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2006年09月22日

il futuro IGT Toscana 1997 Imbottigliano all'origine dal produttore Wilhelm s.a.s.

vins9-19.jpgまたまたなのですが一連の壊れたセラー内に保管していたワインです。製造元の表記は上の通りでありますがワインの裏には「イル・コロンバイオ・ディ・チェンチオ」との記載があります。一時いろいろ騒がれたワインですが最近は高くなりすぎたのか、または人気がなくなったのかあまり噂を聞きません。とても重い935グラムものボトルは怒り肩でなおかつレリーフがあり偽物対策には万全な対応であります。ファースト・ヴィンテージは確か1994年だったはずですがこの97年はとあるワイン屋さんが買い占めたような記憶があります。保管状況が悪かったせいでしょうかコルクにはワインが滲んでいますが噴きこぼれるまでには至っておりません。とりあえずデカンタしましたがかなりの澱が瓶にこびり付いていて取れません。さてグラスに注ぐと先ず感じるのがキアンティの熟成香で明らかなサンジョヴェーゼの熟成した香りであり、フランス系品種の特徴は全くでていません。色はしっかり濃い赤紫色を呈していますが少し濁りがあります。味わいは正直申し上げるとバラバラでキアンティ・クラシコに南仏のメルローをミックスしたような味わいで全くまとまりがありません。グラスを回すと一層アンバランスになってしまいます。さらに申し上げると合うはずのトマトやチーズとの相性がおかしいのです。決してブショネではありませんが、やはり保管状況が悪かったからでしょうか?

ワインにはそれなりの歴史が必要ではないでしょうか、フランスのワインはかなり厳しい法律でその製法が守られていますがイタリアの場合法律がコロコロ変わり伝統的なワインより「売れるワイン」に走る傾向が強すぎると思います。ワイン評論家と手を組んで濃い濃いワインを造り、新樽に放り込んでガンガン樽香を効かせる、ただそれだけのワインなのですがとんでもない高値の付くのは買う人間が存在するからだと私は思います。ワインは食事と共に楽しむもので食事に合わないようなワインを評価する方がおかしいと私は思います。

posted by: Georges : 2006年09月22日| コメント (0)

2006年09月18日

Rosso Cardinalizio Liberto Degli Albinoni Vino da Tavola Vini Selezionati

vins9-16.jpgヴィンテージ表示のないワイン、最近ではあまり見掛けませんがこのワインにはその表示がありません。裏ラベルを見ると品名は「ワイン」原産国「イタリア」輸入業者大榮産業・・・・位しか記載がありません。何方かからの頂き物だと思いますがネットで調べても殆ど出てきません。生産者 Vini Selezionati で調べるとやっとこの生産地がフィレンツェ近郊であることが分かりましたが、それでもこのワインに関わる詳細はつかめません。
とりあえず開けてみると、合成コルクは40ミリに満たない短いものですが両端をラウンドに面取りしてあるので漏れはありません。これは何度か申し上げたかも知れませんがカリフォルニアのボーリュー・ヴィンヤードが恐らく初めて試み成功している例で他のワイナリーも見習うべきであると考えます。しかしよく見るとただ単に全体が丸みを帯びているだけのコルクかも知れませんね。

いずれにせよ両端の角を取る事でワインの漏れは不思議に防ぐことは出来ます。色は暗赤色でエッジはどちらかというとオレンジ、香りはダークチェリー、味わいは安物サンジョヴェーゼ。恐らく2ユーロ程のテーブルワインと思われます。
ワインとは直接関係のないお話しですが Midonaiseさんがブログでお書きの通り毎日の食材には注意して購入する必要があります。私の場合食材はワインもそうですが自分の眼で見てから買うようにしております。野菜や鶏肉、牛乳やジュース類そして果物は殆どイカリスーパーと箕面の朝市で購入します。水曜土曜は旧知の魚屋が淡路から来ますし、牛肉や豚肉は知り合いの業者から買います。私は加工食品や冷凍食材はまず買いません。買うとすればベーコンかお豆腐位でしょうか、ジュースやミルクも加工食品ですが・・・・。
素材を極めるためには見る眼を養わねばなりません。日頃買い物しない人にはよい食材かどうか見分けはつかないと思います。旬の食材は何処に行けば並んでいるのか、本当に旨いと云える食材の相場は幾らか? 知らずに語っている料理評論家が実に多いと思います。
旨い河豚については今まで何度か述べていますが、東京からわざわざ食べに来られるお店が西宮と大阪港区にあります。西宮の店は歴代の総理大臣がお越しになっておりましたし港区のお店では著名人と何度もお会いしました。しかし東京の人はまだまだそんなに多くの人が河豚を食べないでしょう、と言うか知らないはずであります。かの有名な友里さんもこの2軒のお店はご存じありません。自称食い道楽の方々は関東地方には五万とおられるでしょう。そんな方々が河豚の美味しさを知ってしまうと恐らく河豚の相場は倍以上に跳ね上がることでしょう。先日英ちゃん会での皆様のご意見でした。

そうそう毎年12月の英ちゃん会は天然トラフグのフルコースです。河豚白子は英ちゃんご主人の手で見事な料理に変身しますがその調理法は至ってシンプル、塩焼きか醤油焼ただそれだけなのです。天然河豚のしゃぶしゃぶ、知ったら不幸になる人が多くなることでしょうね。

posted by: Georges : 2006年09月18日| コメント (0)

2006年09月06日

Decano Rosso DOC Colli Oriental del Friuli 2001 Teresa Raiz

vins9-06.jpgワイン生産者には赤屋と白屋があると云うことは以前から申し上げております。赤屋が白ワインを造ると結構良い物が出来るのですがその逆はあまり期待できないとも申し上げております。結論から申し上げますとこのワインはその典型と云えるでしょう。輸入元の解説によりますと「もともとヨーロッパ中で高い評価を得ているアクアヴィーテという高級グラッパの専門メーカーですが、社長のトゾリーニ氏が大のワイン好きということで、自分の理想とするワインを完成させようと、近年ワイン造りをスタートさせました。特に白ワインで有名なフリウーリ州ですが、彼はフリウーリでも素晴らしい赤ワインをつくることが出来るという事をイタリア全土に知らしめるため、このワイン『デカノ・ロッソ』をつくりあげました。その際にアドバイスをしてくれたのが、彼の友人であり、当時アンティノーリ社で醸造を担当し、後にサッシカイアの醸造に携わったジャコモ・タキス氏でした」とのことであります。葡萄品種はカベルネ・ソーヴィニョン40%、カベルネ・フラン40%、メルロー20%とのことですが、グラスに注ぐと透明感が無く液面に渦巻くように白い泡が発生します。しばらくすると落ち着き、色は濃いルビーレッドですが香りはフランス品種からのものとは異質のものです。強いアルコールと残留亜硫酸、濃縮感に強い酸味、私には残念ながら縁遠い味であります。

こういったワインは寝かせるべきなのでしょうか、強い酸味と渋味が旨味に変化するとはとても思えませんが取り敢えずバキュヴァンしてセラーの中に立てておきます。アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリは大好きなピアニストの一人ですが「ワルシャワ・リサイタル1955年」は知りませんでした。最近発売されるCDは昔のものと比べ随分音質が良いので仮に同じCDであっても新しく焼き直された方が聞きやすいと思います。私は生演奏が最も好きですがスタジオ録音よりリサイタル実況録音が次に好みであります。継ぎ足したり触ったりしている録音は嫌いです。altara archive ALT 1005 という海外版ですがスカルラッティの4つのソナタ、何度も録音しているベートーヴェンの3番、シューマン・ウィーンの謝肉祭の道化、そしてショパンとドビュッシーの作品から1曲ずつ、最後はモンポウで締めていますが大変録音が良く思わず興奮してしまいました。ミケランジェリの録音では1940年から1960年代に驚くべき演奏が沢山あります。

posted by: Georges : 2006年09月06日| コメント (0)

2006年09月01日

Clemente Ⅶ Chianti Classico Riserva 2001 Castelli del Grevepesa

vins9-01.jpg見るからにクラシックで重そうなワインです。裏ラベルには葡萄品種が記されていますが今時こんなワインもあるのですね、その品種名はサンジョヴェーゼ、カナイオーロ、マルヴァジーア、そしてトレッビアーノも入っているとのこと。このワインを造っているのはかなり規模のデカい共同組合であることは以前書きました。さて、冷蔵庫に昨日買った鰆が残っていたので塩焼きに、この時期なのに結構脂がのっていて旨そうです。焼きたてにエクストラ・ヴァージンを振ってワインと合わせたら・・・

 あきまへん! 魚臭さが強烈な嫌みになってしまいNG、ところがここへ大吟醸龍力「米のささやき」をもってくると何と魚臭さが消え魚の脂とよく調和するのです。即ち「鮮度の落ちた魚を焼くとワインは合わず日本酒が合う」ということになります。余談ですがこの日本酒の箱には「日本の『ロマネコンティ』・『モンラッシェ』をめざす吟醸酒づくり」と明記されています。何を目指したいのか私には理解しかねますが・・・・
気を取り直してアーリオ・オーリオにフレッシュトマトと茄子のスパゲッティを造りワインと向かい合うと何と実に美味しいではありませんか! このワイン昔のキアンティのファンならば受けること間違いないと思います。ノスタルジックでクラシックな雰囲気を醸し出していてオリーヴオイルたっぷりのパスタには良き友となるでしょう。

posted by: Georges : 2006年09月01日| コメント (0)

2006年08月29日

le Macchiole 2003 Toscana IGT Azienda Agricola le Macchiole

vins8-29.jpg裏ラベルには「ウルティマ・アンナータ」サンジョヴェーゼ70%、メルロー20%、そしてカベルネ・フランが10%との記載があります。エアコンの風が少々ながら冷たく感じてしまうようになると赤ワインが飲みたくなります。かといっていきなりボルドーは・・・開ける気がしませんし、シンプルなラベルが気に入っているこのワイン、6ユーロはしないものの一般のキアンティ・クラシコなどよりは高くなってしまいましたが味香りは極めて上品であります。有名なワインなので詳しくは書きませんが、色は濃いめでタンニンはしっかりしているのですが邪魔にならないのです。甘酸のバランスが取れ食事中に飲むには今が飲み頃ではないかと思います。若い内に飲んでしまいたいワインの一つでしょうね。たまたま見つけた青森産のトマトにモッツァレラ、いつもの炙り焼にロメインレタスの粗食ですがこのワイン、食事との相性は特筆ものであります。

さて、昨日のシャンパーニュのデゴルジュマンは Midoc さんの書き込みで判明致しました。ボーモン・デ・クレイエール社の内部的なことを除き説明させて頂くと最後の06はデゴルジュの年、その手前の190が最も重要な日付で1月1日から数えて何日目かという数字なのです。従って2006年の7月9日か10日と云うことになります。と云うことはつい先日出荷されたことになりますよね、船便も随分早くなったと実感しております。

posted by: Georges : 2006年08月29日| コメント (1)

2006年08月27日

S?dtiroler Gew?rztraminer DOC “Kleinstein” 2005 Kellerei St.Magdalena

vins8-25.jpg前にも一度ご紹介しましたがこれはその2005年新しいヴィンテージです。2004年と比較すると香りは穏やかなようで、しばらく寝かせた方が花開くかも知れません。色は青みを帯びたイエローゴールドで輝きを持っています。味わいはと云うとべたつくような甘みはありませんがかと云って辛口とは申せません。「コクのある辛口」と表現したらよいのでしょうか、やはりデザートワインとしては不向きであります。で、いつものように塩胡椒だけの炙り焼き鳥からはじめ、その心臓や肝焼とすすんでいくとこのワインは本領を発揮しました。半ばフォアグラと云った肝焼との相性はすこぶる良好なのであります。出来ることなら本物ガチョウのフォアグラのソテーに無花果といったフランス料理の一皿に合わせたいと思います。このワイン時間が経って温度が上昇しても味がぼやけませんし、香りも変化することありません。アルザスだと2杯も飲むと厭になるゲヴュルツトラミネールが多いのですがこのイタリアワインは飽きずに最後の一滴まで味わうことが出来ます。やはりただ者ではないサンタ・マッダレーナのワイン、これは見逃せませんよ。

さて、久し振りにテレビでラザール・ベルマンの姿を見ました。リストの難曲をものの見事に弾いておられましたが顔の表情は殆ど変えられませんでした。名ピアニストと呼ばれたホロヴィッツもミケランジェリもそしてこのベルマンも故人となってしまいましたが彼等の共通点は「顔で弾かないこと」でしょうか。日本人女流ピアニストの中には顔の表情だけはいろいろと変えられるものの、肝心のピアノの音色は一つも変わらない人が多いように思います。ベルマンの第2弾が10月に発売されるそうです。今度のはリストの超絶技巧練習曲全曲が収録されているとのこと、早速HMVに注文しました。

posted by: Georges : 2006年08月27日| コメント (0)

2006年08月25日

Campi Flegrei DOC Falanghina 2005 Cantine Farro

vins8-24.jpg前にも一度登場したはずですがこれは新しいヴィンテージの2005年のものです。ワインの名前は聞き慣れないと思いますがイタリアはカンパーニャ州、原産地を示すのは地層の名前である「カンピ・フレグレイ」で葡萄品種が「ファランギーナ」であります。この白ワイン、非常に辛口ながらトマトとの相性がよいので前にお薦めしたはずであります。さてこのワイン先ず色は薄いのですがかなり青っぽいのが新鮮でありグラスに注ぐと若干渦巻き状の泡が発生します。残留亜硫酸がそんなにきつい訳ではありませんが抜栓後デカンタした方がよいかも知れませんね。まだ閉じているみたいですがアプリコットのようなフレーバーと柑橘系の香りにミネラルを感じる味わいと申し上げたら妥当でしょうか。残糖分を殆ど感じることのない綺麗な辛口であり鶏肉との相性は悪くはありません。今日はトマトがなかったのが残念であります。

輸入元の資料によると「ナポリ県バーコリ地区フサロのティレニア海沿岸地域に位置する『カンティーナ・ファッロ』社の設立は1926年。現在彼らが所有する畑は220ha。標高330mほどのところにあり、土着品種『ファランギーナ』種と『ピエディ・ロッソ』種のみの栽培にこだわります」とのことであります。
昨日は写真がうまく取り込めず日記そのものを書き直したため、せっかくご投稿頂いたコメントを消してしまいました。まことに申し訳ございませんでした。今後このようなことの無いよう注意しますのでどうかお許し下さいませ。

posted by: Georges : 2006年08月25日| コメント (0)

2006年08月11日

Assolo Reggiano Tenuta Quercioli 2005 Vino Frizzante Rosso Secco Medici Ermete

vins8-10.jpg我が家の定番はこのワイン、フランスでは存在しない赤の発泡酒であります。安いワインなので本国イタリアでも取り上げられることがあまり無い存在ですが品質というか酒質は非常にレベルの高いもので慣れれば病みつきになってしまいます。特徴としてはセラーの温度でも十分楽しめると云うことでしょうか、適温とされるのは14℃から15℃ということで思い切り冷やさなくても美味しい訳です。このワインが出来るエミリア・ロマーニャ州は旨い食べ物がいろいろあり中でもパルメジャーノチーズとサラミソーセージは有名であります。このワインとの相性は云うまでもありませんが意外にも日本の食材とのコンビネーションがよいのが面白いところであります。

