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2006年07月12日

Roussette de Savoie Frangy 2005 Domaine Lupin

vinsjuillet-011.jpg今日は気分一新、フランスですがスイスの近くサヴォワのワインです。原産地統制名称は「ルーセット・ド・サヴォワ」、輸入元の資料によりますと「ブドウ品種はアルテス(ルーセット)100%、平均樹齢は25年、土壌は粘土石灰質、石灰質岩盤、栽培面積は5ha、収量は55hl/ha、醗酵はエナメル加工タンク、ステンレス・タンク」とのことであります。キャップシールは残念なから安物、期待しませんでしたがコルクは合成というか今流行りの nomacorc という樹脂製。しかしこの栓を抜けば柑橘系の香りが仄かに香ります。グラスに注ぐと液面一杯に広がる渦巻き状の細かい泡、恐らく残留亜硫酸でありましょう。こんな場合はしばらく放置すると良いのですが今日のメニューは1キログラムを超えるデカいあまて鰈。身は大変しっかりとしており薄造りにして山葵塩、山葵醤油で頂くため時間がありません。

さてこのワイン色は薄いですが青っぽい黄緑、香りは柑橘系の中に明らかに感じる洋梨、味は「酸っぱい!」が最初の印象ですが大変濃厚な果実味であり熟成を待てば大物に変貌するでしょう。今すぐ飲むのに亜硫酸が気になるのでしたらデカンタすれば良いと思います。こんなときのデカンタの仕方は広口の安物デカンタ(レストランでカラフェによく使われているもの)を立て、勢いよく泡立つように底に直接当てるようにします。空気に触れさせるやり方ではなくあくまで亜硫酸を飛ばすときはこの手法をお薦めします。
夏場の白身はあこうと私は決めておりましたが、あまて鰈それも1キロを超えるものはさすがに旨いです。えんぺら(縁側)はプリプリで味は濃厚、身は薄造りにしてあっという間になくなってしまいました。
鱸に「誰々さんが獲った」とか形容詞の付く物がネットで取り沙汰されていますが、天然の鱸に誰が獲ろうが旨いヤツも不味いヤツもいろいろあるのが当たり前の話であります。天然物が特定の人が獲っただけで味が変わるなど信じる人は勝手ですが私は信じません。天然の魚は食う餌によって味が変わる訳で出所と呼ばれる釣った場所が重要だと考えます。「活け越し」とか「神経を云々する」とかいろんな手法はあるでしょうが、要は信頼できる魚屋であれば拘りは必要ないと思います。魚までブランド志向などとんでもないお話しであります。

posted by:Georges :

コメント

早速お試しいただきありがとうございます。
彼も今の段階で飲むのなら、好みの問題だけどもデカンタしたほうがいい、と言ってました。もうしばらく落ち着かせてから飲んであげてください。我が家でも今のんでいるのは2004年で、2005年はまだおあずけでした・・・!

投稿者 Midoc : 2006年07月14日 19:37

Midocさま

毎度ご訪問有り難うございます。
このワインなかなかイケますよ、果実味が濃いですし酸も強いですが綺麗な酸で重くはありません。残留亜硫酸は長年寝かせるためには必要でしょう。最低3年はセラーに置きたいと思います。でも今すぐ飲むなら常温でデカンタしてもう一度瓶に戻してから急冷させます。5℃までガンガンに冷やしてグラスに注ぐと丁度うまい具合に仕上がります。

投稿者 Georges : 2006年07月14日 19:37

実は先日、家族で彼のとこにおしかけた際に振舞われたのが、98のルーセット(彼のファースト・ヴィンテージ)でした。うまく化けてくれると思います。Georges さまのコメント読んで、ちょっと安心しました・・・!(ホッ)

投稿者 Midoc : 2006年07月14日 19:38

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