約23年前から12年間ほどのことです。まずは香港島側湾仔の福臨門、そして新同樂、麗晶軒、凱悦軒、さらにはまだチムシャツイの確かモディーロードにあった頃の福臨門、半島酒店のスプリングムーン同じくこのホテルの正統派フレンチのガディス、農軒、麒麟金閣、それから金巴利道に移転した福臨門など数え切れないほどのレストランを訪問してきました。後年になって夏宮、農圃、満福楼、ユンキー(金偏に庸と書く字に記)、金葉庭とだんだんと好みが変わってきました。

で、このホームページを見ると何とその半数ほどの店が現在閉店しているとのことです。いやいや実に驚きのことです。フレンチの技法を取り入れた周中氏の凱悦軒、ペニンシュラ隣の地下にあった環龍閣、大変良く繁盛していた醉湖海鮮酒家、そしてあの栄華を誇った麗晶軒まで閉店しているとのことです。もっとも麗晶軒は現在名前がYan Toh Heenと変わって同じ場所で営業しているとのことですが私にとっては大変寂しいお話しであります。
香港ヴィネスポに行く日本人ワイン関係者は大変少ないそうです。展示会に出品する余裕がない生産者、ワイン造りに専念する真面目な生産者、注文を多く抱えている人気の生産者などはまずブースを構えるはずがありません。売れないワインを山ほど抱える生産者なら豪華なブースを持つであろうと思われますが、しかし数年前の香港ヴィネスポで出会ったピカン氏の息子さんの例などもありますので「行っても何もない」ことは無いはずであります。
為替を考えたら行くか行かないかはかなり微妙ではありますが・・・

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2006年03月22日

Langenlonsheimer L?hrerberg Riesling Sp?tlese Trocken 2004 Weingut Tesch Nahe

winediary-046.jpg先日のドイツワインに衝撃を受けたので早速その新しいヴィンテーとその親戚筋を取り寄せました。まずは後者からですがご覧の通りエチケットには1723年創立の会社名と畑の名前葡萄品種とヴィンテージの記載しかありません。裏にはその詳細とAPナンバーの記載があります。ナーエ地区ランゲンロンスハイマー・ローラーベルグのリースリング、シュペートレーゼ・トロッケンと云うのがワインの名称です。
私の場合「ナーエ」と云ったらやたら甘いワインという印象がありましたがこの生産者はそれを払拭してくれました。調べてみると生産者マーティン・テッシュ氏は何と微生物学者なのです。1997年にこのワイナリーを継いでから5年経った2002年ヴィンテージより全てのワインを辛口に切り替えたということです。

ハッキリ申し上げてこれは最近のフランス・アルザスよりも優秀な辛口リースリングであることは間違いありません。アルザスワインが近年やたら甘くなってきたことについては何度も申し上げております。特に値段の高いものについてその傾向は顕著であります。「ドイツは甘くアルザスは辛い」と云われたのは昔の話でしかないのでしょうか?
次にリースリング・アンプラグド2003年を開けましたが、やはりヴィンテージのせいと熟成加減でしょうか2002年の方に軍配をあげたいと思います。しかしどちらのワインも辛口好みの私としては大歓迎のワインです。このアンプラグドですがテッシュ醸造所所有の全ての畑のリースリングを混ぜているとか。

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2006年03月21日

Palio Pecorino 2004 IGT Terre di Chieti Citra Vini

winediary-043.jpg最近になってイタリア中南部のワインがいろいろ輸入されるようになったのは大変喜ばしいことと思います。これもその一つでアブルッツォ州の何と8000ヘクタールという広大な葡萄畑を持つ巨大な協同組合チートラ・ヴィーニのペコリーノ種を使った白ワインです。
定価で1400円という手軽なワインの割にはしっかりとした辛口で豚しゃぶには大変よく合います。しゃぶしゃぶは豚でも牛肉でも白ワインがよく合い、また樽熟成のものは必要ないと思います。豚しゃぶですが一般にはロース、肩ロースが多いと思いますが意外に美味しいのはバラの薄切り。

この協同組合には他に各種ワインを造っていますが中でもシャルドネはこのペコリーノと並び出色です。重たいワインに疲れたとき、こんなワインにホッと胸をなで下ろすことがあります。濃い濃いワインばかり飲んでいる人に是非一度飲んで頂きたいワインです。

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2006年03月20日

Tesch Riesling-Unplugged 2002 Riesling Trocken Kabinett

winediary-041.jpgこれは驚きのドイツワインです。まず趣味の悪そうなエチケット故今まで飲まずにいたことを反省、外見で判断すべきでないという見本のようなワイン。グラスに注ぐとドイツ・リースリングの典型的な甘い香りが沸き立ってくるようです。グラスに鼻を近付けなくても香りの良さは分かります。色は非常に艶のある青みがかったイエロー・ゴールドですが口に含むと実にミネラルを感じる辛口ではありませんか! ドイツワインのトロッケンで初めて「旨い!」を実感した感動の一瞬です。
キリッとした酸、引き締まったボディというか辛口ワインの必要条件を全て満たしているような好印象は飲み続けても全く変化しません。これは私にとっては大変大きな発見であります。
しかし、調べてみるとインポーターの在庫がありません。まさに「覆水盆に返らず」、早く開けるべきでした。

Milosz Magin というピアニストのショパン全集を買いました。ポーランド出身のこの人物、ピアニストとしては(日本では)殆ど無名の存在でしたが1929年生まれで1999年没ということですからミケランジェリとほぼ同世代の音楽家と云うことになります。ショパン全集は10枚のCDに収められ録音は1969年から1976年にかけて行われています。フランスに活動の拠点があったのでしょう演奏は実にエスプリに富んだ味わい深いものです。まだ全て聴いた訳ではありませんがスケルッツォ全4曲の中では特に1番が印象的です。この曲は私にとっては課題曲のような存在、ホロヴィッツの1953年のカーネギーホールのリサイタル盤を手本に練習してきましたが、それとは違う別スタイルとしては初めての納得できる演奏であります。ミロシュ・マギンというピアニスト、ショパン演奏家としてのその功績はこれから知られることになること間違いないでしょう。

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2006年03月19日

Aramis Moelleux 2004 Vin de Pays du Comt? Tolosan

winediary-040.jpgマディランの地でミクロ・オキシジェナシオンの発案者として知られるピエール・ラプラス氏が造るヴァン・ド・ペイ・デュ・コンテ・トロザンの甘口白ワインです。
久し振りに購入したスクリュープル・レバーモデルで抜栓したのですがどうも上手くセンターに決まりません。以前のものは20年使えましたが今度のは10年保証のマークがあります。これで開けると百発百中、ソムリエナイフなど原始的なものより余程値打ちがあります。カンパニョーロのコルクスクリューにも未練があるのですが肝心のスクリュー部分に歴然とした差があります。
さてこのワイン、色香りは梅酒のようです。で、味わってみると梅酒に限りなく近い味であります。凄く甘いのですがそれなりに酸がしっかりありますのでロックにして飲むと悪くはありません。ですから梅酒の好きな人なら受け入れやすいワインということになります。しかし私は根っからの辛口人間でこういった甘口には滅法弱いのです。

昔お鮨を食べるとき甘口ワイン特にシャトー・ディケムを好んで飲む方がおられました、それも家族全員で。で、その方々はトロ握りのタネの上にお砂糖をかけられるのです。人のの好みは千差万別と申しますが、横で見ているだけで「ゲーッ」となりそうでした。旨いの語源は「甘い」とか、叶匠壽庵の和菓子が阪急百貨店に入ってから甘くなったのも、やはり世の中甘口派の人々が多いって事でしょうか?

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2006年03月17日

Chateau Les Sources de la Marine Les G?n?rations 2002 AC Costi?res de N?mes

winediary-039.jpgアラン・&・ジョルジュ・テソニエールという兄弟が造っているコスティエール・ド・ニームの赤ワインです。この地のワインではシャンタル・コントおばさんの造るチュイルリーをよく飲ませて頂きましたが、こちらは全く違った辛口仕立て、私の好みであります。原産地名称ですが「ヴァン・ド・ペイ、V.D.Q.S.を経て、1986年に A.O.C.昇格。1989年、コスティエール・デュ・ガールから改名」ということです。
私の所有している「赤本」には VDQS Costi?res du Gards の赤用品種についてはこのような記載があります。Terret noir, Carignan, Aramon, Aspiran noir et gris, Cinsault, Mourv?dre, Grenache, Syrah, ?illade, Counoise と10種以上になりますが、ネットで見る限りローヌのそれと同じみたいですね。そもそもこのニームと云う町はアヴィニョンからすぐ西にあり、行政分類上ラングドック・ルーションですがローヌのワインとして扱うべきでしょう。

で、このワインはネット上には登場していないようです。いくら検索しても出てきません。色は大変濃く少し濁っています。香りはローヌの典型と云うよりプロヴァンスの高級品に近い感じで味も濃厚そのもの。決して甘くはありません。まだサンプルなので詳しくは分かりませんがなかなか私のお気に入りであります。
4番の黒毛和種宮崎産ハネシタの焼きしゃぶにブロッコリーのアーリオ・オーリオと合わせ旨い!

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2006年03月14日

Ch?ne Peyraille Bergerac Ros? 2004 AC Bergerac Les Vignerons de Sigoul?s

winediary-037.jpgヴィニュロン・ド・シグーレのベルジュラックシリーズの最後はロゼ。最近フランスではロゼが大流行とのことですがベルジュラックのロゼというのは数年ぶりに飲みました。色はロゼとしては綺麗な方でしょうか、ローズピンクの典型的な色、香りは甘い目です。当然口に含むと私にとってはかなり甘い目。辛口の私の好みからは外れてしまいます。
寒い夜は鍋に限りますね、六白と呼ばれる黒豚肩ロースの脂を削いでもらってからスライスしてしゃぶしゃぶに。白菜と椎茸、白マイタケに湯葉、おろしポン酢に柚子胡椒で食べるのが私の自己流。
豚しゃぶにロゼ。組み合わせとしては非常によいと思いますがこのベルジュラックでは甘すぎました。ロゼといえばタヴェルが一番好きであります。辛口のロゼがもっともっと流行って貰いたいと思います。

話は変わりますがHMVでCDやDVDをまとめ買い。フェデリコ・モンポウの自作自演全集、ポゴレリッチのショパン・スケルッツォ他グラモフォンの買い忘れたもの3枚、ディヌ・リパッティのブザンソン告別リサイタル他3枚ですがショパンのワルツが3枚ダブってしまいました。他にミケランジェリのDVD4枚と10枚組第2巻目とリヒテルの1960年カーネギーホールの実況録音6枚組。モンポウは昔、ミケランジェリがアンコールで弾いた「歌と踊り第6番」で初めて知った作曲者ですが最近まで生きてた人とは知りませんでした。これは素晴らしいCDだと思います。驚いたのはリヒテル、昔CBSソニーから出たLPレコードはノイズがひどくまともに聴けなかったモノでしたが今回のはノイズなど皆無です。リヒテルの好きな人には是非お薦めします。

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2006年03月13日

Mas Karolina Cotes du Roussillon Villages 2003 Caroline Bonville

winediary-038.jpg先日と同じ「マス・カロリーナ」のワインですが、こちらは格上のACコート・ド・ルーション・ヴィラージュで蔵一番のモノ。12ヶ月フレンチオークで熟成させたシラーが34%、別にタンク熟成のグルナッシュ・ノワール56%、カリニャン・ノワール10%とのブレンド。
実はここのワイン輸入するのはボツになったとのことですが勿体ないお話しです。「増す・カロリー」なワインという名前が女性には受けないからでしょうか? 果実味が凝縮されたリッチな味わいにカカオの香りやバニラ香、アフターも長く私はとても気に入ったのですが・・・。フランク・ボンヴィルを輸入しているボニリさんに頼んでみましょう。

このワインの良さはエレガントでわざとらしくないところです。最近はやたら濃い濃いワインが目立ちますが、果汁濃縮のワインはまともな食事には合わないと思います。かなり濃い塩分の化学調味料タップリ使った食べ物を常食している人には受け入れられるのでしょうけれども・・・。
ワインと食事のバランス感覚ですが、若い方にはなかなかご理解しにくいことかも知れません。しかし若いときからこのバランス感覚を身につけていれば将来もっと楽しくお食事して頂けるはずです。高いワインが必ずしも旨いとは限りません、有名でなくても旨いワインは山程存在します。デビュー当初から高いワインなどそれこそ眉唾物であります。

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2006年03月11日

Mas Karolina Vin de Pays de C?tes Catalanes 2003 Caroline Bonville

winediary-036.jpg南フランスはルーションのワインです。ヴァン・ド・ペイ・デ・コート・カタランに分類される赤ワインで、生産者はマス・カロリーナ。2003年がファーストヴィンテージという出来たてほやほやの生産者で経営者はカロリーヌ・ボンヴィルというお嬢様。
ボンヴィルといえばボルドーはアントル・ドゥー・メールのアラン・ボンヴィル、そしてシャンパーニュのアヴィーズにあるフランク・ボンヴィルがありますが家族のようです。カロリーヌはアメリカや南アフリカのワイナリーで働いた後サン・ポール・ド・フヌイエの地を自分のワイン生産地と決めマス・カロリーナを開いたということです。この生産地ですがコルビエールの南側と思って頂いたらよいでしょう。

さてこのワインセパージュはカリニャン・ノワール66%、グルナッシュ・ノワール34%と2種類の葡萄を使っていますが、素直なフルーティーなワインに仕上がっています。香り味共に気品が感じられ作為的なワインではありません。果汁濃縮するワインが持て囃されていますが、私はこのような葡萄本来の旨味を味わうことの出来るワインの方が好みであります。
いつもの魚屋さんから可愛い蛸を買いカルパッチョに、生山葵を鮫皮でおろしお気に入りの塩とエクストラ・ヴァージンで食べるとこの赤ワインと調和します。山葵醤油なら萬膳の登場ですが、この調味料は刺身に大変重宝します。

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ど根性菜の花

dokonjonanohana.jpg
東大阪市下小阪に突如出現した溝のコンクリートの隙間から見事に成長した菜の花です。誰が名付けたかは知りませんが何処かの大根に似ています。
しかしこれは別に珍しいことではありません。コンクリートの隙間から生えていたケイトウや、タンポポなども見たことがあります。
場所は八戸ノ里病院の付属施設の側溝。

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2006年03月10日

Ch?ne Peyraille Bergerac 2002 AC Bergerac Les Vignerons de Sigoul?s

winediary-035.jpg協同組合のワインはいくつものラベルで販売されることが多いようです。恐らくここの協同組合だと思われますが、ネットで調べても合致する生産者は見つかりません。もし上記の協同組合であればベルジュラックの約15%を占める1200ヘクタール、200名の組合員を擁する最も大きな組織であると思われます。
アペラシオン・ベルジュラック・ルージュに認められる葡萄品種はお馴染みのカベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、メルロー、マルベックの他次の2種類があります。Fer Servadou フェル・セルヴァドウと M?rille もしくは P?rigord メリルかペリゴールと読むのでしょうね、見たことはありませんが・・・。

さてこのワイン、樽熟成の結構重い目のワインです。香りは一般のボルドーのそれと変わりません。色は勿論味も普通のボルドーと殆ど変わりません。スペイン産ハモン・セラーノにこのタイプの赤ワインはまず合いません。両方を口に入れると鉄分が遊離するのでしょうか、まことに妙な味になってしまいます。生ハムにはスペインによくある少し甘い目の赤、もしくは白ワインが合うと思います。次に地鶏の心臓や肝臓を塩焼きにするとさっきの嫌みとは無縁の心地良い飲み物と変化しました。
ワインという飲み物、食事との相性はいろいろ試してみないと解りませんね。

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2006年03月09日

高槻エッソンス・エ・グー

ワイン大学古株メンバーのお一人Kさんのお誕生日を祝って山田シェフが特別メニューを組んでくれました。

winediary-019amuse.jpgアミューズは「鱈白子のムニエル、聖護院蕪のスープとその葉のエミュリュション」温かいスープが胃を優しく包んでくれるようです。
winediary-020.jpg「帆立貝のポワレ、フルーツトマトとフヌイユのグラニテ、パルメザンチーズのガレット添え」プレートに絵を描いたような一皿、スプーンに盛られたトマトの甘さが印象的。ホタテの質もハイレベルで火の通し具合もグー。
winediary-021.jpg「フォアグラのソテーと筍のロティー、バルサミコソース」筍は皮付きのままロティーしたものですが、一言説明が不足していました。フランス産のフォアグラはこれでおしまいとのこと。当分の間入荷しません。
winediary-022.jpg今日最も秀逸だったのが「平鱸のポワレ、うすい豌豆とハーブのピューレ」平鱸の質とその火の通し方に最敬礼の逸品。
winediary-024.jpg「仔羊背肉のロティ、橙のクーリ、タジン風味のジュー・ダニョー」添えられるパリパリに焼いた仔羊の皮が実に旨い。勿論ここの仔羊肉は天下一品。
winediary-025.jpgワインが残っていたのでチーズを追加。私のチョイスはレ・モンドール。とろとろです。
winediary-027.jpgデセールは温かいチョコレートのスフレか苺のパンペルデュ。私は前者を選択。
winediary-031.jpg最初のシャンパーニュ
winediary-032.jpg次はアルザス
winediary-030.jpg赤ワインは
winediary-033.jpgフランス帰りのH氏のお土産はデゴルジュのあとセラーで寝かせたシャンパーニュ。

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2006年03月08日

Foncaussade Bergerac Sec Les Parcelles 2004 AC Bergerac Sec Vignerons de Sigoul?s

winediary-018.jpgフランスワインのカテゴリーで云うと「南西地方」のワインとなりますが、ボルドーはサント・フォア・ボルドーの地続きの謂わば「ボルドーのお隣」のワインです。
サント・フォア・ボルドーと云えば思い出すのが Chateau Hosttens-Picant です。アジアで初めて開催された香港ヴィネスポでは単独のブースは持たず会場をウロウロしてたのがピカンさんの息子さん。で、声をかけられたのが私。「私の父が造ったワインを飲んでください・・・」とのことでボニリジャパンの西尾社長とテイスティングしたのがこのシャトーのワインでした。今ではかなり有名になりましたが当時はどの評価本にも載っていませんでした。
隠れた銘酒はまだまだいくらでもあります。安くて美味しいワインには目もくれず雑誌や漫画の紙面をにぎわすワインに買い物が集中するのは如何なものかと思います。

さてこの白ワインですがまず色がクリアー・グリーンと云った感じで、香りは柑橘系や桃の香り、口に含むと果実味豊富で甘酸のバランス良好と好印象です。葡萄品種は鼻に抜ける香りが麦藁ストローみたいなのでシュナン・ブランかと思いました。
実際調べてみるとベルジュラック白の主要品種にシュナン・ブランが含まれていました。勿論ボルドーの主要品種であるソーヴィニョン、セミヨン、ミュスカデルもありますが聞き慣れない ondenc と云う品種も含まれています。他に補助品種として25%以下だけ混ぜて良いのがユニ・ブラン。
で、ネットで検索しましたがこの協同組合のサイトは見つかりませんでした。残念ながら日本国内では関連サイトが見当たりません。ベルジュラックはボルドーに統合されると聞いたのは5年程前ですが未だに進展はありませんね。しかし安くて美味しいワインがかなりあるとみております。
このブログをご覧の皆様、書き込みしやすくするため投稿者のメールアドレスを必須条件から外しました。楽しいお話しをお待ちしております、ワインのお話し、旅行のお話し、グルメのお話など何でも。

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2006年03月07日

Leaping Horse Vineyards White Zinfandel Rose 2004 Lodi Ca

winediary-015.jpg飲む前に外観からして安物の(失礼!)ワインですが、とりあえず開けてみないと分からないのがワインです。フランスのロゼは一部を除き辛口が多いのですがアメリカでは総じて甘いようです。コーラを好んで飲む人達が多い国では辛口の飲み物にはかなり抵抗あるようです。
日本ではコーラを好んで飲むのは今の中年層とか伺いましたが、ペットボトル1本に角砂糖実に60個分の砂糖が入っているそうで、多飲すると身体に良くないのは確かなようです。ペットボトルと言えば最近は緑茶の売り上げが大変伸びているとか、私にとっては実に信じられない事柄です。お茶はネットでいろいろ試しましたがやはり生産者に近いところが価格が安く品質が高いように思います。

さてこのワイン、アルコール10.5度の甘い液体でどう考えても食事中に飲むべきモノではありません。夏場のプールサイドで思い切り冷やしてコーラ代わりに飲むしかないようです。

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2006年03月06日

Olio Extra Vergine di Oliva 2004 Grati

oliveoil-002.jpgフランスへよく行ってた1980年代、パリよりは地方へ足が伸びランスのボワイエ・レ・クレイエールにリピートするようになって覚えたのがオリーヴの実の味です。オリエンタルな陶器に黒とグリーンが別々に山盛りで供されますが、日本ではお目にかかったことのない代物。実には種もあり決して食べやすい物ではありませんが、二つ三つと食べていく内に「これは旨いものだ!」とすっかり慣れてしまいました。

私がオリーヴオイルに親しむようになったのはその時からですが、当時日本で売られていたのは高いだけで風味の乏しい「ラウデミオ」などボワイエで食したオリーヴの味とは縁遠い物ばかり。オイルと実とは違って当たり前などと言っていたのが現在数店舗構えるイタリアンの総帥でしたが、本来オリーヴオイルというのは生のオリーヴを搾って造るもの、風味が違うのは納得できませんでした。
それからいくつかのオリーヴオイルに巡り会いましたが「妥協できる」程度の味、風味でとりわけ気に入った物はありませんでした。で、やっとの事で見つけたのがこのオイルです。トスカーナはキァンティ・ルフィーナの名門グラーティ社の物です。去年からはコルク栓からスクリュー・キャップになり一層使いやすくなりました。
刺身にお気に入りの塩とこのオイルを振りかけ食べるとワインがすすみます。高いオイルもいろいろ試しましたがそれだけの価値を見いだすことは全くありませんでした。2500円ですので騙されたと思ってお試し下さい。ワイン専門店なら何処でも買えると思います。

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2006年03月05日

萬膳

manzen.jpg西宮北口のTOP WINで教えてもらった芋焼酎のもう一種類がこの「萬膳」であります。詳しくないのですが仕込みに使う糀が「黒糀」が萬膳、「黄糀」を使うのが「萬膳庵」との説明をマスターから伺いました。どちらもストレートだとかなり濃厚なので水割りした物を燗して頂きます。

明石の蛸をさっと茹で刺身で頂くとき山葵醤油ならこの焼酎の燗酒が旨く、同じ蛸を最近お気に入りの塩とオリーヴオイルで頂くにはワインの方が合います。メインは鴨鍋、岩手鴨はおそらくは合鴨でしょうけど皮が柔らかく脂が実に旨いと思います。これによく合うのは水菜と意外にも春菊。鯨のハリハリと同じで脂との相性が良いようです。しかし鴨鍋、ハリハリとも有名店の鍋は醤油がきつく、濃い味苦手な私は家で作る鍋の方が余程旨いと思っております。

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2006年03月04日

C?tes du Rh?ne 2004 Chateau des Corr?ges

winediary-014.jpg2004年マコンのコンクールで金賞受賞した証が左上に貼ってあるコート・デュ・ローヌの赤ワインです。色はごく普通のワインカラーで特に紫が顕著という訳ではありません。香りはフルーティーと申しましょうか、しかし普通です。口に含むと甘さと酸そして若干の苦み渋みがうまく調和しているようです。
別に何の特徴もありませんがこのワインに金賞が与えられる理由が分かりかねます。いつも申し上げることですがコンクールに出品するにはお金がかかりますし仮に賞を取っても取った証となる貼りマークは買わなければなりません。即ち最終的に消費者が負担する訳で実力より高いワインを買わされることになります。

マコンやパリばかりではありません、世界各国で様々なコンテスト、コンクールがありますがどれもタダでは出品できない訳です。コンクールに出品しなくても旨いワインは山程あります。
凡庸なワインでも金賞受賞できるという見本みたいなワインでした。

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2006年03月03日

ボニリ・ジャパンさんのテイスティング

bonili01.jpg先月末の予定が3月になってしまいましたが、今回はいつもと違ってハイレベルなワインの登場です。中でもこの「クロ・サンジュリアン2002」は出色です。

bonili02.jpg次に印象深いのがこの「プティ・グラヴェ・エネ2001」と言うかこちらの方が好みです。
bonili03.jpgでも一番のお気に入りは「今飲んですぐ美味しい」このワインかも知れません。私の場合は安くて美味しいワインをことのほか評価したいと思います。何年先にどうのこうのと云うのは曖昧であり必ずしも旨くなると云う保証はありません。だったら今飲んですぐ美味しいワインについてはもっと評価されるべきであると考えます。これはもうすぐ店頭に並ぶはずです。見つけたら是非お試し下さい。
bonili04.jpgフィジャックの名が付くワインは山程ありますが、これもその一つ。果実味が豊富で酸もありバランスはかなり良好です。
bonili05.jpgポムロールのワインからレイマリー家のワインを2種類。初めは2002年のシャトー・ロベール。場所は大したことありませんがなかなかどうして、結構良いワインではないでしょうか?
bonili06.jpgで、次はさっきの蔵元のキュヴェ・スペシャルとも云えるポムロルのワインです。
最後はステファン・ドゥルヌンクール氏のトップワインでタナー種に用いられる手法を取り入れた工芸品的なワインです。
ちなみに今日飲んだワインは次の通りです。(輸入元の発表です)
1. ブルゴーニュ シャルドネ トネーレ 2004 シュヴァリエ・デオン ドメーヌ エリック・ダンプ(シャブリの生産者 メルシャン)
2.  シャトー グラヴィール ラコステ 2004 グラーヴ白
3.  ブルゴーニュ ピノノアール 2001 ドメーヌ シェヴィロン・シェゾー 
4.  コート・ド・ブルイイ 2004 金賞パリ カーヴ・デ・ベルエール メルシャン
5.  CH ムーラン・デュ・バレル 2002 樽熟成 ボルドースペリウール
6.  CH ペイロー 2002 コート・ド・カスティヨン地区
7.  CH ペイロー 1989 コート・ド・カスティヨン地区
8.   CH ド・フォンベル 2003 サンテミリオングランクリュ
9.   クロサンジュリアン 2002 サンテミリオングランクリュ
10.  CH プティ・グラヴェ・エイネ 2001 サンテミリオングランクリュ
11.  CH レ・トゥネル 2003 フロンサック プレスティージ レイマリー家
12.  CH トゥル・グラン・コロンビエール 2003 ラランドポムロール
13.  CHピュイ・ラザック 2003 サンテミリオングランクリュ
14.  CHベルローズフィジャックプレスティージ 2001 サンテミリオングランクリュ
15. CH ロベール 2002 ポムロール レイマリー家
16.  CH トゥール・ロベール 2002 ポムロール 
17. ベルローズフィジャックプレスティージ 2001 サンテミリオングランクリュ
18.  CHリィシュリュー  ラ・フェイヴァリット ド・リシュ 2003 フロンサック

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ビストロ・プルミエの1000円ランチ

premier01.jpg近鉄奈良線は八戸ノ里駅南側、西友ストアの前を東へ少し歩いたところにあるビストロです。3月の1ヶ月間は6周年記念特別ランチ。表題の通り千円札一枚でこの内容というのは驚くべきC/Pであります。

まずは前菜ですがアンディーヴ、グリーンアスパラ、レタスなどの野菜にコンソメジュレのかかったパテが添えられます。
premier02.jpg次はカボチャのポタージュ。スープは日替わりでいろんな種類の野菜が登場しますが中でも秋に出てくる栗のスープは絶品!
premier03.jpgメインは魚か肉料理かどちらかを選べます。今日はサーモンと鯛のポワレ、シャンピニオンと浅蜊のソース。
premier04.jpgデセールは苺とガトーショコラに名物クレム・ブリュレ。ここのクレム・ブリュレは洋菓子専門店より旨いのです。
前菜、スープ、メインにデセール、勿論パンまたはライス、食後のコーヒーか紅茶まで付いて1000円ポッキリ。
鈴木シェフはあの福島の大西亭のご主人とロイヤルホテルで一緒に働いていたそうです。近所にお住まいの方は是非一度行ってみて下さい。

ビストロ・プルミエ東大阪市下小阪5-6-7 電話06-6727-2123 水曜定休 昼は予約不可

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2006年03月01日

萬膳庵

manzwnan.jpgこの写真は最近のお気に入り、泉さんの「TOP WIN」カウンターでの撮影です。私が思うに世間が騒いでいる「森伊蔵」などハッキリ申し上げてこの焼酎の足元にも及ばない存在です。日本酒の世界で昔「越乃寒梅」が持て囃されたと同じく焼酎では「森伊蔵」だけが特別高く取引されますね、ワインの世界も同じなのです。
日本人特有の性質「一点至上主義」とでも申し上げるのでしょうか? 韓国俳優といえば「ヨン様」、焼酎なら「森伊蔵」、赤ワインでボルドーなら「ペトリュス」ブルゴーニュなら「ロマコン」という訳です。勿論一般論ですが・・・

雑誌やテレビそして漫画まで大々的に騒ぐので一つの銘柄だけが異常な価格につり上がってしまう訳です。どうして「他人の云うこと」を鵜呑みにするのか私には理解しがたいことです。
普段はワインしか飲まない私にこの焼酎をご紹介頂いたトップウィンのマスターに感謝しております。
萬膳酒造が造る焼酎の中でもう一つの代表格は「萬膳」、焼酎に関して私は素人なのですが両者とも格別に旨い酒類であると思います。「好きこそ物の上手なれ」で焼酎に関しては堺の松仙さんが大のお薦めであります。

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2006年02月28日

ピッツェリア ベーネ・ベーネ

benebene001.jpgワイン会の古株メンバーUさんから教えて頂いたお店です。阪急御影駅から南へ広い道を下っていくと左手ににしむら珈琲の大きな店があり、その信号から山手幹線を西へ向かうと右手にあるピッツェリアです。ベーネ・ベーネは2005年の秋にオープンしたばかりの新しいお店で、薪を火力に使う本格的な釜を備えています。

まずはワインをボトルで注文したらオーナーが説明に出てこられました。私が注文したシチリアのワインはタンニンが粗いとのことで、お任せすると出てきたのがこのワインです。Norante di Santa Cristina 2004 IGT Rosso Terra Degli Osci Imbottigliato dal Viticoltore DI MAJO NORANTE ですがHPを開いてもこのワインの詳細は記されていません。輸入元の資料からイタリアはモリーゼ州カンポパッソで1800年から続く栽培農家、フィロキセラで一時栽培しなかった時期があるものの1960年見事復活を遂げ現在に至るとのこと。モンテプルチアーノとアリアニコ種の混醸ということですが詳しい解説はありません。ピッツェリアですからこの程度の味香りがあれば十分でしょう。
ピッツァは薪釜で焼き上げるのですが、一枚一枚生地から作っていくので時間がかかります。ですからアンティパストを何品か注文してワインを飲みながら待つのがよいでしょう。アンティパストはどれでも一皿480円ですが、チョロ盛りではありません。生ハムと蛍烏賊のアーリオ・オーリオが出色で、他にブロッコリーとオリーヴ盛り合わせを注文しました。全て冷たいのが欠点でしょうか、レンジで温めて頂ければ有り難いと思うのですが・・・。
benebene002.jpgお薦めはマルゲリータ日向牧場モッツァレラチーズ。もちもち感があり端っこが盛り上がったとても美味しい生地にトマトソース、チーズがタップリで底は焦げていません。
雑誌で盛んに持て囃されている明石のお店では底の焦げたヒドいモノを供され鮮度を期待した魚料理も見事に裏切られましたが、ここは遅い時間に予約もせずフラッと立ち寄っただけですが十分満足致しました。
写真は二枚目に注文したビアンカ、トマトソースのないモッツァレラとリコッタチーズだけの物です。順番的にはこちらを先に食べた方が良かったかも。

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2006年02月27日

Piesporter Michelsberg Riesling Auslese 2003 Gebr?der Steffen

winediary-013.jpg一昔前というかかなり昔の話になりますが、1970年代の日本での主役はフランスワインではありませんでした。そう、ドイツワイン全盛時代であります。その頃ワインを飲むのは「師、士」の付く職業の人が殆ど即ち医師、弁護士、公認会計士・・・。所謂高額所得者ですがその頃は従価税が適用され原価100円程の安物ワインが驚くべき価格でまかり通っておりました。
ワイン=高級品という感覚で飲んでいたのがこの頃の飲み方。その影響が今も残っております。「高いお金を支払ったから旨い」と思っている人が随分多いということです。しかし当時日本に輸入されていたドイツワインはそんなに高いものはありませんでした。税制もむちゃくちゃなら輸入業者もボロ儲けしていた時代で、味を分かって飲んでいた人は殆どいなかったと云うことです。
従量税になってもしばらくはワインの価格に反映されませんでした。輸入業者からすれば「急には安く売れない・・・」訳でその頃から輸入業者の新旧交代が始まったのです。

さてこのワイン、モーゼル・ザール・ルーヴァーを代表する庶民派ワインの一つですが残念ながらリースリングの香りとは違う葡萄品種を感じてしまいます。色は青みがかった黄色、味は甘さが強いですが結構酸がありバランスは悪くありません。しかし食事中に飲むには私には甘すぎます。
アサヒ、サッポロ、麒麟あるいはサントリーのどれが旨くてどれが不味いかという話題は「人の好みは千差万別」の一言で帰結する訳で人により好き嫌いがあって当然だと思います。
ワインについても同じ事が云えます。味香りの優劣は他人が決めるものではありません。殆どの人は自分の舌に自信がないため他人の言葉を頼る訳です。パーカーJr.の云うことを信じるのは勝手ですがその影響で馬鹿高くなってから買うというのは「無駄遣い」という言葉が当て嵌まると思います。80年代に私にそっと耳打ちされたヴリナ氏の一言「安くて美味しいヴォーヌ・ロマネあります」私は今でもハッキリ覚えております。

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2006年02月26日

Tesch Ros? 2004 Sp?tergunder Ros? Trocken

winediary-011.jpgドイツのナーエの醸造所テッシュのロゼ、使用品種はシュペートブルグンダー、フランスで云うとピノ・ノワール。輸入元の説明によると「TESCH 醸造所 ( 1723年設立。VDP メンバー ) は1997年に300年以上の伝統ある醸造所を引き継いだ若き奇才、マーティン・テッシュ博士(微生物学者)は 『 Gault Millau 2004 』 で3つ星の評価を得るなど注目を集める若手のホープです。彼は、「ブドウの中に存在する全ての要素をワインに取り込むことが重要であり、ワインはブドウ畑で生まれる」といいます。そして、畑にとって一番自然な環境とポテンシャルを引き出すために有機農法(Kontrolliertumweltschonender Weinbau 認定 ) を採用しています」とのことです。winediary-012.jpgドイツワインの最近の法律がどうなっているのか知りませんが、イタリア同様裏を見なければ詳しくは分からないようです。

さてこのワイン、ピノ・ノワールのロゼとすれば比較的綺麗な色でわざとらしい色ではありません。香りはほのかに甘い果実を感じますが味は意外にもセミ・ドライ。残留亜硫酸を全く感じないスッキリしたワインです。豚バラのしゃぶしゃぶに合わせましたが相性抜群です。ワイン大学3月の定例会は23日木曜日午後7時30分といつもより遅い設定にしました。場所は昔のビストロ・ヴァンサンク、今も原シェフの指揮の下、名前を「ル・ヴァンサンク」に変えて営業されています。今回は原シェフのクラシックなお料理と飲み頃1997年ボルドーのアンサンブルをお楽しみ頂きます。参加者募集中です。右のリンクの「前HPの記事を読む」から「ワイン大学」を開いて頂くとお申し込みのフォームが出ます。本物の味を求める方ならどなたでも大歓迎です。

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2006年02月25日

Morgon “Chateau de Bellevue” 2003 Domaine Louis Jadot

wine386_1.gif今日は酔胡王さんと西宮北口の「Top Win」へ。お店の内容はイタリアンと云うより洋風音楽居酒屋といった趣です。ネットで見つけたお店ですが関西で「村公一」ブランドの鱸が食べられる唯一のお店とのこと。この「村公一」ブランドの鱸は尾にタッグが付いていて通常の鱸の何倍もの値段で取引され主に東京の料理屋へ送られるとのこと。
鳴門の鱸の旬は恐らく夏だと思いますが、今から楽しみにしております。日本料理の世界では鱸は夏場のものと決まっており冬場は値が付かない程安くなります。しかし日本海の鱸は冬が旬のように思います。鰹も初鰹と戻り鰹があるように鱸も捕れるところにより夏冬旨い魚であります。
さてこのお店のカウンターは全席禁煙なので非喫煙者にとっては有り難い存在で、店内はクラシック音楽が流れています。マスターは元ピアノの先生でお客さんの多くは音楽関係の方とか。
メニューから田舎風パテを初めに選んだので注文したワインがこのジャドーのモルゴン。2001年にルイ・ジャドー社が購入したシャトー・ベルヴューの畑は35ヘクタール。最近のジャドーの動向は知らされておりませんがボージョレに余程興味があるのでしょうか? シャトー・デ・ジャックを買収するだけで十分なように思いますが・・・

クリュ・ボージョレのましてやモルゴンなど長熟向きのワインです。今飲むのは勿体ないのですが騒がれている2003年なので開けて頂きました。色は綺麗な紫色を呈し香りは閉じていますがガメイ臭さはありません。味はやはりタンニンがきつく5年あるいは8年位熟成を要するでしょうね。まあこういった若いワインをガンガン空けるのが今の若い方だそうですが・・・
階下の「桜咲く頃」も同じ経営で炭焼きメニューなどの出前を取ることができるのもこの店の特徴です。飲み物は希少な焼酎有り、モルトウィスキー有り、カクテルも有りの何でも有りです。クラシック音楽愛好家で非喫煙者の方なら是非一度お出かけください。

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2006年02月24日

Ca'del Vispo vigna in Fiore 2004 Vernaccia di San Gimignano DOCG

winediary-009.jpgイタリアはトスカーナの白ワインです。DOC認定は1966年ですが私がイタリアに訪問した1980年代はその名を聞くことは殆どありませんでした。所謂赤ワインブームでソライアやオルネライアが誕生した時代で白ワインには目が向けられなかった訳です。winediary-010.jpg
その後80年代後半のリラ安で輸出が盛んになりこの地の白ワイン生産が拡大したと思われます。1993年にDOCGが認定され、現在は総面積780ヘクタールの立派な生産地になっています。

葡萄品種はその名の通りヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ、略してヴェルナッチャ種とも呼ばれていますが法律ではこの品種を90%以上使うことを義務付けています。

イタリアワインで困るのは表のラベルに全てが記されていないと云うことです。裏ラベルにフランスで云うAOCが表示されていますが統一して表に全て書いてもらいたいと私は思います。
さてこのワイン、濃いですねえ! 一時のカリフォルニアのシャルドネを思い出させます。樽醗酵樽熟成でしょうか、詳しい資料が手元にありませんが濃いのがお好きな方には「もってこい」のワインです。
定価で2000円なので一度試して頂いたら如何でしょうか? 好きな人なら絶対嵌るワインでしょうね。

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2006年02月22日

Chateau Soutard 1992 AC Saint-Emilion Grand Cru

winediary002.jpg明日のワイン会用ですが順番を決める都合上飲んでみることに。そもそもこのワインが突如注目されるようになったのはパーカーJr.が最初の本を出版した1985年からでありますが、最近ギ・ド・アシェットにもル・クラスマンにも全く載っていません。秘密にしておきたいなら自分の本に載せる必要はないと思うのは私だけでしょうか?
ここで現在のアペラシオン・サンテミリオンに関する法律について申し上げると1984年1月11日からはサンテミリオンとサンテミリオン・グラン・クリュの二つしか存在しないと云うことです。1936年11月14日に定められたサンテミリオン、サンテミリオン・グラン・クリュ、サンテミリオン・グラン・クリュ・クラッセ、サンテミリオン・プルミエ・グラン・クリュ・クラッセの格付けは書いても良いけどアペラシオンとしては上記の二つしかないということで、その何が違うかというと収穫量ぐらいだと云うことです。

さてこのワインですが熟成の極みでしょう早く飲んでしまわなければなりません。まずコルクは意外にしっかりしていて漏れなど一切ありません。しかし色は薄くグラスに注ぐと赤色は僅かに保っている程度で空気に触れすぎるとオレンジから茶色に変色していくのが目で見て分かる位脆いものです。香りはまさに熟成香、心地良い甘い香りとしか思い浮かびません。グラスを回しすぎない方が良いでしょう。これ以上置いておくと厭な酸が出てきます。

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2006年02月21日

Champagne Gonet Sulcova Blanc de Blancs Brut NV

wine-diary-0218.jpgたまにはシャンパーニュを飲んでみたいと思いセラーに残っていた最後の一本を開けました。ゴネ・シュルコヴァはエペルネに本拠を構えるRMですが、元々はヴェルチュー出身でル・メニル・シュル・オジェールに住んでいたシャルル・ゴネという栽培農家がそもそもの始まりです。
シャルル・ゴネの息子ジャックが畑を拡大して、その息子のヴァンサンが1985年栽培農家だけでは飽きたらず自分でシャンパーニュを造るために設立したのがこの会社です。畑は生まれ故郷コート・デ・ブランのヴェルチュー、ル・メニル・シュル・オジェール、そしてオジェールさらにはずっと南のオーブのバルボンヌ・ファイエルやモントグーに広げています。15ヘクタールの畑にはシャルドネ80%、ピノ・ノワール20%が植えられていて年産12万本のシャンパーニュを造っています。

さてこのシャンパーニュですが色は綺麗なグリーン色が鮮やかで、泡立ちも細かめ、香りはアーモンドと柑橘系の果物が混在した感じです。味わいは結構リッチで軍鶏のタタキによく合います。シャンパーニュとポン酢、私は大変良く調和すると思います。今の時期、河豚にはシャンパーニュがとてもよく似合います。

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2006年02月20日

Saint-Maurice Les Colonnades 2001 AC C?tes du Rh?ne Villages Saint-Maurice Domaine Viret

winediary001.jpgフランスはコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュのアペラシオンのワインです。村の名前はサン・モーリスで南部ローヌ川左岸の小さな区画です。造っているのは Alain & Philippe Viret 両氏でドメーヌでは10種類のワインを生産しています。
レ・コロナードは畑の名前で葡萄品種はグルナッシュ、ムールヴェードル、そして高い樹齢のカリニャンとのことです。葡萄は全て手摘みされ収穫量は25~30hl/haとかなり少なめです。醗酵の後24ヶ月という長い樽熟成の後瓶詰めされるとのことですがこのワイン、コラージュもフィルターも無し、さらには瓶詰め前の亜硫酸添加もないということです。

ずっしり重い(790グラム)ボトルに収まったこのワイン、色はかなり濃い暗赤色を呈し香りはローヌの一般的なものからは随分乖離しているようです。ダークチェリーのシロップ漬けのような香りにブルーベリージャムの香りといったらよいのでしょうか、しかし口に含むと意外に辛口です。濃厚なクレム・ド・カシスを辛口に仕立てたような味わいです。アルコール度数は15度と高く今飲んでも美味しいですが長期の保存も可能でしょう。

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2006年02月19日

Tintoralba Crianza 2002 Almansa DO Bodegas y Vi?edos en Higueruela-Alpera

wine-diary-0219.jpgスペイン南東部アルマンサD.O.に属する協同組合が作るワインで、フランス原産で今ではアルマンサの地ブドウと言える程になった品種ガルナッチャ・ティントレラ80%とシラー20%使用の赤ワインです。
スペインワインの海外のHPを見ると末端価格は6ユーロ前後なので、恐らく出荷価格は2ユーロ程のものだと思いますが実に良くできています。生産者のHPから「樹齢40年の葡萄から15hl/haという低い収穫量で年平均2万本生産され、フランス産とアメリカンオークの新樽で12ヶ月熟成させる」とのことですが、色は透明感はあるもののかなり濃い赤紫色を呈し、香りは気品のあるカシスやバニラを想像させます。果実味濃厚で余計なタンニンも感じません、大変飲みやすく仕上がっています。
フランスで同じように造ると最低でも4ユーロはつくと思いますがスペインは安いですね。

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2006年02月17日

finca Viladellops 03 (white barrel)

wine-diary-0090.jpgこれは驚きのワインです。スペインはペネデスの白ワインでシリアルナンバー1960、アルコール度数が13%という表示があるだけでキャップシールはかなり凝ったもの、ボトルの重さは920グラムもあります。
コルクはきめ細かい上質の物でエチケットと同じ花のデザインが焼き印されています。色は青みがかった薄いゴールド、香りは樽醗酵のシャルドネの典型だと思いましたが、調べてみると何とシャレッロとヴィオニエのブレンドでした。味はキレのある辛口で適度な樽の風味と調和しとても美味しいと思います。シャレッロといえばカヴァに使われる比較的お安い葡萄なのですがこんな立派なワインに仕上がるとは全くの不思議であります。

ワイナリーのサイトから「COUPAGE % Xarel.lo 13 (35%) -Xarel.lo 9 (25%)-Xarel.lo Rosado 103 (30%)-Viognier 18 (10%)」とのことで13とか9、103というのは畑の番号です。
ワインというものいろいろ飲めばいろんな事が分かってきます。知らないワインが今日も明日も世界中のどこかで新たに誕生しているのです。

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2006年02月16日

Mas des Chim?res Coteaux du Languedoc 2003 Domaine Guilhem Dard?

wine-diary-089.jpgモンペリエから車で約1時間、コトー・デュ・ラングドックの北の端オクトンという村で協同組合に葡萄を売っていたギレム・ダルデ氏は1993年独立し自分でワイン造りを始めたとの事です。造り始めて間もなく目を付けたのが雑誌ワイン・スペクテイターで1994年ヴィンテージから掲載しているようです。
さてこのワインですがグラスに注ぐと鮮やかな赤紫色を呈し、香りはカシスのリキュールを想像させます。口に含むと甘酸のバランスが良くタンニンは少し粗いように感じますが鴨胸肉のタタキと合わせると全く気にならなくなりました。

輸入元の資料によると「A.O.C.コトー・デュ・ラングドック、ブドウ品種はグルナッシュ40%、シラー35%、ムールヴェードル10%、カリニャン8%、サンソー7%で平均樹齢は21年、栽培面積は9.0ha、醸造後フレンチオークにて12ヶ月(新樽5%、その他3~5年使用)※マディラン、ポムロール等さまざまな生産者の使用樽を組合わせる。瓶熟6~8ヶ月、年間生産量は18,000本」とのことです。

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2006年02月15日

Arom C?tes du Rh?ne 2003 Les Vignerons de St Hilaire d’Ozilhan

wine-diary-091.jpg南部ローヌはアヴィニヨン近くローヌ川右岸のサン・イレール・ドジラン村など三つの村の農家が集まって造った協同組合はRen? Blisson率いる112人の組合員を抱え、735ヘクタールの葡萄畑を持ち年間37000ヘクトリットルのワインを産出しています。
組合では数多くのワインを造っていますがスタンダードはこのワインでアペラシオンはコート・デュ・ローヌ。手摘みで収穫されたグルナッシュ70%、シラー30%は品種別にタンクに入れられ28度で8日間かけ醗酵、タンクで熟成の後瓶詰めさらに2年間はセラーで寝かされ出荷を待ちます。
熟成に数年から数十年必要なボルドーの高級ワインがインターネットでバンバン売られ、2003年のクリュ・クラッセを「今飲んで旨い」などと煽っているワイン業者が多い日本の販売事情を彼らは知らないでしょうね。いくら早飲みの時代とは云え樽熟成に2年を要するグラン・ヴァンは瓶詰めしてからセラーで寝かせる期間は最低4年必要と考えます。

さてこのワインとても綺麗なガーネット色を呈し、艶があります。香りはブルーベリージャムのようです。味は思ったよりも甘くなくクセもありません。比内地鶏の手羽を網焼きしてワインと合わせたらバッチリでした。

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2006年02月14日

Davila Rias Baixas Rosal 2004 Adegas Valmi?or

wine-diary-090.jpgスペインはリアス・バイシャスDOのワインで、単一のアルバリーニョではない「Davila」の葡萄品種構成は55 % Albari?o、30 % Loureiro、15 % Treixaduraとのことです。
色はライムを絞ったジュースの色、香りは独特でアルバリーニョだけの物とそんなに差はありませんが、味はどちらかというとあっさりスッキリといった印象で、いくらでも飲んでしまいそうです。薄いと云えばそれまでですが微妙な苦みなどがないので飲みやすいのはむしろこちらの方かも知れません。
食べ物は選ばないオールマイティーなワインだと思います。比内地鶏のスープでとれたての椎茸や湯葉、白金豚肩ロース、そして地元農家の水菜を鍋にポン酢で頂きましたがどの素材とも相性がよいと思います。ポン酢に合うと云うことでしょうか?

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2006年02月13日

古いボルドー偽造ワインにご注意!

今頃こんな事叫んでも遅すぎます。今日の読売オンラインにこんな事が書かれていますが、私は今から17年も前から申し上げております。http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/drink/wnews/20060213gr02.htm
その頃はまだバブル全盛期、私が掴まされた偽物は 1986年ヴィンテージのDRCの Montrachet 、ご丁寧にウィルソン・アンド・ダニエルズの肩ラベルまで貼ってありました。古いボルドーだけではありません。DRCワイン全般、ペトリュス全ヴィンテージ、ラフィットやラトゥール、みんなの欲しがるコシュ・デュリーやスクリーミング・イーグルに至るまで偽物だらけの日本ワイン市場。アンリ・ジャイエールなど飲んだ人が殆どいないのですから偽物かどうか判らないのが現状です。

H.ジャイエールは以前から申し上げているようにパリのヴリナのお店でかなり飲んでおり、本物と偽物の区別は判ります。実際ご自宅に伺い数ヴィンテージはテイスティングさせて頂き、さらに何年か通う内に売ってくれるようにもなりました。ワインは永年親しんでこそいろいろ理解できるというモノであります。欲しがる人が多い世界に偽物が登場します。世界中には美味しいワインが山ほどありますが評論家や漫画が取り立てて騒ぐのはそのごく一部のワインだけなのです。騒がれたワインは馬鹿高い価格で売られるようになり、そうなると登場するのが偽物ワインであります。

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C?tes du Rh?ne Roche Sauve 2001 Domaine La Favette

wine-diary-088.jpg珍しくネットで見つけたお店に訪問することに。とある鱸があるとのことで伺いましたが勿論今はシーズンオフ。その代わりにプリプリの殻付き牡蠣が生で出てきました。「生牡蠣にはシャブリ」誰が云ったのか知りませんが、合わないのはシャブリだけではありません、「五郎」とかいう芋焼酎との相性も良くありませんね。しかしこの生牡蠣はとてもレベルの高い旨いもの。できればお醤油は不要でしょうと申し上げたかったのですが、初対面でいきなりは申せません。
そのあとおつまみは島らっきょうと豚頬の干物、そしてお目当てのピッツァ・マルゲリータはとても大きな迫力ある一皿。底が所々焦げていることを除けば私は好みの味であります。そしてボードのメニューから馬刺しのバラを注文しましたがなかなかの美味。薩摩地鶏のタタキも胸肉と腿と両方頂けて格安な価格設定で満足の味。今日は焼酎三昧で終わろうかと・・・。

この店のマスターは何とピアノの先生。ディヌ・リパッティとアンセルメの指揮によるシューマンのコンチェルト、リヒテルの1966年頃の実況論音のCDなど聴かせて頂き大満足。リストのロ短調ソナタを最後まで聴けなかったのが残念。しかし西宮北口にたどり着いたらやはり箕面行き最終接続便に辛うじて乗車できました。最後まで聴いていたらタクシー代が高くついたでしょうね。正解正解!
で、家に着いてとりあえず一杯だけと思って開けたのがこのワイン。裏ラベルを読むとヴィエイユ・ヴィーニュのカリニャンだけで造られているというこのワイン、12ヶ月の樽熟成ですがそんなに樽樽していません。果実味が凝縮されている割に変な甘さもありません。かなりハイレベルだと思います。Philippe Faure という人物が造るこのワイン、ボトルも重たい物を使ってますし今後期待できる生産者であると見ました。

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2006年02月12日

Don Tommaso Chianti Classico 2001 Fattoria Le Corti

wine-diary-087.jpg比較対象にちょっと贅沢なワインも飲んでみることに、定価で4000円なので昨日までのワインの倍位します。ファットリア・レ・コルティは名門貴族コルシーニ家が経営するキアンティはサン・カシアーノ・イン・ヴァル・ディ・ペーザにあるワイナリーです。ころころ変わるイタリアワインの法律によりこのワインの葡萄品種構成はサンジョヴェーゼ85%、メルロー15%とのことです。
まず気になるのはコルクが短いことです。これだけの価格になるともっと長いコルクを使って頂きたいと思います。その質も大したことありません。香りは閉じています。グラスに注ぐと色はかなり濃いダークルビーと云えば聞こえがよいかも知れませんが暗赤色、濁り気味なのは好ましく思いません。味はしっかりとしたタンニン、密度の高い凝縮された旨味成分は分かるのですがまだまだ飲み頃とは申せませんね。

あと5年位は瓶熟成が必要なようです。しかし比内地鶏のローストとは相性がよいようです。ワインは合わせる食材によって旨くも不味くもなる実に不思議な飲み物です。ワインだけ味わってどうのこうのと言わずに食事とのバランスを考えながら飲むのが楽しい試みと申せましょう。

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2006年02月11日

Rosso dei Notri IGT Toscana 2004 Azienda Agricola Tua Rita

wine-diary-084.jpgイタリアワインの普段飲みベストを自分なりに探しております。今日開けたのは巷でかなり人気の高いと云われるトゥア・リータの物です。まずコルクを抜くと洗練された葡萄の香りが嬉しく、グラスに注ぐと大変綺麗な赤紫色を呈していてさらに期待が高まります。口に含むと上質のボルドーワインの若い頃に似た味わいがあります。果実味が多くタンニンは極めて粒子の細かい、まさに上質なワインの証であります。

輸入元の資料によれば「 葡萄品種はサンジョヴェーゼ60%、メルロー30% シラー10%で生産量は35000本、樹齢はサンジョヴェーゼ約20年、メルロー5年、シラー5年と比較的若く、醸造は葡萄品種により異なり、メルロー、シラーは発酵後バリックにてマロラクティック発酵させ、サンジョヴェベーゼと合わせられ、全体の20%を2年使用のバリックで約3ヶ月熟成、あとはタンク熟成の後ブレンド、ノン・フィルター」とのことです。
¥2300とは思えない実に良くできたワインです。気を付けなければならないのはこのワインも大量の澱があり、飲む直前にデカンタした方が無難です。

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2006年02月10日

M'ama non M'ama Rosso di Toscana 2003 Fattoria Poggiopiano Stefano Bartoli

wine-diary-083.jpg最近はイタリアワインのデイリーを求めつつぼちぼち飲んでいます。今日は久し振りに「こんなワイン買いました」に載せたいフランスはボルドーのワインを買ってしまいましたが、公表するとちょっと顰蹙を買うかも知れませんので内緒に!
さてこのイタリアワインですが花びらを一枚ずつとって占う「花占い」のときの言葉「愛してる、愛してない、愛してる・・・」との意味とか、中身はIGTロッソ・ディ・トスカーナ。サンジョヴェーゼ85%とカベルネ・メルローのブレンドで樽は使わずフルーティーさを前面に出したカジュアルワインとか。しかし大量の澱が発生していますので一般の方が飲むと面食らうでしょうね。
輸入元の説明によると生産者ポッジョピアーノは「1993年バルトリ家によって設立。創立当初から醸造家を担当していたのが、あの有名エノロゴ、ルカ・ダトーマです。それまで補助品種としてしか考えられてなかったコロリーノ種が『ワインの構造を支え奥行きを持たせることができる』と確信し、サンジョヴェーゼとのブレンド『ロッソ・ディ・セーラ』を発表。一躍、スーパータスカンの仲間入りを果たしました。そして2005年3月には、ルカからマテューラ社(エノロゴ集団)代表のアッテリオ・パーリ氏本人と個人契約を結びました」とのことです。

今飲んですぐ美味しいワインですが、恐らく倒立状態で箱詰めされるのでしょうか瓶口に澱が付着しています。飲む前に瓶を揺さぶり立ててしばらく置いてから、できればデカンタして飲んだらなお一層旨いと思います。¥1900はお買い得と言えます。

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2006年02月08日

Cantalupi Riserva Salice Salentino DOC 2002 Conti Zecca

wine-diary-073.jpgコンティ・ゼッカはイタリア半島を長靴に例えると踵の部分となるプーリア州にあります。最近は今まで殆ど輸入されなかったイタリア南部のワインまで入るようになり喜ばしいことだと思います。
さてコルクを抜くとかなり変わった香りがテーブルの上に広がってきます。輸入元の説明によると「ネグラマーロ主体。やや濃いルビー色で独自の濃密な香りがあります。ビロードのようになめらかで、温かな質感のワイン。熟成するとより光沢を持ってきます」とのことです。葡萄品種はネグラマーロ80%、マルヴァジーア・ネーラ20%を除梗し、ソフト・プレスかけてから12日間マセラシオンの後28度から30度の温度で発酵、3000リットルのオーク樽で12ヶ月熟成するというワインです。

色はやや濁ったようなガーネット、味はかなり濃いめのベリー系にスパイスを混ぜたような複雑さと表現したらよいのでしょうか、私は滅多に食べませんがタレ焼きの焼き肉には合うと思います。
ちょっとクセのあるワインですので好みは分かれるでしょうが例えば猪の煮込みのパスタなどには合うでしょうね。このワインも定価で¥2100とお手頃です。

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2006年02月07日

Viticcio Chianti Classico 2003 Fattoria Viticcio

wine-diary-072.jpg
フィレンツェから南へシエナとの中間、即ちキアンティ・クラッシコのど真ん中とも言えるグレーヴェにあるファットリア・ヴィティッチオの最もスタンダードなワインです。このワイナリーは数多い高級ワインも造っているのですがこのDOCGキアンティ・クラッシコを飲むとそれらのハイ・グレード物が如何に旨いかが分かると云うものです。
まずコルクを抜いたときの香りが飛び出てくるように感じます。サンジョヴェーゼのアロマですが実に素直な葡萄の香りだと思います。グラスに注ぐとかなり濃い赤紫色を呈して色には輝きがあります。最初は残留亜硫酸を感じますがそんなに気になるものでもありません。味は果実味タップリで樽も効かせすぎずで今飲むには丁度良いと思います。

調べてみると葡萄品種はサンジョヴェーゼ90%、メルロー10%、温度管理されたステンレスの醗酵槽で醸造、樽熟成は12ヶ月、その後瓶詰めしてから3ヶ月以上待って出荷されます。
定価が¥2100でこんな美味しいワインがあるとはちょっと驚きです。
箕面は桜ヶ丘の家族庵で持ち帰り用の鍋焼きうどんを買いましたが、ご主人が厨房に息子さんと共に立っておられました。昔池田の呉羽の里にあった頃は夜11時まで営業しておられましたが今は8時まで。このお店とは30年以上のお付き合いです。

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2006年02月06日

Bourgogne Chardonnay 2004 Mis en bouteille par Jacques Parent

wine-diary-071.jpg裏ラベルには「ドメーヌ・パラン ブルゴーニュ・シャルドネ」とありますが表ラベルからはそのことが読み取れません。パランはポマールのドメーヌ兼ネゴシアンですのでこの白ワインはネゴシアンとしてのジャック・パランの物と云うことになります。輸入業者としてはきっちりご理解頂きたいと思います。
さて赤屋が造る白ワイン「どんなんかなあ?」と思って開けましたが、かなりの残留亜硫酸があります。ですからしばらく放置してグラスに注ぐと色は綺麗なグリーン色を呈しています。スキンコンタクトの時間を多くとっているのでしょうか、香りはメロンのようなフルーツの香りがします。余計な樽も感じませんのでかなりハイレベルなシャルドネかも知れません。しかし樹が若いのでしょう青臭さは否めません。
今日は鴨鍋、昆布出汁にビーフブイヨンを足して鍋出汁に、具は椎茸、白菜、豆腐に湯葉と至ってシンプル。おろしポン酢に九条葱と柚子胡椒を入れるのが我が家流。鴨はイカリスーパーで買いましたが実に柔らかい良質の物、やはりイカリは信頼できます。ブイヨンもイカリの物です。鍋出汁を毎日変えることにより変化を楽しんでいます。我が家では冬場は殆ど鍋であります。

で、この白ワインですがポン酢で食べる鍋との相性は抜群であります。結構酸があるので相性がよいのでしょう、クセのない鴨なので赤ワインでない方が良かったのかも知れません。ですが今日の主役は湯葉かも? 最近ブログで知った京都近清のさしみ湯葉。九代目ご主人の心意気が伝わります、滅多に食べない漬け物もここのはとても旨いです。特に千枚漬けは出色!http://www.doblog.com/weblog/myblog/4780 

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2006年02月05日

Muscadet 2005 Domaine Jo Landron

wine-diary-71.jpgミュスカデの類には3つのアペラシオンがあります。気を付けねばならないことはまず最初に制定されたアペラシオンが Muscadet des Coteaux de la Loire とMuscadet de S?vre et Maine で1936年11月14日であるという事、何も付け加えられていないMuscadet は約一年後の1937年9月23日公布されています。葡萄品種は単に melon または melon de bourgogne と書いてある教科書が多いですが、リーブル・ルージュによるとセパージュは Muscadet との記述があります。ミュスカデと云うワインの葡萄品種はミュスカデと云うことになります。勿論呼び方が違うだけで同じ葡萄品種です。

でこのワインですがまるで水みたいに薄いです。色は薄いグリーン香りも薄く何もかも水で薄めたようなワインです。

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2006年02月03日

Gevrey Chambertin Clos Prieur 2003 Maison Jean-Philippe Marchand

wine-diary-069.jpgいつも見慣れたのではない、一風変わったジャン・フィリップ・マルシャンのエチケットです。リューディの名前「クロ・プリュール」がついているただの村名ジュヴレイ・シャンベルタンのワインであります。ワインの醸造熟成そして瓶詰めはマルシャンが行っていますが葡萄は契約栽培農家のものでドメーヌ物ではありません。
まずまずの長さのブション、香りはまだ閉じていますが色はかなり濃い綺麗な赤紫色を呈しています。少し残留亜硫酸を感じますが、まあ一般レベルということでしょうか? 味はと言うと色からは想像しにくい希薄な感じです。決して悪くはありませんが、まあ、こんな物と云うことです。自宅のセラーが満杯になり(もう1基あるのですがコンセントを入れてないので使っていない)、ピアノの部屋(エアコン無し)に並べていたら室内は何と6度、ワインが冷たすぎたから味が出なかったのでしょう。

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2006年02月02日

クードポール第249回ワインを楽しむ会

queuer-de-porc-001.jpgアミューズはフォアグラのフラン、ソース・ペリグールです。偶然にも先日のワイン大学と同じ。寒い日の最初の一皿は温かい料理が有り難い!

queuer-de-porc-002.jpg前菜の順番を変え、蒸しアワビのサラダを先に。とても大きな三陸産のアワビを蒸し上げ冷やしてからスライス、ソースはアワビの肝ソース。

queuer-de-porc-003.jpg次の前菜はホワイトアスパラと紋甲烏賊のソテー。ホワイトアスパラは春の季節物と思っておりましたが、もう出ているのですね。

queuer-de-porc-004.jpg魚は太刀魚のムニエル、焦がしバターでシンプルに。ガルニチュールはラタトゥイユ。太い見事な太刀魚は日本海の物でしょうね、「銀平」とまではいきませんが良質の脂がのった旨い太刀魚です。

queuer-de-porc-005.jpg今日のメインはお肉の代わりにブイヤベースです。メバル、伊勢海老、蛤、ホタテなど海の幸たっぷり。伊勢海老は一人に片身が付けられます。

queuer-de-porc-006.jpgデセールは名物タルト・タターン。


ワインは次の通りです。
1. Chablis Vieilles Vignes 2004 Domaine Vocoret et Fils
2. Champagne Henri Goutorbe Club de Viticulteurs Brut 1998 Grand Cru
3. Les Arums de Lagrange 2002 AC Bordeaux
4. Tavel 2004 Chateau de S?gri?s
5. Corton-Charlemagne 2003 Domaine Denis P?re et Fils
6. Chateau Bel Orme Tronquoy de Lalande 1975 AC Haut-M?doc
7. Brisi Vino Passito 2000 IGT Calabria Fattoria San Francesco
今日のシャンパーニュはパーフェクトの状態です。さすがはプレミアム物、泡の細かさはピカイチ! その泡がゆっくり立ち上る様は液体の濃度が高い証拠です。名前だけのプレミアムブランドが多い中、本物に出会うと嬉しくなります。シャンパーニュはきっちり造られ、第2次発酵の過程に問題がなければ必ずと言ってよい位柑橘系の香りが出ます。
タヴェル・ロゼの中で最も旨いと云って過言でないアンリ・ド・ランザック氏が造るシャトー・セグリエス。毎年信頼を裏切らない卓越したワインですがレストランではあまり見掛けません。
コルトン・シャルルマーニュの2003年は秀逸な仕上がりです。色こそ薄いですがこれは新樽を殆ど使わないので当たり前、勿論まだ固いのですが液体濃度は予想よりも高く5年先あるいは10年先が楽しみです。75年のオー・メドックはパーフェクト。30年の熟成の極みと言えるでしょう、色香り味と3拍子揃ったボルドー。最後のヴィノ・パッシートも素晴らしい状態、地葡萄品種 Greco 100%で造られる香り高い逸品。

posted by: Georges : 2006年02月02日

2006年02月01日

Vin d'Alsace Pinot Gris 2003 Domaine Georges et Claude Freyburger

wine-diary-068.jpgアルザスのピノ・グリです。Haut-Rhin県 Bergheim の生産者なので場所は非常に恵まれているはずです。実際コルマールの北に広がるリボーヴィレ地区には数多くのグラン・クリュやクロがあります。
Bergheim では Louis Freyburger という生産者はそこそこ名が通っていますがこの生産者は私は知りません。とりあえずコルクを抜いてグラスに注ぐと色はゴールド、香りは甘く口に含むと妙な苦みが感じられます。基本的には甘い訳ですが舌に残る渋みは好ましくありません。アルコール度数は高くやはり2003年の暑すぎたことが原因でしょうか、失敗作でしょうね。まあワインは飲んでみてなんぼの物、こんな時もあります。

posted by: Georges : 2006年02月01日

2006年01月31日

Beaujolais-Villages 2005 Domaine Ruet

wine-diary-067.jpgボージョレ・ヴィラージュのプリムールではない2005年です。Mis en Bouteille au Domaine Christiane-Jean-Paul Ruet と明記されています。ヌーヴォでないということはマセラシオン・カルボニックは用いていないということですが、飛行機で輸入したのでしょうか?
色は大変健全と云うべき綺麗な紫色を呈していますが、甘ったるい香りは皆無です。最初はやはり亜硫酸の影響でしょうか「何やこれ?」と思ったのですがしばらく置いてテイスティングすると意外や意外! 結構イケるではありませんか。
しっかりし過ぎる訳ではありませんが酸はハイレベル、果実味もありバランスは良好です。しかしこういったドライなボージョレは一般には敬遠されるのでしょうね。
ワイン大学メンバーさんの一部の方にはお知らせしましたが、ブルゴーニュはニュイの著名な生産者ドニ・モルテが自殺したという一報が入っております。詳細は不明ですが http://perso.wanadoo.fr/bourgogne-seikatsu/ をご覧になればお分かり頂けると思います。

posted by: Georges : 2006年01月31日

2006年01月29日

Chateau Bonnet 2003 AC Entre-2-Mers Andr? Lurton

wine-diary-066.jpg普段飲みのワインでも随分高品質の物がありますが、残念ながら雑誌や漫画は取り上げません。
シャトー・ボネは著名なアンドレ・リュルトン氏が現在住んでいるアントル・ドゥー・メールにあるシャトーです。氏は他にラ・ルーヴィエールやクリュ・クラッセのドーザック等も所有、まさにビッグ・オーナーであります。シャトー・ボネは畑の面積何と225ヘクタールという巨大な農園ですが自分が住んでいるだけあってワイン造りは大変丁寧です。

さてこの2003年は葡萄の果皮をすぐ取り除かないでしばらく浸しておく手法を取っているのでしょう、とても緑色が濃く残っており、しかも透明度は高く綺麗に輝いています。香りは葡萄のフレッシュな感じで味わいもフルーティーそのもの、香りだけからは「やはり03年は甘いのかな」と思ったのですが、飲んでみると辛口に仕上がっています。地鶏白菜椎茸に湯葉という家庭鍋には樽とは無縁のこんなワインがよく合います。
白ワイン用の葡萄畑は103ヘクタール、ソーヴィニョン45%、セミヨン45%、ミュスカデル10%の割合で植えられています。実にバランスの良いボルドー白ワインの基本的存在であります。希望小売価格 ¥1600 なので是非お試しを!

