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2006年04月04日

Rosso di Montalcino 2004 Podere San Giuseppe Stella di Campalto

winediary-059.jpgイタリアでビオディナミを実践しているステッラ・ディ・カンパルト女史が造るロッソ・ディ・モンタルチーノの樽サンプルです。「ブルネッロの生産者『サリクッティ』のフランチェスコ氏を師と仰ぎ、カンティーナを設立。1996年にバイオロジックの認定を取得。1999年に葡萄を植えはじめました」という女史の育てる葡萄畑は全部で6.5ha(現稼働4.3ha)、この大きさが隅々まで畑の手入れが出来る限度であると言います。
このヴィンテージはまだ発売されていませんが2003年は売り出されたようです。2004年に限って申し上げますと残留亜硫酸のレベルは高く葡萄栽培にビオディナミを取り入れていても、醸造技術は世間並みではないでしょうか?
ビオディナミが葡萄栽培の絶対条件であると主張している人、またそのワインしかワインではないと云いきる人、亜硫酸が入っているワインは毒であると思っている人など極端な意見をお持ちの方がおられますが、それはそれなりにご自由であります。しかしそうして出来たワインが本当に旨いかどうかと云うのは別の話であり、私はグラスに注いだ色を見るとき、香りを嗅ぐときそして口に含んだときに旨いと感じるワインこそ良いワインであると思います。能書きでワインを飲むのはゴメンであります。理屈では良いワインの筈なのに飲んでみたら「ゲーッ」となるワインを私は何種類も経験してきました。
本当に旨いワインは舌にピリピリとした刺激を与えません。勿論こんなワインでも何年か熟成させれば旨くなる可能性があります。ソムリエの仕事とは旨くなってからワインリストに載せることであり「当てモン」でワインを嗅ぎ分けることが仕事ではありません。
しかし熟成させなくても旨いワインはあります。若くても甘酸のバランスがとれ残留亜硫酸が殆ど無く香りも味も良いワインが存在しますがそれらは決して評論家が褒めるワインではありません。

posted by:Georges :

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コメント

ご無沙汰しております。
ワイン大学へも少しも行けず、毎日ばたばたしておりますが、きょうのブログを読ませていただいて感動。

先日もとあるバーでビオのおかしな味のワインを飲まされたところだったから、おっしゃる通りだとおもいます。

特にプロは能書きより自分の舌できちんと判断すべきですよね。
そのためには普段からきちんとおいしいものを知っておかなくては。

本物の食材と本物の料理を食べることのできる大阪の集まりが恋しくなりました。

ご無沙汰ばかりですが、忘れないでくださーい。

投稿者 京都 吉田 : 2006年04月06日 14:00

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