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2006年09月15日

Chateau Fonbadet 1974 AC Pauillac Pierre Peyronie

vins9-14.jpgボルドーはポーイヤック村の中堅処といったシャトーですがこのヴィンテージを造っていたときは約15ヘクタール、現在はクリュ・ブルジョワになっていて面積は20ヘクタールになっています。葡萄品種構成はカベソー60%、メルロー20%、カベルネ・フラン15%にプティ・ヴェルドが5%となっていますがこれは植え付け面積ですのでワインには直接反映していないのが実際であります。事実プティ・ヴェルドなんかは滅多に豊作な年はありませんし、単一品種だけで造る年もあるはずです。ワインは30年以上経過しているのでさすがにフレッシュ感はありませんが古ぼけてもいません。レバーモデルで抜栓するとコルクは意外にしっかりしているので恐らくリコルクかなと思ったのですが、抜き去ると凄い着色なのでオリジナルのままだと思います。

デカンタするときはキャップシールを全部はぎ取ると瓶口が見やすいのですが、日本のソムリエは先端だけしか切り取りませんね。私は全部めくってしまいます。高価なデカンタなど必要ありません、今飲みきったばかりの別のボトルがあればなら洗わずそのまま使えますし空き瓶に移し替えるのは慣れたら簡単であります。香りは甘くカベルネの程良い熟成香、私はポルト酒のような感じと表現しますが、これが熟成を通り越して劣化になると「ウスターソースの香り」になってしまいます。色はまだまだしっかりしたガーネットでタンニンも主張はしていないものの存在感はあります。でもさすがにパワーは落ちていて食べ物を選んでしまいます。鶏の塩焼きには何とか合いましたがパルメジャーノ・レッジャーノを使ったパスタには残念ながら力不足でありました。フォンドヴォーを使った軽い煮込み料理や野菜のブレゼなど優しい料理が合うことでしょう。あと3~5年程はこのデリケートさを楽しむことが出来ると思いますので見つければ一度お試し下さい。

posted by:Georges :

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