トップページ > フランスワイン > Vin d'Alsace Gewurztraminer 2004 Domaine Dirler-Cad?

« ワイン大学第255回去来花 | トップページ | 第79回英ちゃん冨久鮨の会 »

2006年05月26日

Vin d'Alsace Gewurztraminer 2004 Domaine Dirler-Cad?

実に久し振りのディルレールのアルザスです。ごく普通のゲヴュルツトラミネールなのですが・・・まずコルクの長さは45ミリで少し短め質的には問題なしの天然コルクです。色は青みがかったイエローなのですがかなり薄い目、グラスに注ぐと結構濃度が高いようです。残留亜硫酸は全く感じません。香りは今の時期だけフレッシュなものが出回っているライチーの感じが良く出ています。

vindujour-061.jpgですが口に含むとガーン!「あっまー!」何なのでしょう、この甘さは。アルザスのワインが1980年代からそれまで辛口で通してきたところさえ甘くなってきました。この傾向を私は「アルザスの衰退」と勝手に呼んでいるのですが本来辛口の筈のアルザスが一体どうしてこんなことになったのでしょうか? そこで日本へ登場してきたのがオーストリアの辛口だったのでしょう。
ブルゴーニュのグラン・クリュの白ワイン、例えば Corton-Charlemagne 昔は今のようなスタイルではありませんでした。唯一辛口を守り続けているのは意外にもシャンボール・ミュズィニー村の生産者なのですが・・・。濃縮果汁に補糖、さらに新樽での長期の熟成などアペラシオン本来の味からはほど遠いワインが「凄いワイン」と評価され、まともなワインの存在が危ぶまれている現状を憂うのは私だけでしょうか?

posted by:Georges :

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://dks.moo.jp/mt332/mt-tb.cgi/759

コメント

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)