トップページ > フランスワイン > Macon-Villages Les Tilles 2004 Domaine Sainte Barbe

« 麒麟 | トップページ | Champagne Mo?t et Chandon Cuv?e Dom P?rignon 1985 »

2006年06月24日

Macon-Villages Les Tilles 2004 Domaine Sainte Barbe

vinsjuin-010.jpg新しいマコン・ヴィラージュはレ・ティーユというリューディー名の付いたジャン・マリー・シャランが造るもの。蔵元はビオディナミーを実践していますがやはりエチケットにそれらしい文字は見掛けません。ネットでやたらと騒がれるビオの生産者の裏側についてはここでは敢えて申し上げませんが、ビオ専門に生産者を回っている日本人の存在だけは知って貰いたいと思います。ビオでないとワインではないとか、農薬と呼ばれるモノをまるで毒扱いするような人達が目立つのはワイン後進国だけに見られる現象であり、思いこみの激しい人達によって買うワインが偏るのは、ワインの味が判っていない証左ではないでしょうか。ビオディナミーを実践していても不味いワインは山程あります。しかしながらテイスティングしてもそれら不味いワインを買う日本人バイヤーが何と多いことか! そういったバイヤーの多くは英語フランス語がしゃべれるだけの若者ばかりで残念ながら味の判ると思われる人間は殆ど見掛けません。

ワインを輸入する会社の経営は実はそんなに楽なものではありません。ラック・コーポレーションの宝への統合というか事実上の買収、昔の人は知っている名門銀座三美の倒産、その他ブルゴーニュのドメーヌを輸入していたところは次々になくなっております。今はネットで作られた話題に飛びつくユーザーが多いのか漫画、自称ワインライターなど話を作る人、そのワインを輸入している業者、そして人の書いたことをそのままコピーして客引きする販売店が三者共同で動いているように思えてなりません。で、今流行はビオディナミーもしくはそれに近いものか、パーカー・Jr.や評価本高得点のワインかのどちらかであります。買い付ける人間は自分で判断能力を持ち合わせていませんから当然のようにこういったワインばかりが輸入されることになります。
さてこの白ワイン、グラスに注いでも全く気泡が発生しません。色はクリアーなグリーン系、香りは桃や柑橘系を感じます。口に含むと刺激的な酸は一切ありません、まろやかであとに心地よい苦みが残ります。食事時には使いやすいワインであると思います。
いろいろな書き込みからあのテレビで大々的に報じられた新屋氏が恩師の名の東京店を辞め岡山の何とイタリアンのシェフとして収まっているとのこと。最低3年は頑張ると豪語していたのは何処の何方であったでしょうか? 元々この人の父親はカビの生えたパンを平気で売る人物。地元の人から敬遠されたのはごく当たり前の話であります。
でこのキュイエールをことのほか取り上げ続けたのは誰だったでしょうか? ものを書くと云うことは常に新しいネタが必要であり、時には話題性ばかり膨らんでしまうことがあります。実力が伴わないのに話題だけで盛り上がってしまう「作られた料理人」がしばしば登場するのはこのためだと考えます。
私が行ったときは生野菜の不揃いなコンカッセが付け合わせとして2皿続き、メインはその辺の黒門で安売りされてる鰺をパン焼きオーヴンで調理、そして黒く焦げたブロッコリーのガルニ等とても優秀な料理人とは思えませんでした。目の前で本人が作るのですからどうしようもありません。作られた料理人は数々います。ゴムホースメーカーの経営者に頭が上がらない神田川、何とかの鉄人と呼ばれる人の中に多いので皆さんご理解頂けるでしょう。

posted by:Georges :

コメント

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)