葡萄品種はランブルスコ・サラミーノ85%とアンチェロッタ15%とのことですが新しくリリースされた2005年ヴィンテージの物は例年よりも美味しく感じられ泡も細かくガス圧が高いのが有り難いと思います。値段は至ってお安くドライな赤ワインが好きな人なら試してみても損はないでしょう。
Tenuta Quercioli というのは畑の名前であります。法律的な名称はReggiano でチーズのパルメジャーノ・レッジャーノと全く同じであります。初めて飲んだときはお世辞にも良い香りとは言い難かったのですが、慣れるに従いこの味香りが心地よく感じてしまいます。夏場にビールを多飲すると腹を壊す元ですが、ぬるくても美味しくそんなにガブガブ飲まなくても結構アルコールがあるのでほろ酔い気分になり身体に優しいのが有り難いと思います。製造元のホームページでは1,2年の内に早く飲んでしまうように書いてありますが数年の保存にも十分持ちこたえます。炭酸ガスがワインの酸化防止に役立っているので亜硫酸の量は少なくて済む訳です。ちなみにこのワインで二日酔いになったことは一度もありません。また色は大変濃く、見るからにポリフェノールの宝庫であることは間違いありません。

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2006年08月09日

Merlot Siebeneich Riserva 2004 DO Alto Adige Kellerei Gries

vins8-09.jpg昨日と同じ協同組合・カンティーナ・ボルツァーノのワインでありますが今日のはドイツ語表記なのでしょうか、生産者表記はケルライ・グリエスの何故か英語のプレスティジ・ラインのワインとなっています。畑の名前だと思いますが「Siebeneich」はドイツ語読みでジーベンアイクでしょうね。輸入元の説明によると「ブドウ品種メルロー 100 %、平均樹齢20~25 年、海抜250 m、栽培面積は2.5 ha、生産本数は5,500 本、醸造・熟成はステンレスとボッテで醗酵、バリック内にてMLF後、15ヶ月間フレンチバリックにて熟成(新樽:1/3、2年目:1/3、3年目:1/3)。 3ヶ月ステンレスタンクにて安定をさせ、瓶熟成6ヶ月」とのことです。

さて抜栓するとコルクの液面に触れている部分から30㎜程が膨らんでいます。瓶口に近い部分は細いままですので保管されている最中に温度の上昇があったことが想像できます。色はかなり濃いめの赤紫で昨日と同様輝きがあります。香りはメルローのアロマにコーヒーの香り黒い果実、カシスの香りも強く出ています。また残留亜硫酸が少ないのでワイン本来の味わいを楽しむことが出来ます。飲んだ後鼻に抜ける香りはやはりイタリアを感じますがかなりハイレベルなメルローに仕上がっています。これは将来が楽しみな一本であります。メルローのお好きな方には是非お薦めしたいですね、税別定価¥4200 というのが高いか安いかは人それぞれ基準が違いますので一概には申せませんが、私は安いと思います。

posted by: Georges : 2006年08月09日| コメント (0)

2006年08月08日

Pino Nero Riserva 2004 DO Alto Adige Cantina S. Maddalena

vins8-08.jpg北イタリアはボルツァーノにある協同組合サンタ・マッダレーナのピノ・ノワールです。今現在は名称をカンティーナ・ボルツァーノとなっているとのことですがラベルの何処にもその名前は見当たりません。協同組合と云うだけで馬鹿にする人が多いのですが、この生産者の造るワインはどれもかなりのレベルで私自身結構な数を買って熟成させております。生産者カンティーナ・ボルツァーノは海抜250-750mの地に約300haという広大な畑を所有する一大組織であり、地元に昔から育つ品種を大切に守っています。

さてこのワイン、先ずグラスに注ぐと色が大変綺麗であります。そんなに濃くはありませんがスカーレットと表現したらよいのでしょうか、輝きのあるルビーカラーを呈していてレッグが長いのが特徴です。香りはまだ閉じています。味わいはスッキリした酸と仄かな甘み、軽いタンニンがうまく調和しておりますが今すぐ飲むより数年寝かせた方がさらに良くなると思います。輸入元の説明によると「アルト・アディジェ D.O.C.、ブドウ品種はピノ・ノワール(ピノ・ネロ)100 %、その平均樹齢は15 年、海抜500~600 mの畑は栽培面積たったの2 haで生産本数は4,800 本、醸造・熟成はステンレスとボッテで醗酵、バリック内にてMLF後、4ヶ月間フレンチ・バリックにて熟成(新樽:1/2、2年目:1/2)。3ヶ月ステンレスタンクにて安定をさせ、瓶熟成14ヶ月」とのことであります。注目すべきは最後の瓶での熟成期間であり、出来たてをすぐ出荷しないという姿勢が当たり前のことなのですが重要な事柄であります。

posted by: Georges : 2006年08月08日| コメント (0)

2006年08月01日

Corbezzolo 1999 IGT Toscano Podere la Cappella

vins8-01.jpgいつもの前菜のあと宮崎産黒毛和種3番前バラの一部「ブリスケ」を焼き肉にします。焼き肉といっても塩胡椒して餅焼き網を使いガス火で炙るだけでタレなどは使いません。で、何となくイタリア・ワインが飲みたくなりセラーを探すと出てきたのがこのワインです。ポデレ・ラ・カペッラのコルベッツォーロ1999年、昔飲んだはずですが検索しても出てこないので忘れていたのでしょう。この生産者は実に良心的でワインに温かみがあり身体に優しいワイン造りをしています。しかし漫画には取り上げられず評論家諸氏も相手にしていません。世の中評判の良い生産者が良いワインを造っているとは限りません、逆のことは申せます。世界的に評判になるとそれなりに注文は増えます。しかし雑誌や専門誌は大概同じワインばかりを集中的に取り上げるため、小規模生産者は注文を受けきれなくなります。そこで拡大路線を敷く訳ですがこれが間違いの元、ワインは不味くなる一途を辿ります。

さてこのワイナリー、輸入元の説明によると「ポデーレ・ラ・カッペッラはキアンティの中心部、サンドナート村にある小さなワイナリーです。 敷地面積は約30ha、そのうちわけはブドウ畑:8ha、果樹園:3ha、オリーヴ畑:3ha、残りは森 林で、オーナのブルーノ氏は1日のほとんどを愛車のジープでこの中を走り回り、畑の手入れを しています。彼の畑を一目見れば、彼がどれだけ愛情注いでいるか一目瞭然で、手間とコストのかかる有機栽培を実践し、有機農法ワイナリーとして認定されているにもかかわらず、特にそれを強調したり、売り文句にするわけでもなく、「畑に一番いいということをやっているだけなんだが、これが世間で言うオーガニック農法にあたるそうだ。」と、さも当然のことのように語るブルーノ氏。 イーゾレ・エ・オレーナへブドウを売っていたのをやめ、自らのワインをスタートさせてからまだ数年ですが、その名は除々に有名になってきました。今後ますます楽しみなワイナリーです。全て有機栽培です」とのこと、私もお薦めの生産者です。
vins8-02.jpg開けたのは1999年ヴィンテージですが輸入元には既に在庫がないとのこと、後で気付いたのですが無いと分かっていれば他のワインを開けるべきだったかも知れません。1999年のセパージュはサンジョヴェーゼとメルローの比率が分かりませんが大凡7対3ぐらいでしょうか、まるでフランスのボルドー高級物のような品格を感じます。色は濃くトロッとした液体でグラスに注ぐときから感触が違います。期待したよりは色が濃くありませんが十分すぎる程果実味が豊富でしかももう既にまろやかさがでています。ワインという飲み物は主菜の脇役として味わいを深めるためのもの。ですがこのワインはワインだけ飲んでも十分立派な飲み物に仕上がっています。忘れていましたがこれと同時に買ったのがカンティコという名のメルロー100%のワイン。何処へしまい込んだのか最近見たことありません。セラーはアメリカ製のものなら一つの区画に奥と手前で二本入れられるものがあり便利なのですがヨーロッパ製のものはコンパートメントになっていないのが殆どであり我が家のセラーも奥にしまい込んだら発掘するのに一苦労します。リーファーコンテナー同様隙間無く詰め込むと温度差も生じてしまうのでセラーを新調する方はインディヴィデュアルタイプの物をお勧めしたいと思います。「リーファー」で思い出しましたが平積みしながら「リーファー」と謳っていた静岡の女性経営者、最近は全く話題に上りませんね、人を欺くような商売をしているといつかはしっぺ返しが来るものです。リーファー・コンテナーの場合はパレットのまま間隔を開けてワインを積むのが一般的であり平積みすると空気の流れが無くなるのでリーファーの意味が消えてしまいます。ワインにどんなラベルを貼るのは勝手ですが嘘の表示をするのは困ります、リーファーと表示があってもコルクを抜くとき大概はパレてしまいます。
友里さんが書いておられましたが私はプリムールに一般消費者を巻き込むのは禁止すべきだと考えます。ボルドーのプリムールは所謂青田買いで完成もしないワインを出来上がる前に売ってしまうというもの。2005年物には異常な価格が付いていますがこれはユダヤ人が仕掛けた独特の商売で、日本人バイヤーがこの仕掛けで大損したのが1995年のプリムール。商売する人なら仕方ありませんが一般消費者を巻き込むのは如何なものかと思います。このプリムール販売、日本での先駆者、本業は何と芦屋の電気屋さん。いつの間にか東京で商売を始めましたが彼のことを知る関西のワイン好きは誰も手を出しません。ワインという物買わなければ自然に価格は下がります。買っておく必要のあるワインは安くて旨いワインであります。高すぎるワインはいつか必ず下がります。

posted by: Georges : 2006年08月01日| コメント (2)

2006年05月13日

clivi Brazan Brazzano di Cormons 2001 Collio Gorziano DOC i Clivi di Ferdinando Zanusso

昨日のテイスティングからお土産に頂いたワインです。原産地名称が Collio Goriziano で Brazzano di Cormons という区画の Brazan という畑で採れた葡萄で造ったと読んで良いはずです。フランスワインと違いラベルに書いてある情報量がまちまちなため読み取るのに苦労するのがイタリアワイン。少なすぎるものも多々あります。

vindujour-027.jpg有機農法で育てられる葡萄品種はトカイとマルヴァジアとのことですが樹齢40から60年というヴィエイユ・ヴィーニュであります。葡萄の果皮に付いている自然酵母だけを使い醗酵させ、さらにマロラクティック醗酵のあと樽を使わずタンクで熟成、フィルターかけずに瓶詰めされるという記述があります。
抜栓後24時間以上経過していますが実にしっかりとしていて酸化という言葉とは縁遠い存在を誇示しているようです。色は青みを帯びた薄い麦藁色で香りは葡萄のアロマが生き生きとしています。味わいはしっかりした酸と果実味が濃厚で恐らくあと3年は寝かせた方が好ましいと思われます。
あまりにも見た目が綺麗だったので買ってしまった根室歯舞産の生雲丹は失敗でした。添加物である明礬の量が多すぎますね、雲丹の味を殺してしまってます。雲丹は淡路の地元で取れた明礬無しの物に限ります。あまて鰈、今日買った物は400グラムの小型。雲丹は海苔で巻いて山葵だけ付けてワインと合わせてみましたがダメです。萬膳庵のロックとは可もなく不可もなくといったところでしょうか。鰈の方はエクストラ・ヴァージンとゲランドの塩に山葵でワインによく合います。しかしこのワイン今合わせるなら黒豚肩ロースの煮込みや東菠肉のような濃いめのものではないかと思います。

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2006年05月08日

Cala Silente Vermentino di Sardegna DOC 2005 Cantina di Santadi

イタリアはサルデーニャの白ワイン、葡萄品種はヴェルメンティーノなので濃いのかなあと思ったのですが意外にもあっさり気味の辛口でした。生産者の公式HPは裏ラベルに記載があるのですぐに見つかりましたが、他のHPをお持ちの生産者も見習って頂きたいものです。HPは見つかったものの個々のワインの解説はあまり詳しくありません。多種多様のワインを生産しておりこの白ワインより樽熟成の赤ワインに力を入れているみたいです。イタリア語と英語ドイツ語まで網羅しているので輸出がメインの生産者であることが窺えます。

vindujour-026.jpg残留亜硫酸はかなりハイレベルでしばらく放置してから飲んでみるとカプレーゼには実によく合います。イカリスーパーで販売しているヴァジルは独特の香り(バニラのような変わった風味を持っています)でモッツァレラチーズとフルーツトマトさえあればレストランの味に比肩します。フルーツトマトの見分け方はぽっちゃりした形は避け、筋張ったように縦に筋が見えるものを選ぶと大抵甘く味が濃いと思います。
さてこのワインあっさりしているようで意外にしっかりした酸を持ち青椒牛肉絲にもよく合います。口の中をさっぱりさせてくれるので合わせ方はかなり幅が広そうな感じです。

