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2006年08月12日

Alsace Kritt Pinot Blanc 1991 Domaine Marc Kreydenweiss

vins8-11.jpg壊れたワインセラーに入っていたワインの中からこんなのも残ってました。実はこの年のこのピノ・ブランはロットにより瓶内二次発酵が起きてしまった失敗作であります。で、何故セラーに残っていたかは覚えておりませんが取り敢えず抜栓してみました。驚いたことにキャップシールは回ります。コルクは際まで染み出そうとしていたのですが漏れはありませんでした。グラスに注ぐと色は黄金色で香りは熟した桃の香り、かなり甘さを感じる香りであります。口に含むとフルーツの味わいではない枯れてしまった酸と同時に異様な甘さが口に残ってしまいます。グラスを回すとレッグが出るのですがそれもほんの一瞬、すぐ消えて無くなります。こんなワインを熟成の証しだと表現する人もおられますが私はそうは思いません。残念ながらご臨終寸前であります。救いと言えば色が僅かに緑色を帯びていること、それと古いアルザスに顕著に表れるマテ゜ィラ化はしていなかったこと位でしょうか。

この1991年ヴィンテージの頃からこの蔵は甘いワインになってきました。と同時に日本の市場に目立ち始めましたが私は逆に買わなくなってしまいました。何度も申し上げますがアルザスワインとは昔はドライで香りの良い辛口だったのです。いつの間にか残糖分の多い変なワインばかりが輸入されるようになっています。
ワインだけ飲んで評価する人が多いからなのでしょうか、私はワインとは食事と共に楽しむものであり甘さの残るくどいワインは全く評価できません。アフターディナーあるいはデセールに合わせるなら甘いワインも許せますがアルザスの普通のワインは辛口であるべきと考えます。甘いのは元々カテゴリーとして存在しているのですから。
土佐ジローとネーミングされた地鶏を網焼きしてボネ白2004年と合わせて凌ぎました。
アルザスの別のカテゴリーとは即ち遅摘みの葡萄で造られる甘口のことでありヴァンダンジュ・タルディヴとセレクション・グラン・ノーブルの二つであります。ですからこの二つの甘いワインに関しては勿論承知しております。ただ一般のヴァン・ダルザスについて辛口の物が少なくなっていることに憂いを覚える訳なのです。現地で飲むマルセル・ダイスは旨かったのですが数年前日本に入ってきた物は全て変質していました。JAL客室乗務員の方にお土産で頂いた Domaine Barmes-Buecher のリースリングは極めてドライで薫り高い物でしたが10年来お目にかかっておりません。美味しい辛口は何処へ?

posted by:Georges :

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