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2006年07月07日

Pernand-Vergelesses 1'er Cru 1999 Domaine Denis Pere et Fils

vinsjuillet-005.jpgもう間もなくリリースされるブルゴーニュ・ルージュはペルナン・ヴェルジュレスの第1級で畑の名はありません。コート・ドールの中で日本人が買うのはジュヴシャンとヴォーヌ・ロマネ、白ならムルソーか何とかモンラッシェと相場が決まっております。フィサンとかショレ・レ・ボーヌ、モンテリーやサン・ロマン、そしてサヴィニーやこのペルナンなどもあまり買われることはありません。有名な生産地と評論家の褒める生産者に限り買われていくのは仕方ないことかも知れません。ブルゴーニュに行った人はご存知でしょうけれどもコート・ドールは観光地によく見られる産地直売の生産者がおります。派手な看板を掲げ、怪しげな地下のセラーに招き入れ、思い切りシャプタリしたワインを外国人に(主にアメリカ人)売りつける輩であります。一般の人(ワインに関心のない人)はお土産として買う訳で試飲したワインさえそこそこの味なら買ってしまうのでしょう。しかし中身はそれとは別物が入っていることが結構あります。
実際私が1980年代に訪れたコルトンの有名生産者などテイスティングの時はたいそう優れたワインを出してきたのですが、輸出されたのは全く違うワインでした。苦情を申し入れると「ブルゴーニュは極めてデリケートなので日本へ送ると味が変わるのは仕方ない」と宣うのであります。しかしこの生産者、そんなことがいつまでも続けられるはずもなく最近は名前を聞かなくなりました。
さてこのワインですが白屋の造る赤としては評価できる仕上がりでしょう。コルクは太く丈夫なもので色は輝きある明るいレッド、香りはまだ熟成香には至っておりませんがピノ・ノワールの果実香は極めて健康的です。味わいはアペラシオンの関係かも知れませんが軽い目です。タンニンは熟成により丸くなり酸もこなれた状態ですが若干甘みに欠けるようでピークはあと5年後と予想致します。妖艶さをブルゴーニュに求める方には不向きかも知れません。

posted by:Georges :

コメント

この蔵は私も最初「白屋」と思ってました。若いヴィンテージではなかなか評価しにくかったのですが、5年過ぎたあたりからの赤は、とても丸みがでてきて、果実味も非常に柔らかいと思います。色気はありませんが、健康的な赤ワインとして、私も試飲してすぐに気に入ったワインでした。ACが有名でないので日本市場では難しいかもしれない、と思っていましたが、これなら大丈夫かしら・・・?と思います。

投稿者 Midoc : 2006年07月14日 19:30

Midocさま

毎度ご訪問有り難うございます、爆笑Mさんや高田馬場さんにも思い切って投稿するようにご指導下さいね。ペルナンとサヴィニーは私の好きなワインの一つなのです。シャン・シュヴレイやイル・ド・ヴェルジュレスなんて陽の目を浴びないクリマですが赤白とも優れたワインを産出します。このドメーヌはやはり白屋さんだと思いますよ。CCHなど普通の人はこのポテンシャルに気が付かないはずですが私は初めてテイスティングしたときすぐ購入を決めました。2年後3年後は恐ろしい程体躯が増しましたので明らかに正解でした。
でも赤ワインはもう少し艶めかしさがあっても許せるのではないでしょうか? とりわけワインを飲む人は男女関係にウルサいですから・・・(笑)

投稿者 Georges : 2006年07月14日 19:31

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