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2006年04月29日

Tormaresca Negroamaro-Cabernet 2001 Puglia IGT

またしてもプーリア州のワインです。トルマレスカという会社、オーナーは Renzo Cotarella という人物で立派なHPをお持ちですが何故かこのワインは載っておりません。似たようなモノに“Neprica”というのがありますが、後継者なのでしょうか? 輸出に力を入れる大手生産者なのでしょう。

vindujour-018.jpgさてこのワイン、まず色は濃いガーネットでネグロアマーロ特有の香りがあり、ワイン本来の飲み頃に到達し、至福の時を迎えたと表現したらよいのでしょうか、甘酸のバランスが調和し美味しいです。
最近ワインをテイスティングしていると歯に滲みることがよくありますがこれは恐らく強すぎる酸のせいだと思います。ですからテイスティングの途中で何度も歯磨きせざるを得ません。舌も真っ黒けになるので舌まで洗う必要があります。美味しいワインを見つけるためには兎に角いろいろ飲む必要があるのですがたまに今日のようなワインに出会うとホッとした気分になります。
ただワインの熟成に関しては専門家の間でも間違った認識を持っておられる方が多いのです。特に多いのはシャルドネの熟成とシャンパーニュに関してですがなかなかご理解頂けないのが現状です。

posted by: Georges : 2006年04月29日| コメント (0)| トラックバック

2006年04月28日

Gravina 2002 Botromagno

イタリアはプーリア州のDOCグラヴィーナの白ワインです。蔵元のHPから葡萄品種はグレコという品種60%、マルヴァジア40%とのことです。早く飲んだ方がよいとの説明がありますが今日開けたのは2002年で時既に遅しかも知れません。

vindujour-017.jpg色はまだ青みが残っており輝きのある綺麗な黄緑色といったところで香りは熟成香なのでしょうか、独特の香り(何とも表現し難い)があり味は結構濃いめであります。説明によると貝類との相性が良いと云うことですが何となく理解できます。でハネシタの刺身を自己流で合わせてみたのですが全くもって合いません。焼き海苔、醤油それともお肉? 何とケンカするのかよく解りませんが相性は難しいようです。ところがトマトソースにオリーヴを入れた比内地鶏のブレゼとは驚く程よく合います。イタリアの白ワインにはやはりトマトとの組み合わせが良いのでしょうね。
ネットで検索するとこのワインについては殆ど海外のサイトしかヒットしません。国内の人は殆ど話題にしていないことが窺えますがそれは南イタリア全体に云えることでシチーリアこそ最近話題になってきましたがプーリア・バジリカータなどのワインはまだまだ人気がありませんね。最近思うことですが日本人はランキングがお好きなようですね。何でも順位を付け一番の物に人気が集中する傾向が強いということです。例えば大阪のフレンチと云えばどこそこ、京都のイタリアンならあそこ、などというのを点数付きなどで表しランク付けするサイトがとても多いと思います。しかし数値で店を評価するのは如何なものかと私は思います。店の個性を尊重すべきだと! 例えば値段が安くてそこそこ美味しい店、野菜が旨い店、魚の仕入れに有利な店、肉屋が経営するステーキハウスなどなど店独自の旨いモノがあるはずで、それを点数で表すことは不可能であると云うことです。ワインも同じであります。

posted by: Georges : 2006年04月28日| コメント (0)| トラックバック

2006年04月26日

Valle dell'Asso Salento Bianco 2003

梟のラベルは南フランスのワインで有名ですがイタリアにもありました。どちらが本家かは知りませんが裏ラベルのそれはもっと似ていると思うのですが・・・。

vindujour-006.jpg南イタリアはプーリア州の白ワインで葡萄品種はマルヴァジア・トスカーナ60%、フィアーノ30%、そしてシャルドネ10%とのことです。コルクを抜こうと思ったらスクリューが5㎜程入ったところで止まってしまいました。スクリュープル・レバーモデルでは簡単に開きましたが理由は積層コルクのせいでした。構造的に申しますと両端に普通のコルクで中心部の殆どはクズコルクを固めたものと云うことになり、堅さが違うので開けにくい訳です。
色はゴールドというか青っぽさは消えており、香りは特徴的なものは感じません。味も何処にでもある白ワインのように思いましたがセルバチコとは相性が良いようです。
静岡のフルーツトマト、モッツァレラ・ブファーラにいつものエクストラ・ヴァージンでカプレーゼを作りセルバチコを散らしましたがワインとは実によく合います。ワインは「郷に入っては郷に従え」と云うことでしょうか。
今日は朝からイタリアンのシェフが大麻所持で逮捕されたことで話題が持ちきりですが、どこかのイタリアンのシェフも身辺に気を付けないと何時突っ込まれるか分かりません。箝口令が布かれていたようですがこの辺で綻びそうですね。

あのフランスワイン「キュヴェ・ミティーク」は今大手が輸入してそのスペシャル・キュヴェまで出して、とんでも無い価格になっていますがワインと云うモノ有名になると“必ず”と云って良い程不味くなります。キュヴェ・ミティークは我がワイン大学のメンバーのお一人(最近は欠席されておりますが)松さんの会社が輸入しておられました。昔は安くて美味しいワインとしてマニアの間では珍重されていたようですが、雑誌に取り上げられテレビなどで持て囃されると大手のサッポロビールに輸入の権利を取られてしまいました。大手が輸入するとなると数量が馬鹿になりません。あちこちのそれこそスーパーマーケットに置く必要があるので大量生産を要求するのでしょう。その結果不味くなって当たり前と云うことになります。
私が昔ワイン大学でご紹介申し上げた「クロ・サン・チューン」などは大量生産ができないので馬鹿高くなりました。そして日本代理店日本リカーは銀座の有名店にしか卸すことをしなくなりました。

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2006年04月25日

Vie di Romans Chardonnay 2004 DOC Friuli Isonzo Rive Alte

その名の通り生産者=ワイン名というシャルドネですが、パッと見たところこの生産者の白ワイン全て同じにしか思えません。

vindujour-004.jpg比べてみるとキャップシールの色が違うとか相違点はあるのですがラベルは余程目の良い方でないと区別しにくいと思われます。従って仮にその中の1本を気に入ったところで次に同じワインを買ったつもりが、違ったワインになってしまうということになってしまうでしょうね。私でさえ2本も間違って同じものを買ってしまいました。安いワインではないのでラベルの色を変えるなど特徴を出して頂きたいですね。
vindujour-005.jpg裏にはこのワインはIGTではなくDOCであることが分かりますがこの地方の生産者はそもそも法律に従ってワインを生産しているようには思いませんので無意味ではないかと思います。イエルマンなどはVdTとして世に出していますが価格はべらぼうに高く、本来格付けであるはずの法律の意味がありません。さらにその守られるべき法律ですがコロコロ変わるのでイタリアワイン教本が役に立たない訳です。

フランスワインはその点についてはまだマシだと思っておりましたが、北部ローヌではシャプタリザシオンが認められたことなど、理解し難いねじ曲げもあるので注意しなければなりません。

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2006年04月17日

Voos dai Ciamps 2001 Vie di Romans

これはあくまで私個人のワインを飲んだ感想に他ありません。
今まで白屋と云われる醸造所の赤はロクでもないと申し上げておりますが、その白の出来がイマイチ納得できないので赤を開けました。

winediary-074.jpg
winediary-075.jpgブションの状態は良くないもののグラスに注ぐと白とは違いかなり素直であります。即ち妙な刺激臭や液面の真ん中に渦巻くような泡立ちが認められません。「ひょっとして赤の方が優れているのではないか・・・」

と思いつつ時間が遅いので明日に詳しく述べさせて頂きます。

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2006年04月16日

昨日飲んだワインを検証

昨日の写真をよく観るとワインが半量残っていてその液面が泡立っているのが分かります。半分残してバキュヴァンしたら液体に溶けていた揮発性の酸が減圧されたことにより遊離したと考えます。

て゜、一日冷蔵庫に入れて保管してから飲んでみることに。色は変わりませんが明らかに違うのは香りです。甘ーい香りになっています。口に含むと何と酸味が全く消えています。葡萄ジュースのような感じの甘ったるい液体、これが昨日のワインと同じモノとはとても思えません。
ソーヴィニョン・ブランとは縁遠いワインと化しています。
私は補糖にも補酸にも反対の立場です。日本酒の場合糖分添加したモノを極端に嫌うマニアが多いのに、ワインのシャプタリザシオンには気にしない方々が多いという不思議な光景が見られる日本の現状。ブランド志向なのでどうして造られるかという過程はどうでもよいのでしょうか。
結論から申し上げますとこの生産者のワイン造りはかなり疑問であります。イタリアの法律はコロコロ変わるので今現在どうなっているのか詳しくありませんが、私の飲んだ限りで申し上げると補酸は明らかであり酸が抜けるとただのジュースというのは発酵の過程にも問題有りだと思います。

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2006年04月15日

エフゲニー・キーシンのリサイタル

実に久しぶりのリサイタルであります。ベートーヴェンの第3ソナタと第26番の後、休憩を挟んでショパンのスケルッツォ全曲という玄人好みのプログラム構成なので聴衆もかなりハイレベルなのでしょうか。

あの可愛らしい面影はあるもののかなり太った感じのキーシン。さすがに上手です。ホロヴィッツが言ったとか「ピアニストにはユダヤ人か、ホモか、下手かのどれかである」のキーシンはどれに当て嵌まるのでしょうか?
ですが、ミケランジェリの若い頃の演奏と比べると第3ソナタを聴く限りキーシンが天才ではないことが伺えます。敢えてテクニックを控えて演奏しているようには見受けられませんがひょっとすると湿度が高いせいかも知れませんね。
スケルッツォでは聴衆が盛り上がり第4番を弾き終えたら「ブラヴォー!」と云っているのか叫び声があちらこちらから響きます。それから拍手喝采の中アンコールは延々と22時28分にまで及びました。ショパン・エチュード第4番、リストのハンガリア・ラプソディ、ショパンのワルツから2曲にマズルカにバッハ・シチリアーノなどいろんな曲を披露してくれました。
winediary-070awabi.jpgで、急いで家に帰りアワビをステーキにしました。殻付きのまま束子で洗い軽く塩胡椒してフライパンでソテーし、日本酒を振り掛け蓋をして蒸し焼きにします。さすがは漁師モノのアワビ、夜中まで元気でした。
winediary-073.jpgワインはこちらのソーヴィニョン・ブランですが残念ながら亜硫酸過多症候群のワインです。

winediary-072.jpg
詳しくは明日にさせて頂きます。

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2006年04月14日

Flors di Uis 2004 Cuv?e da uve Malvasia istriana, Tocai friulano e Riesling renano DOC Friuli Isonzo Vie di Romans

先日から買っている一連のヴィエ・ディ・ロマンスのシリーズですがこれはフロール・ディ・ウィスというマルヴァジア、トカイ、そしてリースリングの混醸であることが裏ラベルに書いてあります。しかしワイン売り場に置かれているのは表ラベルしか見えないはずです。

winediary-068.jpg裏ラベルの貼ってあるところには往々にしてインポーターの裏ラベルが貼ってあり、剥がさないと見ることができない場合が多くこれは困ったことであると思います。フランスワインのように表に全てを記して頂きたいと願います。
winediary-069.jpgで、これがその裏ラベル。表では分からないけど裏を見たら分かるというのはイタリアワインには多いですね。
さて早速開けてみたのですが、まず色は問題ありません。薄い緑色を呈していますがその色は限りなく薄く見るからに果実味に欠けるようです。抜栓時のコルクの香りは最初ブショネかなと思いましたがグラスに注ぐとワインの香りはします。味はと申しますと重いですね、まったりと云うかしつこいと云うか樽の影響でしょうか? 私には辛く感じてしまいます。残留亜硫酸はかなりハイレベル、日頃亜硫酸レベルの低いワインばかり飲んでいるので敏感に身体が拒否反応を示しているのでしょうか?
こういう重いワインと言うモノ、私には何か葡萄以外のエキスを濃厚に感じてしまいます。これが熟成してまろやかになるとは思いません。
イタリアワインの多くにこういう傾向が見られます。
このワインは決して安くはありません。如何に醸造設備にお金をかけ、高価な樽を使って熟成させたとしても必ずしも旨いワインになるとは限りません。
「ロマネ・コンティと同じ樽を使っている」ワインがロマネとは似ても似つかぬワインであることが多いのはその証左であります。

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2006年04月12日

Dut' Un Cuv?e da uve Chardonnay e Sauvignon Blanc 2003 IGT Venezia Giulia Vie di Romans

かなり高価なイタリアはヴェネツィア・ジューリアのIGTの白ワインです。表には至ってシンプルな表示だけ「ドゥット・ウン」と読むのでしょうか?

winediary-065.jpgネットで調べたらようやく一件見つかりましたがイタリア語です。場所はMariano del Friuli というところの僅か0.8ヘクタールの小さな畑で、葡萄品種はシャルドネ55%、ソーヴィニョン・ブラン45%とのこと、8℃という低温でマセラシオン・ペリキュレールののち18~20℃で樽醗酵、マロラクティーク・フェルメンタシオンの後樽熟成といったところでしょうか。このマロラクティーク醗酵のことを「乳酸発酵」と云って憚らない連中がワインの専門家であるべきソムリエ諸氏に多いのには驚きます。乳酸発酵とは糖を乳酸菌によって乳酸に変えることを意味しているので決してワインに含まれる「リンゴ酸」を乳酸に変化させることではありません。
この地域でシャルドネのワインと云えばイエルマンの「ドリーム」が有名ですが随分とお高くなったものです。このワインのラベルには昔 'Where the Dreams have no end ...' と書いてあったはずなのですが最近見掛けたこのワインには何と 'Were Dreams, now it is just wine !' と書き換えられているではありませんか! 日本ではいつの間にか代理店が変わったようで7500円という高値で販売されています。トスカーナのチェルヴァロ・デッラ・サーラなども同様リリースされた頃いくらだったか知っている人は馬鹿らしくて買うことができません。いつも申し上げることですが今は有名かも知れないワイン、有名になったから結果として高くなった訳で、リリース初めの頃は随分お買い得感のあったワインであったことをご理解頂きたいと思います。

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2006年04月04日

Rosso di Montalcino 2004 Podere San Giuseppe Stella di Campalto

winediary-059.jpgイタリアでビオディナミを実践しているステッラ・ディ・カンパルト女史が造るロッソ・ディ・モンタルチーノの樽サンプルです。「ブルネッロの生産者『サリクッティ』のフランチェスコ氏を師と仰ぎ、カンティーナを設立。1996年にバイオロジックの認定を取得。1999年に葡萄を植えはじめました」という女史の育てる葡萄畑は全部で6.5ha(現稼働4.3ha)、この大きさが隅々まで畑の手入れが出来る限度であると言います。
このヴィンテージはまだ発売されていませんが2003年は売り出されたようです。2004年に限って申し上げますと残留亜硫酸のレベルは高く葡萄栽培にビオディナミを取り入れていても、醸造技術は世間並みではないでしょうか?
ビオディナミが葡萄栽培の絶対条件であると主張している人、またそのワインしかワインではないと云いきる人、亜硫酸が入っているワインは毒であると思っている人など極端な意見をお持ちの方がおられますが、それはそれなりにご自由であります。しかしそうして出来たワインが本当に旨いかどうかと云うのは別の話であり、私はグラスに注いだ色を見るとき、香りを嗅ぐときそして口に含んだときに旨いと感じるワインこそ良いワインであると思います。能書きでワインを飲むのはゴメンであります。理屈では良いワインの筈なのに飲んでみたら「ゲーッ」となるワインを私は何種類も経験してきました。
本当に旨いワインは舌にピリピリとした刺激を与えません。勿論こんなワインでも何年か熟成させれば旨くなる可能性があります。ソムリエの仕事とは旨くなってからワインリストに載せることであり「当てモン」でワインを嗅ぎ分けることが仕事ではありません。
しかし熟成させなくても旨いワインはあります。若くても甘酸のバランスがとれ残留亜硫酸が殆ど無く香りも味も良いワインが存在しますがそれらは決して評論家が褒めるワインではありません。

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2006年03月30日

I Grilli Di Villa Thalia Sicilia IGT Rosso 2002 Calatrasi

久し振りに何の予定も入れない休日で夕方から西宮北口ヒゲマスターのお店へ。
winediary056.jpgミロシュ・マギンのショパン・エチュードを聴きながら飲んだのがこのワインです。シチリアの赤と云えばもっぱらグルフィばかり飲んでおりますがこの作り手のものは初めてであります。色は透明感のある濃い赤色を呈し香りはシチリア独特のもの、味わいは甘さと酸のバランス良くそんなに濃厚ではありません。
薩摩地鶏のタタキ(腿と胸肉の二種類が同居)や焼き鳥を食べながら飲むとグラスがすすみます。あっという間に一本空けてしまいそのあとは萬膳庵のロックで〆。
驚いたことにこのお店にスタインウェイのMを設置するそうです。お店の料理担当者が寿退社するのでマスターお一人で営業するとなると客席が多すぎるとのことでピアノのお出ましとなるそうです。

