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2006年08月22日

Chablis 1998 Domaine le Verger Mis en Bouteilles par S.A.R.L. Alain Geoffroy

vins8-22.jpg壊れたセラーの中にあったワインです。本来もっと早く飲み切ってしまうはずのボトルですが自宅に置いていなかったため陽の目を見ることありませんでした。キャップシールはクルクル回りますし状態は悪くはないようですので早速レバーモデルを使い抜栓すると液面に触れる部分だけがふやけていますが鼻に近付けるとしっかりワインの香りがするコルクでありました。グラスに注ぐと意外にもグリーン色が強く黄金色には変化しておりません。香りは柑橘系で心地良く口に含んだ後鼻から抜けるのはどちらかと云うとシュナンのような麦藁ストローの匂いとでも申しましょうか。味は刺激的物質は全て消去されていて大変飲みやすく仕上がっております。がしかしその香りも味わいもこれといった特筆すべき感動などありません。即ち「元来普通の(と云うか取るに足らない)ワインは熟成により旨くはならない」と云うことの証明かも知れません。

私は自らすすんでシャブリの類を買うことはありませんが、先日高槻のシャブリジェンヌもそうだと思いましたが、本来の価値より随分高い価格で取引されているワインの種類であります。またシャブリの熟成については殆ど間違った見解を持たれている方が多いことだけは知って頂きたいと思います。朽ちたワインを評価するのは勝手ですが熟成と劣化を混同しているワインの愛好家諸氏が意外にも多いのであります。
このシャブリ、瓶詰めされてから恐らく6年以上経過しているのに全く澱が発生していません。色の変化が殆ど無かったのは評価しますが、澱が出ないワインはやはり美味しくありませんね。昨日のブル白など最後は澱だらけでしたがとても味わい深いものでした。アペラシオンはかなり古い法律な訳でして現在その恩恵を被っているワインがどれだけ多いことでしょうか! 尚そういったワインはグラン・クリュにその殆どを見ることが出来ます。 名ばかりのシャブリ・グラン・クリュが代表的な例と云えるでしょう。Montrachet も例外ではありませんが、白ワインでは唯一 Corton 系統だけはどういう訳か蚊帳の外であります。ペルナン・ヴェルジュレスのプルミエ・クリュやコルトンの白の中には素晴らしいものが実際にあるのですが日本のインポーターは見向きもしません。
さて、昨日から箕面山麓の夕暮れ時のサウンズが一変しました。蝉の大合唱が忽然と消え秋の昆虫たちにバトンタッチしたようです。ならば、気温の方もゴロッと変化があっても良さそうなものなのですが・・・。

posted by:Georges :

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