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2006年02月27日

Piesporter Michelsberg Riesling Auslese 2003 Gebr?der Steffen

winediary-013.jpg一昔前というかかなり昔の話になりますが、1970年代の日本での主役はフランスワインではありませんでした。そう、ドイツワイン全盛時代であります。その頃ワインを飲むのは「師、士」の付く職業の人が殆ど即ち医師、弁護士、公認会計士・・・。所謂高額所得者ですがその頃は従価税が適用され原価100円程の安物ワインが驚くべき価格でまかり通っておりました。
ワイン=高級品という感覚で飲んでいたのがこの頃の飲み方。その影響が今も残っております。「高いお金を支払ったから旨い」と思っている人が随分多いということです。しかし当時日本に輸入されていたドイツワインはそんなに高いものはありませんでした。税制もむちゃくちゃなら輸入業者もボロ儲けしていた時代で、味を分かって飲んでいた人は殆どいなかったと云うことです。
従量税になってもしばらくはワインの価格に反映されませんでした。輸入業者からすれば「急には安く売れない・・・」訳でその頃から輸入業者の新旧交代が始まったのです。

さてこのワイン、モーゼル・ザール・ルーヴァーを代表する庶民派ワインの一つですが残念ながらリースリングの香りとは違う葡萄品種を感じてしまいます。色は青みがかった黄色、味は甘さが強いですが結構酸がありバランスは悪くありません。しかし食事中に飲むには私には甘すぎます。
アサヒ、サッポロ、麒麟あるいはサントリーのどれが旨くてどれが不味いかという話題は「人の好みは千差万別」の一言で帰結する訳で人により好き嫌いがあって当然だと思います。
ワインについても同じ事が云えます。味香りの優劣は他人が決めるものではありません。殆どの人は自分の舌に自信がないため他人の言葉を頼る訳です。パーカーJr.の云うことを信じるのは勝手ですがその影響で馬鹿高くなってから買うというのは「無駄遣い」という言葉が当て嵌まると思います。80年代に私にそっと耳打ちされたヴリナ氏の一言「安くて美味しいヴォーヌ・ロマネあります」私は今でもハッキリ覚えております。

posted by:Georges :

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