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2006年09月06日

Decano Rosso DOC Colli Oriental del Friuli 2001 Teresa Raiz

vins9-06.jpgワイン生産者には赤屋と白屋があると云うことは以前から申し上げております。赤屋が白ワインを造ると結構良い物が出来るのですがその逆はあまり期待できないとも申し上げております。結論から申し上げますとこのワインはその典型と云えるでしょう。輸入元の解説によりますと「もともとヨーロッパ中で高い評価を得ているアクアヴィーテという高級グラッパの専門メーカーですが、社長のトゾリーニ氏が大のワイン好きということで、自分の理想とするワインを完成させようと、近年ワイン造りをスタートさせました。特に白ワインで有名なフリウーリ州ですが、彼はフリウーリでも素晴らしい赤ワインをつくることが出来るという事をイタリア全土に知らしめるため、このワイン『デカノ・ロッソ』をつくりあげました。その際にアドバイスをしてくれたのが、彼の友人であり、当時アンティノーリ社で醸造を担当し、後にサッシカイアの醸造に携わったジャコモ・タキス氏でした」とのことであります。葡萄品種はカベルネ・ソーヴィニョン40%、カベルネ・フラン40%、メルロー20%とのことですが、グラスに注ぐと透明感が無く液面に渦巻くように白い泡が発生します。しばらくすると落ち着き、色は濃いルビーレッドですが香りはフランス品種からのものとは異質のものです。強いアルコールと残留亜硫酸、濃縮感に強い酸味、私には残念ながら縁遠い味であります。

こういったワインは寝かせるべきなのでしょうか、強い酸味と渋味が旨味に変化するとはとても思えませんが取り敢えずバキュヴァンしてセラーの中に立てておきます。アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリは大好きなピアニストの一人ですが「ワルシャワ・リサイタル1955年」は知りませんでした。最近発売されるCDは昔のものと比べ随分音質が良いので仮に同じCDであっても新しく焼き直された方が聞きやすいと思います。私は生演奏が最も好きですがスタジオ録音よりリサイタル実況録音が次に好みであります。継ぎ足したり触ったりしている録音は嫌いです。altara archive ALT 1005 という海外版ですがスカルラッティの4つのソナタ、何度も録音しているベートーヴェンの3番、シューマン・ウィーンの謝肉祭の道化、そしてショパンとドビュッシーの作品から1曲ずつ、最後はモンポウで締めていますが大変録音が良く思わず興奮してしまいました。ミケランジェリの録音では1940年から1960年代に驚くべき演奏が沢山あります。

posted by:Georges :

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