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2006年07月29日

Chateau Beau Soleil 1996 AC Pomerol

vinsjuillet-026.jpg壊れたセラーに入っていた一連のワインです。実はこのワインには大変苦い想い出があります。あれはもう9年程前でしたでしょうか、ヴィネスポが会場をアジアに移し香港で開催されたときのことジャン・ミッシェル・アルコート率いる(日本人造り酒屋の若大将も中におりました)グループのブースで試飲させられたのがこの一つ前のミレジム1995年のボー・ソレイユでした。この樽サンプルと称する液体は実に果実味濃厚でもちろん色濃く香りも果実を凝縮した感があり提示された価格も比較的リーズナブルなので同行のインポーターの社長にお勧めしました。

しかし数ヶ月後に到着したものはサンプルとは大違い、全くの別物でありましたが売った本人グループは知らん顔。昔コルトンあたりで蜷局を巻いているネゴシアンにやられたときと同じでした。以前にも申し上げましたが、日本人を馬鹿にしてはいけません。数年後このジャン・ミッシェル・アルコートはアルカッションの海岸で死亡したとのこと。さらに後任の社長の座に着いた息子も社長就任演説中に心臓発作で亡くなったと聞きます。日本人を平気で騙すワイン業界の怪しげな人物はまだまだ他に実在しているので注意が必要です。例えばネットで大流行のブルゴーニュ生産者は自らの醸造施設を持っていませんし、その畑の手入れについては平気で農薬を使っています。名前だけが有名になり(それも異国日本だけに顕著)注文が殺到するので泥縄でワインを造っています。不人気なドメーヌを数々巻き込み自らのワインと称して瓶詰めしていますが、こんなことをいつまで続けられると思っているのでしょうか?

posted by:Georges :

コメント

いつもコメントをいただきありがとうございます。
ワインを開栓して、ネットショップなどのコメントとずいぶん違う、と感じることがしばしばありますが、いろいろ裏があるのですね。
先日、ポリニ・ジャパンで勤めていた、という方のお話を聞きましたが、試飲したキュベと届いたものとを厳しく検証しているとお聞きしました。
いいかげんなワイン生産者は、やはり淘汰されて生き残れない、とわたしは信じておりますが、そのためには消費者はが正しくワインの姿を伝える必要があるのでは、と思います。

投稿者 griotte : 2006年08月02日 17:16

griotte先生、ようこそ!

拙いブログにお越し頂きまことに有り難うございます。
さてボニリ・ジャパンの社長とは随分長いお付き合いがあります。千里丘の旧店舗(大阪から京都方面に向かって右側にありました)の頃からですので20年以上になります。彼から買ったワインで一番印象に残っているのはシャトー・ファルファの1990年と同じくそのシュヴァリエールの1990年。この頃はコート・ド・ブールなど誰一人評価しませんでしたが実に旨いワインでした。箕面のお店には人知れず良いワインが沢山眠っていますよ。

投稿者 Georges : 2006年08月02日 17:17

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