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2006年09月03日

Chateau d'Aydie 1996 AC Madiran Vignobles Laplace

vins9-03.jpgフランスは南西地方アペラシオン・マディランのワインは1980年代に突然話題になりましたが、それまではこのアペラシオンなど全く認識されていなかったはずであります。ワイン関係の雑誌やコンクールなどで取り上げられたのはこのワインの生産者フレデリック・ラプラスの息子ピエール・ラプラスとアラン・ブリュモン、もう一つの有名シャトーのオーナーでありますが、彼らの努力によりマディランが世界中に知られるようになったのは間違いありません。ピエール・ラプラスは例のミクロ・オキシジェナシオンの発案者として知られ、タンク内でタンニンを酸化させワインの味をまろやかにするといった話を聞かされたものですが1980年代に初めて試したらとても美味しく飲めた代物ではありませんでした。

ワインジャーナリストがこぞって褒めたところで「不味いものは不味い」わけで私は全く取り上げることはありませんでした。確か1985年でしたでしょうかこのシャトー・ダイディーはタナー100%、新樽100%が売り物でした。で、ミクロ・オキシジェナシオンを施しまろやかに仕上がったはずのそのワインを飲んだのはパリのワインバーで1990年のこと。しかし遊離したタンニンが舌を襲い「まろやか」とはとても表現できないワインでありました。
それから数年経って知り合いの輸入業者がこのワインの輸入を始めました。勿論期待はしませんでしたが飲んでみるとやっぱり思い切りタニックでありました。世間一般にこんなワインが受け入れられるのか不思議に思いましたが、世の中には思い切り辛いものを好きな人がいるように、思い切り渋いワインを好んで飲む人がおられるようです。味覚異常としか私には思えませんが「蓼食う虫も好き好き」と云われる位ですから、人間の味覚もいろいろなのであります。
bouchonPL.jpg「しばらく置いてみるか・・・」と2本だけ買ってセラーの片隅にしまっておいたものを発掘、抜栓してみましたが、色は相変わらず濃いもののグラスに注ぐと透明感があり飲んでも良さそうな感じであります。香りはタナーそのものですがピーマンの香りもあるのでカベソーが入っているのでしょうか? このヴィンテージの資料はありませんがタナー100%ではないようです。口に含むと残念でした、私にはとても「美味しい」とは表現できません。やはり強いタンニンがあり私の食する食べ物とはとても合わないように思います。ビターチョコと共に飲む位でしょうか?

posted by:Georges :

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