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2006年01月28日

Bad Vintage Club 神戸三宮

うっかり消してしまいました。
ネットで知ったワイン会です。ヴィンテージの悪い年にお生まれになった方々のお集まりでしょう、1965や1968あるいは1950年なども含まれるのでしょうか、私の1952年というのはそんなに悪い年ではないので準会員での参加となりました。
乾杯は Delamotte 私の好みで「もっともっと、ドラモット」と流行って頂きたいブランドであります。ローランペリエのグループでありお高い Salon も同じディディエ・デュポンという支配人が取り仕切っております。ラッキーなことに次に頂戴したのは Krug Grand Cuvee 目新しい最新のボトルです。瓶の形まで変わったのでしょうか外観は高級シャンパーニュに相応しい誠に豪華絢爛、ピッカピカであります。ブションは開けた途端にパッと開く状態の良いもので大いに期待しましたが、飲んでみると「・・・・何やこれ・・・・」どうしたことでしょう、昔のあの蜂蜜香やふくよかな旨味が全く感じられません。薄っぺらい酸が舌をアタックするだけの液体でしかありません。
しかしその他のワインは状態も良く大勢の人が持ち寄るためいろんな種類のワインを飲ませて頂き感謝感激! 私達のテーブルでは Chateau Certan-Giraud 1998、Clos de Tart 1997、Chateau Rauzan-Gassies 1977など美味しく頂きました。

KRUGの凋落ぶりには非常に驚きました。外観だけのシャンパーニュ、ボトルのデザインは天下一品なのですが中身がこれ程変われば昔のクリュギストは皆嘆くことでしょう。
クリュッグはランス市内に生産拠点があり今までに3度訪問しましたが確か2回目の訪問ではランス駅前にあった当時の一つ星レストラン、ル・フローレンスで社長アンリにご馳走になり、その時飲ませて頂いた Clos du Mesnil 1979 はフルート・グラスの底から無数の細かい泡が実にゆっくりと立ち上ってくるのが今でも忘れられません。そんなクリュッグが変わってしまったのはやはりレミーの傘下から外れLVMHの支配下に置かれてからだと私は思います。
クリュッグの一番基本となるグラン・キュヴェは白いラベルの時代だけ、ミレジムは1985年を最後に買わなくなりました。元々ロゼは私は旨いとは思ったことがありません。朝日ビールが輸入していた頃からのお付き合いでしたが1989年をリリースした頃には全く買わないブランドとなりました。
値段が高ければそれだけでご満足な方が世の中には5万とおられます。しかしロデレールのクリスタルもそうですが、私は好みではありません。
あとで飲ませて頂いた Salon 1995 ラックさん輸入の正規品は味香り泡の状態もパーフェクト、こんなサロンを頂いたのは何年ぶりでしょうか? 正規品以外ではシェリー香が鼻を突きとても飲めたものではありません。ですが正規品であっても定価的には12000円が限界、それ以上の価値はハッキリ申し上げてありません。

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2006年01月27日

Beaune Clos du Dessus des Marconnets 2002 Domaine Pierre Labet

wine-diary-064.jpgワインを理解するということはとにかく飲んでみること即ち実践あるのみで、書物を読んで飲んだような気になってはいけません。他人がどう言おうが自分の舌を信じて飲み比べをすることが大切です。
世間(と云っても一部の雑誌や漫画)が騒いでいるワインを追い求めるのは商業的な戦略に引っかかっているだけで賢者の選択ではありません。人知れずそっと咲く綺麗な花を知らない人が多い訳で、無名のワインの中から将来のスターを見つけ出すことこそ大事だと私は思います。

今日は我が住居近くのボニリさんの試飲会、飲んだのは(ボニリさんの表記で)
1)ル・グランムートン・ノワール 2002 シャルドネ・ヴィオニエ VDP d’oc 
2)ブルゴーニュ ブラン シャルドネ VV 2002 / ピエール・ラベ 
3)モンタニー 2003 レ・ギニョット / ミシェル・アンドレオッティ
4)モンタニー 1級畑 2003 / ミシェル・アンドレオッティ
5)モンタニー 1級畑 2004 / ミシェル・アンドレオッティ
6)ボーヌ 白 クロ・デュ・デッス・デ・マルコネ 2002 / ピエール・ラベ
7)ランスピラシオン・デ・ミオドー 2003 / ベルジュラック 
8)ル・グランムートン・ノワール 2001 カベルネ・シラー フランスVDP d’oc
9)ボーヌ 赤 クロ・デュ・デッス・デ・マルコネ 2003 / ピエール・ラベ
10)ジュヴレシャンベルタン ラ・ジャスティス 2002 / レイマリー
11)シャンボール・ミュジニー 1級畑 オー・ゼシャンジュ 2001 / レイマリー
12)チェンナトイオ キャンティ・クラシコ 2002 / トスカーナ
13)ボスコ ロッソ・デイ・モンタルチーノ 2003 
14)オフェオ・サティロ・ダンザンテ 2001 IGT イタリア シチリア
15)エトゥルスコ 赤 2000 IGT イタリア トスカーナ
16)キャンティクラシコ 2001 モンセネセ / アンジェリーニ
17)コートデュローヌ 2003 / JJ ボメ
18)ジゴンダス 2000 / ベラール・ペール
19)シャトーヌフデュパプ 2002 / テール・フェルム
20)サンジョセフ 赤 2000 / ベラール・ペール
試飲が終わってから近所のチャイニーズ綉花へ、今日のトップはこのボーヌの白でしょうか。

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2006年01月25日

Saumur Cuvee Vent du Nord 2004 Domaine des Guyons Franck et Ingrid Bimont

wine-diary-058.jpgロワールは中流域ソミュール・アペラシオンの白ワインです。去年リリースされた2002年は「?」という感じでしたが2004年はキリッとした辛口に仕上がり果実味豊富でミネラル感もあり、酸がしっかりしていて食事との相性も良しと驚く程の変化です。ワインは毎年味が違って当たり前ですが、2002年の妙に甘ったるくシュナン臭さが鼻につくワインとは全く別物のように感じます。
フィルターをかけないためか少し澱のような物が舞っていますが色は自然な緑がかった黄色というかかなり薄い色です。香りは洋梨のような果実の香りが顕著で麦藁のストローを噛んだときの匂いはあまりありません。グリーンオリーヴとモッツァレラチーズのピッツァとの相性も良くベーコンと水菜の温かいサラダともよく合います。

輸入元の資料によると「ブドウ品種はシュナン・ブラン100%で平均樹齢は35年、栽培面積は2ha、単位収穫量は50hl/ha、平均年間生産量は11,000本、熟成期間は12ヶ月で、醸造はコンクリート・タンク使用(樽使用一切なし)」とのことです。
葡萄栽培にはできる限り化学物質は使わないとのことですが「ワインは飲み頃と判断するまでリリースせず、地下のカーヴで熟成させたあとに瓶詰めし、友人達と共同所有している『ギャラリー』と呼ばれる場所で出荷を待ちます。このギャラリーは5キロにおよぶ地下道で、完全に光を遮断(電球もなく、懐中電灯しか使えない!)。温度12度、湿度は80%と、保管には最適の場所と言えます」という輸入元の説明から分かるように「出来たワインはさっさと出荷して売りさばく」タイプの商業至上主義の生産者ではありません。

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2006年01月23日

Villa di Vetrice Chianti Rufina Vini del Signor Grato 2001 Grati

Chianti Rufina 2001キアンティ・ルフィーナといえば昔イタリアに行ってた頃よく飲んだワインの一つです。当時確か100リラが日本円に換算すると6円はしなかったはずでした。で、街場のリストランテと呼ばれる高級店に行っても8000リラはしませんでした。即ちレストランで飲んだところで当時の日本円で500円足らずということになります。
ということはレストランの仕入れ価格で3000リラ程度、日本円で150円程度という計算です。イタリアワインは昔からフランスワインと比べるとかなり格安だったのです。まあ当時の円高は今から思えば異常だったかも知れませんが・・・

今日はブエノスアイレスにお住まいになっていた方とお話しをしていました。アルゼンチンで普通の人が飲むワインはマーケットプライスで1ドル以下1リットルで1ドル程度の物。輸出用の物はそれより高級ですが、以前私が述べたようにチリも同じく1ケースで15ドルは下らないという価格です。即ち1本1ドル25セントから1ドル50セント程の物なのです。日本酒が3リットルの紙パックに入った物が1000円程度で売られていますがリッターあたり3ドル弱、日本人は酒税の関係でしょうか高い高いお酒を買わされていることになります。
世界中で最も高いワインを飲んでいる国は何と日本とのこと、一本平均9ドルを超えるとのことですが、ワイン文化のない我が国では当たり前かも知れませんね。
前置きが長くなりましたが、このワインは昔懐かしいキアンティの香り、味のするワインです。サンジョヴェーゼ 90%、カナイオーロ 7%、コロリーノ 3%の混醸とのことですが1970年代からワインに親しんでいる私にとってはやっぱりこれがキアンティの原点であるような気がします。できれば1000円までで売って頂きたいと思います。

ワイン大学第251回メニュー・ワインのご案内

1月26日木曜日午後7時開催のル・ジャルダン、次の通り決まりました。
メニュー
フォアグラと金時人参のフラン、ソース・ペリグール
オマール海老、ビーツ、菜の花のサラダ、エシャロット・ヴィネグレット
鮮魚とズワイガニのクネル、柚子の香り、白菜と牡蠣のソース
仔羊鞍下肉のタイム蒸し、グリンペッパーのガレット添え
蜂蜜のヌガーグラス、フランボワーズのソースと共に
ワインリスト
1. Champagne Christian Bourmault Cuvee Grand Eloge Blanc de Blancs Brut NV
2. Vouvray Clos de Rougemont abbaye de Marmoutier Sec 2004 Domaine Vigneau
Chevereau
3. Pernand-Vergelesses Blanc 2003 Domaine Denis Pere et Fils
4. Corton-Charlemagne 2001 Domaine Denis Pere et Fils
5. Chateau Beychevelle 1993 AC Saint-Julien
6. Chateau Leoville Las Cases 1979 AC Saint-Julien

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2006年01月22日

La Frontiere Grande Cuvee Cabernet Sauvignon 2004 Vin de Pays d'Oc Mis en Bouteille par Bergerie

wine-diary-056.jpgブションには Vigobles du Sud de la France と表示があり、エチケットの片隅に Pezenas の場所があるため恐らくドメーヌ・ポール・マスが生産に関与していると思います。開けてみるとやはりそのようです。果実味が豊かでタンニンもそこそこ、酸もしっかりありバランスは良好です。残留亜硫酸も気になりませんので普段の食事にはよいと思います。
ちなみに本日は焼きそば。黒豚の切り落とし・玉葱・ピーマン・キャベツを炒め、別フライパンでお気に入りの玉子入り麺をオリーヴオイルで熱して具と合わせます。塩胡椒と嵯峨野匠庵野菜ソースで軽く味付け。具と麺が半々位の野菜炒めみたいな焼きそば。

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2006年01月20日

Riesling Tradition 2003 Weingut Schloss Gobelsburg Kamptal Austria

Riesling Tradition 2003.jpgオーストリアのリースリングですが先日のワイン会でとても甘く感じたので再検証することに。
まずコルクの質は問題ありません、何が問題かというと縦方向に亀裂のあるコルクは私の経験上それが内部にあろうが外部に出ていようがどちらもダメだと思います。次に多孔質であるから当たり前なのですが黒い斑点の大きな物は問題です、ボロボロになりやすいですし。
で、香りですが先日はアルザスのリースリングからすればかなり異質な香りだと感じたのですが、改めて大きなグラスで試してみたらドイツのそれもライン川沿いではないリースリングみたいに思います。色は青みがかった黄金色で輝きがあります。
口に含むとやはりかなりの甘さが感じられ、糖度を測る器具など持ち合わせていませんがドイツワインで云う「シュペートレーゼ」位の糖度はあると思います。

輸入元の説明では「 格付 : クヴァリテーツヴァイン、ブドウ品種 : リースリング 100 %、平均樹齢 : 30 年、土壌 : 片麻岩、雲母片岩、栽培面積 : 約 1 ha、単位収穫量 : 35 hl/ha、醸造 : 大樽( 2,700 l )醗酵、大樽熟成 18ヶ月、平均年間生産量 : 5,000 本、味のタイプ : 白・辛口」と明記されてますが、どう考えても「辛口」とは思えません。食後まで冷蔵庫で冷やしアーモンドを囓りながら頂くには美味しいワインです。デザートワイン向きでしょう。

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2006年01月19日

中国料理「麒麟」 

「麒麟」恐らく海鮮中国料理としては関西一と申し上げて良い店だと思います。この時期なのに1キロは下らない「あこう」がピチピチ跳ねながら登場、一同唖然となります。予約の際お願いしておいたのですが「まあ、無理やと思いますが・・・」とのご主人の弁に半ば諦めていたのですが実際目の前で生きた姿を拝めたので嬉しくなりました。今日はシラサエビやミル貝それとシェル付き牡蠣も入っています。ホワイトボードにはその日の献立がずらりと書き並べてあります。

で、選んだのは次の通りです。
wine-diary_031.jpeg鯛中華風刺身、
wine-diary_032.jpeg鴨ロース、
wine-diary_033.jpeg水餃子、
wine-diary_034.jpegシラサエビボイル、
wine-diary_035.jpegミル貝蒸し物、
wine-diary_036.jpeg鶏唐揚げ葱ソース
wine-diary_037.jpeg牡蠣蒸し物麒麟風、このプリプリの牡蠣が3個で何と驚きの¥750という安さです。
wine-diary-038.jpeg伊勢海老葱生姜炒め、
wine-diary_040.jpegワタリガニの春雨鍋、
wine-diary_043.jpegあこう清蒸、
他、茄子冷製、油菜心オイスターソース、雲子麻婆豆腐風、香港焼きそば、汁そば、など注文しました。6人でビール数本紹興酒8年物4本飲んで1人1万円弱という驚異的な安さです。あこうは完璧な火の通り具合ですから、香港で食べるより旨いと私は思います。シラサエビも生きたままの物を蒸すので身がプリプリの状態、さらに牡蠣は絶品の旨さ、辺鄙なところにありますが是非一度お出かけ下さ い。

>strong>中国料理「麒麟」>/strong>
 神戸市東灘区本庄町3-6-12 電話 078-412-1812
余談ですが、味付けは割りと単純なのであれこれいろいろ食べるより調理法の違いで何品か選んだ方が賢明です。しかしあの値段でこれだけの新鮮な物が食べれるのは恐らくここしかないでしょう。
一度試してみて下さい。6人か8人でなければテーブルは囲めません、強いて言えばこれが欠点でしょうか? 少人数の場合はカウンターになります。昨日は価格の高い物ばかり注文したつもりですがそれでも1人一万円以下です。

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2006年01月18日

Selzer Osterberg Riesling Auslese 2003 Rheinhessen Fritz Windisch

wine-diary-030.jpg面白いボトルを見つけて格安で買いましたがネットで調べてみたら何と41.95ドルもするので何かイベントの時に開けようと思います。ヴァイオリンの形のボトルというのは私のワイン経験では初めてです。ひょこいがんだ形のヌフ・パプや魚の形のボトルはよく見掛けますが・・・。そう言えば昔よく見掛けたキャンティの首長ボトル、最近見ませんね。
ボトルの重さは気が付いた物は計るようにしていますが、高級ワインはやはり分厚い重いボトルに入っている物が信頼できると思います。船で運ぶ場合あまり価格には影響しませんが飛行機で輸入するにはちと勿体ない話ですが・・・。

今年のVinexpoはアジアで開催されます、日本ではなく香港での開催なので久し振りに出掛けようと思います。場所は香港島ワンチャイなので恐らくグランド・ハイアットや周辺のホテルは馬鹿高くなることでしょう。セントラルやチムシャツイも同様でしょうが・・・まだ少しはましなように思います。で、ワインの展示会も大事ですがやはり香港まで行くなら広東料理を食べるべきでしょう。
フカヒレについて一言。日本で流行っているフカヒレの姿煮、香港の食通は絶対に食べません。フカヒレは一本の繊維が太い物が高級で鰭の形のまま出てくればお皿に乗れない位の大きさになってしまうのですが、決して鰭のままでは食しません。繊維同士は膠質でひっついていますがこの膠質などは旨いものではなく全て除去してから食べるのです。従って大きな鰭から取りだした心太のような繊維だけを食べる訳です。

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2006年01月16日

novello Rosso del Salento 2005 Conti Zecca

wine-diary-020.jpg去年の11月空輸されたノヴェッロですが、2ヶ月セラーに入れていたらどうなったでしょうか? 抜栓するとコルクは短いものの液面に触れた部分だけが真っ赤で横漏れの形跡は一切ありません。
色は赤紫で泡まで色付いているのは去年と同じですが、残留亜硫酸はかなり減少しているようです。口に含んでも刺激的な酸が消えていますし果実味がかえって増加しているように感じます。スペイン産サルチチョンとの相性も良し。

結論から申し上げればわざわざ飛行機で輸入する必要はありません。瓶詰めしてから半年とか一年以上出荷しないワインが多いことをもっと理解しなければなりません。まともに造れば必ずこの寝かせる作業が必要なのです。2ヶ月置くだけで飲み物としての価値は高まりますが船で輸入すれば定価は半値になります。

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2006年01月15日

Les Fiefs de Lagrange 1998 AC Saint-Julien

wine-diary-0115.jpg東大阪の会社の近所にあるセラーには長期熟成用のワインを詰め込んであります。で、たまには整理しないとと思い開けてみましたが、やはりごちゃ混ぜにいろんなワインが入っていて箕面に持ち帰ることに・・・。
買ったのは5年ほど前の筈のラグランジュ・セカンドですが、かなりの澱が発生していてエッジはオレンジがかり、しっかり過ぎるほどの熟成感があります。でもセカンドはセカンドで好ましい熟成状態ではありません。即ち香りは青臭さが抜けず味わいだけがひねた感じになっています。1998年というヴィンテージ、ブルゴーニュもボルドーもさほど大した年ではないことの証明でしょうか? 1995年の馬鹿高いボルドーワインは殆ど買いませんでしたが、そういえばこの1998年も殆ど買わなかったように思います。

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2006年01月14日

Wachauer Riesling Federspiel 2003 Weingut Polz

wine-diary-0114-2.jpg次に開けたのはオーストリアのリースリング、ポルツが造る2003年です。このポルツは1894年設立の家族経営のワイナリーで所有する畑は11ヘクタールとそんなに広くありませんが化学肥料や農薬をできる限り抑えて葡萄を栽培しています。アルザスのリースリングがだんだん甘くなってきたので辛口好みの私としてはこちらの地域に期待が高まります。
色は先程のシャブリから比べると薄いですが綺麗なうす緑色を呈していて輝きがあります。香りはどちらかというとリースリングらしくありませんが慣れれば悪くありません。口に含むとかなり濃厚なミネラルが感じられ食事とは大変よく合います。こちらは¥2400定価ですので品質と価格のバランスは妥当でしょう。

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Chablis Vieilles Vignes 2004 Domaine Vocoret

wine-diary-0114-1.jpg我が家の冬の定番は鍋、日によって鶏か豚または牛肉とメインは変わりますがベースは利尻昆布の出汁にブイヨンを半々にして野菜を食べるのがどちらかというと主体。欠かせないのは湯葉と白菜それと地元の椎茸でしょうか、この椎茸ですが石丸の朝市のものも旨いのですが大丸ピーコック外院で販売している物は秀逸です。
さてワインはヴォコレのシャブリ、ヴィエイユ・ヴィーニュの2004年を開けましたが、こんな濃い緑色を呈するワインも珍しいのではないでしょうか? 若干気になるのが残留亜硫酸、できたらデカンタして飛ばしてから飲むのをお勧めしますが¥2700定価の割りには果実味濃厚でシャキッとした酸があり良くできていると思います。今日は播州地鶏腿肉の鍋ですが相性もバッチリです。

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2006年01月13日

Chateau Marjosse 2003 AC Bordeaux Pierre Lurton

wine-diary-0113.jpgとても信じられないような触れ込みのワインなのですが「百聞は一飲にしかず」なのでとりあえず飲んでみることに。
何が信じられないかと言いますと輸入元のコメントでは「1991年、34歳という若さにしてシャトー・シュヴァル・ブランのオーナーとして迎えられ、2004年5月よりシャトー・ディケムの総支配人も兼任しているピエール・リュルトン氏。彼自身がボルドーの辛口白ワイン産地として名高い、アントゥル・ドゥ・メール地区に自宅とともにシャトーを構え、1990年から所有しているのが、このシャトー・マルジョス」という前口上。
で、どんなワインかと調べてみると「ブドウ品種はメルロー55%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%、カベルネ・フラン10%、マルベック5%。 平均樹齢は40年、土壌は粘土石灰質、栽培面積は30haで平均年間生産量は150,000本、醸造は温度管理されたタンクにて30度で醗酵を行う全体の50%を樽で熟成、残りはステンレスタンクにて保管し、ブレンドすることによりフレッシュさを大事にする」との事です。

この他説明には美辞麗句が並んでいますが、抜栓すると香りはスパイシーと言うより埃っぽい感じ、色は少し透明感に欠け「騙されたかな?」とはじめは思いましたが、いざ口に含んでみると味は旨く纏められています。甘酸のバランスが良く果実味も程良い感じで食中酒としての条件は問題ありません。1900円定価では納得の一本と言えるでしょう。

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2006年01月11日

Domaine Madegas 2003 Vin de Pays des Cotes Catalanes

wine-diary-060111.jpgシンプルなエチケットですがよく見るとアルコール度数が14.5%とかなりのレベルまで上がっています。生産者は Philippe Dubois と云う人物、どこかで聞いた名前ですが思い出せません。輸入元の資料によると「ジスクールの元醸造家が自然な造りを求めて移り住んだルーション。プピーユの天才醸造家カリーユ氏をコンサルタントに迎え濃縮度とエレガンスの見事なバランスを見せています」とあります。
さて早速開けてみましたが抜栓した途端甘い香りが漂ってきます。色はさほど濃くありません。グラスに注ぐとやはりグルナッシュの葡萄の香りが立ちこめます。で、ほんの少し口に含むと「メチャ甘い・・・」ではありませんか、これは甘口ワインに分類すべきかなりの糖度があります。モーリーやヴァニュールスとは云いませんがこれ程甘いと食事に合わせるのは難しいでしょう。

ですからこれはワインバーなどで、あまりワインを飲み慣れていない女性などには歓迎されると思います。ブルー・ドーヴェルニュやゴルゴンゾーラなどのブルーチーズと合わせるのは良いかも知れません。フランスではロックフォールチーズにシャトー・ディケム等のソーテルヌを合わせることがありますが、これは現地のロックフォールは実に甘さがあり全く塩辛くないから合うのであって、日本に輸入されるあの塩辛いロックフォールとは全く別物であります。
昔と比べワインの輸入環境はかなり改善されたためヨーロッパで飲んでも日本で飲んでもさほど変わりありませんが、チーズに関しては時代にそぐわない輸入規制があるのでしょうか、本場で食べるものと輸入品では全く性格が異なることを知って頂きたいと思います。

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2006年01月10日

Pernand-Vergelesses 2003 Domaine Denis Pere et Fils

wine-diary-002.jpgブルゴーニュのどちらかと言えば白を得意とする生産者です。この2年ほど注目しておりましたがまさに2003年は完成度の高いワインに仕上がっています。
まず色は綺麗な緑色が残っています。シャルドネという品種、はじめからゴールドになるのはかなり考え物です。余計な樽の影響さえなければ健全なグリーン色が出て当たり前だと思います。香りこそ閉じているように思われますが本来シャルドネの香りはそんなにナッティーではありません。ワインに関しては定説が正しいとは限りません。ワインを売ろうとする人達が勝手に造り上げた定説が実はとても多いのです。

余計な樽も強すぎる酸もこのワインは持ち合わせていません。しかし前年度のモノより遥かに分厚い存在感があります。これは長期の熟成にも耐える素晴らしいシャルドネであると断言できると思います。

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2006年01月09日

Chateau Calon-Segur 2002 AC Saint-Estephe

wine-diary0109ラベルがいつの間にか変わっているのですね、見慣れたものとは随分違い綺麗になったと思います。このシャトーは昔から出来の善し悪しが極端に違うワインを造ってきました。品質が一定していないのはムートンも同じだと思います。
コルクは良質の長い物で抜栓すると液面に触れている部分だけが綺麗な赤紫色を呈していて、漏れなど皆無です。グラスに注ぐと泡立ちまでが赤く着色しているのでかなりの濃さを期待しましたが口に含むと意外にあっさりしています。タンニンもさほど感じませんし飲み辛さが殆どありません。「ゴクッ」と飲み込んだあとに鼻に抜ける香りがいかにもサンテステーフなのですが、味わいだけではその原産地を言い当てることは難しいと思います。イベリコ豚のスライスをしゃぶしゃぶにして食べながらついつい一本飲んでしまいました。若いのにこんなに飲みやすいカロン・セギュール、これでよいのでしょうか?

イカリスーパー豊中店は最近のお気に入りです。大量消費する「湯葉」が安いですし、あまおう、さちのかなどの苺も実に品質が高くしかもお安いので助かります。さらに最近気が付いたのですがパンが美味しいのです。特にクロワッサン系がサクサクしていて食感が良く、バターの風味から察するところかなり上質のものを使っているようです。今日使ったイベリコ豚もここでの買い物でした。

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2006年01月08日

Bourgogne 2002 Domaine Ramonet

060108.gif昔はアンドレ・ラモネの名前でしたが今はドメーヌ・ラモネになっている「モンラッシェの雄」が造るACブルゴーニュです。
かなり分厚い重いボトルに入っているので期待しましたが、色こそ濃いものの香りはピノ特有のものは感じられず味もかなり薄い目。時間が経過すると変化があるかと待っていましたが残念ながら変化は殆どありません。
ACブルゴーニュはかなり広い地域で生産が許されています。即ち北はシャブリの近所から南はボジョレーまで、コート・ドールで造られるACブルゴーニュとしてはこのラモネのワイン少し異質のように感じます。どちらかというとシャロネーズやマコンのような軽い味わいです。ですが補糖はあまり感じられず、飲み口はとてもスッキリしています。ですからもう少し(あと2年は置いた方がよいでしょう)熟成させて香りが良くなるのを待った方がよいでしょう。

ACブルゴーニュで赤白共に旨いところは何処でしょう? 私ならまずドメーヌ・ド・クールセルの物をお勧めしたいと思います。次にドメーヌ・トロ・ボーがお勧めです。赤白共に旨いのはどちらかと云うとコート・ド・ボーヌに多いと思いますが如何でしょう? 

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2006年01月07日

Valminor Albarino 2004 Adegas Valminor

060107.jpgスペインはガリシア地方、「リアス式海岸」で有名なリアス・バイシャスが原産地の白ワインです。輸入元のカタログでは「1997年設立ながら、常に高評価を受けリアス・バイシャスでも屈指に数えられるワイナリー。比較的規模の大きな生産者ですが、243の契約栽培農家で栽培される葡萄は全て手摘み収穫されるなど、品質を大切にしたワイン造りで今日の名声を築いています」とあります。
葡萄品種はアルバリーニョ100%で、超辛口に仕上がっております。新しいヴィンテージは2004年ですがかなりの残留亜硫酸です。グラスに注ぐと液面に渦巻く無数の細かい泡、グラスを回すと硫黄のような匂いが出てきます。亜硫酸が分解するのでしょうか?こういう場合はしばらく放置するほかありません。ボトルを振って亜硫酸を飛ばすという荒っぽい方法をとる人もいますが、ワインの風味ももちろん一緒に飛んでいってしまいます。2回ほどデカンタして葡萄の香りを取り戻すことができましたが自然に抜けるにはかなりの年月が必要かも知れません。。

ワインという物は農産物で毎年良いとは限りません。買い続けるには世間の評判より毎年テイスティングを重ねて価格に見合う品質がどうか吟味する必要があります

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2006年01月06日

夙川アルテ・シンポジオ

0106.jpg久し振りの訪問です。S王先生が通い詰めるというイタリアン、場所はとても分かり易い阪急夙川駅の南側でグリーンの電飾看板は電車からも目立ちます。
アミューズ3種は冷製で残念ながらこの時期は少々不適切でしょうか、温かいキノコのフランなどが出てくると有り難いと思います。前菜にホッキ貝ととつか鯵のマリネ、パスタは飛ばして淡路の鱸のポワレ浅蜊のソース、シャラン産鴨胸肉のローストをサラダ仕立てにして貰い水菜と共に食しましたがこれは実に美味しい一皿でした。素材良し、火の通し方は少ししっかり目ですがほぼ完璧、添えられる水菜はシャキシャキ、さらにパルミジャーノ・レッジャーノの風味が加わり極上のサラダとなりました。

ワインは Chateau Carbonnieux Blanc 2002 AC Pessac-Leognan と Sudtiroler Lagrein Riserva Taber 2003 Cantina St. Maddalena アルト・アディジェの素晴らしいワインです。この赤ワイン、輸入元の説明によると「アルト・アディジェ D.O.C. / 赤・フルボディ、ブドウ品種 : ラグライン90 %、スキアーヴァ10 %、平均樹齢 : 40 年、作付面積 : 1.5 ha、単位収量 : 40 hl/ha、平均年間生産量 : 約 10,000 本、植樹密度 : 5,000 本/ha、醸造 : 12ヶ月アリエ産のバリックにて熟成。(新樽30 %、残り70 %が1年または2年落ち)6ヶ月ステンレスタンクにてワインを落ち着かせた後に瓶熟成へと移る」とのことですが大変濃厚な果実味があり、余剰なタンニンそして残留亜硫酸など微塵も感じません。
著名な評論家の目に留まらないこと祈るばかりです。

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2006年01月05日

Les Brulieres de Beychevelle 2002 AC Haut-Medoc

060105.jpg有名なベイシュヴェルはボルドー市内からD2を北上するとサンジュリアン村に入ってすぐ右手にある綺麗なシャトーですが、このセカンドは確かアミラル・ド・ベイシュヴェルのはず。アペラシオンはオー・メドックなのでサン・ジュリアンを名乗ることができないと云うことだとただ単なるオー・メドックしか名乗れない地区の畑と云うことになります。ラベルの下方に Recolte, Eleve et mis en bouteille a Saint-Julien-Beychevelle (Gironde) France par S.C. Chateau Beychevelle Proprietaire と明記されているのでシャトー・ベイシュヴェルにて生産されているのは間違いありませんが、セカンドやサードワインではありません。

輸入元の説明によると「2002年はカシスやチェリーなどの果実味にあふれたヴィンテージで、とてもクリーンでさわやかな印象と長い余韻が特徴です。とてもバランスの良いワインと言えるでしょう。タンニンもまろやかで嫌な渋みがありません。さらに熟成させることで、よりボディの厚みがあり、まろやかな味わいになるでしょう。 ワインの区分はオー・メドック A.C.、ブドウ品種 : カベルネ・ソーヴィニヨン 56 %、メルロー 44 %、平均樹齢 : 25 年、栽培面積 : 12.6 ha、収量 : 47.6 hl/ha 、年間生産量 : 66,000 本、熟成 : オーク樽にて15ヶ月」さらに「シャトーの畑の隣に位置する、オー・メドック A.C. の区画のブドウから造り出すワインがこのブリュリエール、ワインの醸造・熟成にあたるのは、ベイシュヴェルと同じスタッフというから頼もしい限り!熟成には、新樽を10%使用し、残りの90%はシャトー・ベイシュヴェルの熟成に使用した樽を使います」と絶賛していますが、飲んでみると何ら大したことありません。
ボルドー有名シャトーのセカンドはまだしも名前だけを冠したワインは注意が必要です。輸入元の定価は3000円ですが私が買うとしたらせいぜい1500円止まりでしょう。有名シャトーの名前が入っていてもアペラシオンに注目してください。サンジュリアン村であってオー・メドックしか名乗れないというのはかなり問題です。

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2006年01月04日

Morey-Saint-Denis Vieilles Vignes 2002 Domaine Jacky Truchot-Martin

060104.jpgこれも去年池原商店さんから頂いたワインです。キャップシールは回るのですが少し漏れたあとがあるのが残念、やはり輸入経路が問題です。ブションは瓶口から2㎜凹んでいますがこれは一時的にかなりの低温にさらされたと考えられます。ワインにとって最もダメージが大きいのは高温にさらされることですが、低温もダメージを与える要因の一つです。
ジャッキー・トルショという人物は存じ上げませんが、この人の造るワインは独特の香りがあります。先日のジュヴレイにも同じ香りがありましたが、例えばアンリ・ジャイエーのワインでも特有の香りがありますのでこれは私には何ら問題ありません。かなり濃厚な果実の風味があるので気に入りましたが味の方ははじめは少し気になるところがあります。酸がかなり少ないように思うのです。
ですが時間が経つにつれくっきりとした酸が浮き上がってきました。。

モレ・サン・ドニというより「ジャッキー・トルショ」のワインと言うべき典型的な造り手が前面に出るワインです。実はアンリ・ジャイエのワインもこういったタイプで一口含めばすぐ生産者が思いつくモノなのですが、昔新地のワインバーで飲まされたものは全く違うワインでした。今から思えばあのころから偽物が多かったのです。
話が逸れてしまいましたが、この2002のワインは実に良くできていると思います。輸送には問題が残りますがその影響でワインが傷んでしまっているようなことは感じません。濃厚な果実の風味ですが、時間が経つにつれてますます味が濃くなるように感じます。愛好家には堪らない味と言えるでしょう

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2006年01月03日

Chateau Bel Orme Tronquoy de Lalande 1975 AC Haut-Medoc と Bourgogne 2001 Domaine Emmanuel Rouget

060103.jpg お正月に託けて毎晩飲み過ぎでしょうか、75年のボルドーを開けてしまい、ついでに未だ開けるべきではない若いブルゴーニュまで開けてしまいました。
まずボルドーですがこれは先日のソシアンドマレと同じ村のワインです。サン・スーラン・ド・カドゥルヌという村は長熟に向く葡萄の産地なのでしょうか見事な保存状態です。約一ヶ月ほど立てて置いてそれから寝かせておりましたが、澱は殆ど舞い上がらず色こそエッジはオレンジでありますが綺麗な石榴色を呈し輝きがあります。香りはどちらかと云うとサンテミリオン系のメルローやフランの類のような感じがします。飲み口は大変良くあっという間に空けてしまいました。

輸入元の説明では「シャトー・ベル・オルム・トランコワ・ド・ラランドの28haの畑は3区画に分かれています。1つ目は深い砂利質、2つ目は4~7mの深さの砂利質、3つ目は粘土砂利質。 ワインは深い色合いで、大変タンニンがしっかりしています。その為、長熟に向いており、今回の'75年も骨格がしっかりした仕上がりになっています」とのことです。セパージュを調べると「メルロー 60 %、カベルネ・ソーヴィニヨン 30 %、カベルネ・フラン 10 %」とのことでやはりメルローが多かったのです。このワインは定価で何と驚きの5500円。今年と言っても未だ三日しか経っていませんが恐らくトップのコストパフォーマンスでしょう。
次のブルゴーニュはあまりにも有名になってしまったルジェのモノ。私が80年代から90年前半によく伺ったH.Jayer氏のセラーにはいつもこの甥っ子の樽を見掛けました。ERの焼き印は全てこの甥っ子のワインで当時はジャイエー氏の管理であったことは確かです。恐らく原価は15ユーロほどするのでしょうが納得の味わいです。
で、この2001年ですが大変良くできています。久し振りに旨いACブルゴーニュに出会った感じであります。

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2006年01月02日

Morey-Saint-Denis Clos de la Bidaude Monopole 2002 Domaine Robert Gibourg

060102.jpg La Bidaude という名前の畑は 2ha63a49ca ありますが、この「クロ」が前に付く畑の詳細は分かりかねます。裏ラベルには畑の位置が記されているので同一だとは思いますが、クロで囲まれているかどうかは不明です。赤白両方とも存在するはずですがこのワインは白ワインです。
ロベール・ジブールは赤の生産者だと思っていたのですが白も造っていたとは・・・ 開けてみると案の定、やはり慣れないことはしない方がよいと思います。

白ワインで緑色の消えているモノに果実味は残っていません。樽の余分な影響だけが出しゃばっていて評価するに及びません。白ワインで樽熟成に耐えうるのは余程濃厚な果実味を保っていないと無理だという訳です。然るにこういった樽熟成の白ワインは世の中に山ほど出回っております。こういうワインであれば熟成しても旨くなるはずがないにも拘わらず世間の評論家は点数を付けて飲み頃が何年先とか云っております。評論家が信用できないことが明白なのは1988年のブルゴーニュでしょう。ボルドーやイタリアは良かった年ですがコートドールは悲惨な年であったと記憶しております。
ワイン造りは上手な人もおりますが下手な人も沢山いる訳で上手な人に教えて貰った造り手はやはり上手に造りますが、料理と同じで下手な先生に教えて貰った醸造家はそれなりのモノしか造ることができません。
また赤は上手でも白は全く下手な人、またその逆のケースもありますし、年によって大失敗に終わることもしばしば見てきました。

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2006年01月01日

Champagne Beaumont des Crayeres Fleur Blanche Blanc de Blancs Brut 1998

060101 日記をご覧頂いている皆様、明けましておめでとうございます。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
まず最初にこのHPはブログに移行致します。新しいURLは決まり次第お知らせ致しますので今しばらくお待ちください。
元旦はお休みですが明日二日から私は仕事です。朝からクードポールさんのお節でシャンパーニュを開けました。ボーモン・デ・クレイエールは最近リュット・レゾネで葡萄を栽培していますが別にラベルにはその記載がありません。やたらと有機栽培を宣伝するところにろくなワインがないのはいつも申し上げている通りです。
ここの特徴はやはりプレスではないでしょうか、一番搾りしか使わずソフトプレスなので葡萄の種などが潰れてえぐい味がでることがありません。本拠地はエペルネ郊外ですがすぐ南側にはシャルドネの宝庫「コート・デ・ブラン」が広がっており高品質のシャルドネをふんだんに使ったこのプラン・ドゥ・ブランは最近の一番のお気に入りとなっています。

泡は細かくいつまでも続きドライな中にくっきりとした旨味成分が感じられます。色は綺麗な青みがかったゴールドで香りはとても上品です。
シャンパーニュはブランドビジネスの典型です。名前さえ売れれば大儲けができます。ですから映画などに頻繁に登場する訳です。葡萄の価格は決められていますからグラン・クリュの例えば Ay-Champagne のピノ・ノワールはそこそこの価格はします。しかしその原価はいくら高くても5ユーロを超えることはありません。ですから数年間寝かせることを考慮して、一般的な生産者であれば定価は4000円から7000円が妥当であると言えます。
ジャック・セロスなど私が初めて日本に紹介したときなど安い値段のシャンパーニュでしたが今は恐ろしい程高い価格になっているではありませんか! 常識ある定価で普通より遥かに旨いシャンパーニュがありますが名前が通っていないため誰も買わないのであります。雑誌が騒ぐシャンパーニュにどれだけ旨いモノがあるのでしょうか?

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2005年12月31日

Franciacorta Saten Brut 2000 Ferghettina と Gevrey-Chambertin 1'er Cru Aux Combottes 2000 Domaine Jacky Truchot-Martin 

051231.jpg年末の最後を飾る食材は5番のハネシタと比内地鶏。ワインは表題の2種類です。今の時期、やれベカスや雷鳥、野ウサギ等の狩猟モノを食べないとフレンチに非ずと言いたげな人種が幅を効かせていますがジビエがそんなに旨い食材でしょうか? 鶏や牛肉の旨いモノを知らずしてジビエを語るべからず。
フランス人曰く「日本人は大変有り難いお客様、我々が目を背けるようなモノでも全部買って頂けます、こんなジビエでも・・・」食べたことのない物を判断する能力は備わっていない筈、ワインも同じ事が言えます。教えて貰う先生が悪いととんでも無いモノを旨いと信じ込んでいる人たちを何人も知っています。

私は初めてフランスに行ったのは1976年のことです。それから80年代全般、90年代初めまで何度も何度も訪問しワイナリーや☆付きレストランを経験して現在に至っております。本当に美味しい食材は何であるかということもずっと研究しております。
イベリコ豚が騒がれていますが銘柄豚でなくても旨い豚は存在します。しかし最も味の差があるのは鶏でしょう。名古屋コーチンが旨いと信じる人は勿論沢山いらっしゃるでしょうけど本物の比内地鶏を食べずしてそう信じるのはもったいないことだと思います。
さてこのイタリアのスパークリングワイン、原価は並のシャンパーニュを上回る非常に高いものですがやはり瓶内2次発酵時の温度が高いのでしょうか泡がそれほど細かくありませんし長続きしません。やはり泡物はフランスのシャンパーニュかクレマン・ド・ブルゴーニュの方がリーズナブルでしょう。
次のブルゴーニュはかなり前に池原商店さんから頂いたものですがテイスティングが遅くなってしまいました。残念ながらワインは吹きこぼれていてキャップシールは回りません。色はかなり薄い目のオレンジがかった石榴石の色。香りは独特ですがこの香りをもってジュヴレイとは判断しにくい香りです。味も個性的でかなり甘い目、ワインとしては良くできていると思いますが原産地が何処であるかと聞かれれば答えにくいでしょう。

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2005年12月30日

Chateau Sociando-Mallet 1997 AC Haut-Medoc  

051230.jpg 1997年というヴィンテージ、ボルドーのワインの多くは早く熟成する年と云って良いでしょう。歴史あるシャトーが多い中このソシアンド・マレというシャトーはジャン・ゴートロー氏がたった一代で有名にした新進気鋭のシャトーであります。場所はサンテステーフからさらにジロンド河口に近いサン・スーラン・ド・カドゥルヌという村でこの地では他にレスタージュ・シモンという優秀なシャトーがあります。
コルクは上質できめ細かく理想的な形をしていますので保管状況が良いことが窺えます。色は若干茶色っぽくなっていますが香りは熟成したボルドーの典型、実に馥郁たる香りがします。渋みが丸くなってとても飲みやすい状態をキープしています。

デカンタせずそのまま飲んでしまいましたがかなりの澱があります。粗い目の澱なので気にはなりませんができればデカンタする方がよいと思います。
この味がどれほど保てるかが問題なのですが、私の予想ではあと2年位しか保たないように思います。来年はボルドーの1997年を徹底して飲んでみようとかなと。このワインは輸入元の定価設定が7200円と随分高くなったものです。昔は5000円はしなかったと思いますが・・・

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2005年12月29日

Ratto Vino Dolcetto d'Ovada Le Olive 2001 とハーフサイズのRosso di Montalcino 2002 Col d'Orcia

051229.jpg午後6時の予約でしたが意外に早く着いたのは30分前の5時半、店の灯りは未だついていません。で、空堀商店街をぶらぶら歩きますが物価は驚く程高いですね。店の前に戻ったのは2分前の5時58分でしたが未だ店の看板の電灯は消されたままで、店内の照明も勿論消されたままです。「早く来ても中に入れません」ということでしょうか? 普通私は約束の時間の10分前に着くようにしていますが外で待たされた経験はありません。
ようやく店内に明かりが灯ってから入店しましたが、店内はかなり暖房がきつい目に設定されています。連れからの電話で遅れるとのことでしたのでスパークリングワイン「モンテベッロ」をボトルで頼みましたが3300円だから仕方ないのでしょうか泡は粗く味わいの軽すぎる粗末なものでした。

料理はとりあえず前菜を数皿注文しましたが「ハモンセラーノ」と書いてあったのが実は「イベリコ」とのことでお願いしたら干物みたいに乾燥したモノが出てきました。食材に詳しい料理人とはとても思えません。フォアグラはどこのかとの連れの質問に返ってきた答えは「フランス」ですとだけ、で出てきたモノは小さな「フォア・グラ・ド・カナール」質も大したことはありません。
店内が暑いため喉が渇くので赤ワインを注文しましたがこれが写真の2本です。
ドルチェットは友里さんのお嫌いな微炭酸でフルーティーなのは悪くはありませんが甘すぎます。ハーフサイズのロッソ・ディ・モンタルチーノは可もなく不可も無しと申し上げたらよいのでしょうか。
料理人が絶賛するというここのお料理ですがハッキリ申し上げてごく普通としか言えません。ワインリストに生産者の名前はなくこれではワインリストとは言われません。電話の応対からかなり期待して行ったのですが多分二度とは行かないでしょう。
フィロキセラという変わった名前のワインバーはなかなか感じの良いお店でその後イーヴァン、最後はグラスハウスで仕上げ。

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2005年12月28日

Vouvray Sec Cuvee Domaine 2004 Domaine Vigneau-Chevreau  

051228.jpgヴィニョー・シュヴローの新しいヴィンテージは2003を飛ばして2004年です。ロワールのワインは最近甘い物が目立ちますが、昔のアルザスのようにアメリカ向きに造っているところが多くなったということでしょうか。
でもこの生産者は辛口に拘っているようで、これはセックですがたとえドゥミ・セックであっても決して甘さが口に残ることはありません。色は薄いゴールドで昨日のと同じく洋梨系の香りを感じます。
輸入元の説明によると「柑橘類やカリンを連想させるアロマ。十分なミネラルと酸により、骨格がしっかりしたワインです」とありますのでやはり人それぞれ感じ方は違うと云うことです。表現方法などよりその香りが心地良いかそうでないかが重要であり、好ましからざる香りを捻くった表現で肯定するのはおかしいと思います。昨日の畑の名が付いたのよりは酸が多いのは確かです。

アルコールは11.5%と少なめ、シュナン独特の麦藁のストローのような香りは殆ど感じませんしイベリコの肩ロース、黒胡椒炒めなどの料理とも実によく合います。
そうそう、ビオディナミワインのお嫌いな友里さんにもお勧めです。残留炭酸ガスなど微塵もありませんし定価で2100円ととてもリーズナブルです。

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2005年12月27日

Vouvray Clos de Rougemont Abbaye de Marmoutier 2004 Domaine Vigneau Chevreau  (2005.12.27)

1227wine.jpg ロワールのヴーヴレと云えばどちらかというと甘い目のイメージがあると思いますが、この単一畑で造られるのはキリッとした辛口に仕上がっています。
まず色はそんなに濃くありません。薄い黄緑色を呈しグラスに注ぐと輝きがあります。香りはどちらかというと柑橘系より洋梨系でしょうか、そんなにきつい香りではありません。口に含むとまずかなりの辛口でその後ミネラルを多く感じます。

輸入元の説明では「1995年からビオディナミでブドウ栽培を続けるヴーヴレのドメーヌ。煮詰めたリンゴやジャスミン、蜂蜜を連想させる香り。果実の旨味の中にミネラル感がしっかりと生きたワインです」とありますが香りについては、ちょっと私とは異なる見解となります。
また裏ラベルを見ると「セック」の表示がありますがドメーヌの貼ったラベルにはその語句は記載されていません。
2400円定価なので結論としては大変お薦めのワインと言えます。ロワールでこれだけミネラル感が強く味のしっかりしたワインは珍しいでしょう。

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2005年12月26日

Le Nid de Mas Marsanne 2004 Vin de Pays d'Oc Mise en bouteille par Les Domaine Paul Mas

1226wine.jpg先日のミュスカもかなり良かったのですがこのマルサンヌは驚きの一本です。ルーサンヌ・マルサンヌといえばコート・デュ・ローヌ白の主要品種ですが、私が若い頃から親しんできたシャプティエのイメージとは全く違うフルーティーでフレッシュなマルサンヌなのです。
インポーターの説明では「華やかな印象を持つマルサンヌ100%のヴァン・ド・ペイ。白い花、なし、メロンなどの香りとまろやかで程よい酸味はシーフードやレモンを絞ったサラダなどに良く合います」とありますが熟したラ・フランスのような香りが確かにあります。

ワイン通と呼ばれる方々はこんな安いワインには目もくれないでしょうが、そもそもはじめから高いワインなど一つも存在しないのです。20年ほど昔のお話しですが、私はLAによく行き当時アメリカの人もあまり知らなかったサンタ・バーバラのワインをよく飲んだものです。キュペや三角ラベルのABCなど数ドルでよく買いました。赤ワインではオーパス・ワンもこの頃確か50ドルはしませんでしたが、美味しくてよく飲んだのはダンやシルバーオーク。
私の場合全世界のワインを公平な立場で見ております。価格に見合う価値があるワインは評価されて当然ですが、販売店はその努力をせず手っ取り早く話題性の高いワインばかりを売ろうとしているような気がしてなりません。

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2005年12月24日

クレープ・シュゼット

1224.jpg 昼に殆ど毎日利用させて頂いているフレンチ、東大阪のビストロ・プルミエさんですがクリスマスは特別ランチということで

1.ノルウェー・サーモンのマリネとサラダ
2.カボチャと人参のポタージュ
3.鶏腿肉のブレゼか小エビ入りクリームコロッケの選択
4.クレープ・シュゼット
というメニューにコーヒーか紅茶が付いてたった¥1500という安さです。

大阪市内ですと恐らく倍はするでしょう。しかも美味しいのです。クレープ・シュゼットのクレープは3枚、バニラアイスクリーム添えでオレンジのソースも洋酒が効いてて大人の味です。
今日は時間制を押しつけて2回転3回転を計るレストランが多いと思いますが、「もてなしの心を忘れてしまっている」としか思えません。美味しい物を心ゆくまで味わって貰いたいという心のないところなど本来のレストランとは呼べないと思います。

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2005年12月23日

Le Nid de Mas Muscat Sec 2004 Vin de Pays d'Oc Mis en bouteille par Les Domaine Paul Mas

1223wine.jpg 南フランスは Pezenas を本拠にするドメーヌ・ポール・マスが瓶詰めしている地元に根付いた葡萄100%使ったワインの1種で、他には赤のカリニャン、白のルーサンヌがあります。
輸入元の説明によると「ミュスカセックはアペリティフとしてフランスでも人気の高いワインです。マスカットの華やかな香りはドライアプリコットやレモンなどの香りも混ざり合いとても複雑です。程よい酸味は期待以上に飲み応えがあり爽やかな印象が口の中一杯に広がります。ワインの区分としてはヴァン・ド・ペイ・ドック、ブドウ品種はミュスカ 100 %で、その平均樹齢は12 年、畑の面積は3 haで生産量12,000 本、熟成はステンレスタンクで行う」とのことです。
合成コルクで栓をするならスクリュー・キャップにして欲しいですね。まずこのクラスとしては香りが高くお薦めです。ミュスカでのお気に入りはアルザストリンバックのミュスカ・レゼルヴ、イタリアはアルト・アディジェ、サンタ・マッダレーナのモスカート・ジャッロでしょうか。
それらはそこそこのお値段ですが、この「ル・ニ・ド・マス」は定価で1200円なので気軽に楽しむことができます。残留亜硫酸もさほど感じませんし、後味がスッキリしているので料理の邪魔もしません。

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2005年12月21日

NERO Rosso del Salento 2003 Conti Zecca

1221wine.jpg イタリアワインを敢えて取り上げている訳ではありませんがプーリア州の信頼できる生産者であるコンティ・ゼッカの新しいヴィンテージなので飲んでみましたが・・・
これは凄いワインです! 3時間程かけてゆっくり飲んでいますが歯の表面はワイン色に染まり舌も真っ黒け。最初は思い切り渋みが襲いますがその中にある健全な果実味、ワインとしての確かな味わいが感じられます。いつも申し上げますがワインは葡萄で造られていますので葡萄本来の味が無くなってしまうようなワインは私はダメだと思うのです。
ラベルも強烈な印象ですが味わいもまた非常に個性的で私は高い評価を与えたいと思います。

面白いのは食事との相性で、こんな濃い濃いワインが実は野菜の煮込みに驚く程違和感がないのです。ベーコンと玉葱とセロリを煮込み人参と馬鈴薯を加え最後に黒豚のバラをスライスして煮込みましたがこんな優しい家庭料理にまさかこんな濃いワインが・・・・とは思いますが、違和感がないのです。
「旨いワインは食べ物を選ばず」もちろん例外はあります、この季節では数の子、干物全般、魚卵の類、このわたなどは絶対避けるべきでしょう。キャヴィアも合わせにくい食材ですが実は新鮮なキャヴィアならシャンパーニュとよく合います。ただ日本には殆ど入っていないのが現状で、臭いキャヴィアが多い訳です。キャヴィアといえば高級食材、ですがまともなキャヴィアは日本ではお目にかかることがはっきり申し上げてありません。

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2005年12月20日

Monte Ceriani Soave 2002 Tenuta Sant'Antonio

1220wine.jpgイタリア・ヴェネト州DOCはSoaveのワイン。表のラベルにはDOCの記載はありません。このあたりがフランスとは全く違いますね。フランスには必ずラベルに必要事項が明記されなければなりません。モンテ・チェリアーニというのは畑の名前で僅か2ヘクタールとのことですが、このあたりの平均収穫量というのは気の遠くなる程多く一般的には110hl/haで、この畑名付きの物でも80hl/haとのことです。葡萄品種はガルガネーガ100%。
コルクが固い、こんな時よくあるのがブショネ。悪い予感が的中! どういう訳か最近ブショネに遭う確率が非常に高いのです。飲むまでもなくコルクのいがらっぽい強烈な匂い。「あかん、飲まれへん」大阪弁が口からこぼれてしまう。

樽醗酵は全体の1割だか2割だか知りませんが異常に濃い色を呈しています。ソアーヴェにしてはこんな濃い色は見たことがありません。
問い合わせすると2002年は終売とのことで2003年を次に試すことにします。
「少々のブショネを飲むかどうか?」よく聞かれますが私は全て流しへ捨てることにしています。「君子、危うきに近寄らず」でけったいな匂いのする物は口にして良いはずがありません。

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2005年12月19日

Chateau de Chelivette 1995 AC Premieres Cotes de Bordeaux Jean-Louis Bouliere

1219wine.jpgフランスワインの良さを存分に味わうことのできる一本です。プルミエール・コート・ド・ボルドーという名称は所謂アントル・ドゥー・メール(ガロンヌ川右岸とドルドーニュ川左岸の三角地帯)の中で、ボルドー市内からランゴンにかけてのガロンヌ川右岸沿いに広がる地域であります。そのプルミエール・コート・ド・ボルドーの北部、ボルドー市内からすぐの所 Ste.Eaulalie という所にある小さなシャトーがこのシュリヴェット。
輸入元の説明によると「わずか2.4haの栽培面積の小さなシャトー。粘土砂利質で作られるメルローを中心としたまろやかながら力強いボディーで、10年の熟成により複雑味も感じられます」とのことですのでごく最近輸入されたところなのでしょうか。

コルクを開けると実によい香りが漂ってきます。色は非常に濃い赤紫と申し上げたらよいのでしょうか、ボトルの肩辺りに澱がこびり付いているのを見つけましたがデカンタせずにそのままグラスに注ぎます。味わいは濃縮された果実味がたっぷり、しかも上品で嫌みがありません。
葡萄品種構成はメルロー65%、カベルネ・ソーヴィニョン25%、カベルネ・フラン10%とのこと。葡萄は全て手摘みされ熟成は新樽で行うとのことです。今年出会った最高のコスト・パフォーマンスと申し上げて良いと思います。

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2005年12月18日

Valpolicella 2004 Tenuta Sant' Antonio

1218wine.jpg イタリアは北部水の都ヴェニスを擁するヴェネト州の代表的な赤ワイン、ヴァルポリチェッラ。このヴェネト州にはもう一つイタリア白ワインの代表ソアーヴェがありますがどちらも大量生産される安物が多いので有名です。これも3ユーロ程の物だと思いますが甘いですね。

輸入元の説明は「クリュのヴァルポリチェッラとは正反対のフレッシュ&フルーティな早飲みタイプ。比較的ソフトなタンニン、果実味たっぷりの味わいで飲みやすいワインに仕上げています」と弁解ともとれるような内容。フレッシュ&フルーティーなワインであってもこれだけ甘いと飲み飽きてしまいます。
まあ人それぞれ好みが違いますので、辛口のワインが苦手な人には受けるでしょう。
葡萄品種はコルヴィーナ70%、ロンディネッラ30%とのことです。

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2005年12月17日

天然河豚とシチリアワイン・Nerobufaleffi 2001 A.Agricola Gulfi

1217wine.jpg 「評論家の食べず嫌い」は困ります。世の中には探せば普通の人が食べることのない極上の食べ物が存在します。わざわざ九州まで出掛けなくても天然の河豚を食することは可能です。多くの調理師はデカい河豚を敬遠しますがそれは食べた経験がないからであり、知らない訳です。
一般には2.5㎏までが良いとされている河豚ですが、天然ですと最大15㎏にまで成長します。さすがに15㎏の大物は大味になってしまうそうですが私の食べた最大の物は12㎏、夕凪橋のたこ安さんでのことです。3.5キロを超すとキロ当たりの単価が高くなるので普通料理人は買わないのですが、今日頂いた河豚は4.3㎏のこの季節としてはかなりの大物。寒波襲来のため大きな河豚の入荷がなかったのですがとてもラッキーです。

てっさの身は透き通り見た目にも綺麗ですが、噛むと甘いですし蟹のような風味があります。唐揚げにシチリアの赤ワイン、ネロブファレッフィを合わせてみましたがとても相性は良かったと思います。このワインはシチリア土着品種ネロダーヴォラ100%で造られていますが実に味わい深い見事な出来だと思います。
料理人の世界でも知られていないことがまだまだあります。料理人の云う言葉をそのまま信じてしまう自称評論家や河豚のことを語るには若すぎる評論家が存在するのには全く呆れてしまいます。

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2005年12月16日

Beaune 1er Cru Les Cent-Vignes 1984 Domaine Duchet

1216wine.jpg たまにはこんなワインも飲まなくてはと思いキャップシールを剥がしてみるとブションは真っ黒け。目減りが殆ど無かったのでつい買ってしまいましたが液面に触れているところもまた反対側も同様に真っ黒け。ボトルをよく見ないで買うとえらい目に遭います。
全くの濁り酒というか酸化してとても飲める代物ではありません。香りはブルゴーニュの古酒しているのですが、やはり飲まない方が無難なのでしょう。しかしグラスに注ぐとレッグが長く飲めそうです、そうそうこのレッグの長さもワインを判定する物差しにはなりません。結局は全て流してしまいました。
何年か前にある人の自宅でワイン会があり参加しましたが、グラスに注がれるワインが殆どこういった濁り酒。白ワインで無濾過だと濁って当たり前と云われるのですがそんなことはありません。大きい粒の澱なら問題ありませんが、濁るほど細かい澱が騒ぐのは大概の場合劣化している証拠です。Montrachet であろうが Meursault Domaine des Comtes Lafon であろうが、如何に買った値段が高くても状態の悪い劣化したワインなど何が旨いというのでしょうか?

