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2006年08月19日

Ros? d'Anjou 2005 Domaine Les Grandes Vignes

vins8-17.jpgロワールにはいろいろなロゼがありますが私の若い頃(1970年代のお話しです)、市場に出回っていたのはロゼ・ダンジューとほんの少しのカベルネ・ダンジューだけだったように記憶しております。両方とも中甘口と言えばよいのでしょうかあまり好みではありませんでしたが、その頃「赤と白の中間的存在で魚でも肉でも合うロゼ」という間違った触れ込みでレストランでは主にご婦人方に寵愛されたと聞きます。要は「甘ければ売れる」時代で世間でワインと云えば赤玉ポートワインが幅を効かせておりました。ロワールのロゼ、実はいろいろあります。甘口で云うと上の2種が有名ですが辛口ではロゼ・ド・ロワールやカベルネ・ド・ソミュール、さらにトゥーレーヌ・メスランやお城で有名なトゥーレーヌ・アンボワーズもあります。そして殆ど日本では見掛けないサンセール・ロゼも現地では健在であります。

今現在、ロゼは滅多に飲むことはありませんが見つければ買うのはローヌのタヴェル、シャトー・ド・セグリエスのは辛口でしかも香り高く食べ物を選ばない私にとっては最高のロゼであります。さてこのワイン、ラベルにはいろいろ記載されていて電話番号まで書いてありますが、生産者はローレンスとジャン・フランソワそしてドミニク・ヴァイヤンという兄弟(恐らく)であると云うこと。ワインの色は綺麗なローズピンクです。コルクを抜くときかなり内圧を感じましたので恐らく炭酸ガスが入っていたのでしょう。香りはク゜ロロー種独特のアロマですが何と表現したら適切か言葉を欠きます。口に含むと微炭酸とまでは申せないものの炭酸のピリピリ感に、舌にまとわりつく甘みが私には強すぎます。残念ながら料理用に使う運命か・・・。
まだまだありますロワールのロゼ。
上流域から申し上げますと、Menetou-Salon 、Reuilly 、トゥーレーヌ地域では Bourgueil 、Saint-Nicolas-de-Bourgueil 、Chinon 、Coteaux du Loir そしてクレマンやペティヤンの泡もありますね。下流域では見かけないのも面白いです。
ロゼは甘い物ばかりと思っておられる方が多いと思いますが、ボルドーのクレレなんかはメチャ辛口のものが多いのです。しかし輸送性が悪くすぐに綺麗な色が失せてしまうので日本にはなかなか輸入されません。このボルドー・クレレは現地に旅行されたら是非飲んで頂きたいワインの一つであります。とても安いですし・・・。

posted by:Georges :

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