まことに申し訳ございませんが4月のワイン大学定例会ル・ポン・ド・シェルは多くの方からお申し込み頂きあっという間に満席になってしまいました。お席をご用意できなかった皆様悪しからずご了承の程お願い申し上げます。

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2006年03月29日

Eliseo Bianco Val di Cornia DOC 2004 Gualdo del Re

winediary-055.jpgイタリアはトスカーナ州スヴェレートの白ワインです。スヴェレートはサシカイアなどで有名なボルゲリよりも南にあり、ナポレオンが留置されたエルバ島を臨む海岸沿いの地域です。輸入元の説明がありますのでこちらをご覧頂ければワインについてはご理解頂けると思います。
色は薄いグリーンで香りは柑橘系のポンカンのようです。イタリアワインとしては残留亜硫酸も少なめで自然な酸味が心地良いと思います。味わいは夏みかんのあのほろ苦さを連想させるクセになりそうな感じ。

今日は寒いので寄せ鍋に、六白の肩ロースと青森合鴨の胸肉白菜とキノコいろいろをおろしポン酢で頂きましたがワインとの相性は良好です。
イカリスーパーで売ってるこの合鴨ですが新鮮で皮が柔らかくローストしても鍋にしても実に旨いと思います。明日は木曜で仕事が休みなのでもう一本開けることに。Mas des Chim?re 2003 AC Coteaux du Languedoc まだタンニンの粒子が粗いです。

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2006年03月28日

S?dtiroler Gew?rztraminer DOC “Kleinstein” 2004 Kellerei St.Magdalena

winediary-054.jpgイタリアワインなのにドイツ語表記のワインであります。ちなみに裏にはイタリア語表記もありますので安心、Traminer Aromatico dell'Alto Adige と書いてありゲヴュルツトラミネールはイタリア語ではトラミネル・アロマティーコと呼んでいることが分かります。
アルト・アディジェのサンタ・マッダレーナのワインは何度もご紹介してきましたがこれも大変優れたワインであると思います。まず香り高いのは最近のアルザスとは全く比較になりません。特徴的なスパイシーさは勿論ですが香水のように部屋に広がっていくのはその香り成分の強さ所以でしょう。色はそんなに濃くありませんが緑を帯びたイエローゴールドで味は「フォアグラのテリーヌやまたはデザートに」と裏ラベルに記してありますがそんなに甘くはありません。

私はエスニック料理というか甘辛いタイ料理に向いていると思います。
仙台産黒毛和牛雌4番の鞍下と自家製山椒佃煮玉葱とタップリの九条葱に高橋養鶏場の赤玉子で「他人丼」を作り本家原了郭の山椒を振り掛けます。旨さは勿論のことですがワインとも実によく合います。レシピは実に簡単で頂き物の日本酒とみりんそして濃口醤油だけしか使いません。ポイントは使う味醂が角谷文治郎商店のもの、お醤油は天狗醤油ということでしょうか。
最近の中国はワインブーム再来とか、中でも売れているのは何と「シャトー・ラフィット・ロッチルド」で、それも若いヴィンテージのものをコーラで割って飲むとか・・・。20年程前日本でも同じようなことをしているのを目撃したことがあります。

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2006年03月21日

Palio Pecorino 2004 IGT Terre di Chieti Citra Vini

winediary-043.jpg最近になってイタリア中南部のワインがいろいろ輸入されるようになったのは大変喜ばしいことと思います。これもその一つでアブルッツォ州の何と8000ヘクタールという広大な葡萄畑を持つ巨大な協同組合チートラ・ヴィーニのペコリーノ種を使った白ワインです。
定価で1400円という手軽なワインの割にはしっかりとした辛口で豚しゃぶには大変よく合います。しゃぶしゃぶは豚でも牛肉でも白ワインがよく合い、また樽熟成のものは必要ないと思います。豚しゃぶですが一般にはロース、肩ロースが多いと思いますが意外に美味しいのはバラの薄切り。

この協同組合には他に各種ワインを造っていますが中でもシャルドネはこのペコリーノと並び出色です。重たいワインに疲れたとき、こんなワインにホッと胸をなで下ろすことがあります。濃い濃いワインばかり飲んでいる人に是非一度飲んで頂きたいワインです。

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2006年02月24日

Ca'del Vispo vigna in Fiore 2004 Vernaccia di San Gimignano DOCG

winediary-009.jpgイタリアはトスカーナの白ワインです。DOC認定は1966年ですが私がイタリアに訪問した1980年代はその名を聞くことは殆どありませんでした。所謂赤ワインブームでソライアやオルネライアが誕生した時代で白ワインには目が向けられなかった訳です。winediary-010.jpg
その後80年代後半のリラ安で輸出が盛んになりこの地の白ワイン生産が拡大したと思われます。1993年にDOCGが認定され、現在は総面積780ヘクタールの立派な生産地になっています。

葡萄品種はその名の通りヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ、略してヴェルナッチャ種とも呼ばれていますが法律ではこの品種を90%以上使うことを義務付けています。

イタリアワインで困るのは表のラベルに全てが記されていないと云うことです。裏ラベルにフランスで云うAOCが表示されていますが統一して表に全て書いてもらいたいと私は思います。
さてこのワイン、濃いですねえ! 一時のカリフォルニアのシャルドネを思い出させます。樽醗酵樽熟成でしょうか、詳しい資料が手元にありませんが濃いのがお好きな方には「もってこい」のワインです。
定価で2000円なので一度試して頂いたら如何でしょうか? 好きな人なら絶対嵌るワインでしょうね。

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2006年02月12日

Don Tommaso Chianti Classico 2001 Fattoria Le Corti

wine-diary-087.jpg比較対象にちょっと贅沢なワインも飲んでみることに、定価で4000円なので昨日までのワインの倍位します。ファットリア・レ・コルティは名門貴族コルシーニ家が経営するキアンティはサン・カシアーノ・イン・ヴァル・ディ・ペーザにあるワイナリーです。ころころ変わるイタリアワインの法律によりこのワインの葡萄品種構成はサンジョヴェーゼ85%、メルロー15%とのことです。
まず気になるのはコルクが短いことです。これだけの価格になるともっと長いコルクを使って頂きたいと思います。その質も大したことありません。香りは閉じています。グラスに注ぐと色はかなり濃いダークルビーと云えば聞こえがよいかも知れませんが暗赤色、濁り気味なのは好ましく思いません。味はしっかりとしたタンニン、密度の高い凝縮された旨味成分は分かるのですがまだまだ飲み頃とは申せませんね。

あと5年位は瓶熟成が必要なようです。しかし比内地鶏のローストとは相性がよいようです。ワインは合わせる食材によって旨くも不味くもなる実に不思議な飲み物です。ワインだけ味わってどうのこうのと言わずに食事とのバランスを考えながら飲むのが楽しい試みと申せましょう。

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2006年02月11日

Rosso dei Notri IGT Toscana 2004 Azienda Agricola Tua Rita

wine-diary-084.jpgイタリアワインの普段飲みベストを自分なりに探しております。今日開けたのは巷でかなり人気の高いと云われるトゥア・リータの物です。まずコルクを抜くと洗練された葡萄の香りが嬉しく、グラスに注ぐと大変綺麗な赤紫色を呈していてさらに期待が高まります。口に含むと上質のボルドーワインの若い頃に似た味わいがあります。果実味が多くタンニンは極めて粒子の細かい、まさに上質なワインの証であります。

輸入元の資料によれば「 葡萄品種はサンジョヴェーゼ60%、メルロー30% シラー10%で生産量は35000本、樹齢はサンジョヴェーゼ約20年、メルロー5年、シラー5年と比較的若く、醸造は葡萄品種により異なり、メルロー、シラーは発酵後バリックにてマロラクティック発酵させ、サンジョヴェベーゼと合わせられ、全体の20%を2年使用のバリックで約3ヶ月熟成、あとはタンク熟成の後ブレンド、ノン・フィルター」とのことです。
¥2300とは思えない実に良くできたワインです。気を付けなければならないのはこのワインも大量の澱があり、飲む直前にデカンタした方が無難です。

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2006年02月10日

M'ama non M'ama Rosso di Toscana 2003 Fattoria Poggiopiano Stefano Bartoli

wine-diary-083.jpg最近はイタリアワインのデイリーを求めつつぼちぼち飲んでいます。今日は久し振りに「こんなワイン買いました」に載せたいフランスはボルドーのワインを買ってしまいましたが、公表するとちょっと顰蹙を買うかも知れませんので内緒に!
さてこのイタリアワインですが花びらを一枚ずつとって占う「花占い」のときの言葉「愛してる、愛してない、愛してる・・・」との意味とか、中身はIGTロッソ・ディ・トスカーナ。サンジョヴェーゼ85%とカベルネ・メルローのブレンドで樽は使わずフルーティーさを前面に出したカジュアルワインとか。しかし大量の澱が発生していますので一般の方が飲むと面食らうでしょうね。
輸入元の説明によると生産者ポッジョピアーノは「1993年バルトリ家によって設立。創立当初から醸造家を担当していたのが、あの有名エノロゴ、ルカ・ダトーマです。それまで補助品種としてしか考えられてなかったコロリーノ種が『ワインの構造を支え奥行きを持たせることができる』と確信し、サンジョヴェーゼとのブレンド『ロッソ・ディ・セーラ』を発表。一躍、スーパータスカンの仲間入りを果たしました。そして2005年3月には、ルカからマテューラ社(エノロゴ集団)代表のアッテリオ・パーリ氏本人と個人契約を結びました」とのことです。

今飲んですぐ美味しいワインですが、恐らく倒立状態で箱詰めされるのでしょうか瓶口に澱が付着しています。飲む前に瓶を揺さぶり立ててしばらく置いてから、できればデカンタして飲んだらなお一層旨いと思います。¥1900はお買い得と言えます。

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2006年02月08日

Cantalupi Riserva Salice Salentino DOC 2002 Conti Zecca

wine-diary-073.jpgコンティ・ゼッカはイタリア半島を長靴に例えると踵の部分となるプーリア州にあります。最近は今まで殆ど輸入されなかったイタリア南部のワインまで入るようになり喜ばしいことだと思います。
さてコルクを抜くとかなり変わった香りがテーブルの上に広がってきます。輸入元の説明によると「ネグラマーロ主体。やや濃いルビー色で独自の濃密な香りがあります。ビロードのようになめらかで、温かな質感のワイン。熟成するとより光沢を持ってきます」とのことです。葡萄品種はネグラマーロ80%、マルヴァジーア・ネーラ20%を除梗し、ソフト・プレスかけてから12日間マセラシオンの後28度から30度の温度で発酵、3000リットルのオーク樽で12ヶ月熟成するというワインです。

色はやや濁ったようなガーネット、味はかなり濃いめのベリー系にスパイスを混ぜたような複雑さと表現したらよいのでしょうか、私は滅多に食べませんがタレ焼きの焼き肉には合うと思います。
ちょっとクセのあるワインですので好みは分かれるでしょうが例えば猪の煮込みのパスタなどには合うでしょうね。このワインも定価で¥2100とお手頃です。

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2006年02月07日

Viticcio Chianti Classico 2003 Fattoria Viticcio

wine-diary-072.jpg
フィレンツェから南へシエナとの中間、即ちキアンティ・クラッシコのど真ん中とも言えるグレーヴェにあるファットリア・ヴィティッチオの最もスタンダードなワインです。このワイナリーは数多い高級ワインも造っているのですがこのDOCGキアンティ・クラッシコを飲むとそれらのハイ・グレード物が如何に旨いかが分かると云うものです。
まずコルクを抜いたときの香りが飛び出てくるように感じます。サンジョヴェーゼのアロマですが実に素直な葡萄の香りだと思います。グラスに注ぐとかなり濃い赤紫色を呈して色には輝きがあります。最初は残留亜硫酸を感じますがそんなに気になるものでもありません。味は果実味タップリで樽も効かせすぎずで今飲むには丁度良いと思います。

調べてみると葡萄品種はサンジョヴェーゼ90%、メルロー10%、温度管理されたステンレスの醗酵槽で醸造、樽熟成は12ヶ月、その後瓶詰めしてから3ヶ月以上待って出荷されます。
定価が¥2100でこんな美味しいワインがあるとはちょっと驚きです。
箕面は桜ヶ丘の家族庵で持ち帰り用の鍋焼きうどんを買いましたが、ご主人が厨房に息子さんと共に立っておられました。昔池田の呉羽の里にあった頃は夜11時まで営業しておられましたが今は8時まで。このお店とは30年以上のお付き合いです。

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2006年01月24日

Assolo Reggiano Tenuta Quercioli 2002 Medici Ermete

wine-diary-057.jpg最近好んで飲んでいるイタリアの「赤・泡・辛」で、生産地がチーズやサラミのそれと同じなので相性は抜群です。シャンパーニュやクレマンに親しんだ人は初め面食らうかも知れませんが慣れれば結構納得の一本となるはずです。
いつもは最近輸入された2004年を飲んでいますが、今日見つけたのは2002年ヴィンテージ。コルクがショボくなっているかと思いましたが何のことありません、泡も健在どころか2004年より強い目のガス圧があり驚きました。色こそ若干紫色が少なくなり暗赤色を呈していますが味は2004年と殆ど変わりません。輸入されてから2年以上経っても何ら変化を感じませんので意外と長期熟成に耐えるかも知れません。
飲む温度も表示によると14~16度とのことですので大量の氷は必要ありません。ですが勿論好みで冷やしても構いません。

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2006年01月23日

Villa di Vetrice Chianti Rufina Vini del Signor Grato 2001 Grati

Chianti Rufina 2001キアンティ・ルフィーナといえば昔イタリアに行ってた頃よく飲んだワインの一つです。当時確か100リラが日本円に換算すると6円はしなかったはずでした。で、街場のリストランテと呼ばれる高級店に行っても8000リラはしませんでした。即ちレストランで飲んだところで当時の日本円で500円足らずということになります。
ということはレストランの仕入れ価格で3000リラ程度、日本円で150円程度という計算です。イタリアワインは昔からフランスワインと比べるとかなり格安だったのです。まあ当時の円高は今から思えば異常だったかも知れませんが・・・

今日はブエノスアイレスにお住まいになっていた方とお話しをしていました。アルゼンチンで普通の人が飲むワインはマーケットプライスで1ドル以下1リットルで1ドル程度の物。輸出用の物はそれより高級ですが、以前私が述べたようにチリも同じく1ケースで15ドルは下らないという価格です。即ち1本1ドル25セントから1ドル50セント程の物なのです。日本酒が3リットルの紙パックに入った物が1000円程度で売られていますがリッターあたり3ドル弱、日本人は酒税の関係でしょうか高い高いお酒を買わされていることになります。
世界中で最も高いワインを飲んでいる国は何と日本とのこと、一本平均9ドルを超えるとのことですが、ワイン文化のない我が国では当たり前かも知れませんね。
前置きが長くなりましたが、このワインは昔懐かしいキアンティの香り、味のするワインです。サンジョヴェーゼ 90%、カナイオーロ 7%、コロリーノ 3%の混醸とのことですが1970年代からワインに親しんでいる私にとってはやっぱりこれがキアンティの原点であるような気がします。できれば1000円までで売って頂きたいと思います。

