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2006年06月04日

Nuits-Saint-Georges 1'er Cru 2000 Domaine Prieur? Roch

ブリューレ・ロックというドメーヌのワインですがこの生産者を大きく取り上げているのは日本だけではないでしょうか? 例えば Le Guide Hachette des Vins や Classement des Meilleurs Vins de France などの所謂ワインの評価本にはかつて登場したことはないはずです。実際フランスにおいてはマスコミの評判はすこぶる悪く取り上げることすらお断りであると聞いております。

dailywine-0001.jpgどうしてこの生産者を日本が大きく取り上げるかというとやはりロマネ・コンティ崇拝主義のおかげではないでしょうか? マダム・ビーズ・ルロワのことをブルゴーニュの偉大な生産者と崇め祀るのも日本人に多く見られます。私は元DRCの共同経営者であったこのご婦人が如何にして経営からおろされたかと云うことをもっと知って頂きたいと思います。80年代よりも70年代からお話ししますと1977年のロマネ・コンティはいくらだったか殆どの人は知らないはずです。正規輸入元は高島屋でデパートでの販売定価は ¥70,000 であったのです。このころ正規輸入の一連のワイン結構数を飲みましたが傑出していたのはロマネ・コンティだけでエシェゾーやグラン・ゼシェゾー等は実にバランス悪く決して美味しいワインとは思いませんでした。
話は逸れましたがビーズ・ルロワ女史が外されたのは彼女が所謂グレイ・マーケットにドメーヌのワインを大量に売っていたからである筈です。1983年のロマネ・コンティのリリース価格はシカゴ・ワインカンパニーでたったの200ドルにまで下がってしまいました。恐らくこの1986年あたりがもっとも多くのフェイク・ワインが世の中に出回りだしたに違いありません。もともと昔から贋作の多いDRCのワイン。何故みんなが欲しがるのか私には不思議であります。
さてこのプリューレ・ロックのニュイ・サン・ジョルジュのプルミエはクロ・デ・コルヴェの樹齢の若い葡萄だけで造られたものと云うことです。他に畑は所有していないから当然と言えば当然でしょう。ワインは濁っており独特の艶めかしい香りがDRCを彷彿させますが同時にやや落ちた酸が少し気になります。もう峠を過ぎているように私は感じてしまいます。
先日のハネシタ、刺身よりしゃぶしゃぶにしたら甘いと指摘されクソ熱いにも拘わらず鍋を出してきました。豆腐と湯葉、はくさい菜と椎茸、ガラスープで鍋にしてポン酢でハネシタのシャブ。肉の甘さとワインの艶めかしさが思った以上によく合います。

posted by:Georges :

コメント

Georgesさん、こんばんわ。今までブログになる前からROMばかりでしたが、今回思い切ってカキコします。毎回特にワインの話では苦笑しながら楽しませていただいています。なかなか貧乏サラリーマンにはブルゴーニュどころかピノノワールで値打ちのあるワインを見つけるのは難しくなりました。よかったらこのワインを取り扱っているところを教えてもらえないでしょうか?お願いします。

投稿者 ますとら : 2006年06月06日 23:37

ますとら様

ご遠慮なくご訪問下さい、何でもお答え申し上げます。プリューレ・ロックの正規輸入代理店はどこか存じませんが小生の購入したボトルは裏ラベルにモトックスが輸入したコード番号658905と明記されています。モトックスのワインを扱っているところなら購入できると思いますがこれは並行輸入物の筈、正規代理店経由のモノの方が安いはずでしょうね。ちなみにモトックスには在庫があるとのことです。

投稿者 Georges : 2006年06月07日 07:31

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