また評論家諸氏の中でオールドヴィンテージシャンパーニュを飲むことがシャンパーニュの本当の楽しみ方であると主張しておられますが、私はそうは思いません。泡のないシャンパーニュを愛好することはハッキリ申し上げて劣化したワインを平気で飲むのと同じ行為だからです。以前にも述べましたがお亡くなりになる前クリスチャン・ビゾー氏ご夫妻と共にご自宅で食事しましたがその時に飲ませて頂いた Bollinger Anne Rare RD 1959 は思い出に残る素晴らしいシャンパーニュで泡立ちは細かくいつまでも続きオレンジの香りがしました。
ナッティーな香ばしい香りというのは聞こえがよいですが実はこの香り、シャンパーニュにとっては保存状態が悪いときに発生する香りで所謂酸化臭の一種なのです。シャルドネの多いシャンパーニュによくあることなのですがピノ・ノワール100%のシャンパーニュでもこの香りが発生することがあります。

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2005年12月14日

Valcanzjria 2004 IGT Sicilia Azienda Agricola GULFI

1214wine.jpgシチリアの白ワインで生産者はグルフィという「イタリアワイン最強ガイド」も大絶賛のワインであります。2003年のこのワインとシャブリの比較がこの本の冒頭に書いてありましたが、そもそもヴェルジェのワインなど一部の評論家が評価している訳で残念ながら私は全く評価しない生産者であります。
本にはタンク熟成云々のくだりがありますがこのヴァルカンツィリアに関しては2003年ヴィンテージも加えられるシャルドネ(確か15%)は樽熟成してありますのでこの解説は少し意味合いが違います。
有名処(この場合ヴェルジェ)との比較は分かりますが、シャブリと比較するのならラ・シャブリジェンヌのグラン・キューヴェ2002とかウィリアム・フェーヴルのプルミエ・クリュあたりと比較すれば如何かと思います。ヴェルジェのようなお上品すぎる(私から云わせて頂ければ薄っぺらい)ワインとコクのあるヴァルカンツィリアでは比較する前から答えは明白であります。
この比較はやはりイタリアワインを売るためのフランスワインとの比較であり私はあまり感心致しません。比較するならその対象はフランスワインに精通する人物に選んで頂きたいと思います。

私は国別に優劣はないと考えております。アメリカにも良いワインは沢山ありますしチリにだって探せば素晴らしいモノもあります。イタリアワインに関してはサッシカイア等2、3千円の頃からアンティノリのソライアなどはファースト・ヴィンテージから飲んできましたがそれは安い頃の話で今のような価格で飲もうとは思いません。
さて本題のこのワイン、近所のチャイニーズへ持ち込ませて頂き飲んでみましたが今までのヴィンテージよりおとなしい感じがします。パイナップルのようなアロマはやや控えめで樽熟のシャルドネのフレーバーがきついように感じます。例年より少し甘さが気になるのは私だけでしょうか? 勿論価格以上の飲み応えがあるのは確かですが・・・ 日本ではリリース直後ですのでしばらく置いてからもう一度飲んでみます。

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2005年12月12日

Poupille 2001 AC Cotes de Castillon Vignobles J.M.Carrille

1212wine.jpg一昔前に静岡のインポーターが日本でのイクスクルーシヴを取り「やれペトリュスと最後まで争った・・・」とか云う話で盛り上がったこともあるワインです。このインポーターですがリーファーと言いながら平積みして目一杯詰め込んでいるコンテナーの写真を堂々と雑誌に載せてるのを見て笑ったことは以前に書きました。
「ワインは香りだけで判断できる・・・」など信じる人は数少ないはずでいつの間にかインポーターが変わりました。久し振りに飲むこのワイン、コルクは上質で長く色も濃く樽の上質さが窺える香りも昔と変わっていません。味は若干軽い目でしょうか、タンニンは少し粗いように感じます。
約二時間かけてゆっくり味わいましたがフィルターをかけていないため後半はかなり澱が混ざってしまいました。迂闊でした、折角かなりの期間立てて置いてたのにデカンタすべきでした。
自分で作ったハヤシライスにはとてもよく合います。ドミグラス系のソース、例えばビーフシチューとかラグー等との相性は良いでしょう。

ワインの参考書は主にフランスで買いますが、たまたま見つけた「イタリアワイン最強ガイド」なかなか内容が濃いので買ってみました。私の勧めるワインが結構載っております。著者には裏方で活躍する日本人、また暗躍する日本人を装う人物についても突っ込んで欲しいと思います。

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2005年12月11日

Tavel Cuvee Royale 2004 Les Vignerons de Tavel

1211wine.jpg最近の流行りはというと「赤・泡・辛」とロゼ全般とか、透明ボトルの綺麗な色なので開けてみました。Tavel は1936年5月15日に制定された原産地名なのでかなり昔から有名であったことが分かります。葡萄品種は10種類位が決まっており次の通りです。grenache, cinsaut, clairette blanche et rose, picpoul, calitor, bourboulenc, mourvedre, syrah, carignan この協同組合ではどの品種をどれだけ使っているかは分かりませんが綺麗な色の割に香りがありません。
シャトー・ド・セグリエスの方が遙かに優れていますね、ワインには香りの良さが必要です。で味はと言うとかなり甘い目です。タヴェルというと辛口ロゼのはずですが何故か甘さが目立ちます。飲み口は悪くないのですがキノコ鍋を突きながらグラスはすすみません。

色だけは綺麗ですが香り味とも凡庸、ガッカリのワインでした。
瓶の肩辺りにはタヴェルのレリーフがあり間違いなくタヴェルのワインであることは明らかなのですが瓶に凝るより品質に拘って頂きたいと願います。またタヴェルも熟成向きではないのでスクリュー・キャップにして頂きたいですね。

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2005年12月09日

Morey-Saint-Denis En la Rue de Vergy 2003 Domaine Michel Gros

1209wine.jpg 真面目で実直そして優しい人物ミッシェルのワインですが、あまり話題に上りません。この「アン・ラ・ルー・ド・ヴェルジー」という畑ですが三方をグラン・クリュで囲まれた理想的な位置にありながら並畑というか第1級にもなっていないため見逃されているのだと思います。しかし実力は大したもので価格以上の価値があるので毎年買うことにしています。モレ・サン・ドニというアベラシオンはシャンベルタンやロマネの名の付くアベラシオンと比べると随分軽視されていますが味香りに大差ないのでお買い得と云うことになっています。
ドメーヌワインはその生産者の人柄を知ることが必要であると考えます。有名であっても日本で恥ずかしい行為に及んだ輩もおります。こういう輩のワインを買う気がしないのは私は当たり前だと思います。生産者の顔が見えないワインは要注意であります。

出所不明のワインも私は買いません。昔ですがスイスのローザンヌからもうとっくになくなったはずのワインがケースで続々と出てきました。このワイン商日本人が欲しがるワインを調達することで有名ですが今でも同じ商売をしているのでしょう。ドメーヌに聞いてもそんなところへは売っていないと云ってるのに「蔵出しです」と堂々と売っているのはどういう事でしょうか?
その点生産者から流通状況、船会社から運輸倉庫までしっかり分かっているものは安心です。

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2005年12月07日

Chateau Can-Mille 1977 AC Cotes du Roussillon

1207wine.jpg コート・デュ・ルーションがAOCとなったのは1977年3月28日のことです。ですからこのワインはアペラシオンとして初めて名乗れる記念すべきヴィンテージのワインなのであります。赤本を調べてみると赤・白・ロゼがあり赤のセパージュとしては Carignan, cinsaut, grenache, Iladoner pelut, syrah, mourvedre, maccabeo が列挙されていますが、最後の葡萄は白の品種です。この品種は赤ワインとしては10%未満、ロゼでは30%未満しか使ってはならないとの記述があります。
このワインの裏ラベルには使用品種として le Grenache Noir, le Calignan, le Mourvedre, le Syrah と書いてありますがその割合は70%,20%,5%,5%とのことで輸入元の説明によると
「収穫が終わると、毎年、エノログにブドウを見てもらい、常に持ちこたえる事のできるワインにするための研究をしています。
品質的に良い、と判断したものに関してはボトリング用に選別され、仮に“そうでない”と判断したものに関しては、バルク売りします。中でも特に厳選されたヴィンテージは、約2年間キューブ内で保管され、そのヴィンテージの持つ自然なキャラクターを表現するようにします。

ワインは最初の熟成段階から、厳格にコントロールされていきます。そしてボトリング。13度に温度管理されたカーヴ内で長い熟成に入ります。リリースまで伝統的に最低でも4年間、カーヴ内で熟成されてから出荷されます。これがシャトー・カンミルです」
ボトルはセラーに寝かせていたので肩の部分に澱がへばりついていました。飲む1週間前位に立てておいた方が良いでしょう。デカンタしましたが澱は殆ど入らず保存状態は極めて良好です。私の開けたのはリコルクされていませんでしたが開けようとするとコルクがかなり柔らかいので慎重にしないといけません。熟成香が楽しめ味わいは健全そのもの2450円という価格からは信じられない完成度。お薦めです。

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2005年12月06日

Culley Marlborough Chardonnay 2005 Cable Bay Vineyard NZ

1206wine.jpg来年一月発売予定のニュージーランドはマールボローのシャルドネ、勿論スクリュー・キャップです。コルクよりコストが高くなると云うよりどうやらボトルの成形に精度が要求されるためフランスやイタリアでは二の足を踏んでいるらしい。
一説によるとコルク栓をするよりスクリュー・キャップの方が衛生的なため亜硫酸を減らすことが可能とか、この2005年は残留亜硫酸をあまり感じません。
輸入元の説明によると「畑はニュージーランドで最も素晴らしいワイン産地として、世界中で注目を集める2つの銘譲地を中心に展開。世界基準のソーヴィニヨン・ブランの産地としても知られる南島のマールボロと北島オークランド・ハウラキ湾(最西端)にあるワイヘケ島、北島の銘譲地ホークスベイの他、合計6つのブドウ畑でブドウを栽培しています。
現在、2つのブランドを抱えるケーブル・ベイ・ヴィンヤーズ。

ベースワインには、畑作りから徹底して指導を行った契約農家から産出されるブドウを使用し、『カリー』ブランドで勝負にでます。そしてプレミアムワインの『ケーブル・ベイ』ブランドで、世界レベルのワインを狙っています」とのことで、この culley ブランドはスタンダードクラスということです。
タンク熟成のシャルドネというと代表的なのはフランスのシャブリでしょうが、最近とあるワインバーで飲んだのは間違いなくソーヴィニョン・ブランの香り。マンションの構造計算偽造が騒がれていますがワインの偽造が公になるともっと騒ぎになるでしょうね。ワイン偽造は世界中で行われ日本に入ってくるときの規制も何もありません。

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2005年12月05日

Vind'Alsace Riesling Cuvee Particuliere 2001 Maison Gustave Lorentz

1205wine.jpg 今日はセラーに燻っているかなり前に買ったアルザスを発見。ネゴシアン物ですが色は全く健全なグリーンが残っており、香りは一段と鋭さを増したように思います。味はまだまだ熟成したとは思えません、きりっとした辛口は変わらずどちらかというとミネラルが強くなったように感じます。リースリングは結構長持ちし10年位あるいはそれ以上保つ物なのです。昔はアルザスのロマネ・コンティと呼ばれるトリンバックのクロ・サン・チューンを沢山飲みましたが一番旨かったのは1979年でした。最後に飲んだのは1996年だったと思いますが…

アルザスと言えば辛口白ワインの代表だったのは昔の話なのでしょうか? 最近の例えば Marc Kreydeweiss などはメチャメチャ甘いです。ビオディナミは総じて甘いと云われても仕方ないでしょうね。先日のクーレ・ド・セランはロワールですがあれもえげつなく甘かったですし・・・

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2005年12月04日

Rossoibleo 2004 IGT Sicilia A.Agricola Gulfi

1204wine.jpg シチリアワインです。毎年結構な数を買うこのグルフィ社のワイン、白のヴァルカンツェリアもはずれませんがこのロッソイブレオはとてもリーズナブルで旨い。グルフィには高いクラスもあるのですが普段飲みにはこのクラスで十分だと思います。寒くなったので鍋、今日は主にキノコ中心です。イカリスーパーの袋入りチキンブイヨンはこんな時便利です。昆布出汁にプラスすると野菜がとても旨くなります。白舞茸、でかい椎茸、ウスヒラタケ、畑しめじに朝市で買った白菜。この白菜は近所のおばさんが無農薬で作っているのですがとても甘くしかも安い! 先日ネットで買った物と比べると違いは明らか、ネットで買った物は名ばかりの無農薬の可能性あり。有機農法無農薬栽培を謳いながら実は偽装という業者がかなりいるに違いないと思う。

さてこのワイン、色は濃く透明な赤色を呈し香りは葡萄のアロマがみずみずしく味はナチュラルでしかもコクがあります。鍋との相性もすこぶる良好で他の日本料理にも合いそうな感じです。

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2005年12月03日

Bourgogne Chardonnay 2002 Domaine de Courcel

1203wine.jpgあおり烏賊を買いました。700グラムを超える結構な大きさ、ミミが好物なので真っ先に食べるのはここ。本体よりもこのペラペラが食べるとコリコリしていて好みなのです。烏賊を糸造りにするとき筒切りのように横に切ってはいけません、縦に細く切る必要があります。
生姜醤油が定番ですが、細かく挽いたフルール・ド・セルに山葵を混ぜエクストラ・ヴァージンでペーストみたいにした物と合わせても結構いけます。生山葵ペーストとでも名付けましょうか? 特にワインと合わせる場合はこちらの方が良さそうです。
で、セラーの奥から残っていた秘蔵のワインを見つけました。これはお値打ちのACブルゴーニュです。何と云っても舌を刺激する厄介者はみじんもありませんし香りは自然でおとなしく味はボーヌのプルミエクリュのような深みがありしかも価格は手ごろなのであります。

ワインは農産物です。上手く造れるときもありますが年によって失敗の時もあるのです。有名銘柄でも同じ事、どんなに名の知れたドメーヌでも失敗することが度々。高いお金を出して有名銘柄を買うのはもちろん自由ですが安い物の中にこのようなお宝があることを忘れてはならないと思います。

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2005年12月02日

Willems Hofmann Fusion Ⅱ Rieslimg 2004 Deutscher Tafelwein Rhein-Mosel

1202wine.jpgスクリュー・キャップのボトルは典型的なドイツの細長いもの。香りはドイツワインそのもののリースリングの香りで、色も綺麗な黄緑色を呈していて好感が持てます。味はスッキリ爽やかで甘さも適当な本当に昔のドイツワインの良さが感じられます。
ブショネの心配のないスクリュー・キャップ・ボトルに全てのワインが移行して頂きたいと思います。というのも先だって開けた Concerto Reggiano Lambrusco 2004 Medici Ermete ですが思い切り「ブショネ」。スパークリングワインでもブショネは往々にして存在します。色や泡立ちは全く問題なかったのですが香りがいがらっぽく味はそれこそゲーッとなるほどヒドいものでした。
ドイツワインの黄金期は1970年代だったと思いますが例の不凍液事件から衰退の一途をたどるようになったと思います。この不凍液の張本人について日本人は認識が甘いと思います。ドイツワイン商法というものご存じでしょうか? ドイツワインを売る人たちはいくつもの会社(輸入元)をかけ持ちしていることが多かったのです。今日は○○○商事、昨日は○ー○ー○・ジャパン、あるいは午前中がN・ジャパンで午後からはB商事などと一人で数社の名刺を持っている人を何人も知っておりました。

昔はリーファーコンテナーなど使わない会社が殆どで赤道直下を船で運ぶ訳ですからワインは吹きこぼれるのが当たり前。そんな時代にラベルを貼らずに日本で貼り付けるという輩が実際に存在しました。それも甘ければアウスレーゼ、酸っぱければカビネットなどと勝手に貼り付けていたようです。輸入原価の10倍から数十倍ほどの値段を付け主に医者や弁護士の先生方に売りつけていました。まさに折れて曲がってなんぼの商売。セールスは勿論歩合制の高給取りばかり。
この時代に甘い汁を吸った人間はなかなかその味が忘れられないようです。ドイツワインでは儲からなくなるとフランスワインに手を出したりしましたが、今では一般の人が知らない諸国のワインで同じようなことを計っているみたいです。

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2005年11月29日

Frickenhauser Kapellenberg Silvaner Kabinett Trocken 2004 Bickel Stumpf

1130wine.jpg懐かしいボックスボイテル型の瓶に入ったドイツ・フランケンのワインであります。この瓶ですがどう見ても750cc入っているようには見えないのですが実際に水を入れて普通の形の瓶に移し替えると同じ容量であることが分かりました。
フランケンのワインなど開けるのは恐らく20年ぶりのことです。マイン河流域のフランケンですがこの地ではシルヴァーナーが主要品種だそうです。グラスに注ぐと綺麗な緑がかった黄色を呈していますが液面に渦巻く細かい泡とグラスの内側に発生する泡とが同居?しています。

で味はと言うとやはり刺激が強く、しばらくグラスを回しておく必要があります。残留亜硫酸の強いワインは身体にも良くないと思いますがこれだけ炭酸が入っていれば亜硫酸など必要ないと思うのですが・・・
ドイツワインの人気がないのはこの手のワインが多いからなのでしょうか? 産地の個性が余計な酸で分からなくなっています。原産地の見えてこないワインはやはり意味がないように思います。

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合鴨はどうしてできる?

1129kamo.jpg近鉄奈良線河内小阪駅と河内永和駅の間の南側にある女学校、その正門前を流れる長瀬川に最近いつも寄り添うカップルがおられます。場所はかなり北の方ですがカルガモのカップルはちらほら見たことがあるのですが、こちらは青首マガモの雄と真っ白のアヒルのカップルなのであります。
初めて見つけたのはかれこれ10日前でしたでしょうか? 青首がこんなところに居るなんて、とビックリしたのですが今日よく見てみたら何とアヒルと同居しているのです。仲良く一時もそばを離れることはありません。

八尾の楠根川で見かけるカルガモはその数がかなり増えました。先週山がやという蕎麦屋に行った帰り道、川面を覗くとマガモのカップルが数組同じ場所におりましたが茶色系の雌ときらびやかな雄の組み合わせで何ら違和感を感じませんでしたが、この長瀬川のカップルはまことに奇妙な取り合わせです。
合鴨という種類の鴨は鴨とアヒルの混血と聞きますが、生体はどんな色をしているのかよく考えたら見たことありません。このカップルもし雌雄であるなら春先が楽しみです。

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2005年11月28日

Cheverny 2004 Domaine Philippe Tessier

1128wine.jpgシュヴルニーと表記したらよいと思いますがロワールのAO VDQSから最近格上げされ1993年にAOCになった産地名称で場所はヴーヴレイの東の広さ400ヘクタールの地域です。
輸入元の資料によりますとブドウ品種はソーヴィニヨン・ブラン85%、シャルドネ15%、熟成はステンレス・タンクで4ヶ月、平均樹齢は15~20年、土壌は痩せた粘土質に砂が混ざる土壌、栽培面積は3.50haで、単位収穫量は23hl/haとかなり低く、平均年間生産量13,000本との事です。
資料にはさらにこう書いてあります「フィリップ・テシエ氏は、所有畑20haのうち8haで、1999年から実験的に有機栽培を開始しました。その後、彼は有機栽培を全区画で実践し、2004年には“エコセール”の認証を取得。結果、今やアメリカやフランスの有名レストランで取扱われるまでとなりました。しかし、商業的な有機表示に抵抗を感じると言うフィリップ氏は、ラベルに有機を名乗ろうと名乗るまいと、ワインは変わらない。大切なのは中味!と語ります」

私がいつも申し上げるように「ラベルに堂々と有機農法や無農薬を掲げるところにろくなワインは無い」と云うことの裏付けでしょうか?

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2005年11月27日

Beaumont des Crayeres Fleur de Rose Brut 2001

1127wine.jpg昨日のシャンパーニュとの比較はできませんでしたがこちらはフレッシュで色も綺麗ですし香りが全く違います。ひねたところはなく樽の余計なニュアンスも皆無です。シャンパーニュに樽香は不要との説に頷くことができると思います。もちろん樽といっても様々でバニラ香なら違和感も少ないかも知れませんが余剰のタンニンはシャンパーニュには向かないはずであります。
で昨日のアンヌ・グロですがコメントは非常に申し上げにくいのですが敢えて云わせて頂くと昔の良さが全く消え失せているとでも表現したらよいのでしょうか、クロ・ヴージョの香りが全く消えていました。色だけは濃いのですが独特の芳香が時間をかけても出てくる様子がありません。感じ取れるのはバニラ香のみで過剰なタンニンが舌を刺しバランス云々の話どころではありません。
一体どうしたことでしょうか? これがグラン・クリュとはとても思えません。せっかく持ってきて頂いた客人には申し訳ないのですがドメーヌの姿勢が変わったとしか思えないので敢えて書かせて頂きます。人気が出ると奪い合いになるドメーヌワイン、このアンヌのワインの裏ラベルには全く聞き覚えの無いインポーターの名前があります。

BMヴァンでしたっけ、日本向けにはベルナール・ムーニエ氏がアンヌのワインを一手に販売しているのでしょうが、金さえ出せば何処にでも売るというのは如何なものでしょうか? 元々ボニリ・ジャパンさんがメインのインポーターだったと思いますが、情けないことに新たな新興勢力がボニリさんより先んじて輸入しているのが現状です。ワインのインポートという仕事は実に大変でワインのことをよく知っていないと肝心のワインがダメになってしまいます。
ところでこのところ大田原牛が取りざたされるようになりました。友里さんのところにも出ています。昨日松阪で品評会がありましたが最高落札価格は一頭2006万円、高いのは高いですがこちらは正真正銘の保証付き。大田原牛はとある肉屋の登録商標、勝手に値段を付けているだけでその根拠は明らかでありません。

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2005年11月26日

Clos Vougeot le Grand Maupertui 2003 Domaine Anne Gros

1126wine.gif土曜日は淡路・岩屋の魚屋さんが来ます。今日は何と1.5キロの鮃を丸ごと一尾買いました。5枚に下ろして貰って野菜室に保管晩まで身は活かってました。鮃はこの位の大きさになると旨味が一段と増すようです。特に腹側の二枚は味わい深くゲランドのフルール・ド・セルとエクストラ・ヴァージンだけでその旨さを十分堪能できました。天然の鮃は縁側や肝も全く匂いません。頭や中骨は軽く塩して網で焼きましたがこの上ない旨さで炭火の必要性は全くありません。

ワインは客人持参の Jacques Selosse Grand Cru Rose Brut と表題のワイン、我が家のセラーから Beaumont des Crayeres Grande Reserve Brut NV, Bourgogne 2002 Domaine Ramonet と贅沢に飲ませて頂きました。
アンヌ・グロはフランソワ・グロのお嬢さんですがドメーヌ・トロ・ボーの息子さんと結婚しています。エチケットはいつの間にかコロコロと変わり今のは実に愛想のない、偽物が造りやすいデザインとなっています。クロ・ヴージョそのものは50ヘクタールもある大きなグラン・クリュですが彼女の持つ区画ル・グラン・モーペルチュイは斜面の上層部水はけの良い最も理想的とされる位置にあります。樹齢80年以上の古い樹が植えられていたはずですが vieilles Vignes の表示はありません。
料理の材料が良ければワインは結構なんでも合うものなのです。この鮃は刺身にしても山葵も要らない位旨いですし焼いて赤ワインと合わせても全く違和感ありません。ワインとの相性は素材が新鮮で尚かつ質が高ければ赤白そして泡を選ばないと考えます。

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2005年11月23日

Concerto Lambrusco Rosso Secco Reggiano DOC 2004 Medici Ermete

1123wine.jpg瓶の形は懐かしい Gosset のものと同じみたいです。イタリアはエミリア・ロマーニャ州レッジアーノで造られるランブルスコ・サラミーノ種100%の発泡性ワイン。こんなに美味しいワインを今まで見逃してきたことを後悔しますね!
レッジアーノと言えばそうです、パルミジャーノ・レッジャーノが造られる地域と同じなのであります。
で、イカリスーパーで固まりのパルミジャーノ・レッジャーノの賞味期限の近いモノを半額でゲット。チーズを買うなら絶対にこの方法がお得です。それとベーコンも同じです。例のお薦めイカリスーパーのベーコン、明後日25日が賞味期限のもの売ってます。明日あたり半額で買えるはず!

先日ご紹介申し上げたアッソーロ・レッジアーノより定価で250円高いものの(定価1500円)こちらの方がより洗練されて泡立ちも幾分多いように感じます。チーズとの相性もすこぶる良く(現地では当たり前でしょうが)この組み合わせはどこのワインバーでもヒットするに違いありません。
安くても美味しいワインは山ほどあります。「知らない」と云うことこそワイン通としては恥ずべき事であると私は思います。高いワインの評論ばかりが取り沙汰されていますが、安くても美味しいワインのコメントこそ重要であると考えます。

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2005年11月22日

Keri Biferno Rosso DOC 2000 Tenuta di Giulio

1122wine.jpg最近お気に入りの Assolo Reggiano 2004 を飲みながらビストロ・プルミエで作ってもらったベーコンと玉葱のキッシュを前菜に。冷蔵庫の奥で瀕死の状態で残っていたブリー・ド・モーを発見、チーズって賞味期限が必要なのかどうか私には理解できないが九月末期限のものでも何ら問題なく食べられます。
であっという間にワインが空いたので次を探していると表題のワインを見つけました。
イタリアはモリーゼ州でかなり前から自社で瓶詰めをしていたというテヌータ・ディ・ジューリオという生産者のビフェルノ・ロッソというのがDOC名称。この生産者の白ワインは残留亜硫酸が強く好みではありませんでしたがこちらはさほど感じません。

色はかなり濃い暗赤色を呈し香りは先のレッジアーノに似て違和感がありません。味は結構しっかりとした果実味、酸味が調和し食べ物を選ばないように思います。輸入元の説明では「ルビーの輝かしい色合い。凝縮したブケには熟した赤い果実、野生のベリーやプルーンを感じる。そしてブケの奥底から、熟成を経て香り立つ甘く優しいスパイス、リコリス、ヴァニラ。温かみがあり優美な口当たり。優しいタンニンがトーストされたバリックと上手く融合し甘い余韻を生む 」と上手に書いてあります。

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2005年11月21日

Bourgogne Chardonnay 2003 Francois Mikulski

1121wine.jpg 裏ラベルには「ドメーヌ・フランソワ・ミクルスキ ブルゴーニュ・シャルドネ」とありますがこれは間違いです。前にも述べましたがこのワインはフランソワ・ミクルスキが瓶詰めしていると云うだけで自分の畑の葡萄かどうかは一切の記載がありません。
Mis en bouteille par Francois Mikulski であり Mis en bouteille au Domaine ・・・ ではないのです。色は濃いめの黄色にやや緑を帯びていて健全ですが残留亜硫酸は多め、口に含むといがらっぽく補酸したように感じます。樽の影響でしょうか葡萄本来の香りとは無縁の匂いが鼻につきます。
あまり多くは飲むことができません。名前が売れると生産が追いつかないのでしょうか? 有名ブランドを欲しがる人には売れるのでしょうが私は多分二度と買わないでしょう。ブルゴーニュの雰囲気すらないただのシャルドネ。料理用に使うしかありません。

本日、単品宮崎産5番の鞍下28キロの物、知り合いの肉屋さんに見せて貰いましたがかなりの上物です。リブロース側を見るとロースの芯が大きくBMS10位の細かいサシがあり、私の指定箇所の部分はかなり期待が持てると思います。十分熟成してありますがさらにもうしばらく置いた方が良いとの見解のため今週土曜日に切って貰うことにしました。
銘柄牛例えば神戸牛や松阪牛はその生産量も多くピンからキリまであることが分かってきましたが、村沢牛や大田原牛と云うものこれらはテレビなどで意図的に取り上げられネットでも騒がれているようです。本当に価値あるものでしょうか?

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2005年11月20日

Meursault 2002 Domaine Arnaud Ente

1120wine.jpg丁度700グラムの重量級ボトルにとても長いしっかりとしたコルクに守られた液体。かなりのプロテクションですが他の生産者も見習って頂きたいと思います。4511本の普通瓶と21本のマグナムが造られたとラベルに記載ありますが本当に限られた数しか造っていないので漫画などには載せて欲しくないワインです。
色はかなり薄い目ですが薄緑色を呈し、香りから樽の強さを感じることはあまりありません。しかし液体の濃度が高くグラスに注ぐときに重さが手に伝わってきます。
このワインが真価を発揮するには恐らく5年の歳月が必要でしょう。しかし今味わってもその非凡さは判る人には分かるはずです。

比内地鶏は寒くなると旨味がうーんと増してきます。今日のは特別でしょうか、胸肉にスポットのように赤色が浮かんでおり腿はまるで鴨のように濃い色を呈しています。ガラスープは極上の仕上がりで胸肉をしゃぶしゃぶで頂きます。そして肝は先日の和製フォアグラとまでは達しないもののとても大きな白肝で軽く塩胡椒して網焼きに。大阪一美味しいと云われる焼鳥屋よりもこちらの方が旨いです。
今日は料理もワインも極上です。調子に乗ってコンティ・ゼッカのノヴェッロやいろんなワインを開けてしまいました。

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2005年11月19日

Clos de la Coulee de Serrant 2003 AC Savenieres Coulee de Serrant Domaine Nicolas Joly

昔は高島屋の専売だったクロ・ド・ラ・クーレ・ド・セラン、ニコラ・ジョリーの前A.ジョリーの頃から飲んでおります。驚いたのがこのヴィンテージは甘いと云うこと。数年前から所謂ヴァンダンジュ・タルディヴが造られているのは知っておりましたがこの2003年のラベルには何らその表示はありません。
極甘口とは云いませんがかなりの甘さであることに違いはありません。

ビオディナミは総じて甘いと批判されることが多いですが、こんな甘いクーレ・ド・セランは私は初めての経験です。ニコラ・ジョリー氏のワインについての理論はご立派でしょうが、このワインに使われているコルクは至極安物であります。昔からそうですが高い価格の割りに実にお粗末なコルクを使うのは如何なものかと思います。
昔の話で恐縮ですが昭和の時代に一世を風靡した白ワインが幾つか存在しました。このクーレ・ド・セランもその一つであったかも知れません。ワインが重要なギフトであった頃、この上に鎮座していたのが北部ローヌのシャトー・グリエ。単独のアベラシオンを持っているという理由だけで途方もない高い値段で売っておられました。最近は全く話題にも上りませんね。
当時この両者について言えることは「自分では買わない」ことでしょうか? 従価税だったこともありとても高嶺の花、しかしギフトにはよく使われたワインでした。

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2005年11月16日

Ch. Meyney 1997 AC Saint-Estephe Cru Bourgeois

1116wine.jpgボルドーの名門ネゴシアン、コルディエが所有しているサンテステーフのクリュ・ブルジョワ。私はこのコルディエが昔所有していたサンジュリアンのタルボや同じくグリュオー・ラローズが大好きでした。双方ともどのヴィンテージもあまりハズレが無く安心して飲むことができたのがその理由の一つ。
香港のレミー・ニコラでこれらコルディエの古いビッグ・ヴィンテージの物を沢山買って飲みました。61年、70年、75年など今から考えたら気の遠くなりそうな安い価格で買えたのです。
さてこのメイネイ、先日の宴会で空けた一本が美味しかったので早速注文しましたが現在品切れとのこと。今日セラーの整理をしてたら偶然最後の一本を見つけたので開けてみました。
97ヴィンテージは避けて通る人が多いそうですが、決してそうは思いません。コルクを抜いた瞬間、ほとばしり出るように熟成香がテーブルの上を漂います。ワインの持つ他の酒類にない要素はこの香りの変化ではないでしょうか? 人によっては若いアロマが好きかも知れませんが、私はこの何とも言えない熟成のかぐわしいブーケがことのほかお気に入りです。

このワインの価格は3500円、午前0時を過ぎると解禁のプリムール物の中で「ドメーヌ物で無濾過」とか「酸化防止剤不使用」の表示のあるものと大差ありませんが、私にとっては2倍も3倍も心を満たしてくれる良いワインだと思います。
去年も書きましたがヌーヴォー大国、日本。「酒」というもの、急いで造るとろくな事がないのは日本酒もワインもウィスキーも同じではないでしょうか? 「酒」造りに「熟成」は欠かすことの出来ない重要な要素であると考えます。

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2005年11月15日

Tenuta di Valgiano Palistorti 2002 Colline Lucchesi DOC

1115wine.jpg 輸入元のカタログから「フィレンツェから西へ約60㎞、のどかな田園地帯ルッカにあるワイナリー。今のオーナーに所有権が移ったのは1990年代前半のことです」という説明がありビオディナミを実践しているとの記載があります。
葡萄品種はサンジョヴェーゼ70%、メルロー15%、シラー15% というちょっと予想もできない構成。色は少し透明感に欠ける暗赤色。香りはちょっと赤ワインには相応しくない香料それもカレーに使うような香辛料のようなものを感じます。
口に含むとやはり香りが鼻につきます。雑味というか埃っぽいという表現が適切なのでしょうか? とにかくワインだけ味わう限りあまり私には好ましいとは思えません。

いろいろなキノコが残っていたので「キノコのフリカッセ」を作ってみましたが我ながらなかなか良くできました。ニンニクのスライスにたっぷりのオリーヴオイル、比内地鶏のスープに朝市で買った椎茸、白マイタケ、ブナしめじそして貴重なオオツガタケにベーコン少量、仕上げに生クリームなのですが、さっきの赤ワインが嘘のように美味しく感じます。埃っぽいと感じたのがキノコの香りに転じたようです。 
ですからワインと言うモノ本当に不思議なものですね。料理と共に味わうと全く別物のように変化します。時間が経過したのが原因かも知れませんが・・・

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2005年11月14日

Falanghina Sannio DOC 2004 Societa Agricola Corte Normanna

1114wine.jpgカンパーニャ州 Benevento の近くサンニーオ丘陵、標高250から300メートルの地で作られる葡萄品種ファランギーナ100%の白ワインです。ラベルには記載がありませんがHPをやっとの事で見つけました。http://www.cortenormanna.it/
比内地鶏のガラを使ってスープをとりますが肝心なのは鶏の脂を捨てないことでしょう。先日は脂を早く取り除いてしまったので比内地鶏独特の風味がありませんでした。しかし今度はしっかりとしたスープがとれて満足!

宮崎の特定農家からの宮崎牛4Aのハネシタをしゃぶしゃぶにしましたが、脂がきつくて私の味覚からは不適合。見た目は悪くないのですが熟成不足のせいかも知れません。
ところでこの白ワイン、思い切り残留亜硫酸! 今日はワインも料理もあきまへんわ!

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2005年11月13日

Roero Arneis 2001Vigna del Falco Casa Vinicola Nicolello

1113wine.jpgイタリアはピエモンテの白ワインです。2001年ながら色はかなり青みを帯びていて綺麗なのですが、グラスに注ぐとその中央に渦巻く細かい泡、残留亜硫酸がきつすぎます。白ワインですが味は濃厚かつ渋みが多く所謂「重たい」ワインです。私はこの手のワインが大の苦手、飲むにはご遠慮申し上げたいところです。
時間の経過と共に飲み易くなるかと期待しましたがままならず、料理用に回しました。「こだわり食材」のところにアップしましたがS先生から頂いた天然のキノコ、オオツガタケと牛肉を軽く煮た料理にこのワインを使うと、ビックリするほど美味しくなりました。キノコが良かったのは間違いありませんがニンニクのスライスとオリーヴオイルそして作りかけのガラスープに塩胡椒、最後に加えたのがこのワインだけという簡単なレシピなのです。

世の中には探せば旨い物はまだまだありそうですね。このオオツガタケですが「松茸とポルチーニをたして2で割ったような」という表現が最も分かり易いと思います。見つけたら是非食べて下さいね。勿論素人判断は危険ですが・・・

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2005年11月11日

Assolo Reggiano Vino Frizzante Rosso Secco 2004

1111wine.jpg輸入元からの情報によりますと「ガンベロ・ロッソ2006年度版の、最新続報が届きました!以前のmimiより情報で、メディチ アッソーロ レッジアーノが2グラスを受賞とお伝えしましたが、なんと3グラスの最終審査まで残り、最終的には2.5コップを受賞した事が、先日メディッチ社に告げられました。
※3グラスの最終審査とは …
ガンベロ・ロッソ、トレビッキエリ(3グラス)を選ぶ最終審査でイタリアの各トップワインがふるいにかけられる、重要な審査です。勿論、アッソーロがこの最終審査に残ったのは、今回が初めてです」ということですので、敢えて飲んでみることに
赤の発泡酒はフランスでは見かけません。イタリアには「赤、泡、甘」があることは存じておりましたが全く飲む気にもなれず… 今まで尻込みしてきましたが、このワインは同じように三つの言葉で表現すると「濃厚、辛口、微発泡」。私のイメージとは全く異なる素晴らしいものです。

かなり冷やして6度で飲み始めましたが裏ラベルの記載から14度から16度で飲めとのこと。ま、そこまで温度を上げなくても十分美味しく頂けます。パルミジャーノ・レッジャーノとの相性がよいと書いてありましたが、少し熟成したブリー・ド・モーとも決して悪くはありません。クロワッサンをかじりながらチーズと共に一本空けてしまいましたが、悪酔いなんて無縁です。飲み口というか後味がスッキリしているので幾らでも飲んでしまいそうなワインです。
これが何と ¥1,250-で売られているのですから是非お勧めしたいと思います。

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2005年11月10日

Clos Fourtet 1982 AC Saint-Emilion 1'er Grand Cru Classe

私は大のサンテミリオン・ファンであります。メドックの重さが苦手と云えばそれまでですがサンテミリオンの軽快さがとても気に入っております。
初めてニースに行ったのは確か1983年のことだったように記憶していますが、泊まったオテル・ネグレスコのメインダイニング、シャント・クレールにはかのジャック・マクシマンが厨房の長として君臨していました。今でも忘れない料理「オマールの3種の調理法」は正直驚きました。

シャンパーニュは何だったか覚えていませんが、横綱みたいな超重量級のシェフ・ソムリエが次に選んだのは Ch.Latour Figeac 1975 サンテミリオンのグラン・クリュ。オマールのココットに実によく合いました。
さて本日はクードポールさんのワインを楽しむ会で詳しくは別に書きますが、印象に残るのはこのクロ・フールテの1982年。コルクはかなり怪しい状態でしたが、ワインは生きていました。茸の香りやミントのニュアンス、香りはグラスの中でいろいろと変化します。熟成の極みでしょうか、甘さと妖艶さが口の中一杯に広がります。
長年アンドレ・リュルトンの所有する蔵でしたが、最近どうやら売却したようです。

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2005年11月09日

En Sol des sens Vin de Pays de l'Herault 2004 Domaine Pech Laurier

1109wine.jpg 昼食はカヴォー・ド・シャサーニュ、布施駅南のフレンチバルで人参とクミンのポタージュ、鶏肉のバスク煮込み、自家製パンにサラダ。食後にパコジェットで即座にできる無花果のソルベとコーヒー。9席しかないカウンターのお店ですがランチとしてはマニアには堪らないほどフランスそのままの味をキープしています。ランチメニューはコーヒー付きで850円という安さ! ソルベは300円、フランスに行かれた経験のある方には是非ともお薦めのバルです。
帰り道でいつもの魚屋さんを発見、鮃を買う。キロ6000円で身が厚いモノは夜食べる頃には旨味が増しています。薄造りにして山葵醤油とフルール・ド・セルにエクストラヴァージンで食べ比べると塩・オイルの方がワインにはよく合います。99のカルドンヌを空け、次に開けたのがこの南仏ワイン。刺身に赤ワイン? 気味悪がられるかも知れませんが、新鮮な魚の脂には赤ワインは決して合わないものではありません。

さてワインですがコルクが安物ですね、多孔質といってもこれ程穴が多いとワインの栓としては不適格です。透明感のある赤紫色を呈し、光を当てるととても綺麗な色。香りからグルナッシュ、サンソーなどの葡萄品種が思い浮かびます。味は癖のない一般には受けるものだと思います。エチケットはちょっと色っぽいですが・・・

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2005年11月08日

Le Fonti Chianti Classico 2002 Conrad M. Schmitt

1108wine.jpg イタリアワインとしては最も安心して飲むことのできる代表銘柄とでも云えば適当かも知れない「キアンティ・クラシコ」。ワイン評論家や雑誌のお薦めとは無縁の生産者が山ほど居ります。
私はコルシーニ伯爵家の Le Corti というキアンティ・クラシコが好きなのですが、よく似た名前を見つけたので飲んでみることに。コルク栓を引き抜くと同時にふわっと広がる親しみやすい香り。グラスに注ぐと色はかなり濃いめです。裏ラベルには「Panzano にある8ヘクタールの自社畑には主にサンジョベーゼと若干のメルローとカベルネ・ソーヴィニョンが植えられ、瓶詰めの前に12ヶ月フレンチオークの樽熟成が施される」との記述があります。

カベルネやメルローのニュアンスは余り感じることはできませんが葡萄の果実味たっぷりで、残留亜硫酸レベルは低くかなりのハイレベルのワインであると思います。
HPはhttp://www.fattorialefonti.it

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2005年11月07日

Pouilly Fume 2004 Domaine Tabordet

1107wine.jpg今日発売されたばかりのプイィ・フュメで早速飲んでみました。柑橘系の香り高いものと想像しましたが、ミネラルたっぷりの濃厚な味にちょっと驚きました。
輸入元の説明によると「イヴォンとパスカルのタボルデ兄弟が1981年に設立したドメーヌ。父のレイモンはサンセールに畑を持ち、ワインを生産していましたが、兄弟が1981年にプイィ・フュメに畑を購入し、現在のドメーヌ名になります。
サンセール(6ha)とプイィ・フュメ(7ha)に所有する標高200~220mの畑で、リュット・レゾネを実践。農薬や除草剤、化学肥料などはほとんど使用していません。
10℃でデブルバージュを行った後、16~18℃で約2ヶ月かけて醗酵するため、非常にクリアーなワインを造り出す生産者です」とのことです。

私はロワールの白を味わうときかなり強めに冷やし、徐々に温度が上がるようにしながら味香りの変化を楽しみます。低温の時はキリッと締まっていても温度が上がると甘ったるくぼけてくるワインが多い中、このプイィ・フュメは温度が上がるとますますミネラル感が強くなります。独特のスモーキーなフレーバーも同じく温度が高くなるとはっきり現れてきます。
定価が2600円なので有名なバロン・ド・Lの1/3以下です。アペラシオンの特徴がよく出ているのでお薦めです。

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2005年11月06日

ご近所さんと宴会

1106enkai.jpg和製フォアグラ、4A宮崎産黒毛和種トンビのたたき、同じく宮崎産4Aハネシタの刺身、比内地鶏の胸肉しゃぶしゃぶ、ハネシタのしゃぶしゃぶと料理が続き、ワインはボーモン・デ・クレイエールのグラン・レゼルヴ、ドメーヌ・メオ・カミュゼのオート・コート・ド・ニュイ・ブラン、クロ・サン・フィリベールの2002年、ラ・フォルジュのシャルドネ2002年、シャトー・メイネイの1997年はとても良い熟成を迎えておりさらにイタリアのパリオのシャルドネ、ドメーヌ・デュ・タバトのヴァン・ド・ペイ・デ・モン・ド・ラ・グラージュの2004年と沢山飲んでしまいました。

中でも出色はラ・フォルジュのシャルドネで、安物ワインでもじっくり熟成させると旨くなることを実証したような感じでした。メイネイの97は驚きの旨さと言えるでしょう、期待せず開けたのですが納得の一本でした。タバトのワインは赤のサン・シニアンが上出来なのですが、この白もなかなか良くできています。

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2005年11月05日

Novello Salento per Via Aerea 2005 Conti Zecca

1105wine.jpg久々の更新ですが、ワインを飲まなかった訳ではありません。体調不良というか、少し気になる喉の痛みで凹んでおりました。
いよいよ今年の新酒が登場しますが、イタリアものは早いですね。今日(6日の午前0時)から飲んで良いとのこと、早速開けましたがとても新酒とは思えないほど濃いですね。
インポーターの説明によると「プーリアの名門、コンティ・ゼッカが地葡萄ネグラマーロでつくるノヴェッロ。ベリーやチェリーを想わせるアロマ、もぎたての果実がそのまま詰まった、南イタリア独特のふくよかな味わいです」とのことです。

果実味濃厚で強すぎるほどの酸があります。従ってデカンタして少し時間を置いた方が飲みやすくなります。高いボージョレ・プリムールよりもお値打ちありのワインです。
久し振りに比内地鶏を買い明日は鍋を囲みます。4番の宮崎産鞍下を小割りして貰い、さらに同じく4番のトンビを塊でゲット。写真が上手く写れば和牛研究会のところに載せてみます。

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2005年10月28日

ボニリジャパンさんのテイスティング

1. Savigny-les-Beaune Blanc 2002 Domaine du Prieure
2. Ch.Bel Air La Boyere Blanc 2004 Premieres Cotes de Blaye
3. Bourgogne Hautes Cotes de Beaune Rouge 2002 Domaine du Prieure
4. Savigny-les-Beaune les Gollardes Rouge 2002 Domaine du Prieure
5. Gevrey-Chambertin Clos Prieur Maison Jean Philippe Marchand
6. Ch.Fonseche 2003 BIB 3l. AC Haut-Medoc
7. Ch.Fonseche 2000 AC Haut-Medoc
8. Ch.Coucy 2002 AC Montagne Saint-Emilion
9. Ch.Les Ricards 2002 AC Premieres Cotes de Blaye
10. Ch. Bel Air La Boyere 2002 AC Blaye
11. Ch. La Bassonnerie 2003 AC Pomerol
12. Soro Vino da Tabola Rosso
13. Valpolicella 2003 メモス
14. Valpolicella Ripasso Superiore 2001 メモス
15. Masia Duch El Tancat 1999 DOQ Priorat
16. Masia Duch El Tancat 1998 DOQ Priorat

堺の松仙さんにくるみ餅2種類頂きました。くるみ餅はかん袋の専売ではなかったのです。青山盛月堂という和菓子屋さんの作る「くるみ餅」の方が餅自体きめ細かく、甘さも程良い加減です。一方老舗といわれるかん袋の方は餅にざらつきを感じくどい甘さになっています。何年か前から味がガラッと変わったのですが、やはり比べると違いがお分かり頂けると思います。

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2005年10月25日

Falanghina del Beneventano IGT 2004 Villa Raiano

1025wine.jpg イタリアはナポリを州都に持つカンパーニャ州のワインです。ベネヴェンターノは地域の名称でファランギーナはこの地に育つ地葡萄です。造っているのはヴィッラ・ライアーノという聞き慣れない名前ですがそれもその筈、創立が1996年ということですから来年で10年を迎える新進気鋭の生産者です。
特徴はゴツい外観のボトルで、何と910グラムもある重いボトルです。中身よりもガワの方が重たいという非常に不経済なワインではないでしょうか。
開けてみると意外なことに樽香は感じません。香りは丁度今からの季節洋梨のような香りにハーブのようなスパイスも感じます。色も澄んだイエロー。口に含むとフレッシュでフルーティーまたしっかりとした酸があり厚みもあります。若干残留亜硫酸は気になるものの、アフターテイストも長く続きます。
これはお買い得ワインの一つとして評価されると思います。

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2005年10月24日

Chassagne-Montrachet 1'er Cru Morgeot la Cardeuse Rouge Domaine Bernard Moreau

1024wine.jpg シャサーニュ・モンラッシェのプルミエ・クリュと言ったらその半分位がモルジョを名乗れるはずです。モルジョの広大な区画にはそれぞれクリマの名前が付いていますが、この畑はドメーヌ・ベルナール・モローの単独所有となっている「ラ・カルドゥーズ」です。
場所はシャサーニュ・モンラッシェ村のほぼサントネイ寄りの部分、全部で96アールほどの広さのうち赤ワイン用は75アール残りが白のシャルドネが植えられていると推測出来ます。
ベルナール・モローというドメーヌはやはり白屋で赤ワインは得意としていないようです。買ってから2年以上セラーに寝かせてありましたが色は薄く香りもそんなにありません。白ワインの得意とするドメーヌが赤ワインを造ると殆どがこういう結果になります。
昔ピエール・モレイの赤を抱き合わせで買わされましたが(確か1985年のポマールのプルミエ)同じく薄く脆かったように記憶しています。
逆に赤ワインしか造っていなかったドメーヌが最近白を造り始めたところ、例えばベルナール・グロ、アンヌ・グロ、そして先日ご紹介申し上げたメオ・カミュゼなどは上手に白を造ります。

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2005年10月23日

Cremant de Bourgogne Rose NV Maison Louis Picamelot

1023wine.jpg 泡物大好き人間ですが、大手メゾンのシャンパーニュを開けると本来のシャンパーニュとは違う何だか薬臭いことが多いと思います。また泡の粒が粗く口の中でぼこぼこする感じはあまり好ましいとは思いません。
そこで普段飲む泡というとこのメゾン・ルイ・ピカメロのクレマン・ド・ブルゴーニュになる訳です。このブルゴーニュはコート・シャロネーズ、リュリーに本拠を持つ泡専門の生産者で、タストヴィナージュと前述のジャンヌ・トマスそしてこのロゼがメインの売り物ですが全て辛口に仕上げられスッキリ爽やかなアペリティフにピッタリの泡です。
ロゼの泡は大変細かく、フルートグラスに注ぐとビールのように上部に細かい泡が生じ、底からも泡が止めどなく立ちのぼります。ロゼ・シャンパーニュには結構甘い物が多いと思いますがこれはそんな心配は無用です。ドサージュの多いモノは始めの印象は強いのですが飲んでいると飽きてしまうときがよくあると思います。

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2005年10月22日

凄いワインに遭遇しました!

会員ページを復活させたい位感動のワインですが、27日のワイン大学定例会でご披露したいと思います。
あおり烏賊を買いました。私はこの烏賊のミミが好物ですが料理屋さんでは普通供されることはありませんね。げそと肝は残して身は糸造りにしましたが実に甘みがあって美味しいです。寒くなったので先日の芋焼酎をお湯割りで烏賊に合わせました。
普通烏賊の糸造りは生姜を添えることが多いと思いますが、太い綺麗な山葵をおまけで貰ったので山葵醤油でいただきました、う~ン旨い。
あおり烏賊のミミは同じく糸造りにしましたが、普通捨ててしまう口とか墨も残して貰います。口はくちばしを取り除くと周りはとても美味しいのです。あおり烏賊の肝はとても甘く最高の味です。ニンニクをアッシェしてオリーヴオイルを加え、極弱火で炒め玉葱スライスとげそをソテーし最後に肝を入れます。味付けは軽く塩胡椒だけ。げそはこうして食べると立派なご馳走になります。

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2005年10月21日

Vosne-Romanee 2003 Domaine Gros Frere et Soeur

1021wine.jpg 2003年というと猛烈な暑さがフランス全土を襲った年ですがその11月に売り出されたボジョレー・プリムールはあっという間に完売、やはり甘いと売れると云うことが証明された年でありました。翌年2004年の同じプリムールのワインはかなり売るのに苦労したと聞きます。毎年思うことですが「今年の葡萄は出来が良い」とは農家であれば誰もが言う台詞。
ですがプリムールではない普通のワインはどうだったのでしょうか? 私の知る限り偉大なワインが出来た年とはとても思えません。もちろん今から、本格的にこの年のワインが入ってくるはずですからまだ何とも言えないのが現状です。
で初めて開けてみたこのヴォーヌ・ロマネ、とても良い香りというか香水みたいに広がる芳香があり甘酸のバランスがとれています。果汁濃縮の成果でしょうか? 何だかちょっと出来すぎのような感じがしますがもう既に飲んでも大丈夫ではないでしょうか?
この香りは昔、1961年の名もないドメーヌのヴォーヌ・ロマネを開けたときのそれと似通っているように思います。その後1964年のサン・ヴィヴァンDRCも凄い香りを発しました。そんな昔を思い出させてくれる一本。期待出来るワインです。

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2005年10月20日

Molise Rosso DOC 2003 Tenute di Giulio

1020wine.jpg 最近のイタリアワインには知らない物が多いので困ります。で、検索で調べてもなかなか旨くヒットしませんがこのサイトは非常に便利です。http://www.italianmade.com/home.cfm
まず私の場合 Molise が州の名前であることに気が付きませんでした。このサイトはモリーゼには三つのDOCワインがあること、州はアブルッツォとプーリアの間にあることなど詳しく記述があるので分かり易いと思います。
この Molise Rosso はモンテプルチアーノ85~100%の葡萄で造られているようです。残念ながら残留亜硫酸が強く私にはきつすぎます。色は濃いめ香りも悪くはないのですが・・・
カルフールで安売りしていたディ・チェコのフェデリーニ・10ですが茹で時間が微妙で難しいですね。6分と指定がありますが少し固めだったので1分追加すると腰砕けになってしまいました。細い麺は冷製にすべきですね。缶詰トマトはスピガドーロとソルレオーネを比較しましたが(やまやで税込68円)スピガドーロの方が芯が残らず裏ごししやすいと思います。トマトの水煮缶は普通に使うステンレス製の柄付きザルで簡単に裏ごしできますが、殆どのトマトソースのレシピにはその記述がありませんね。

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2005年10月19日

Sagrantino di Montefalco DOCG 2001 Antonelli

1019wine.jpg ウンブリア州はモンテファルコのサグランティーノという葡萄だけで造られるDOCGワイン。インポーターの説明によると「完熟したブラックベリーに、赤果実のジャム、チェリーや森の果実を想わせ、かすかなスパイスを感じる。エッセンス成分は濃厚さを作り出し、タニックでたくましく、それであってエレガントなワイン。滑らか口当たりを持つ。 長い余韻にノーズがバランスよくが続く。 赤肉、ジビエ、特に鳥料理合う。煮込み肉やサラミ、肉の蒸し焼き(サグランティーノ ワインソース) 熟成チーズ」とありますが、とてもよくこのワインを表現しています。
このワインこそ長期熟成させて楽しめると思います。美味しいワインははじめから美味しいのです。例えば以前にも申し上げましたが1982年のムートン、リリース直後に飲みましたが本当に果実味が凝縮され「酸っぱすぎたり、渋すぎたり、あるいはえぐい」ことなど全くありませんでした。
生ハムにもよく合いますがパルミジャーノ・レッジャーノをポリポリ囓りながらワインを口に含むと絶妙のマッチングが感じられました。
ボトルはかなり重たい物を使っています。計ると735グラムありました。コルクもかなり良質でメーカーの姿勢を評価できます。
ワイン大学のメンバー・トラットリア先生が食べログにデビューされました。一度覗いてみて下さいhttp://tabelog.com/reviewer/00003938/27/

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2005年10月18日

Palio Chardonnay Terre di Chieti IGT 2004 CITRA Vini

1018wine.jpg イタリアはアブルッツォ州のテッレ・ディ・キエーティIGTのシャルドネです。1300円という価格の割には楽しめるワインです。まず色は黄緑がかった艶のある色で香りは柑橘系の爽やかなもの。味はと言うと意外に辛口ですが残留亜硫酸もさほど感じません。
豚のタン・シチューによく合いますしアリコ・ヴェールのゴマだれにも悪くありません。松茸と牛肉のブレゼに酢橘を搾るとこれまたワインの香りが良くなったような気がします。
さてイタリアワインですがトスカーナとピエモンテばかりが輸入された頃と違い、今はバジリカータとか前述のトレンティーノ・アルト・アディジェなどいろんな州のワインが輸入されるようになり極めて良い傾向にあると思います。
ワインというもの、評論家諸氏が取り上げるものなど全体から見ると極めて微々たる種類だけなのです。ワインをブランドビジネス化させる動きがありますが、それを煽るのはどういう人物か見極めないとその罠に引っかかってしまいます。
騒げば騒ぐほど欲しがる人がいるから困ります。自分の舌に自信があるなら書物を頼ることなど無いはずです。好みは人それぞれで高いワインが旨いとは限りません。

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2005年10月17日

ビストロ・プルミエのランチ

1017prmi.jpg 今年の春からほぼ毎日のように通っている八戸ノ里のフレンチ「ビストロ・プルミエ」、今日のメインは鮮魚のパイ包みでした。積層パイは作りづらいので練りパイと云うことですが、うまい具合に焼き上がっています。中身はコチとイトヨリの他トマトやズッキーニなどいろんな野菜もつまっています。
最近になってサイドメニューが増え選択肢が広がりました。前菜としてサラダが付いてますがこれを+500円で例えば肉のテリーヌとかベーコンと玉葱のキッシュなど本日のオードブルに変更できるようになりました。
次にスープはカボチャのポタージュの日が多いのですが、今の季節、たまに出てくる栗のポタージュは絶品です。そしてメインは魚か肉類かをチョイスできて勿論パンかライスが添えられます。
食後にはデザートの盛り合わせにコーヒーか紅茶まで付いてたったの1000円なのでこれは行かねば損でしょう。今日のデザートは葡萄とグレープフルーツにキリッシュで香りづけた物にクレム・ブリュレ。このクレム・ブリュレはとても濃厚な旨さなので病みつきになってしまいます。
グルメ本には出ないと思いますが、こんな辺鄙なところでこそできる旨安ランチではないかと思います。八戸ノ里駅から徒歩3分です。水曜定休。

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2005年10月14日

Santa Maddalena Classico 2004 DOC Alto Adige

1014wine.jpg ワイン会で好評でしたので家でも一本開けてみましたが、これも実に素晴らしいワインです。赤ワインとは思えないロゼのように薄い色ですが香りの立ち方が違います。それこそ「馥郁たる」という形容詞が似合うワインであります。
ワインとは葡萄で出来るお酒ですので、やはり葡萄本来の香りを楽しむべきモノであると思います。昔私がトリンバックに感じたことはやはりこの香りそのものでした。他のワインがやたら甘く香りが乏しいのに対しトリンバックのワインには品種別に際立った香りがありさらに全て辛口で料理の邪魔をしませんでした。
イタリアの北部でドイツ語圏と聞きますが、このトレンティーノ・アルト・アディジェ、とりわけこのサンタ・マッダレーナ組合のワインはトリンバックの昔に似たところが多くあるように思います。イタリアワインとは思えないキレの良さと芳香はフランスワイン愛好家の方にもきっと喜ばれるに違いないと思います。
真空パックしてあった三島牛の臑を煮込みます。出来上がるのは明日の晩でしょうか? 今日は鹿児島産の黒毛和牛4Aの鞍下を小割りして貰います。鞍下の小割りですが画像が撮れれば和牛研究会に載せられると思います。

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2005年10月12日

Bourgogne Aligote 2004 Vigne Plantee en 1929 Francois Mikulski

1012wine.jpg 裏ラベルには「ドメーヌ・フランソワ・ミクルスキ」と記載されていますが、これは全くの間違いです。表のエチケットの何処にもドメーヌの文字は見当たりませんし、Mise en bouteille par の後にフランソワ・ミクルスキと表示があるだけなので瓶詰めしたのがミクルスキということだけなのです。
Crozes-Hermitage の Alain Graillot も同じように、いつの間にかドメーヌ表示のないボトルが見受けられます。両者とも急に有名になったため生産が間に合わず、近所の名のない生産者のワインもしくは葡萄を買っているのではないかと思われます。
エチケットには1929年という樹齢76年という葡萄の木の表示がありますが、アリゴテ種という葡萄は古木の方が良いワインが出来るというお話は聞いた覚えがありません。
私の経験ではコート・シャロネーズもしくはシャブリの近所でしかこの種の葡萄の良いワインに巡り会ったことがありません。
色は青っぽくて健全ですがやはり香りに乏しく、味的にはこの種の葡萄特有のキリッとした酸味が全くありません。目隠しで飲んだらブルゴーニュ・アリゴテとは誰も感じないと思います。別に不味いという訳ではありませんので飲むには問題ありませんがアペラシオンの意味が無いように思われますので価値観は低いと思われます。

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2005年10月11日

Chateau Carbonnieux Blanc 2002 AC Pessac-Leognan

1011wine.jpgカルボニューは昔から「紅白」のワインセットとして使われてきたのでよくご存じの筈です。このシャトーの起源は大変古く西暦1234年あるいはそれ以前に遡るとのことです。僧侶の間でお酒が御法度だった時代には「オー・ミネラル・ド・カルボニュー」として珍重されたとかの逸話も残っているこの白ワインですが、1980年代は全て新樽熟成、しかしその期間は経ったの3ヶ月でありました。
しかし今はその作付け面積も43ヘクタールと増え樽熟成(新樽の割合は1/3)は10ヶ月とかなり長くなりました。葡萄品種はソーヴィニョン65%、セミヨン34%、ミュスカデル1%が植えられています。
個人的な好みを申し上げると昔の方が飲みやすかったと思います。価格的にも・・・
グラーヴの白ワイン、特にペサック・レオニャンの有名シャトーのワイン、最近の高値は異常に思います。定価で5000円を上回るほどの価値観を持たないのは私だけでしょうか? 名のないシャトーの方が余程価値あるように思います。勿論ドメーヌ・ド・シュヴァリエ・ブラン、クーアン・リュルトン、ド・フューザルなど素晴らしいワインもあるにはありますが・・・
ド・クリュゾー、ロッシュモランなどのペサック・レオニャンなら半値ほどですし、グラーヴACにはダルシャンボーやアルザック等比較すれば大差のない白ワインがいろいろあるはずです。
(写真は1999年をインポーターさんから借りました)

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2005年10月10日

茸の季節真っ盛り

1010kinoko.jpg ワイン大学は昔からのメンバーS先生にきのこいろいろ頂戴しました。キシメジ、ショウゲンジ、ブナハツタケ、松茸、写真には写っていませんがマイタケも入ってます。
早速鍋にしました。六白黒豚肩ロースのスライス、白菜、先日のハネシタなどしゃぶしゃぶにして茸をたっぷり入れました。キシメジはほろ苦い味、ブナハツタケやショウゲンジは癖もなく歯ごたえ良し、意外に美味しかったのはマイタケ。パックに入ったものではなくとても大きな固まりの一部ですが天然ではないとのことです。しかし普通に売ってるものと違い香りがあり食感がとても良いので驚きました。
ワインは Donna Marzia Marvasia Bianca Salento IGT 2004 Conti Zecca を開けましたがブショネ。仕方ないので次に開けたのが PALIO Chardonnay Terre di Chieti IGT 2004 Citra Vini 安物イタリアのシャルドネですが意外にも辛口スッキリ系で食事との相性は悪くはありません。
しゃぶしゃぶはいろんな食べ方のある鍋料理ですが我が家の場合昆布出汁にコンソメを混ぜおろしポン酢で肉の味を損なわないようにします。

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2005年10月07日

Sauvignon Mock DOC Trentino-Alto-Adige 2004 Cantina St. Maddalena

1007wine.jpg毎年ますます美味しくなっていくようで頼もしい限りの協同組合、カンティーナ・サンタ・マッダレーナのワインです。
Mock というのは畑の名前で、葡萄品種はソーヴィニョン・ブランであります。単一畑名のワインは他にもあるようですがこの「MOCK」という畑の場所は組合の中心地ボルザーノから北へライタゴという村の標高500メートル前後の斜面で僅か2.5ヘクタールしかありません。
斜面ですので機械での摘み取りは不可能であり、全て手摘みで収穫は行われます。従って雑味は全くありませんし香りはことさら強く迸ります。これほど強い芳香を放つワインも珍しいのではないでしょうか。
以前ご紹介した同じ組合のミュスカも優れ物でしたが、勝るとも劣らない素晴らしいワインだと思います。もちろん辛口好みの私の好みなので甘い目がお好きな人にはパスされてしまうでしょうけれども…
このトレンティーノ・アルト・アディジェにはまだまだ知られていない美味しそうなワインがありそうです。トスカーナやピエモンテは私から云わせて貰うと価格が異常に高いです。リラの時代にあれほどリーズナブルだと思ったイタリアワインですが、ユーロに切り替わってから馬鹿らしくて買う気になれません。

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2005年10月06日

Chateau Cos d'Estournel 1988 AC Saint-Estephe

1006wine.jpgワイン大学のメンバー、Sさんが是非飲みたいということでとある洋食屋さんに持ち込みさせて頂きました。
ブションはとてもしっかりしているのですが半ばから少し上まで赤く染まり漏れてはいませんがかなり温度変化があったようです。ワイン自体の色は健全なのですが香りが少しコスのそれとは異質のように感じます。即ち鉱物質というか金属的というか表現は難しいですが鉛のような匂いが気になります。
本来デカンタすべきでしょうが、それを頼むにはまだ親しい訳ではありませんし、ご夫婦二人だけの小さなお店はラジオやテレビでよく見かける顔で満席状態なので致し方ありません。
色はとても濃い赤色を呈していて濁りもありません。ただ後半に至っては粒状の澱と肩口にへばりついていた大きな澱にSさんは驚かれていたようです。
結論から申し上げますとあと5年から10年は保存可能と思います。今飲んで飲み頃かと聞かれたら3年早いかな? というのが正直な感想です。

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2005年10月04日

Chateau Poupille 2001 AC Cotes de Castillon

1004wine.jpg 10年程前だったでしょうか、静岡の出来たてほやほやのインポーターが騒いでたワイン、それが当時ペトリュスと比較しても引けをとらないと云われたプピーユのことでした。素早く嗅ぎ付けたのが若い人向けの雑誌やさらには新聞までも結構大きく取り上げたものでした。
当時そのインポーターの広告を見て思い切り笑ってしまいました。コンテナーに平積みされたワインの箱、一睡の余地もなく積み上げられていますがその広告には「リーファーコンテナー使用」と堂々と書いてあります。普通リーファーコンテナーでワインを運ぶ場合、パレットを使い風通し良いように間隔を開けて配置し冷気が循環する訳で、隅々までぎっしり詰め込むような事は断じて致しません。こんな宣伝をしたら嘘丸出しになってしまいます。
またこのテイスティングを務める女性は当時香りだけでワインを判断するという特技を持っておられたようですが、最近余り話題に上りませんね。

で、つい最近のお話しですがこのプピーユの若きオーナーがサンプルを携え大阪のインポーターを訪問、正式の契約をしたと聞き早速飲んでみる事にしました。まずはセカンドというか新樽熟成をしないシャトー・プピーユから。
ブドウ品種はメルロー80%、カベルネ・フラン20%で平均樹齢は30年、熟成は古樽とタンクで18ヶ月とのことですが実に上手に造ってあり、果実味濃厚で酸と甘さのバランス良くタンニンもシルキーで邪魔になりません。今飲んでも十分楽しむ事の出来るワインです。

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2005年10月03日

Champagne Beaumont des Crayeres Cuvee Nostalgie Brut 1995

1003wine.jpg既にインポーターでは完売になった95年のノスタルジーはボーモン・デ・クレイエール社の最高級シャンパーニュであります。若干ブションがしょぼい事を除けばほぼ完璧な仕上がりです。まず綺麗なゴールドの色に無数の泡が細かく立ち上り香りはと言うと例の蜂蜜香であります。昔のKRUGは全てのボトルにこの蜂蜜香がありました。今から10年ほど前からでしょうか? その香りがだんだんとひねた香りに変わってきたのは・・・
クリュッグを飲み始めたのは1980年代の初めでしたでしょうか、確かインポーターはアサヒビールだったと記憶しています。初めてランスのクリュッグ社を訪問したのは確か1984年でした。このときはアンリが社長を務めていてオリヴィエは未だ入社していなかったと記憶しております。ランスの本社で飲んだクリュッグはグラン・キュヴェの旨さが際立っておりやはりクリュッグはこのグラン・キュヴェを飲むべしと心に刻んだものです。当時の現地価格は300フラン、ミレジムが450フラン、ロゼが500フランでその後リリースされたクロ・デュ・メニルが600フランだったと思います。
インポーターがレミー・ジャポンに代わり社長が弟のレミー・クリュッグに替わった頃は頻繁に日本に来てました。その後アンリの息子が日本に常駐していた事は広くマスコミに知られています。
1980年代から1993年にかけてのスタンダード・シャンパーニュの価格はオーブ地区なら50フラン、グラン・クリュのコート・デ・ブランのRM物でさえ70フランが相場、有名ブランドのネゴシアン物で80フラン程度の物。それに比べるとクリュッグの300フランというのはとてつもない高値であった事がお分かり頂けると思います。
ボーモン・デ・クレイエール社は高品質にも拘わらず日本のインポーターの努力により安く提供されています。日本での価格はパリのレストランより安いかも知れません。

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2005年10月02日

Recit Roero Arneis DOC 2004 Monchiero Carbone

1002wine.jpg ピエモンテ州ロエロの白ワインは16世紀からこの地にあると言われるアルネイス種だけで造られています。造り手はモンキエッロ・カルボーネでこのレチットの名の付いた物は1993年がファースト・ヴィンテージとのことです。
色は薄く少し青みがかっていて青リンゴのような爽やかな香りが立ってきます。マロラクティック醗酵や樽熟成とは無縁のワインのようです。これはどんな食事にも合いそうな辛口ワインの発見です。しかも安い! 定価で2000円ですので普段の食事にはもってこいです。
と言っても人の好みは千差万別、私は辛口好みですからこのワインを高く評価するだけです。私は樽の影響が強く残るワインは好ましいとは思いません。日本酒はワインのように樽熟成など普通はしないので元々樽の味には馴染むことの出来ないのが日本人の体質ではないかと考えます。ですから樽で熟成しないで甕で熟成させる例えば焼酎などの文化が広まったのではないでしょうか? それに比べヨーロッパでは酒と言えば樽で熟成させるモノと相場が決まっているように思います。勿論例外はありますが・・・・。
葡萄酒と言うモノの原料は葡萄ですから本来葡萄の味香りが尊重されるべきだと考えます。アルザスのトリンバックと言えば今でこそその存在は大きく取り上げられていますが20年ほど前までは隠れた存在でした。このトリンバックこそ昔から辛口に拘り、樽とは無縁なワインを造り続けてきたのです。
濃縮果汁を使いハードローストした新樽に長期間熟成させたワインなど何が美味しいと云うのでしょうか?

