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2006年05月22日

Bourgogne Hautes C?tes de Nuits Blanc 2004 Domaine Gros Fr?res et Soeur

評価本では2003年のボルドーまたブルゴーニュに高い得点が付いているようですが私は殆ど買うことはありません。物を売ろうと思えば例え悪い年であっても「今年の葡萄の出来は21世紀始まって以来最高の」とかの形容詞を平気でお付けになります。毎年ボージョレ・プリムールがテレビでどう報道されるか思い出して頂ければご理解頂けると思いますが如何でしょうか? さて何故買わないかと申しますとブルゴーニュワイン生産者の多くが補酸しているからです。補糖も好きではありませんがより好ましくないのはこの行為であります。ワインというモノ甘酸のバランスが取れてこそ美味しく感じる訳で本来辛口のワインが甘くては売り物になりませんし、INAOの検査にも合格しません。生産者は分かっていても正直に現状を暴露する者は誰一人おりません。毎年日照が少ない地域にとっては最良の年となったかも知れませんが、中心部コート・ドールで凄いワインが生まれたとは思いません。

vindujour-054.jpgブルゴーニュだけではありません。ロワールも大変バランスが悪いと思いますしボルドーにも期待は持てません。旱の年と云われたヴィンテージに傑出したワインが少ないのは歴史を調べればお分かり頂けると思います。
2003年のワインに見切りを付けた連中は2004年は飛ばして2005年を煽ろうとする動きがあります。これは最近のウェブニュースをご覧になるとお分かり頂けるはずです。評論家という方々は有名になってくるとやたらスポンサーがすり寄ってきます。どんな評論家もお金には滅法弱いもので、悪く書くことは余りなくなります。
さてこのワイン、ベルナール・グロの造る白ワインですが毎年毎年だんだんと上手になってきました。リリース当初は樽だけが強調されたバランス悪いモノでしたが最近は上品に仕上がるようになりました。
ところでヴィンテージのお話し1988年。この年はボルドーでは久し振りにプティ・ヴェルドが豊作だった年ということ、イタリア各地もよい葡萄が採れたとのことでビッグヴィンテージと騒がれましたが、ブルゴーニュに於いては最悪の年と云うことを申し上げてきました。ピノ・ノワールはまるでデラウエアのような色にしかならず、完熟とはほど遠い出来だったのに田崎氏などはこの年を絶賛、評論家諸氏も悪い話は見かけませんでした。
丁度収穫期にブルゴーニュに滞在しておりましたがストーブを点けないと寒くて仕方ありませんでした。翌年翌々年と何度かこの地を訪れましたがテイスティングしたらやっぱり最悪の状態。この頃醸造に関して機械的処理を全くしていなかったのがドメーヌ・トロ・ボー。ドメーヌのナタリーとは既に親しくなっていたのでいろいろテイスティングしましたが明らかに薄くて89年とは比べものになりません。むしろ1987年の方が良かったと記憶しております。
ですから私はブルゴーニュの1988年というヴィンテージのワイン、一切買いませんでした。各地を訪れあるいは長期にわたり滞在している日本人達にお願いしたいのは事実をありのまま伝えて頂きたいと云うことです。ドメーヌやネゴシアンののスポークスマンに成り下がってはいけません。

posted by:Georges :

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