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2006年05月17日

Le Haut-M?doc de Giscours 1996 AC Haut-M?doc

漫画で絶賛されているとか云われているワインのヴィンテージ違いですがジスクールのHPをご覧頂くとこのシャトー、実に多くの関連商品を造っています。まずは本体のジスクール、そのセカンド的存在のラ・シレーヌ・ド・ジスクールとここまではマルゴー・アペラシオン。でオー・メドックでは Ch.Duthil と Ch.La Heurigue さらに Ch.Rose La Biche そしてこのル・オー・メドック・ド・ジスクールと4つものワインを生産しています。で、よくこのHPをご覧頂けると分かるのですが樽熟成しているとか醸造をジスクールで行っているとかの記述があるものと無いものがあります。

vindujour-037.jpgこのワインは瓶詰めはジスクールで行っているとボトルのラベルに記載がありますが醸造に関するものあるいは樽熟成については何ら記載がありません。そもそも本体のシャトーの葡萄畑が80ヘクタール余りであり、このル・オーメドック・ド・ジスクールが40ヘクタールもあるというのですからシャトーの名前を最大限利用していると云われても仕方ないでしょうね。ちなみに他の関連ワインはラ・シレーヌを除いて今まで聞いたことも見たこともありません。40ヘクタールという広大な畑があれば年間230,000本程生産できる訳ですからビッグビジネスであります。このワインですがボトルを注意してみるとネゴシアンの Twins から出たものであることが分かります。このネゴシアンは元ブローカーでいつの間にか急成長した会社であります。ボルドー・ビジネスは殆どユダヤ人の支配下にありますが恐らくここの経営者も同じ出身であろうと思われます。ネット上に見掛けるエチケットとこのワインのエチケットはかなり相違点がありますがこれはよくあることなので気にしませんが・・・

vindujour-038.jpgさてこのワイン開けてみてビックリしたのがコルクの新しさであります。液面に触れる部分だけ色濃く着色が認められるものの側面は実にしっかりしていてキャップシール側の1996の焼き印のところは全く黴が付いておりません。これが私には大変不思議に思うのです。さらにそのブションに付いた色が紫色なのにワイン本体はエッジがオレンジのガーネットなのであります。これは先日のグリュオー・ラローズのときと大変似ております。
で、このワインですが大量の澱が発生しております。輸入元は澱の発生していることを裏ラベルに記すべきだと思います。幸いなことに粒子の粗い澱ですのでワインが濁ってしまうのは底の方だけで済みましたが、これはデカンタすべきワインであります。
色は先程述べましたが香りは葡萄のアロマが生き生きとしており熟成香のような香りはあまり感じません。それに混じって感じるのは木材の香り、即ち恐らくこのワインオークのチップを使用しているのではないでしょうか? 味は最初濃く感じますがアフター・テイストはスッと消えてしまいます。最初の一口目は好印象なのですがボトルの半分程で飽きてきます。また地鶏の肝を甘辛く煮たものと合わせたら不思議な程よく合います。醤油、日本酒、味醂とで煮たものとよく合う赤ワインは余り経験がないので、居酒屋向きのワインとしてお薦めできるのではないでしょうか。

posted by:Georges :

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