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2006年07月17日

Mas de Daumas Gassac 1978 Vins de Pays de l'Herault

vinsjuillet-014.jpg壊れたセラーの中に入っていたワイン達の中から、エメ・ギベール氏のファースト・ヴィンテージをご紹介申し上げます。恐らくこのワインを所有している日本人は殆どおられないと思いますが、確か1985年ヴィンテージのものを大阪のインポーター、N氏に私の主催するワイン会で飲んで頂いたはずです。氏は大変お気に入りのご様子でそれから数年後自ら輸入されたと伺います。今こそ有名になったものの、当時は誰も取り上げることはありませんでした。私は決して無名なワインを有名にしようと努力しているのではありません。あくまで品質が良いのに理解されていないワインを取り上げているだけの話です。

さてこのワインいつか飲もうとは思っているのですがなかなか開けるには至りません。
vinsjuillet-015.jpgご覧の通り正真正銘の1978年であります。あとこのワインはもう一本、そして続くヴィンテージ1979年も2本所有しています。稀少なワインですが、かと云ってこのワインで一儲けを企てるような考えは持っておりません。実はこのワインを購入したのは随分昔の話ですが当然ながらはじめは生産者から直接買おうと思いました。しかし見積もりを見て驚いたのは提示されたその額。単なるヴァン・ド・ペイではないにせよ当時のシャトー・マルゴーを上回るのには殆ど呆れてしまいました。で、どこで買ったかと申しますと意外や意外アメリカのシカゴであります。友里さんも昔買っておられたシカゴ・ワイン・カンパニー。アメリカ人はこの頃投機目的で買ったもののなかなか価格が上がらず投げ売りしていた模様です。ワインを知るためには世界中のマーケットの動きを理解しなければなりません。日本だけで騒がれているワインが結構多いと思います。ワインの好き嫌いは人によってバラバラで当たり前のことであり、ご自分に合うワインを見付けて大事に熟成させることこそ賢明であると考えます。亜硫酸無添加のワイン、早く飲んでしまわなければならないワインなんてそう持て囃されるべき品質ではないように思います。ワインというもの熟成の極みを待って楽しむべきであり、あれこれ飲んでみたい気持ちは分かりますがお気に入りをドーンとケースで買って、ぼちぼち開けてみるのも楽しいと思います。

posted by:Georges :

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