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2006年04月16日

昨日飲んだワインを検証

昨日の写真をよく観るとワインが半量残っていてその液面が泡立っているのが分かります。半分残してバキュヴァンしたら液体に溶けていた揮発性の酸が減圧されたことにより遊離したと考えます。

て゜、一日冷蔵庫に入れて保管してから飲んでみることに。色は変わりませんが明らかに違うのは香りです。甘ーい香りになっています。口に含むと何と酸味が全く消えています。葡萄ジュースのような感じの甘ったるい液体、これが昨日のワインと同じモノとはとても思えません。
ソーヴィニョン・ブランとは縁遠いワインと化しています。
私は補糖にも補酸にも反対の立場です。日本酒の場合糖分添加したモノを極端に嫌うマニアが多いのに、ワインのシャプタリザシオンには気にしない方々が多いという不思議な光景が見られる日本の現状。ブランド志向なのでどうして造られるかという過程はどうでもよいのでしょうか。
結論から申し上げますとこの生産者のワイン造りはかなり疑問であります。イタリアの法律はコロコロ変わるので今現在どうなっているのか詳しくありませんが、私の飲んだ限りで申し上げると補酸は明らかであり酸が抜けるとただのジュースというのは発酵の過程にも問題有りだと思います。

posted by:Georges :

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コメント

いつも楽しく拝見しております。私はワインを本
格的に飲み始めて5年ほどです。元々製薬メ
ーカーの研究所勤務でした。現在は退職して
全く畑違いの商売をしています。バックグラウ
ンドが理系だったので、仕事に慣れて暫くする
と本来の知識欲を解消する術に困っていまし
た。そういう頃に偶然ワインと出会い、一辺に
嵌ってしまいました。ワインは微生物学、醸造
学、地理学、生化学など自分の知識欲解消に
?がるので、つまりワイン製造の工程に強く興
味を持つに到っています。ワインマニアの方の
興味はそういったバックグラウンドにも影響して
いるんだとも思います。

投稿者 メルロ : 2006年04月17日 14:36

ようこそ、メルロさん!
拙いブログにお越し頂きまことに有難うございます。このブログは世間が騒ぐワインとは無縁の存在です。まだ世の中に知られていないワインを取り上げ自分なりに分析して参ろうと思っております。
既にご紹介申し上げたワインの中には大変素晴らしい物がありますが、敢えて誇大には表記しておりません。著名な評論家の場合その評価に金銭が関与しがちでありますが、私の場合は全く関係しません。
ワインという飲み物はまことに奥の深い、調べれば調べるほど判らなくなる飲み物であります。ですがワインと食べ物と合わせて楽しむという方向に向かえば案外簡単に理解できる物かも知れません。

投稿者 Georges : 2006年04月17日 14:37

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