ワイン大学第251回メニュー・ワインのご案内

1月26日木曜日午後7時開催のル・ジャルダン、次の通り決まりました。
メニュー
フォアグラと金時人参のフラン、ソース・ペリグール
オマール海老、ビーツ、菜の花のサラダ、エシャロット・ヴィネグレット
鮮魚とズワイガニのクネル、柚子の香り、白菜と牡蠣のソース
仔羊鞍下肉のタイム蒸し、グリンペッパーのガレット添え
蜂蜜のヌガーグラス、フランボワーズのソースと共に
ワインリスト
1. Champagne Christian Bourmault Cuvee Grand Eloge Blanc de Blancs Brut NV
2. Vouvray Clos de Rougemont abbaye de Marmoutier Sec 2004 Domaine Vigneau
Chevereau
3. Pernand-Vergelesses Blanc 2003 Domaine Denis Pere et Fils
4. Corton-Charlemagne 2001 Domaine Denis Pere et Fils
5. Chateau Beychevelle 1993 AC Saint-Julien
6. Chateau Leoville Las Cases 1979 AC Saint-Julien

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2006年01月16日

novello Rosso del Salento 2005 Conti Zecca

wine-diary-020.jpg去年の11月空輸されたノヴェッロですが、2ヶ月セラーに入れていたらどうなったでしょうか? 抜栓するとコルクは短いものの液面に触れた部分だけが真っ赤で横漏れの形跡は一切ありません。
色は赤紫で泡まで色付いているのは去年と同じですが、残留亜硫酸はかなり減少しているようです。口に含んでも刺激的な酸が消えていますし果実味がかえって増加しているように感じます。スペイン産サルチチョンとの相性も良し。

結論から申し上げればわざわざ飛行機で輸入する必要はありません。瓶詰めしてから半年とか一年以上出荷しないワインが多いことをもっと理解しなければなりません。まともに造れば必ずこの寝かせる作業が必要なのです。2ヶ月置くだけで飲み物としての価値は高まりますが船で輸入すれば定価は半値になります。

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2005年12月21日

NERO Rosso del Salento 2003 Conti Zecca

1221wine.jpg イタリアワインを敢えて取り上げている訳ではありませんがプーリア州の信頼できる生産者であるコンティ・ゼッカの新しいヴィンテージなので飲んでみましたが・・・
これは凄いワインです! 3時間程かけてゆっくり飲んでいますが歯の表面はワイン色に染まり舌も真っ黒け。最初は思い切り渋みが襲いますがその中にある健全な果実味、ワインとしての確かな味わいが感じられます。いつも申し上げますがワインは葡萄で造られていますので葡萄本来の味が無くなってしまうようなワインは私はダメだと思うのです。
ラベルも強烈な印象ですが味わいもまた非常に個性的で私は高い評価を与えたいと思います。

面白いのは食事との相性で、こんな濃い濃いワインが実は野菜の煮込みに驚く程違和感がないのです。ベーコンと玉葱とセロリを煮込み人参と馬鈴薯を加え最後に黒豚のバラをスライスして煮込みましたがこんな優しい家庭料理にまさかこんな濃いワインが・・・・とは思いますが、違和感がないのです。
「旨いワインは食べ物を選ばず」もちろん例外はあります、この季節では数の子、干物全般、魚卵の類、このわたなどは絶対避けるべきでしょう。キャヴィアも合わせにくい食材ですが実は新鮮なキャヴィアならシャンパーニュとよく合います。ただ日本には殆ど入っていないのが現状で、臭いキャヴィアが多い訳です。キャヴィアといえば高級食材、ですがまともなキャヴィアは日本ではお目にかかることがはっきり申し上げてありません。

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2005年12月20日

Monte Ceriani Soave 2002 Tenuta Sant'Antonio

1220wine.jpgイタリア・ヴェネト州DOCはSoaveのワイン。表のラベルにはDOCの記載はありません。このあたりがフランスとは全く違いますね。フランスには必ずラベルに必要事項が明記されなければなりません。モンテ・チェリアーニというのは畑の名前で僅か2ヘクタールとのことですが、このあたりの平均収穫量というのは気の遠くなる程多く一般的には110hl/haで、この畑名付きの物でも80hl/haとのことです。葡萄品種はガルガネーガ100%。
コルクが固い、こんな時よくあるのがブショネ。悪い予感が的中! どういう訳か最近ブショネに遭う確率が非常に高いのです。飲むまでもなくコルクのいがらっぽい強烈な匂い。「あかん、飲まれへん」大阪弁が口からこぼれてしまう。

樽醗酵は全体の1割だか2割だか知りませんが異常に濃い色を呈しています。ソアーヴェにしてはこんな濃い色は見たことがありません。
問い合わせすると2002年は終売とのことで2003年を次に試すことにします。
「少々のブショネを飲むかどうか?」よく聞かれますが私は全て流しへ捨てることにしています。「君子、危うきに近寄らず」でけったいな匂いのする物は口にして良いはずがありません。

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2005年12月18日

Valpolicella 2004 Tenuta Sant' Antonio

1218wine.jpg イタリアは北部水の都ヴェニスを擁するヴェネト州の代表的な赤ワイン、ヴァルポリチェッラ。このヴェネト州にはもう一つイタリア白ワインの代表ソアーヴェがありますがどちらも大量生産される安物が多いので有名です。これも3ユーロ程の物だと思いますが甘いですね。

輸入元の説明は「クリュのヴァルポリチェッラとは正反対のフレッシュ&フルーティな早飲みタイプ。比較的ソフトなタンニン、果実味たっぷりの味わいで飲みやすいワインに仕上げています」と弁解ともとれるような内容。フレッシュ&フルーティーなワインであってもこれだけ甘いと飲み飽きてしまいます。
まあ人それぞれ好みが違いますので、辛口のワインが苦手な人には受けるでしょう。
葡萄品種はコルヴィーナ70%、ロンディネッラ30%とのことです。

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2005年12月17日

天然河豚とシチリアワイン・Nerobufaleffi 2001 A.Agricola Gulfi

1217wine.jpg 「評論家の食べず嫌い」は困ります。世の中には探せば普通の人が食べることのない極上の食べ物が存在します。わざわざ九州まで出掛けなくても天然の河豚を食することは可能です。多くの調理師はデカい河豚を敬遠しますがそれは食べた経験がないからであり、知らない訳です。
一般には2.5㎏までが良いとされている河豚ですが、天然ですと最大15㎏にまで成長します。さすがに15㎏の大物は大味になってしまうそうですが私の食べた最大の物は12㎏、夕凪橋のたこ安さんでのことです。3.5キロを超すとキロ当たりの単価が高くなるので普通料理人は買わないのですが、今日頂いた河豚は4.3㎏のこの季節としてはかなりの大物。寒波襲来のため大きな河豚の入荷がなかったのですがとてもラッキーです。

てっさの身は透き通り見た目にも綺麗ですが、噛むと甘いですし蟹のような風味があります。唐揚げにシチリアの赤ワイン、ネロブファレッフィを合わせてみましたがとても相性は良かったと思います。このワインはシチリア土着品種ネロダーヴォラ100%で造られていますが実に味わい深い見事な出来だと思います。
料理人の世界でも知られていないことがまだまだあります。料理人の云う言葉をそのまま信じてしまう自称評論家や河豚のことを語るには若すぎる評論家が存在するのには全く呆れてしまいます。

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2005年12月14日

Valcanzjria 2004 IGT Sicilia Azienda Agricola GULFI

1214wine.jpgシチリアの白ワインで生産者はグルフィという「イタリアワイン最強ガイド」も大絶賛のワインであります。2003年のこのワインとシャブリの比較がこの本の冒頭に書いてありましたが、そもそもヴェルジェのワインなど一部の評論家が評価している訳で残念ながら私は全く評価しない生産者であります。
本にはタンク熟成云々のくだりがありますがこのヴァルカンツィリアに関しては2003年ヴィンテージも加えられるシャルドネ(確か15%)は樽熟成してありますのでこの解説は少し意味合いが違います。
有名処(この場合ヴェルジェ)との比較は分かりますが、シャブリと比較するのならラ・シャブリジェンヌのグラン・キューヴェ2002とかウィリアム・フェーヴルのプルミエ・クリュあたりと比較すれば如何かと思います。ヴェルジェのようなお上品すぎる(私から云わせて頂ければ薄っぺらい)ワインとコクのあるヴァルカンツィリアでは比較する前から答えは明白であります。
この比較はやはりイタリアワインを売るためのフランスワインとの比較であり私はあまり感心致しません。比較するならその対象はフランスワインに精通する人物に選んで頂きたいと思います。

私は国別に優劣はないと考えております。アメリカにも良いワインは沢山ありますしチリにだって探せば素晴らしいモノもあります。イタリアワインに関してはサッシカイア等2、3千円の頃からアンティノリのソライアなどはファースト・ヴィンテージから飲んできましたがそれは安い頃の話で今のような価格で飲もうとは思いません。
さて本題のこのワイン、近所のチャイニーズへ持ち込ませて頂き飲んでみましたが今までのヴィンテージよりおとなしい感じがします。パイナップルのようなアロマはやや控えめで樽熟のシャルドネのフレーバーがきついように感じます。例年より少し甘さが気になるのは私だけでしょうか? 勿論価格以上の飲み応えがあるのは確かですが・・・ 日本ではリリース直後ですのでしばらく置いてからもう一度飲んでみます。

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2005年12月12日

Poupille 2001 AC Cotes de Castillon Vignobles J.M.Carrille

1212wine.jpg一昔前に静岡のインポーターが日本でのイクスクルーシヴを取り「やれペトリュスと最後まで争った・・・」とか云う話で盛り上がったこともあるワインです。このインポーターですがリーファーと言いながら平積みして目一杯詰め込んでいるコンテナーの写真を堂々と雑誌に載せてるのを見て笑ったことは以前に書きました。
「ワインは香りだけで判断できる・・・」など信じる人は数少ないはずでいつの間にかインポーターが変わりました。久し振りに飲むこのワイン、コルクは上質で長く色も濃く樽の上質さが窺える香りも昔と変わっていません。味は若干軽い目でしょうか、タンニンは少し粗いように感じます。
約二時間かけてゆっくり味わいましたがフィルターをかけていないため後半はかなり澱が混ざってしまいました。迂闊でした、折角かなりの期間立てて置いてたのにデカンタすべきでした。
自分で作ったハヤシライスにはとてもよく合います。ドミグラス系のソース、例えばビーフシチューとかラグー等との相性は良いでしょう。

ワインの参考書は主にフランスで買いますが、たまたま見つけた「イタリアワイン最強ガイド」なかなか内容が濃いので買ってみました。私の勧めるワインが結構載っております。著者には裏方で活躍する日本人、また暗躍する日本人を装う人物についても突っ込んで欲しいと思います。

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2005年12月04日

Rossoibleo 2004 IGT Sicilia A.Agricola Gulfi

1204wine.jpg シチリアワインです。毎年結構な数を買うこのグルフィ社のワイン、白のヴァルカンツェリアもはずれませんがこのロッソイブレオはとてもリーズナブルで旨い。グルフィには高いクラスもあるのですが普段飲みにはこのクラスで十分だと思います。寒くなったので鍋、今日は主にキノコ中心です。イカリスーパーの袋入りチキンブイヨンはこんな時便利です。昆布出汁にプラスすると野菜がとても旨くなります。白舞茸、でかい椎茸、ウスヒラタケ、畑しめじに朝市で買った白菜。この白菜は近所のおばさんが無農薬で作っているのですがとても甘くしかも安い! 先日ネットで買った物と比べると違いは明らか、ネットで買った物は名ばかりの無農薬の可能性あり。有機農法無農薬栽培を謳いながら実は偽装という業者がかなりいるに違いないと思う。

さてこのワイン、色は濃く透明な赤色を呈し香りは葡萄のアロマがみずみずしく味はナチュラルでしかもコクがあります。鍋との相性もすこぶる良好で他の日本料理にも合いそうな感じです。

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2005年11月23日

Concerto Lambrusco Rosso Secco Reggiano DOC 2004 Medici Ermete

1123wine.jpg瓶の形は懐かしい Gosset のものと同じみたいです。イタリアはエミリア・ロマーニャ州レッジアーノで造られるランブルスコ・サラミーノ種100%の発泡性ワイン。こんなに美味しいワインを今まで見逃してきたことを後悔しますね!
レッジアーノと言えばそうです、パルミジャーノ・レッジャーノが造られる地域と同じなのであります。
で、イカリスーパーで固まりのパルミジャーノ・レッジャーノの賞味期限の近いモノを半額でゲット。チーズを買うなら絶対にこの方法がお得です。それとベーコンも同じです。例のお薦めイカリスーパーのベーコン、明後日25日が賞味期限のもの売ってます。明日あたり半額で買えるはず!

