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1989年11月18日

早朝よりタクシーでオルリー空港へ。

と空港の中の様子がおかしい。チェックインカウンターへ行くことが出来ない。人々は黙って皆待っている。ふと笛の音が鳴ったと思ったら「バーン」というピストルのような音が響いた。一瞬の緊張の後何事もなかったように平常に戻るのがフランス的である。後で分かったのだが不審な荷物があったらしい。
 マドリッドに到着し空港前でたむろしているタクシーに乗ってしまった。忘れていた、不良タクシーである。スペインという国では空港にいるタクシーに要注意である。パリも同じだが...ホテルはとても静かなヴェラスケス通りの角にある「ウエリントン」でかなり高級...と思ったがツアーの団体客も取っていた。しかし設備、室内の広さ清潔さなど全て上質でかなりのお気に入りである。セラーノ通りのロエヴェでT氏は奥さんのために皮のスーツを買った。W夫妻も大きなボストンバッグを...皆さんお金持ちである。
 マドリッドは2度目の訪問で情報不足が祟り昼飯はただ近いだけという理由で「カルーソ」を選んでしまった。席に着くとすぐパテとトーストが出てきてランチメニューのミックスフライ(蟹コロッケ、烏賊のリング揚げ、豚のカツレツなど)のあと更にブロシェットのステーキが登場。油ものの連続に殆どの人はギブアップ。カラフの赤ワインはまあまあ。でもとても安い。
 食後プラド美術館まで歩く。ここは見応えのある美術館で特にグレコやヴェラスケス、ゴヤなど大作が山ほど展示してある。入場券の半券を捨ててはならない。別館のピカソのゲルニカを見に行けなくなってしまうから。日本人ツアーのガイドに「マハ」の居所を尋ねると親切にもそこまで案内してくれた。フランスと違いスペインの人は親切なように思う。 ゲルニカを見るには空港と同じような身体検査がありとても警戒厳重である。中には防弾ガラスで包囲されたどでかいゲルニカ一枚だけが展示されている。スペイン人ガイドのおばさんが上手な日本語で絵の説明をしていたので聞かせていただく。馬の口の中にあるのは何と爆弾との説明もあった。
 西洋料理の連続なのでガイドブックから寿司屋に行くことに。電話すると日本語の対応に大きな期待が... 地下鉄でもタクシーでも大差はないとの説明にタクシーを選択。大渋滞に巻き込まれクラクションの連続、ようやく辿り着いたのはいつか来た店の隣なのだ。 結果は想い出したくないほど、多分というか二度と来ないであろう。ホテルに戻りルームサービスで白ワインを。大通りに面しているせいか車の走る音が少し耳障りな一日の締めくくりであった。

posted by:Georges :

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