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2005年10月01日

Bourgogne Hautes Cotes de Nuits Clos Saint Philibert 2002 Domaine Meo-Camuzet

メオ・カミュゼにはネゴシアンラベルの物とドメーヌ・メオ・カミュゼがありますがこれは後者に属します。裏ラベルに地図が記載されていますがオート・コート・ド・ニュイは広い地域なのですが、このクロ・サン・フィリベールは何処にあるかというとその半分ほどがフラジェ・エシェゾー村にあり、ヴォーヌ・ロマネのレ・ボーモンなどのプルミエクリュを見下ろせる標高400メートルほどの高台に位置する3.5ヘクタールの畑であります。
The Burgundy Report によりますと1993年がファースト・ヴィンテージで現在の植え付け面積比率はシャルドネ90%、ピノ・ブラン10%とのことですが、ワイン醸造となるとセパージュは95%がシャルドネとのことです。2002年の収穫量は55hl/haですが、2003年は26hl/haと極端に少なくなっています。醗酵などについての詳しいコメントはありませんが発酵温度は28度を超えないようにしているとのことです。新樽比率は20%とのことですので余計な樽の影響もありません。
まだまだ樹齢が若いのでそんなに複雑な味香りを呈することはありませんが、芯のしっかりとした果実味や爽やかな酸味が味わえ食事の良き友になります。

ネットで見つけた天然記念物「見島牛」スネのブロックと鞍下スライスを注文したのは先月の初めでしたが品物が届いたのは27日木曜日でした。この「見島牛」なるもの我が和牛研究会の調べでは「無角和種」のはずであります。スライスは少し厚めですき焼き用に切られていますが霜降りの度合いから想像すると4番でしょう。肉の赤身は綺麗な赤色で脂身は真っ白ですので上質の肉であることは間違いありません。軽く塩胡椒してサッと炙りましたが結構な美味しさです。

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2005年09月30日

ボニリ・ジャパンさんのテイスティング

毎月一度のインポーターさんのテイスティングです。味わったワインは次の通りです。
1 コートデュローヌ 白 2003 ドメーヌ グラヴェンヌ
2 CH オステンピカン 2002 白
3 CH オステンピカン 2001 白
4 イクリヴィ ガレア 2001 イタリア コオリ・オリエンタリ・デル・フリウリ
5 イクリヴィ ブラザン 2001 イタリア コッリオ ゴリザーノ
6 バンドール ロゼ 2004 ドメーヌ ド・フレジャーテ
7 コートデュローヌ 赤 2003 ドメーヌ グラヴェンヌ
8 コートデュローヌ ヴィラージュ 2000 赤 ドメーヌ グラヴェンヌ
9 シャトーヌフデュパプ 2003 ドメーヌ ムーラン・タキュセル
10 CH ペイショー 2003 赤 コートドブルグ
11 CH ラコサード サンマルタン 2003 赤 プリミエコートドブライエ
12 CH ペイショー 2002 メゾンヌーヴ VV コートドブルグ
13 CH ラコサード サンマルタン 2003 クロムーラン 
14 CH オステンピカン キューヴェ リュックリュス 2001 サンフォアボルドー
15 バンドール 赤 2003 ドメーヌ ド フレジャーテ
16 バンドール 赤 2002  ドメーヌ ノートルダム・ド・ポルト・ダロン
17 アンジリーニ トレローズ 2004 ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ
18 アンジリーニ ヴァル・ディ・スガ 2003 ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ
19 アンジリーニ トレローズ 2002 ヴィノノヴィレ・ディ・モンテプルチアーノ
20 アンジリーニ シンポシオ 2001 ヴィノノヴィレ・ディ・モンテプルチアーノ
21 アンジリーニ ラ・ヴィラ 2001 ヴィノノヴィレ・ディ・モンテプルチアーノ

0930wine.gif好印象だったのは3の Ch.Hostens-Picant 2001 Blanc でした。ボニリ・ジャパン西尾社長のお話によると2004年のヴィンテージからあのステファン・ドゥルノンクール氏が醸造を担当することになり、その2004年の白は何とミュスカデルが80%使用されているとか! アベラシオンがサント・フォア・ボルドーのため軽視されがちだったこのワインはやっと世間に知られることになることでしょう。
オスタン・ピカンを見つけたのは香港で初めて開催されたヴィネスポのとき、ブースも持っていないピカン氏の息子さんから声を掛けられたのが事の発端でした。「私の父が造っているワインを飲んで頂きたいのですが…」という申し出を快く受け入れたのはこの私でした。

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2005年09月28日

Vosne-Romanee 1966 Domaine Gros Frere et Soeur

0928wine.jpg コレット・グロを引き継いだのはミッシェルの弟ベルナールです。そのベルナールが管理する古酒をまとめて輸出に回したのはもう何年か前のお話しです。64、66、67、69・・・・いろいろなヴィンテージのACヴォーヌ・ロマネ、その他グラン・クリュのクロ・ヴージョ等もあったように思いますが、その中の一本を久し振りに開けてみました。
リコルクされて澱も少ないですが念のため早めに栓を抜きデカンタしました。香りは強い熟成香に何か金属質を感じます。色はエッジこそ茶味がかっていますが綺麗な赤色には艶があります。
蔵出しならではの本物の熟成した味は表現の仕方が難しく、ただ「メチャ旨い」と云う言葉しか出てきません。
たまにはこういう贅沢も良いかも知れませんね、フォアグラのテリーヌにトリュフ・ノワールを射込んだ古典的前菜のあとブレスの鳩のシュプレームをサヴォアキャベツで包み軽く蒸した一皿、ワインはことさら鳩によく合うようです。

東大阪のチョコレート屋さん「Ryoco」が雑誌に掲載されました。おっさんが見るような雑誌ではありませんが「シュシュ」とかいう若い女性向きの本だそうです。チョコレート系は勿論ですが私の好みはミルフィーユ。出来たてを食べると病みつきになること間違いなしの旨さです。

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2005年09月27日

Les Faisses 2003 AC Coteaux du Languedoc Domaine Paul Mas

0927wine.jpg ラングドックのワインですがとても丁寧に造ってあります。このドメーヌ・ポール・マスのワインは全体にお安い価格で売られていますがこの「レ・ファイス」は数あるポール・マスの中の最高峰、一番お高いワインです。と言っても定価は \2,150 という安いものです。
葡萄品種はグルナッシュ・ノワール60%、シラー40%という構成で、グラスに注ぐとき発生する泡まで赤く大変濃厚な液体に仕上がっています。香りは葡萄の果実香で過剰な樽香は感じられません。口に含むと果実味と酸のバランスが良く、しっかりとタンニンを感じますが舌触りは実に滑らかです。
余談ですがこのボトルは大変重たく何と920グラムもあります。中身は大凡750グラムでしょうからボトルの方が重たいことになります。コルク栓もそんなに長くはありませんが良質のコルクを使っています。
騙されたと思って数本買い、セラーの奥に保管してみては如何でしょうか? 恐らく3年程でお宝ワインに変身すると思います。

私の経験上申し上げることが出来るのは「梅干し」のニュアンスのあるワインが将来旨くなる一つの条件だということです。過去に於いては「Chateau Falfas les Chevalieres 1990 Cotes de Bourg」「Chateau Lagrange 1990 AC Saint-Julien」などが良い例でした。最も顕著な例は「Chateau Mouton-Rothschild 1986」ですがこの86年という年はリリース前からチェルノブイリの影響で全く評価されなかった年でした。今でこそ高値を付けていますがリリース直後は暴落に近い価格まで下がっておりました。

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2005年09月26日

Les Arums de Lagrange 2002 AC Bordeaux

0926wine.jpg メドックの1855年格付け第3級のと言うよりサントリー所有のと言った方が現実的でしょうか? ラグランジュの造る白ワインです。
ラグランジュというとナポレオン3世の時代は300ヘクタール以上あった畑ですが、1925年先代の所有者スペイン人のマニュエル・センドーヤ氏の手に渡った頃は僅か50ヘクタールになってしまいました。
昔、1970年代から80年代にかけて開けたこのラグランジュは見事に全てハズレでした。その頃の植え付け面積比率はメルロー40%、カベルネ58%、プティ・ヴェルド2%ですが醸造に際しては凡そ50%強のメルローを使っていたそうです。「格付けだけで世界中の人が買っていく」そう表現するしかないワインになっていました。
1983年に買収した日本人の英断ですが当時「ワインの知らない日本人がよくもあんなどうしようもないシャトーを買ったものだ」と嘲笑の対象となっていました。しかしエチケットから二人の騎士が消え1985年がリリースされた1987年には驚きの賞賛に変わりました。元々恵まれた環境にあるから良いワインが出来て当たり前だという信念のもとに造られたワインはやっと世間並みの価格に戻ってきたようです。1985年のリリース価格などとても安く、途方もない品質にも拘わらず1990年も今から考えると驚くべき安さでした。
さてこの白ワイン、初めて売り出されたヴィンテージは1997年ですが実はかなり前から造られていて、90年代の初め頃から接客用に使われていたそうです。2002年のセパージュはソーヴィニヨン・ブラン 53%/セミヨン 36%/ミュスカデル 11% ということです。

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2005年09月25日

Chateau Andron Blanquet 1997 Cru Bourgeois AC Saint-Estephe 

0925wine.jpg 1999年パリコンクールのブロンズメダル受賞シールが貼られていますが、いつも申し上げる通りコンクールに出場するには出品料というお金がかかります。出品料を払わないとコンクールに参加することは出来ません。
あるアメリカのワインが雑誌広告でこんな表現をしていて思わず「プッ」と吹き出してしまいました。「我がワインは全米(多分?)コンクールで優勝し、アジアアフリカコンテストでも優勝、そしてさらにヨーロッパのコンクールでも優勝しました。故に世界一のワインとなったのです」それではそのコンクールにどんなワインが出ていたのでしょうか? シャトー・ラトゥールが並んでいたのでしょうか? ロマネ・コンティと比べられたのでしょうか?
世界各地で頻繁に行われるいろいろなコンクールですが、出品料を払った上に仮に何らかの賞を頂いても今度はそのシールを買わない限りボトルにそれを表すことが出来ません。その分余計な出費を購入者は支払うことになります。

で、このワインですがボルドーの懐かしい香りと味なのですがこれといった特徴もなく凡庸としか思えません。しかし食事との相性から考えるとオールマイティーかも知れません。「無難」と言えばそれまでですがレストラン向きのワインであることは間違いないようです。あまりワインに感心がないレストランなら「パリコンクールでブロンズ賞受賞のワインですから…」などと説明出来るのは間違いないですから。

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2005年09月24日

Coltifredi 1999 igt Toscano Rosso Castelli del Grevepesa

0924wine.jpg ずっしり重いボトルです。エチケットも実に荘厳な雰囲気で開栓する前から大体の中身が想像付きます。
コルク栓を抜こうと思いましたがとても固くなかなか抜けません。スクリュープル・レバーモデルを使いやっとの思いで抜栓できました。これがあると本当に便利ですが使い始めて20年経過してるのでかなりガタガタになってきました。私が使っているのはアメリカ製の物で今までにスクリューの先だけ1回変えただけですが、後のフランス製の物は余り耐久性がないのか余り評判は良くありません。最近はコピー商品が横行しているのでそれらを買う方が多いのでしょう。
さて中身ですがまず果実味が残念ながら乏しいように思います。やたら濃いのですが過剰な樽のエキス?の影響でしょうか「えげつない」と表現したい位複雑すぎる感が強いです。かなり澱が発生していますのでデカンタして3時間程度置かれた方が飲み頃になると思います。
さてこのカステリ・デル・グレヴェペーザですが調べてみると1965年に設立された協同組合でキアンティ・クラシコを中心に176の葡萄栽培農家とワイン生産者が加入、キアンティ・クラシコ650ヘクタールを含め総面積850ヘクタールという一大生産者となっています。ワインはサンジョヴェーゼ100%で12ヶ月の樽熟成とのことです。
開ける前にずっしり重いと述べましたがそれもそのはず重量750グラムという重い瓶でした。普通のボルドータイプのボトルは大体500グラムですから5割り増しのボトル重量です。

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2005年09月23日

Colle Maggio Montepulciano d'Abruzzo 2000 Torre Zambra

0923wine.jpg いやーっ、驚きました! モンテプルチアーノ・ダブルッツォといえば安物ワインのイメージでしたが、これはビックリの濃いヘビー級のお味です。ワインと言うモノ頭から「こんな物・・・」と決めつけずにとりあえず飲んでみなければ良い物も見つかりません。
私はフランスワイン専門で飲んでいましたのでイタリアワインについては知らない物が山程あります。先入観にとらわれずいろいろ飲んでみる必要性を痛感した一本でした。
で、このワインについて調べてみると実に明快な答えを見つけました。販売店でもかなり詳しい方がおられるのに驚きました。http://www.tanakaya3.com/Italy/i0849.htm をご覧頂ければお分かり頂けると思います。
頂き物のクラウン印のマスク・メロンとプロシュート・ディ・パルマの前菜にスパゲティ・ポモドーロ、アヴォカドとロメインレタスのサラダなどと共に飲んでみましたが冷やせば前菜に、少し温度が上がるとトマトソースに良く馴染んで美味しく頂きました。
インポーターは数社あるようですがその内の1社の定価は2000円なのでこの価格帯としてはかなりお買い得だと思います。

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2005年09月22日

Pelisa Barbera d'Alba 2002 Monchiero Carbone

0922wine.jpg 今年は松茸大豊作の年なのでしょうか。北朝鮮産の物ですが丁度頃合いの莟が5本で1980円とは去年の半値以下です。それも太くて軸の白い大変綺麗なもので、目方を量れば400グラムもあります。この秋一番の比内地鶏を丸ごと一羽買い腿はローストして胸肉は薄くスライスして松茸と共にしゃぶしゃぶにしました。
勿論出汁はこの比内地鶏のガラを野菜と共に数時間炊いてとる極上スープを使います。鍋に入れる他の材料は白菜とセリ、葛切りと湯葉それにお豆腐ですが残念ながら森正の豆腐屋は今日もお休みです。
ワインは畑の名前「ペリーザ」が入ったバルベラ・ダルバの2002年です。造り手は有名なモンキエッロ・カルボーネ、瓶の肩の部分に生産者が浮き彫りになっているのが特徴です。葡萄の香りが開けたと同時に広がり、綺麗な紫色で果実味溢れるとても美味しいワインです。
忘れてましたが昨日からメキシコ産のアップルマンゴーに加えてカリフォルニア産のグリーンマンゴーも登場しました。果物は豊中イカリスーパーがお買い得です。

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2005年09月21日

Champagne Christian Bourmault Cuvee Hermance Brut NV

0921wine.jpg 最近はRMシャンパーニュを流行らそうとする傾向にあります。
ドンペリやクリュッグなどのプレミアム・シャンパーニュに飽きてきたのでしょうか? 「シャンパーニュは高い」とお思いの方が多いのでシャンパーニュの原価について申し上げたいと思います。最も価格の高い葡萄で造られるのは当然の事ながら100%Cruの村で採れる葡萄を使ったもので、それが仮に特定の区画から生産されたものでも原料葡萄の価格は変わらないということを覚えておいて頂きたいと思います。
地域でいえばモンターニュ・ド・ランスの Ay や Bouzy あるいは Ambonnay や Verzenay などとコート・デ・ブランの Chouilly, Oiry, Le Mesnil-sur-Oger そして Avize, Cramant などが有名です。これらの地に於いて葡萄栽培しシャンパーニュを自ら生産している農家はそれこそ山程あります。日本には輸入されていないだけで良心的な価格で提供しているところが意外に多いのが実情です。
ところがいざガイドブックなどに載ると所謂ブローカーや独占販売権を持っていると自称する人物などが現れ価格が高騰するのです。日本人のバイヤーは彼らの話に乗せられ高い価格で買ってしまうのが現状かも知れません。

話は逸れてしまいましたがこのクリスチャン・ブルモーは Avize に本拠を持ち輸入元の説明によると「1870年から続くブドウ栽培家系。現当主クリスチャンが相続した時の畑は、僅か1ha。1981年にドメーヌを設立し、以来少しずつ畑を買い増やしています。
現在では、コート・デ・ブラン地区に4ha(シャルドネ)と、ヴァレ・ド・ラ・マルヌに2ha(ピノ・ノワールとピノ・ムニエ)の畑を所有しています。ドメーヌとしての品質基準に満たないブドウや果汁は、ネゴシアンに販売してしまうため、ドメーヌの年間生産量は10,000~15,000本程。クリスチャンと息子のアントニーの二人だけで運営しています。栽培方法はリュット・レゾネ」とのことです。

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2005年09月20日

Chateau Mouton 2003 AC Bordeaux Superieur Jean-Philippe Janoueix

0920wine.jpg
先日はこのセカンドを飲みましたが今日はムートンの登場です。もっとも Rothschild が後に付くポーイヤックの第1級銘柄ではありません。
輸入元の資料から「AC ボルドー・スペリュール ブドウ品種:メルロー70%、カベルネ・フラン25%、プティ・ヴェルド5% 平均樹齢:約36年 栽培面積:19ha 平均年間生産量:30,000本 醸造:収穫後ブドウは、破砕せずにタンクへ入れる。30日間マセラシオン。アルコール発酵の間は果肉をパンチダウンする。その後、マロラクティック醗酵を含め、9ヶ月樽にて熟成」とのことですが、実に上手に造られています。まず過剰なタンニンや残留亜硫酸が少なく果実味豊富で飲み飽きしないタイプのワインです。
香りがいつまでも続き数時間置いても変化しないのは酸化しにくいことの証明でしょう。昨日のポムロルと比べるとコルクは固くて長さも2ミリ程長い良質のものを使っています。名前から仔羊のローストに合いそうですが、ニンニクの効いた和牛リブロースのソテーなどにも合いそうです。
ACから考えると少しお値段は高いように思えますが飲んだら納得の一本だと思います。熟成の香りが楽しめると思いますので3年から5年間はセラーで寝かせたいと思いますが、今すぐ飲んでも十分楽しめるはずです。

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2005年09月19日

Chateau de Sales 1999 AC Pomerol

0919wine.jpg ポムロルの中では異様に大きなシャトーで畑は47.5ヘクタールもありますが位置的にはポムロールの境界線ぎりぎりで隣はラランド・ド・ポムロルになります。歴代A.de Laage家の所有で現在はその子孫のアンリ・ド・ランベールと息子のブルーノが経営しています。
畑は70%メルローで残りの30%はカベルネですが貴族経営にありがちなそれなりのワインしか造っていません。ペトリュスのおかげで全世界から注目を集めた生産地であるだけのワインだったので例えば「クラスマン」などの評価本には記載すらありません。生産本数も半端ではありません。シャトーの名前で造られるワインは13万本から20万本でセカンドワイン(Chateau Chantalouette)だけでも1.5万本から5万本という大量生産です。
ポムロルのワインは他の地域から比べると過大評価の値段で高止まりになっています。1985年にジョルジュ・オーディからジャン・ミッシェル・アルコートに所有者が変わったシャトー・クリネに例をとると1986年の日本での定価は僅か5000円でした。それでも私は高いと思いましたがそれから暴騰したのは周知の事実です。後にこのアルコート一族には不幸なことがおこり1990年には現経営者のJean-Marie Laborde に買収されています。
ポムロルは大変狭い地域ですが、ボルドーであることに変わりはなく隣のラランド・ド・ポムロルの価格からすれば異常に高いことに気付いていただきたいと思います。

コルクはごく一般的なサイズですがかなり柔らかいものを使っています。ですからそんなに長期の保管には不向きであると思われます。この1999年は既に飲み頃でかなり大きな澱が発生しておりデカンタした方が良いでしょう。味はそんなに特徴のあるものではありませんが松茸としめじの軽い煮込みには大変良く調和しました。

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2005年09月17日

Chateau Saint Pierre 2002 AC Saint-Julien

シャトー・サンピエールは1970年代は Chateau Saint Pierre Sevaistre という名前でしたが1982年にグロリアの創始者アンリ・マルタンによって買収され急速にその評価を高めることになりました。元来1855年格付け第4級の由緒あるシャトーですがブラネール・デュクリューと共に日本では余り評価されていません。
ボルドーから車でぶどう園巡りに出掛けるためには普通D2を北上するのですが、シャトー・ベイシュベルの所でD2は右にカーヴしています。その交差点を右へ曲がらずまっすぐ突き抜けるとベイシュベルの村中に入り、それを抜けるとすぐ右手にあるのがこのサンピエールです。
畑は細かく分散しておりシャトー周辺をメインに、南側のグリュオー・ラローズに隣接する区画があり、さらには東側デュクリュー・ボーカイユーの中にも点在しています。現在総面積17ヘクタールの畑にはカベルネ・ソーヴィニョン70%、メルロー20%、そしてカベルネ・フラン10%が植えられ計算上は8000ケースのワインを産出しているはずなのですが、シャトーでは毎年5000ケースだけがサンピエールとしてラベルが貼られます。恐らく厳しく樽を選別しているのでしょう。
果実味がしっかりしていて酒質はかなりのハイレベルに達しています。今すぐ飲むにはもったいないかも知れませんが仔羊の岩塩包みなどにはよく合うと思います。勿論将来の可能性は大いに期待できます。

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2005年09月16日

Montefalco Rosso 2003 Antonelli

0916wine.jpgアンティノリは云わずと知れたトスカーナの代表的生産者ですが、微妙に文字の配列が似ている「Antonelli」という生産者のワインです。
インポーターの説明によると「チェリーやブラックベリーやスモモのアロマにドライで骨格のはっきりしたフレーヴァー。口の中で香り豊かなアロマがしっかりしたタンニンとハーモニーをつくる」とありますがまず飲み口の柔らかいのが特徴でしょう。若いイタリアワインに多く見られる「亜硫酸過多症候群」もありませんし舌が痺れる過剰なタンニンもありません。まとまりが良いというかやはりソフトでふわっと広がる香りが心地よいと思います。葡萄品種構成は次の通りです。Sangiovese 65% Sagrantino 15% Cabernet sauvignon 10% Merlot 10%
ウンブリア州の丁度ローマとフィレンツェの中間程に位置するこのワイナリーは他にオーガニックのオリーヴオイルも造っています。

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2005年09月15日

Chateau le Conseiller 2003 AC Bordeaux Superieur Jean-Philippe Janoueix

0915wine.jpg 実に良くできたワインです。ブラインドで飲めばプロのソムリエでもアペラシオンは分からないでしょう。ポムロルや高くなってしまったサンテミリオンのグランクリュと比較すれば納得されると思いますがこれはただのボルドー・スペリュール。アペラシオンだけでワインを判断してはならない良い見本です。
輸入元の説明によると「ブドウ品種:メルロー100%、平均樹齢:約35年、栽培面積:27ha、平均年間生産量:18,000本、醸造:温度管理されたコンクリートとステンレスのタンク。100%フレンチオークにてマルラクティック醗酵。1/2がシガータイプの樽で、1/2が通常のボルドー樽」とのことですが、このシガー樽というのは従来のボルドー型より長く幅の狭い形でかなり細長く、葉巻の形に似ているのでこう名付けられたとのことです。
かなり濃い紫がかった暗赤色を呈し、香りはカシスの果実にバニラ香が混じり上質の新樽を感じます。アフターテイストも長く続きとても3000円クラスとは思えません。これはお買い得なワインです。

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2005年09月12日

Jurancon Moelleux Noblesse du Temps 2001 Domaine Cauhape

0912wine.jpg昨日に引き続きジュランソンの今日は甘口です。私が注目したのはこの1986年がリリースされたときでした。ワインを判別する方法として私が用いるのは「実践比較」ということです。数多くのソーテルヌやドイツワインのトロッケン・ベーレン・アウスレーゼを飲んで参りましたが甘口の代表はイケムではないかと思い比較的おとなしい1982年と比較しましたが、アフターの長さをも含めてまさるとも劣らないと判断しました。その時の価格は確か5000円。イケムの何分の一で買えるなら私はこちらを選びたいと思いデザートワインのトップに位置づけました。
で、新しいミレジム2001年ですが毎年毎年新しくなる度に濃厚さは増してくるようです。思い切り3℃まで冷やすのですがトロッとした液体からは馥郁たる芳香を発し、「温度が低いと香りが楽しめない」というワインの常識が嘘だと云うことが分かります。ロワールのサンセールなどもガンガン冷やして特有のグレープフルーツ香が強烈に香るものこそ良いワインであると考えます。

甘口のワインを普段そんなに沢山飲む機会はありませんが、フォアグラのテリーヌに合わせてみると楽しいと思います。果物では濃厚な旨さのマンゴー。大概のソーテルヌはこの果物に負けてしまいますがこの「貴族の時間」は決して負けないと思います。

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2005年09月11日

Jurancon Sec Chant des Vignes 2003 Domaine Cauhape

0911wine.jpgジュランソンの鬼才、アンリ・ラモントーの造る辛口の白ワインです。ジュランソンと言えば甘口のイメージが強いですが、甘口を極めたラモントー氏が今取り組んでいるのは「究極の辛口ワイン」かも知れません。
直訳すると「葡萄樹の歌」と名付けられたこのワインは確か2002ミレジムがスタートだったはずです。9月に収穫されるグロ・マンサン100%で造られる辛口は料理の材料を選びません。2003年はさらに辛口が洗練されてきたように思います。
ドメーヌ・コアペは、1980年に創立されました。ジュランソンACの中心から南西に臨む斜面の31haを所有し南西地方特有のぶどう、グロ・マンサン(gro manseng)種とプティ・マンサン(petit manseng)種を栽培しています。これらのブドウ品種は、山岳気候と海洋性気候をあわせもつこの地方に非常に適しています。ACではこれらの他クールビュ(courbu)種、カマラレ(camaralet)種、ローゼット(lauzet)種が認められていますが彼は今のところ使っていません。

日本では所謂ワイン評論家と呼ばれている方々は全く取り上げていませんが、ラモントー氏の造るワイン(複数)こそ最高のコスト・パフォーマンスを誇るワインであると敢えて私は申し上げます。

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2005年09月10日

栗の季節が到来!

中国産松茸は既に最盛期を迎えていますが、日本国内産のものは市場に出回らない時期です。ですが国内産の栗が早稲ならもう出ています。
栗の到来に伴いスープの達人鈴木シェフに栗のポタージュを作って頂きました。渋皮は捨てずに半分ほど加えるのがポイントです。多すぎると渋さが鼻につくでしょうし入れないと肝心の栗の風味が出ません。
国内産の栗の品種 全ては知りませんが売られている物を並べてみると大粒の物では「銀寄せ」「丹沢」「筑波」次に「利平」「長光寺」「森早生」「出雲」「有馬」「石鎚」「西明寺」など各地の地名をとったモノが多いようです。
ビストロ・プルミエでは九州産の栗(品種不明)を使いクリームスープに仕上げていますが、これは試して貰いたい逸品です。栗の風味が実に品良く、甘くもなく渋くもなく… 
我がワイン大学のメンバーであればお昼でもこのスープを味わうことが出来ます。 

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2005年09月09日

Reserve du Chateau Mouton 2003 AC Bordeaux Superieur

0909wine.jpg 「ムートン? エーのん飲んでる!」って云われそうですがACからお分かりの通りポーイヤックの極上銘柄とは何の関わりもないシャトー・ムートンのセカンドです。
生産者はボルドーは右岸に強いジャン・フィリップ・ジャヌイクス氏。父はあの「クロ・デ・リタニ」を手がけるジョセフ・ジャヌイクス氏。
シャトー・ムートン(ボルドー・シュペリュール)は1997年から氏の所有になりましたが、ブドウ品種はメルロー70%、カベルネ・フラン25%、プティ・ヴェルド5%とのことで平均樹齢約 36 年、栽培面積19 haで平均年間生産量95,000 本造られています。醸造はコンクリートとステンレスタンクにて、5週間かけて醗酵。その間毎日、ポンピングオーバーを1日3回。一部マロラクティック醗酵を含め、9ヶ月樽にて熟成。

データは上記の通りですが残念ながらヒドい「ブショネ」これは飲めたものではありません。このブショネに遭遇する確率は5%というかなり高率であるという説もあります。幸いなことに私は最近出会いませんでしたがやはりコルクを使う限り仕方ありません。ニュージーランドやオーストラリアのようにキャップスクリューを積極的に取り入れて頂きたいと思います。

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2005年09月06日

Santenay 1'er Cru Clos de la Comme 2003 Domaine Borgeot

0906wine.jpgサントネイはシャニーのラムロワーズのすぐ近くの産地ですが地元ではカジノで有名な町です。ラムロワーズは云わずと知れた☆付きレストランですが2005年は2つ☆に格下げされています。このレストランには3度伺いましたが日本人にはとても親切でホテルの部屋も可愛らしく、しかもお安い。三つ星にありがちな過剰なサービスはなくアットホームに寛げたので残念な気持ちです。
さてこのワインですが、産地の特徴と云うよりもかなり薄く感じます。まず色は赤色なのですが透明感が強いというよりやはり薄いと表現した方がよいでしょう。香りはピノのアロマなのでしょうが上品というよりやはり力強さに欠けます。味はスッキリ爽やかなのですがこれではアペラシオンを感じるまでには参りません。やはりこのドメーヌは赤より白が得意な所謂白屋さんでしょうね。昔のピエール・モレイを思い出しました、彼も同じように白に全神経を使い赤はこんな感じになってました。1980年代の昔話ですが・・・

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2005年09月05日

Niersteiner Hipping Riesling Spatlese 2003 Franz Karl Schmitt Hermannshof

久々のドイツワインです。色はグリーン系の艶のある綺麗な色ですが香りはかなり控えめです。リースリングのシュペートレーゼですからもっと甘いのかと思いましたが味は意外にもあっさり爽やかでちょっと愕然としました。最近のドイツワインはこれでは売れないのが当たり前のような気がします。

台風が近付いているのですが布施まで買い物に出掛け桜本食品で生肝と心臓を買いました。前者はグラム350円と一頃の5割高ですが後者はグラム何と100円。ホルモン系の焼き肉が好きな人はここまで買いに来るべしです。
で生肝ですが、表皮が付いたままなのでこれを剥くのに少しコツがいります。包丁でそぎ取るのは無理なので切れ目を入れて指先を表皮の間に差し入れて剥いていきます。雑に剥きましたが包丁で切っていってもエッジは立ったままで鮮度は抜群です。ゲランドの塩と白胡椒、隠し味にカレーパウダーを塗しオリーヴオイルで頂きます。ごま油とすり下ろしたニンニクでも良いのですがワインとの相性を考えると・・・

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2005年09月04日

Alsace Gewurztraminer 2002 Maison Gustave Lorentz

透明感のある綺麗なグリーン色を呈しながら香りは意外にあっさり系です。葡萄品種からすると少し物足りない感じがするのではないでしょうか。口に含むと辛口に仕上がり好ましいのですが雨の影響なのかかなり薄味に感じます。水っぽいと言えば適当かも知れません。
近年甘口に走り出した Marc Kreydenweiss に苦言を呈してきましたがこのメゾン・ロレンツは逆に辛口志向になってきたようです。これは実に歓迎すべき傾向だと思います。
さてこの2002年ですが輸入元はこのミレジムを避け翌年の2003年を選んだ模様です。未だ2003年は飲んでいませんがやはりこの薄さが嫌われたのでしょうか? しかし食事にはこの位の方がよく合うので惜しい気がしないでもありません。

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2005年09月03日

Ruiz Villanueva Cencibel Envejecido en Roble 6 meses 2002

0903wine.jpg
ややこしいワインの名前であります。ボデガ・エコロヒカ・ブルーノ・ルイス という醸造所はスペインは中央部ラ・マンチャにあり、ワインとしての原産地はヴィノ・デ・ラ・ティエラ・デ・カスティーリョだと思うのですが、もう少し分かり易い名前にして頂きたいと思います。
分厚い重いボトルに入っているので「さぞ濃いのだろう」と思って開けてみたら意外と色は薄く透明な赤紫色を呈しています。センシベルとはテンプラニーリョの別名で他にカベルネ・ソーヴィニョンも15%混ぜられています。香りは葡萄の果実と青梅のような香りで味はナチュラルで嫌みもありません。樽のきつすぎないミディアムな仕上がりで黒豚の揚げ煮ととてもよく合います。

9月ともなると茸のシーズン到来です。先月から松茸を食べておりますが今年は異常に安値が続いています。先週はキロ2500円まで下がったそうですがあの高いイカリスーパーでさえ形のよい手頃な大きさ一本1000円前後で売っています。マルヤスでは3本入り980円なんて驚きの安さですが、肝心なのは軸が太くて白い物が良いと云うことです。軸の細い黒っぽい物は避けた方が無難です。
去年でしたっけ、山口県の秋芳台でトリュフが採れたって騒いでましたが国産トリュフなるもの市場に出るのでしょうか?

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2005年09月02日

Bourgogne Passetoutgrain 2002 Domaine Emmanuel Rouget

先日はこの2001年を飲んでちょっと如何なものかと思いましたが、2002年は健全なようです。私は決して「一度悪かったら2度と飲まない」ということはありません。ワインを美味しいと思うかそうでないと感じるかは、飲む側の体調で結構変わってくるものだと思います。先日来赤ワインを飲み始めましたが気温のちょっとした変動で随分ワインの感じ方が違ってくるのではないでしょうか?
家では滅多に揚げ物は作りませんが、黒豚のフィレの良いものを手に入れたので一口カツを作りました。下味はゲランドの塩と白胡椒だけ。生パン粉でカラッと揚がりました。そのまま何も付けずに食べます。我が家では豚カツソース、ウースターソースすらありません。何か付けるとしたらお醤油かポン酢でしょうか。
今日の昼のビストロ・プリムールですが鶏魚の身はすごく活かっていて皮が弾力に富み縮こまっているのですがとても旨いのです。活かった魚を焼くと必ずこういう現象というか当たり前かも知れませんが、魚は踊るようその姿を変化させます。いろんなブログに登場する魚料理。一見するといかにも美味しそうに見えますが身から比べて皮が縮んでいないもの等は全て活かっていない魚であると断言できます。

料理の写真についてですが皆さん、騙されてはいけませんよ! 写真の料理は如何にも旨そうに見えるように拵えた料理なのです。即ち「写真のための料理であり、食べても旨くない料理」なのです。
「皮がパリパリで身はしっとり」の魚料理、実は魚の鮮度が良い証拠にはなりません。
さて今月の英ちゃんは17日土曜日に決定しました。多分子持鮎の塩焼きが出ると思いますが是非この機会に一度お試し下さい。私自身若い頃はなかなかこのお店は敷居が高くて踏み込めないところだったのですが今から思うと「もっと早く知っておけば・・・」と後悔しております。世の中そんなに驚く程旨い店はやたらとありません。

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2005年08月31日

Saumur Blanc 2003 Domaine du Collier

0831wine.jpg ロワールの白ワイン。今日はかなり暑いのでやはり赤より白を飲みたいと思い開けたのがこの少々値の張るソミュール。ラベルを見てお分かりの通り表示はアペラシオンより生産者の方がデカいというのが面白いと思います。
「クロ・ルジャールのフコー家出身の若手醸造家アントワヌが有機農法で造るソミュールのドメーヌ。ボリューム感があり、柑橘類を連想させる酸味がきれいな白ワインです」というインポーターの説明がありますがむしろ「フィリップ・パカレやD.R.C.とも親しく付き合っている」ことを強調した方がこのワインを売るときに役立つはずです。日本の場合、今話題のワインに買いが集中する傾向にありますが、やっと生産者に目が移ってきた現在、話題の生産者に近い存在と云うことをアピールした方が手っ取り早いと思うからです。

近所の綉花に持ち込みさせて頂き5000円のコースと共に味わいましたが特にきぬがさ茸の蟹あんかけとの相性は良かったように思います。ACソミュールは赤白そして泡といろいろありますが個人的には白と泡が好みです。

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2005年08月30日

Chateau Cadet-Gratadour 1983 AC Saint-Emilion

0830wine.jpg 少し涼しくなりました。朝方になると寒いぐらいの気温に下がります。涼しくなると赤ワインを飲みたくなるのは私だけでしょうか?
といっても濃い濃い赤ワインなど未だしんどいのでセラーを探していたら見つけました。1983年ですから20年以上経過していますがコルクも大丈夫でワインは全く健全そのもの。
コルクはかなり柔らかくなっていますが、もう20年以上使っているスクリュープルのレバーモデルというオープナーで一発に開栓出来ました。私は儀式が嫌いですので滅多にソムリエナイフなど使いません。スクリュープルは確実にコルクを抜くことができ、★付きのレストラン、パリの例えばギー・サヴォア等は昔からソムリエ諸氏が使用しています。ワインは飲んで楽しむもので開けるのに苦労する必要はありません。キャップシールも切らずにそのまま引き抜いて何も問題ありません。ワインにコルク栓など不要であるのは昔から申し上げてきましたが、一刻も早くスクリュー・キャップにすべきだと私は思います。
で、このワインさすがにエッジは茶色っぽくなっていますが透明度の高い綺麗な赤色を呈しています。香りは一言で言うと熟成香、表現の仕方はいろいろでしょうが好ましくない香りは一切ありません。口に含むと甘さが広がり開けて良かったと思います。このワインに合わせてエリンギと白マイタケをエシャロットのアッシェと共にソテーしてブイヨンを加えニンニクビネガーとバルサミコで少し酸味をきかせたフリカッセに。旨い!

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2005年08月29日

Saint-Paul de Dominique 2000 AC Saint-Emilion Grand Cru

0829wine.jpg 「品質は向上しているのにまだまだ値頃なシャトー・ラ・ドミニクのセカンドラベル。果実味に溢れ、同時にエレガントさ、きめ細かさもあり完成度が高い」とはインポーターの説明。的を射たコメントです。
3000円台で食事の時に飲むワインとしては今のところお薦めです。メルロー80%、カベルネ・フラン15%、カベルネ・ソーヴィニョン5%という畑の構成ですが、全体のまとまりが良く例えば松茸の吸物や鶏肉、牛肉の炙り等和食との相性も抜群です。

シャトー・ラ・ドミニークで思い出すのは、西麻布にあった頃の平松ご夫妻のお店「ひらまつ亭」。今や上場企業にまで成長したレストランですが、当時一人でお昼に伺ったにも拘わらず大阪からやってきましたと申し上げると、特別に鴨を焼いてくれました。で、私が選んだのがこの1989年。未だ若いワインでしたが鴨との相性は抜群で夕方近くまで食事が続いたのを覚えております。その後現在に至るまで新店をオープンさせるたびに案内が届きます。律儀な方です。

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2005年08月26日

Chambolle-Musigny 1'er Cru Les Combottes 2003 Domaine Henri Felettig

殆ど知られていないドメーヌですが結構優れた生産者です。まず色がしっかりしているというかブルゴーニュによくある薄い色ではありません。かなり濃い紫がかった赤色を呈し香りはしっかりとニュイ独特の果実を感じます。
口に含むととても果実味が濃厚で後味もながく、しっかりした酸とタンニンも感じられますが決してくどくはありません。私の経験では強すぎる酸や舌が痺れるようなタンニンを持つワインが熟成して素晴らしいワインになるということは殆どありません。
この生産者のワインはACブルゴーニュからプルミエ・クリュのものまで全てグレードの高いものばかりです。ワイン関係のグラビア雑誌や漫画で騒がれているワインなど私には無縁の存在です。

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2005年08月25日

レストラン・エソンス・エ・グー

JR高槻から西武高槻方面(北へ)大きな鳥居の信号、天神交差点を西へ曲がってすぐ左手のフレンチです。
関東のフレンチで鍛え上げられただけにメニューの構成、ソース、盛り付け、素材さらにその火の通し方に至るまで完璧を追求しておられます。例えばオマールの前菜などアヴォカドのムースにカレー風味の茄子、そしてアクセントの食感にクルトンを使うなど関西フレンチにはまず見かけない工夫がしっかりとアレンジされています。さらに仔羊の岩塩包みなどこれこそ「ロゼ色」というとても綺麗な色に仕上げ驚くほどの柔らかさはまるで真空調理したみたいな完璧な火の入れ方です。
若いご主人ですが料理の腕は関西随一と云っても過言ではないでしょう。大阪駅から新快速など利用すればそんなに時間が掛かりませんので(20分位)是非ディナーに予約してお出かけ下さい。手頃なランチも地元の人達に好評ですが、ここは本格フレンチをワインと共に楽しむレストランです。ディナータイムに行かれることを是非お勧め致します。

さてアヴォカドについて一言。いろいろなグルメサイトでこの食品に対する間違った呼び方をよく見かけます。殆どの方が「アボガド」と呼んでおられますが正確には「アヴォカド」であります。世界中には約700種類あると云われ日本に入ってくる物は「ハス」という品種が殆どであります。他に「ベーコン」や「リード」という品種もあるので面白いですね。

レストラン・エソンス・エ・グー
高槻市天神町1-3-19 電話072-685-0313 毎週水曜定休 要予約

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2005年08月24日

Champagne Beaumont des Crayeres Grande Reserve Brut

今日は布施の Caveau de Chassagne でランチ。剣先烏賊の胴に茸のリゾットを詰めたものがメインでトウモロコシの冷たいポタージュと赤蕪のジュリエンヌとレタスのサラダが付きます。自家製のパンも美味しく食後のコーヒーまで付いて850円は安いと思います。帰りがけに魚屋に出会い500グラムの身の厚い目板鰈をゲット。平目やあまて鰈と違い頭が小さいのでコストパフォーマンスは抜群です。分厚いフィレを薄造りにしましたがとても美味しくシャンパーニュを合わせることにしました。
ボーモン・デ・クレイエールは協同組合組織ですが最近年々美味しくなってきました。泡がクリーミーでいつまでも消えることはありません。良質のシャンパーニュが安い値段で買えるのに気付かない人が多いのはやはり日本人のブランド志向が原因でしょうか?

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2005年08月23日

Vanitoso Gioia del Colle Primitivo Riserva 1994 Cantine Coppi

とても背の高い瓶に入ったワインです。こんなボトルだと一箱の才数も嵩み運賃が高くなるだけだと思うのですが・・・、また普通のセラーでは保管するのも大変だと思います。
既に10年以上熟成しているのですが色は濃い赤色を呈し新鮮な葡萄の熟した香りを保っています。口に含むとブランデーのような香りと独特の甘さが広がってきます。イタリアは長靴の踵に当たるプーリア州のプリミティーヴォ種だけから造られる重厚な赤ワインですが私には甘さが強すぎるように感じます。
こういったワインには塩辛い生ハムが合うのではと思い、例の干物みたいな生ハムをオクラや青じそと共にサラダにしましたが、さらにオリーヴの実を加えることによりワインとよく合うようになりました。
ひょっとするとタレ焼きの所謂「焼き肉」に合うのではないかと考えます。甘辛いタレに漬けた肉を焼くのは好みではありませんが、世間一般の焼肉店では主流なのがこのタレ焼き。肉の味よりタレの味が勝ってしまうので私は好みではありませんが・・・

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2005年08月21日

Saint-Chinian Cuvee Lo Tabataire 2002 Domaine du Tabatau

0821wine.jpgMas de Daumas Gassac から独立したブルーノとジャンポール・グラシア兄弟が造る上質の赤ワイン。しかしこのドメーヌの使うブションはいけません。所々に細胞の欠落が見られる質の悪いものです。折角上質のワインを造り出してもコルクがこれでは台無しです。
インポーターの説明によると「 A.O.C. サン・シニアン、ブドウ品種グルナッシュ 41 %、シラー 28 %、カリニャン 16 %、ムールヴェードル 15 %。栽培面積4.5 ha、生産量9,700 本で醸造・熟成は2/3を小さな木樽と600L入の「ドゥミ・ミュイ」で、 残り1/3はタンクにて14ヶ月。樽は1~6年樽。樽熟 後タンクで均一化して約3ヶ月落ち着かせる(新樽なし)」とのことです。このワインは極めて残留亜硫酸が少なく身体に優しい自然なもの、そしていろんな食材に対応します。アヴォカドとロメインレタスのサラダ・バルサミコのドレッシング、鶏のハート、賀茂茄子カレーなど全く抵抗がありません。
鶏の心臓を好んで食べています。半割にして血液を抜く作業が面倒ですが塩胡椒と最後に醤油を垂らすだけでとても美味しく食べられます。

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2005年08月20日

Bistro さか 祇園/富永町

ネットで見つけたお店です。A la cuisine! で検索したら出てくると思いますが「京都口コミ食べ歩き情報」というサイトの「食べ歩き情報掲示板」http://www2.ezbbs.net/12/salut/ にて管理者ご本人のお薦めとして載っていました。
カウンター席とテーブル席がありキャパは30人程でしょうか、メニューを見るとまず食前酒とワインリスト、後半にやっとディナーコースの説明があります。ですから「飲んで食べて下さい」という形式のお店でしょう。黒板に今日のお薦めメニューが魚介とお肉系がそれぞれ分けて書かれています。黒板メニューから選ぶコースが ¥8400 ¥10500 、それにパスタとデザート、コーヒーまで付いたディナーコースというのが別に3種類(一番高いので ¥12600)となっていますが黒板コースを選択。
アミューズの蛸のトマト煮から始まり鯛のカルパッチョ、湖北ウナギのパリパリ焼き、やっこねぎのレモンソース添え、蛸のしゃぶしゃぶ風、真魚鰹のピリ辛、とろ鮪の炙り、メインのあわびのステーキ、カリカリ生ハム入り肝ソースなど次から次へ出てくるのですがどのお皿もビックリの美味しさです。
ワインはお店のリストから Champagne AR Lenoble Brut Reserve NV とシチリアのネロ・ダーヴォラ、DON ANTONIO 2001 /MORGANTE食事との調和もバッチリです。

Bistro さか 祇園/富永町
東山区縄手通り四条北へ 一筋目東へ(右へ)100M南側
  (蕎麦屋おかるのビルの2階)075-525-8454
  日曜日定休 営業は夜のみで18:00~AM3:00

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2005年08月19日

Sancerre La Chaume 2004 Domaine Michel Thomas et Fils

0819wine.jpg「ブドウ品種ソーヴィニョン・ブラン 100 %で基本的に全て収穫は手作業、収穫量は厳選。栽培は化学肥料や農薬の使用を極力抑えるリュット・レゾネを採用。低温ステンレスタンク醗酵後、澱と共に熟成。必要に応じて軽くフィルタリング。シャプタリザシオンなし。平均樹齢25 年、土壌はシレックス、玉砂利、粘土石灰質」とはインポーターのコメントです。
まさに柑橘系の香りにグレープフルーツの苦みまで感じます。スッキリしすぎる位の辛口ですが、夏はこんなのを思い切り冷やして飲むのが好みです。味はかなり濃いめなので氷を入れて薄めても構わないと思います。
赤ワインでもフランス人はミネラルウォーターで割ることがあります。日本では外資系の証券会社の重役氏がムートンをビールグラスに入れ氷を入れてがぶ飲みしていたのは感心しませんが、ワインは嗜好品故どんな飲み方をしても個人の自由であります。しかしそれを他人に無理矢理勧めるのは如何なものかと思いますが・・・

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2005年08月18日

Hessische Bergstrasse 2004 Dornfelder Rotwein trocken

生ハムの残りあっという間にあと僅か。最後に開けたのがハモネス・デ・テルエルというアラゴン地方のテルエル豚を使ったハモン・セラーノ。これも実にしっとりねっとり系で生ハムファンには堪えられません。
生ハムの甘さを生かそうと思えばどちらかというと甘い目の白赤の方が良いかも知れません。ということでドイツの赤ワインを開けてみました。
このワイン、とても綺麗な紫色を呈しています。香りはどちらかと云うとピノのようですがまた違う独特のものです。結構濃い色ですが味はきつくもなく渋くもなくハムとの相性も良いと思います。
どうでも良いことですがセレブの久美子さん。シャンパーニュの抜き方一つでお里が知れます。番組のプロデューサーのワインの知識の無さには全く呆れるばかりですね、開けるのがルイ・ロデレールのクリスタルなのにグラスは何とカクテルグラス。これで彼女の普段ワインを嗜んでいないというのが分かってしまいます。

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2005年08月17日

ruiz villanueva maceracion carbonica 2004 vino de la tierra de castilla 

0817wine.jpg 旨い生ハムを見つけました。http://www.kiritate.com/#top から一度覗いて下さい。
一月程前ハモン・イベリコ・ベジョータはヴェリタスというワインの通販をやっているところで買ったのですがバリバリに乾燥してまるで「生ハムの干物」みたいでガッカリ、苦情を申し出ても返事が来たのは怒りが治まった数日後のこと。
この「切り立てドットコム」のハモン・イベリコ・ベジョータは30ヶ月熟成の物も美味しいのですが普通のハモン・セラーノのしっとりとした食感と滑らかな舌触り、さらに甘みが多いのにはビックリしました。これだけ鮮度の高い生ハムは珍しいと思います。
ワインはスペインのマセラシオン・カルボニカ、フルーツの濃厚なタイプ。生ハムと合わせるため氷で薄めてみました。葡萄品種は単一のセンシベル。

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2005年08月16日

Capalbio Bianco D.O.C. 2003 Vialetto

イタリアはトスカーナ、マレンマの白ワイン。ラ・パリーナ農園のURLが記載されていますがこのワインは出てきません。カパルビオと言う名のDOCは私は今まで聞いたことがありませんでした、勉強不足です。
で、コルクを引き抜きグラスに注ぐと例の白い泡状の渦巻きが・・・強い残留亜硫酸です。これは飲むと身体に悪そうなので料理用に回しました。
鹿児島産の黒毛和牛、格付けは5Aのウデ、トンビと呼ばれる部位、外観はとても素晴らしいのですが水分が多すぎます。我が和牛研究会としては失敗の買い物です。仕方なく煮込みにするしかありません。牛肉の格付け、アテになるものではないようです。

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2005年08月15日

Chateau Ricaudet 2002 AC Medoc

ボルドーはメドックのシャトー・リコーデ。これを飲むと賢くなると云うなら売れるのでしようが・・・・ クリュ・ブルジョワでパリ金賞という肩書きを引っさげていますが、味自体はタンニンが粗く?っという印象です。しかし鹿児島産和牛A4のラム芯をニンニク多い目の角切りステーキにして合わすとそのタンニンが驚く程丸くなります。と同時に果実味も増してとても飲みやすく変化しました。
ワインは食事と共に楽しむものです。?と思ったワインですが知らない内に一本空けてしまいました。
明日から一週間の夏休みです。とりあえず18日は高槻のフレンチで次のワイン大学の打合せ。あとは京都祇園か先斗町をウロウロする予定です。写真はデジカメの調子がイマイチなのでまとめて更新するつもりです。

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2005年08月14日

Bourgogne Passetoutgrain 2001 Domaine Emmanuel Rouget

Vin non filtre と表示されている割に殆ど澱が発生していないというワインです。いつも申し上げますがワインの顔たるラベルにやれ「有機農法でございます」「パリコンクールで金賞を取りました」あるいはこのように「フィルターしておまへん」という表記のあるものは「大したこと無い」と自分で云っているのと同じです。
相変わらず高値で取引されているようですが酒質にはかなり疑問が残ります。まずローブですがうっすらと茶色味を帯びていますし、香りが全く上がってきません。味はかなり強い酸を感じますがこれもかなりの疑問です。
ドメーヌの名前だけで売れるのはそんなに長い間続くものではありません。

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2005年08月13日

Vin de Pays des Cotes Catalanes Grenache 2002 Domaine Victor

安いワインですが、ワインというものは飲んでみないと分かりません。残念ながらそんなに評価できる物ではありませんでしたが「ゲーッ」という程ヒドいものではありません。
さて演奏家の所に書き込みましたが、ウラディーミル・フェルツマンご存じの方は殆どおられないと思いますが自称ピアノ評論家の私もビックリのピアニストです。大体4曲あるショパンのバラードなど一曲だけでも演奏するのが難しいのに全曲を休み無く演奏するなんて普通じゃありません。
ショパンの解釈は楽譜だけでもいろいろありますが、演奏のスタイルも様々です。古くはコルトー、ルビンシュタイン、サンソン・フランソワ、アダム・ハラシェビッチ、あるいはツィメルマンなどショパン弾きと言われた人々もかなりスタイルが違います。このフェルツマンの解釈ではバラード4番が最も秀逸な演奏だと思いましたが、どの曲も技巧を駆使しながらそれを誇らしげにしない実に抑制された表現ながら聞き終えた後に満足感を与える素晴らしいものでした。

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2005年08月12日

Juan de Albret Crianza 2002 DO Navarra

スペインはナヴァラの赤ワインです。グラスに注ぐと赤紫色の泡が立ちこめます、泡が白くなるのが普通でしょうが液体の濃さがよく解ります。香りは樽の影響でしょうかスペインと云うよりボルドーの上質シャトーのような雰囲気がします。
味はそれこそボルドーの高級ワインに匹敵する程バランスがとれています。カベルネ・ソーヴィニョンそしてメルローなどの混醸でしょう、新樽熟成によるバニラやチョコレートの風味が感じられます。
蔵出し価格で恐らく5ユーロ程のワインとしてはかなり評価できると思います。4Aのマルシンを厚切りのステーキにしましたがワインとの調和は難しいようです。ビーフの香りには樽の香りがしないワインの方がよく合うように思います。

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2005年08月10日

Donna Marzia Negramaro 2003 igt Salento Conti Zecca

0810wine.jpg 南イタリアはプーリア州サレントのワインです。輸入元の説明によると「 南イタリアの地ブドウ、ネグラマーロ種主体のこのワインは熟したベリーやチェリーなどのアロマに溢れ、エレガントな余韻が特徴です」とありますが、まさにその通りです。安いワインですが決して質は悪くありません。
大体葡萄酒と言うモノ、葡萄から造られるので葡萄の風味があって当たり前です。その微妙な果実味の違いこそ品種の違いであると考えます。調べてみるとネグラマーロ70%、マルヴァジーア・ネーラ20%、サンジョヴェーゼとモンテプルチアーノが各5%の混醸とのことです。
私が最近飲んだイタリアワインで最もコストパフォーマンスが良いのがこの生産者のワインです。コンティ・ゼッカの今後は大いに期待できると思います。

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2005年08月09日

mirone Garnacha Seleccion Old Vines 2003

0809wine.jpg かなり低価格のスペインワインですが裏ラベルが面白いので開けてみました。色は明るい目の透明感のある赤色で香りは葡萄のアロマでかなり甘い感じがします。口に含んでもやはり甘い。
で、裏ラベルを見るとこのワインが出来る生産地を地図で示してあったり、料理との相性について絵で説明があります。野菜とか豚(肉全般を示すのでしょうか?)との相性が良いようですがチーズとの相性は良くないとのこと。何となく分かるような気がします。この裏ラベルの表記はワイン初心者にとってはありがたいように思いますが如何でしょうか?
ワインと親しむためにはこういった甘口ワインが必要であると思います。多くの人は初めて飲んだワインを思い浮かべると甘かったはずです。

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2005年08月08日

Puerta Palma TintoCrianza 2001 DO Ribera del Guadiana

0808wine.jpgスペインのリベラ・デル・グアディアナという原産地呼称のワインです。テンプラニーリョ90%、カベルネ・ソーヴィニョン10%であることが裏ラベルに記載されてあります。
少し濁っているようですがかなり濃い暗赤色で、香りは葡萄のアロマそのものでしょうが、バニラ香も有り新樽に短い期間入れられていると思います。口に含むと強いアルコールが感じられ果実味が濃いのも特徴でしょう。ウーン、酔っ払いそうです。

白キクラゲと湯葉のあっさり煮に土生姜を下ろして頂きます。ワインとは意外にも調和するので不思議です。
最近森正の豆腐屋さん休まず営業しています。明日火曜日も営業とのことですが、また身体をこわして休みっぱなしにならないよう祈ります。今日の湯葉もここ森正の物ですが、私の夏バテ解消の貴重なタンパク源です。

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2005年08月06日

初めての試み「安旨ワイン会」ビストロ・プルミエ

東大阪は八戸ノ里のフレンチで8名だけの集まりです。メニューは岩屋から来る魚屋で買ったあこうのカルパッチョ、夏野菜のテリーヌ、ガスパチョ、鶏魚のポワレ、バスク豚のロースト、季節フルーツの白ワインゼリー寄せ。

ワインは次の通りです。
1. Champagne Christian Bourmault Cuvee Hermance Brut NV
2. Champagne Christian Bourmault Blanc de Blancs Brut NV
3. Wachauer Riesling Smaragd 2003 Weingut Polz
4. Culley Hawkes Bay Sauvignon Blanc 2004
5. Sancerre Blanc La Chaume 2004 Domaine Michel Thomas
6. Corton-Charlemagne 2001 Domaine Denis Pere et Fils
7. Perinet Priorat 2002 Mas Perinet
8. Musca de Rivesaltes Maison Guinot

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2005年08月05日

ボニリ・ジャパンさんのテイスティング

このクソ暑い夏の日にボルドー赤ばかりのテイスティングはボトルが並んでいるのを見るだけで食傷気味になってしまいます。

シャトー ラトゥール ド ビイ 2002 メドック
シャトー ラトゥール ド ビイ 2001 メドック
シャトー ラロック ド ビイ 2000 メドック
金賞 シャトーラトゥールドビィのセカンドワイン
シャトー ラトゥール ド ビイ 1999 メドック
シャトー ラトゥール ド ビイ 1998 メドック
シャトー ラトゥール ド ビイ 1997 メドック
シャトー フォンセッシュ 2001 オーメドック
シャトー フォンセッシュ 2000 オーメドック
シャトー ラモット・シサック 2001 オーメドック
シャトー ラモット・シサック ヴィエイユヴィニュ 2002 オーメドック
シャトー コート・モンプザ 2003 コートドカスティヨン 
パリ銅賞
シャトー クストール 2001 カノンフロンサック
シャトー クストール サンジャック 2000 カノンフロンサック
シャトー ピュイラザック 2000 サンテミリオングランクリュ
シャトー オリース デュ カス 2002 サンテミリオングランクリュ
最後にクストールの97をテイスティング。疲れます。私の好みから申し上げますと02年から醸造コンサルタントが変わったというコート・モンプザの03とクストール・サンジャックの00がお勧めです。

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2005年08月04日

ワインバー・グラスハウス

四つ橋筋と本町の交差点を北へ一本目を西へ入ったところのビルの2階にある竹田酒販直営のワインバー。業界の人間が集まるところなのでいろんな情報を入手出来て便利です。
丁度居合わせた大手メルシャンにお勤めのセールスさんとワイン談義です。最近のボルドーワインの高騰の原因は何か? 私の提案は「日本人が買うから値段が上がるのです。大手のサントリーさん、日酒販さん、日本リカーさんなど大手が連携して不買運動でもすれば相場が大暴落します」「不味いワインを高い値段で買う人間がいる限り元のまともな価格には戻りません」というもの。

最近の特にクリュ・ブルジョワクラスのワインが不味いのは何度か申し上げましたが、クリュ・クラッセの中には価格が品質に見合わない高値が続いているモノが多く、このままですと「ワインは高くて不味い物」になってしまいます。気が付かない人が多いのですが昔の価格を覚えている人にとっては大変迷惑な話です。みんなが協力して「買わないこと」こそ相場を元に戻せる唯一の方法だと考えます。
美味しいワインは有名なワインだけではありません。名の知れたシャトーをついつい買ってしまいがちですが、名前の聞いたことがないボルドーのプティ・シャトーの中に探せば幾らでもあります。
そんな無名でかつ美味しいワインの情報源となることをこのワインバーに期待しております。主人竹田氏の今後の活躍を見守りたいと思います。

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2005年08月03日

綉花

明日がお休みなので近所のチャイニーズ綉花へ。雑誌「あまから手帖」最新号に載ったので夜のコースメニュー(¥5000)の内容が充実しています。一通り注文したあとで気付いたので次回来るときはこのコースメニューを注文しようと思います。
香港行きを計画したのですが余りにも余計な出費を強いられるようなので断念。石油の価格急騰に付き燃料費を出せと云うのは合点がいかない。円高の時石油が安くなったので浮いた燃料費を返金して貰った思い出などは全くありません。1香港ドルは14円程度なので悪くはない範囲ですが一時の10円を割ったときは嬉しかったですねえ。16円を超えるとメリットは全くなくなります。
さてお料理ですが絹笠茸の蟹あんかけは料理自体は結構美味しいと思います、しかし肝心の絹笠茸はもっと長い大きな物を使って頂きたいと思います。わいんはめいんに「イ・マッシ」イル・コロンバイオ・ディ・チェンチオの自信作です。

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2005年08月02日

Wachauer Riesling Smaragd trocken 2003 Weingut Polz

オーストリアのリースリングです。辛口好みの私にはピッタリの一本です。実は何年も前からアルザスのワインがだんだん甘くなってきて食事に合わすのが難しくなってきました。
今から10年程前日航ホテル大阪のセリブレテでトリンバック社長ユベール・トリンバック氏と会談したことがあります。その時社長に「辛口こそトリンバックの命です」と明言しました。当時は丁度どの造り手も甘口に走り出したときで社長も迷っていたのでしょうが、私の意見「いつかは辛口がブームになる」を重んじて頂いたようでその2、3年後ワインスペクテイターに大きく評価されるに至りました。
今は銀座のロオジェでしか飲むことが出来なくなってしまった「Clos Sainte-Hune」ですが、我がワイン大学の古いメンバーは幾つものヴィンテージを飲んで頂きました。有名になってから飲むのは簡単なことですが、有名になる前に如何に旨い物を知るというのは難しいことなのです。
さてこのワインですがクリアーな輝きのある薄緑色を呈し香りはアルザスよりはきつくありません。ミネラルを多く感じコクのある辛口はどんな料理にも合うでしょう。松茸と白マイタケに丹波地鶏を鰹出汁で軽く煮ましたがとても美味しい一皿が出来ました。

牛肉についての情報が少ないため特選素材のところを和牛研究会に改めお肉について少しお話ししたいと思います。知らない人があまりにも多すぎるので例の大田原牛のアホな値段になってしまうのです。ワインの好きな人は素材にも詳しくなって頂きたいと思い情報開示に務めます。

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2005年08月01日

Tavel 2004 Chateau de Segries

先日美味しいと思ったら売り切れていた2003年を残念がっていたのですが、ようやく2004年ミレジメの登場です。クレーレット種が多いのでしょうか色は明らかに紅色系の輝きのあるピンクです。オレンジ系(悪く云えば玉葱の皮の色)ではなくとても美しい色は一度お試し下さい。
リーブル・ルージュを調べるとセパージュは何と10種類も認可されています。主な品種はグルナッシュ、サンソー、そして次にクレーレット・ブランシュと同じくロゼという表記があるのでクレーレット種にも「分かれ」があるのですね。さらにピクプール、カリトール、ブールブーラン、ムールヴェードル、シラーそしてカリニャンと続きます。
タヴェルはロゼだけのアペラシオンですのでそれなりの重みがあるのでしょう。2004年も大変素晴らしい出来だと思いますが2003年の方が辛口に仕上がり私はどちらかというと2003年の方が好みです。「無い物ねだり」かも知れませんが・・・

会員ページに「客が店を育てる」の一例を書こうと思います。私は数々の店に通いその店を一流と呼ばれるまで叱咤激励を飛ばし続けました。ところがその店が「有名」になってしまうと料理人の態度が一変するのです。

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2005年07月31日

Ugarte 2003 Rioja

0731wine.jpg スペインは安旨ワインの宝庫であります。テンプラニーリョ80%、ガルナッチャ20%で作られるごく一般的なリオハのワイン、ウガルテの2003年。透き通った赤色で香りは葡萄果実そのもの一口含むとモロにスペインという分かり易い味。
私が殆ど毎日のように通う八戸ノ里フレンチ「ビストロ・プルミエ」がどういう訳か毎日新聞30日夕刊に載ってしまいました。新聞やましてやテレビなどに出ると今までの贔屓筋が入ることが出来なくなってしまうので困ります。幸い私は辛うじて入店できましたが・・・・ 良いお客さんばかりが押しかけるのではなくマナーの悪い連中も当然やってくる訳で常連客としては大迷惑です。
書いたライターは大威張りでしょうが、口コミでぼちぼち流行り、マナーの良い上客が増えていくのが理想的と言えるでしょう。夫婦二人だけの店なので大量の来店には対応しきれないのが現状です。

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2005年07月30日

Armonia Domaine Bassac Vin de Pays des Cotes de Thongue 2003

ラベルにはエコセールに認定された有機栽培の葡萄で作ったワインということを強調しています。ワインはロゼで透明ボトルに入っています。
Jourdain島という地中海に浮かぶ島のワイナリーとのことですがその存在は今まで知りませんでした。
色は一般的なロゼで若干オレンジがかっています。香りは甘い葡萄の果汁、口に含むと先に甘さが感じられます。酸もほどほどにあるのですが私には甘いです。ドライなロゼを期待したのですが残念ながら違いました。
700グラムの平目は晩まで良く活かっておりましたがこのワインには合いそうもありません。フィレの一枚を薄造りにしてフルール・ド・セルを振り軽く白胡椒を塗してしばらく置き、水分を飛ばします。こうするとエクストラ・ヴァージンだけで食べることが出来ます。
8月6日の安旨ワイン会、あと2名がなかなか決まりません。何方かお越しになりませんか?

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2005年07月29日

Campi Flegrei Piedirosso Per'e Palummo 2004 Cantine Farro 

輸入元の説明文を紹介すると「ナポリ県バーコリ地区フサロのティレニア海沿岸地域に位置する『カンティーナ・ファッロ』社の設立は1926年。
 現在彼らが所有する畑は220ha・標高330mほどのところにあり、土着品種「ファランギーナ」種と「ピエディ・ロッソ」種のみの栽培にこだわります。
 畑の起源はギリシア時代にまでさかのぼり、当時ローマ人に愛飲されてきたと言われています。そして、この地区特有の火山性土壌は今日でもフィロキセラ前のブドウを産出することを可能にし、古代の味わいを今に伝えます」
先日の白ワインと共に実に個性豊かなワインです。極辛口に仕上げられ、食事と共に飲まないと「?」と感じてしまうでしょうね。しかしこのワインはトマトとの相性が極めて良いようです。イタリア原産のトマトで作ったガスパチョに合わせるとワインにフルーティーさが蘇ります。さらにスパゲティ・ポモドーロを作るとこれにもよく合います。トマトによく合うワインの発見です。

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2005年07月27日

Chateau Citran 2002 AC Haut-Medoc

たまにはポピュラーなボルドーをと思い開けてみました。2002年なので当然の如く未だ飲み頃という訳には参りません。色は既に紫は消え濃い赤色を呈していて香りは実に華やかです。南仏やイタリアものが多かったので懐かしい香りが安らぎを誘います。
味わいはまだタンニンが粗く刺激が強すぎる酸が目立ちます。ロメインレタスとトマトのサラダはフルール・ド・セルと引き立て白胡椒に今日はニンニク風味のビネガーと2004年のエクストラヴァージンを振ります。黒毛和牛の3Aの枝からマル芯だけを切り分けて貰いステーキに。脂が極端に少ないですが中性脂肪過多の我が身にはヘルシーです。ワインと合わせるとタンニンは丸くなりますがやはりコクに欠けます。クリュブルジョワの格付けはやはりかなり疑問ですね。クリュブルジョワの表示がないオーメドックのワインでこれよりさらに味わい深いワインが幾らでも存在します。

東京ではやれ鮨がどうたら天麩羅がどうたらブログで賑わっているようですが、人間の味覚は年と共に変わると云うことに余り触れられていないみたいですね。店の主人の味覚も当然変わってきます。30代の時旨いと感じた「沼島の鱧」が40代には普通になり50代になれば「韓国産の方が旨い」と云う人は稀ではありません。
20代で物の味云々するには稚拙すぎますが50代になったからと言って「旨い店はここだ」と決めつけるのも如何なものでしょうか? 人によって旨さを測る尺度は違うもので年齢や経験によって旨いと感じるか感じないかはかなり差があります。白身を殆ど食べない人にいきなりあこうを食べさせても旨いと云わないようにどんなものでも食べ比べして初めて違いに気が付くと云うことをご理解頂きたいと思います。
また、人によって旨い店は違うのだと云うことを念頭に置く必要があると思います。無作為に選んだ100人が100人とも「あの店が一番」などあり得ない話です。若い頃は若い主人の店、年をとってそれなりの経験を積めば熟年の主人の店に通うのが良策ではないでしょうか?

