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2005年07月20日

Le Corti Chianti Classico 2002 Principe Corsini

大変良くできたイタリアを代表するワイン。安価で美味しいワインこそ私の求めるワインです。
「ワインを知る」ということは「有名銘柄を知る」事ではありません。アンリ・ジャイエ氏は急に有名になったと云うより、勝手に「伝説のワイン造りの名人」に仕立て上げられてしまった訳です。いち早くこのドメーヌを見つけたのはパリはタイユヴァンのオーナー、ジャン・クロード・ヴリナ氏でありました。
1980年代に何度も彼の店で食事しており、300~400フランで今や「幻の銘酒」にされてしまった Vosne-Romanee Cros-Parantoux 等をよく飲んだものです。大事なことは「世間の人が騒がないけれども旨いワインがある」ということを知ることなのです。

高くなってしまったワインを追い求めるのは、勿論人それぞれ自由ですが私はそんな馬鹿げたことは致しません。私は1980年代に幾つものドメーヌを日本に紹介しました。ブルゴーニュではヴリナ氏のワインリストの常連だったドメーヌ・トロ・ボーを、シャンパーニュではアヴィズのジャック・セロスを、そしてアルザスのトリンバックを、またマス・ド・ドーマ・ガサックを初めて日本に持ち込んだのも私です。
シャンパーニュは大の好物で社長アンリにご馳走になったランス駅前のル・フローレンスという一つ星のレストランで飲んだ Krug Clos du Mesnil 1979 と故クリスチャン・ビゾー氏の自宅に招かれ飲ませて頂いた Bollinger Annee Rare RD 1959 のマグナムは忘れられない味です。
食の評論、日本では「書いた者勝ち」の傾向があるようですが、私の知る限りワインに詳しい人の著書は見当たりません。「フランスを食べまくっていた人」はその当時全くワインなどお飲みにならず、ひたすら食べながらメモっておられました。ところが不思議なことに最近ではワインの論評をされているではありませんか。有名人になればワインの一つでも語らないとサマにならないとお思いでしょうが、下手に語るとボロが出るので要注意です。

posted by:Georges :

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