先日ご紹介申し上げたアッソーロ・レッジアーノより定価で250円高いものの(定価1500円)こちらの方がより洗練されて泡立ちも幾分多いように感じます。チーズとの相性もすこぶる良く(現地では当たり前でしょうが)この組み合わせはどこのワインバーでもヒットするに違いありません。
安くても美味しいワインは山ほどあります。「知らない」と云うことこそワイン通としては恥ずべき事であると私は思います。高いワインの評論ばかりが取り沙汰されていますが、安くても美味しいワインのコメントこそ重要であると考えます。

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2005年11月22日

Keri Biferno Rosso DOC 2000 Tenuta di Giulio

1122wine.jpg最近お気に入りの Assolo Reggiano 2004 を飲みながらビストロ・プルミエで作ってもらったベーコンと玉葱のキッシュを前菜に。冷蔵庫の奥で瀕死の状態で残っていたブリー・ド・モーを発見、チーズって賞味期限が必要なのかどうか私には理解できないが九月末期限のものでも何ら問題なく食べられます。
であっという間にワインが空いたので次を探していると表題のワインを見つけました。
イタリアはモリーゼ州でかなり前から自社で瓶詰めをしていたというテヌータ・ディ・ジューリオという生産者のビフェルノ・ロッソというのがDOC名称。この生産者の白ワインは残留亜硫酸が強く好みではありませんでしたがこちらはさほど感じません。

色はかなり濃い暗赤色を呈し香りは先のレッジアーノに似て違和感がありません。味は結構しっかりとした果実味、酸味が調和し食べ物を選ばないように思います。輸入元の説明では「ルビーの輝かしい色合い。凝縮したブケには熟した赤い果実、野生のベリーやプルーンを感じる。そしてブケの奥底から、熟成を経て香り立つ甘く優しいスパイス、リコリス、ヴァニラ。温かみがあり優美な口当たり。優しいタンニンがトーストされたバリックと上手く融合し甘い余韻を生む 」と上手に書いてあります。

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2005年11月15日

Tenuta di Valgiano Palistorti 2002 Colline Lucchesi DOC

1115wine.jpg 輸入元のカタログから「フィレンツェから西へ約60㎞、のどかな田園地帯ルッカにあるワイナリー。今のオーナーに所有権が移ったのは1990年代前半のことです」という説明がありビオディナミを実践しているとの記載があります。
葡萄品種はサンジョヴェーゼ70%、メルロー15%、シラー15% というちょっと予想もできない構成。色は少し透明感に欠ける暗赤色。香りはちょっと赤ワインには相応しくない香料それもカレーに使うような香辛料のようなものを感じます。
口に含むとやはり香りが鼻につきます。雑味というか埃っぽいという表現が適切なのでしょうか? とにかくワインだけ味わう限りあまり私には好ましいとは思えません。

いろいろなキノコが残っていたので「キノコのフリカッセ」を作ってみましたが我ながらなかなか良くできました。ニンニクのスライスにたっぷりのオリーヴオイル、比内地鶏のスープに朝市で買った椎茸、白マイタケ、ブナしめじそして貴重なオオツガタケにベーコン少量、仕上げに生クリームなのですが、さっきの赤ワインが嘘のように美味しく感じます。埃っぽいと感じたのがキノコの香りに転じたようです。 
ですからワインと言うモノ本当に不思議なものですね。料理と共に味わうと全く別物のように変化します。時間が経過したのが原因かも知れませんが・・・

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2005年11月14日

Falanghina Sannio DOC 2004 Societa Agricola Corte Normanna

1114wine.jpgカンパーニャ州 Benevento の近くサンニーオ丘陵、標高250から300メートルの地で作られる葡萄品種ファランギーナ100%の白ワインです。ラベルには記載がありませんがHPをやっとの事で見つけました。http://www.cortenormanna.it/
比内地鶏のガラを使ってスープをとりますが肝心なのは鶏の脂を捨てないことでしょう。先日は脂を早く取り除いてしまったので比内地鶏独特の風味がありませんでした。しかし今度はしっかりとしたスープがとれて満足!

宮崎の特定農家からの宮崎牛4Aのハネシタをしゃぶしゃぶにしましたが、脂がきつくて私の味覚からは不適合。見た目は悪くないのですが熟成不足のせいかも知れません。
ところでこの白ワイン、思い切り残留亜硫酸! 今日はワインも料理もあきまへんわ!

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2005年11月13日

Roero Arneis 2001Vigna del Falco Casa Vinicola Nicolello

1113wine.jpgイタリアはピエモンテの白ワインです。2001年ながら色はかなり青みを帯びていて綺麗なのですが、グラスに注ぐとその中央に渦巻く細かい泡、残留亜硫酸がきつすぎます。白ワインですが味は濃厚かつ渋みが多く所謂「重たい」ワインです。私はこの手のワインが大の苦手、飲むにはご遠慮申し上げたいところです。
時間の経過と共に飲み易くなるかと期待しましたがままならず、料理用に回しました。「こだわり食材」のところにアップしましたがS先生から頂いた天然のキノコ、オオツガタケと牛肉を軽く煮た料理にこのワインを使うと、ビックリするほど美味しくなりました。キノコが良かったのは間違いありませんがニンニクのスライスとオリーヴオイルそして作りかけのガラスープに塩胡椒、最後に加えたのがこのワインだけという簡単なレシピなのです。

世の中には探せば旨い物はまだまだありそうですね。このオオツガタケですが「松茸とポルチーニをたして2で割ったような」という表現が最も分かり易いと思います。見つけたら是非食べて下さいね。勿論素人判断は危険ですが・・・

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2005年11月11日

Assolo Reggiano Vino Frizzante Rosso Secco 2004

1111wine.jpg輸入元からの情報によりますと「ガンベロ・ロッソ2006年度版の、最新続報が届きました!以前のmimiより情報で、メディチ アッソーロ レッジアーノが2グラスを受賞とお伝えしましたが、なんと3グラスの最終審査まで残り、最終的には2.5コップを受賞した事が、先日メディッチ社に告げられました。
※3グラスの最終審査とは …
ガンベロ・ロッソ、トレビッキエリ(3グラス)を選ぶ最終審査でイタリアの各トップワインがふるいにかけられる、重要な審査です。勿論、アッソーロがこの最終審査に残ったのは、今回が初めてです」ということですので、敢えて飲んでみることに
赤の発泡酒はフランスでは見かけません。イタリアには「赤、泡、甘」があることは存じておりましたが全く飲む気にもなれず… 今まで尻込みしてきましたが、このワインは同じように三つの言葉で表現すると「濃厚、辛口、微発泡」。私のイメージとは全く異なる素晴らしいものです。

かなり冷やして6度で飲み始めましたが裏ラベルの記載から14度から16度で飲めとのこと。ま、そこまで温度を上げなくても十分美味しく頂けます。パルミジャーノ・レッジャーノとの相性がよいと書いてありましたが、少し熟成したブリー・ド・モーとも決して悪くはありません。クロワッサンをかじりながらチーズと共に一本空けてしまいましたが、悪酔いなんて無縁です。飲み口というか後味がスッキリしているので幾らでも飲んでしまいそうなワインです。
これが何と ¥1,250-で売られているのですから是非お勧めしたいと思います。

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2005年11月08日

Le Fonti Chianti Classico 2002 Conrad M. Schmitt

1108wine.jpg イタリアワインとしては最も安心して飲むことのできる代表銘柄とでも云えば適当かも知れない「キアンティ・クラシコ」。ワイン評論家や雑誌のお薦めとは無縁の生産者が山ほど居ります。
私はコルシーニ伯爵家の Le Corti というキアンティ・クラシコが好きなのですが、よく似た名前を見つけたので飲んでみることに。コルク栓を引き抜くと同時にふわっと広がる親しみやすい香り。グラスに注ぐと色はかなり濃いめです。裏ラベルには「Panzano にある8ヘクタールの自社畑には主にサンジョベーゼと若干のメルローとカベルネ・ソーヴィニョンが植えられ、瓶詰めの前に12ヶ月フレンチオークの樽熟成が施される」との記述があります。

カベルネやメルローのニュアンスは余り感じることはできませんが葡萄の果実味たっぷりで、残留亜硫酸レベルは低くかなりのハイレベルのワインであると思います。
HPはhttp://www.fattorialefonti.it

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2005年11月05日

Novello Salento per Via Aerea 2005 Conti Zecca

1105wine.jpg久々の更新ですが、ワインを飲まなかった訳ではありません。体調不良というか、少し気になる喉の痛みで凹んでおりました。
いよいよ今年の新酒が登場しますが、イタリアものは早いですね。今日(6日の午前0時)から飲んで良いとのこと、早速開けましたがとても新酒とは思えないほど濃いですね。
インポーターの説明によると「プーリアの名門、コンティ・ゼッカが地葡萄ネグラマーロでつくるノヴェッロ。ベリーやチェリーを想わせるアロマ、もぎたての果実がそのまま詰まった、南イタリア独特のふくよかな味わいです」とのことです。

果実味濃厚で強すぎるほどの酸があります。従ってデカンタして少し時間を置いた方が飲みやすくなります。高いボージョレ・プリムールよりもお値打ちありのワインです。
久し振りに比内地鶏を買い明日は鍋を囲みます。4番の宮崎産鞍下を小割りして貰い、さらに同じく4番のトンビを塊でゲット。写真が上手く写れば和牛研究会のところに載せてみます。

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2005年10月25日

Falanghina del Beneventano IGT 2004 Villa Raiano

1025wine.jpg イタリアはナポリを州都に持つカンパーニャ州のワインです。ベネヴェンターノは地域の名称でファランギーナはこの地に育つ地葡萄です。造っているのはヴィッラ・ライアーノという聞き慣れない名前ですがそれもその筈、創立が1996年ということですから来年で10年を迎える新進気鋭の生産者です。
特徴はゴツい外観のボトルで、何と910グラムもある重いボトルです。中身よりもガワの方が重たいという非常に不経済なワインではないでしょうか。
開けてみると意外なことに樽香は感じません。香りは丁度今からの季節洋梨のような香りにハーブのようなスパイスも感じます。色も澄んだイエロー。口に含むとフレッシュでフルーティーまたしっかりとした酸があり厚みもあります。若干残留亜硫酸は気になるものの、アフターテイストも長く続きます。
これはお買い得ワインの一つとして評価されると思います。

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2005年10月20日

Molise Rosso DOC 2003 Tenute di Giulio

1020wine.jpg 最近のイタリアワインには知らない物が多いので困ります。で、検索で調べてもなかなか旨くヒットしませんがこのサイトは非常に便利です。http://www.italianmade.com/home.cfm
まず私の場合 Molise が州の名前であることに気が付きませんでした。このサイトはモリーゼには三つのDOCワインがあること、州はアブルッツォとプーリアの間にあることなど詳しく記述があるので分かり易いと思います。
この Molise Rosso はモンテプルチアーノ85~100%の葡萄で造られているようです。残念ながら残留亜硫酸が強く私にはきつすぎます。色は濃いめ香りも悪くはないのですが・・・
カルフールで安売りしていたディ・チェコのフェデリーニ・10ですが茹で時間が微妙で難しいですね。6分と指定がありますが少し固めだったので1分追加すると腰砕けになってしまいました。細い麺は冷製にすべきですね。缶詰トマトはスピガドーロとソルレオーネを比較しましたが(やまやで税込68円)スピガドーロの方が芯が残らず裏ごししやすいと思います。トマトの水煮缶は普通に使うステンレス製の柄付きザルで簡単に裏ごしできますが、殆どのトマトソースのレシピにはその記述がありませんね。

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2005年10月19日

Sagrantino di Montefalco DOCG 2001 Antonelli

1019wine.jpg ウンブリア州はモンテファルコのサグランティーノという葡萄だけで造られるDOCGワイン。インポーターの説明によると「完熟したブラックベリーに、赤果実のジャム、チェリーや森の果実を想わせ、かすかなスパイスを感じる。エッセンス成分は濃厚さを作り出し、タニックでたくましく、それであってエレガントなワイン。滑らか口当たりを持つ。 長い余韻にノーズがバランスよくが続く。 赤肉、ジビエ、特に鳥料理合う。煮込み肉やサラミ、肉の蒸し焼き(サグランティーノ ワインソース) 熟成チーズ」とありますが、とてもよくこのワインを表現しています。
このワインこそ長期熟成させて楽しめると思います。美味しいワインははじめから美味しいのです。例えば以前にも申し上げましたが1982年のムートン、リリース直後に飲みましたが本当に果実味が凝縮され「酸っぱすぎたり、渋すぎたり、あるいはえぐい」ことなど全くありませんでした。
生ハムにもよく合いますがパルミジャーノ・レッジャーノをポリポリ囓りながらワインを口に含むと絶妙のマッチングが感じられました。
ボトルはかなり重たい物を使っています。計ると735グラムありました。コルクもかなり良質でメーカーの姿勢を評価できます。
ワイン大学のメンバー・トラットリア先生が食べログにデビューされました。一度覗いてみて下さいhttp://tabelog.com/reviewer/00003938/27/

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2005年10月18日

Palio Chardonnay Terre di Chieti IGT 2004 CITRA Vini

1018wine.jpg イタリアはアブルッツォ州のテッレ・ディ・キエーティIGTのシャルドネです。1300円という価格の割には楽しめるワインです。まず色は黄緑がかった艶のある色で香りは柑橘系の爽やかなもの。味はと言うと意外に辛口ですが残留亜硫酸もさほど感じません。
豚のタン・シチューによく合いますしアリコ・ヴェールのゴマだれにも悪くありません。松茸と牛肉のブレゼに酢橘を搾るとこれまたワインの香りが良くなったような気がします。
さてイタリアワインですがトスカーナとピエモンテばかりが輸入された頃と違い、今はバジリカータとか前述のトレンティーノ・アルト・アディジェなどいろんな州のワインが輸入されるようになり極めて良い傾向にあると思います。
ワインというもの、評論家諸氏が取り上げるものなど全体から見ると極めて微々たる種類だけなのです。ワインをブランドビジネス化させる動きがありますが、それを煽るのはどういう人物か見極めないとその罠に引っかかってしまいます。
騒げば騒ぐほど欲しがる人がいるから困ります。自分の舌に自信があるなら書物を頼ることなど無いはずです。好みは人それぞれで高いワインが旨いとは限りません。

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2005年10月15日

Luigino Lacrima di Morro d'Alba DOC 2003 Giusti Piergiovanni

1015wine.gif ルイジーノがワインの名前、生産者はジュスティ・ピエールジョヴァンニ。ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバという聞き慣れない名前なのでアルバ周辺を探しましたが見当たりません。何とこのラクリマ・ディ・モッロ・ダルバというのは葡萄品種名でした。
実に不思議な香りの葡萄みたいで、私は初体験のワインです。ですがこのワインはその葡萄の良さが陰に隠れてしまっています。ローストされた樽が邪魔しているように思います。マルケ州のワインで日本にはこれから広まっていくのでしょうが同じメーカーのスタンダードの方を飲んでからまた比較してみたいと思います。
見島牛の煮込み、完成しました。シチューにはやはりすね肉が向いています。凧糸で縛らなくても煮くずれしないのは蓋をしてアルコールが飛ばないようにしているからでしょうか? 豚のタンも上出来です。
ただこの初体験のワインとは相性が良くありません。薩摩・邑と宮崎のひむか寿という焼酎を比較してみました。香りは芋という感じが余りしない邑の方が好みですがシチューにはひむか寿の方がよく合うように思います。いずれも一升瓶で2000円までの物ですが両方とも十分満足できる美味しさを持っています。

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2005年10月14日

Santa Maddalena Classico 2004 DOC Alto Adige

1014wine.jpg ワイン会で好評でしたので家でも一本開けてみましたが、これも実に素晴らしいワインです。赤ワインとは思えないロゼのように薄い色ですが香りの立ち方が違います。それこそ「馥郁たる」という形容詞が似合うワインであります。
ワインとは葡萄で出来るお酒ですので、やはり葡萄本来の香りを楽しむべきモノであると思います。昔私がトリンバックに感じたことはやはりこの香りそのものでした。他のワインがやたら甘く香りが乏しいのに対しトリンバックのワインには品種別に際立った香りがありさらに全て辛口で料理の邪魔をしませんでした。
イタリアの北部でドイツ語圏と聞きますが、このトレンティーノ・アルト・アディジェ、とりわけこのサンタ・マッダレーナ組合のワインはトリンバックの昔に似たところが多くあるように思います。イタリアワインとは思えないキレの良さと芳香はフランスワイン愛好家の方にもきっと喜ばれるに違いないと思います。
真空パックしてあった三島牛の臑を煮込みます。出来上がるのは明日の晩でしょうか? 今日は鹿児島産の黒毛和牛4Aの鞍下を小割りして貰います。鞍下の小割りですが画像が撮れれば和牛研究会に載せられると思います。