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2005年07月26日

Ronco dei Quattroventi 2001 Fattoria San Francesco

Ciro Rosso Classico DOC という表記がありますが、イタリアワインには弱いので聞いたこと無い名前のように思います。で、調べてみたらイタリアを長靴に例えると丁度つま先に当たる州が原産地と分かりました。葡萄品種は Gaglioppo 100% とのことですが私は初耳です。30年以上ワインと親しんでいますが知らないワインは幾らでも存在します。
さてこのワイン、かなり濃い暗赤色で少し濁っているように思いますが澱が騒いでいる訳ではありません。香りは独特でサンジョベーゼに近いように思います。口に含むとかなり強いタンニンが感じられ酸も結構強めです。
4Aのリブロースの所謂「かぶり」と呼ばれる部分だけを売って貰い斜め切りすると立派な焼き肉用ロースになります。塩胡椒も控えめにフライパンでソテーしワインと合わせると果実味が増し美味しくなりました。

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2005年07月25日

焼き松茸

松茸のシーズンです。と云っても今は中国は雲南省原産でしょうけれども、なかなか香りも良く歯ごたえもあります。
箕面駅からまっすぐ東へ走る道沿い、新御堂からさらに東側すぐにある居酒屋。いつも混んでいるので予約しないと席に着くことが出来ないほどの繁盛店です。
結構大きなこの一本を炙って頂いて \1,800 なのでリーズナブルでしょう。鮎の自家製干物は格別の美味しさ、新物秋刀魚の干物もお勧めしたいですね。
近所なのですが最近はどちらかというとチャイニーズの方へ行くことが多いのですが…
そうそう、トロも美味しかったですよ。近海物本マグロって書いてありましたがインド鮪でした。

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2005年07月24日

Campi Flegrei Faranghina 2004 Cantine Farro

イタリアはプレ・フィロキセラの樹から採れた葡萄で造ったワインとのこと。すごい辛口ですが食事との相性はすこぶる良好で飲み飽きしないタイプです。
輸入元にプロ・フィロキセラに異論を唱えるとイタリアでは「プレ」ではなく「プロ」と云うとのこと。
ピアノの話題を・・・

 マウリッツォ・ポリーニがこの秋に大阪に来ます。で、曲目からショパンのスケルツォ第1番が入っているのでチケットを購入することにしました。スケルツォの第1番は大変難しい曲ですが、ホロヴィッツの演奏を聴いて「絶対弾いちゃる」と決意したのはもう30年も前のこと。いまだにちゃんと弾くことは出来ませんが・・・2階席の4列目の席をリザーヴしました。来週の木曜日にチケットを買いに行きます。先日の女性ピアニストの4倍以上の値段ですが、ポリーニが大阪に来ると云うことは私が東京まで出向かなくてもよいという事ですので考えたら安いかも知れません。
人によってピアニストの好みもいろいろです。私の好みを云わせて頂くと若い頃はワイセンベルグ、そしてリヒテルにギレリス、次にホロヴィッツ、そしてポリーニ、並行してミケランジェリといったところです。ポリーニはスケルツォ2番での気持ち悪さがありますが生を聴いて結論を出そうかなと思います。ポゴレリッチも好きですがちょっと極端すぎるテンポには付いていけません。

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2005年07月23日

ビストロ・プルミエ

土曜日は淡路島から魚屋さんが来る日です。今日は活きの良い天然の車海老をゲット、いつものフレンチに持参しました。
ここのシェフは福島で大ブレイクの大西シェフと同期とのこと、私の好まない中之島ホテル出身ですが私はこの鈴木さんをスープの達人と勝手に名付けています。

迷惑でしょうが材料持ち込みのランチで出てきたのはガスパチョに浮かんだポッシェした車海老。その前に冷たいカボチャのスープそしてその前にはホワイトトマトとかグリーントマトのサラダが付きます。さらにデザートは旬の桃に殆ど真っ赤に近いパンプルムースに桃のソルベ、最後に紅茶まで付いて1000円という安さ。
ガスパチョはここの名物と云っても過言ではありません。フルーツトマトのガスパチョに慣れた人には向きませんが、トマト本来の味を知っている人には是非とものお薦めです。
レストランの味は変わっていくものなのです。初めは旨くても流行るに従い不味くなる店が多いのも事実です。しかし最初は大したこと無い店でも努力次第で味は進歩します。私は自分の回れる範囲の店を美味しくするため努力したいと考えます。ここのお店の夜のメニューは2500円のコースからという格安な設定です。安くても美味しいワインを合わせて「究極の安旨ワイン会」を企画しようと思います。ご興味のある方は是非メール下さい。

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2005年07月22日

Casa Donoso Merlot Reserve D.O.Maule Valley 2001

チリワインです。チリワインの基本的なことを申し上げると1本幾らという考え方はありません。1ケース12本で幾らと云うことなのです。私の知る限りそれが15ドルなら売るけれどもそれ以下は勘弁してくれと云う生産者が多かったように思います。即ち1本1ドル25セント、今の日本円に換算すると140円ということになります。然るに市場価格は1000円前後と高止まりです。

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2005年07月21日

Chateau de Padere 2003 AC Buzet

ビュゼの殆どは Vignerons de Buzet という組織にコントロールされています。このシャトーも同じで単独名称で売られるのは毎年10万本前後ですが組織全体では2000ヘクタールの広大な畑を持ち年産実に1400万本を誇っています。勿論他に小さな所もあるのでしょうが輸出されるには至らないようです。
ワイン関連の本に「カオールがブラックワインと呼ばれる・・・」の記述を目にしますが実際もっとそれに近いのがこのビュゼのワインでしょう。注いだだけでその色その香りから容易にアペラシオンが分かるというのも珍しいワインではないでしょうか。葡萄品種はメルローが5割、カベルネ・フランとソーヴィニョンが25%ずつとのことですが品種からは想像のつかない香りが特徴です。ビュゼには白ワインもありますが私はお目にかかったことがありません。

黒ワインで思い出したのが最近若い人のブログで目に付く有名店の焼け焦げた鮎。鮎という魚は香魚と呼ばれますが何の香りかご存じない方が多いようです。写真で見るだけですがあれほど焦げていては香りも何もあったものではないと思うのですが・・・。昔雲月という京都の料亭に行ったとき笹葉に盛られた焼き鮎にどういう訳か火が回り、仲居さんが悲鳴を上げて調理場に飛んでいったのを覚えています。

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2005年07月20日

Le Corti Chianti Classico 2002 Principe Corsini

大変良くできたイタリアを代表するワイン。安価で美味しいワインこそ私の求めるワインです。
「ワインを知る」ということは「有名銘柄を知る」事ではありません。アンリ・ジャイエ氏は急に有名になったと云うより、勝手に「伝説のワイン造りの名人」に仕立て上げられてしまった訳です。いち早くこのドメーヌを見つけたのはパリはタイユヴァンのオーナー、ジャン・クロード・ヴリナ氏でありました。
1980年代に何度も彼の店で食事しており、300~400フランで今や「幻の銘酒」にされてしまった Vosne-Romanee Cros-Parantoux 等をよく飲んだものです。大事なことは「世間の人が騒がないけれども旨いワインがある」ということを知ることなのです。

高くなってしまったワインを追い求めるのは、勿論人それぞれ自由ですが私はそんな馬鹿げたことは致しません。私は1980年代に幾つものドメーヌを日本に紹介しました。ブルゴーニュではヴリナ氏のワインリストの常連だったドメーヌ・トロ・ボーを、シャンパーニュではアヴィズのジャック・セロスを、そしてアルザスのトリンバックを、またマス・ド・ドーマ・ガサックを初めて日本に持ち込んだのも私です。
シャンパーニュは大の好物で社長アンリにご馳走になったランス駅前のル・フローレンスという一つ星のレストランで飲んだ Krug Clos du Mesnil 1979 と故クリスチャン・ビゾー氏の自宅に招かれ飲ませて頂いた Bollinger Annee Rare RD 1959 のマグナムは忘れられない味です。
食の評論、日本では「書いた者勝ち」の傾向があるようですが、私の知る限りワインに詳しい人の著書は見当たりません。「フランスを食べまくっていた人」はその当時全くワインなどお飲みにならず、ひたすら食べながらメモっておられました。ところが不思議なことに最近ではワインの論評をされているではありませんか。有名人になればワインの一つでも語らないとサマにならないとお思いでしょうが、下手に語るとボロが出るので要注意です。

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2005年07月19日

Vin de Pays d'Oc Rose 2004 Domaine Victor

瓶底が出っ張った形のボトルに入った綺麗な色のロゼ。アンドレ・カンカール系列の生産者のワイン。色は輝きのあるピンクでどちらかというとベリー系の香りがしますがそんなに強い香りではありません。口に含むと辛口は辛口なのですが私には甘さを感じてしまいます。恐らく大量に造っているのでしょうが残留亜硫酸などはあまり強くなく飲みやすいと思います。
播州地鶏の胸肉を蒸してレタスと胡瓜にマヨネーズで和えます。マスタードを少し入れると夏向きの前菜に仕上がります。ワインとの相性はとても良く食欲が増します。モヤシをカレー炒めしてガルニチュール、和牛ラム芯はニンニクオイルでサッとソテーするだけでメインディッシュに。
ドメーヌ・ド・ニザスの1998年が50ケース再リリースされるとのこと。このワインは以前にこの日記に紹介しましたが実にコストパフォーマンスに優れたワインです。ナパのクロ・デュ・ヴァルのオーナーがラングドックの地で最高のワインを造るために開いたというワイナリー。ご興味のある方はメール下さい。

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2005年07月18日

Chateau Tour Boisee a Marie-Claude 2001 AC Minervois

梅雨明けしても暑苦しい毎日が続きますが、「何もこんな時期に飲まなくても良い」と云われそうなワインを飲んでおります。
「流行りのワイン」という言葉、私は「日本だけで流行っているワイン」と付け加えます。ある漫画とかブルータスで騒いでいるワインがその類です。もう収束したようですが「ルーチェ」の馬鹿騒ぎなどその典型です。フレスコバルディとモンダヴィのコラボですが、まず目を付けたのが銀座コアビルのワンフロワを借り切っているイタリアン、次に前述の雑誌。イタリアンの付けた価格にビックリですが、それを喧伝した雑誌のワインの知識の乏しさには驚きました。「俺が書いたおかげでそのワインの値段が3倍になった」などと自慢する輩にワインライターの資格などあり得ません。

世の中には探せば美味しいワインが五万とあります。他人がいくら褒めても自分の好みかどうかは分かりません。ワインは嗜好品なので人によって好みが違うのは当たり前のこと。如何に数多くのワインを試飲しその中から良いものを見つけ出すのが本来の姿であると考えます。ライターの好みに自分の好みを合わす必要などありません。
さてこのワインの生産者ですが赤用に65ヘクタール、白に15ヘクタールの畑を持ち平均生産量48万本を造るかなりの大手です。この白ワインはマルサンヌがその殆どみたいですがバナナのような香りとやはり熟していないバナナの味がします。色は黄金色ですが凡庸という他言葉が見つかりません。

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2005年07月17日

Castelmaure Corbieres Grande Cuvee 2003

11360 Embres-et-Castelmaure という地がある位ですからこのメーカーはかなり大規模なのでしょう。コルビエールは1951年にVDQSに、その後1985年にACに昇格した比較的新しい原産地ですが赤ワイン用にはカリニャン、グルナッシュ・ノワール、シラー、サンソーそしてムールヴェドルの品種使用が認められています。

色はかなり濃いめの暗赤色、香りは南の香りですね。シラーのアロマは割に好みですがカリニャンが多いと何か安物臭く感じてしまうのは私だけでしょうか? なんだか薬草酒みたいな感じで少し抵抗があります。口に含むとやはり?という感じですが「南のワインにはニンニク」ということで4-Aのラム芯をニンニクのスライスと共に頂くと俄然とワインの味が変わってきました。薬草風味が消え葡萄のアロマが蘇り実に美味しく飲めるようになるのは不思議な話ですが本当のことです。
鞍下を好んで食べておりましたが医師から中性脂肪の多さを指摘され部位を変えなければなりません。ラム芯は赤身ですが細かいサシが適度に入り実に美味しいところです。ただ普通の肉屋さんに頼んでもこの部位だけ買うことはまず不可能でしょう。柔らかい赤身ですが旨味もたっぷり。
ワイン大学の古株メンバーにビストロ・プルミエを紹介しましたが高い評価を頂きました。サラダ、スープにメイン料理、デザートにコーヒーまで付いて1000円の安さです。私はすぐ近くなので毎日行くことが出来ますが遠方より来られても決して損はありません。

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2005年07月16日

Pernand-Vergelesses Blanc 2002 Domaine Denis Pere et Fils

ブルゴーニュはペルナン・ヴェルジュレスの白ワイン。造るのはクリストフとローラン・ド二兄弟で畑は僅か0.8ヘクタールで生産量はたったの3600本しかありません。これぞマイ・ワインと思ったらケースで買ってチョビチョビ開けていくのが玄人の飲み方。
柑橘系の香りにソリッドな味わいはまだ飲み頃とは言えませんが、将来が実に楽しみなミネラルたっぷりのワインです。ブルゴーニュの殆どのワインはシャプタリザシオンされ残糖分が多くリリースしてすぐに美味しいと感じるように造られますが、何年か保管しているとへたばるものが多いのが事実です。

「鳴門の漁師、村公一君」http://www.9393.co.jp/furukawa/kako_furukawa/2004/04_0817_furukawa.htmlの鱸でなくても旨い鱸は山程あります。鱸程旨い不味いの極端な魚はないでしょう。キロ当たりの値段も随分違うものです。私の場合淡路島は岩屋からやってくる魚屋のおやじと約50年の付き合いがあるので極上ものに巡り会うことが出来ます。
薄造りにして特製の山葵ダレで食べるとまさに絶品。ワインとの相性も絶妙です。

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2005年07月15日

Tavel Rose 2003 Chateau de Segries

コート・デュ・ローヌはタヴェルの地でアンリ・ド・ランザック氏が造る綺麗な色のロゼ。葡萄品種はグルナッシュ・ノワール、サンソー、シラー、クレーレットですが輝きのあるとても美しい色です。香りは葡萄ジュースそのもの甘い香りなのですが、味はキリッと締まった辛口です。大人のワインですね、タヴェルを代表する辛口ロゼと云っても過言ではありません。
近所の綉花でピータン、クラゲと胡瓜(この胡瓜はお願いして添えて貰いましたがとても旨い)、蒸し鶏、小龍包、焼売、四川麻婆豆腐に締めは汁ソバ。
場所が悪いのであまりお客さんは多くありませんが、料理は全て本格派です。香港まで行かなくてもここで納得の飲茶を味わうことが出来ます。
欲を言えばフカヒレメニューの充実、清蒸紅班などの海鮮料理、竹笙(きぬがさたけ)や中国野菜のメニューなどあったらいいなと思います。

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2005年07月13日

Cabalie Vin de Pays des Pyrenees-Orientales 2003

あまり見掛けないボトルのシェイプに風変わりなラベル、文字からはフランスワインに見えません。しかしよく見るとヴァン・ド・ペイの表示があります。ピレネー・オリエンタルのヴァン・ド・ペイですが普通のボトルより遙かに太くて異様な感じです。
色は透明感のある赤、赤紫色を呈しとても薫り高いワインです。甘酸っぱい香りは葡萄そのもので味もやはり想像通りの甘酸っぱいものです。アルコールはかなり高く表示では14.5%になっています。この手のワインは昔マドリッドに行ったとき飲んだものと同じで、早く酔っ払いそうです。
ワインだけ飲むと大変美味しいのでしょうが、食事とのバランスは良くありません。最近運動のつもりで買いに出掛ける「森正」の豆腐(どういう訳かまじめに営業していて今のところ火曜日のみ定休)や「火打ち」を煮込んだポトフなど料理には合いません。
案の定、急に眠たくなってきました。ボトルはまだ半分ほどしか飲んでいませんが・・・

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2005年07月12日

La treille muscate 2003 AC Corbieres Blanc

Padernの地で Chatherine Marin-Pestel という人物が造るコルビエールの白ワインです。色は薄い黄緑色ですが靄がかかったように透明度が低いです。香りはグラスをのぞき込むようにしなければ出てきませんがパイナップル系の香りです。で、口に含むとまず渋みが強いですね、?って感じです。「渋みが熟成により甘みに転ずる」と本に書いてありますが「渋いまま終わってしまうワイン」も数少なくありません。
「南のワインにはニンニク」柳の下に泥鰌ではありませんがニンニク風味の豆腐ステーキに合わせてみましたが今一つ。このワインは残念ながら好みではありません。
さて水曜以外のお昼は八戸ノ里のフレンチ、ビストロ・プリムールにお世話になっていますがここのご主人鈴木氏は「スープの達人」と云っても過言ではありません。今日の冷たいトウモロコシのスープは絶品です! 色はそんなに濃くないのですが、トウモロコシの香りが口の中一杯に広がり思わず「旨い!」と唸ってしまいました。ガスパッチョも凄いですがこのコーンスープは初体験の旨さで、パッセの仕方が絶妙です。

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2005年07月11日

Chateau Richard 2003 AC Bergerac

ベルジュラックのワインで葡萄品種はボルドー地区とほぼ同じなら味香りも変わりません。ラベルの下に帯が付いていますがここにはエコセールの表示があります。
色は暗赤色で濁りもなく香りは一般的なボルドーとしか表現できません。残留亜硫酸は全く感じませんが残念なことに旨味が削がれているように思います。かなりきつい目にフィルターをかけてあるのでしょうか?

最近テレビでやたら大田原牛の露出が目立ちますが、これも神戸牛や松阪と同じ黒毛和牛に変わりありません。神戸や松阪ではもう面白くないのか、普通の人が余り知らない大田原牛に目を付けたのは放送作家かプロデューサーでしょうか? 新たなブームを作り出そうとしているのでしょうがあまりの高い値付けに大きな疑問を感じます。200グラム63000円という事はキロ当たり31万5千円ということになりますが高級松阪牛の枝肉相場は高くてキロ4000円位のものですのでいくらサーロインだと云ってもキロ8万までが限度ではないかと思います。
京都では個人が育てた和牛を売り出そうとしていますが、それを売り物にしているあるフレンチレストランですが実に不味い調理法で供していました。

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2005年07月10日

Bourgogne Pinot Noir 2003 G.A.E.C. Henri Felettig

シャンボール・ミュジニー村の生産者 G.A.E.C.Henri Felettig のACブルゴーニュです。輸入元の説明によると「1965年、シャンボル・ミュジニーに設立されたドメーヌ。現在は3代目のアンリ・フェレティグ氏が子供達とドメーヌを運営しています」とありますがギ・ド・アシェットでは「1969年に設立したドメーヌで1993年にGAECに組織を改め現在はクリスティーヌとジルベール・フェレティグ兄弟が運営に当たる」と書いてあるように思います。
まあ、いずれにせよ設立してまだ40年ほどのドメーヌで一般には全く無名の存在ですが、私はかなり高く評価致します。まずコルクを引き抜くと香りが飛んで出てきます。その香りもニュイ独特のカシスのようなフルーツ香です。色はかなり濃い赤紫を呈し口に含むとタンニンの粒子は粗いですがニュイの雰囲気は強く感じます。単なるACブルゴーニュとは一線を画する大変な優れ物です。
ACブルゴーニュとしては、ドメーヌ・ド・クールセルの赤、白と並び高く評価できます。輸入元の説明によると平均樹齢は30年、土壌は粘土質、栽培面積は1.10haで単位収穫量は55hl/haとのこと。オーク樽熟成は12ヶ月で新樽は使用せずとのことで平均年間生産量はたったの2,000本。価格は2000円なのでお得です。

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2005年07月09日

Beaujolais Nouveau 2004 Robert Gibourg

赤ワインには珍しい無色透明ガラス瓶に入った去年のヌーヴォです。ロベール・ジブールはモレ・サン・ドニのネゴシアンですがボジョレーも造っているとは知りませんでした。
両端を面取りしたコルクを使っているためか、液面に触れる部分だけが色付いて一切の漏れはない理想的な保管状況です。この面取りしたコルクを初めて見たのはナパのボーリュー・ヴィンヤードでしたがフランスでも積極的に取り入れて貰いたいものです。酒石が多いのですが結晶が大きいので濁ってはいません。
色は驚いたことに紫色を保持しています。香りはガメイ特有の葡萄の香りです。味はかなり渋みを感じますが除梗していないので仕方ありません。
国産のマンゴーの季節になりましたが、私はメキシコのアップルマンゴーの方がリーズナブルだと思います。箕面のイカリスーパーにはかなりデカくて重たい物が探せばあります。せいぜい高くて780円ですから宮崎産高級品の約1/3程度です。追熟させる必要のない物が並んでいるので一度お試し下さい。糖度は国産の物と変わらず旨味も濃厚です。見た目は真っ赤な国産モノの方が良いとは思いますが、別に皮を食べるわけではないので・・・
ドマッシュノ・ヨーグルトと共に頂きますがとてもバランスの良いデザートです。

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2005年07月08日

Cava Castellbonet Methodo Tradicional Reserva Brut

スペインは Carinena という地で Bodegas Ignacio Marin.S.L. という会社が造っているカヴァ。葡萄品種は Macabeo,Xarel.lo,Parellada であると裏ラベルに記載があります。一般に「シャレッロ」と書かれていますが、スペインの表記に従うとこういう書き方になるのですね。
ガス圧は丁度良い程度でコルクもしっかりしています。色は青っぽく健全で香りはそんなに個性を感じません。口に含むと泡の大きさはまあまあってところ、少し甘さが気になります。

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2005年07月07日

Vouvray Demi-Sec 2002 Domaine Vigneau-Chevreau

今日のは同じ生産者のヴーヴレ・ドゥミ・セック。やはり液体の濃度が高いのでしょう、グラスに注ぐときに「ドクッ、ドクッ」と流れ出てきます。色は艶っぽい薄い黄緑色を呈していて香りは蜂蜜のような甘いニュアンスですが、飲んでみるとそれほど甘くはありません。これまたお薦めのワインであります。

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2005年07月06日

Schloss Gobelsburg Gruner Veltliner Tradition 2003

新着のオーストリアは固有品種のグリュナー・フェルトリナー種だけで造られるシュロス・ゴベルスブルグの「トラディション」
2003年はさらに磨きがかかってキリッと引き締まりました。色は輝きのある薄いグリーンです。香りは特有の柑橘系と表現したらよいのでしょうか。口に含むと刺激的なものは感じませんが果実味が濃縮されミネラルたっぷり、しかもキレがよいのです。

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2005年07月05日

Roches d'Hillac 2003 Les Vinerons de Buzet

ボルドーからガロンヌ河沿いに上流向かうこと凡そ60キロから75キロほどの左岸に広がるアペラシオン、ビュゼ。これよりもボルドーに近いアペラシオン:コート・デュ・マルマンデやアジャン近くのコート・デュ・ブリュロワ位までもボルドーに含めてしまおうとする動きがあるらしいです。ビュゼも近年まではコート・ド・ビュゼという名称でした。ヴィニュロン・ド・ビュゼは何と2000ヘクタールの畑を抱える協同組合で多くのブランド別ワインを生産しています。
このロッシュ・ディヤックはメルロー58%/カベルネ・フラン36%/カベルネ・ソーヴィニヨン6% のセパージュから判るようにボルドーワインと同じような品種構成です。
色はかなり濃い暗赤色、香りはビュゼ特有のモノを感じますが言葉で言い表すのは難しいですね。味は一言で云えばタニックでしょう。果実味が増せばもっと飲み易いと思うのですが・・・

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2005年07月04日

Minervois Cuvee Ines Blanc 2003 Le Moulin des Nonnes

南仏はラングドック、アペラシオンはミネルヴォワの白ワイン。キャップシールのところにエコセールのシールが貼ってありますが、このシールは買わなければなりません。
裏ラベルにはフランス語と英語で細かく解説してありますが、ルーサンヌ50%、グルナッシュ・ブラン40%、ミュスカ・プティ・グレン10%を別々に温度管理されたステンレスタンクで醸造、フランス製のオーク樽で3ヶ月熟成させたということです。
色は黄色に少し青みがかっている程度ですが艶はありません。香りはグレープフルーツのような柑橘系ですが口に含むとベターとしたしつこさが・・・ワインだけ飲んでも「?」生産者はルイ&アンリ・アンドリュー、シャトー・ラ・レーズの所有者です。
で、南仏と言ったらニンニクですのでこれを使い料理を作ります。新玉葱、洋人参、ピーマン、ズッキーニを細切りして豚トロの細切りと共にソテーします。生姜のすり下ろしと酒みりんに醤油で合わせ調味料を造り、水溶き片栗でとろみをつけます。チャイニーズみたいですがこの料理とワインはとてもよく合います。ベターっとしたしつこさが消え、香りはさらに柑橘系が強くなり双方とも楽しむことが出来ました。
ワインは料理と共に楽しむもの。「不味い」と感じたワインもちょっと工夫すれば旨くなります。

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2005年07月03日

Lopez Panach Doce Meses en Barrica 2002 Vino de la Tierra de Castilla 

スペインのワインですが、綺麗な濃い赤色を呈し香りは上質の樽を想像させます。口に含むと果実味濃厚でそんなに樽のえぐみは出ていません。裏ラベルの地図からはスペインの中央部でしょうか、かなり広い地域と思われますが生産者の Acciones Horticolas.SA の位置は特定できませんでした。
同じブランドのワインを以前にも飲みましたが、なかなかのレベルに達しており価格次第では大いに評価できるモノと思います。

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2005年07月02日

Chateau Lamouroux 2002 AC Graves

ボルドーはグラーヴの辛口白ワインです。輸入元の説明によると「キアンティ・クラシコの銘醸シャトー、カステロ・ディ・アマのオーナーの所有するグラーヴの白。コンサルタントにムートンの元醸造長を迎え入れている」とのことです。
葡萄品種はセミヨン100%ですのでセミヨンの風味を覚えるにはもってこいの一本だと思います。余計な樽のニュアンスもなく自然にグラスが進みます。
色はグリーンがかった黄色と云うよりつやのある黄緑色と云うべきでしょうか? 香りは上品で嫌みのない青梅のような香り。味わいはキレのある辛口で飲んだ後もスッキリしています。

500グラム強の流線型をした平目と淡路のウニを買い平目の雲丹巻き山葵醤油と合わせましたが、味がバラバラになってしまいました。ニンニクをアッシェしてエクストラヴァージンで炒めそこへ生雲丹を、これをソースにソテーした平目に掛けて食べるとワインにマッチしました。生で旨いものは火を入れてもさらに旨味が増します。本当に雲丹が美味しくなるのは今から約一ヶ月。古串屋の殻付き雲丹を食べに行きたいなあ!

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2005年07月01日

Saumur Cuvee Vent du Nord 2002 Domaine des Guyons

ソミュールの南東、ル・ピュイ・ノートル・ダムという村でフランク・ビモン氏とイングリッド夫妻が造る白ワイン。インポーターの資料によるとブドウ品種はシュナン・ブラン100%でその平均樹齢は35年。栽培面積は2haで単位収穫量は50hl/haとのこと。平均年間生産量は11,000本。熟成期間は約12ヶ月ですが飲み頃にならないと出荷しないというポリシーを守っています。 醸造はコンクリート・タンク使用(樽使用一切なし)特記事項としてシャプタリザシオンとコラージュは無しとのことです。
出来うる限り化学物質は使わないという姿勢は評価できると思います。色は黄金色に少し緑を帯びている感じで香りはシュナン独特のスモモのような果物の香りがしますが、口に含むと先ずその濃さに驚きます。ミネラルも多く含み複雑な旨味を持っていますがアフターにかなりの酸を感じます。これは好みの分かれるところでしょう。
生ハムとメロンにはとても相性がよいと思います。鶏腿肉でクリームシチューを造りましたがこの料理ともバッチリ合います。

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2005年06月30日

Wachauer Gruner Veltliner Smaragd 2003 Polz

オーストリアのニーダーエステルライヒ地方ヴァッハウ地区、ヴァイングート・ポルツの造るグリュナー・ヴェルトリナー種のスマラクト(シュペートレーゼの感覚?)
今日は近所の綉花でチャイニーズを。飲茶や前菜にこのワインはよく合います。オーストリアのワインは高価なモノが目立ちますが、そんなに高いワインを飲まなくても十分美味しい物があります。
今日は近所の綉花でチャイニーズを。飲茶や前菜にこのワインはよく合います。オーストリアのワインは高価なモノが目立ちますが、そんなに高いワインを飲まなくても十分美味しい物があります。辛口ながらミネラリーで例えば普通ワインには合わないピータンなどにも不思議なことに合います。

綉花の前菜は本当に秀逸です。ピータン、蒸し鶏、クラゲのどれをとっても味は超本格派。化学調味料は使っていないのであっさりしていますが素材の良さがよく解ります。麻婆豆腐も程良い辛さで私には有り難い味付けです。私は唐辛子の辛さに大変弱く、顔面から滝のような汗が流れてしまい、翌日朝のトイレも大変なことになってしまいます。ですから四川料理などは全くダメです。

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2005年06月28日

Cabernet d'Anjou 2004 Domaine des Sablonnetes

サブロネットの2本目はロゼ、カベルネ・ダンジューです。ミレジムは2004年とフレッシュですが色はどちらかというとオレンジ系かも知れません。香りだけでも容易に甘さが想像できますが、一口含んでみるとやはり甘いです。
普通カベルネ・ダンジューというのは辛口に仕上げるはずなのですが、この甘さは如何なものかと思います。しかし甘い目の好きな人なら多分歓迎するはずです。人の好みは千差万別ですので無理に好みでないワインを飲む必要はないと思います。私は全くの辛口好みですので、こういうワインは好んで飲む対象ではありません。

しかし不味いわけではありません。残留亜硫酸は殆ど感じませんし、綺麗な色はワインバーには似合うはずでしょうし、甘口と言ってもベタッとするしつこい甘さではないので一般受けすると思います。ただ食事時に飲むべきモノではありません。
インポーターの資料によるとブドウ品種はカベルネ・フラン100%で平均樹齢 25年。土壌はシスト混じりの粘土質土壌で栽培面積 2.0haで 単位収穫量は 45hl/ha 平均年間生産量 15,000本とのことです。当主ジョエル・メナール氏は元機械技師、1982年からワイン造りをはじめ91年から有機農法に、94年から補糖を止め2000年からビオディナミを実践しているそうです。

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2005年06月27日

Pernand-Vergelesses 2002 Domaine Denis Pere et Fils

ブルゴーニュはコートドール、コルトンの丘の麓ペルナン・ヴェルジュレス村のワインで生産者はロランとクリストフ・ドニ兄弟です。ドメーヌの所有する畑は全部で12.5ヘクタールで、特筆すべきはグラン・クリュのコルトン、コルトン・シャルルマーニュに0.8ヘクタール畑を持っていることでしょうか。
私の感想ではここは白屋、所謂赤ワインよりも白ワインを得意としていると思います。
畑では有機農法を全面的に取り入れていますがエチケットには何らその記載がありません。いつも申し上げますが「有機農法無農薬栽培の葡萄からワインを造りました」などをエチケットに謳っているワインは胡散臭いと云うことです。
色はそんなに濃くありませんがピノでは当たり前のことです。香りはベリー系の香りです、特にフランボワーズのニュアンスが強いのではないでしょうか。味はナチュラルで決して甘くはありません。夏野菜のスパゲティを造り、ワインと合わせるととてもバランスが良くなりました。

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2005年06月26日

Saumur Brut NV Grande Cuvee Les Caves de Grenelle

ロワールはソミュールの泡、生産者は協同組合のカーヴ・デ・グルネル。葡萄品種はシュナンとシャルドネそして何とカベルネ・フランを使っています。
コルクを開けようと針金をほどいた瞬間、押さえる間もなく発射してしまいました。かなり内圧が高いのでしょうか? 別に温度が高いわけでもなく、吹きこぼれることもありませんでしたがとにかくビックリしました。
泡立ちはとても良く時間が経っても続いています。抜栓後複雑で蜂蜜のような親しみやすい香りが広がってきます。甘い香りながら味は至って辛口で私の好みです。
ピカメロのクレマン・ド・ブルゴーニュと共にお手頃泡のお薦め品です。

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2005年06月25日

第68回英ちゃんの会

詳しくは英ちゃんへ書き込みましたのでご覧下さい。
シャンパーニュ・ミッシェル・ロリオについて少々。ヴァレ・ド・ラ・マルヌ左岸にある Festigny 村にあるRMで主にムーニエ種を栽培しています。ここは変わったコルクを採用しています。液体と接する部分にプラスティックのようなもので蓋を被せてあるのです。ブショネを防ぐためなのでしょうか?
創立はレオポルド・ロリオにより1908年と文献に出ていますが、このキュヴェ・マリー・レオポルドは2000年ヴィンテージのムーニエ種80%、シャルドネ20%で構成されている変わり種です。
今日は鮎と鱧の特集でしたが、「せごしのうるか和え」「鱧の煮こごり」など東京ではまず出てくることはないでしょうね。最後の椀物ですがじゅんさいの質の高さは注目に値します。そして何と云ってもこの時期の松茸など祇園界隈でもまず出ません、英ちゃんならではの醍醐味です。

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2005年06月24日

Vin de Pays des Portes de Mediterranee 2003 Domaine Edem Cuvee Saint Castor

Saint Veran というローヌの中のコート・デュ・リュベロンの中心地にあるドメーヌでシャトー・エダムも同じ生産者です。ポルト・ド・メディテラネというヴァン・ド・ペイについてはネットで調べることにしますが、概ねこのコート・デュ・リュベロンに準ずるものと思われます。
コルクの質はあまり良くありません、打栓機が良くないのでしょうか? コルクがひん曲がっています。ワインの色は黄金色で香りはあまり感心したものではありません。ブショネ寸前状態?
まあたまにはこんな日もあります。黒毛和種のタンは皮が付いているとすぐ見分けられます。このタン元をブロックで買い薄切りにして網焼きに、軽くレモンを搾りレタス包みにして食べるととても旨いです。

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2005年06月23日

Chateau Cos d'Estournel 1992 AC Saint-Estephe

ワイン大学第244回定例会は神戸ポートピアホテル、最上階のアラン・シャペル個室での開催、関西の超グルメ・グルマンのお集まりとなりました。山側の景色が時間と共にきらびやかに輝きロケーションの良さが際立ちます。
「ワイン大学」にメニュー・ワインリストなどは書きますが中でも1992年の Cos は完璧な状態をキープしていました。ワインはコルクでその履歴が判ります。先ず液体に接する端面だけが色付き、サイドは全く綺麗そのもの。次に全体の形はストレートな円柱であり、堅さも均一です。コルクの質が高いのはこのクラスでは当たり前のことですが、低温できっちり保管され殆ど移動されていないときに限りこういう状態となります。
少し残念だったのはデカンタされなかったこと。勿論事前に打ち合わせしなかった私が悪いのですが、これ程しっかりしているとは思いもしませんでした。
3時間前に抜栓、その1時間後にデカンタすればさらに完璧な物になると思います。

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2005年06月22日

Anjou les Genets 2002 Domaine des Sablonnettes

ロワールはアンジューの白ワイン。輸入元の説明によると1982年に父を手伝いながら、現在のドメーヌを設立。1991年に有機栽培を開始し、2000年からはビオディナミを実践しています。( 認証機関による認定は“エコセール”のみ。“デメテール”の認証は受けていません。)とありますが、ワインのエチケットには「有機農法で育てた葡萄で造ったワイン」とだけしか記載がありません。
私がいつも指摘することは「有機栽培あるいはビオディナミを実践していてもエチケットに記載していない生産者の物こそ旨い」わけで、大々的に有機農法を宣伝するようなワインに旨い物無しということです。
早くからビオディナミを実践しているコート・ド・ブールのシャトー・ファルファのラベルには一切その記載がありません。
さてこのワインですが色は黄金色です。香りはシュナン特有の麦藁香とでも申し上げるべきでしょうか。味はかなり甘さが目立ちますが少し異様な酸も感じます。近所のサンソニエールを模倣しているとしか思えません。かなり大量の澱が発生しており輸入元は裏ラベルに記載した方が無難でしょう。

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2005年06月20日

Vouvray Sec 2002 Domaine Vigneau-Chevreau 

これは素晴らしいロワールの発見です。グラスに注ぐときに液体濃度の高いことが窺えます。色は緑黄色を呈し輝きを持っています。香りはシュナン独特の甘いアロマを感じますが同時にアカシアの蜂蜜の香りも併せ持っています。口に含むと味の密度が高いと云うべきでしょうか、とにかく濃厚なミネラルとアミノ酸を感じます。甘酸のバランスも良くほんのりと炭酸を感じます。残留亜硫酸は全く気になりません。
調べてみると1995年からビオディナミを実践しているとのことです。日本には今まで紹介されていないため全く無名ですが、これは大発見だと思います。
ビオディナミを実践していても全てが旨いというわけではありません。葡萄畑だけはご立派でワイン醸造設備が大変不潔な生産者もいることを私は知っています。

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2005年06月19日

Castillo de Maetierra Libalis Valles de Sadacia 2002

スペインのワインに関する法律には詳しくありませんが、どうやら新しく改変されているのでしょうね。ネットで調べても詳しい解説しているところはありません。
Libalis というのがこのワインの原産地でしょうが、ラベルの下の方に「31680本生産された中の09591番目のボトル」と記載されています。
コルクを抜くと大変甘い香りが飛んで出てきました。フローラルな香りはミュスカ系でしょう。色は黄金色に輝いてとても綺麗な色です。グラスに注いでも実に甘い香りを放っていますが口に含むと意外に甘くはありません。誠に不思議な感じですが食事中に飲むことが可能な甘さ加減です。葡萄品種は他にマルヴァジアのようなニュアンスを感じます。
4Aのシャトー・ブリアン一枚200グラム超えの肉をステーキに。フィレ肉には赤ワインよりもこういったコクのある白の方が合うように思います。フィレですが細かいサシが沢山入って口の中でとろけてしまいます。極上の肉は塩胡椒のみで頂きます。

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2005年06月18日

Cremant de Bourgogne 2001 Maison Louis Picamelot

蒸し暑い日にはやはり泡が欲しくなります。泡と云えばシャンパーニュでしょうけれども手軽で旨いモノがあります。コート・シャロネーズはリュリーにあるピカメロが造るクレマン・ド・ブルゴーニュ。
ワインは全て生産者を選ぶ必要があります。自分の好みに合う生産者を見つけ出すことこそ最も肝心なことです。人の好みは千差万別。他人がいくら褒めたとしても自分の好みに合うとは限りません。
私は辛口好みですが、辛いだけで旨味の少ないのは嫌いです。泡であればそのきめ細かい泡を要求します。サイダーみたいにボコボコする泡モノは敬遠します。
ピカメロは自分の畑を持っているのですがごく僅かです。ですが契約栽培農家まで生産者自ら摘み取りに行くという姿勢を評価します。シャンパーニュ同様手摘みこそクリアな味の決め手です。
ピノ・ノワール40%、シャルドネ35%、アリゴテ25%のブレンドですが、大概の大手シャンパーニュスタンダードレベルのモノよりは飲み応えがあり飽きることもありません。
セラーで1年ほど寝かすと熟成香も楽しめます。\2,300 という安さが何より!

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2005年06月17日

Chablis Cuvee Vieilles Vignes 2004 Domaine Alain Geoffroy

滅多にシャブリは飲みませんがたまに開けてみると色が少しピンクがかっています。シャルドネの果皮が色付いたのでしょうか? それとも樽熟成の際に付いたのでしょうか? ピノ・ノワールが混じったような薄いピンク色が気になります。
香りはグラスをのぞき込むようにしてもさほど立ちのぼることはありません。味はと言うと少し渋さが気になります。ブショネではないもののあまり誉められた状態ではありません。瓶差があるのでまた次のボトルで評価してみます。
A5の鞍下から肩芯を譲り受けましたが、これは素晴らしいお肉です。脂がきつすぎずに丁度良い加減です。生で刺身にするとき塩だけで食べても旨味が感じられますし、ちょろっと網で炙ると最高のご馳走です。
ハネシタは真空引きして貰い来週の楽しみに残しました。

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2005年06月16日

Lopez Panach Tempranillo 2002 Vino de la Tierra de Castilla

最近のスペインワインには驚きの連続です。かなり濃い紫がかった深い赤色を呈しています。香りは果実の風味と上質の樽を感じます。味は現代風というか果実味重視ですが樽もそこそこ効いて一般にはとても好感を持たれるはずです。
夕方は近所のチャイニーズ「綉花」で飲茶。ここの飲茶は本格的です。海老餃子、小龍包、叉焼包などの他デザートの胡麻団子も超本格派でお薦めです。フライ麺にあんかけの焼きそばも化学調味料を使っていないので舌に残りません。

綉花(しゅうか)箕面市西宿1-18-16 電話072-727-7678 火曜定休(祝日なら翌日)新御堂からヴィソラの角を東へ、突き当たる手前の右側(駐車場あり) かなり分かり難い外装です。

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2005年06月14日

Vina Aljibes 2003 Vino de la Tierra de Castilla

スペインはボデガ・ロス・アルジーブという800ヘクタールの大農園のワイン。その広大な土地にワイン畑は250ヘクタール、さらにオリーヴの木が50ヘクタール植わっているとのことです。スペイン語は分かりませんが説明を見るとメルロー、テンプラニーリョそしてカベルネ・ソーヴィニョンの名前が見られます。恐らく新樽熟成なのでしょう、上質の樽香を感じます。
色はかなり濃い赤紫色で香りは懐かしいボルドーの香りに似ています。そう言えば最近ボルドーの高いワインは暑さのせいもあって殆ど開けていません。
味は果実味多くバランスのとれた酸味と渋みとが調和して大変美味しいと思います。残留亜硫酸も殆ど感じません。名はまだ知れていませんがこの2年ほどでどこかの雑誌が取り上げることでしょう。

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2005年06月13日

De Valier Sicilia IGT Nero d'Avola 2002 Cantine Riondo

シチリア島のネッロ・ダーヴォラ種のワイン。色はかなり濃いですが紫系ではなく暗赤色を呈しています。
香りは特徴的なネッロ・ダーヴォラ種をあまり感じません。もう少し香りを楽しみたい気持ちです。
味はどちらかというと中庸、食中酒としては悪くありません。
以前飲んだスパークリングの印象が良かったのですが、赤ワインの造りはごく普通としか思えません。
マウリツィオ・ポリーニが来日します、といってもこの秋11月6日と9日東京はサントリーホールでのリサイタルですがS席は何と \22,000 ベートーヴェンのソナタ「ハンマークラヴィーア」他2曲9日はオールショパンプロとのことです。
ポゴレリッチも来るようですがこちらはまだお安く \12,000 ベートーヴェンのソナタ24と32番、ラフマニノフの楽興の時、リストの超絶技巧練習曲からとなっていますのでこちらの方がお買い得感が強いのではないでしょうか? とにかく日本のコンサートの値段は高すぎます。

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2005年06月12日

Newton Johnson Felicite 2004 South Africa

大変綺麗なロゼ色を呈する南アフリカのワイン。ロゼワイン、特に最近のフランス・ロゼの中にこれほど魅惑的なモノを見いだすことはありません。造っているのはウェスタン・ケープのニュートン・ジョンソン。インポーターの説明によると「南アフリカ最大のワイン会社ステレンボッシュ・ファーマーズ・ワイナリーで輸出を担当していたデイヴ・ジョンソン氏が1985年に設立した会社。当初はネゴシアン・ビジネスに専念していたジョンソン氏ですが、『トップレベルの品質でリーズナブルな価格のワインをつくりたい』との思いを募らせていました。そして遂に1996年にはエステイトを入手し、自らのワイン"ニュートン・ジョンソン"をつくり始めたのです」とのことです。

このワイナリーの哲学が気に入りました。「最高品質のワインをリーズナブルに提供すること。ワインは料理と一緒に飲まれることが前提であり、料理を支配してしまうようなワインはつくらないこと」 
このロゼはピノ・ノワールで造られているという表示がありますが100%がそうかは分かりません。香りはピノを想像しにくいあっさり系ですが味は大変ドライで私の好みです。残留亜硫酸も殆ど感じません。素晴らしいワインです。

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2005年06月11日

Saint-Chinian Camprigou 2003 Domaine du Tabatau

これこそこのドメーヌの一押しではないでしょうか? 1650円という安いワインながら実に楽しみな一本です。インポーターの説明によると「 A.O.C. サン・シニアンでブドウ品種 : グルナッシュ 54 %、カリニャン 28.5 %、シラー 15 %、ムールヴェードル 2.5 % 栽培面積 : 4 ha 生産量 : 11,000 本 醸造・熟成 : 70%除梗をしてから天然酵母で発酵。4週間のマセラシオン中、ピジャージュとデレスタージュを組み合せ繊細なタンニンと色素を引き出す。セメントタンクにて10ヶ月間熟成(樽熟なし)」との事。
若干の残留亜硫酸を感じるものの、色は大変綺麗な紫色を呈しています。一日立てておきましたが上の方は透明感のある見事な色合いでしたが無濾過のため半分も飲まないうちに濁ってしまい底の方は濁り酒状態に。飲む前に3日ほど立ててデカンターしてから飲むことをお薦めします。
香りの中に梅干しを感じます。クエン酸が多い証拠でこのワインは素晴らしく熟成することが期待できると思います。ワインは値段で選ぶべきではないというよい見本です。

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2005年06月10日

Vin de Pays des Monts de la Grage Cuvee Genevieve 2004 Domaine du Tabatau

お待たせしました、マニア待望のフランスワインの登場です。造り手はあの Mas de Daumas Gassac で96年まで醸造長を務めていたブルーノ・グラシア氏と弟のジャンポール兄弟で有機農法、手摘み、低収量さらには補糖、補酸をしない自然な醗酵を心がけ無濾過で瓶詰めするなど自らの理想を追求するため1997年僅か4㌶でスタートしたドメーヌです。
初めに紹介するのはヴァン・ド・ペイ、ラングドックのモン・ド・ラ・グラージュの白ワイン。葡萄品種はシャルドネ42%、グルナッシュ・ブラン38%、ルーサンヌ20%で構成。22.22hl/haという低い収量で12ヶ月の樽熟成。新樽比率はたったの8%という低さ。ドーマス・ガサックのオーナーは昔から知っておりますが年々甘さが目立ち昔ドメーヌを立ち上げた頃とは大きく造りが変わってきたように思います。

まず色は薄く、青みは帯びていますが黄色っぽくもありません。香りは柑橘系というより葡萄本来の香りに近くまだ固く閉じたような香りです。口に含むと味の密度が濃いですね。舌にへばりつくような重さがあります。果実味が凝縮されていて質は高いのですが、やはり今すぐ飲んでこのワインの価値を語るには早すぎます。造りがしっかりしているため濃さはありますが甘さは皆無です。少なくとも3年の熟成が必要だと思います。出来れば5年以上は置きたいですね。1本\2200 なので買っておく価値は大です。

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2005年06月09日

Paglione Bianco 2003 Gioia del Colle DOC Tenuta Viglione

瓶底が随分盛り上がった背の高いボトルなので長期熟成タイプのワインかなと思いましたが、フレッシュ&フルーティーな白ワインでした。こんな重いボトルは決して輸出向きではありません。
色はかなりグリーンっぽいです。グラスに注ぐと無数の細かい泡がグラスの中程から上に立ち上ります。液面に渦巻くようなことがないので炭酸であると判断しますが若干の亜硫酸も残っています。
香りは柑橘系です。レモンよりグレープフルーツのようなスッキリ系の香り。樽とは無縁のモノです。
味は苦みの効いたやはりグレープフルーツを想像させます。アルコールは12%で強くもなく弱くもなく食事時にはグッドです。
葡萄品種はマルヴァジア・ビアンカ、シャルドネ、トレビアーノとのことですがトレビアーノの比率が高いように思います。イタリアはプーリア州ジョイア・デル・コッレのワイン。
米茄子のトマト煮込みを作りましたがワインとの相性は抜群、旨い!

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2005年06月08日

Alto Adige Moscato Giallo 2003 Kellerei Bozen

イタリアはシュドチロル地方に2001年にできたCantina Produttori Bolzanoという協同組合のワインです。葡萄品種はフランスで云うミュスカだと思いますが、Microcell の栓を抜くと強烈な香りが飛んで出てきます。トリンバックの2000年ミュスカ・レゼルヴみたいな強烈さ!
色は美しいグリーン色を呈していますがグラスに注ぐと若干の残留亜硫酸があります。味はキリッとした酸が強く好みのタイプです。10℃くらいから冷やすとますます辛口が冴えてきました。飲み頃は6℃位でしょうか。
パルマ産の生ハムとレッド・ロメインレタスにパルミジャーノ・レッジャーノのサラダにはピッタリの組み合わせ。旨い!
DOC Alto Adige Moscato Giallo というのがワイン名なのですがこのエチケット読みにくいです。

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2005年06月07日

Nusei Piemonte Chardonnay 2004 Servetti

ピエモンテのシャルドネです。カリフォルニアによく見られるキャップシールのないボトルデザイン。瓶口は丸く縁取られています。瓶口が広いためスクリュープルのレバー・モデルが使いにくいですね。コルクはシャンパーニュのような積層タイプで大変しっかりしています。
そのためでしょうか残留亜硫酸がきついです。ワイングラスに注いだとき泡立ちの激しいものでグラスの縁からでなく液面に渦巻くようにして現れる細かい泡が亜硫酸です。この亜硫酸に鈍感な人が多いのは私からすれば不思議なことで、この酸をワインの酸と勘違いしている人が多いのも事実です。
色は黄金色、青みは少なく新樽熟成だと思います。熟したパイナップルのような香りがしますがやはり気になるのは残留亜硫酸。味わいは一頃前のカリフォルニアのシャルドネそのまま。まあ、この手を好む人が多いとは思います。

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2005年06月06日

Donna Marzia Salento Rosso I.g.t. 1999 Conti Zecca

イタリアはプーリア州のコンティ・ゼッカが造るワイン。かなり前に買っていたものでワインセラーの片隅に埋もれていました。抜栓と同時に熟成したワイン特有のブーケが漂ってきました。
色はさすがに茶色っぽくなっていますが、別に傷んでいるわけではありません。味はドライフルーツのような甘さもありますがまろやかでうまく熟成しています。
ロメインレタス、胡瓜、フルーツトマト、アヴォカドのサラダに生ハムなど食事にピッタリよく合います。お安いワインですが3年ほど寝かせると実に美味しい物になります。
生産者のHPから葡萄品種の割合は次の通り Negroamaro 70% Marvasia Nera di Lecce 20% Montepulciano d'Abruzzo 5% Sangiovese 5%
HMVから届いた「激安ミケランジェリ10枚組」ですが、買いそびれていたグリーグのコンチェルトも入っていて感激物です。10枚組で \1590 ですからピアノに興味のある方なら買っても損はないと思います。

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2005年06月05日

Nordal 2004 Vino de la Tierra de Castilla 

最近のスペインワインは法律が改正されたのか、あるいは新しくなったのか、全く知らないワインが続々と登場します。私は何でも新しいものを受け入れる傾向にあり、ジャーナリストが絶賛するワインには見向きもしません。好みは人によって違うのが当たり前で、他人が幾ら誉めても私にとって誉めることのできないワインは山ほどあります。
で、このワインですが何とも表現しにくい香りと言うよりこれは個人的なことで申し訳ありませんが「好みではない」香りです。最近目が益々悪くなり小さな文字は大変読み取りにくいのですが、裏ラベルを見るとテンプラニーリョ、シラー、ガルナッチャのブレンドのようですが、多分樽の影響でしょうか? たまに遭遇する個人的にあまり好きでない香です。
色は濃いめですが、少し濁りのある暗赤色で味はかなり複雑ですね。タンニンが舌に残るようで残念ながら香りと共に好きにはなれません。まあ、たまにはこんな日もあります。

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2005年06月04日

石鰈に Saint-bris 2003 Domaine Verret

毎週土曜日の楽しみは魚屋さんの到来です。5歳の頃からのなじみで気心は知れていて800グラムの石鰈をゲット、5枚に下ろして貰い冷蔵庫の野菜室で保管。他に鱧の骨を貰いました。
薄造りにして山葵醤油で食べようとしましたが、先にワインを一杯飲んでいたので魚臭さが目立ちます。フルール・ド・セルを細かく挽いてエクストラ・ヴァージンと合わせ生山葵を混ぜて「タレ」を作るとワインにはよく合うようになりました。肝は茹でてから冷水に取り刺身と共に頂きますととても甘く美味しいです。
今まで VDQS と思っていたのですが AC Saint-bris になっていました。2001年からのAC昇格です。AC全体で103㌶の内5.33㌶所有しているこの地では大手と云っても良いドメーヌでギ・ド・アシェット2005年版によると★★の評価をもらっていました。
色はグリーンの色調が濃く香りは実に爽やかな柑橘系、口に含むとフレッシュそのもので亜硫酸も感じません。辛口好みの私にはピッタリです。

まだ無名なのかコンクールの金賞ラベルを貼っていますが不要だと思います。コンクールには出品するだけでお金掛かりますし、仮に受賞してもそのラベルを買わないといけないシステムです。コンクール受賞ワインは普通私は買いません。

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2005年06月03日

Castel del Monte Vigna Pedale Riserva 2001 Torrevento

今日はイタリア・プーリア州(イタリア全土を長靴に例えるとかかとの部分になります)カステル・デル・モンテDOCの赤ワイン、生産者は Torrevento というワイナリーです。葡萄品種は Nero di Troia 100% と記されています。エチケット上部のイラストはラベルに穴が開けられています。色はオレンジっぽくそんなに濃い赤色ではありません。香りは独特ですね、葡萄品種に因るものでしょうか、熟成香もあるでしょうが余り経験したことのない特徴的な香りです。味はまろやかで残留亜硫酸も全く感じません。食事によく合い特にオリーヴの実との相性はよいと思います。
晩飯にA4のハネシタですが、「ヌキ」なので脂がきついです。でも脂は甘く質が悪いわけではありません。進物用焼もみのり たちおとし 赤羽商店製ですが、とても美味しいのでお薦めです。

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2005年06月01日

Riondo Muller Thurgau Cuvee Excelsa

ドイツのゼクトと思いきやよく見るとイタリアのスプマンテでした。ボトルがとても太くてお気に入りのクーラーに入りません。私の愛用するワインクーラーはナパに行ったときに買ったもので、こればかりは日本で見掛けることはありません。少量の氷で効率よく冷やすことが可能で重宝しております。
葡萄品種のせいでしょうか、栓を開けると甘い香りが漂ってきて「何や、やっぱり甘いんや」と思ったのですが、少々甘さは残るものの意外と辛口で美味しいではありませんか? 泡の大きさも期待したよりはかなり細かく、サラダにも肉にもよく合います。
8℃くらいから始めて4℃まで下げましたが、やはり甘さが抑えられ飲んだ後の清涼感が増します。
カンティーネ・リオンドという会社が作るスプマンテ、場所はモンテフォルテ・ダルポーネというところですが私は行ったことがありません。

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2005年04月30日

Sudtirol Eisacktaler Muller Thurgau 2003

ドイツやスイスに近い地域なのでしょう、葡萄品種からはドイツワインだと思ってしまいました。瓶の形はどちらかというとローヌのそれに近いのではないでしょうか。
結論から申し上げると今回色々頂いたサンプルの中で最も良くできたワインです。キレの良いしかも残留亜硫酸は微塵も感じることはありません。イタリアワインとはとても思えないほどバランス良く仕上がっています。この辺りの繊細な味を理解するには余程食のセンスを磨かなくてはなりません。
ワインは食事と共に楽しむもので、美味しいワインを見つけ出すには美味しい食事を心がける必要があります。日頃添加物の多い食事を取っていては美味しいワインなど分かるはずがありません。

posted by: Georges : 2005年04月30日| コメント (0)

2005年04月29日

Deutscher Sekt b.A. Pfalz Chardonnay Brut

ゼクトなど滅多に飲まなくなりましたが・・・
サンプルの中から一本選んでみました。何と葡萄品種がでかでかと表ラベルに! しかもそれがシャルドネなのには驚きです。最近ドイツではシャルドネを積極的に植えているのでしょうか?
この泡ですが期待せずに開けましたがなかなか泡も細かいし甘くはないので結構お薦めです。輸入されるかどうかは分かりませんがまあ、安ければと云うことでしょう。しかしスペインの Cava は恐ろしいほど安くて良いものがいっぱいあります。世界的に見るとドイツワインは低迷の域を脱せ無いのは仕方ないようです。特にスパークリングワインの分野では・・・

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2005年04月27日

Deidesheimer Kalkofen Riesling Spatlese Trocken 2003

昔ながらの細長い瓶ですが、味わいは結構シャープなキレがあります。甘くないとは言えませんが食事に合わないほどではありません。すき焼きなどに無理して赤を合わせるくらいならこのようなドイツワインの方が余程合うのではないでしょうか。
私はすき焼きというもの全く食べません。砂糖を使う料理に抵抗があります。その上醤油味がプラスされ肉本来の味を楽しむものではないと思います。肉はしゃぶしゃぶか生で食べるのが殆どでステーキもそんなに好物ではありません。最近考案して結構気に入っているのが低温鉄板焼き。しゃぶしゃぶ用の肉を鉄板の上に広げ保温レベルの温度で火を入れます。こうすると肉本来の旨さが保たれ脂との分離が避けられます。おろしポン酢に好みで柚子胡椒を入れ風味付けします。脂の強すぎる肉ではこの食べ方はお薦めできません。

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2005年04月26日

Ilbesheimer Herrlich Kermer Spatlese 2003 Pfalz

結論から申し上げるとこれは昔ながらのドイツワインです。ですけどどういう訳かボルドータイプのボトルに入っているので昔のファルツと比べると甘さは控えめなのでしょうか? しかし食事時にこの甘いワインはやはり辛いです。アフターディナーにアーモンドでも囓りながら飲むなら好ましいかもしれません。
1970年代まではドイツワインのとりわけラインガウ地区のものを結構飲んでおりましたが、トロッケンやハルプトロッケン等の登場で伝統の味がどこかに消えたのでしょうか? たまに頂くシャルツホーフベルガーも年々その数が少なくなりました。

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2005年04月25日

Hessische Bergstrasse Grauer Burgunder 2003 Kabinett trocken

最近のドイツワインは表ラベルだけ見て全てが分からなくてもよいのでしょうか? 例えばこのワイン、表ラベルにはヴィンテージもありませんしカビネットの表示すらありません。ところが裏ラベルには写真のように記されています。
ボルドータイプのボトルに入ったこのワイン、実に美味しいのですが残念ながら輸入されないとか・・・
ヘシッシェ・ベルクシュトラーセ地区のピノ・ブランなのですがこの Bergstrasser Winzer eG という会社のワイン、大変良くできています。実は先日同じラベルのバーデンの赤を飲んだのですがカメラに納めないままボツにされてしまいました。

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2005年04月22日

Clos du Marquis 1993

Michel Delon氏がお亡くなりになってから、どうやら別のワインになったようです。2000年からでしょうか? 畑も仕込みも何もかもそれ専用になったそうです。思えば昔は良かったですね、この1993年や1994年は沢山買いましたが、ハズレはことごとく少なく品質の割に安くて十二分楽しむ事が出来ました。今日のこの一本も申し分ありません。今流通している物で安いのは1997年位でしょうか、お好きな方は買っておかれた方が無難でしょう。2000年はかなり高かったように思い買いませんでしたし、2001年も注意しておりませんでしたので買っていません。
フルーツトマトが大変美味しくなりました。今までは高知のシュガートマトをお勧めしてきましたが、高値安定のままですので他の銘柄を試したら、農業の進歩でしょうかそれ以上に美味しくて酸もしっかりしている物が数多く出現しています。静岡産の多分アメーラだと思いますが少し大きめで糖度も非常に高いのでお勧めです。レストランでは湯むきしてバジルをちらしオリーヴオイルを振り掛けモッツァレッラと合わせますが、家庭では皮は剥かずに四つ切りにして軽く塩をふりオリーヴオイルだけでもとても美味しいと思います。

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2005年04月20日

Coteaux du Languedoc 1998 Domaine de Nizas

インポーターの説明に「クロ・デュ・ヴァルのオーナー、ジョン・ゴエレ氏によるワイン。初ヴィンテージの1998年はいきなりスペクテーター91点を獲得。南仏のハーブやブラックベリー芳醇な香りとリッチでまろやかな口当たりが魅力です」とあります。正直申しまして全く見落としていました。実に良くできたというか、フィネスを備えています。
シラー95%、グルナッシュ・ノワール5%の構成ですがまことにこなれた香り、果実味豊富な味の余韻は長く続き、舌を刺激する残留亜硫酸など微塵も感じません。税抜き定価 \2,700 ならそれは売れるはずです。慌てて注文すれども完売とのこと。実に残念!
クロ・デュ・ヴァルと言えばナパとカーネロスのカリフォルニア・ワインなのですがいつの間にかフランス進出していたのですね、最近ワイン・スペクテイターも読んでないし・・・

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2005年04月19日

Champagne Beaumont des Crayere Grande Reserve Brut

一般的にピノ・ムーニエを多用すると舌触り悪いとか、ねちゃつくとか何だかんだと文句を付けられることが多いのですが最近のデカンタ誌等にはこのシャンパーニュ、絶賛されています。それもそのはずここ数年でかなり美味しくなりました。Krug,Bollinger,Taittingerなど20年以上数限りなく飲んできた私が申し上げるので間違いありません。シャンパーニュの美味しい条件はまず葡萄の生産地にあります。グランド・モンターニュ・ド・ランス、グランド・ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、コート・デ・ブランと呼ばれるグラン・クリュの中心地域の優良生産者の物がオーブなどの新進気鋭の生産者の物より不味かった例はありません。次に圧搾方法ですがここの場合所謂プルミエ・タイユと呼ばれる一番搾りしか使いません。従って渋みやえぐみには無縁です。二次発酵の場所や温度そして期間も重要ですがやはり味のポイントは一次発酵までの原酒にあると考えます。ピノ・ムニエ 60%/シャルドネ 25%/ピノ・ノワール 15% で構成されるにも拘わらず非常に飲みやすく泡立ちも良好です。新鮮なことも旨さの秘訣でしょう。日本での長期滞留品など私は一切買いません。シャンパーニュは現地蔵での熟成でのみ旨くなるわけで温度変化の激しい日本に運ぶまでに先ず不味くなりますし況やこの国での保管状況で旨くなるはずはありません。

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2005年04月18日

2004 Quaderna Via Joven Especial Maceracion Carbonica

スペインのマセラシオン・カルポニックで造られたワイン。綺麗な紫色を呈しています、香りはまさにフルーツそのもの。飲んだら実に甘い葡萄ジュースを濃くしたような感じです。飲み比べたら馬鹿高いボージョレ・プリムールよりこちらの方が絶対旨いと言われるでしょうね。
最近は世界各国で有機栽培の葡萄からワインを造ろうとする傾向にあると思います。それは大変良い事には違いありませんが、有機農法無農薬栽培を謳い文句にしながら飲んだら「ゲーッ」となる不味いワインが多い事も事実です。葡萄が如何に汚染されていなくともワイン造りが下手であれば美味しいワインは出来ません。亜硫酸を毒みたいに思っている人が多いようですが、葡萄が腐ってしまえばワインどころの騒ぎではないと思います。

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2005年04月17日

1985 Vin Santo del Chianti Rufina Villa di Vetrice

28日のイル・ギオットーネの会に使うデザートワインを探していたのですが、実に格好の良いスリム・ボトルが気に入ったので早速飲んでみました。
結論から申し上げますとウーン、シェリー酒ですね、甘いのは甘いのですがデザートワインとしては少々使いにくいと思います。シェリーのお好きな方には受けると思いますが、私は食前酒にドライな辛口を一杯だけ頂く程度ですので最後の締めくくりとしてはちょっと辛いです。
でもワインバーで飲むのでしたら理想的かも知れません。ヴィンテージは1985年なので今年二十歳を迎える人のプレゼントとしても使えるでしょうね、瓶の形は超スリムで喜ばれると思います。オリーヴ・オイルがとても美味しいグラーティ社の製品です。小売価格は税別 \3,300

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2005年04月11日

久々に美味しいローヌ

Cotes du Rhone 2003 Chateau de Segries Domaine Henri de Lanzac a 30126 Lirac
コート・デュ・ローヌのワインは一般的に味が濃いので私の場合飲み飽きてしまう事が多いのですが、このワインは実にフルーティーで所謂ローヌ臭さが無く、ブルゴーニュ好きの方にでも受け入れられ易いと思います。甘酸のバランスがとれていて余剰な亜硫酸も感じません。コルクは短いですが状態は非常に良く低温で輸送された事が裏付けられています。色は綺麗な紫がかった赤色で透明感があり、時間が経過しても退色する事はありません。ワインは葡萄で造られるものですからフルーティーさが大切だと思います。\1500で買えるワインとしてはかなり評価出来ると私は思います。
4-Aのフィレ肉をニンニクオイルでソテーし、付け合わせに椎茸のソテーを添えましたが実に良くワインと合いました。

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2005年04月10日

楠根川ウォッチング

最近はマガモの姿が全く見えなくなりました。正確な日は分かりませんが恐らく6日が最後だったと記憶しています。しかし頭の茶色の見かけない鴨が一羽だけ泳いでいますがこんなヤツはここでは見た事がありません。カルガモたちは元気ですが団体さんで行動しないで各夫婦(多分?)がそれぞれ場所を住み分けています。間もなく可愛い赤ちゃんカルガモの誕生です。
今日はご覧の通り菜の花が満開です。ここは第2寝屋川と楠根川の合流地点です。楠根川には複数のゴイサギが住み着いていますが、なかなか見つける事は出来ません。しかし今日はお腹を空かしていたのか6羽確認出来ましたが、みんな獲物を狙っているのか川面を見つめていました。
鯉は恋の季節なのか、浅瀬でじゃれ合って時には跳び上がったりしています。天敵がいないのでしょうか?随分不用心だと思うのですが・・・
ワインはいろいろ買ってますがデジカメの調子が悪くお披露目出来ません。昨日開けた南アフリカの物は亜硫酸で補酸してありました。舌先にピリピリくる酸には要注意です。

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2005年04月05日

今大人気だそうですが・・・

2004 Tall Poppy Hillside Unwooded Chardonnay オーストラリアのワイン
安いワインなので別に腹立つ事はないのですが、人気の秘密は甘さではないでしょうか? カタログでこのワインを辛口と表現しているのはおかしいと思います。かなりの残糖分があり、缶入りチューハイを愛好している方々には受けるのでしょうね。
さて、先日から新玉葱が店頭に並んでいます。これを買うにはかなりの注意が必要です。即ち指で触ってぶよぶよのモノが多いから気をつけねばなりません。その点箕面イカリスーパーは良いものを置いています。しっかりした物が三つ入って\179は安いのではないでしょうか? 皮をむくと透明がかった純白で見ただけで旨そうです。生のままスライスして和風に削り節と醤油で頂きます。いりごまやオリーヴオイルでも美味しいです。

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2005年04月04日

フランスからのお土産

ワイン大学メンバーのお一人から頂いたフォアグラ・トリュフの瓶詰めです。トリュフ10%の表示ありますが、表面と底に数枚ペラペラのスライスが入ってました。少し固いですがさすがはグルメの天国フランスですね、味はほんま物でトリュフもきっちりコリッとした食感を持っています。
トリュフを初めて食べたのは1970年大阪万博の時でしたが、無味無臭の黒いつぶつぶとでも申しましょうか「何これ?」という印象しかありませんでした。1976年初渡仏の時もトライしましたが「よう分からんわ?」というのが本音でした。しかし1984年パリはシャンゼリーゼ大通りのル・ノートル経営のレストラン「パヴィヨン・エリーゼ」にて食べた「トリュフ・アン・クルット」直径3センチほどのトリュフを丸ごとパイで包んだ物でしたが、この時初めてトリュフの食感と香りを覚えてしまいました。
高級素材を理解するにはやはり本場に行ってフレッシュな物をそれなりの調理法で味わう必要があります。白トリュフの本来の旨さはミラノに行ったときリゾットの上に山ほどスライスしてくれたギャルソンのサービスで知りました。
最高のトリュフ料理は何といってもパリのランブロワジー、ハート型に整形したトリュフのパイ包みでしょう。それと忘れてはならないのがランスのボワイエ、トリュフのコースメニュー。デセールよりも大きなブリー・ド・モーのトリュフ入りが絶品です。

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2005年04月03日

Montevertine の白ワイン

表のエチケットはローマ字のMとヴィンテージだけ。昨日と同じくかなり高価なイタリアの白ワインです。コルクは上質の結構長い物を使っています。ワインと触れる部分は1㎝位湿っていますのでかなりの期間瓶熟していたと思われます。
色は意外に薄いですね、昨日のソーヴィニョンと違い新樽の雰囲気は感じられません。かすかに青みを帯びた黄金色を呈していてこちらの方が個人的には好感を持ちます。香りからは葡萄品種は分かりません。詳しい資料はないので想像ですが、マルヴァジアかひょっとしてポデレ・ラ・カペラが植えていたヴェルメンティーノなどかも知れません。ウィスキーに似た香りがしますが、新樽という感じは一切ありません。
味はというとフルーティーな味に少しびっくりしました。食べ物との相性も良好です。但馬牛の刺身をいつもの食べ方で楽しんでおりますがワインとのコンビネーションもバッチリです。でももう在庫は一切無いとのこと。残念!

