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2006年09月22日

il futuro IGT Toscana 1997 Imbottigliano all'origine dal produttore Wilhelm s.a.s.

vins9-19.jpgまたまたなのですが一連の壊れたセラー内に保管していたワインです。製造元の表記は上の通りでありますがワインの裏には「イル・コロンバイオ・ディ・チェンチオ」との記載があります。一時いろいろ騒がれたワインですが最近は高くなりすぎたのか、または人気がなくなったのかあまり噂を聞きません。とても重い935グラムものボトルは怒り肩でなおかつレリーフがあり偽物対策には万全な対応であります。ファースト・ヴィンテージは確か1994年だったはずですがこの97年はとあるワイン屋さんが買い占めたような記憶があります。保管状況が悪かったせいでしょうかコルクにはワインが滲んでいますが噴きこぼれるまでには至っておりません。とりあえずデカンタしましたがかなりの澱が瓶にこびり付いていて取れません。さてグラスに注ぐと先ず感じるのがキアンティの熟成香で明らかなサンジョヴェーゼの熟成した香りであり、フランス系品種の特徴は全くでていません。色はしっかり濃い赤紫色を呈していますが少し濁りがあります。味わいは正直申し上げるとバラバラでキアンティ・クラシコに南仏のメルローをミックスしたような味わいで全くまとまりがありません。グラスを回すと一層アンバランスになってしまいます。さらに申し上げると合うはずのトマトやチーズとの相性がおかしいのです。決してブショネではありませんが、やはり保管状況が悪かったからでしょうか?

ワインにはそれなりの歴史が必要ではないでしょうか、フランスのワインはかなり厳しい法律でその製法が守られていますがイタリアの場合法律がコロコロ変わり伝統的なワインより「売れるワイン」に走る傾向が強すぎると思います。ワイン評論家と手を組んで濃い濃いワインを造り、新樽に放り込んでガンガン樽香を効かせる、ただそれだけのワインなのですがとんでもない高値の付くのは買う人間が存在するからだと私は思います。ワインは食事と共に楽しむもので食事に合わないようなワインを評価する方がおかしいと私は思います。

posted by:Georges :

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