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2005年09月19日

Chateau de Sales 1999 AC Pomerol

0919wine.jpg ポムロルの中では異様に大きなシャトーで畑は47.5ヘクタールもありますが位置的にはポムロールの境界線ぎりぎりで隣はラランド・ド・ポムロルになります。歴代A.de Laage家の所有で現在はその子孫のアンリ・ド・ランベールと息子のブルーノが経営しています。
畑は70%メルローで残りの30%はカベルネですが貴族経営にありがちなそれなりのワインしか造っていません。ペトリュスのおかげで全世界から注目を集めた生産地であるだけのワインだったので例えば「クラスマン」などの評価本には記載すらありません。生産本数も半端ではありません。シャトーの名前で造られるワインは13万本から20万本でセカンドワイン(Chateau Chantalouette)だけでも1.5万本から5万本という大量生産です。
ポムロルのワインは他の地域から比べると過大評価の値段で高止まりになっています。1985年にジョルジュ・オーディからジャン・ミッシェル・アルコートに所有者が変わったシャトー・クリネに例をとると1986年の日本での定価は僅か5000円でした。それでも私は高いと思いましたがそれから暴騰したのは周知の事実です。後にこのアルコート一族には不幸なことがおこり1990年には現経営者のJean-Marie Laborde に買収されています。
ポムロルは大変狭い地域ですが、ボルドーであることに変わりはなく隣のラランド・ド・ポムロルの価格からすれば異常に高いことに気付いていただきたいと思います。

コルクはごく一般的なサイズですがかなり柔らかいものを使っています。ですからそんなに長期の保管には不向きであると思われます。この1999年は既に飲み頃でかなり大きな澱が発生しておりデカンタした方が良いでしょう。味はそんなに特徴のあるものではありませんが松茸としめじの軽い煮込みには大変良く調和しました。

posted by:Georges :

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