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2005年04月01日

Chateau Maucaillou 1998 AC Moulis

川西の変わった名前の蕎麦屋に行きました。駐車場が2台分しかありませんので忙しそうな時間帯を外していったのがむしろ正解だったようです。手打ち出石皿そば 璃維孟莟(リーモーガン)で店内にはジャズが流れています。皿蕎麦は5皿で850円でちょろっとの長芋のすり下ろしと海苔そして刻み葱と山葵が薬味として付いてきます。残念ながら山葵は合わせでした。蕎麦はつるつるしていて二八か三七位ではないでしょうか? つゆは辛口で好みなのですが鼻に抜ける香りはありません。
すぐ近所にイタリアンと洋食屋があり、下りきって左側行き止まり手前に高級そうな和食屋も発見。川西探索も面白そうです。
「宝くじ当たりました!・・・」とエイプリル・メールを送ったら見事に引っかかった方が居られました。ごめんなさい!
ワインはモーカイユーの98年です。カベルネ・ソーヴィニョンが6割メルローが3割位でしょうか? クリュ・ブルジョワクラスでは良くまとまっていて、まずまずの出来だと思います。癖のない味でインパクトがないと言われるかも知れませんが、食事と共に楽しむには十分です。

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2005年03月31日

Chateau Sainte-Colombe 2001

葡萄をくわえた鳩にハートをあしらった面白いエチケットはギフト向きなのでしょうか? AC Cotes de Castillon には新興のシャトーがたくさんありますがこれもその一つで所有者はサンテミリオンのスター、ジェラール・ベルス氏でコンサルタントはお馴染みミッシェル・ロランという豪華取り合わせであります。
葡萄品種はカベルネ・ソーヴィニオンは一切使わずメルローとフランだけということですがきっちり造ってあり田舎臭さを感じません。綺麗な色を呈し上品な香りがあるのでフレンチにはピッタリではないでしょうか? そんなにタンニンがきついわけではなくむしろ甘さが残るフィニッシュなのでどなたにも好まれると思います。

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2005年03月30日

Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2002 Michel Gros

ブルゴーニュの2002年は巷で評価が高いようですが、上物よりも裾物を飲んでみるとその評価がどうか確かめ易いと思います。グロ家の系図を持っているわけではありませんがこのミッシェルはジャンの長男でミッシェルの弟はというとベルナールなのですが伯母さんに当たるコレット・グロが引き継いでいるドメーヌ・グロ・フレール・エ・スールを任されています。ミッシェルとベルナールの間にアンヌがいますが彼女はドメーヌ・パランの息子と結婚しややこしいドメーヌの名になっています。有名な方のアンヌはジャンの弟フランソワの娘なのですが、シングルマザーと書いてある雑誌はでたらめでドメーヌ・トロ・ボーのジャン・ピエール・トロと結婚しています。

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2005年03月29日

Vino Rosso Toscano da Tavola

来月のワイン会用にワインをセレクトしています。Grato Grati Vecchia Annata1979 をまず候補に挙げテイスティングしましたが果実味タップリ、恐るべきIGTワインではありませんか! この1979年のトスカーナは紛れもなくキャンティワインなのですが1984年の法改正でキャンティを名乗ることが出来ず2004年まで大樽の中に入っていたという代物です。
パルマ産生ハムと長芋のソテー、普通長芋は生のまま短冊とかとろろで食べることが多いと思いますが私はソテーして食べるのが好みです。ニンニクとベーコン、あるいはバターでソテーしても結構美味しいと思います。で、食べ物を口に含みながらワインを啜ると鼻から抜けるワインの香りが別物になります。相性がよいのでしょうか、熟成香が長く続きます。フルーティーで且つ熟成香も楽しめる面白いワインです。パルミジャーノ・レッジャーノとか生ハム等との取り合わせがよいと思います。例のイタリアの麦でリゾットを造って頂きこのワインを合わせようと考えます。次にフルーツトマトとレタスに生ハムのサラダを合わせてみましたが、この組み合わせも誠に良好。同じ会社のエクストラ・ヴァージンも欠かせません。

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2005年03月27日

比内地鶏で鍋を作りました

ネットで検索すると「比内地鶏」と称する鶏肉はいくらでも出てきますが、私の経験上美味しい物に出会ったことはありません。秋田の養鶏場から届いた物は腿肉の色が赤く厚みがあり分厚い脂に囲まれています。
一羽の鶏ガラでかなり濃厚なスープがとれますのでガラは大変貴重なものです。
で、合わせるワインはといいますと Chateau Puygueraud 2002 AC Bordeaux Cotes de Francs ティエンポン・ファミリー所有のシャトーですが、この2002年は意外にもあっさり目に仕上がっています。色は大変濃いのですがコクが少ない目、クレール・ミロンにもよくあることです。
鶏の味が濃いので、ワインが薄く感じるのかもしれません。このシャトー、どう表記したらよいのか困りますね、「ピュィグロー」なのでしょうか? ラベルのデザインがいつの間にか変わっています。たしかシャトーの絵はカラフルなものでした。

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2005年03月25日

ボニリ・ジャパンさんの試飲会

5種類の Bourgogne Blanc 1種類の Bordeaux Sec 6種類の Bourgogne Rouge そして10種類の Bordeaux Rouge の類を試飲しました。面白かったのは Bourgogne Chardonnay 2004 Abbaye de Brully 何と薄いピンク色を呈しています! シャルドネをスキン・コンタクトしたらこんな色になるのでしょうか?
出色は Ch.Les Ricard 2002 AC Premieres cotes de blaye と Ch.Bel Air La Royere 2002 AC Blaye 若い内と云うより瓶詰め前の段階では、濃い紫色を呈しているものでなければ熟成には不向きだと思います。この2本のワインは生産者が同じで良いコンサルタントが付いているのでしょう、かなり期待出来ると思います。
この他結構楽しみなのがこのワイン、le petit lousteau 2003 AC Medoc とても綺麗な色の果実味たっぷりのワイン。輸入されるのはまだ先のお話しですが・・・

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2005年03月23日

サンプルワインその4

Wontanella Shiraz 2003 Produced by Tandou Wines
一昨日に続き同じワイナリーの今度はシラー。プラムの熟したような香りで刺激的な匂いは一切感じません。色も大変キレイです、深い赤紫色ですが透明感があって良いと思います。口に含むとやはり洗練された味わいというか、まるでフランスワインと思わせる自然な味です。「やらせの無い」と表現したらよいのでしょうか? それでいて酸もきっちりありますしミディアムボディと言うよりはもう少ししっかりとしたコクも持ち合わせています。「キレ」も良く変な甘さも口に残りません。
どうしてこのワインがボツになるのか私は不思議です。ボツになるとしたら値段が高いのでしょうか? スクリュー・キャップはこれからの主流になるはずですしそこそこのお値段でこのクラスの味香りなら絶対に売れると思うのですが・・・
シュガートマトは最近になって本領発揮してきました。小さなモノの方が味が濃く甘いと思います。フルーツトマトにはかなりの種類が出ておりますが、私はこのシュガートマトが好きです。家庭では湯むきする必要もないと思いますので、四つ割に切りバジルの葉を刻んで少しの塩胡椒とエクストラヴァージンで召し上がってみて下さい。胡椒は白胡椒をホールから挽いて下さいね。
神戸牛と称する鞍下は当初の予定より1週間後の27日に小割りするとのことです。でも特級畑のワインが美味しいとは限らないのと同じく神戸牛だからといって旨いとは限りません。長崎短角牛や佐賀牛でも飛び切りの物はやはり旨いですし。

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2005年03月22日

サンプルワインその2

Kelly's Revenge Chardonnay 2004 South Eastern Australia
昨日のが意外にも良かったので調子に乗って開けたのですが・・・
残念ながら今日のはワン・グラスでギヴアップというか全く好みではありません。色は極素直なのですが、何せスウィートです。甘いワインは食後のデザートには抵抗無いのですが、こういった中途半端に甘いワインは食中酒には不向きだと思います。例えばコーラで食事出来る人って私は不思議でなりません。
つぎに Berri Estates Chardonnay 2004 South EasternAustralia を開けましたが、昨日のワインには及びません。こちらはかなり刺激を感じます、残留亜硫酸が多いのではないでしょうか?もっともこちらの方はきっちり酸が主張し、だだ甘くはありません。しかし一口含んだだけでニューワールドを感じてしまいます。即ちきついのです。バランスが悪いと云うか、えげつないと云うか、全般的に申し上げると時代遅れの感が強いと思います。
せっかくの長崎短角牛の腿肉と相性は良くありません。しかしこれ以上ワインを開けるわけにはいきませんので本日はこれにて終了。
日本酒の世界では「純米、吟醸や大吟醸」を重んじ、醸造用アルコールや糖類添加を極端に嫌う人が多いと思いますが、いざワインとなるとシャプタリザシオンやチップの投入に誤魔化されている人の多いこと!日本酒の樽酒なるものその日に飲みきらないとどんな味になるのかご存じないのでしょうか?

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2005年03月21日

サンプル・オーストラリアのシャルドネ

Wontanella 2003 Chardonnay というオーストラリアのシャルドネ。コルク栓ではなくキャップスクリューのボトルです。エチケットに見つけた www.tandou.com.au を覗いてみましたが、このワインの詳細は分からず終いでした。
期待せずに開けたのですが、なかなか美味しいではありませんか! オーストラリアやニュージーランドによくあるキツサがありません。一口飲んで「うわーっ、きつー」というのがないのです。まろやかで香りも上品。ごく最近のカリフォルニアのシャルドネによく見られるタイプと変わりありません。火打ちの炙りにもよく合います。椎茸(箕面の朝市で止々呂見産と近郊のと両方出ていますが、どちらも超美味)のソテーとも相性がよいので生ハム(パルマ産イル・ニューメロ・ウーノ)とイカリスーパーのアヴォカドそして豊中イカリスーパーで見つけた高知日高町のシュガートマトなどでサラダを作る。これにも悪くありません。とうとう一本全部飲み尽くしました。
アヴォカドはイカリスーパーのが断然美味しいです。他所でいくら吟味して買っても結果は殆どダメなのです。今のところシュガートマトは箕面イカリでは売っていません。
そうそう、ロゼブルーのフランス生地の角食パン、サンドイッチにするとメチャウマです。軽くトーストしてバターとマスタードを塗り生ハム、レタス、薄くマヨネーズ、そしてまた生ハム、トマトのスライスなどと幾つか層にします。エクストラヴァージンも振って下さい。このサンドイッチを食べたらどういう訳かソーヴィニオン・ブランを飲みたくなります。

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2005年03月20日

八戸ノ里のフレンチ?

東大阪は八戸ノ里駅南の西友ストア北詰から逆一方通行を東へ行くと、左手に万代百貨店がありそれを過ぎた右手角にある欧風料理、ビストロ・プルミエ。その昔「ルフラン」があった場所。と言ってもローカルな話で何方もお分かり頂けないと思いますが・・・ 「ルフラン」は今ハウス食品本社工場のすぐ南側に移転している洋食屋さんです。多分都ホテルに居られた方だと思うのですが、料理はお上手なのですがご飯が全くと言っていいほど頂けませんでした。
で、話をビストロ・プルミエに戻しますがフレンチには不向きなこの場所にオープンしてちょうど3周年になります。1000円のスペシャルランチですが、ミネストローネ(レンティーユまで入っている結構本格派)と前菜はテリーヌにサラダ添え、メインはソーモンのパイ包みか骨付き鶏もも肉のトマト煮込みのチョイス。デセールは苺のロゼシャンパンゼリーにゴマのブランマンジェ、そしてプリンの盛り合わせ、そしてコーヒーが付きます。グラスワインは400円、グラスの泡は500円。お話しをしたことはありませんが多分ロイヤルホテルのご出身と思います。味にもう少しインパクトがあればお薦めしようと思いますが・・・
4-A火打ちを買いました。牛肉の部位についてはまたどこかで詳しく解説しようと思いますが、肉質は色からしてかなり良さそうです。ワインは Bourgogne Hautes Cotes de Nuits Rouge 2001
Maison Jean-Philippe Marchand 今売られているのは2002年ですが、たまにはネゴシアン物を飲んでおかないと思い試してみました。

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2005年03月19日

Valminor Albarino 2003 Rias Baixas

今日は花粉が非常に多いのではないでしょうか? 私の場合酷くはないと思っているのですが、目が痒くて痒くて・・・
花粉症の人にとっては最悪の春となりそうです。
さて土曜日は我が家では「魚の日」なので鰆とか鯛を期待しましたが、残念ながら良いものがありません。鰆は網で捕られた物は美味しくありませんし一本釣りの漁獲は激減して輸入物が殆ど。美味しさのポイントは意外と簡単で皮の色で判断が付きます。美味しい物はブルーとかグリーン色に輝いて身の色に透明感があります。良いものは魚屋さんに頼る他、イカリスーパーやコーヨーにも並んでいることがあります。
で、仕方なくまたハリ烏賊を買いました。もうそろそろ姿を消すのかと思っていましたがネットで調べるとハリ烏賊と呼ばれる物は結構あるみたいですね。コウイカ、マイカ、スミイカ等と呼ばれる物も同じみたいです。事実かどうか解りませんが、魚屋さんの話によりますと貝殻(イカフネ)の先端が釣り針のような形で尖っているので紋甲烏賊と区別されるとのことです。詳しくはこちらから
http://www.zen-ika.com/zukan/01-10/p01.html
烏賊を糸造りにするときの切り方はご存じでしょうか? 尖った方から縦に切っていくのです。今日はこの糸造りにスペインの白ワインを合わせてみました。リアス式海岸の言葉の発祥地リアス・バイシャスの葡萄品種アルバリーニョ 100%で造られる
辛口。山葵より生姜醤油の方が良くマッチします。

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2005年03月18日

PRA DI PO ブラ ディ ポ Dolcetto d'Alba ドルチェット・ダルバ

木曜日はかなり食べ過ぎたみたいで本日は控えめにしようと思いつつ、昼は八尾の「山がや」で「鴨釜飯とうどんのセットメニュー」を注文してしまいました。本来鴨釜飯には「鴨と山菜」だったのですが、私の提案というか強い要望で「鴨と葱」に変更してもらいました。鴨をフライパンでソテーして下仁田葱の薄切りを加えて特製のタレを絡め、牛蒡などの隠し味を施したごはんにトッピングするだけですから、即席釜飯仕立てなのでしょう。本当の釜で炊く釜飯ではありませんが私はこれで十分気に入っております。この鴨ごはんに小さめサイズのきつねうどんと温泉玉子、そして漬け物が付いて \930 はお安いと思います。
八戸ノ里から八尾光町までの道のりは自転車で楠根川沿いに上っていきます。楠根川には美味しそうな真鴨夫婦がまだ居候していますがその数は心もち少なくなってきました。もう間もなく姿を消すことでしょうね。そういえばカルガモの姿が見えません。抱卵しているのでしょうか?
帰り道、豊中のイカリスーパーに立ち寄りました。お目当ては例のベーコンなのですがここにも売り切れのようです。高知の日高町シュガートマトを見つけてゲット、レタスも美味しそうなのでかごに入れついでに「さちのか」を買いました。苺は箕面より安いと思います。
ワインはピエモンテ、ジェルマノ・エットーレの造るドルチェット・ダルバ 2003年。私はバローロやバルバレスコよりもバルベラやこのドルチェットみたいな果実味の多いフレッシュなワインの方がどちらかというと好みです。バローロやバルバレスコは金額的に高いですし、日本に於いてうまく熟成することは多分稀だと思います。私のこれまでの経験から「イタリア物は早く飲んでしまいたい」という説を支持しています。ピエモンテの高級ワインは現地イタリアで熟成させた物を買った方が賢明です。トスカーナなど今の価格は異常としか言えません。今をときめくサシカイアやソライアなど20年ほど前は定価で5000円ほどの物でした。それでも当時のイタリアワインの価格からすればべらぼうに高く殆ど輸出に回されました。味のレベルと価格帯が乖離しすぎているのが今のイタリアワインだと思います。

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2005年03月17日

ワイン大学第242回はイル・ギオットーネに決定

久し振りに京都は八坂の塔の隣の「予約の取れない店」として有名なイタリアン、イル・ギオットーネに行って参りました。雨にも拘わらず店内は満席で賑わってます。シューの生地に赤ピーマンのムースとアヴォカドそして鱒の卵があしらわれたアミューズに始まり、ショー・フロワの前菜、お得意の野菜のパンナコッタ(今日はカリフラワー)、名残のトリュフ・ノワールたっぷりの自家製パスタ、フォアグラの入ったリゾット、鳩のローストなどお腹一杯食べてしまいました。さらにデザートは数種類の中からいくらでも選べるとあって別腹まで満タンになりました。
シャンパーニュで乾杯の後、ペサック・レオニャンのブランに続いて飲んだのが Le Chambertin 1991 Maison Jean-Philippe Marchand ドメーヌ物ばかりがもて囃されるブルゴーニュですが、今から20年ほど前の日本ではそれこそ全く逆でネゴシアン物が幅をきかせておりました。ルイ・ラトゥールやジョセフ・ドルーアン、ルイ・ジャドーなど大手が市場を握っておりました。
ジャン・フィリップ・マルシャンはジュヴレイ・シャンベルタンの町のど真ん中にある小さなネゴシアンでそんなに有名ではありません。1991年というと偉大な90年の陰に隠れたヴィンテージですが私はその頃ブルゴーニュによく行っており斜面の畑は比較的良かったように覚えております。
このワインは流石にグランクリュだけあって薫り高いですね、グラスを回すとテーブルの上にブーケが漂います。熟成の極みとまではいきませんがトリュフの香りが感じられます。ちょうど名残のトリュフが出てきてベストマッチングでした。
4月28日木曜日午後7時30分の第242回ワイン大学定例会はここイル・ギオットーネで開催致します。この日記をご覧頂いている方優先で只今からご予約承ります。お席は24席1階のメインフロワを貸し切るような形で占領します。笹島シェフのお料理をご堪能下さい!

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2005年03月16日

神戸牛パート2、中バラ

Bourgogne Pinot Noir 2001 Domaine de Courcel
バラ肉の類は三角も含めて鉄板で焼くと表面が固くなります。大体ユッケとか刺身で食べる部位は焼くと固くなるところが多いと思います。この中バラは霜降りが粗く「これほんまに神戸牛?」と疑いたくなりますが、生で食べるとやはりアミノ酸に乏しい味です。肉は熟成によりタンパク質から旨味成分のアミノ酸へと変化していくのでしょうがその熟成が足りないためだと思います。
中バラと共に知り合いの肉屋さんは鞍下も買ったのですが、こちらはかなり熟成してから小割りするよう要望しておきます。
さて、肉は炙って食べるのが一番だと思いますが今日は薄切りしてフライパンで炒めてオリーヴオイルを振りかけて食べました。合わせるのはACブルゴーニュ、ドメーヌ・ド・クールセルがコート・ドールはポマール村の畑でとれた葡萄で造られる物。このワインなかなか良くできていてデカンタしてしばらく置くとかなりポマールらしい香りが出てきます。我が門下生のワインバー店主曰く「明くる日に飲んだ方が旨いです」との事。フレーズの香りというかベリー系の香りが心地よく、味も中庸というかきつくありません。昨日テレビで三國清三氏が子供たちに料理を指導していましたが出来上がったスープを生徒諸君は「薄い!」と言ってましたね。子供の頃から化学調味料が多く入った物を食べさせられていると本来の味を理解出来ないようになってしまいます。味の濃い物ばかり食べていると当然濃いワインを欲しがるようになります。なるほど濃い味のワインは一口含んだだけで「旨い」と感じるでしょうが、2杯3杯と飲み続けると「もう、えーわ」と匙を投げたくなるはずです。ボトルの半分飲んだら飽きてしまうワインはやはりあまり感心出来ないワインということです。
テイスティングの時、ファースト・インプレッションだけで決めつけるとそのワインの正体が掴めないことが多いのです。購買の決定権のある人は特に注意しなければなりません。
クールセルのワインは地味ですが、味わい深くポマールの良さを良く表現していると思います。大人のワインとでも申し上げましょうか?

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2005年03月15日

神戸牛と称する牛肉を買いました。

Chateau Beaumont 1999 AC Haut-Medoc
銘柄牛が本当に美味しいか?会員ページにも書いたことがありますが、例えば松阪牛の場合など子牛は何処で生まれたかというと殆どが兵庫県下で生まれるわけです。フランスワインのAOCの規定のように厳密ではないのです。淡路島で生まれてもある一定の期間松阪の指定地域(これがまたかなり広い地域になりますが)で飼育されれば松阪牛となります。
肉屋さんのHPを拝見する限り等級はA-5の処女牛だけと思っていたのですが、松阪牛に関するネットオークションhttp://www.mie-msk.co.jp/auction/ を見るとA-2でも「松阪牛」で販売しても良
いことになっています。15日に入札があった模様で今回はすべてAになっていますが、前回はB-4もありました。
さて話を元に戻しますがこの神戸牛ですが菊の御紋が入った証明書は付いているのですが、色が濃いです。まず「貝の身」と呼ばれる部分を刺身で食べましたが、つるっとした舌触りですが甘みはあまり感じません。次に三角から続く部分を同じく刺身で食べましたがやはり同じく甘みに欠けるようです。もっと熟成させた方が良かったみたいです。
気を取り直して焼いてみました。6ミリの厚さに切りゲランドの塩と白胡椒をほんの少々、餅焼き網で炙ります。2年前に購入したスタンダード・ボルドー、シャトー・ボーモンの1999年を開けましたが、色が少し濁っているように見えます。買ってすぐ飲んだときはもう少し透明感があったように思います。このクラスに多いのですがやはり雑味が多いのではないでしょうか、ホコリっぽく感じます。早い内に飲んだ方が賢明と云うことでしょう。刺身では違和感があったものの焼くとワインとのコンビネーションは良くなります。

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2005年03月14日

綺麗な色の泡物

D'AbbatisTrepat Cava Brut Rosado
スペインはカタルーニャ地方の地葡萄トレパットという品種だけで造られたカヴァ。グラスに注ぐと大変綺麗な色を呈しています。最近「赤、泡、甘」という発泡性の甘口赤ワインが巷では流行っていると聞きますが、私はそんなものは飲みません。これは辛口の泡ですっきりした飲み口。思い切り冷やして食前酒として楽しみたいと思います。ベーコン、レタス、トマトのサンドイッチにも合うでしょう。
ワインで泡と云えば普通シャンパーニュを筆頭に上げるのでしょうが、価格に見合った品質の物がだんだんと少なくなっております。ユーロになる前はそうでもなかったのですが今の相場では安くて美味しいシャンパーニュを望むのは無理なようです。
とするとクレマン・ド・ブルゴーニュはどうでしょうか? 美味しいものはフランス国内のレストランに直接売られているようで輸出に回される分はかなり少ないようです。ロワールでもアルザスにも泡はあるのですが・・・
フランス物より安くて最近品質が良くなったのがスペインのカヴァでしょうね。昔からフレシネとか有名どころが結構あるのですが、私には甘すぎました。ところが最近は辛口ですっきりした物がたくさん出回っているのですね。
「井の中の蛙」にならないよういろいろ飲まなければなりません。

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2005年03月13日

たまにはこんな事もあります。

ワインセラーは長期保存用の250本入るものを2基自宅に置いておりますが、全く整理整頓していないので何処に何が何年燻っているか分かりません。で、いつ買ったかも覚えていない
Chateau Lanessan 1985 AC Haut-Medoc が奥の奥に隠れていたのを取り出してみると、かなり目減りしています。私の場合規定容量入っていない物はいくら古くても買わない主義なので恐らく貰い物だったのでしょう。
キャップシールは勿論回りません。恐る恐るカッターで切ったら黒くなった物がこびり付いています。水に浸したタオルで拭き取りスクリュープルのレバーモデルで栓を抜くと・・・
意外にも簡単にブションは取り出すことができました。コルクは全面にわたり色付いていて完璧な「漏れ」のワインでした。一応デカンタしてグラスに注ぐと色は頂けませんね、濁ってはいないものの赤みを帯びた茶色。熟成した香りというものは何ら発しておりません。少しだけ口に含むと酸っぱさだけが強調され、まるでワインの味とは縁遠いものになっております。残念ながら全てボツと云うことに。
「漏れ」のワインについて申し上げますと昔は随分ありました。ボルドーの古いものはもとより殆どのワインはドライコンテナーで運ばれたため液温が上がり噴きこぼれていました。
最近でもまだドライコンテナーで運んでいる輩が結構おります。そんなところに限って堂々と「リーファーコンテナーで輸入」などとシールを貼っているのでこちらが吹き出してしまいます。マルセイユやル・アーブルのシッパーにもこんな輩がいて「喫水線以下に積むと大丈・・・」などとほざいております。そんなことを真に受けて未だにドライで引っ張る業者が多いのは実に嘆かわしいことです。ネット通販で「ラベル汚れ」などと称して売っている連中は全てこの類だと思って間違いありません。
こういった輸入を平気で行っている業者は「少々漏れても大丈・・・」などと平然と言ってのけますが実際本当でしようか? 
比べてみると一目瞭然なのですが、例えば若いワインなら噴きこぼれていても「飲めないほど不味く」ということにはなりません。もっとも状態の悪いワインばかり飲んでいる人からすれば「美味しい」と感じるかも知れません。しかしまともな輸送経路のワインを日常飲んでいると色、香り、そして味の違いを指摘出来るようになります。
「漏れ」のワインに「旨い」ものなし と覚えて頂いた方が賢明です。

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2005年03月12日

小さいですが鮑を買いました。

新鮮な魚は木曜日のコーヨーでの昼網でも買うことが出来ますが、やはり淡路島からやってくる岩屋の魚屋さんの方が味は確かです。多分これが最後だと思うハリ烏賊と一緒にかなり小振りの鮑を5つ。冷蔵庫の野菜室に保管すると晩まで生きてます。
貝殻付きのまま束子で洗い、軽く塩胡椒しフライパンを使いニンニクオイルでソテーし日本酒を振り掛け蓋をして蒸し焼きに。合わせるのは Casa de la Ermita 2002 DO Jumilla スペインはレバンテ地方フミーリャの赤ワイン。1999年の初リリースから評論家諸氏に高く評価されている割に安いワインです。葡萄品種は モナストレル 40%/テンプラニーリョ 40%/カベルネ・ソーウ゛ィニヨン 20% とのことですが上質のオーク樽を使っているのでしょうか、かなり上品に仕上がっています。フィルターや清澄作業は最低限に抑えられているようで粗い澱が発生していますが、濁ったりはしていません。烏賊の刺身にも悪くはありません。
最近のスペインワインは品質の向上がめざましいと思います。中でも日本には殆ど紹介されなかったラ・マンチャに安くて美味しいワインがかなりあると思います。日本人の多くは評価の高いワインか、値段の高いワインにしか目を向けませんが私の場合「飲んでみてなんぼ」だと思いますので人の評価など気にせずせっせと飲んでおります。
イタリアワインの中心的プライスゾーンはエクセラ価格で4~6EURなのに対してスペインはそれ以下の2EUR台から十分美味しいものがありこちらの地域にシフトしていくのではないでしょうか? 
安くても旨いワインはこの世の中、山ほどあります。

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2005年03月11日

比内地鶏の肝と心臓が届きました。

秋田からだと2日掛かるので生はご遠慮下さいと注意書きがあります。ゲランドの塩と白胡椒で網焼きに。先ずは肝だけ焼いてみますと鶏の肝とはとても思えません。フォアグラのソーテに似た味ですがそれよりは淡泊です。
合わせるワインはBourgogne Clos de la Fortune 1993 Domaine Chanzy
ブルゴーニュはコート・シャロネーズ、アリゴテで有名なブーズロンに1974年設立されたドメーヌです。アリゴテ種はコート・ドールの中心部では土壌が合わないのか美味しいワインは出来ません。このブーズロンに於いてこそ味のあるワインになると思います。それからもう一箇所シャブリの近くにもアリゴテの美味しい地域がありますね。
このワイン、白なのにヴィンテージは何と1993年。程良く熟成していますが飲み頃を超えた感はありません。しかしとても安い価格で販売されています。蔵のHPを覗くと直近のミレジムの蔵での販売価格は6.65EUR 日本での販売価格は妥当というより格安ではないでしょうか? 
さて、26日開催の英ちゃん会ですがメニューはご覧頂けたでしょうか? 「春は名のみの風の寒さや」ですので名残の河豚そして松葉蟹を盛り込んだ素晴らしい内容です。今日までのお申し込みは4名だけですがまだ間に合いますよ! 詳しくは左の「英ちゃん冨久鮨で味わう究極の会」をクリックして下さい。

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2005年03月09日

オーストリアのワインというと

昔は甘いものと相場が決まっており滅多に飲む機会はありませんでしたが、この5年ほどの間に実に多くのワインが輸入されるようになりました。もっともこれには理由があります。
フランスワインでは儲からなくなったから日本では馴染みの薄い物の輸入に切り替えたところ、あるいはワインの輸入なら利益のあるものでなければと云う輩がこのオーストリアに目を付けたのは間違いありません。
事実あのぼったくりで有名な黒門の串カツ屋もいち早くこれらのワインに着目しました。インポーターは儲かるしそれを客に供する側もかなりの利益があったことでしょう。
しかし去年からモトックスさんもこのオーストリア物の輸入を開始し、安くて品質の良いものを見つけてきました。中でも私のお気に入りはこのワイン。アルザスワインの辛口がだんだんと堕落してきているので、法律の厳しいオーストリアの辛口へシフトしております。
Schloss Gobelsburg Gruner Veltliner Tradition 2002 名醸地カンタプールのワイナリーでヘクタール当たりの収穫量は30hlと大変少なくミネラルの含有高い味わい深いワインに仕上がっています。勿論新樽などは使いません。これこそワインが解る大人のワインでしょう。
さて、少し気温が上がると毎日走る楠根川には異変が・・・。今まで冬眠しているように見えた鯉が動き始めました。団体さんで浅瀬をうろうろ、どこから現れたのかと思うほどその数の多いこと。
住み着いているカルガモや渡ってきた真鴨は産卵を控えてか、川面に頭を突っ込んで食事に余念がありません。カルガモの雌雄は判別しにくいですが真鴨は見たらすぐ解りますが彼らはいつも夫婦二羽で行動するのが実にほほえましいですね。
変化のない連中もいます。アオサギやコサギそして一所に固まっているゴイサギも健在です。他のサギと違いこのゴイサギは滅多に見掛けませんが巣でもあるのでしょうか? いつも同じ場所に昼間は寝ています。かなり不用心ですが携帯のカメラで撮影するとさすがに物音に気付いたのか、慌てて飛び立ちました。
まだ出番でないのかカメの類は泳いではいません。甲羅干しをしているドロガメ?クサガメでしょうか?はちらちらと見掛けます。
山がやのご主人がよく食べに行くというトンカツ屋さん、マンジェですが3度目の訪問でやはり私には合わないと判断お気に入りの店には追加出来ませんでした。ボリューム満点なのですがパン粉が固くて口の中を怪我しますし、特製の2種類のソースには疑問を感じます。味噌汁のタピオカみたいなのにも残念ながら馴染めません。しかしカラッと揚がった肩ロースの豚カツは見事ですし、自家製ドミグラスソースで食べさせてくれるようになれば多分お気に入りになるでしょう。

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2005年03月08日

なんだか急に温かくなりましたね、

車に乗っているとエアコンの温度設定を変えなければなりませんでした。日本はこんな感じで春めいて参りましたがブルゴーニュは大雪みたいです。こちらでボーヌの天気が見えます。http://www.meteofrance.com/FR/mameteo/prevVille.jsp?LIEUID=FR21054
今日は残り物の生ハムにイタリアはピエモンテの白ワイン、ジェルマノ・エットーレが造る BINEL 。DOC Langhe の2003年、まだ発売されていないヴィンテージですが一足お先に試飲させて頂きました。
まずブションが太いですね、イタリアワインにはしょぼいコルクを使うところが多いのですが、とてもきめ細かい上質のコルクを使っています。樽醗酵とのことですが、色は意外にも薄く毒々しさは微塵もありません。香りは・・・飲み頃にはほど遠いのでしょう、まだ硫黄の刺激臭が残っています。瓶ごと激しくシェイクするとこの匂いは消えるのでしょうがグラスに注いでせっせと振り回す。
シャルドネ主体であるとは理解出来ましたが調べてみるとリースリングが40%も入っておりました。リースリングは香りに特徴ある品種なのでバリックでの醗酵は向いてないように思います。新樽醗酵のシャルドネとステンレスタンク醗酵のリースリングに分けて醸造して後でブレンドするか、あるいは別々のワインに仕立てる方が私は良いと思います。
生ハムやパルミジャーノとの相性はすこぶる良く、やはりイタリア食材にはイタリアワインが合うのでしょうね。地域性を考えるともっとピッタリのワインがあるのでしょうが・・・
昨日今日と八尾界隈で昼ご飯しましたが、お気に入りのお店に入れるのは遠慮しておきます。ご報告だけですが八尾に300年続く「桃林堂」ご立派な茅葺き屋根の建物ですが、ここは東京のデパートにも出店している大手。手作りの温かみは感じられませんしすごくお高い。小さな草団子二つ一串が三つ入って600円ほど。本町の「餅芳」は大きめのヨモギ団子が5つに漉し餡たっぷりでたったの300円。草餅や大福は一個60円という安さ。昼前に売り切れるのも無理無いと思います。

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2005年03月07日

皆さんは生ハムを何処でお買いになるでしょうか?

一本丸ごと買うと大変歩留まりが悪いことをご存じでしょうか?
スライスしてパックしてあるものは風味が全く消えていると思います。勿論海外では目の前でスライスしてくれその場で真空パックしてくれるお店もありますが、日本ではまだそこまで行かないと思います。日本では今スペイン産のベジョータばかり取り上げられていますが、生ハムはイタリアのプロシュート・ディ・パルマやサン・ダニエッレも忘れてはいけないと思います。今まで豚なんか見向きもしなかった連中が流行りだしたら猫も杓子も黒豚、イベリコ豚と騒ぐのは滑稽としか言えません。肝心なのは作り方と熟成の度合いでしょうし、メーカーによっては不味いイベリコ豚の生ハムも多く存在します。
ところで私はスライスされたばかりの生ハム、それも中心部の最も塩分の少ないところを買いパルミジャーノ・レッジャーノやはり真ん中をスライスして上にのせ、極上のオリーブオイルをふりかけルーコラを添えて頂きます。合わせるのはイタリアの白ワインが良いのでしょうが、今日はボルドーはペサック・レオニャンのこのワイン。
Chateau de Rochemorin 1999 AC Pessac-Leognan
かの「法の精神」で有名な法学者モンテスキューが幼少の頃住んでいたという由緒正しいシャトーとか。葡萄品種はソーヴィニオン90%、セミヨン10%とのことです。食中酒としては角が取れていて飲み頃ではないでしょうか? 生ハムの風味を損なうことはありませんしチーズとの相性も悪くはありません。生ハムをお代わりしてしまいました。定価2400円でこの味わいは納得の一本です。

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2005年03月06日

昨日のプリオラートのワイン

書き忘れましたがプリオラートのワイン、定価は2300円でした。
さて、調子に乗って2本目を開けたのですがこちらはちょっと公開するとまずいと思い会員専用ページだけにご報告致します。会員の方はそちらへ

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2005年03月05日

毎週土曜日は淡路島から魚屋さんがやってきます。

私が5歳の頃からの付き合いなので期待を裏切られることはほとんどありません。今日はかなり大きな「ハリ烏賊」を一杯買いました。でかいのでミミも食べられそうです。細く糸造りにして山葵醤油で食べましたが何という甘さ!この烏賊の造りに合わせるのはスペインのプリオラートの赤ワイン、Barranc dels Closos 2002 造っているのは有機栽培で有名なアルベット・イ・ノーヤということです。ラベルにはマス・イグネウスになっていますがいつ作られた組織か調べてみようと思います。きめ細かいタンニンは舌に残らず山葵醤油にも邪魔にならないので結構お薦めです。色の濃さから「しばらく寝かさないと・・・」と思いましたが決してそんなことはありませんでした。この冬はハリ烏賊ばかり好んで食べていますが飽きないですね、げそはニンニクオイルで炒めた後日本酒を入れ蒸し焼き状態にさらにその肝を溶き入れます。「げその肝合え」とでも云いましょうか、これにも赤ワインが良くマッチします。

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2005年03月03日

昨日期待もせず開けたワインに、

正直かなりビックリしました。シャス・スプリーンのセカンドかサードワインに辟易したので「やはりボルドーの数多く造るところは避けた方が・・・」と思ったのですが、これは◎の良くできたワインでした。ブションも理想的な形です。抜いたときの形でそのワインの経歴が解ります。温度変化にさらされたワインのコルクは歪な形になりますが温度管理が最後まで行き届いている場合は綺麗な円柱形(液面に近い方が膨らんでいますが)になることは意外にも教科書にはあまり書いてありません。ある一部分が異様に膨らんでいたりしているコルクは保管方法か輸送途中で大きく温度変化があったことを意味します。
かなり前の話ですが月刊茶の間という広告誌に静岡のインポーターの宣伝があり、その写真を見て吹き出してしまいました。「リーファー・コンテナーで運ばれた・・・」という説明があるにも拘わらずコンテナーの中には平積みされたワインの箱がぎっしり隙間無く詰まっています。これはドライコンテナーにワインを詰めるときの手法でリーファーでは必ず空気の通り道を造るためパレットを使用することが殆どです。リーファーコンテナーで輸入しても電源を切られれば何も意味がありません。到着した港で電源を切られたまま通関手続きを待っているコンテナーも実際よく見掛けます。
話は逸れてしまいましたが肝心のワイン、Ch.La Cardonne 1999 Cru Bourgeois AC
Medoc 非常に濃い色を呈していますが、今飲んでちょうど良い見事なバランス。かなり澱が出ていますがこれも熟成の証拠です。葡萄品種はメルロー 50%/カベルネ・ソーウ゛ィニヨン 45%/カベルネ・フラン 5% (植えられる面積の比率でセパージュではありません)との事ですが、タンニンが落ち着いてローストビーフとの相性は抜群。定価2600円のワインとしてはとてもお買い得だと思います。

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2005年03月02日

おやじの食べ歩き

主に東大阪と北摂の食べ歩きをまとめたいと思います。ワインとはあまり関係ないかも知れませんので別のページを作って頂きました。
昼ご飯として東大阪を中心に周辺の八尾大阪市内東部を食べ歩いております。
晩は箕面の自宅周辺で済ませることが多いためその辺りに絞っておりますが、徐々に範囲を広げていきたいと思います。
取材拒否やHPに載せて欲しくないというお店は、会員のみご覧頂けるこちら(ワインとピアノのある部屋)の会員専用ページに紹介しようと思います。会員登録希望の方はメイル下さい。但しワイン大学会員以外の方はお断りするかも知れません。

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2005年02月27日

虫入りワイン Bourgogne 2002 Domaine ?

たまにこういったモノに出会うことがあります。
エマニエル・ルジェのサヴィニーにはかなりでかい蜂みたいなのが入ってましたが、今日のは小蝿みたいなヤツが侵入してます。
しかし何ら味に変化というか虫臭い匂いも感じることは出来ません。敢えてドメーヌの名は伏せておきます。
だいたい機械で摘み取りをする大量生産ワインなどには、カタツムリやアブラムシなどそのまま入ってしまいますし、あまり気にする必要はありません。もっともそういった大量生産ワインを好んで飲むことはありませんが…
で、味はというととても美味しいではありませんか! やはりACブルゴーニュであっても2002年ヴィンテージは良くできていると思います。
いつも思うことですが、この位の中庸なブルゴーニュは日本食にはとてもよく合うように思います。日本食にきつい樽香は必要ないと思いますし濃い濃い赤ワインも合わないように思います。
我がワイン大学のメンバーが先斗町のお勧めの店に行ってこられましたがなかなか好評だったようです。17日に伺ったお寿司屋さんにももう一度挑戦しようと思います。一度行ったきりでは本当の良さは分かりませんでしょうから。

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2005年02月26日

フランスの爵位

ブルゴーニュのエチケットによく見られる爵位、順位があるのか無いのか分かりませんがまとめてみます。
1.Duc(日本語では公爵)有名なのは Domaine du Duc de Magenta
2.Marquis (侯爵) Domaine Marquis d'Angerville
3.Comte (伯爵) Domaine Comte Georges de Vogue Domaine des Comtes Lafon
4.Vicomte (子爵) Domaine du Vicomte Liger-Belair
5.Baron (男爵) Domaine Baron Thenard
爵位の順番は昔「こう・こう・はく・し・だん」と覚えた記憶があります。フランス語の場合爵位を継承したのが女性になると女性名詞(バロンからバロネスに)になるのでご注意下さい。また爵位を表さない場合が良くあり、その場合は de だけがドメーヌの後に付きます。例えば Domaine de Montille Domaine de Courcel
覚えてもあまり役に立つかどうかは分かりません。

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2005年02月24日

今日で丸20年

1970年大阪万国博覧会の時「ワインってこんなに美味しいんだ」と初めて知ってしまいました。これがそもそもの不幸の始まりだったとは・・・。
当時ワインは贅沢品扱い。従価税というCIFに50%上乗せする実に高い課税率でした。フランスの蔵出し価格1000円のワインは日本に輸入されデパートに並ぶと恐らく1万円以上になったことでしょう。
ワインの税率が下がったのはそんなに昔の話ではありません。従量税の時代になり、ワイン輸入商社に大きな変化が見られました。ルイ・ラトゥールやラドゥーセット等を独占的に輸入していたバークレーも今はありません。ブルゴーニュといえば「銀座のミツミ」と相場が決まっていた時代もあったでしょうがこの三美も今はありません。その他大手のラック・コーポレーションなどもタカラグループの傘下に入り、最近では成城石井も焼き肉牛角の傘下に入ったとか聞きました。
従量税になったとたん自社輸入に変えて成功したのがモトックスでしょう。良いワインを良い状態で輸入管理して安く販売するのですから売れるのは当然です。

世の中には有名でなくても美味しいワインは山ほど存在します。例えばアンリ・ジャイエールのワイン。何度も申しますが1980年代、私がパリのタイユヴァンでクロ・パラントゥーを飲んでいたのはたったの500フラン程度の価格でした。グランクリュのエシエゾー等もせいぜい700フラン程度。別に飛び抜けて美味しいわけではありません。独特の風味があるだけでヴォーヌ・ロマネはヴォーヌ・ロマネの味そして香りなだけで、「ロマネ・コンティを遙かに凌ぐ」などというのは単なる作り話でしょう。
銀座コアビルのエノテカ・ピンキオーリでも1995年当時2万円もしない価格で飲むことができました。
サントリーが買収したラグランジュなんかも1985年ヴィンテージなどとても安くて美味しかったのですが、当時はもっと有名なシャトーばかりもて囃されていました。
安くて美味しいワイン、例えばコート・ド・ブールのシャトー・ファルファの1990年、そのシュヴァリエールと名付けられた両方とも毎日飽きずに飲んでいましたが何年かの熟成の後にことのほか素晴らしいワインになっていました。
ワインの好みは人によって違うのは当たり前ですが、安くて美味しいワインを見つけるためにはやはり自分の舌を磨く必要があります。高くても不味いワインはそれこそ掃いて捨てるほど存在することをお忘れ無く。

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2005年02月02日

「ミクロ・クリマの実感」

朝起きると窓の外は白一色の銀世界、大雪である。行き交う車の量は極端に少なくやたら歩く人々が多い。悪い予感! 何年か前の大雪の時は車で通勤出来なかった。慌てて身支度を調え恐る恐る新御堂へ出てみると・・・
何のことはない! 171号線を跨ぐ高架の上も通行可能なのだ。これこそ「ミクロ・クリマ」なのである。
以前にも感じたことだが、例えば梅田から新御堂を北上したとき中央環状線までは雨で、それ以北は雨から雪に変わり、さらに171号線から北になると雪が積もるようになる。
 今回の場合は171号線を境にではなく山麓線を境にかなりの積雪となった。

 フランスの葡萄畑も同じようなことがしばし起こる。シャンパーニュ地方では「あるあぜ道を境に片側は凍ってしまい葡萄の樹が枯れ果て、反対側は全く何の変化もない」というようなことが起こりうるのである。
 久し振りに京都の達人からお電話を頂いて、美味しそうなお店を紹介頂いた。勿論行ったことのない店だけど会員ページにそのことを書かせて頂く。

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2005年01月02日

皆様、明けましておめでとうございます。

本日より私は仕事しております。早速ですが新年早々美味しい鶏のお話です。今年は酉年なので鶏を食べて一年を乗り越えようと思います。12月29日頼んでいた比内地鶏を引き取りに行くと「先方が着日と発送日を取り違えたためわざわざ飛行機でハンドキャリーした」とか。でその結果私の手元に届いたのは何と「山里比内地鶏」それもかなりでかい大物である。ガラまでずっしり重く、身は赤々とした好みの色を呈している。予定していた鞍下ロースはサシの入りがイマイチでキャンセルし31日のものに変更することに。
元旦早々ガラスープを仕込むがことのほか香りが良い。8時間かけて作ったスープはいつもよりかなり濃厚だ。普段はこのガラは捨ててしまうのだが余りにも美味しそうなので食べてみると・・・・ 蒸し鶏より旨いのである。パサパサかと思いきや流石は山里比内地鶏、塩だけで食べてもめちゃ旨いのには驚いてしまう。寒いところに育つので皮下脂肪の量はとても多い。がしかしこの鶏の味は何と鴨以上に濃いのである。元日の夜はこのスープで胸肉をしゃぶしゃぶにするのだがまさに究極の鶏であることを改めて実感する。

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2004年12月16日

電話の抽籤トライすること4回目で、めでたく当たりが出た。

先月の当選により12月の15日発送で本日無事到着した「森伊蔵」プレミアム焼酎の一升瓶。発泡スチロールのケースに包装もせずガムテープで留めてあるだけの簡易包装。箱の中には瓶の他何も入っていない。「お買い上げ有り難うございます」の一言すら無い。普通品物を買えば何らかの栞か礼状が入っていておかしくないのだが・・・・。あるいは転売目的の購入者が多いのだろうか? 
私は普通ワインしか飲まないので焼酎ブームとは無縁なのだが、たまたま行った比内地鶏の焼鳥屋で焼酎を何十年振りで飲み、随分と飲みやすくなったものだと感心した。昔の印象は麦や米焼酎は飲めても芋はかなり癖が強くとても美味しいという代物ではなかった。
最近お気に入りの居酒屋ではワインがないので、もっぱらこの焼酎のお湯割りに梅干しを入れて飲んでいる。

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2004年12月06日

昨日は牡蠣鍋、テレビでやっていたレシピを真似して自分で作る。

鰹と昆布の出汁に京都山利商店の白味噌とhttp://pt.afl.rakuten.co.jp/c/001c5956.351b8ff6/?url=http%3A%2F%2Fwww.rakuten.co.jp%2fsrich%2f522687%2f571033%2f%23517749 の八丁味噌をブレンド。春雨と水菜そして薄揚げとメインの牡蠣だけのシンプルな構成。ベーコンは入れない。テレビではベーコンを炒めて入れることになっていたが・・・・ 
このまま食べても結構美味しいが、柚子胡椒を加えると格段に牡蠣の風味が出てくる。柚子胡椒はここで買ったものだがhttp://umaimon.com/ スーパーで売っているものよりかなり柚子の香りが強く辛みも良く効いている。

昆布は神戸東部市場の一番南の棟の昆布屋で買う利尻昆布の切れ端。料理屋で使うものの切れ端なので見た目はショボイが味は格別。鰹は知り合いの浪花屋総本舗の別注品で枯れ節の厚削り。ちなみに我が家で作るお好み焼きにはここの特別に作ってもらう鰹の削り粉を入れる。豚カツソースやウースターソースは我が家では使用しない。
 ワインはスペインの白。どういう訳かスペインのワインは早く酔う。初めてマドリッドに飛んだとき、どでかいロブスターを食べながら飲んだ赤ワインの印象が悪かったのか、今でもスペイン産のワインを飲むとすぐ眠たくなってしまう。

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2004年12月05日

ハリ烏賊を一杯買う。

毎週土曜日の朝は淡路から魚屋が来るのだが、今旨いのは烏賊の類、ハリ烏賊を一杯買う。あおり烏賊も旨いが高い、ハリ烏賊は1200円でかなり目方がある。この烏賊はミソが大きいのでげそをソテーするときに加えるとコクが増し酒のアテによい。烏賊を糸造りにするときは剣先に向けて切る、即ち縦に切ることをご存じだろうか? 
合わせるのは Classic White Vin de Pays d'Oc 2003 Domaine Paul Mas これから発売されるであろうワインだが最近の南仏ワインはかなり洗練されてきたように思う、南仏特有の癖を感じない。
朝の6時45分から関西テレビで放送する「父ごはん」に続いて7時から読売テレビの「目がテン」は結構ためになる番組である。関テレではハンバーガーの作り方をかなり詳しく、そしてプリンのコツも紹介している。料理番組では肝心なポイントを教えないのが多い。所さんの番組では樅の木を特集、理解し易いように科学的に解明するのが面白い。ところで樅ぼっくりは初めて知ったが松ぼっくりについて一言「松ぼっくりは切り取った後でも毎日昼にふくらみ夜にしぼむ」

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2004年12月03日

ネットで美味しい蒟蒻の話

ネットで美味しい蒟蒻の話を知り、取り寄せを検討していたが何のことはない、いつもの蕎麦屋でゲット出来た。この蕎麦屋の主人西村氏は蒟蒻芋を取り寄せ自分で蒟蒻造りをする、何と器用な人物である。今日は鴨が入ったので鴨の釜飯と温かいうどん、温泉玉子に漬け物も付いて¥930と安い。化学調味料不使用の店なので毎日食べても飽きない。通り道の楠根川の鴨だが今日は10羽のカルガモと12羽のマガモさらに小鷺までいた。だんだん増えてくるのではないだろうか? 川には数多くの鯉が悠々と泳いでいる。
昨日は高校時代の級友と忘年会、しかし一人だけ連絡の不行き届きで欠席。行った先はこの場で申し上げるべきところではないので割愛するが、帰りがけにリニューアルしたワインバーを発見。知る人ぞ知る「心斎橋サロン」が復活したのだ。杉枝女史もそのまま、店は綺麗になり、残念ながらグランドピアノは消えた。このゆったりとしたスペースはまことに居心地が良い。7日がグランドオープンとのことだが実際1日から営業している、旧知の方はお出かけ下さい。

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2004年11月30日

美味しいお菓子を頂戴した。

先日ワイン大学古参メンバーで整形外科医のS先生からとても美味しいお菓子を頂戴した。名前は「ガトー・カマンベール」何と京都は亀岡の洋菓子店「ぽみえ」の作品。紙に包んであること自体カマンベールチックで面白い。中身はまるでチーズそっくり、白カビの覆いが実に素晴らしい! この覆いの下はきめ細かいスポンジで真ん中はクリームチーズとカスタードクリームの混ぜた物(恐らく)なのだが極めて細かい仕事が施されている。
これはフランス語で言う「セック」なのだが熟成した「ドゥー」のカマンベールも作って頂きたい気がする。大阪でこのような仕事人の技を披露する職人は少ないのではないか? 何処のお店でも似たり寄ったりでこんな変わったものは見掛けたことがないように思う。
お昼までに売り切れると聞くので予約して取りに伺いたい。検索してみると何とあの高倉健さんの御用達とか・・・。

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2004年11月26日

昨日の続きです。

香港行きのツアーですが取りあえず安いものを見つけました。しかも一人で行ける個人プランなので嬉しいです。
http://www.his-j.com/kix/tour/1209a-hkg-09.htm
出発日により料金が変わるみたいですが12月15日までならかなりお安い費用で行くことが出来ますが、支払いは前金だけのようです。
ルネッサンス・ハーバービューホテルというのは元々ニューワールド・ハーバービューという名前のかなり豪華なホテルで場所も申し分ないしセキュリティも心配ないホテルだ。このホテルには満福楼という広東料理の店があり、フカヒレの最も美味しいレストランの一つだと思う。

香港ツアーの何よりの楽しみは食事だが、前にも述べたようにフカヒレの姿煮という物日本では大きな勘違いされている。漢字で書くと紅焼大群翅(例)だが、香港で三日月方の鰭の形そのものには出会ったことがない。キレイに掃除されたプリプリのゼラチン質を上湯スープで頂くのだがここに金華ハムと赤い酢、もやしを入れるのが香港風。清蒸紅班とはガルッパ(ハタ科の魚)を蒸し上げ高温のオイルと醤油をふりかけたもの、これは夏宮というアイランド・シャングリラのメインダイニングで頂きたい。福臨門は高級中華と思われているが実はディムサム(飲茶)が安くて美味しいので昼はここに決まり! 上海蟹は天香楼がベスト、ここへは夜に伺いたい。農圃はどうなっているのか訪ねてみたい。とか行きたい店を羅列すると2泊3日では足りないかも・・・

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2004年11月25日

毎週木曜日と第3水曜日は定休日

今日はワイン会なのでメニュー作りしている間、ラフマニノフのコンチェルトを聴くことにした。2番のモイセヴィッチは初めて聴くが、かなり達者な技巧の持ち主のようだ。録音は古く1955年の物。次に3番をアルゲリッチの1982年12月の録音、実況録音であるが実に聴くに堪えない演奏である。彼女は音楽を作り上げる能力に欠けているとしか思えない。極端に変えるテンポ、オーケストラや指揮者の表情は見えないものの、指揮者シャイィも困惑したに違いない。ピアノの技巧は達者であっても音楽性にかなりの疑問を感じるのは私だけだろうか?
次に2番のウィリアム・カペルを、1922年生まれの天才的ピアニストであるが31歳の若さでこの世を去った。1950年の演奏だが曲の解釈も実に明快、気持ちのよい演奏で聴いていても安心できる。比較のために同じく2番を今度はバイロン・ジャニスで。彼は唯一のホロヴィッツの弟子でこちらもスケールの大きい演奏ですんなりと受け入れられる。残念なことに1928年生まれの彼はどういう訳か1970年代から演奏活動をしていないそうだ。
1米ドルが102円台に突入している。100円を割り込むようになればすぐにでも香港に向けて出発しようと思う。しかしながら先日話を伺った青島にも魅力を感じる。陸亀のスープなるもの、一度飲んでみたいな!

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2004年11月24日

円高である

と言っても対ドルに対してだけ。それならフランスへ飛ぶより米ドルと連動して動く通貨の国、例えば香港に行くのが得策だ。1米ドルが102円台になると恐らく1香港ドルは13円台になるはずだ。大体香港ドルが16円以下に下がると買い物してもかなり割安感が出てくる。13円台ならそれより2割ほど安く買い物が出来る計算になる。昔香港ドルが9円台になったことがある。10万円を両替すると11000HK$以上になったときもあった。
香港には中国に返還されてから一度しか訪れたことがない。空港も新たに出来たことだし、久し振りに行ってみようと思う。景気の良いときは空港で片道のチケットを買い、帰りは香港で往復のチケットを買っていた。HKG-ITM-HND-ITM-HKGこれを見てすぐ分かる人はかなりの旅行通。香港発伊丹経由羽田行きの往復チケットに記載される空港名を3文字のアルファベットで表したものだ。何故羽田を付けるのかというと料金が同じだからである。以前はもっと格安に航空券が買えた。具体的に示すとHKG-ITM-HND-ITM-HND-ITM-HND-ITM-HND-ITM-HKGと買ってもさほど変わらなくて東京往復が円に換算すると3000円程度で飛べた時代があったのだ。

今はラウンドで飛ばないともろにドメスティックチャージを請求されてしまうのでこの手は使えない。航空会社のカウンターで買うより安く買う方法もある。香港の新聞で格安航空券の広告を探すとたやすく見つかる。
今行くなら、ネットでホテル付きのパッケージツァーを見つけるのが多分最も安いだろう。私は個人的には香港島の方が好みである。九龍サイドは便利なのだがかなり危ない事件が多発したから敬遠している。もう何年も行っていないので今から本屋に行ってガイドブックに目を通そうと思う。
香港では広東料理が食べたい。昔の話だが、かなりの数のレストランを訪れたのでメニューの漢字には困らない。今なら蛇のスープもシーズンだ。5蛇、7蛇と奇数の種類のそれも毒蛇のスープが旨い。

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2004年11月23日

最近見つけたHPですが

かなりの食の達人らしく、鋭い視点で京都のお店を紹介しておられます。アドレスはこちらです。http://hw001.gate01.com/impromptumew/index.html
最も新しいのは「修伯」について「7000円で豪華な刺身盛り合わせとデザート食べ放題の・・・」というふれ込みでグルメ雑誌を賑わせていたようですが、実際の内容はかなりお粗末のようです。我がワイン大学メンバーのお一人K女史も一度食べに行かれたようですが「二度と行かない、最悪の店だ」とかんかんに怒っておられました。
今日はワインのお話しを少し。ワインを選ぼうとすると「マコン・コンクール銀賞受賞」とか「パリの金賞」などコンクールでの受賞ワインであることを誇らしげにうたった文句をよく目にします。こういったワインには結構派手なシールが貼られていますが、このシールを貼るか貼らないかでいくらか価格が変わることをご存じでしょうか?

日本人はコンクール受賞ワインに弱いと聞きます。
そもそも美味しいワインはコンクールに出展する必要があるのでしょうか? 無料で出品することは不可能です。それなりの費用を支払い無償でワインを提供し、コンクールにてそれなりの評価を得るとまたお金を支払ってシールを購入するわけで、第3者の評価を受けるために原価が高くなってしまいます。
ある輸入元は「ユーザーに解りやすいから」という理由でこのシール付きのワインを多く仕入れていますが、美味しいと思った物はごく僅かです。昔のお話しですがブルゴーニュのタストヴィナージュによく騙されたものです。
世界中から注文の殺到するワインにこういったシールを見つけることは出来ません。美味しいワインはコンクールに出す必要がないからです。
もう一つワインの価格について、一部のブルゴーニュワインが異常な価格で取引されている事に注目しております。ごく一部のドメーヌのワインについてですが、これらの取引に介在する日本人のブローカーが一人で儲けているように感じるのは私だけではありません。次々にインポーターの経営が行き詰まる中、この親子だけは不況のふの字も知らないようです。著名なドメーヌを欲しがる日本人が大勢居るからこうなるわけで、味の解る人ならば何も馬鹿高いドメーヌワインに手を出さないはずなのですが・・・。

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2004年11月21日

楠根川に居ついている真鴨の夫婦?

雄はお休み中、青首を見ると何故か涎が出そう!

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2004年11月19日

2004年11月18日木曜日追加

 今年のボージョレ・プリムールの売れ行きはやはり予想されたほど伸びないと思う。夕方イカリスーパーや阪急オアシスに買い物に出掛けたが、試飲コーナーに群がる人も少なく展示されるボトルに売り切れる気配も何もない。日本での販売は初日にすべて勝負が決まり、二日目三日目から売り上げが伸びることはほとんど無い。雨という事も影響したのか初日からケチがつくと悲惨な結果になるのではないか?
 大阪では毎年のことかも知れないけれどリーガロイヤルホテルに自称ワイン通と仰る面々がお集まりになりカウントダウンして乾杯したことがテレビで大々的に報告された。まあ売る側の務めとしてソムリエがコメントするのは当然だが今年のように雹に襲われたヴィンテージは葡萄がかなり傷んでいるはずで、当然と言ってよいほど色も薄く味も薄いはず。「フルーティーであっさり」という表現は「香りはあるけど水っぽい」に他ならない。
 ちなみにこの私自身、20年以上ワインの普及に努めてきてはいるものの一度たりともボージョレ・プリムールのパーティーを開いたことはないし参加したこともない。果たして今年のパーティー費用は幾らだったのだろうか?
 昔は酷かった。従価税の時代デパートでの販売価格は幾らだったか忘れてはいけない。殆どの並のボージョレで3500円前後、ヴィラージュと名が付けば4000円を超えた頃が実際あった。これがホテルならどうだったか? 飲み放題の深夜の集まりが税サービス別で10000円以上したことを決して私は忘れない。

 その年の採れた葡萄で出来たワインを祝うのであれば南半球のオーストラリアやチリあるいは南アフリカのワインで行えばよいと思う。何も11月まで待つ必要もないし早仕込みのものであれば夏にはとてもまともな物が安く手に入るはずである。何も馬鹿高い航空運賃を払って安物ガメイを飲まずに、自分の好みの葡萄のワインをリーズナブルに買うことが出来るはずだ。
 何もボージョレ地区のワインが悪いと云っているのではない。モルゴンやサンタムール等のクリュ・ボージョレは新酒仕込みは殆どしないし、その他の地域でも優良なワインは山ほどあると思うし、実際シャトー・デ・ジャック等驚くべきボージョレを私自身購入し、愛飲している。ただ大量に造られる粗悪なものが多いヴァン・ド・プリムールには反対しているだけである。フランスから遠く離れた日本に於いてブルゴーニュワインを愛好するのであれば、南のはずれのボージョレよりも中心を成すコート・ドールのACブルゴーニュにもっと注目して頂きたいのである。ワインは実践比較して初めて理解できる物。飲み比べればきっとご理解頂けるものと信ずる。

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2004年11月18日

今日は11月の第3木曜日である、 

ということはボージョレ・プリムールの解禁日。すでに解禁は午前0時をもって済んでいるので朝から並んで買う人はいないだろうが・・・・。新聞の折り込みチラシを見ているとやはりこの新酒を扱ったものが多い。スーパーマーケットは大体2080円、2180円、そして「ヴィラージュ」の名前が付いたもので2480円から酷いものになると3380円とビックリするほど高いものもある。今年の特徴は「無濾過」や「酸化防止剤無添加」という付加価値を付けたものが登場ということ位か? 
しかし、このフランスの安酒をわざわざ高い航空運賃を払って日本まで送ってもらい、時差の関係で「日本が一番早く飲める」と喜んで飲んで良いものかどうか私はかなり疑わしく思う。大体ブルゴーニュといえば代表する葡萄品種はピノ・ノワールであり、ガメイではない。ブルゴーニュでは最も南のはずれとでも表現すべきボージュ地方の、ピノ種が育たない土壌に於いて、仕方なく植えられるガメイ種のワインはいったい幾らするか考えて頂きたい。

元々この『ヌーヴォー』と呼ばれる新酒が登場したのはいつかご存じだろうか? 法律が公布されたのは、1967年11月15日のこと。実に最近のことであり、フランスで昔から行われている行事でも何でもない。ボージョレだけではないことは最近ようやく知れることになったが、赤ワインではローヌ地方のコート・デュ・ローヌ、コトー・デュ・トリカスタン他いろいろ、その他の地域ではコトー・デュ・ラングドックもあり、ロワールではトゥーレーヌやアンジューもある。更にロゼワインも白ワインにもこのヴァン・ド・プリムールは存在する。
では、どうしてこのボージョレ・プリムールだけが有名になったのか? 答えは仕掛け人ジョルジュ・デュブッフというボージョレ地区に住む、実にお金儲けの上手い人物と輸入業者の、謂わば民間による商業活動に、ワイン文化のない日本国民がまんまと乗せられているだけなのだ。だから数多く生まれる新酒の中でも、ボージョレだけが取り上げ続けられるのである。それを知らずにマスコミ、それもNHKまでがニュースで取り上げるのは如何なものか?
それでは、ボージョレ・ヌーヴォーはフランスでお祭り騒ぎをして飲まれているのか? 答えはNOである。パリ市内では観光客用に飲んでいることをアピールするレストランもあるだろうが、ご当地に近いリヨンやブルゴーニュの中心部、ボーヌやニュイサンジョルジュで馬鹿騒ぎをするのを見たことはない。遠く離れた異国の日本で、紳士淑女が夜中に集まってフランスの安酒に乾杯する光景をTVで見てフランス人はどう思うか尋ねてみたいものである。
この新酒は、箱にはいついつまでに開けてはならぬと印刷されてはあるものの、毎年決まってフライング、即ち掟破りする酒屋やレストランがある。早いところでは火曜日に飲んでしまっているバーがある。そもそも第2週の水曜日には出荷されるので「飲むな」と云われても飲みたくなるのが人情。日本の法律上飲んでも何らお咎めはないはず。
まともな流通価格はいくらか? 今日の新聞折り込みの中でひときわ目立ったのが「楽市」のものであった。デュブッフのプリムール2004年が1780円ブシャール・エネのが1598円最も安いチラシ広告である。しかしこれでもかなりの利益がある。数年前まで頑張っていた徳岡は何と998円で売っていたはず。現地価格は1980年代はたったの3フラン前後、ミネラルウォーター並みの価格いやそれより安かったかも・・・。
この時期だけ航空運賃の値引きはない。何故ならば安くする必要がないからだ。
安酒に高い航空運賃を支払って有り難く飲む日本国民の多いことに憂いを思うのは私だけだろうか?

