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2006年07月08日

Saumur 2004 Domaine du Collier

vinsjuillet-006.jpg箕面山麓でも今日は恐ろしく蒸し暑い夕べを迎えており敢えて赤ワインを飲む気にもなれません。しかしお気に入りの赤泡だけは別で14℃という比較的ぬるい目の温度にて美味しく飲むことが出来る Assolo Reggiano 2004 Medici Ermete を開けてしまいました。いきなり思い切り冷えた白ワインを飲みたいところですが胃に優しいのはやはりぬるい目のワイン。しかしビストロ・プルミエ特製のガスパチョとの相性はあまり良くありません。ガスパチョにはサンセール・ブランがよく似合うのを忘れておりました。ビストロ・プルミエの鈴木シェフはシャンボールの出身ですが彼の目指したのは故松本シェフ(一階のガーデン)のお料理です。私は勝手にスープの達人と命名しておりますがこのガスパチョは夏に欠かせないとても美味しいスープであります。1キログラムのトマトに対して2グラムとスタミナの素ニンニクも入っておりセロリとのバランスが絶妙であります。持ち帰り用にパックして貰いお気に入りのエクストラ・ヴァージンと胡瓜の笹掻きで、メッチャウマー!
で、次に開けたのがこのワインです。

ロワールの白ワインとしては大変高価で蔵出し価格でも恐らく10ユーロを超えると思われます。輸入元の資料によると「20代後半という若きオーナー醸造家アントワヌ・フコー氏は、かの有名な『クロ・ルジャール』フコー兄弟の一人、シャリー氏の息子。幼い頃からワイン造りに接して育ったアントワヌ氏は、自然の力による奥深いワインの世界に惹きこまれ、CH.ラトゥールやディディエ・ダギュノーの下で修行します。1996年から生家のクロ・ルジャールで4年間修業した後、2000年23歳という若さで自身のワイン造りを始めました」とのことであります。コルクはしっかりしたものでグラスに注ぐとパイナップルに似た甘い香りが広がります。また柑橘系の香りも感じられ、口に含むと上質の樽のニュアンスも理解できます。ミネラルたっぷりでしかも酸がしっかりしており果実味豊富なため、かなりの熟成に耐え得るワインと判断しました。地域は違いますがサヴニエールのどこかのビオディナミと比べたら如何にこちらの方が旨いかお分かり頂けると思います。

posted by:Georges :

コメント

たしかにこのワイン、品質は高く、旨みもしっかりあります。けど・・・ソミュールでこの価格はちょっと・・・高いかな? って気がします。
もち、例のオキシダションワインと比べたら月と何とかですね。

投稿者 Midoc : 2006年07月14日 19:32

Midocさま

ハイ、仰る通り高いのですがニコラ・ジョリーのワインはそれ以上のアホな価格であります。然るに文化人と称するワインの味が理解できかねる人種によりその味が正当化されつつあるのは極めて遺憾であります。
ワインと云うものその文化が低い地域では有名人の言動にその売り上げが左右されるものです。取るに足らないワインでも漫画が取り上げただけでベストセラーに変貌、ボルドーのネゴシアンまで狼狽える異常な事態であることに憂慮しております。

投稿者 Georges : 2006年07月14日 19:32

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