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2005年12月16日

Beaune 1er Cru Les Cent-Vignes 1984 Domaine Duchet

1216wine.jpg たまにはこんなワインも飲まなくてはと思いキャップシールを剥がしてみるとブションは真っ黒け。目減りが殆ど無かったのでつい買ってしまいましたが液面に触れているところもまた反対側も同様に真っ黒け。ボトルをよく見ないで買うとえらい目に遭います。
全くの濁り酒というか酸化してとても飲める代物ではありません。香りはブルゴーニュの古酒しているのですが、やはり飲まない方が無難なのでしょう。しかしグラスに注ぐとレッグが長く飲めそうです、そうそうこのレッグの長さもワインを判定する物差しにはなりません。結局は全て流してしまいました。
何年か前にある人の自宅でワイン会があり参加しましたが、グラスに注がれるワインが殆どこういった濁り酒。白ワインで無濾過だと濁って当たり前と云われるのですがそんなことはありません。大きい粒の澱なら問題ありませんが、濁るほど細かい澱が騒ぐのは大概の場合劣化している証拠です。Montrachet であろうが Meursault Domaine des Comtes Lafon であろうが、如何に買った値段が高くても状態の悪い劣化したワインなど何が旨いというのでしょうか?

また評論家諸氏の中でオールドヴィンテージシャンパーニュを飲むことがシャンパーニュの本当の楽しみ方であると主張しておられますが、私はそうは思いません。泡のないシャンパーニュを愛好することはハッキリ申し上げて劣化したワインを平気で飲むのと同じ行為だからです。以前にも述べましたがお亡くなりになる前クリスチャン・ビゾー氏ご夫妻と共にご自宅で食事しましたがその時に飲ませて頂いた Bollinger Anne Rare RD 1959 は思い出に残る素晴らしいシャンパーニュで泡立ちは細かくいつまでも続きオレンジの香りがしました。
ナッティーな香ばしい香りというのは聞こえがよいですが実はこの香り、シャンパーニュにとっては保存状態が悪いときに発生する香りで所謂酸化臭の一種なのです。シャルドネの多いシャンパーニュによくあることなのですがピノ・ノワール100%のシャンパーニュでもこの香りが発生することがあります。

posted by:Georges :

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