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2004年11月15日

久し振りにテレビで見たアシュケナージ、

今は指揮者をしているのですね。彼の若い頃フェスティバルホールのリサイタルの前のリハーサル終了後、確かグランドホテルの彼の部屋で会ったことがありました。気さくに何でも教えてくれ、さらに数曲目の前で披露してくれました。余程機嫌が良かったのでしょうか?
 昨日はシューマンのコンチェルトを演奏しましたがソリスト、エレーヌ・グリモーは素晴らしいピアニストです。女性ピアニストに多く見られる「顔で弾く」ことはありません。恐ろしいほど指が長いです。以前ラフマニノフのセカンドを聞いたときも驚いたのですが、彼女のシューマンの演奏はミケランジェリと似通ったところがありとても好感が持てます。
 最近、ポリーニの演奏に疑問を感じ聞きに行く気になれませんが彼女のリサイタルやコンチェルトには是非出掛けてみようと思います。

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2004年10月30日

土曜日岩屋から来る魚屋

土曜日岩屋から来る魚屋から淡路島の松茸を買う。キロ\35000なら高くはないか? でも車海老がキロ\11000なので値打ちからするとやはり高価。贅沢に比内地鶏の腿と共にバター炒めに!旨

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2004年10月12日

2匹の動物を発見

昨日の夜8時前のこと、すぐ近くのリカマン前の道路を横切ろうとする2匹の動物を発見、ヘッドライトで照らすと何と狸である。熊だけではなく狸まで山から下りてきているのだ。なんか不穏な動きでもあるのか?
晩飯はしゃぶしゃぶ、鹿児島の黒毛和牛の三筋が手に入ったので薄くスライスしてしゃぶしゃぶに。スープは比内地鶏のガラで取ったコンソメスープ。チャイナの椎茸と白マイタケを入れ後は白菜豆腐そして湯葉だけ。おろしポン酢に柚子胡椒を入れるのがポイントか? ワインはサンプルで頂戴したラインガウのリースリング2002年。結構美味しいのに輸入元ではボツにしてしまったそうな・・・
 先日から八尾のパティスリーを徹底的に食べまくり、最も私の好みだったのは「ジョエル」でした。場所が辺鄙なだけサービスはとても良く、店に入るとチーズケーキのサンプルを食べさせて頂き、紅茶のサービスまでありました。気に入ったのはボムのパイとロールケーキ。表参道のジョエルでフレンチを目指していたとか・・・ 「山がや」にもよくご主人が食べに行くことも伺いました。芦屋の「オ・リモ」の主人とも親しいそうです。

 他のお店は全体に重すぎて、特に朝日新聞に掲載されたチーズスティックなど見た目は細くてもの足らないみたいだけど食べるとずっしりお腹に応えます。この手の類は全く好みではありません。
 パイ類はサクサクッと崩れるほどのものはなく、国産のバターの香りだけが鼻につくようなものが多かったので敬遠。ロールケーキの類はクリームが多すぎで、かつそのクリームが重すぎます。 残念ながらお勧めできるお店は山本駅近くの老舗かこのジョエル位ではないでしょうか? 八尾に詳しい方がおられたら是非ご意見お願い致します。

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2004年09月26日

秋はキノコのシーズンです。 

今度はショウガンジというキノコを頂戴しました。栽培物と違うのは何といっても香りです。生のときはさほど感じませんが煮たり焼いたりしたら香りが出てきます。

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2004年09月21日

いつもの居酒屋だが

雨だと流石に客足は鈍る。刺身は鰰、変わっているがさほど旨いとは思わない。河豚のたたきは表面が炙ってあるもののてっさとほぼ変わらず畜養とは思えない美味、ポン酢に不満は残るものの・・・・
ここの美味しいのは何と云っても自家製の一夜干し。鰰のかなり大振りなものなど絶品。ミシュランの一つ星を献呈したい。しかしご主人は取材拒否、ネットにも載せて欲しくないとのこと。サンマの開きも自家製。あぶりや結との比較が楽しみだ。
9月30日のワイン大学ル・ヴァンサンクは今日現在で13人のご予約。お申し込み宜しくお願い申し上げます。

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2004年09月20日

S先生からの電話

ワイン大学と英ちゃんのメンバーであるS先生からの電話で「茸採れました」との事。急いで帰宅し早速拝見すると、ぎょっとするほど大きい茸。名前は「アカヤマドリ」かなりの老菌で傘のヒダの部分は取り去りスープにする。もう一種類の茸は比べたら可哀想な位可愛い大きさの「ヌメリコウジタケ」。
 どちらも自然の茸というのは調理しても香りが消えない。滋味深い味わいの黄色の液体が採れました。独特の香りはどう表現したらよいのか「森の香り」としておきましょう。ワインは Cremant de Bourgogne Cuvee Jeanne Thomas NV 今流行のシャンパーニュと飲み比べて頂きたいクレマン・ド・ブルゴーニュの逸品。
有楽町アピシウスのHPが公開された。ワインリストを見てびっくり。ペトリュスのお安いこと!
 飲み頃のボルドーも格安。目立たぬ存在でだが小沢ソムリエの実力は大したもの。

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2004年09月15日

久し振りに堺の美々卯に行くと、

何とモダンなビルに新築されていた。1階入ってすぐ左手にはカウンターがあり一人で食事をするのには便利。店内は喫煙と禁煙席に分けられているが、全席禁煙にした方が望ましいと思う。
 メニューはセット物が目立ち写真入りで丁寧に解説されているがいずれもお高いので、私は野菜天麩羅の天ざる、蕎麦1斤半を注文。蕎麦は以前よりコシがあって好ましいが山葵が中途半端、葱も白髪葱の方が良いと思うのだが、しかしながらつゆは辛口で旨い。
 ここの天ざるには蕎麦の上に刻み海苔が振りかけてある。ざる蕎麦に海苔はいらないという人も多いらしいが私の場合焼き海苔の質さえ良ければ大歓迎である。
 添えられる野菜天麩羅だがカボチャだけは安物の材料を使っているのか匂いが気になる。揚げ方は問題なしで油も良い質のモノを使っている。そば湯を啜ると気のせいかも知れないがいつもの鰹の香りが足りないように思う。
 蕎麦の大盛りはここの店では1斤半という表現を使うのだが、価格は100円アップするだけでリーズナブルだと思う。脱サラして蕎麦道場に通い店を構えた連中は大盛りというと300円とか400円アップという法外な請求を平気でするのでこの店を見習って頂きたいと思う。

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2004年09月11日

今日は久しぶりに比内地鶏の肝焼き。 

魚焼き用の網で振り塩だけで焼く至ってシンプルな料理だが旨い。いくつでも食べられる。やはり鳥の質が違う。肝が殆どだが心臓も付いている。

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2004年09月07日

脊椎単純MRI撮影、初めての体験である。

閉所恐怖症なる言葉も初めて耳にするが私の場合別に怖いとは思わなかった。しかし「ブーブーブー・・・」とか「トントントン・・・」とか連続する騒音であまりいい気分でいることは無理だ。
 帰りの外環状線では強風で木々が激しく揺れ、多数の枝がちぎれて散乱していて車の運転も危ない位だった。
 晩飯はとびきりの和牛を手に入れたのでしゃぶしゃぶに。いかりの袋入りコンソメを昆布だしで薄めて使うのだが、野菜が美味しくなるのでお気に入りである。油抜きした厚揚げ薄揚げ、豆腐、松茸とエリンギ、そしてお肉をおろしポン酢に柚子胡椒で食べる。
 ワインは Cremant de Bourgogne 2001 Louis Picamelot と OKHA 2004 CheninBlanc 南アフリカの2004年、泡はとても良い状態だが2004年南アフリカはもう少しドライに仕上げて、「キレ」が欲しいと思う。

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2004年09月06日

マルヤスに買い物に行くと何とドマシュノが売り切れ!

最近は188円なので無理もないか? 今日は簡単にできる牛鍋をご紹介。材料は和牛肩肉薄切り150グラム、玉葱薄切り半個、京水菜1/2袋、キノコ類(松茸)、日本酒、三河みりん、濃口醤油。作り方:まずフライパンを温め少量のオリーヴオイルで玉葱を炒め日本酒を100CC程入れる、足りなければ適当に足しても良い。煮立ったらキノコを薄切りにして入れさらに肉と水菜の茎の部分を入れみりん醤油で味付け水菜の葉の部分を載せ蓋をして二分ほど煮るだけ。水菜の代わりに九条葱を斜め切りにして玉子でとじたら丼にも出来ます。材料はすべてマルヤスで買うことが出来ます。
 ワインは Chateau de Rochemorin 2001 AC Pessac-Leognan アンドレ・リュルトンの所有するシャトーで昔モンテスキューが幼少の頃住んでいたという。非常に濃い果実味、しっかりした酸、多くのクリュ・クラッセを凌ぐ品質の高さは特筆すべき。毎年品質が上がっている。クーアン・リュルトンの価格高騰に悩む人には是非お勧めします。

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2004年09月05日

トンカツ、グラタンなどが無性に食べたくなり

今日はテイクアウトの洋食を買いに八尾まで出かける。山がやのご主人に教わった「マンジェ」に向かう途中八尾高の信号で停車中にグラグラ車が揺れるのでおかまでもされたのかと思ったら何と地震である。ガソリンスタンドの照明ポールが左右にブルブル震えているし相当な震度のはず。店に電話しようとしたらかからない、発信制限されている。
 で、マンジェに到着すると何事もなかったかのように店内は満席、表まで人が並ぶ大盛況ぶりである。上へれ一口トンカツ、肉じゃがコロッケ、へれカツサンド、グラタンを二種類を前もって電話注文していたが10分ほど待たされる。この店のボリュームはかなりのモノでコロッケなど一つ食べれば子供の胃袋は満足するほど。揚げ方は上手なのだがソースの類が私には理解できない。トミーのように自家製のドミグラスソースではなくトンカツソースにケチャップを混ぜたようなモノとおろしポン酢。ご主人の修行した店が大体想像がつく。
ワインは Bourgogne Passetoutgrain 2002 Domaine Henri Felettig

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2004年09月04日

土曜の午前中には淡路からの魚屋が登場する。

今日目に付いたのがまるまると太った目板鰈。450グラムもあり5枚に下ろしてもらう。捌くのを見ていたら何とオレンジ色の肝を持っているではありませんか! さらに1キロを超えるあまてガレイの肝もおまけに頂くことに。なんでも他の客は肝など不要だからいらないと云われるとか・・・私にとっては超有り難いお話しである。
 冷蔵庫の野菜室に入れておくと夜まで身が締まることはない。
 家に帰ったのは8時過ぎだったが、目板鰈の身は活かったままで見た目も実に美しい。まず山葵を鮫皮おろし金で擂り身は薄造りに。魚はすべてかどうか解らないが少なくとも鰈鮃の類は大きいモノより身の厚いモノの方が絶対旨い。鍋に湯を沸かし2つの肝を湯がく。霜降りというよりしっかり目に火を入れる方が甘さが出る。両者の色は火を入れるとさらに顕著になった。濃厚なオレンジと乳白色という極端に違う肝の色。冷水に採ることなくそのまま冷えるのを待って包丁を入れるが勿論エッジは立ったまま。アラはサッと熱湯を通してから日本酒だけで炊く。味付けは三河みりんと濃口醤油。この煮付けは子供たちにすべて食べられてしまった。 

下手な包丁だが身は実に甘い。山葵を芯に薄造りを丸め込んでそのまま醤油を付けずに食べても良いしフルールドセルとオリーヴオイルで食べるのも良し。驚いたのは例の肝。英ちゃんでは必ず造りに肝が登場するが、今日の肝は実に濃厚な甘さ、全く魚臭くなく魚の肝とは思えない。どちらかというと比内鳥の白肝のようである。これを集めてテリーヌにしたら「どんなんかなあ」と思うもそんなに集まるはずもなく・・・
 ワインは Cremant de Bourgogne 2001 Louis Picamelot よく売れていくのかヴィンテージが次々進んでいく。もう少し二次発酵の期間を長くしないと泡が細かくならないのではと懸念しつつも一本空けてしまう。

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2004年09月01日

国立大阪南病院で

頭のCT撮影と頸部レントゲンを撮った結果脳には異常なしとのこと。自分の脳を見るのは初めてだが大きな空洞もなく(笑)脳みそが一杯詰まっていることを確認。脳腫瘍でなく取り敢えずほっとする。次に頸部レントゲンだがやはり一部の骨と骨の間が狭くなっている。で、この辺りのMRI撮影と云うことになった。来週の火曜日にまた検査である。相変わらず両足先は足裏も甲も痺れている、左手の小指も同様である。
 明日は北新地に新しくオープンした和多谷氏がマネージャーの店へ行くことになった。ポートピア、アラン・シャペルの時近藤君の後に登場した若手も今やベテランの域に達している。ラ・ベではあの意地悪なソムリエにいけずされたのではないかと心配しつつ、シェ・ワダに移ったと聞いて呆然としたがようやく安住の道が開けたのか私自身もほっとしている。

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2004年08月26日

実は7月の中頃、急に両足裏に違和感を覚え同時に?

左手小指の側面も痺れているではありませんか。足の裏の違和感はやはり痺れで「おかしいな」と思いつつ次第に体重が運動もしないのに落ちているのに気付きました。で先日のワイン会の時同席したお医者様に尋ねたところ「それってもしかしたら糖尿病ちゃうの?」って云われてしまいました。
 父親は2年ほど前から糖尿の気があると主治医から指摘され、永年にわたる暴飲暴食のつけが回ってきたのかなどいろいろ思い当たること多々。
 234回続いているワイン大学も今月でおしまいか? 来月で60回6年目に突入しようとしている英ちゃんもこれにて終了せざるを得ないか? 
 ネットで糖尿病を調べると「これこそ我が症状なり」と潔く諦め会社の近くの内科へ向かったのは23日月曜日のこと。ところが当日の尿検査では糖は下りていないとの結果。採血され詳しくは火曜日の夕方と云うことで帰る。
 血液検査の結果は糖尿病の疑いは皆無とのこと。嬉しさも半分で「じゃあこの手足の痺れは何なの?」という疑問にこれまた思い当たることありました。頸椎を痛めたことがあるのです。
 友達の紹介で脳神経外科のお世話になることに・・・
 しかし糖尿に罹患していないことは大きな励みになりました。

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2004年08月04日

最近お気に入りのヨーグルト

明治のドマッシュノというプレミアム。今のところ関西だけの販売とか。量の少ないのが残念だがクリーミーでイヤな臭いも全くしない超お勧め。今年採れた梅で作った梅ジャムと混ぜて食べるもよし、生のパイナップルと一緒に食べてもよし、そのまま食べても旨いので我が家では重宝している。
初めはマルヤスで見つけたが、意外にも大丸ピーコックが今月の奉仕品で¥218というかなりお得な値段で売っている。
 本日の買い物、メオ・カミュゼのヴォーヌ・ロマネ1999。最近やたら高いのでまともな値段では買えない。
そうそう、昨日火曜日ワイン大学メンバーと一緒に魚屋さんが経営する居酒屋に。雑誌の取材には一切応じないというがんこな親父である。永年魚屋を営んでいるためとにかく鮮魚が旨い。サンマ、雲丹、鯛、平目どれをとっても鮮度は抜群で大きさ産地も全てOK。河豚もあるので冬場も楽しみだ。ただ魚屋さんであって割烹ではないので大根のケンとかあしらいの類まで贅沢を言うことは出来ない。しかしお客さんは次から次へとやってくる。明朗会計なのも嬉しい。

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2004年07月13日

直前のご案内になりましたが、

明後日15日午後8時よりレストラン・クードポールさん主催のワイン会を開催致します。この会は私が講師を務めておりますが主催者はレストランです。永年続けておりますが次回よりネットからご出席頂ける方を募集致します。
 メニューは次の通りです。アミューズにフォアグラの串焼き、前菜が二皿ではじめは初物の松茸をテリーヌにしました。2番目の前菜はオマール海老の入ったガスパッチョ。お魚が2皿続き殻付きホタテ貝のオーヴン焼き、パセリバターソース。メインはあこうのポワレ、ブール・ブラン。デセールは旬の桃をコンポートにしました。 ワインは夏向きの白ワインと泡物がメインです。

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2004年07月08日

明石の窯焼きピッツァの店へ。

一時間半は掛かると予想したが渋滞もなく迷うことなく目的地に30分前に到着。店はまだCLOSED。大変な強風で立っては居られないほど。人っ気無いこんな場所に果たして客が来るのであろうか? 開店時間と同時に入るが続いての来店者は何と16人ほどの団体さんで女性、殆どおばさんばかり。次に入ってきた二人連れは予約がないため断られていた。しかししぶとい!外で待っている。
 メニューを見ると何と「ピッツァ職人の誰それが出産のため暫くピッツァは焼いてなかったが種類を限定して新人が焼き始めた」と書いてある。お目当てのマルゲリータ・インテグラーレはメニューに無い! 仕方なくムール貝の黒胡椒炒めと白身魚の窯焼き、普通のマルゲリータなどを注文、「生ハムだけはないの?」と聞いたら生ハムとラルドを盛り合わせてくれた。これは結構美味しかったが、ムール貝の元気はあまり良くなかったし味付けが単純すぎて素人料理のよう。せめて大蒜を炒めてそこへ貝を放り込みソアーヴェを振りパセリを散らす位はやって貰いたい。
 いよいよピッツァの登場だが底が焦げていて焦げ臭で香りも何も飛んでしまっている。やはり素人新人では焼かない方が良かった。白身魚は鯛、しかしこれもただ単に窯で焼いたたげでレモンが添えられている。
 「さっきのは底が焦げていたので今度は焦がさないように」ともう一度ピッツァに挑戦したが結果は同じ、底だけが焼きすぎで表面はさほど火が入っていない最悪の焼き加減。デザート、エスプレッソはまあ合格点。帰るときには外で5人ほど待たされていた。

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2004年07月04日

遅いお昼ご飯を八尾の山がやに、

昨日から何と松茸メニューが登場とのこと。初物を食することに、松茸釜飯うどん付きをオーダー。蓋を取ると松茸の良い香り、添えられている酢橘を搾ると一層香りが強く感じられるのは出会いなのか? 傘の大きさは3センチほどだが胴の部分は真っ白で噛むとなかなかの歯ごたえ。そんなスライスが5枚ほど入っているのでお値打ちものである。小振りのきつねうどんと温泉玉子そして香の物が付いて \1330 は決して高くはありません。松茸は毎年ハシリのものが最も旨いと思う。秋口になると虫食いが目立ち価格もそれなりに高くなってくるのでお勧めできないと思う。7月の始めに松茸を味わうのもおつなものではありませんか?

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2004年05月28日

今日は私の尊敬する料理人の勲章受章記念パーティーの日だ。

仕事を早く切り上げインフォシークの教え通りのタイムテーブルに従い電車を乗り継ぐ。すべて予定通りで電車に乗ることが出来たが最後のポートライナーにはタッチの差で乗り遅れる。そう言えばポートピアホテルには何度も足を運んだのだが一度も電車で来たことがない。ポートライナーが走っているのは知ってはいるが無人で運転しているのも、線路が無くタイヤで走っていることも知らなかった。
会場で受付を済ませ待っていると次から次へホテルマンの登場である。彼らは元同僚とか先輩後輩とかで話が盛り上がり元客の顔を見ても知らん振りである。こちらが顔も名前も覚えていても彼らは一向に知らん顔、接客業での基本お客様を覚えることがまるで出来ていない。唯一思い出して頂いたのはある料理長とSホテルのメートル位。
ところが乾杯が済むと同時にタバコを吸い出すのはその連中ばかり。大勢の客が居る前で傍若無人の態度には呆れてモノが言えない。そもそも食事が始まるのにタバコを吸うこと自体ホテルマンとして失格である。金を払えば自分たちは客だと思っているのだろうか? 元勤めていた自分の育ったホテルでの失態は決して許されるべき行為ではない。
さて、パーティーが始まると私たちはアラン・シャペルコーナーに陣取りフォアグラのソーテやプーラルド・アン・ヴェッシーさらにはサラダ・オマールをお代わりしながらワインを飲む。ワインは残念ながらローヌの安物、コート・デュ・リュベロン。しかし後半に場所を移し発起人たちが並んでいた方に何とシャンパーニュを発見!炭火焼きのサーロインを何皿もお代わりした後にやっとまともな泡で喉を潤すことが出来た。偉大なる料理人に改めて乾杯!

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2004年05月27日

輸入大手M社の試飲会へ出かける。

ブルゴーニュを中心に39アイテムの試飲だが、マシャール・ド・グラモンの赤から始める。テイスティングは普通温度調整をしない方がアラが見えてよく解るのだが、販売目的のテイスティングはそういうわけにはいかない。シャンパーニュ4種類はルイーズの1989年と1995年の比較とブラン・ドゥ・ブランとスタンダード・ブリュット。正直申し上げてプレミアム物よりスタンダードの方が好みである。しかし舌に残る渋みが強く感じられるのは圧搾の方法のせいだろうか? 大手のシャンパーニュはやはり買う気になれない。
赤は総じて残留亜硫酸が強く中には濃縮機の助けを借りているように思われる物も。どうも不自然なわざとらしい味に感じてしまう。
白ワインはアルベール・ビショーのスタイルが不変であるのにふと懐かしさを覚える。ただフランソワ・ミクルスキーについてはあくまで Mise en Bouteilles au Domaine~ではなく Mise en Bouteilles par ~になっており自分の畑の葡萄でないのは明らか。ところが雑誌のコピーが添えられているのを見ると「ドメーヌ・フランソワ・ミクルスキー」と記されてある。大手なのだからこれはマズいと思うのだが如何なものでしょうか? 氏のワインは赤白とも一般に受けるタイプに仕上げてあるが急に有名になると皆こういう結果になるのではないだろうか、アラン・グライヨのように。

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2004年05月19日

美味しい卵を求めて

ホームページから直売している養鶏場をいろいろピックアップしてみた。豊能町に一軒、能勢町に2軒、茨木に1軒、その中から遠い能勢町の2軒を外し訪問することに。2軒とも地図を公開されているがこれで理解できるのは地元の人だけである。電話してみると採卵は午後からなので2時以降に来てくれとのこと、仰せの通り池田から423号を北へ山道を抜けるとよく知った交差点に出る。我がワイン大学の長老T氏の別荘のある場所で、これなら箕面から箕面川ダム北摂霊園に抜ける道を通った方が早い。目標のたばこ店を見つけるがこの養鶏場に入る道は極めて狭い。この1軒目はブランド卵として売り出しているがどうやら餌に秘密があるらしい。しかし1個55円というのは私からすれば法外な価格設定である。話をしていると意外な事実を知ることになるがこれは秘密にしておこう。
 2軒目は茨木市というものの山の中のこれまた恐ろしいほど判り辛い場所で、田舎道を心得ている者でなければ恐らく到達することは不可能である。地図からはバス停のすぐそばの道を上がっていくようになっているが、電話で聞いた看板のような物がないのでかなり下ってからやっと見つけることができた。しかしさっきよりもさらに狭い道なので軽4でなければ上がっていくことをお奨めしない。こちらは家族だけでやっていて価格も大幅にお安い。Lサイズの重い卵が30個で丁度2キロ、それで840円なので1個あたり28円とほぼ半額である。

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2004年05月18日

今日は洋食が食べたくなり、

近鉄沿線は八戸ノ里に唯一あるフレンチの前へ。ランチは千円でメインをチョイスするのだが「ロールキャベツ」や「イサキのポワレ」などあまり気が進まないので布施に向かう。
 柳通と今里枚岡線の交差点にある洋食屋へ初めての訪問。日替わりランチは680円とお安い。カレーコロッケとチキンソテーの盛り合わせにコールスロー。チキンを一口食べて「ガーン」と舌を襲う化学調味料の味。テーブルに置いてあるドレッシングには手を付けず、なるべくソースを避けながらそそくさと食べるが今度はコロッケのころもで口の中に怪我してしまう。舌には化学調味料がベットリ、上顎の内側はは傷だらけという惨憺たる結果。帰りがけにカウンターの棚を見て愕然。金色の1キロ入りの缶がずらりと並べられてある。他には赤玉の一升瓶とキッコーマンの何故か薄口の瓶も並んでいる。
 化学調味料無しの生活をしていると異常にどぎつく感じてしまうもので何回歯を磨き舌を洗い流しても気持ち悪いし、おまけに喉が渇く。 すぐそばに細打ちうどん工房があるのに洋食願望に負けてしまった。反省、知らない店には要注意。

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2004年05月15日

朝一番に淡路の魚屋が来た。

040515.jpg瀬戸内の淡路島辺りでは鯛やヒラメは旬から外れ今の旬は鰈の類である。目板も旨いがあまて鰈が好みである。ちょっと小振りだが肉厚の物を選ぶ。5枚におろして貰い野菜室で保管。
もう一つのお奨め天然の車エビ、3尾で260グラムとでかいヤツをゲット。
写真は家に持って帰って撮ったものでまだ元気。これだけでかいと生で食べるより焼くか蒸すかした方が旨い。酒蒸しにして食べる。
先日降った雨で楠根川は増水している。注意深く見ながら「山がや」へ向かうがカルガモの親子は見掛けない。代わりに耳についたのが牛のような鳴き声。牛なら「モウーッ」と鳴くのだが連続して短く「モウ、モウ、モウ」と聞こえる。通り過ぎてからはっと気がついたのだが蛙かも知れないと・・・。
「山がや」ではセット物を注文するお客が殆ど。釜飯と蕎麦・うどんのセットが好みだが、かき揚げとせいろ蕎麦セットの注文が多くなったように思う。釜飯とせいろのセットには美味しい温泉卵が付いていないので暑いけど温かいうどんを注文することが多い。
 帰りは楠根川の左岸土手を自転車で走るが先程の奇声が聞こえた場所に近づき足を止めじっと待っていると・・・居ました、どでかいウシガエル。体長何と15センチ以上の大物で近くで聞いたらすごい音量で喚いている。図体がでかい割にバシャバシャと結構身が軽く飛び跳ねている。
 感心しながら現場を後に八尾枚方線との交差点あたりにさしかかると・・・居ました、夫婦らしき2羽のカルガモ。 交差点を越えてさらにあの親子との再会が実現、母親らしいのと5羽の子供たち。子供たちのその姿は以前の3倍ほど大きくなっているではないか! 以前は川縁をぎこちなく泳いでいたのに今は堂々と川の真ん中を泳いでいる。成長が早いのには驚く、実に頼もしい限りである。

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2004年05月08日

最近お気に入りの蕎麦屋

やまが屋への行き帰りに楠根川沿いの土手を利用する。鯉がうようよ居て亀も沢山泳いでいたり甲羅干ししていたり、さらにはでかい青鷺、可愛い小鷺そして軽鴨まで居る。昨日その川縁に親子の軽鴨を見つけたが今日再確認できた。母親らしきモノとチャボの卵大の雛が5羽辺りを窺いながら元気に泳いでいる。見ていて何とも頬笑ましい。場所は楠根川と八尾枚方線の交差する辺り。

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2004年05月06日

東大阪の穴場というか、

関西焼き肉しゃぶしゃぶを代表する店になる可能性大のお店、「マル秘」に行ってきました。前菜はカプレーゼにパルマ産の生ハム、お造りが比内地鶏の笹身と和牛カタシンとハネシタの刺身、比内地鶏腿のソテー、そして見事なハネシタのしゃぶしゃぶ、それから雑炊最後にデザートまで付いたフルコース。今のところ知る人ぞ知る全くの穴場だが近い内に7階建てのビルに変身するらしい。肉の卸問屋ならではの素材の良さ、マスターの肉の捌き技も見事。ワインはモンサラのカヴァ・ブリュット、ボーモン・デ・クレイエールのブリュットNV、アルザス・リースリングの2001年はギュスターヴ・ロレンツ、シャトー・ボネ2002白、アルベット・イ・ノーヤのシャレロ・クラシック、最後はジュヴシャンの2000年ドルーアン・ラローズ。火曜定休、夜五時からの営業。

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2004年04月26日

昨日、潮干狩りに行ってこられた方から

お裾分けに天然の浅蜊を。播州は室津沖の無人島で取れるホンマモノ。覗いていたらプシュッと水をかけられてしまった。勢いが違います。身は分厚く食べると甘い、こんな美味しい浅蜊は最近珍しい。
 土曜日の英ちゃんの後少々飲み過ぎてしまったのと右足の付け根が炎症を起こしトレーニングは二日のお休み。と体重はまた元に戻ってしまいました。ド・ケルバン病とかこの腰の周りの筋とかの痛み、コラーゲンが不足しているのでしょうか? 明日からまた74キロを目指しダイエット作戦実行します。

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昨日、潮干狩りに行ってこられた方から

お裾分けに天然の浅蜊を。播州は室津沖の無人島で取れるホンマモノ。覗いていたらプシュッと水をかけられてしまった。勢いが違います。身は分厚く食べると甘い、こんな美味しい浅蜊は最近珍しい。
 土曜日の英ちゃんの後少々飲み過ぎてしまったのと右足の付け根が炎症を起こしトレーニングは二日のお休み。と体重はまた元に戻ってしまいました。ド・ケルバン病とかこの腰の周りの筋とかの痛み、コラーゲンが不足しているのでしょうか? 明日からまた74キロを目指しダイエット作戦実行します。

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2004年04月24日

このところサボってばかりのダイエット作戦、

昨日からまた気を引き締めて取りかかることに。朝の食事前に行うエルゴサイザー・トレーニングは65分500KCal以上を課題に。
かなりしんどいけど目標達成。風呂を出てから体重を計ると最初の目標、80キロをほんの少々下回る79.5キロになっていました。下腹に付いた脂肪がかなり柔らかく掴めるようになりました。次の数値目標は74キロ。
カルフール北側の洋菓子店アトリエ・ド・ギイチですが扉が壊された模様。通りすがりに見ただけですが泥棒が入ったのでは? 最近はシャッター無しの店が多いですが、治安の悪くなってきたこの頃見直さなくてはならないのでは? 新御堂筋白島交差点を西へ如意谷辺りにこの4日にオープンした「ビストロ・ベルエキップ」いつも駐車場が一杯なので期待出来るかもね。今日は英ちゃんの会です。

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2004年04月11日

土曜日は淡路の岩屋から魚屋がやってくる日である。

大きな平目が目についたが目方1.2キロと形は申し分ないのだが雌でかなり大きな卵巣があるみたいでボツ。先日の英ちゃんで食べた油目が美味しかったので700グラムのよく活かったモノを選ぶ。5枚に下ろして貰い冷蔵庫の野菜室で保管。皮は湯引きして冷蔵庫で冷やし胃袋と肝はさっと湯通しして冷水で締める。フィレは薄造りにするがかなり濃厚な味である。アラは水洗いして日本酒だけで煮る、仕上げに濃い口醤油で味付け、これだけで十分旨い。
 ワインはミシェル・グロのHCNの白2001年。腹一杯食べると明日の体重が気になるが・・・取り敢えず旨いものはその日の内に食べないと旨味が半減してしまうので。
 そうそう今の時期は鳥貝の生が美味しい。これが食べられるのはせいぜい一ヶ月なので24日の英ちゃんに出して貰おうと思う。

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2004年04月08日

体調がよいのでエルゴサイザーで85分のトレーニング。

水分を取りながらの運動にも拘わらず風呂に入る前の体重を量ると80.0キログラム。いよいよこれから第1目標の74キロに向かって頑張ろうと思う。最近飲んだワインはまとめてご紹介しようと思うが、今日飲んだ1983年のフォール・ド・ヴォーバンはピカイチの存在。最近コルクを打ち替えられたばかりで21年経過したとは思えない若々しさがある。比較的安い価格でこのような状態の良い熟成されたワインが買えるのは大変有り難い。

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2004年04月07日

ド・ケルバン病と診断されたり、

骨盤と大腿骨骨頭の辺りに違和感が生じたため暫く朝のトレーニングを控えておりましたが今朝から再開、取り敢えずの目標体重74キロを目指し頑張る。昔は少々運動しても平気だったのに歳には勝てないのでしょうか・・・64分502キロカロリー消費、水分を取りながらの運動後体重は81.5キロ。まずまずの体調。

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2004年04月02日

今日は久し振りにおでんを作ることに。

濃いめにとった鰹と昆布のだしに比内地鶏のガラスープを加え、和牛ロースの周りにある筋で取ったスープを加えゲランドの塩で味付けを。寸胴に利尻昆布を敷き、下茹でしない大根と四つ割りした男爵芋を入れ炊く。
 火の通りやすいもの、お気に入りのがんもどきと豆腐、厚揚げなど入れ軽く煮込むだけ。味の染み込むのは明日だが炊きたてもあっさりしていて旨い。我が家では化学調味料の類は一切ありません。自然の味というか当たり前の味なのですが本当の薄味です。

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2004年03月29日

先週は木曜と土曜日にワイン会があったため

体重もそれなりに戻ってしまいました。しかし今朝は心機一転、とりあえず次の目標74キロを目指し頑張ることに。65分33キロ走行風呂前の計測では81.5キロに。

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2004年03月26日

毎日欠かさず早朝のエルゴサイザー

今朝で無事一週間が終了、風呂に入る前の体重は80.5キロ。水分補給する前だが一週間で3.5キロ痩せたことになる。このペースだと二週間で7キロ、四週間で14キロ? そんなに簡単には痩せられません。でも以前に68キロまで体重を落とした経験があるので出来る限り頑張ってみようと思う。体形の変化はお腹についた脂肪がヘソ下辺りで二つに分かれてきたみたいだ。ズボンのウエストはかなり楽になり昼飯の後でも余裕があるようになった。
月曜日の朝から「おは朝」で元ポワンの千春さんが登場!

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2004年03月24日

今日は5番の貝の身を手に入れた。

040324niku.gif所謂中バラの一部で形が浅蜊や蛤の貝殻の中の身に似ているためこの名が付いたという。流石5番だけに細かいサシが入っている。生で食べるとツルッとした食感、馬刺に似ている。中の脂が舌の上では溶けないためこのような食感になるのであろう。炙った方がよいと思う。
五日目ともなると調子づいてきた。66分で32キロ走行502キロカロリーを消費。体重計にのると81キロまで落ちた。そうそう始める前にコーヒーを飲むのを忘れていました。明日からはいよいよ70キロ台に戻す特訓を始めます。

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2004年03月20日

最近ズボンが縮んだのかウエストがきつくて仕方がない。

で体重計にのると何と84キロのデジタル表示!早速エルゴサイザーに乗ることにする。使うのはキャットアイのEC-3200。レベルⅢで63分クールダウンを含めて66分の運動。走行距離30キロ消費カロリー450キロカロリー。あーしんど。

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2004年03月14日

昨日はカタシンの最上の部分を食べたが、

040314niku.gifその端の部分も同じく旨い。
 ワインは赤よりも白がよく合う。いつものCh.ミローを用意するがミレジメが2003になってかなり甘くなってしまった。お肉であるが薄く切って軽く塩胡椒をしてオリーヴオイル、パルミジャーノ、バルサミコで食べるのならこのような部位より赤身の方がよい。イタリア料理の牛肉のカルパッチョ、実はかなり原価の安いものである。

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2004年03月13日

パリのお土産に三つ星レストラン、

040313.gifタイユヴァンのメニューを頂く。美味しいものを頂くのも有り難いが、最新の情報がぎっしり詰まったコレは読むだけでも一週間は楽しむことが出来る。
 メニューを見るとニョッキやらリゾットなどイタリアものらしき名前が目に付く。今流行のスペインものには汚染されていないようだ。前菜ではオマールのソーセージ仕立てがいまだに載っているのは芸がないというか伝統的なのか? トリュフを使った前菜はトップメニューだけというのも寂しい。
 魚ではサンピエール、鮭、鱸、ホタテ貝など代わり映えしないがオマールがカレー料理になってしかも86ユーロと1人前としてはメニュー中最も高い設定。肉ではドンブ産の鴨が串焼きになって2人前120ユーロとお高いメニューになっているのには少々驚く。トリュフのパイではなくトリュフ風のパイとはどういうものか想像付かないが54ユーロと安いのであまりトリュフの塊は期待できないのではないか?昔はなかったムニュ・デギュスタシオンが130ユーロ、日本円換算で約18000円はお得かどうか食べてみないと分からない。
 ワインについてはフランの時が懐かしいというかユーロになって日本人にとってはかなり割高になってしまったと思う。まずはじめにアルザスのトリンバックの辛口ミュスカがオンリストされているのは嬉しいが、46ユーロというのは如何なものか? 日頃私が絶賛するフレデリック・エミールや今や日本では銀座の有名店が独占しているクロ・サン・チューンも載っている。
 ボルドー・ブランではオスタン・ビカンが健闘しているのが頼もしい。数年前の香港ヴィネスポで見つけたワインである。
 ボルドー・ルージュでもオスタン・ビカンが、そしてファルファの1999がオンリストされていて嬉しい。高いのはベトの1985が1400、オーブリオンの1934が2000。
 ブルゴーニュの白では唯一コシュ・デュリーの1989が常識的な値段に設定されているのが救いか? でも観光客しか絶対注文しない高価格だが、日本の異常な価格からすると格安感があるのは確か。赤なら絶対お得なのが1976のサヴィニー・ラヴィエール、何と驚きの150ユーロ。面白いのは外国のワインがリストに載っていることか? 昔お勧めしたオーストラリアのワインが載っている、しかも驚きの100ユーロとは。
 詳しくは今度のワイン大学で資料をお渡しする予定。
最近知り合いになったばかりのK氏宅を訪問、同じくワイン仲間のI氏のご要望で極上のしゃぶしゃぶをみんなで囲む。牛肉については別のコーナーでこれから詳しく解説したいと思うが、一般的に情報が公開されていないのが実情だ。
 知り合いの肉屋の主人に頼んだのはかなり前の話で、当初A-4鹿児島産鞍下ロースの予定だったが「恥かかせたらあかんでー」の一言でA-5佐賀のぬきに変更。この等級についてだがあくまでリブロースで判断されるので、4番といってもハネシタは極上の時もあるし逆に5番だと脂がしつこすぎて困る時もある。
 先ず初めにH氏、K女史のお土産ベジョータ・ベジョータのサラミを数種頂く。イベリコの少し癖のあるのが好みだったが意見は分かれた、しかしどれも本場の味旨い。
 次に所謂カタシンと呼ばれる鞍下ロースの、尾の方へ続くロースの中心部分の刺身。私のお薦めの食べ方をご理解して頂く。肝心なのは脂の質の差なのだが、比較対象の肉を用意しなければならない。普通一般に刺身に供されるのは所謂三角と呼ばれるバラ肉の一部だが、これは3,4切れ食べると遠慮される方が多い。カタシンなら何枚でも食べることが少なくとも私は出来る。
 そしてハネシタのしゃぶしゃぶ、本日のメインである。口の中でとろける旨さはやはりこの部位ならでは。超有名店でもこの味を堪能することはないと思う。
 普通鞍下ロースは細かく小割りせず背骨に直角に切っていくので、このようなハネシタだけのスライスには遭遇しない。

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2004年03月11日

ちょっと心配なこと。

私が高校の頃からよく通ってた洋食屋「トミー」が休業中である。勝山通り3丁目交差点を西へガソリンスタンドの道を隔てた隣、見過ごしてしまいそうな小さな店なのだが営業中は行列の出来る店である。これまでにもご主人の持病、糖尿病でかなりの期間休んだことがある。元々出入り橋の洋食屋、インペリアルで修行し、この地で独立。もう35年以上になるのか?豚へレの一口かつ、牛へレのビフカツ、ハンバーグには目玉焼きが乗っかり、中がトロトロのクリーミーな海老コロッケ、冬の定番牡蠣フライなど美味しいものがいっぱいあった。持ち帰り出来るカツサンドも安い値段にも拘わらず旨かった。
 いろんなことを教えて貰った。自家製マヨネーズの作り方、ドミグラスソース、パン粉も自家製、揚げ油についてなどなど数え切れない多くのことを学んだ。一刻も早い回復をお祈り申し上げます。

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2004年03月09日

先ずは昨日買って帰った

「楽健寺のパン」目方からして高い目なのは昨日指摘したが、食べてみても何の感動もない。自然食品をうたい文句にしている店では旨いものには巡り会うことが少ない。ここも例外に非ず。「太陽酵素パン」など銘打ってあるがパンの価格にはお布施が含まれているのかかなり割高である。
次に「御厨団子」本日11時過ぎに購入、私の前に何と15箱も買っているおばさんを見かけた。御厨天神社前西側日曜月曜それに祝日はお休み。早速持ち帰り食べてみる。可愛らしい団子が五つ串刺しされ別添えのきな粉をまぶして食べるのだが柔らかいし歯にもくっつかないので食べ易い、この価格なら安いし旨い。お勧め!

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2004年03月08日

東大阪の八戸ノ里の駅から程近くにあるケーキ屋さん

クルークのご主人がやってきた。マスコミで評判の「おざわ」をご存じないとのことでご説明。代わりに御厨名物を二軒教えて貰う。
「御厨だんご」は御厨神社のすぐそばだが、本日は既に売り切れなのか暖簾は掛けられていない。一本60円と格安なだけに明日覗いてみようと思う。
もう一軒は既にネットでお馴染みなのか検索するとかなりの数ヒットする。「楽健寺のパン」だが袋小路の突き当たりでしかも普通の工場なので仮に見つけても素通りしてしまうのではないだろうか? 天然酵母が売りのパンだがライ麦入りのもの1個(185グラム)が¥200なのは少し高いような気がする。もっとも未だ食べてはおりませんが・・・
フルーツトマトにモッツァレッラ・バッカ、ゲランドのフルール・ド・セルを細かく挽き白胡椒でアクセントをつけポデレ・ラ・カペッラのエクストラ・ヴァージンを振りかける。少し固かった「貝の身」を日本酒で煮て原了郭の黒七味を振りかけ砂糖を加えさらに煮る。そして濃い口醤油を加えて佃煮へと。
ワインは Chateau Fort de Vauban Haut-Medoc 1983 半分位で澱が舞う。デカンタすべき。なかなかよく熟成していて旨い。さらに Bourgogne 2001 Domaine Michel Gros 流通しているのはautes Cotes de Nuits の方が多いと思う。単なるAC ブルゴーニュなのだがやはりニュイの香りが堪らない。見つけたら買うべし、お勧めのワイン。

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2004年03月07日

お気に入り

お気に入りの「ロゼ・ブル」の胡桃パンとフルーツトマト、そしてアヴォカドとリンゴのサラダをつまみながら Alsace Riesling 2001 Maison Gustave Lorentz を空ける。
久し振りにプロコフィエフのピアノを聞く。演奏者はリヒテルで第7番、そしてギレリスで第8番。もう30年以上前の話だが確か1970年の5月にフェスティバルホールでギレリスの演奏会があった時後半最後の曲目がこの第8番だったように思う。あの鳴らないフェスティバルホールのスタインウェイが見事に鳴り響いたのには驚いた。その後この作曲家で感動したのはマウリッツォ・ポリーニの第3協奏曲。
第7ソナタはグールドやホロヴィッツも聴いたことがあるがやはり極めつけはこのリヒテルの演奏。汗が飛び散るような名演であるがリズムが崩れることはない。
第8ソナタはリヒテルのも愛蔵版の一つだが、ハーフペダルなど細かいところにまで丁寧に弾いているギレリスに軍配を上げたい。

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2004年03月05日

おとなしく家で過ごす。

お気に入りの胡桃パンとロックフォールチーズ、それに LesFiefs de Lagrange 2001 AC Saint-Julien 鳥インフルエンザなどどこ吹く風で地鶏の心臓だけを格安で手に入れソテー。2000年の高いボトルには手を出さず最近はもっぱら2001年2002年のワインを味わっている。
一昨日飲んだ Tours de Charmail 2001AC Haut Medoc サン・スーラン・ド・カドゥルヌ村の隠れたワインと共にお勧めのワイン。

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2004年03月04日

今日は有名人「酔胡王」さんとご一緒に

「エッソンス・エ・グー」へ。入口に「満席札止め」の表示が・・・
メインが魚とお肉の二つが付いた \5200 のコースを注文。
アミューズとして出てきたのが「牡蠣とグルヌイユのスープ」実にアミューズらしくないアミューズ。ここのレストラン、とにかくアミューズはご立派というしかない。しかし欲を言えば容器が・・・ 持ち手付きのカップにした方が飲み易いのではないか? 味は濃厚、蛙の身もしっかりしていて旨い。前菜はパンタドとフォアグラのテリーヌのポトフ仕立。コンソメで煮てあるのだが全く型くずれしていないテリーヌ、不思議だがしっかり温かい。コンソメも実に香りがよい。魚は鰆、ソースはパセリで色を出していると聞いたが鮮やかなグリーンの色が春らしい。しかし今の季節アイナメか鱸を頂きたいと思うのは私だけだろうか? 
お肉は鴨のエギュイエット、無難な仕上がり。
チーズはフルムダンベールだったかな? デセールは温かい苺。
ワインは Champagne Franck Bonville Blanc de Blancs Grand Cru Avize Brut 1996
 私は数多くのKrug Clos du Mesnil を飲んでいるがその1979年には及ばないが1981年に大変よく似ていて価格から考えると実にお買得なシャンパーニュである。
Alsace Riesling Grand Cru Schlossberg Ⅱ 2000 Domaine Weinbach よくラベルを見ないと分からないのだが注目しなければならないのがシュロスブルグの後の Ⅱ 。
 未だ調べていないが畑の位置とか何かが違うものがアルザスには普通に存在する。
有名なトリンバックのキュヴェ・フレデリック・エミールにも殆ど知られていないが、例えばマロラクティック発酵した特別なものが実際に存在する。しかしラベルの隅に小さく表示してあるだけなので見過ごしてしまうのである。このワイン、実によい香りなので数本購入する予定。
Chateau Haut-Tropchaud 1996 Pomerol 昔は確か教会が真ん中に描かれたラベルだったと思うのだが、昨今のポムロルブームでしょっちゅう所有者が変わるので無理もない話だ。果実味がしっかりしているが熟成香も出ていて美味しい。

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2004年02月27日

今日はとっても忙しい日である。

午後7時からボニリさんで定例のテイスティング、
その後8時から高槻の期待の星「エッソンス・エ・グー」での食事会。
定刻前からテイスティングを始める。ワインは次の通り、
1)マアジ ピノグリジオ & ヴェルヅツォ 2002 イタリア 日欧商事
2)プロスペリティ シャルドネ カリフォルニア  マルカイ
3)CH トルトー ショーレ 2000 グラーヴ
 チャレンジインターナショナル・オ・ウ゛ァン 金賞 巴工業
4)ラ・ビーニュ・ダルジャン 2002 ボルドー白 メルシャン
5)クロ・ナルディアン ボルドー 2001  メルシャン
6)プロスペリティ カベルネソービニオン カリフォルニア  マルカイ
7)CH ラローズ トゥール ブランシュ 2002 ボルドー 赤 巴工業
8)CH ラランド モーラック 赤 メドック 2002 巴工業
9)CH ムーラン・ド・フェルグラーブ 赤 2002 メドック 巴工業
10)CH トゥルト ショーレ 赤 グラーヴ 1997 巴工業
11)CH コース・ルージュ 2001 ボルドー 赤 メルシャン
12)CH ル・セドル・ダルサス ボルドー・スペリウール ボニリ見本
13)CH ラローズ・ブーケイ 2001 サンテミリオン ボニリ見本
14)レザムド・ブランドー 2001 コート・ド・カスティヨン メルシャン
15)ラ・ダーム・ダンペリア 2001 コート・ド・カスティヨン ボニリ見本
16) CH トゥール・デュ・ロック・ミロン ポーイヤック 2001
17)CH デ・シャプラン 2001 レ・タンプ サンオファ・ボルドー 赤 ボニリ見本
18)CH サランソ・デュプレ 1999 リストラック クリュ・ブルジョア ボニリ見本
千里丘から高槻まで僅か9分電車に乗るだけなので約35分かけてじっくりテイスティング。
定刻8時にメンバー全員揃い、驚異の¥3800-ディナーに挑戦。プリ・フィックスの前菜とメインの中から一品ずつにデセール、コーヒーが付いてこのお値段とは・・・
先ずはアミューズですが鹿肉のテリーヌと別盛りで帆立のブレゼ。普通の店の前菜以上の量で満足、味でも十分納得。
次に前菜はプラス¥400-のフォアグラのソーテを選ぶが焼き加減といい添えられたガルニといい申し分ない出来。メインは子羊の一皿を選んだが、煮込みとキャレのローストという二つの調理法が楽しめる凝ったもの。デセールの前にチーズ(¥800-)を注文しお腹いっぱい状態。
しばらくはこの店に通うことになるかもしれません。
高槻の「エッソンス・エ・グー」に5人で出掛けることに。メンバーはフレンチの達人ばかり。
夜のディナー・タイムは初めてだが何と¥3,800-という格安なプリ・フィックスのコースメニュー。私の選んだのは前菜にフォアグラのソテー、メインは子羊。先ずアミューズと称して鹿肉のテリーヌと帆立のブレゼの2種盛りが出てくる。立派な前菜と言っても過言ではない質、量である。次に出てきたフォアグラの焼き加減というか火の通し具合も上手で、付け合わせの妙と相まって実に楽しい一皿である。
メインは子羊であるが肩肉の煮込みとキャレのローストという2種類の調理法が楽しめるのがまた嬉しい。
デセールの前に ¥800- のチーズをオーダー。状態も悪くない。
チョコレートのスフレを頂く頃にはお腹一杯。ワインは5人で6本。
シャンパーニュ、カリフォルニアのシャルドネ、ピション・ラランド、シノン、最後にクレマン・ド・ブルゴーニュ。

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2004年02月19日

お昼に高槻は天神町の「Essence et Gout」へ行く。

駐車場に不便だが西武百貨店の屋上駐車場に留めると良い。
¥2,800-のデジュネをオーダーしグラスの白ワインを頂く。オーストラリアのグランリッジ?とかいうセミヨン・シャルドネ、量も結構タップリ入っていて好感が持てる。
 最初の皿は寒ブリのカルパッチョとなっていたが同じ二切れの鹿肉のテリーヌが添えられている。「K氏の紹介」が効いたのでしょうか?マスタード入りのビネガーが利いたドレッシングが食欲を誘う。好みで言うと鹿が有り難かった。次は牛蒡のスープ、程良い牛蒡の香りと食感が残り旨い。魚は鰆とホタテ貝のソテー、添えられる野菜も主張があり旨いが欲を言うなら釣り物の白身魚を頂きたい。お肉は寿豚のポワレ。今流行の豚料理だが結構香ばしくてなかなかイケます。デザートはメロンのソルベ、白ワインのジュレ、クリームソース。このデザートは◎、アヴァンデセールかなと思ったがこれでおしまい。エスプレッソもかなり旨い部類に属します。
 料理は内税でワインは外税、どちらかに統一してもらうと良いと思います。全体に量も多く私のような大食漢には丁度良いと思いますが、厨房、サービスも1人ずつなのでキャパは12人程度に抑えられた方が良いと思います。若しくは従業員を増やされた方が・・・
 ゆっくり食事を楽しみたい方にはピッタリのレストランです。ただ外から見るとカフェなのでカーテンで覆い、テーブルクロスを敷かれた方が高級感があって更に良くなるように思いました。
 ワイングラスなのですが隣のテーブルでアルザスのピノ・ブランをボルドータイプの大きなグラスで飲んでおられました。ボトルでオーダーするとその大きなグラスが出てくるのでしょうか? 
 食後ご主人が挨拶に来られましたが大変料理に熱心な方のようにお見受けしました。また近々今度は夜に伺おうと思います。

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2004年02月13日

アルテ・シンポジオ

メニュー
アオリ烏賊のフリット
天然トラフグの軽く炙ったカルパッチョ
真蛸の炭火焼き、オリーブとケッパーのソース
穴子のコマッキオ風
ジャガイモに詰めたリコッタチーズと卵黄のスフレ
浅蜊とサフランのスパゲティ
鮑のメディチ家風
蝦夷鹿と秋田産生ハムと自家栽培の水菜のサラダ
エスプレッソのトルタ

ワインは
1. Champagne Agrapart L'Avizoise 1996 Brut
2. Puligny Montrachet 1998 Jean-Marc Boillot
3. カリフォルニアのZinfandel
4. Chateau Montrose 2000 AC St.Estephe

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2004年02月06日

ハウステンボスを振り返ると

初日の夜よりも二日目のお昼が印象に残っている。ア ミューズの鯛のタルタルだがカリカリのバケットの上に載せられている。一刻も早く食べないとカリカリさが薄れる。メインみたいな料理が立て続けに3皿出てきたのには驚いた。先ず滋味たっぷりの牡蠣のムースと根セロリのピュレ。次の甘鯛も凄かったけど最後の伊勢海老のパイ包みはしばらく忘れられそうにない。長崎まで行った甲斐があるというもの。今日は佐賀牛の三角が手に入るはず。牛肉の高騰で鞍下が恐ろしい値段になっている。しばらくはバラ系統を物色することにしようかな?

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2004年02月04日

今日は久し振りにコープへ行き中井屋さんと地鶏談義、

鴨のガラと鴨の皮、そして但馬軍鶏をゲット、鍋に。濃厚な出しが取れ京水菜がまことに美味しい。水菜を美味しく食べるために馬鹿高い鯨を買う必要はない、鴨との相性も大したものである。ワインは2001年の Chambolle-Musigny Domaine Michel Gros 旨い!軍鶏はどちらかというとあっさり気味で今ひとつ。

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2004年01月30日

頂いた比内地鶏を鍋に

胸肉を薄くスライスしてしゃぶしゃぶに。やはり鳥は比内地鶏に限ります、うっ旨い! 締めはうどん。あぜくらの細打ちうどん、持ち帰りは一玉100円で消費税も無し。場所が悪いだけに地元の人しか訪れない超穴場である。お店に行くと今の時期でも私の食べるのはざるうどんの大盛り ¥700 、太いうどんなら「こんぴらうどん杉本」と遠いけど堺の「栄吉」。

毎月恒例のテイスティング。
1 グレッグノーマン エステート スパークリング NV シャルドネ ピノノアール オーストラリア メルシャン
2 フランクボンヴィル キューヴェ ベル ヴォイ 木樽熟成 アヴィーゼ グランクリュ
ボニリ見本
3 コードニュ ヌヴィアナ シャルドネ 2002 スペイン
サッポロ
4 ブランフュメ ド・プイィ 2000 シーレックス ディディエダグノ-
完全見本
5 アルザス クリット ゲヴェルツトラミネール 2002 マルククレイデンヴァイツ
ボニリジャパン
6 コードニュ ヌヴィアナ テンプラニーヨ カベルネソーヴィニヨン 2002 スペイン
サッポロ
7 CH ボージュー ラ グラーヴ 2002 ボルドー パリ金賞
ボニリ見本
8 CH レ・ザムルーズ 2001 コートデュローヌ 
メルシャン
9 コートデュローヌ  2001 ドメーヌ サンガヤン
ボニリ見本
10 エンクロ・ド・ヴィヴォー 2000 ラランド・ポムロール
ボニリジャパン
11 CH マニャン・ラ・ガフリエール 2000 サンテミリオングランクリュ
ボニリジャパン
12 CH マニャン・ラ・ガフリエール 1990 サンテミリオングランクリュ
12は私のリクエストに応えて社長が提供してくれました。結論から申し上げると今日のはかなりレベルが高い。中でも2、5,8,9,10,11は売れると思う。本日のベストは2番のフランク・ボンヴィル。一次発酵を樽で行ない更に樽熟成させたものをシャンパニザシオン。同じアヴィズのジャック・セロスよりもフィネスがある、旨い。ディディエ・ダグノーは旨いというか、甘いですね。世間一般はこうしたワインを好むのでしょうが私には甘すぎます。もっとドライに仕上げることが出来るはず。ワインだけ飲む人には好まれるかも、しかし食事とのマッチングは難しいでしょう。

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2004年01月29日

友達が秋田から帰ってきて本場比内地鶏を頂く。

040129tori.jpg
一羽丸ごと捌いてきれいに詰めてある。肝、心臓、砂ずりまで付いている。ガラも頂いた。

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2004年01月25日

毎週月曜日は滅多に聞かないラジオを聞くことにしている。

午後七時から歌謡大全集という番組。その中で「極上の一品」というコーナーがあり先週は「金覆輪」というのが話題になっていた。宝塚、和菓子で検索するとうまくヒットした。早速買いに出掛けたが意外と近くで車で往復30分程度のところにあった。一個¥400は高いか安いか難しいところ。その前の週は「黒七味」、その前は「山雲丹豆腐?」だったかな? まあこれは私の好みではないかも・・・
 さて26日は何が出てくるか楽しみである。この金覆輪なる物司会のお二人は果たして食べたのでしょうか?

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2004年01月23日

友達が来て宴会に。

040123niku.jpg
例の貝の身を炙って生山葵で食べたり、比内地鶏の鍋を囲む。最近お気に入りの今里のお豆腐も欠かせない。ワインは Ch. Mylord 2002 をはじめChambord-Musigny 2001 Domaine Michel Gros 頂いた Vosne-Romanee 2001 Domainedes Perdrix さらに Morey Saint Denis En La Rue de Vergy 2001 Domaine MichelGros 等を飲む。

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2004年01月19日

「貝の身」というものをご存じでしょうか?

牛肉のバラの一部で浅蜊や蛤のむき身に似た形なのでこの名称が付いたとか云われている肉の部位なのですが、黒毛和牛A-5のそれとなると実に細かいサシが入ってまことに旨い。
 生で刺身にしても良いのだが、フルール・ド・セルと白胡椒を軽くまぶし餅焼き網を使い遠火で炙る。山葵をすり下ろし肉の上にちょこんと盛り、パクッと。
 美味しいお肉はタレなど不要で醤油も要らない。これは「ヌキ」なのだが雌ならもっと繊細な油になるのだろう。 敢えて赤ワインと合わせず、いつもの Chateau Mylord 2002 AC Entre 2 Mersで。 最近は素材が良いと樽入りのワインが併せづらく、邪魔しない白を好む傾向にある。
 カプレーゼのトマトも味が乗ってきた。サラダにはどでかいアボカドとリンゴ、胡瓜にレタスを30年物のバルサミコにポデレ・ラ・カペッラのオーガニック・オリーヴオイルとレモン汁のドレッシング。
 ちょっと遠いイカリまでベーコンを買い出しに。パンチェッタも良いかもしれないが私はこのベーコンが殊更お気に入りである。スモークの具合が丁度良く朝のベーコンエッグにも欠くことが出来ない。これでカルボナーラを作ればまさにレストランの味。使う玉子は勿論比内地鶏の玉子。

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2004年01月18日

お昼に二人で芸能人御用達のお店へ。

昨日の豚カツと比べるための訪問。大きさは似たり寄ったりだがこちらはロース肉で周りの脂肪も丁寧に掃除されているので食べ易い。但しここはドミグラスソースではなく豚カツソースなので別添えにして貰う。何もつけないかお醤油で食べた方が美味しいと思う。刺身の盛り合わせに今日は中トロがない。添えられる小鉢は冷や奴と胡桃と小魚の飴炊き。かなり塩辛い澄まし汁とご飯がお代わり自由で¥1000なのでこちらの方がお勧め。・・・と思っていたら「会員の更新をお願いします」と、どうやら営業再開の24日から値上げらしい。やはり芸能人相手のミーハーか? ご主人の車はセルシオの最新型。かなり儲かっているのは確か。

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2004年01月17日

最近雑誌を賑わしている今里の洋食屋に。

新地公園から南へ一つ目の信号機を越え一つ目の左角。カウンターには既に何人か食事中で見ると殆どの人がハンバーグを食べているが、特製豚カツを注文する。待つこと12分、皿の上には分厚いが何か形が歪な豚カツが。ドミグラスソースはサラサラであっさりタイプでどちらかというとコクがない。豚の肩ロース肉だがもう少し掃除して形を整えてから揚げたら格好良く仕上がるのに・・・ 結構脂身が気になる。キャベツの千切りに胡瓜のスライスが二枚、トマトが一切れが付け合わせ、ご飯と共で¥1500は決して安くはない。
 ここのご主人ワイン談義が好きらしいのだが「フランスの法律で税金が2割も上がる」とかそんな話はおかしいと思う。ちなみに4ユーロ程度の安物ボルドーを堂々と¥3,000-で販売しているのは全くワインを知らない人が相手だからか? 客の一人は10ユーロ程度のヌフ・パプを¥6,000-で購入していった。「値上げ前に100本買った」と主人が自慢していた代物。娘と思われる人物が途中で入ってきたが、人の前を横切るも何の挨拶もない、礼儀を弁えないのはもってのほか。

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2004年01月14日

お世話になっている産婦人科の先生と久し振りのフレンチ。

阪急茨木市駅から歩いてすぐのお店。ホテル出身だけに仕事はとても丁寧。甘えびと生海栗のラヴィオリ、フォアグラのフラン・カプチーノ仕立て、トリュフのパイ包み焼き、オマール海老のフリカッセ、魚料理、コルヴェールのローストなどを頂く。素材はトリュフを除くととても良く火の通し方も完璧。欲を言えばポーションをホテルよりも町場のヴォリュームにしていただきたい。シャンパーニュ・ジョセフ・ペリエNVとフィエフ・ド・ラグランジュ1999を空ける。舌の肥えたご年輩の方ならきっと満足頂けるであろう。

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2004年01月13日

東大阪の「あいかわ」という洋食屋に、

日替わりランチ。ハンバーグと海老フライ、牡蠣フライ添えとあったので海老は要らないから牡蠣を増やしてもらう。¥880にしてはおかずの量があり、みそ汁、香の物、ご飯もまずまず。たまに行くなら満足できるのでは・・・。

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2004年01月12日

ハッピーマンデー

お昼は天神橋のトラットリアに、前菜のミストを食べていたら突然女性から声をかけられ、思わず「誰やったかしら?」と・・・ 何と3年振り位でシェフの奥方の登場だった。やはりマダムがいると店が華やかになるので毎日出て頂きたいと願う。

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2004年01月11日

新しく布施に出来た割烹うを瀬に、

一戸建ての料理屋なので期待したが余りにも量が少ないのでがっかり。お昼は¥900-のかき揚げどんぶり、¥1,500-と¥2,500-の松花堂弁当だけであとは要予約の二つのコース。お安い方の松花堂は天ぷら三種盛り、サワラの塩焼き、炊き合わせそしてジャコ飯が形良く盛られているが余程か細いご婦人でなければ満足出来ない量である。添えられるみそ汁も別に何の変哲もないし特筆すべき出汁の旨味も感じない。

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2004年01月10日

以前から見つけていたのだがなかなか

タイミングが合わず訪問していなかった店、キッチン・三浦へ。場所は中央大通りと内環状線の角を少し東へ、ビルの一階で地下鉄乗り場からすぐのところで場所はよいのだが。ランチメニューから\800の日替わり弁当を注文。メインは牛肉のしぐれ煮なのだろうが残念ながらUS産。サブメインも冷凍のちっぽけな帆立のフライ、温泉玉子は昨日から冷蔵庫で冷やしてあるかの如く冷え切っている。みそ汁も何ら個性がないというか化学調味料に安物味噌。永年続いているらしいのだが何一つ魅力を感じない店であった。

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2004年01月09日

広尾の平松氏が札幌で

「アーンスブルグ」とタイアップした店を開くと知る。アルザスまで行くのは遠いが札幌までならNWのマイレージがあるので飛べる。平松氏とは西麻布の店の時からの客のひとりである。彼は義理堅くいつも新しい店が出来ると招待状を送ってくれる。どこかのイタリアンや創作和食の店とは大違い。大成する料理人は礼儀正しく、小者は偉そうに振舞うのが料理人の世界かも・・・。
お客さんと一緒に芸能人御用達の店へ。\1000で2.5㎝厚さのどでかい豚カツ、それも黒豚ロースそして刺身の盛り合わせ、小鉢が二つ、お吸い物、ご飯は炊きたての美味しい米がお代わり自由という信じられない内容。このようなランチがいつまで続くのかは疑問であるが、取り敢えず近所の方は覗いてみるべし。何処のことかって?

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2004年01月08日

いつの間にか体重が大台を2.5キロも上回っている。


最近スラックスが窮屈になってきたのは洗濯で縮んだとばかり思っていたのだが・・・。
 そこでダイエット宣言!「明日から運動再開!」今日からでないのは木曜は休日だから・・・。クラインゲベックで角食が半額だったのはよかったが、バタールを買うがこれはフランスパンに非ず。お気に入りのあんぱんは1個しかなく新しい発見は何もなし。 ドメーヌ・シェーズのシラー2002を飲みながらパンをかじりサラダをつまむ。

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2004年01月07日

道頓堀・和屋

英ちゃん冨久鮨出身のご主人が別の場所から移転して店が大きくなった。
殻付きの生牡蠣、香箱蟹、造り盛り合わせ中でも赤座海老があまーい、それからトビウオの柚子和えにを合わせるとワインの味香りまで変わる。
一気に柑橘系が蘇るのである。全部で十品以上出してもらったが河豚の盛り合わせは一皿に湯引きてっさ白子と豪華である。お腹一杯でちょっと飲みすぎたかも。まっすぐ帰ればいいもののワインバーに立ち寄り、いつものコース。

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2004年01月01日

新年は Beaumont des Crayeres Brut Grande Reserve で乾杯!

