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2005年03月03日

昨日期待もせず開けたワインに、

正直かなりビックリしました。シャス・スプリーンのセカンドかサードワインに辟易したので「やはりボルドーの数多く造るところは避けた方が・・・」と思ったのですが、これは◎の良くできたワインでした。ブションも理想的な形です。抜いたときの形でそのワインの経歴が解ります。温度変化にさらされたワインのコルクは歪な形になりますが温度管理が最後まで行き届いている場合は綺麗な円柱形(液面に近い方が膨らんでいますが)になることは意外にも教科書にはあまり書いてありません。ある一部分が異様に膨らんでいたりしているコルクは保管方法か輸送途中で大きく温度変化があったことを意味します。
かなり前の話ですが月刊茶の間という広告誌に静岡のインポーターの宣伝があり、その写真を見て吹き出してしまいました。「リーファー・コンテナーで運ばれた・・・」という説明があるにも拘わらずコンテナーの中には平積みされたワインの箱がぎっしり隙間無く詰まっています。これはドライコンテナーにワインを詰めるときの手法でリーファーでは必ず空気の通り道を造るためパレットを使用することが殆どです。リーファーコンテナーで輸入しても電源を切られれば何も意味がありません。到着した港で電源を切られたまま通関手続きを待っているコンテナーも実際よく見掛けます。
話は逸れてしまいましたが肝心のワイン、Ch.La Cardonne 1999 Cru Bourgeois AC
Medoc 非常に濃い色を呈していますが、今飲んでちょうど良い見事なバランス。かなり澱が出ていますがこれも熟成の証拠です。葡萄品種はメルロー 50%/カベルネ・ソーウ゛ィニヨン 45%/カベルネ・フラン 5% (植えられる面積の比率でセパージュではありません)との事ですが、タンニンが落ち着いてローストビーフとの相性は抜群。定価2600円のワインとしてはとてもお買い得だと思います。

posted by:Georges :

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