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2006年06月07日

Vin d'Alsace Riesling Cuv?e Drei Exa 2004 Domaine Paul Ginglinger

アルザスの衰退という表現をしたことがありましたが、期待の新星が現れたようです。ポール・ジャングランジェという生産者、ラベルをよく見ると Les Chateaux des Comtes d'Eguisheim の表示があります。輸入元の資料によると
「エギスハイム」の地にワイナリーを構える「ポール・ジャングランジェ」は、『アイシュベルグ』と『プフェシベルグ』のグラン・クリュを所有 し、15世紀からのワイン造りの歴史を持つ、由緒ある造り手。

dailywine-005.jpg現当主のミッシェルは13代目にあたります。ランス大学醸造科在籍時は、シャンパーニュ・メゾン「ランソン」社でスパークリング・ワインの技術を習得、商業科のマスターを取得するためのディジョン大学在籍時には、「アルマン・ルソー」にて、ピノ・ノワールの醸造を習得しました。探究心旺盛な彼はその後、南アフリカ、チリへも赴き、計3つのワイナリーで醸造責任者まで登りつめました。そして2000年、アルザスへ戻りポール・ジャングランジェを引き継ぎ現在に至ります。
日本における知名度はまだそれほどではありませんが、地元フランスでは上記2つの グラン・クリュの最新ヴィンテージが『レヴュー・デュ・ヴァン・ド・フランス』誌他で居並ぶビッグ・ネームと肩を並べ最高評価を獲得 するなど、近年グングンと頭角を現してきています。
また、“体質的に” 化学薬品などを受けつけないというミッシェルが手がけるワインには、亜硫酸の使用もミニマムに抑えられており、その造りは「自然派」と呼んでもいい ほど。しかし、彼は決して「自然派」という言葉を使いません。「本当にピュアでナチュラルなら、飲んだらわかるだろ?それでいいんだよ、僕は。」 そう彼は言います。
とのことであります。私の資料からこの生産者のグラン・クリュにはゲヴュルツトラミネールが50%、リースリングが30%、ミュスカ5%、トカイ・ピノグリが15%の割合で植えられ、リースリングよりゲヴュルツトラミネールの方が得意であろうと思っていたので敢えて近付かなかったのです。ワインは食事と共に楽しむものでありあまり強すぎる香りはどうしても食事の邪魔になりそうな気がするのでこの品種はどちらかというと避けて参りました。
で、このリースリングですが葡萄品種独特の甘い香りより柑橘系の香り、特にグレープフルーツを思わせるような香りであります。色はかなり青みがかっていて私好みのもの。味は「極めてドライ」とまでは申し上げられないもののトリンバックの全盛期を思い出させてくれます。
アルザスに限ってかも知れませんが冷やせば冷やす程香りが際立ちます。これはトリンバックのクロ・サン・チューンにも同じことが云えるので間違いないと思います。今まではアルザスというとコルマールから北のワイナリーばかり飲んできましたがこの生産者は南側です。
バルムス・ビューシェールだけに期待してたのですが思わぬところで大発見と云うことになりそうです。

posted by:Georges :

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