 比内地鶏のがらでスープをとり佐賀牛ハネシタと松阪もも肉のしゃぶしゃぶ。Ch.Mylord 2002,Ch.Lamothe Vincent Reserve 2000

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2003年12月31日

比内地鶏の肝が入ったということで早速走ることに。

1231kimo.jpg まるでフォアグラのような立派な肝。生でもいけそうだが塩をふって網焼きに。こういうものは決してスーパーでは売っていない。鮮度が良いので今度はテリーヌに挑戦したい。
夜は一足お先におせちを、レストラン・クードポールの2段重ね。ワカサギのエスカベッシュ、帆立のベーコン巻き、自家製スモークサーモン◎、鱈のブランダード◎、コーンタン、もち豚のロースハム、野菜のマリネギリシャ風、フランス鴨のマスタード漬け◎、但馬地鶏のロースト、フランス産鶉のロースト、ワイルドライス、ひよこ豆のトマト煮、生ハムにグリッシーニ、ローストビーフ、フォアグラのテリーヌ◎、小エビのテリーヌ◎、茸のテリーヌ◎、鮪と唐墨、牡蠣のオーヴン焼き、フルーツトマトのコンフィ◎、チーズの盛り合わせ、鰆と山芋のタップナード風味 今年のおせちは彩りが素晴らしく食欲をそそる。特に良かったのはトマトのコンフィと鱈のブランダード。テリーヌ類も卓越。

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2003年12月30日

初出が3日のため今年は29日で終業、食材の購入に走る。

結論から申し上げるとスーパーではブランド食材に手を出さないことが肝要。阪急オアシスで買った「○鯖」産地こそ間違いないとは思いたいが鮮度に疑問。究極の本マグロといわれる「大○の鮪」もごく普通でしかない。大体スーパーで高級食材を買おうとする私自体間違っているのだが百貨店系故、「もしや・・」という期待を持ったのが悪かった。他に松阪の肩ロースがグラム¥3000で売っていたが引いてしまった。

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2003年12月26日

トラットリア・アル・チェントロでの忘年会。

8時の予約だが満席、すぐ近くの系列 店エントラータで待つことに。ワンドリンクは無料とのことで渋々納得。
中トロのタルタル、鶉の温泉玉子、キャヴィア添え(アミューズ)
アラと蕪のサラダ、柚子風味(あらのカルパッチョ)
鱈場蟹の茶碗蒸し、トリュフのあんかけ(茶碗蒸し)
カワハギとイクラの冷製カッペリーニ、湯葉と肝のソース(カッペリーニ)
大根とカラスミのスパゲティ(大根と唐墨のスパゲティ)
赤ムツのソテー、麦のリゾット添え(赤ムツのソテー)
短角牛のローストと鶉とゴルゴンゾーラの春巻きとフォアグラのソテー(お肉料理)
フルーツの盛り合わせ(フルーツ)
ピスタチオのパンナコッタ、ミルフィーユ仕立て(ピスタチオのパンナコッタ)
カプチーノ(最高のカプチーノ)
長山シェフの魚料理はとても素晴らしい。中でも秀逸だったのが赤ムツでお代わりしたいほど旨い。魚の鮮度、焼き加減、下に敷いたリゾットとのバランスも完璧。今日来られなかった方が悔しがること必定。締めのカプチーノは大阪一旨いと私は断言する。

ワインは 1.Beaumont des Crayeres Grand Prestige Brut
      2.Corton-Charlemagne2000 Domaine Denis Pere et Fils
      3.Bonnes Mares 1996 Domaine Drouhin-Laroze
      4.Agrapart Blanc de Blancs Brut
ボンヌ・マールはテーブル一杯ワインの香りが漂いさすがはグランクリュ!
ワインのホームページはいろいろありますが「ようやるわ!」と感心するものがいくつかあります。La Mer du Vinもその一つですがご覧になったことがおありでしょうか? でアルザスのところにこんなレストランが紹介されております。http://home.att.ne.jp/apple/LMDV/producer2.htm 残念なことに場所も名前も書いてありませんが私は知っております。そこで日本人が大挙して押し寄せる前にこっそり行って来ようと思います。どなたかご一緒しませんか? その他無名ですが良いワインを大変安く供給するレストランも心得ております。パリからバーゼルへ飛び車で移動しようと思っております。Henri Jayer のワイン一本を日本で買うぐらいの予算で!
 2004年1月31日、2月1日のハウステンボスツァーですがあと2人だけ空席ございます。上柿元シェフ自ら造って頂けるまたとないチャンスです。エリタージュの特別室で食べる至上の時をご一緒しませんか?
 本日はトラットリア・アル・チェントロで長山シェフの魚を味わいます。アルチェン・アレルギーの方が居られるようですが長山シェフは南のヴィヴァーチェを任されていただけにかなり腕の立つ人物です。明日は移転した和屋で忘年会。

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2003年12月25日

我家のクリスマスケーキ

1225cake.jpg
エピナールのチョコレートケーキ。生クリームに砂糖を加えてあわ立てイカリのさちのかを添える。作り置きのデコレーションなどは買わない。

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2003年12月18日

昨日下見したおかげでほぼ定刻に目的の店へ到着。

階段を上がると店構えというより個人のお宅を訪問するような感じである。入ってすぐ右側に6名用のセットされたテーブルが、そして正面にはカウンターが、さらに左手奥に4人掛けのテーブルが4つ程、収容人員は30名程のお店である。
 まず最初によこわの造りに山掛け、その上に生雲丹、次に殻付きの牡蠣を蒸し焼きにしてみぞれ掛けポン酢、水菜添え、次にホカホカのシュウマイ下仁田葱添え、続いて蛸、海老のすり身、タンドリーチキンのトマトソース、それにミートパイ、最後が蟹足肉と鱸ののったスパゲティ、食後にコーヒーが付くがこのティー・スプーンはアンティークである。
全6品にコーヒーで¥3,500-、
ワインはハーフボトルのブルゴーニュが¥2,000-、
二人にワイン1本で税込み¥9,450-
 印象を一言で述べると「客船で出てくる料理」である。勿論不味くはないのだが一般的でそつなくこなしているといった感じ。別に特筆に値する材料も見当たらないし、かと言って材料が悪い訳でもない。一番良かったのは牡蠣である。火の通し加減と貝柱を外していないのが良い。貝殻だけを何回も使う店があるがここはそんなことはしない。
 年配の50代60代の方には丁度お勧め出来るのではないか。ある程度客の好みは聞いて貰えるみたいで常連さん相手と見た。

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2003年12月17日

今日は休日。

明日のペッパーミルの下見に行く。新御堂を下り中環を西へ行き所謂ロマンティック街道を南へ下る。流行の店を左右に眺めながら菊一堂のあった場所が更地になり売り出されているのに時代の流れを感じてしまう。箕面の滝道に支店を出した和食屋を右手に通り越すと目標の住所であるが、なかなかその番地に辿り着けない。ぐるぐる回ること10分ほど、また府道43号線に戻り今奥様連中にモテモテの「メゾン・ブランシュ」の前で地図を眺める。
 ふと、上を見上げると何のことはない、何とお目当ての店はこのメゾン・ブランシュの二階である。これで明日は迷うことなくほんの10分少々で自宅から行くことができる。
 明日はミチノでワイン会であるが、メニューは未だ決まっていない模様。あすの仕入れ材料で全て決まる。実に楽しみである。従って私のワインリストも未定だ。こちらの方が心配である。

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2003年12月14日

豊中のペッパーミル

昨日の夜テレビで「お任せ料理のお店?」を見ていたら「豊中のペッパーミル」というのが登場、結構旨そうである。早速豊中の達人に問い合わせるが返事が来ないのでネットで検索、いろいろなエンジンを使ってもヒットするのは1件のみ。が、これには住所も電話番号も載っていない。「ネットに載せない店」なのか?
 こうなると「何が何でも発見してやる」とあちこちに電話やメールをしまくるが「聞いたことがあるけど何処かは知らない」という返事位で何も収穫無し。諦める前に・・・に電話すると何と一発で答えが。早速お連れを探して予約することに。
 夜はいつもの鍋、先日買った黒豚がようやく登場。
ワインは飲んでミロー(Ch.Mylord 2002 )と Ch.Coutelin Merville 1999 AC Saint-Estephe 。朝市の白菜はとても味が濃く美味しいし花柚子の香りの良いことこの上なし。半分を絞りポン酢に加えると丁度良い加減に。12月18日木曜日ペッパーミル予約完了。デジカメを持って伺います。

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2003年12月12日

寒いと我が家は鍋にするのが定番である。

でもいつも同じだと飽きるので今日は箕面イカリで黒豚のバラのしゃぶしゃぶ用をゲット。精肉コーナーのカウンターでたまに見掛けるのだが、秀逸な豚肉で値段も安い。味に深みを出すためにシャモの腿を買う。
しかし家に帰ると長女が馬鈴薯をぎこちない手つきで剥いている。鶏ガラスープは未だ準備段階。鍋は諦めてパスタ造りに転向。
 スパゲティと共に馬鈴薯も一緒に茹で上げ大皿にとり、エクストラ・ヴァージンを振りかけ即席ミートソースを。即席といってもミンチ肉とタマネギを炒め缶詰トマトを裏ごしして昨日造ったスープでのばしたものである。チーズはパルミジャーノ・レッジャーノを下ろし金でする。250グラムほどのスパゲティと馬鈴薯1個は子供達が競うようにアッという間になくなる。
 クライン・ゲベックの胡桃パンを囓りながら Le Pavillon AC Bordeaux CepageSauvignon 2002 ボトルナンバー01572 を飲む。残念ながら残留亜硫酸がきつく褒められたものではない。セパージュソーヴィニオンを名乗りながら柑橘系の香りに乏しく、フレッシュさは色だけか? 大したこと無いワインにボトルナンバーなど付けても意味無いと思うのだが・・・

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2003年12月11日

久し振りに何の予定も入れない休日。

クライン・ゲベックにパンを買いに行く。ここのパンドミーはいつも焼きたてのホカホカが用意されていて好みである。サービスカードを申し込むと特典があるが持っていない人も見かける。いくらか買うと¥200の金券が貰えるのでお得である。パンドミーの他にはあんパンの類にメチャ好みのものがあるのだが最近午後に行けば必ず売り切れ状態が続いている。但しサンドイッチの類とカレーパンなどには残念ながら化学調味料が使われ味が濃いので子供には食べさせたくない。
 箕面のエピナールを東へまっすぐ行くと、突き当たる手前に大人気のパン屋があるが、焼きたてこそ旨いが大変甘くこれぞ「日本人好みの食パン」かも知れないが私は好きになれない。店員の態度も褒められたものではない。
 カルフールで鶏ガラを買い香味野菜と共にスープを取る。玉葱人参そしてセロリを入れると良い香りになる。比内地鶏の腿が手に入ったので鶏鍋プラスハネシタのしゃぶしゃぶを楽しむ。ポン酢に辛味大根そして柚子胡椒に葱を薬味として。水菜が鶏の脂と良く絡み美味しい。
 この柚子胡椒普段は高いが阪急オアシス箕面粟生店に行けば特価で出ている。それと黒七味で有名な原了郭の製品が同じくオアシスにてお試し価格で売り出し中である。私のお薦めはここの一味、黒七味も独特だがこの一味は非常に細かく挽いてありいろんな料理に使える。容器に入ったのが半額で買えるのでわざわざ京都まで行く必要はない。
 ワインはドメーヌ・シェーズのマルサンヌ2002、ヴァン・ド・ペイだがなかなか香りが変わっていて味もすっきり系で飲み飽きしない。次にシャトー・ボーモン2001、オー・メドックのクリュ・ブルジョワだが近年質が向上して良くなったと思う。ただ値段が安かったので売れただけかも知れないが・・・

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2003年12月07日

今朝は7時前に朝市に赴く。

1207asa.jpg
これだけ買って800円(写真朝市)止々呂美産の椎茸は少し日光に当てると旨味が増す。人参はバターソテーするだけで実に甘いし葉っぱも旨い。

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2003年12月06日

今日は魚屋さんの来る日だ。

031206wine.jpg写真は取り損ねたが1キロを少し超える平目をゲット。5枚におろして貰い冷蔵庫で保存するが家に帰ってからでも身が活かっていて、薄造りする包丁にかなり手応えがある。透明の切り身にすり下ろした山葵だけつけて食べても実に旨い。肝もしっかりしていて薄く切れる。
 合わせるワインは何とイタリアの赤。Podere la Cappella Poggio Camporonne2000 Toscano I.G.T. 有機農法で知られるこのワイナリーのワインは全て私の好みである。新しいヴィンテージはメルローの出来が悪いということで蔵の最高峰「カンティコ」はリリースせず次の「コルベッツォーロ」に回したという。そんな話を聞いて「大したことはないのか?」と思いつつコルクを抜くとチョコレートの風味漂ういい感じに仕上がっているではないか! この旨さなら11本買ってオイルを貰うのも悪くはない。赤ワインと山葵それに新鮮な魚の薄造り。合わないと思う方は一度お試しあれ。(写真ポジオ・カンポローネ)

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2003年12月05日

今日は普通には売っていない極上のオリーヴオイルをゲット。

031205oil.jpg
このオイルはワインを11本買ったら付いてくるという、いわばおまけなのだが、そのためには¥3800X11本=実に高い買い物となってしまう。
 2002年にトスカーナはキァンティ・クラシコの地域において有機農法無農薬栽培で育てられたオリーヴを今年の9月に瓶詰めされた極上品。ワイナリーが自家消費用に造ったもので商業生産されたものとはひと味違う。
 例のイベリコはこの18日に行なうワイン大学定例会で参加者に食べて頂こうと思う。その添え物としてこのオイルも封を開けようと思う。極上のご禁制の生ハムに非売品の極上オイル!

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2003年12月04日

今日はクードポールの会である。

このレポートは「ワイン会」に詳しく書いてみた。さて先日頂戴した生ハムをネットで調べたら先ずこんなのを見つけた。
http://www.good-beer-life.com/Topics/20030218/hamon.html これによると日本には当分入らない超貴重品であることが判明する。価格的にも最高ランクのもので日本では1キロ2万円以上もする最高級品に違いないことが分かった。尚スペインのこの地域では豚ペストではなく豚コレラが発生して日本へは輸出出来ないことも分かった。
 何という貴重な生ハム! まことに有難うございます。しかしこのようなものを内の家族だけで食べるのは勿体ないので益々手を付けるのが先のこととなりそう。

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2003年12月02日

友達がパリで生ハムを買ってきてくれた。

031202hum.jpg生ハム専門店 Bellota-BellotaSelection BYZANCE の スペインのLos Pedroches という産地のものとJabugo/Huelvaという産地の2種類のどちらも約32ヶ月熟成の物を、店頭で切り分け真空パックしたイベリコ豚の生ハム。フランスでもかなり高価な物である。日本では残念ながらこのような店を見掛けない。文化の違いか生肉も殆どの人が食わないのだから当然生ハムも受け入れな いのである。見るからに旨そうだが200グラムの真空パックなのでお客様の時か年末年始に開封しようかとも考えている。
 先日のワイン大学アルテ・シンポジオの時に生ハムに添えられたサルディーニャのパリパリ、ナンみたいなヤツが欲しくなり荻堂氏に頼もうか、あるいはいかりのグリッシーニで我慢しようか考慮中。

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2003年11月29日

いつもの魚屋で850グラムの平目と6個の鮑をゲット。

と言っても極小さいモノでナガレコとでも言うべきか。平目は薄造りで山葵醤油、鮑は今日食べられないと思いシャンパン蒸しに。
 英ちゃんで食べた鯛といい、今日の平目といい白身魚はこの季節実に旨い。山葵もとても清々しい旨さだ。山葵は鮫皮の下ろし金で少量の砂糖を用い摺り、色は薄い方が旨い。濃い目の緑色を呈するモノは青臭く不味い。粘りけがあり甘みが強く感じられるモノほど高級である。尚、まな板にとり包丁で叩くと辛味が増す。
 永年料理屋に通うがまともな山葵に巡り会うことはごく希である。祇園のなか一さんで金属製の下ろし金で山葵を摺っていたので、それ以降足が遠のいたのはもう何年前のことか?
 山葵も自然的に育てたモノと養殖みたいに育てたモノとは全く味が異なるが、普通余り気になさらない方が多いと思う。本日の泡は Montsarra Brut カバであるが、実に良くできている。

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2003年11月28日

今日は今年最後のBさんところの試飲会である。

見渡したところシャンパーニュやブルゴーニュを見掛けない。どうやら今日は南の方かしら、重そう・・・
 やはりローヌとかコスティエール・ド・ニームなど重そうなモノばかり。
 取り敢えず白からテイスティングすることに。最初に気に入ったのがジュラの白ワイン。シャルドネ種、ソーヴィニオン・ブラン種に抵抗ある方若しくは飽きてしまった方には朗報かも・・・私の好みは酸と甘みそして果実味のバランスであり更に香りの好ましいモノ。
 テイスティング中にふと気付いた面白いラベルなかなか味もいけるので面白いかも・・・。
 どうしようもないのがこのスペインワイン軍団(左から2本目からの4本のワイン) 一番左のブルゴーニュはロゼみたいなシトリー。
 テイスティングの後は長いJRのガードをくぐり抜け、とあるパキスタン料理屋に・・・。社長様、ご馳走様でした。

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2003年11月24日

昨晩の茸鍋の仕上げは当然のことながら雑炊しかも茸雑炊。

具材は地鶏の腿、イカリスーパーのシャモ(軍鶏)腿肉は結構楽しむことが出来る。白菜は芯のところをみじん切りに、葉っぱの部分は適当にちぎり、茸の類も粗みじんに、小蕪もみじん切りに。そうそう昨日はスープを取る暇がなかったのでイカリスーパーの袋入りのチキンブイヨン(\300)を二個使用した。普通はガラと香味野菜でスープを取るのだが時間の余裕がない時には便利だ。塩はゲランドの安い方で十分だが加減が難しいかも知れない。調味料はこの塩と若干の天狗醤油それだけ。最後に刻み葱を入れ比内地鶏の生卵をといて入れ火を消し5分待てばできあがり。蓋を開けると松茸にも似た茸の香りが広がる。やはり野生の茸のパワーは絶大である。昨日の鍋の時よりも雑炊にした方が薫り高い。そのままでももみ海苔をかけて混ぜても旨い。余りにも旨いのでお代わり三杯ぺろりと平らげる。S先生に感謝、感謝、大感謝である。
 昼は最近足繁く通う「豆滋郎」に、私はあぐらをかくことが辛いので二階席に通される。掘り炬燵式で足が伸ばせるのが有り難い。今日はすき焼きに似た陶板焼きの付く香久山御膳(\1800)を頂く。 先付けはいつもの「泡雪豆腐」これは生クリームを吉野葛で固めて練り胡麻ソースで食べるという物。造りは生湯葉を生姜醤油で。掬い豆腐はご自慢の自家製豆腐を冷や奴で、薬味はジャコ、刻み葱、生姜そして鰹節。揚げ物は海老、小茄子、ししとう、白身魚のアーモンド揚げ。小鉢はもずく酢。それに赤出汁、香の物が付き食後のデザートまで付いている。陶板焼きは残念ながらオーストラリアビーフと思われる。かなり醤油味が濃いのでこの辺り改善して頂きたいと思うがこの値段では文句も言えないか? 陶板の中身は他に厚揚げ、白菜、エノキ茸、菊菜など添え物というか生卵で食べるのだが私は卵とじにして食べた。 いつも思うのだがご飯を疎かにしていないだろうか?これが釜炊きのご飯がおひつに入れられて出てきたら予約で一杯になること必定。ご飯よりも豆腐という感が否めない。
 最近すぐ近くに「お○○」という野菜鍋を売り物にしている店が引っ越してきた。
テレビ、ラジオあるいはネットで賑わっているが私は多分行かない。

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2003年11月23日

夕方S先生からお電話が「きのこ届けました!」との吉報。

1123kinoko.jpg早速家に帰って拝見するとムラサキシメジ、ハダイロガサ、クリタケの3種類の茸が。鶏鍋のつもりだったのが立派な茸鍋に変身。ポン酢に大根おろしと刻み葱、そして今日は大分名産の柚子胡椒を加えることに。3種類の中ではハダイロガサというのがお気に入り。歯ごたえのある「森の茸」という感じが素晴らしい。ムラサキシメジはとても大きくてご立派なのだが、ある種の椎茸に似た埃っぽい香りが少し気になる。しかし天然の茸を入れるとだし汁の風味が変わり滋味豊になるのでとても美味しい。市販の茸までが美味しくなったような気がする。
 S先生がご近所にお住まいなのでこのような幸せが訪れるのである。感謝!感謝!

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2003年11月20日

今日はボジョレー・プリムールの解禁日である。

とあるワインバーのHPに面白いことが書いてあったので
ご参考までに http://www.bh.wakwak.com/~vendange
フランスの社交界で初鰹を祝ったらという喩えが実に面白いではないか! ボジョレー・プリムールの一番の輸出先はご存じかも知れないが我が国日本である。ジョルジュ・デュブッフの音頭取りに諸手をあげて飛びついたのがこのおめでたい国なのだ。ヴァン・ド・プリムールはいろいろあるが、ボジョレーだけ大々的に取り扱われるのは如何なものか? 元々10フランにも満たない安酒をプリムールという手法を用いて高い値段で輸出し、大儲けを企んだ彼の手腕は大したモノだが、当時各国に輸出されたものの次第に他の国は買わなくなってきたのを我が国民は知らない。ワインブームに水を差す意見は全て抹殺されるのである。
 もう一つ、赤ワインブーム盛んな頃出版されたワインスペクテイターの「フェイク・ボトル」特集号だが誰1人取り上げないのも不思議な話である。当時レストラン・ミチノのシェフにご協力頂いて翻訳して頂いたが、それ以降知っている人も積極的には語ろうとしない。

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2003年11月13日

夕方から京都に出かける。  (2003.11.13)

JRを利用するとまことにお高い。阪急や京阪では三百円台なのに千里丘からでも五百円を超すとはこれ如何に!大宮木津屋橋で仕事を一件片付け二條若狭屋さんへタクシーで駆けつける、六時前に余裕で到着、お目当ての生菓子をゲット。パックで包装してあるものは日持ちするが生菓子は取りに行かねば売ってはくれない。
 さて今日は七時半のワイン会なので時間をもてあます事に。ワインバー・ワイングロッサリーまで歩いて行く。新町通り六角西入る、以前気が付かなかったのだが瓢樹という高そうな料亭の裏手にひっそり佇むのがこのバーなのだ。グラスでサン・ヴェランとサンタ・バーバラのピノ・ノワールを。後者は結構美味しい。ソムリエさんと話する内頃合いの時間に、タクシーを呼んで貰ってビストロ・エルジーノへ。
 エルジーノは京都で最も期待出来るフレンチであると思う。素材の良さ、味付け、盛り付け、タイミングいろいろな要素を全て兼ね備えるシェフは未だ若い。最初に三角籤を引き私はBを、何かと思ったら最初の泡が2種類有って各一本ずつしかないのでどちらが当たるかくじ引きになったとの説明。結論から言うとAがシャンパーニュでBはクレーレット・ド・ディー。両方とも残念ながら安物で会の初めの泡とすれば残念ながら頂けない。

 ワインリストには
1.Micher Mallart Brut
  2.96 Coteau Champenois
  3.Gosset Grand Rose
4.Ratafia

となっているが1は明らかにMichel Maillartの間違い。2も Coteau ではなく Coteaux であるはず。リストが間違っているのはかなり問題である。ワイン解説者は最初の泡についてBは日本料理などにはよく合うと仰るが、とてもグラスを空ける気にはなれないので半分も飲まない内にボツ。クレーレット・ド・ディーでも探せばマシなのはあるがこのボトルはご遠慮申し上げる。コトー・シャンプノワが今では珍しいとの説明だが、それが消えていった背景の説明は何もない。ワインも濁っていてとても状態がよいとは言えないが解説者は気にしない。まともに飲めたのはゴッセ位か。

 お料理は
1.冷たい蕪の二種盛りと別に
2.温かい蕪詰め物のグラタン
  3.鴨のポトフ仕立て
  4.リンゴの軽いパイとアイスクリーム

 何れもそこそこ美味しいが以前来た時の方が数段上だった。特に3はオーヴンで焼いた鴨の胸肉と腿肉の煮込みに野菜なのだが、焼き汁がポトフのスープに落ち見た目が悪いし胸肉が固すぎる。他の連中が帰るのを待ってもう一皿帆立のポワレ、トリュフ風味とフロマージュ、プティ・ブリー・ド・モーを追加してようやく満足感が。しかし今日は少し塩辛い。シェフがお疲れなのであろう。と文句ばかり書いてしまったが今日の勉強会の会費は全て込みで \6,000 なので仕方ないと言えばそれまで。解説者は最後にボジョレー・ヌーヴォの注文書を集めていたがこれではこの会は続かない。ワイン会を商売に結びつけるかどうかは出てきたワインに因る筈。これから売り出そうとするワインを飲まずして押しつけるのは如何なものか?ワイン屋さん任せではせっかくのお料理が台無しになってしまう。実に勿体ないワイン会だ。

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2003年11月09日

昼飯は長田の豆滋郎。

ここはお勧めのスポットである。
この豆滋郎東大阪の穴場であり大阪市内からの客も多い。夜はそれなりの値段だがお昼の定食は実にリーズナブルである。本日は明日香御膳という\1600のセットメニュー。先付けに名物泡雪豆腐、これは生クリームを吉野葛で固めたもの。豆乳鍋は鶏スープに豆乳を入れ地鶏、豆腐、水菜を入れ火にかけると5分ぐらいで煮える。八寸盛りは鮎の柔らか煮、昆布巻き、焼麩田楽、焼き鮭、合鴨ロース煮、他にも数点さらに胡麻団子は揚げたての熱々を。食べ応えのある量だ。ご飯は鮭ご飯に香の物。食後にデザートの豆乳アイスクリームまで付いてくる。二階の個室でくつろぐ事が出来るしサービス料もかからない。
 すぐ近くのお勧めの蕎麦屋もここの真似は出来ないだろう。

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2003年11月08日

今日は淡路の魚屋が来る日である。

息子と二人でやってくるのだが大将が先ず入ってきて「ええもんいろいろある」と第一声。先日に続き平目をそして海老が生きている。赤足とシラサそして車の小さいのも混じっている。いろいろ混ぜて濡れ新聞に包んで貰う。平目は五枚に下ろしてアラは早速吸い物に。プリプリの身は実に旨いし、いいだし汁が出ている。母はせこ蟹を買う。
平目は夜まで活かっていて、身が透き通っている。薄造りにして山葵醤油と半分はカルパッチォに、イタリアンパセリと今日はバジルもちぎって上に載せる。いつものアントル・2・メールの「飲んでミロー」が一段と旨く感じてしまう。濡れ新聞紙にくるんだ海老達は野菜室に入れていたが晩の八時まで殆ど死なずにいた。少し深い目のフライパンに日本酒と塩を入れ沸騰させ勢いよく海老を放り込む。すぐガラス蓋をしないと飛び出てしまう。最初は強火で色が変わったら中火にして5分程蒸し焼きに。熱々でも冷蔵庫に入れて冷たくしてもどちらでも旨い。
海老にはLa Forge Estate Chardonnay 2001 Vins de Pays d'Oc がとてもよく合う。

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2003年11月03日

イタリア料理アル・○○○○○

 久しぶりに天神橋3丁目の人気店発祥の店へランチを頂く。前菜の盛り合わせかスープ、パスタとメインを一緒に盛った皿、デザートにエスプレッソで\1300なのだが、昔は前菜の中に鮮魚のマリネとかそこそこ高級素材を見かけたのだが今では残念ながら無難なものの羅列である。その中に「これは旨い」というものが見当たらない。
 メインのお皿にはスパゲティとこの日はハンバーグの煮込みが一緒に盛られている訳だが、その間にレタスの類で仕切ってある。そのレタスに思いっきりドレッシングが振ってありそれがまた実に酸っぱいのである。当然の事ながらスパゲティにその酸っぱさが移り、妙な味になってしまう。ハンバーグの煮込みも形が崩れてとてもお客様に出せるようなものではないがサービスする人は平気である。
 食後のアイスクリームは以前すごくカチンカチンだったが、今日のは食べやすい堅さである。エスプレッソだけは相変わらず旨い。ということで残念ながら味は全体に落ちているとしか言いようがない。基本に戻り味の復活を期待する。

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2003年11月02日

今日は山里比内地鶏を食べる。

メンバーは泌尿器科医のS王さん、ワイン業界人K氏と我が家の家族だ。2.6キロの大きな鶏であるがまずは笹身を軽く塩胡椒して炙りタタキに。イタリアンパセリをあしらいオリーヴオイルで仕上げる。ガラスープは野菜とともに取る我が家のやり方で。スープの色が濃くなるのを嫌い茸類は白舞茸、ブナピー、白あわび茸とそして朝ゲットしたばかりの止々呂美産の椎茸。山里比内地鶏は腿はぶつ切りで胸肉は薄くスライスしてしゃぶしゃぶにする。他には芹、白菜、水菜、豆腐、湯葉。
 ワインは最初に Beaumont des Crayeres Grande Reserve NV Brut で乾杯の後
頂き物の Barolo Marcenasco 1998 Renato Ratti 更に同じく頂き物の Chateau LaBassonnerie 1989 AC Pomerol それから Querciolo Chianti Classico Riserva 1998Podere la Cappella 調子に乗って Nuits-Saint-Georges 1997 Vieilles VignesDomaine Robert Chevillon この辺りで睡魔が襲う。
最後に Bourgogne Hautes-Cotesde Nuits Rouge 2000 Domaine Philippe et Vincent Lecheneaut を抜栓してからは記憶がない。 S王さん、Kさんゴメンナサイ。

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2003年10月28日

連日の鍋続きにひとまず終止符を打ち、本日はイタリアン。

といってもごくシンプルにスパゲティ・ポモドーロ。
ポイントはオリーヴオイルの質と振りかけるチーズ、それに僅かばかりの生のバジル。
この3つの内どれか欠けると家庭料理になってしまう。
 実は何年か前に今をときめく○○グループのボスにフルーツトマトの温かいパスタ
を作ってみるようにとそっと持ちかけた。実際我が家ではかなり前から作っているの
だが、その頃流行は冷製のものばかりだったのでまさに新鮮そのもの、大いに受けた
筈である。
 残ったソースにベーコンを足し辛みを効かしてもう一皿。
ワインはいつもの「飲んでミロー」とドメーヌ・ポール・マスの2002年カベルネ・シラー。
重い瓶に入ったとてもお買い得ワインである。

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2003年10月26日

最近頂き物が多く幸せである。

朝からワイン大学のメンバーDr.Sさんがご自分で採取されたキノコを
持ってきて頂いた。天然のくりたけ、ならたけ、そして露地栽培のマイタケ、
さらに驚くことに松茸。この松茸とても香りがすばらしい。早速晩飯に鍋で頂く。
箕面イカリで黒豚のバラ肉とシャモの腿肉を買い、先日の比内地鶏のスープで茸鍋に。
歯ごたえ抜群の天然茸は有り難い! マイタケは少し苦みが...
これだけはソテーした方が良いかも知れない。しかし十分満足の茸鍋である。
S先生に感謝、感謝、大感謝!

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2003年10月24日

ラ・○○○○○○○ 訪問

 12:40 外から覗くと空いていそうなので入店。
1000円のMenu A はスープ、メイン、エスプレッソという構成で所謂クイック・ランチ。
カボチャのポタージュ:カボチャの甘さ控えめであるが?
メインは皿一杯に盛られた餌のよう、ボリュームはあるが内容はブロイラーの腿と二切れの大きな茄子、1センチほどの厚みのエマンセの人参が6切れ、ブランシールされた青菜は小松菜か?ナイフォークではとても食べにくいのでカットしてくれればと思うのだが。あとは大蒜一片にクリームソース。
腿を食べ終わる頃ようやくパンの登場。エスプレッソは少し軽い目。
近くのOLさんだと思うが女性客がほとんど。隣の女性2人はスープが出ているのにタバコをプカーっと、慌てて退散する始末。消費税は別。材料費恐らく200円はかかっていない。北浜では有名店らしいが...

 今日は恒例の試飲会。
 (インポーター表記)
1. パイパーエイドシック ブリュット ロゼ
 2. ヴァンドペイ・シャラント ソーヴィニオン
   ソニン ポアント・ド・シーレックス
 3. ブルゴーニュ・アリゴテ 2002 ウヴェール・ヴェルドロー
 4. ブルゴーニュ シャルドネ 2002 ウヴェール・ヴェルドロー
 5. ソアーヴェ 2002 ヴィラ・ヴィオラ
 6. ヴァンドペイ・シャラント 2001
   ソニン イレクタス パリコン2002年銀賞
 7. ヴァンドペイ・シャラント カベルネ・メルロー 2000
   リボロー キュヴェ・プレスティージ
 8. ブルゴーニュ・ピノノワール 2002 ウヴェール・ヴェルドロー
 9. ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ 2002
   ウヴェール・ヴェルドロー
 10. ヴォルネイ 2001 ウヴェール・ヴェルドロー
 11. ポマール・プルミエクリュ・ベルタン 2001
 12. ポールクルーバー・ピノ・ノワール 2000 南ア
 13. ローソンズ ルビー・カベルネ・メルロー
 14. ヴィラ・ヴィオラ メルロー 2002 日欧商事
 15. ヴィラ・ヴィオラ ヴァルポリツェラ 2002
 16. ゼクト ファーバー
 17. ゼクト・ファーバー ロゼ
 18. ゼクト・ファーバー 赤
 19. ラベントス・ブリュット
 20.CH.Champcenetz 2000 AC Premieres Cotes de Bordeaux

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2003年10月23日

蕎麦屋伊呂波

 遅い昼飯は蕎麦屋伊呂波に、2回目だ。しかし蕎麦が2人前しかないとのこと妻と娘の分だけ先に出して貰い私の分は待つことに、とご主人からサービスで湯葉刺身が登場。ここのご主人なかなかできた人物である。普通なら「二人前しかできない」と体よく断るのではないか?
 鴨汁蕎麦は汁が温かいので違和感が、しかし鴨、葱、鴨つくねと具が多く最後に蕎麦湯を入れて飲むと美味しい。
 夜は昨日の続きできりたんぽ鍋パート2。指示書通りにガラスープを取る。いつもは香味野菜とともに圧力鍋を使うのだが、今回は昆布とガラだけ、しかも煮立たせずに時間をかけるというやり方。透明のスープが取れた。 銀茸、なら茸はないもののイカリで芹とはなびら茸をゲット。うすい目のだしで再挑戦。子供達はたんぽが大のお気に入りで「毎日これ」と強請られる。はなびら茸はなかなか歯ごたえがありイケる。鍋に笹掻き牛蒡を入れるのは癖になりそう。鶏は胸肉のあっさり加減から山里ではないことが判明。
 ワインは Barbera del Monferrato 2001 Bio Nature
サンテロのオーガニックワイン。普通。

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2003年10月22日

究極のきりたんぽ

ワイン大学会員さん自ら届けて頂いた「秋田の味」
早速我が家の夕食に。細かく書かれた指示書通りに作ってみた。
まず牛蒡を笹掻きにして水にさらし灰汁抜き、他の野菜を切り、
鶏の内臓を霜降り、たんぽを斜め切りに、作業はこれまで。
鍋にスープと銀茸缶詰の汁を入れ、
煮えてから鶏肉キノコ牛蒡糸こんにゃくを。
切ったたんぽ(きりたんぽ)と葱最後に芹を入れ食べるだけ。
関西人にはチト醤油辛いが実に美味。特にキノコの類、水煮した銀茸(缶詰)、
湯通ししたなら茸、そして生の舞茸まで全て滋味に富む。
比内地鶏の旨さは格別だがその量の
多さに驚く。がらごと一羽分、モツ付き。たんぽも手作りで実に美味しい。
秋田はきりたんぽ発祥の地鹿角からのホンマ物である。

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2003年10月18日

山里比内地鶏の鍋

今日は山里比内地鶏のガラでスープを取り、5A雌牛のハネシタをしゃぶしゃぶに、何とも贅沢な食べ方である。茸の類と豆腐白菜か水菜にあとは湯葉があれば申し分なし。ポン酢に大根を下ろし入れポイントとして日によって柚子胡椒、かんずり、黒七味、そして本日はその原了郭の一味を。葱は九条葱が有り難い。ハネシタのしゃぶしゃぶは我が家の名物の一つである。
合わせるワインは意外かと思われるが Ch.Mylord 2002 AC Entre 2 Mers である。夏場ならシャンパーニュだろうが程良い気候になるとボルドー・ブランが好みとなる。ガラスープは一切味付けしない。
翌朝残ったスープで雑炊を作るのは言うまでもない。

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2003年10月16日

Il Ghiottone 訪問

本マグロのタルタル、カンノーリ仕立て活けオマール海老と秋のフルーツのジュレ、キャヴィア添え盛りだくさんのアンティパストミストズワイガニと生雲丹を載せたジャガイモのパンナコッタ、ブロッコリーのソース 穴子のロトロのフリット、カポナータ添えバルサミコ風味子持ち鮎とルッコラ・セルバティカのスパゲティ シャラン産鴨の炭火焼きとフォアグラのパデッラ、フレッシュポルチーニ茸と栗のフライ添え パートフィロで包んだ焼きリンゴ、リコッタチーズのムース、蜂蜜のソース
 ワインはAgrapart Blanc de Blancs 1996, Gevrey Chambertin 1996
Domaine Drouhin-Laroze, Les Forts de Latour 1998
昔イル・パッパラルドのときに何度か訪問したがその頃は印象に残らない料理であった。しかし料理は大変進歩している。
驚いたのはパンナコッタ。ジャガイモの豊かな風味が生きていて実に美味しい。
添え物の魚介の類はむしろ不要。ソースは今なら黒豆の枝豆をピュレにした方が香りがあって良いのでは。
もう一つ驚いたのはスパゲティ。今の時期美味しい子持ち鮎を炭火で焼き頭と骨を除き身をほぐしスパゲティに絡めただけなのだが実に美味しい。アミューズのイクラの類は少し臭いのでもう一工夫素材を見極めて頂きたい。
メインの鴨も鴨のフォアグラもごく普通。もうひと味素材のランクを上げれば言うことなし。
デザートはショー・フロワのつもりだろうが今ひとつムースの温度が高い。全体にかなり味のレベルは上がっている。フロアのワイン担当女性の対応も素晴らしい。
気になったのは電話の呼び出し音が客席まで聞こえるのと男性客のマナーが悪い。
所謂同伴であるのは構わないが両肘を付いたまま猫背でナイフォークを使うのは見るに耐えない。もう少しお行儀良くして貰いたいと切望する。
もう一度訪れてみたいナンバー2の京都のお店。

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1989年11月20日

朝食もとらずにホテル前のエアフラのカウンターへ急ぐ。

 22日のボルドー・パリを早めの飛行機に変更するためだ。12:30発の便に変更完了して買い物に出かける。ロエヴェは2軒あるがやはりマドリで買っておくべきだった。店が小さいしおまけに愛想も悪い、お目当ての品を見つけるどころか追い打ちをかけるように雨粒がパラパラ。まさに風雲急を告げるが如くであった。ホテルに帰り荷物をまとめ、予定を繰り上げて空港に。戻し税の手続きのためだが案の定解り辛いし、さらにジプシーにつけ狙われる始末。危ないところだったかも知れない。
 イミグレを済ませ出発ロビーで待つ。バーでペセタを使い切ってしまおうということでワインを買い大急ぎで飲むことに。もう飛び立つ時間が迫っているのだが何らアナウンスは無い。飛行機に乗るための小さなバスがやってきたが我々のメンバーが一人来ない、T氏である。鞄の中を、上着のポケットなど懸命に探すがボーディングパスが見付からない。搭乗券がなければ当然乗せてくれないのが飛行機である。結果から申し上げると彼は乗せて貰うことが出来ず、その日1便しかないバルセロナ・ボルドーを諦め、バルセロナ・パリで一旦パリに戻り改めてパリ・ボルドー便に搭乗することになった。先に搭乗している我々の飛行機は何と小さなプロペラ機! 30席足らずだがスペイン・フランスを結ぶ国際線なので食事も付いている。

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1989年11月19日

今日もまた早朝から

ビックリする程のスピードでタクシーを飛ばし空港へと向かう。バルセロナまでは1時間のフライトだ。BCNへは5人とも無事着いたのだがいくら待ってもラゲージが出てこない。我々の他外人2人も同様出てこない。団体の日本人ガイドが「ここで待っていればすぐに出てくるから」と心配無用との助言。しかし何便待っても我々の荷物は一向に届かない。その内T氏とW氏の顔が青ざめてきた。「昨日買ったばかりのあの高いロエヴェが・・・・」私の「ホテルで待とう」と云うのも彼らは一大事だと耳を貸さない。
 場所を国際線のバゲージカウンターに変えたがここでも7、8人が荷物が届かないとか壊れたと言ってもめている。こんな調子だからイベリア航空は信用できない。というよりラゲージのデスティネーションのタッグを付けるとき我々が見てなかったのがいけない。結局ホテルへ行くことに。「今日中に必ず届けるから」という空港職員の言葉を信じるしかない。手ぶらでトボトボ歩く姿が実に哀れだ。荷物がないので歩くのは楽なはずだが高い買い物をした人たちの足取りは重い。電車でバルセロナの市内に入りまた歩いて市内一の大通りに面したホテルに到着。途中大変奇妙な建物に遭遇するが後でそれはガゥディのものと分かった。マジェスティックホテル、ここは分かりやすい場所だしエアフラは目の前にあるしガウディの建物はすぐ近所だし殆ど言うこと無しの立地条件だ。また夜になるとホテルがライトアップされるのでとても美しいし分かりやすい。次来るときもここに泊まろうと思う。
 さて取り敢えず昼飯にしようということで「ラ・プラニャーダ」へ行く。前菜の生ハムからフレッシュな烏賊、鶏の煮込み、ビーフシチューに至るまで全て旨い。我々のテーブルのすぐ横で取り分けるサービスをしているので、その美味しそうに見えるよそのテーブルの料理を注文。多分タルタルステーキなのだろうが料理の名前はスペイン語で不明。これがまた実に旨い。パエリヤも美味しそうだったが満腹になったため、今晩もここへ来ると予約して店をあとにする。
 サグラダファミリア教会まで歩くがタクシーで行った方がよいと思う。「遠くて近きは男女の仲、近くて遠いのは田舎の道」すぐ近くに見えるのに歩いたらかなり距離はあるので要注意。真っ青な空にくっきりそびえ立つ何本かの塔が印象的、美しいし何やら異様であるし初めてのこの体験はまさに感動モノである。入場券を買って中へ入る。すぐ左手で絵はがきなどを売っているのでここで買えばよい。奥の例の美しい塔は何とエレベーターが付いていて有料で上がることが出来る。エレベーターの終点から更に階段を登っていくと海が見える。「絶景かな!」 下りのエレベーター代を惜しんで歩いて降りたのが間違い。メタメタしんどい。降りるばっかりで足がおかしくなってしまい明くる日まで堪えることに。しかし遊園地に来たみたいに(荷物のことなど忘れて)はしゃぎまくる。何とこの建物現在も建設中ということで完成まであと何年否何十年かかることやら...地下に博物館みたいのがありこの建物の歴史が分かる。トイレは無料、入場券売り場の裏側で分かりやすい。
 教会を出て喉が渇いたので角から2軒目のカフェへ。皆の注文はバラバラでビール、カフェオレ、T氏はぺルノーなどをW夫人はコーヒーにミルクが入っていると交換したりしたが勘定は何と日本円に換算するとたったの500円足らず。バルセロナは物価が安いのだ。帰り道は流しのタクシーを拾いホテルまでたったの300ペセタ(チップ込み)、安い! 幸いなことに約束の「心配の種」はホテルまで無事届けられていた。結果良ければ全て良しとするのでしょうか?1個100ペセタずつチップを渡し部屋へ届けて貰う。 ほっと一息ついてから夜のバルセロナを徘徊する。新市街は碁盤の目のように区画整理されてとても分かり易いが、旧市街は道が狭く地図から目を反らすととんでもない所へ行ってしまいそうである。いろんな物を売っているがその値段はビックリするほど安い。しかしお土産に持って帰ろうとしたら戻り税は期待できない。高額商品しか戻り税の対象にならないのかも? ディナーは9時半に予約を入れていたのでかなり夜のバルセロナを満喫することが出来た。ライトアップの技術というか演出が素晴らしく主だったガウディの建物などは全て照明に浮かんで美しくガウディ以外の著名な建築物にも同様にライティングが施されていた。パリではこんな風にはならないのでは? 夜の散策はバルセロナの方が好みである。
 丁度定刻にレストランに到着、テーブルも確保してあるがお目当ての西川のりお風のメートルはいない。結論から申し上げるとスペインではあまり遅く夕食を希望すると殆どのメイン料理が売り切れてしまう。残念ながらスペイン最後の夕食はパエリヤとそこそこの皿で終わってしまうことに。尚このパエリヤは6人でも2人前で十分の量がある。

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1989年11月18日

早朝よりタクシーでオルリー空港へ。

と空港の中の様子がおかしい。チェックインカウンターへ行くことが出来ない。人々は黙って皆待っている。ふと笛の音が鳴ったと思ったら「バーン」というピストルのような音が響いた。一瞬の緊張の後何事もなかったように平常に戻るのがフランス的である。後で分かったのだが不審な荷物があったらしい。
 マドリッドに到着し空港前でたむろしているタクシーに乗ってしまった。忘れていた、不良タクシーである。スペインという国では空港にいるタクシーに要注意である。パリも同じだが...ホテルはとても静かなヴェラスケス通りの角にある「ウエリントン」でかなり高級...と思ったがツアーの団体客も取っていた。しかし設備、室内の広さ清潔さなど全て上質でかなりのお気に入りである。セラーノ通りのロエヴェでT氏は奥さんのために皮のスーツを買った。W夫妻も大きなボストンバッグを...皆さんお金持ちである。
 マドリッドは2度目の訪問で情報不足が祟り昼飯はただ近いだけという理由で「カルーソ」を選んでしまった。席に着くとすぐパテとトーストが出てきてランチメニューのミックスフライ(蟹コロッケ、烏賊のリング揚げ、豚のカツレツなど)のあと更にブロシェットのステーキが登場。油ものの連続に殆どの人はギブアップ。カラフの赤ワインはまあまあ。でもとても安い。
 食後プラド美術館まで歩く。ここは見応えのある美術館で特にグレコやヴェラスケス、ゴヤなど大作が山ほど展示してある。入場券の半券を捨ててはならない。別館のピカソのゲルニカを見に行けなくなってしまうから。日本人ツアーのガイドに「マハ」の居所を尋ねると親切にもそこまで案内してくれた。フランスと違いスペインの人は親切なように思う。 ゲルニカを見るには空港と同じような身体検査がありとても警戒厳重である。中には防弾ガラスで包囲されたどでかいゲルニカ一枚だけが展示されている。スペイン人ガイドのおばさんが上手な日本語で絵の説明をしていたので聞かせていただく。馬の口の中にあるのは何と爆弾との説明もあった。
 西洋料理の連続なのでガイドブックから寿司屋に行くことに。電話すると日本語の対応に大きな期待が... 地下鉄でもタクシーでも大差はないとの説明にタクシーを選択。大渋滞に巻き込まれクラクションの連続、ようやく辿り着いたのはいつか来た店の隣なのだ。 結果は想い出したくないほど、多分というか二度と来ないであろう。ホテルに戻りルームサービスで白ワインを。大通りに面しているせいか車の走る音が少し耳障りな一日の締めくくりであった。

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1989年11月17日

1989年11月16日の晩、

車でパリまで戻りシャンゼリーゼのチャイニーズで軽い食事をとり翌17日は休息日。さすがに体全体に疲労感が!

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1989年11月16日

朝10時にタクシーで Bollinger へ向かう。

約30分の道のりだが途中に RoyalChampagne を見つける。大変景色の良いところにホテルを構えている。快晴の空にボランジェの館がとても映えて美しい。中に入ると、もう先客がいて合わせて6人で説明を聞くことに、彼女はニュージーランドから来た女性記者だった。説明の中で重要なことはリザーウ゛・ワインも若干ではあるが2次発酵させているということ。こうすることによりリザーウ゛ワインの酸化を防ぐことが出来るということ。次にここでは新樽を使わない。何故ならシャンパーニュにタンニンは不必要であるという理由。新樽は要らないものの古樽の管理は素晴らしい。樽職人が徹底してその伝統を守っている。広大な地下セラーから地上に上がると、入口からはかなりの距離離れた別の場所であった。丁度お昼少し前で早速応接間に通され NV の Brut Reserve を頂戴する。とても細やかな泡立ちに何とも言えない熟成香。これがここの最もスタンダードなシャンパーニュにも拘わらずとても美味しい飲み物である。
 それからダイニングルームに場所を変え、メニューを見てびっくり! 何とランスからル・シャルドネの出張料理を取ってくれたのである。先ずキングサーモンのマリネ香草風味、とても新鮮で大きな切り身の、舌の上でとろけるようでかつ上品で繊細な油を感じる極上のサーモンである。次の料理は Morue という名の新鮮な魚でポワレにしてあるのだが、日本以外でこんなプリプリした魚を食べたことがなかったので実に驚いた。さらにチーズの状態も非常に良く大感激のケータリングサービスである。LeChardonnay ただ者ではない。
 我々は美味しいシャンパーニュを求めてエペルネから南のコート・デ・ブラン地区アヴィズまで足を延ばし全く無名のジャック・セロスを訪れた。先ずセラーには新樽が並んでいる。グラシェンやボランジェでは新樽を使わないがここは新樽で発酵させている。発酵の途中だが地域別に89の新酒をテイスティング。まだ濁っているが新樽のバニラの香りが心地良いし結構濃厚な味わい。
 次にブレンドして2次発酵前のスティルワインを数種テイスティング。これらは角が取れてとてもクリアーな味。地下へ降りるとその狭いセラーに2次発酵中のボトルが一杯並んでいる。ルミュアージュも本人自ら行ないその手つきも鋭い。私はマグナムボトルの1964を見つけ早速売ってくれと交渉(後に快く受諾される)、そうする内に倒立状態のボトルを一本手に持ち地上へ出る。デゴルジュマンをお見せしようと云うのである。
 案内された部屋の何処にも例の冷凍設備は見当たらない。彼は特殊な形状の栓抜きを片手にあっという間に倒立したボトルから王冠を抜き去りそれと同時に瓶口を上に持ち替えていたのである。完璧な腕前で瓶口を凍らさずしてデゴルジュマンをやってのける、まさに神業ではないか? その出来たてのシャンパーニュを早速飲ませて貰う。ドサージュしていない本物の Brut ソヴァージュである。次に今度は2杯目にリキュールをつぎ足した。これが一般に Brut と呼ばれるそうである。ほんの少しの門出のリキュールでかなり味が変わってしまう。田舎にまで来た甲斐があった。収穫の大きい一日であった。

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1989年11月15日

朝早く目覚めたが

昨日の悪夢が口の中に残っているみたいで気分が悪い。ホテルの地下食堂で朝食を、と昨日の晩みたいに騒がしい。まさかと思ったがやはり昨晩のあの団体が来ているのである。例の日本人らしい1人も来ている。蝿もいる。地下はゴメンである。
 車を飛ばしヴォーヌ・ロマネにアンリ・ジャイエ氏を訪ねる。私は3度目の訪問になるが氏はにこやかに迎え入れてくれ早速地下に案内される。蝿はいない。 ヴォーヌ・ロマネ、1級のボーモン、特級のエシェゾー、そしてクロ・パラントゥーのそれぞれ1988年を試飲。更にクロ・パラントゥーの1989年も味わうことに。発酵はセメントの発酵槽で15~21日間、その後伝統的製法によるオークの新樽で18ヶ月熟成させ瓶詰めし、その後2年間は蔵で保管しそれから初めて出荷するという。セラーにはジョルジュ氏の樽も見かけたし、パス・トゥ・グランの表示の樽もあった。アンリ・ジャイエ氏に別れを告げロマコンへ向かう。ここにもヴェルジュが残っていて食べる。旨い!
 車でシャンパーニュまで行くのは大変だ。ボーヌへ戻り高速道路でオーセールまで行き降りて今度は Troyes からシャロン・シュル・マルヌを経てエペルネに。やっとの思いでアルフレッド・グラシェンへ辿り着く。もう夕暮れ、かなりの距離を走った。ボーヌからTGVでパリまで行きシャンパーニュへ行く方が賢明であろう。
 予定よりかなり遅れて到着したため、アルフレッド・グラシェンのセイドゥーさんは大慌てでセラーを案内しなければならない羽目に。とても親切で優しい人物である。事務所に戻り86と82を試飲。82は出来が良いのでミレジメに、86はNVに回すとのこと、蔵には79の在庫があるとのことだった。
 外に出るともう真っ暗、急いでランスへと向かう。エペルネからランスまでは20分ほどの快適なドライブである。かの大聖堂の前の酒屋では Clos du Mesnil 1982690FF, Grand Siecle Cuvee Alexandria 390FF, Louise Pommery Rose 280FF などまことにお安い。各自好みのボトルを買うとおまけにボジョレー・ヌーヴォを2本くれた。勿論今晩の12時を過ぎてから飲むんだよと念を押されたが....
 Boyerに着いたらやはりラムロワーズと同じくすぐに部屋へと案内される。玄関のすぐ上の21がT氏、中庭に面した端っこの、広い24にW夫妻、我々は同じく中庭側の25である。ここはいつ来ても楽しい。
 午後9時少し前にダイニングへ入口でマダムに会い皆を紹介するが今日はご主人は留守のようだ。
 アミューズは牛テールシチューをラビオリで茶巾に包み、揚げてシブレットで括ってある、かなり凝った一品。この美味しいアミューズで始まり4種類のハーフ・ポーションの料理を楽しむことに。
1.オマールのサラダ:絶妙な火の通し方、付け合わせのピーマンのフランはとても薫り高い。
2.パナシェ・ド・ポワソン・グリエ:サーモン・帆立・平目のグリエにパスタの付け合わせ
3.ラ・ファミューズ・トリュフ・アン・クルット:その名の通りトリュフの固まりをパイで包みオーヴンで焼きソース・ペリグール、トリュフのみじん切り一杯のソースで食べる。
4.鹿のポワレ:鹿ロース肉、芯の部分だけをローストし、赤い果実のムースを付け合わせに食べる。
 ワインは乾杯に Bollinger Annee Rare 1970 とても濃厚で蜂蜜の薫り高くきめ細かな泡立ちがいつまでも続く。 Clos Sainte-Hune 1981 グリーン色を呈する恐ろしいパワーのリースリング Ch. La Mission Haut-Brion 1970 をトリュフのパイに合わせる。
 コーヒーはいつものように別室のバーで。ここボワイエでは、食後のコーヒータイムは場所を変えるのである。コーヒーとともに供される薄い薄いチョコレートが実に旨い。シェフの留守が原因かも知れないが、他のテーブルに運ばれた「サラダ・デュ・ペール・モーリス」の酢の匂いがかなりきつかったことと、全体にソースが重くなりすぎていることが気がかりである。
 風呂に入ろうと思うと何故かカーテンが付けられている。今までは付いていなかったのに...恐らく日本人が来始めたに違いない。マナーを守って頂きたいと切に願う。ルームナンバー25は大変広いがクローゼットの広さは日本人向きではない。恐らくパーティー用のドレスを何着も持ってくる英国貴族御用達の部屋であるに違いない。広すぎるクローゼットとシャワーのないバスルームは極めてバランスが悪い。それと風呂の湯の出が悪いし温度コントローラーが潰れているのが問題だ。改善の必要あり。

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1989年11月14日

朝から Volnay へ向かう。

私の好きなドメーヌを探すがなかなか見つからない。町中ウロウロしてやっとの事で探し求める。何せ看板どころか表札までないのだ。玄関にやたら派手に「デギュスタシオン」と書いたデカイ看板を掲げているところに旨いワインはないのである。
 先客があったので暫くここのお孫さんと遊ぶ。可愛い子だ。
白のムルソーからテイスティングを始めいろいろ質問しながら赤へと移る。お目当ての Clos de Chenes は実に素晴らしい。と褒め言葉を並べると奥の方からハーフサイズのエチケットも貼っていないボトルを取り出してきた。グラスに注がれた液体は紫がかった濃い赤色を呈するのである。「85か?」と尋ねると何と76とのこと。驚きの76である。まだ若さビンビンで後5,6年以上はかかるであろうとの説明、さらに飲み頃を迎えてから20年以上は持つとのこと。
今年は畑に葡萄のみがたくさん残っているが、それらは Verjus といってACワインには出来ないとのこと。1969年以来の珍現象だという。要するに収穫後に晴天が続いたため未生育の葡萄が完熟したのだそうだ。12月に摘み取って自家用ワインまたはVins de Table として主に生産者だけで飲用にするとのこと。訪れたドメーヌはMichel Lafarge である。
 別れを惜しみながらルイ・ラトゥールへ向かうがあいにくの霧のため畑は全く見えない。コルトンの丘も見えずじまいだったがボーヌ市内に入ると霧が消えている。程なくルイ・ラトゥール社に到着。勿論派手な看板など無い。
ミッシェル・ヴァニア氏と会い案内のハンサムボーイに連れられて Ch. Corton Grancey へ。Corton-Charlemagne の説明をもう少し聞きたかったが霧のため断念、シャトーで7種類テイスティングの後また事務所へ戻る。お昼だ。グジェをつまみながら Pol Roger Brut で乾杯、メインダイニングに入ってCorton-Charlemagne 1985 で前菜を楽しみ、メインの皿には Gevrey-Chambertin LesCazetieres の1979 を用意して頂いた。最近になって色が濃くなってきたとの説明だが私には?デザートにケーキが出てきたがその凄い量に圧倒されてしまった。
 食後予定より少し遅れて Domaine Tollot-Beaut へ。ナタリーと久し振りに会う。樽から88の Savigny Champs-Chevrey , Savigny Lavieres , Beaune Greves ,Aloxe-Corton, Corton Combes, Corton-Bressandes , 更に白の Bourgogne ,Corton-Charlemagne をテイスティングするが全体に薄く柔らかく82と似た感じで恐らく何も買わないだろう。1989物はテイスティングには早すぎるという。
 トロ・ボーを後にしてムルソーの有名な Comtes Lafon へ。ジャック・プリュールのそばのドデカイ貴族屋敷である。先ずは玄関先でいろいろ質問を受ける。こちらの知識を探っているみたいでイヤな感じ。この人物こそブルーノ・ラフォンという30歳位の若者だ。取り敢えず第1関門を突破し中に入るが、階段をほんの数段下るだけでセラーに。樽は決して新樽100%ではない。 Clos de la Barre から次々と飲んでいくが特に Charmes が不味い。砂糖水みたいで手がネバネバとする有様。第一級の上物ジュヌヴリエール、ペリエールと続くがそんなに凄いとは思わない。が最後にMontrachet を飲ませてくれた。1988年物は日本にも売るとのことだ。
 この日は特に寒く女性軍は運良くダウンしてしまい晩飯に行かずに済んだのである。・・?・・男性軍4人は意気揚々と ラ・ロティスリー・デュ・シャンベルタン へと霧の中鼻歌を口ずさんで車を飛ばす。と店の前まで辿り着いたが入口が分からない。奥の方で何やら歌声のような気配があるが人形が置いてあるだけ。この人形達はワイン造りに関わっているものだというのは分かるのだが、恐る恐る先へ進むが通路は地下へ降りていくようだ。更に深く地下に潜るとやっとレストランの入口に。ガラスドアを開けると左手に大きな水槽がありラングーストやオマールが泳いでいるではないか! さらにお客でほぼ満席なのだ! 「イイとこ見つけた!!」とニンマリ。先にメニューを決め私はフォアグラのサラダと鹿を注文。ブルゴーニュに来てシャンパーニュを注文するのも少し気が引けるので、素っ気ないワインリストから Corton-Charlemagne1983 を発注する。ここのリストにはワインの名称とヴィンテージ、そして価格だけの表記で生産者については一切触れていない。しかしご立派にも赤ワインの殆どがシャベル・マジ・シャルムとジュヴシャンの特級銘柄の勢揃いなのだ。
 で、まさかラペ・ペール・エ・フィスのものとは想像もしなかったのである。一口含んだだけでT氏の顔が引きつってしまった。余りに酷いのでシャンパーニュを注文するがこれまた良くない。
 極めつけは1961年の Chambertin 。エチケットの類は何もついていない、ただチョークで名称とヴィンテージだけが手書きされている。こんな事がまかり通って良いのだろうか?Morin の古酒の如く、どれをとっても似た味だったに違いない。腰砕けで甘いだけのブルゴーニュ、香りの特徴も何もない。後で分かったことだがここの赤ワインは全てルイ・トラペの物で白は全てラペの物だった。
 唯一の救いはソムリエールが別嬪であったことぐらいか? 鹿肉はフェザンティーグ?しすぎというかほぼ完璧に腐って異臭を放っているが、「こんなもんだ」と相手にしない。勿論付け合わせだけ食べて残してしまったのは云うまでもない。
 この地下レストランには小蝿が多い。その一匹がコルトン・シャルルマーニュに飛び込んだ。飲まないからいいものの非常に不愉快である。厨房も恐らく不潔ではなかろうか? 
 他のテーブルはというと殆ど英語圏の人たちで騒がしい。日本人も1人混じっている。
 こんな所で日本人が3人も働いていると聞くが何を学ぶつもりなのだろうか?「朱に交われば・・・」と云うが末恐ろしい話である。
張り切って出かけた訳だが、4人は足取り重く階段を上がり、車に乗り込みスゴスゴとホテルへ。戻ってきたのはホテル・ル・セップというボーヌのど真ん中に位置する老舗?だ。部屋にはブルゴーニュの産地の名前が付けられていて私の部屋は Vergelesses 。当然並の部屋だ。スイートにはグラン・クリュの名前が付いている、例えば Musignyとか...。あーっ疲れた!

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1989年11月13日

朝7時、辺り一面に立ちこめた霧、

さすがはパリ郊外。外国らしくてとても良い。と、それもほんの1時間ほどで快晴に。冬とは名ばかりで太陽がとてもまぶしく、高速道路で一路ブルゴーニュへ。途中でトイレ休憩に立ち寄るがトイレに何と2人で入っているホモが...ゲーッ、気持ち悪い。トイレのチップは英国の強制的なもの(入口に10p入れないと入れない)よりフランスの方が良い。一銭も持ち合わせていなかったのだ。おばさんゴメンナサイ!
 ボーヌに付いたのは正午。ところがどういう訳かレストランは殆どお休み。頼りのダーム・タルティーニも休業。 L.Jadot社に電話して「ジャック・レネ」を紹介して貰う。パトリアルシュやシャンソンの会社のすぐ近くで一軒家をレストランに改造した趣で豪華な構えである。
 MENU A 180FFはぺトンクルのクーリ・ド・トマトのアミューズにムール貝のスープまたはエスカルゴのカソレット、メインはブレスの鶏の煮込みでフロマージュはご当地のラミー・デュ・シャンベルタンやエポワセ、そしてシェーブル。 とても新鮮で柔らかいエスカルゴに満足、量もたっぷり。シェーブルはフレッシュ、ドゥミ・セック、ドゥーと熟成段階が選べるのが有り難い。
 ワインは Taitinger の Brut Reserve 350FFからはじめ次に大冒険してPuligny-Montrachet 1959のネゴシアン物シャンソン600FF。「酢になってても構わない」との議決を得て注文。ソムリエ君は勢いよく開けようとしたが案の定コルクが折れ、何とかして無事飲むことができたが、これが非常に濃厚で香りも強烈、実に大正解であった。フロマージュにここを教えてくれたJadot社に敬意を表してBeaune Clos des Ursules 1984 を注文。オフヴィンテージにも拘わらず色も濃く実に旨い。W氏はデザートのメレンゲにご満悦。洋梨のムースも甘さを抑えたとても口当たりの良いデセールであった。 お勧めの店である。
教訓「ボーヌに行くなら月曜はダメよ」 しかしこの店は別。
食後 Chagny まで車を飛ばし待望の☆☆☆ Lameloise へ。温かい出迎えを受け何も書かされずチェックイン、部屋に通される。まことに感じがよろしい。普通はやれパスポートを見せろとかカードをチェックされたりして手間取るものであるが私はリピーターである。すごく広いが980FFと格安、暖房も既に入っており快適だ。欠点といえば冷蔵庫が無いのと鍵が少々かけ辛いという2点か。荷物を片づけて車に乗り込み夕暮れの Montrachet に到着。ラギッシュの畑に何と葡萄がたわわになっているではないか! 一つつまんで食べてみるとさすがは Montrachet 非常に甘く濃い味である。この残された葡萄でワインを作らないのかという疑問を抱きながら次から次へとパクつくのはとても楽しい。ジャック・プリュールの畑にいた兄ちゃんに「DRCのは何処?」と尋ねたら Comte Lafon の隣のごく僅かな部分だとの答え。特級格付けの畑を見学の後 Pierre Morey を訪問。地下の方がかなり暖かい。しばらくして当主が登場テイスティングが始まる。
Bourgogne Chardonnay Meursault
Meursault-Charmes Meursault-Perrieres Batard Montrachet Montrachet
さらには赤の Meursault Monthelie Pommard Epenots と続いた。
そして頼みもしないのに Batard Montrachet 1986 のボトルを開けてくれ各々2杯ずつ飲ませて頂いた。ここでは随行全員にテイスティングの仕方を説明したのだが「もったいない」と全部飲んだ人がいて後の☆☆☆ディナーの席で眠ってしまうのであった。可哀想に....。
 宿泊先に戻り夕食に。このレストランには何度も来たことがあるのだが今日はシェフソムリエの姿がない。メガネの若僧が近づいてきたが感じ悪いヤツだ。案の定82のEchezeaux が無いと云う、リストに載っているのに...
 リストを見直し見つけたのは1959 Beaune M.Gaunoux 今日は昼夜1959である。700FF.バニラのような香りとおよそ見当もつかないポルトのような甘さ何という素晴らしいワインである。280フランのコースは最初にアミューズ、スモークサーモンに帆立のパイ、鶏肝のムースとラングスティーヌのポワレ、エギュイエットの鴨(レアで頼んだが少し火が入り過ぎていたが)そしてフロマージュの構成。付け合わせに至るまで全ての素材が良く、ソースの類も素晴らしいの一言。料理の合間にエクルヴィスが出てきたがこれもまた絶品で天然の車海老のようで身が甘く美味しい。とてもザリガニとは思えない。特筆すべきはフロマージュの勧め方。チーズの盛られた皿には生の葡萄と胡桃パンそして丸パンがレイアウトされているのだが、この丸パンが曲者で中には例の香辛料が入っている。エポワセには必ずこのパンというかこの香辛料が必要である。
 メインのデセールの前にクレム・ブリュレが出てきたがやはりクリームの質が違う、旨い。でメインはというと厚さ10センチ余りの大きなミルフィーユで中には赤い実のフルーツと生クリームアイスクリームがたっぷり。この巨大なデセールが何と50フランなのだ。

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1989年11月12日

朝食はルームサービスで取ることに、

コンチネンタルだがまず紅茶が旨い。次にクロワッサンだが焼きたての香ばしい香り、使うバターが違うのだろうが実に旨い。それと特筆すべきはオレンヂジュースのとびっきりの旨さ。フレッシュそのものである。
 食後パークレーンからオックスフォード通りと歩くがどの店も日曜なのでお休みである。次に地下鉄でバッキンガム宮殿へ。やたら日本人が多いが急に通行規制が行なわれ中からジャガーが数台出てきた。ダイアナ妃でも乗っていたのかな? 
 朝が実に素晴らしかったので昼食もホテルで取ることに。あのオレンヂジュースをラージサイズで頼みスモークサーモンサンドとかクロークムーシュ等をオーダーしたが凄い量に驚く。後で気付いたのだがここ(コーヒーショップ)の名物はランチ・バイキングのようでいつの間にかお客で一杯。次回の楽しみに置いておく。
 タクシーで Victoria 駅まで行き(3ポンド)ガトウィック・エクスプレスに乗る(5.5ポンド)およそ30分で空港へ、実に早い。 空港のショッピングコーナーでふと見つけたのが「立ち飲みジュース屋」注文と同時に数個のオレンヂがマシーンに運ばれ半分にカットされ絞られていく、旨い。
 航空会社は日本では聞き覚えのない Dan-Air 。ところがこの会社サービス抜群である。機材は737-200だが着席後すぐシャンパンが出てくる(Charles Heidsieck)で何杯もおかわりを勧める。スモークビーフと魚の簡単な食事だが赤ワインも出てくるしおしぼりのサービスも気持ちがよい。たった40分のフライトだがお勧めのダンエアーである。
 CDG-1へ着くが英国からの入国なのでEC圏のイミグレを通りすぐに外へ出られた。ステファン・ルオー氏が迎えに来てくれたので新婚のW夫妻と付き人の酒屋T氏をCDG-2へ迎えに行く。予定よりもかなり遅れて19:15頃3人と合流。宿泊先のサンジェルマン・アンレイへ向かう。メゾン・ラフィットの方へ行き少し行って左へ入ると La Forestiere 。入口を入って左手にホテル、右手にレストランというなかなかきれいな建物。一番奥の窓際に5席分のテーブルをキープしてくれた。白服のソムリエの態度がデカイ。リストからペリエジュエのプラゾンドフランス(380FF)
その後ルフレーヴのクラヴァイオン1983を頼む。状態はとても良い。フォアグラのテリーヌにBicheのローストをオーダー。テリーヌにはソーテルヌ(B&G)がグラスで付いてきた。メインは血を使ったソースで余り一般向きではなかった。紅茶がぬるいとか或いはグラスを倒されたりとか(詫びの一言もない)不満があったのでノーチップ。明日のために軽い目に済ませる。ミシュランにはサービスの善し悪しを示していないので困る。

posted by: Georges : 1989年11月12日| コメント (0)| トラックバック

1989年11月11日

題して新婚旅行は5人組

 VS-901のアッパークラスは大変快適である。客室乗務員も別嬪さんが多い。ただウェルカム・シャンパーニュ(ルイ・ロデレール)がぬるいのが残念。食前酒にBaumet Blanc de Blancsが供されたがやはり冷え方がイマイチ。ワインも大した物が出ないが唯一 Hautes Cotes de Beaune 1985 Pierre Ponnelle だけがイケル。一皿ずつ出されるオードブル、メイン、チーズはそれぞれ盛りつけはきれいのだが味はというと△か?
 座席は9ACをリクエストしたが静かで広くバーの隣なので飲み物に不自由しない。搭乗のおまけは4種類、男女それぞれのアメニティ・セット、クロスのボールペンそれに電池式シェーバー。サービス全体としては飲み物の勧め方が下手である。こちらから注文しないとダメ。しかしほとんど疲れることなくロンドン・ガトウィック空港に到着、早い!12:30出発の15:45到着。けれども辺りはもう暗い。出口は1ヶ所なので解りやすい。係員がお出迎えショーファーカーに案内される。工事中の道路を通ったため2時間ほどかかったが5ポンドのチップだけでホテルに到着。
 ロンドン・インターコンチネンタル。昨日から満室で未だ掃除済んでいないということでバーに案内される。シャンパンとカンパリソーダで乾杯、勿論無料である。 部屋はまあまあ眺めも悪くない(前に公園がある)早速散歩に出る。リッツからピカデリー・サーカスへと歩き、界隈はとてもにぎやか。帰りは地下鉄に挑戦。まずは切符を買うわけだがお釣りの出る出ないの2種類の販売機に要注意。
1.大人一枚のボタン 
2.目的地のボタン 
3.コインを入れると切符とお釣りが出てくる。
切符は日本と同じで目的地まで携行しなければならない。
 ホテルに戻り「ル・スフレ」で夕食。アミューズにとても美味しいスモークサーモンのピュレのカナッペが。アペリティフにティオペぺ後はローランペリエの Brut LPで通す。サン・ジャックとラングスティーヌ乃サラダに鴨のグリエなどを食べる、98.4ポンド。
 ロンドンで感じたこと ホテルのバーにはタキシードにロングドレスという人々ばかり。パーティーでもあるのかと思ったらダイニングでも同等の服装で食事なさっている。サービスする人は皆燕尾服着用である。「ル・ガブロッシュ」へ行くには正装が必要と物の本で読んだことがあるがなるほど頷ける。

posted by: Georges : 1989年11月11日| コメント (0)| トラックバック

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