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2005年10月13日

Santa Maddalena Gries Lagrein 2003 Cantina Santa Maddalena

1013wine.jpgクードポールさん主催のワイン会は今回で245回目になりました。毎月一度で20年続くワイン会というのは我ながら珍しいと思います。イタリアはトレンティーノ・アルト・アディジェのワインを集めてみましたが中でも最も印象に残ったのがこのワインです。
地葡萄のラグレイン種ですが香りが特徴的で辛口、とても良いワインですが驚きの安さ! こんなワインこそ皆さんに飲んで頂きたいのです。高くて旨いのは当たり前ですが、私は安くても美味しいワインの発掘に情熱を傾けたいと思います。

今月のワイン大学定例会は高槻のエソンス・エ・グーにて開催しますが今のところ参加者より不参加表明の方が多くピンチに追い込まれています。一人でも多くの方にワインの素晴らしさをご理解頂ければと願っております。もちろんこのレストランのお料理も素晴らしいのでわざわざ高槻までお越し頂いても決して損はありません。
その他今日飲んだワインはクードポールワインを楽しむ会に書かせて頂きます。

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2005年10月07日

Sauvignon Mock DOC Trentino-Alto-Adige 2004 Cantina St. Maddalena

1007wine.jpg毎年ますます美味しくなっていくようで頼もしい限りの協同組合、カンティーナ・サンタ・マッダレーナのワインです。
Mock というのは畑の名前で、葡萄品種はソーヴィニョン・ブランであります。単一畑名のワインは他にもあるようですがこの「MOCK」という畑の場所は組合の中心地ボルザーノから北へライタゴという村の標高500メートル前後の斜面で僅か2.5ヘクタールしかありません。
斜面ですので機械での摘み取りは不可能であり、全て手摘みで収穫は行われます。従って雑味は全くありませんし香りはことさら強く迸ります。これほど強い芳香を放つワインも珍しいのではないでしょうか。
以前ご紹介した同じ組合のミュスカも優れ物でしたが、勝るとも劣らない素晴らしいワインだと思います。もちろん辛口好みの私の好みなので甘い目がお好きな人にはパスされてしまうでしょうけれども…
このトレンティーノ・アルト・アディジェにはまだまだ知られていない美味しそうなワインがありそうです。トスカーナやピエモンテは私から云わせて貰うと価格が異常に高いです。リラの時代にあれほどリーズナブルだと思ったイタリアワインですが、ユーロに切り替わってから馬鹿らしくて買う気になれません。

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2005年10月02日

Recit Roero Arneis DOC 2004 Monchiero Carbone

1002wine.jpg ピエモンテ州ロエロの白ワインは16世紀からこの地にあると言われるアルネイス種だけで造られています。造り手はモンキエッロ・カルボーネでこのレチットの名の付いた物は1993年がファースト・ヴィンテージとのことです。
色は薄く少し青みがかっていて青リンゴのような爽やかな香りが立ってきます。マロラクティック醗酵や樽熟成とは無縁のワインのようです。これはどんな食事にも合いそうな辛口ワインの発見です。しかも安い! 定価で2000円ですので普段の食事にはもってこいです。
と言っても人の好みは千差万別、私は辛口好みですからこのワインを高く評価するだけです。私は樽の影響が強く残るワインは好ましいとは思いません。日本酒はワインのように樽熟成など普通はしないので元々樽の味には馴染むことの出来ないのが日本人の体質ではないかと考えます。ですから樽で熟成しないで甕で熟成させる例えば焼酎などの文化が広まったのではないでしょうか? それに比べヨーロッパでは酒と言えば樽で熟成させるモノと相場が決まっているように思います。勿論例外はありますが・・・・。
葡萄酒と言うモノの原料は葡萄ですから本来葡萄の味香りが尊重されるべきだと考えます。アルザスのトリンバックと言えば今でこそその存在は大きく取り上げられていますが20年ほど前までは隠れた存在でした。このトリンバックこそ昔から辛口に拘り、樽とは無縁なワインを造り続けてきたのです。
濃縮果汁を使いハードローストした新樽に長期間熟成させたワインなど何が美味しいと云うのでしょうか?

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2005年09月24日

Coltifredi 1999 igt Toscano Rosso Castelli del Grevepesa

0924wine.jpg ずっしり重いボトルです。エチケットも実に荘厳な雰囲気で開栓する前から大体の中身が想像付きます。
コルク栓を抜こうと思いましたがとても固くなかなか抜けません。スクリュープル・レバーモデルを使いやっとの思いで抜栓できました。これがあると本当に便利ですが使い始めて20年経過してるのでかなりガタガタになってきました。私が使っているのはアメリカ製の物で今までにスクリューの先だけ1回変えただけですが、後のフランス製の物は余り耐久性がないのか余り評判は良くありません。最近はコピー商品が横行しているのでそれらを買う方が多いのでしょう。
さて中身ですがまず果実味が残念ながら乏しいように思います。やたら濃いのですが過剰な樽のエキス?の影響でしょうか「えげつない」と表現したい位複雑すぎる感が強いです。かなり澱が発生していますのでデカンタして3時間程度置かれた方が飲み頃になると思います。
さてこのカステリ・デル・グレヴェペーザですが調べてみると1965年に設立された協同組合でキアンティ・クラシコを中心に176の葡萄栽培農家とワイン生産者が加入、キアンティ・クラシコ650ヘクタールを含め総面積850ヘクタールという一大生産者となっています。ワインはサンジョヴェーゼ100%で12ヶ月の樽熟成とのことです。
開ける前にずっしり重いと述べましたがそれもそのはず重量750グラムという重い瓶でした。普通のボルドータイプのボトルは大体500グラムですから5割り増しのボトル重量です。

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2005年09月23日

Colle Maggio Montepulciano d'Abruzzo 2000 Torre Zambra

0923wine.jpg いやーっ、驚きました! モンテプルチアーノ・ダブルッツォといえば安物ワインのイメージでしたが、これはビックリの濃いヘビー級のお味です。ワインと言うモノ頭から「こんな物・・・」と決めつけずにとりあえず飲んでみなければ良い物も見つかりません。
私はフランスワイン専門で飲んでいましたのでイタリアワインについては知らない物が山程あります。先入観にとらわれずいろいろ飲んでみる必要性を痛感した一本でした。
で、このワインについて調べてみると実に明快な答えを見つけました。販売店でもかなり詳しい方がおられるのに驚きました。http://www.tanakaya3.com/Italy/i0849.htm をご覧頂ければお分かり頂けると思います。
頂き物のクラウン印のマスク・メロンとプロシュート・ディ・パルマの前菜にスパゲティ・ポモドーロ、アヴォカドとロメインレタスのサラダなどと共に飲んでみましたが冷やせば前菜に、少し温度が上がるとトマトソースに良く馴染んで美味しく頂きました。
インポーターは数社あるようですがその内の1社の定価は2000円なのでこの価格帯としてはかなりお買い得だと思います。

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2005年09月22日

Pelisa Barbera d'Alba 2002 Monchiero Carbone

0922wine.jpg 今年は松茸大豊作の年なのでしょうか。北朝鮮産の物ですが丁度頃合いの莟が5本で1980円とは去年の半値以下です。それも太くて軸の白い大変綺麗なもので、目方を量れば400グラムもあります。この秋一番の比内地鶏を丸ごと一羽買い腿はローストして胸肉は薄くスライスして松茸と共にしゃぶしゃぶにしました。
勿論出汁はこの比内地鶏のガラを野菜と共に数時間炊いてとる極上スープを使います。鍋に入れる他の材料は白菜とセリ、葛切りと湯葉それにお豆腐ですが残念ながら森正の豆腐屋は今日もお休みです。
ワインは畑の名前「ペリーザ」が入ったバルベラ・ダルバの2002年です。造り手は有名なモンキエッロ・カルボーネ、瓶の肩の部分に生産者が浮き彫りになっているのが特徴です。葡萄の香りが開けたと同時に広がり、綺麗な紫色で果実味溢れるとても美味しいワインです。
忘れてましたが昨日からメキシコ産のアップルマンゴーに加えてカリフォルニア産のグリーンマンゴーも登場しました。果物は豊中イカリスーパーがお買い得です。

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2005年09月16日

Montefalco Rosso 2003 Antonelli

0916wine.jpgアンティノリは云わずと知れたトスカーナの代表的生産者ですが、微妙に文字の配列が似ている「Antonelli」という生産者のワインです。
インポーターの説明によると「チェリーやブラックベリーやスモモのアロマにドライで骨格のはっきりしたフレーヴァー。口の中で香り豊かなアロマがしっかりしたタンニンとハーモニーをつくる」とありますがまず飲み口の柔らかいのが特徴でしょう。若いイタリアワインに多く見られる「亜硫酸過多症候群」もありませんし舌が痺れる過剰なタンニンもありません。まとまりが良いというかやはりソフトでふわっと広がる香りが心地よいと思います。葡萄品種構成は次の通りです。Sangiovese 65% Sagrantino 15% Cabernet sauvignon 10% Merlot 10%
ウンブリア州の丁度ローマとフィレンツェの中間程に位置するこのワイナリーは他にオーガニックのオリーヴオイルも造っています。

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2005年09月07日

Monticello 2002 Toscana I.g.t il Colonbaio di Cencio

0907wine.jpg このワインは2100円というお値段にしては上出来だと思います。インポーターの説明は次の通りです。
「2002年は非常に難しい年で、フラグシップのイル フトゥーロを製造していない分、そのブドウを厳しくセレクトし、このワインが誕生しました。ボディーが平年よりやや抑えられておりますが、その分果実風味が豊かで早くから飲むことができる、上品なワインとなりました。
イタリア/トスカーナ I.G.T.ブドウ品種カベルネ・ソーヴィニヨン60 %、メルロー30 %、サンジョヴェーゼ10 % 平均樹齢は約 15 年で株密度は6,950 本/ha 平均収量は約 45 hl/ha 畑について 標高 / 海抜 360~420m、向き / 南南西、土質 / ガレストロ、石灰分が多く水捌けが良い。 醗酵はメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンは80hlの木樽にて、サンジョヴェーゼは100hlのステンレスタンクにてマセラシオン醗酵を約16日間。温度は高くとも28℃までで行い、温度管理は全てオートマティックに管理される。マロラクティック醗酵は、樽中にて行う。 熟成・70%は60hlのフレンチオーク樽にて、30%は2年落ちのバリックにて12ヶ月熟成」
ワインの説明としては数年前と比べてかなり説得力があります。残留亜硫酸も少なく飲みやすいことも付け加えておきます。

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2005年08月23日

Vanitoso Gioia del Colle Primitivo Riserva 1994 Cantine Coppi

とても背の高い瓶に入ったワインです。こんなボトルだと一箱の才数も嵩み運賃が高くなるだけだと思うのですが・・・、また普通のセラーでは保管するのも大変だと思います。
既に10年以上熟成しているのですが色は濃い赤色を呈し新鮮な葡萄の熟した香りを保っています。口に含むとブランデーのような香りと独特の甘さが広がってきます。イタリアは長靴の踵に当たるプーリア州のプリミティーヴォ種だけから造られる重厚な赤ワインですが私には甘さが強すぎるように感じます。
こういったワインには塩辛い生ハムが合うのではと思い、例の干物みたいな生ハムをオクラや青じそと共にサラダにしましたが、さらにオリーヴの実を加えることによりワインとよく合うようになりました。
ひょっとするとタレ焼きの所謂「焼き肉」に合うのではないかと考えます。甘辛いタレに漬けた肉を焼くのは好みではありませんが、世間一般の焼肉店では主流なのがこのタレ焼き。肉の味よりタレの味が勝ってしまうので私は好みではありませんが・・・

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2005年08月16日

Capalbio Bianco D.O.C. 2003 Vialetto

イタリアはトスカーナ、マレンマの白ワイン。ラ・パリーナ農園のURLが記載されていますがこのワインは出てきません。カパルビオと言う名のDOCは私は今まで聞いたことがありませんでした、勉強不足です。
で、コルクを引き抜きグラスに注ぐと例の白い泡状の渦巻きが・・・強い残留亜硫酸です。これは飲むと身体に悪そうなので料理用に回しました。
鹿児島産の黒毛和牛、格付けは5Aのウデ、トンビと呼ばれる部位、外観はとても素晴らしいのですが水分が多すぎます。我が和牛研究会としては失敗の買い物です。仕方なく煮込みにするしかありません。牛肉の格付け、アテになるものではないようです。

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2005年08月10日

Donna Marzia Negramaro 2003 igt Salento Conti Zecca

0810wine.jpg 南イタリアはプーリア州サレントのワインです。輸入元の説明によると「 南イタリアの地ブドウ、ネグラマーロ種主体のこのワインは熟したベリーやチェリーなどのアロマに溢れ、エレガントな余韻が特徴です」とありますが、まさにその通りです。安いワインですが決して質は悪くありません。
大体葡萄酒と言うモノ、葡萄から造られるので葡萄の風味があって当たり前です。その微妙な果実味の違いこそ品種の違いであると考えます。調べてみるとネグラマーロ70%、マルヴァジーア・ネーラ20%、サンジョヴェーゼとモンテプルチアーノが各5%の混醸とのことです。
私が最近飲んだイタリアワインで最もコストパフォーマンスが良いのがこの生産者のワインです。コンティ・ゼッカの今後は大いに期待できると思います。

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2005年07月30日

Armonia Domaine Bassac Vin de Pays des Cotes de Thongue 2003

ラベルにはエコセールに認定された有機栽培の葡萄で作ったワインということを強調しています。ワインはロゼで透明ボトルに入っています。
Jourdain島という地中海に浮かぶ島のワイナリーとのことですがその存在は今まで知りませんでした。
色は一般的なロゼで若干オレンジがかっています。香りは甘い葡萄の果汁、口に含むと先に甘さが感じられます。酸もほどほどにあるのですが私には甘いです。ドライなロゼを期待したのですが残念ながら違いました。
700グラムの平目は晩まで良く活かっておりましたがこのワインには合いそうもありません。フィレの一枚を薄造りにしてフルール・ド・セルを振り軽く白胡椒を塗してしばらく置き、水分を飛ばします。こうするとエクストラ・ヴァージンだけで食べることが出来ます。
8月6日の安旨ワイン会、あと2名がなかなか決まりません。何方かお越しになりませんか?

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2005年07月29日

Campi Flegrei Piedirosso Per'e Palummo 2004 Cantine Farro 

輸入元の説明文を紹介すると「ナポリ県バーコリ地区フサロのティレニア海沿岸地域に位置する『カンティーナ・ファッロ』社の設立は1926年。
 現在彼らが所有する畑は220ha・標高330mほどのところにあり、土着品種「ファランギーナ」種と「ピエディ・ロッソ」種のみの栽培にこだわります。
 畑の起源はギリシア時代にまでさかのぼり、当時ローマ人に愛飲されてきたと言われています。そして、この地区特有の火山性土壌は今日でもフィロキセラ前のブドウを産出することを可能にし、古代の味わいを今に伝えます」
先日の白ワインと共に実に個性豊かなワインです。極辛口に仕上げられ、食事と共に飲まないと「?」と感じてしまうでしょうね。しかしこのワインはトマトとの相性が極めて良いようです。イタリア原産のトマトで作ったガスパチョに合わせるとワインにフルーティーさが蘇ります。さらにスパゲティ・ポモドーロを作るとこれにもよく合います。トマトによく合うワインの発見です。

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2005年07月26日

Ronco dei Quattroventi 2001 Fattoria San Francesco

Ciro Rosso Classico DOC という表記がありますが、イタリアワインには弱いので聞いたこと無い名前のように思います。で、調べてみたらイタリアを長靴に例えると丁度つま先に当たる州が原産地と分かりました。葡萄品種は Gaglioppo 100% とのことですが私は初耳です。30年以上ワインと親しんでいますが知らないワインは幾らでも存在します。
さてこのワイン、かなり濃い暗赤色で少し濁っているように思いますが澱が騒いでいる訳ではありません。香りは独特でサンジョベーゼに近いように思います。口に含むとかなり強いタンニンが感じられ酸も結構強めです。
4Aのリブロースの所謂「かぶり」と呼ばれる部分だけを売って貰い斜め切りすると立派な焼き肉用ロースになります。塩胡椒も控えめにフライパンでソテーしワインと合わせると果実味が増し美味しくなりました。

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2005年07月24日

Campi Flegrei Faranghina 2004 Cantine Farro

イタリアはプレ・フィロキセラの樹から採れた葡萄で造ったワインとのこと。すごい辛口ですが食事との相性はすこぶる良好で飲み飽きしないタイプです。
輸入元にプロ・フィロキセラに異論を唱えるとイタリアでは「プレ」ではなく「プロ」と云うとのこと。
ピアノの話題を・・・

 マウリッツォ・ポリーニがこの秋に大阪に来ます。で、曲目からショパンのスケルツォ第1番が入っているのでチケットを購入することにしました。スケルツォの第1番は大変難しい曲ですが、ホロヴィッツの演奏を聴いて「絶対弾いちゃる」と決意したのはもう30年も前のこと。いまだにちゃんと弾くことは出来ませんが・・・2階席の4列目の席をリザーヴしました。来週の木曜日にチケットを買いに行きます。先日の女性ピアニストの4倍以上の値段ですが、ポリーニが大阪に来ると云うことは私が東京まで出向かなくてもよいという事ですので考えたら安いかも知れません。
人によってピアニストの好みもいろいろです。私の好みを云わせて頂くと若い頃はワイセンベルグ、そしてリヒテルにギレリス、次にホロヴィッツ、そしてポリーニ、並行してミケランジェリといったところです。ポリーニはスケルツォ2番での気持ち悪さがありますが生を聴いて結論を出そうかなと思います。ポゴレリッチも好きですがちょっと極端すぎるテンポには付いていけません。

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2005年07月20日

Le Corti Chianti Classico 2002 Principe Corsini

大変良くできたイタリアを代表するワイン。安価で美味しいワインこそ私の求めるワインです。
「ワインを知る」ということは「有名銘柄を知る」事ではありません。アンリ・ジャイエ氏は急に有名になったと云うより、勝手に「伝説のワイン造りの名人」に仕立て上げられてしまった訳です。いち早くこのドメーヌを見つけたのはパリはタイユヴァンのオーナー、ジャン・クロード・ヴリナ氏でありました。
1980年代に何度も彼の店で食事しており、300~400フランで今や「幻の銘酒」にされてしまった Vosne-Romanee Cros-Parantoux 等をよく飲んだものです。大事なことは「世間の人が騒がないけれども旨いワインがある」ということを知ることなのです。

高くなってしまったワインを追い求めるのは、勿論人それぞれ自由ですが私はそんな馬鹿げたことは致しません。私は1980年代に幾つものドメーヌを日本に紹介しました。ブルゴーニュではヴリナ氏のワインリストの常連だったドメーヌ・トロ・ボーを、シャンパーニュではアヴィズのジャック・セロスを、そしてアルザスのトリンバックを、またマス・ド・ドーマ・ガサックを初めて日本に持ち込んだのも私です。
シャンパーニュは大の好物で社長アンリにご馳走になったランス駅前のル・フローレンスという一つ星のレストランで飲んだ Krug Clos du Mesnil 1979 と故クリスチャン・ビゾー氏の自宅に招かれ飲ませて頂いた Bollinger Annee Rare RD 1959 のマグナムは忘れられない味です。
食の評論、日本では「書いた者勝ち」の傾向があるようですが、私の知る限りワインに詳しい人の著書は見当たりません。「フランスを食べまくっていた人」はその当時全くワインなどお飲みにならず、ひたすら食べながらメモっておられました。ところが不思議なことに最近ではワインの論評をされているではありませんか。有名人になればワインの一つでも語らないとサマにならないとお思いでしょうが、下手に語るとボロが出るので要注意です。

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2005年06月13日

De Valier Sicilia IGT Nero d'Avola 2002 Cantine Riondo

シチリア島のネッロ・ダーヴォラ種のワイン。色はかなり濃いですが紫系ではなく暗赤色を呈しています。
香りは特徴的なネッロ・ダーヴォラ種をあまり感じません。もう少し香りを楽しみたい気持ちです。
味はどちらかというと中庸、食中酒としては悪くありません。
以前飲んだスパークリングの印象が良かったのですが、赤ワインの造りはごく普通としか思えません。
マウリツィオ・ポリーニが来日します、といってもこの秋11月6日と9日東京はサントリーホールでのリサイタルですがS席は何と \22,000 ベートーヴェンのソナタ「ハンマークラヴィーア」他2曲9日はオールショパンプロとのことです。
ポゴレリッチも来るようですがこちらはまだお安く \12,000 ベートーヴェンのソナタ24と32番、ラフマニノフの楽興の時、リストの超絶技巧練習曲からとなっていますのでこちらの方がお買い得感が強いのではないでしょうか? とにかく日本のコンサートの値段は高すぎます。

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2005年06月09日

Paglione Bianco 2003 Gioia del Colle DOC Tenuta Viglione

瓶底が随分盛り上がった背の高いボトルなので長期熟成タイプのワインかなと思いましたが、フレッシュ&フルーティーな白ワインでした。こんな重いボトルは決して輸出向きではありません。
色はかなりグリーンっぽいです。グラスに注ぐと無数の細かい泡がグラスの中程から上に立ち上ります。液面に渦巻くようなことがないので炭酸であると判断しますが若干の亜硫酸も残っています。
香りは柑橘系です。レモンよりグレープフルーツのようなスッキリ系の香り。樽とは無縁のモノです。
味は苦みの効いたやはりグレープフルーツを想像させます。アルコールは12%で強くもなく弱くもなく食事時にはグッドです。
葡萄品種はマルヴァジア・ビアンカ、シャルドネ、トレビアーノとのことですがトレビアーノの比率が高いように思います。イタリアはプーリア州ジョイア・デル・コッレのワイン。
米茄子のトマト煮込みを作りましたがワインとの相性は抜群、旨い!

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2005年06月08日

Alto Adige Moscato Giallo 2003 Kellerei Bozen

イタリアはシュドチロル地方に2001年にできたCantina Produttori Bolzanoという協同組合のワインです。葡萄品種はフランスで云うミュスカだと思いますが、Microcell の栓を抜くと強烈な香りが飛んで出てきます。トリンバックの2000年ミュスカ・レゼルヴみたいな強烈さ!
色は美しいグリーン色を呈していますがグラスに注ぐと若干の残留亜硫酸があります。味はキリッとした酸が強く好みのタイプです。10℃くらいから冷やすとますます辛口が冴えてきました。飲み頃は6℃位でしょうか。
パルマ産の生ハムとレッド・ロメインレタスにパルミジャーノ・レッジャーノのサラダにはピッタリの組み合わせ。旨い!
DOC Alto Adige Moscato Giallo というのがワイン名なのですがこのエチケット読みにくいです。

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2005年06月07日

Nusei Piemonte Chardonnay 2004 Servetti

ピエモンテのシャルドネです。カリフォルニアによく見られるキャップシールのないボトルデザイン。瓶口は丸く縁取られています。瓶口が広いためスクリュープルのレバー・モデルが使いにくいですね。コルクはシャンパーニュのような積層タイプで大変しっかりしています。
そのためでしょうか残留亜硫酸がきついです。ワイングラスに注いだとき泡立ちの激しいものでグラスの縁からでなく液面に渦巻くようにして現れる細かい泡が亜硫酸です。この亜硫酸に鈍感な人が多いのは私からすれば不思議なことで、この酸をワインの酸と勘違いしている人が多いのも事実です。
色は黄金色、青みは少なく新樽熟成だと思います。熟したパイナップルのような香りがしますがやはり気になるのは残留亜硫酸。味わいは一頃前のカリフォルニアのシャルドネそのまま。まあ、この手を好む人が多いとは思います。

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2005年06月06日

Donna Marzia Salento Rosso I.g.t. 1999 Conti Zecca

イタリアはプーリア州のコンティ・ゼッカが造るワイン。かなり前に買っていたものでワインセラーの片隅に埋もれていました。抜栓と同時に熟成したワイン特有のブーケが漂ってきました。
色はさすがに茶色っぽくなっていますが、別に傷んでいるわけではありません。味はドライフルーツのような甘さもありますがまろやかでうまく熟成しています。
ロメインレタス、胡瓜、フルーツトマト、アヴォカドのサラダに生ハムなど食事にピッタリよく合います。お安いワインですが3年ほど寝かせると実に美味しい物になります。
生産者のHPから葡萄品種の割合は次の通り Negroamaro 70% Marvasia Nera di Lecce 20% Montepulciano d'Abruzzo 5% Sangiovese 5%
HMVから届いた「激安ミケランジェリ10枚組」ですが、買いそびれていたグリーグのコンチェルトも入っていて感激物です。10枚組で \1590 ですからピアノに興味のある方なら買っても損はないと思います。

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2005年06月03日

Castel del Monte Vigna Pedale Riserva 2001 Torrevento

今日はイタリア・プーリア州(イタリア全土を長靴に例えるとかかとの部分になります)カステル・デル・モンテDOCの赤ワイン、生産者は Torrevento というワイナリーです。葡萄品種は Nero di Troia 100% と記されています。エチケット上部のイラストはラベルに穴が開けられています。色はオレンジっぽくそんなに濃い赤色ではありません。香りは独特ですね、葡萄品種に因るものでしょうか、熟成香もあるでしょうが余り経験したことのない特徴的な香りです。味はまろやかで残留亜硫酸も全く感じません。食事によく合い特にオリーヴの実との相性はよいと思います。
晩飯にA4のハネシタですが、「ヌキ」なので脂がきついです。でも脂は甘く質が悪いわけではありません。進物用焼もみのり たちおとし 赤羽商店製ですが、とても美味しいのでお薦めです。

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2005年04月03日

Montevertine の白ワイン

表のエチケットはローマ字のMとヴィンテージだけ。昨日と同じくかなり高価なイタリアの白ワインです。コルクは上質の結構長い物を使っています。ワインと触れる部分は1㎝位湿っていますのでかなりの期間瓶熟していたと思われます。
色は意外に薄いですね、昨日のソーヴィニョンと違い新樽の雰囲気は感じられません。かすかに青みを帯びた黄金色を呈していてこちらの方が個人的には好感を持ちます。香りからは葡萄品種は分かりません。詳しい資料はないので想像ですが、マルヴァジアかひょっとしてポデレ・ラ・カペラが植えていたヴェルメンティーノなどかも知れません。ウィスキーに似た香りがしますが、新樽という感じは一切ありません。
味はというとフルーティーな味に少しびっくりしました。食べ物との相性も良好です。但馬牛の刺身をいつもの食べ方で楽しんでおりますがワインとのコンビネーションもバッチリです。でももう在庫は一切無いとのこと。残念!

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2005年04月02日

東大阪蕎麦処「伊呂波」

詳しくは「お気に入りのお店」をご覧下さい。場所は中央大通りの荒本交差点から東へカルフールの信号を南へ、一つ信号機を通り越しすぐの三叉路(電信柱に伊呂波の表示あり)を左へ曲がると右手に見えるマンションの一階です。Pは手前左手の青空駐車場で番号は30と31ですが店の前の路上でも問題ないようです。
自家製粉の9割蕎麦はしこしこと歯触り良く、4月から9月だけの田舎蕎麦は蕎麦の実の殻の部分も挽いた黒っぽい物でこちらもお薦めです。
で近くの洋菓子屋さん「パティスリー・Ryoco」もかなりのお薦めです。距離で云うと500メートルぐらいでしょう。
ワインは La Conca D.O.C.Langhe Sauvignon 1999 Podere Rocche dei Manzoni 輸入元の説明によると「バローロの名門マンゾーニがニューリリースした白ワイン。金色がかった美しい藁色、バリックに由来する香ばしい風味と厚みのあるボディで飲みごたえたっぷりの白です」とありますが、ウーン重いですね。熟成に必要な酸が足りないと思います。高そうな樽に入っていたのは分かりますが、葡萄本来の力不足を樽だけで補うことは所詮無理なお話です。

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2005年03月29日

Vino Rosso Toscano da Tavola

来月のワイン会用にワインをセレクトしています。Grato Grati Vecchia Annata1979 をまず候補に挙げテイスティングしましたが果実味タップリ、恐るべきIGTワインではありませんか! この1979年のトスカーナは紛れもなくキャンティワインなのですが1984年の法改正でキャンティを名乗ることが出来ず2004年まで大樽の中に入っていたという代物です。
パルマ産生ハムと長芋のソテー、普通長芋は生のまま短冊とかとろろで食べることが多いと思いますが私はソテーして食べるのが好みです。ニンニクとベーコン、あるいはバターでソテーしても結構美味しいと思います。で、食べ物を口に含みながらワインを啜ると鼻から抜けるワインの香りが別物になります。相性がよいのでしょうか、熟成香が長く続きます。フルーティーで且つ熟成香も楽しめる面白いワインです。パルミジャーノ・レッジャーノとか生ハム等との取り合わせがよいと思います。例のイタリアの麦でリゾットを造って頂きこのワインを合わせようと考えます。次にフルーツトマトとレタスに生ハムのサラダを合わせてみましたが、この組み合わせも誠に良好。同じ会社のエクストラ・ヴァージンも欠かせません。

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2005年03月18日

PRA DI PO ブラ ディ ポ Dolcetto d'Alba ドルチェット・ダルバ

木曜日はかなり食べ過ぎたみたいで本日は控えめにしようと思いつつ、昼は八尾の「山がや」で「鴨釜飯とうどんのセットメニュー」を注文してしまいました。本来鴨釜飯には「鴨と山菜」だったのですが、私の提案というか強い要望で「鴨と葱」に変更してもらいました。鴨をフライパンでソテーして下仁田葱の薄切りを加えて特製のタレを絡め、牛蒡などの隠し味を施したごはんにトッピングするだけですから、即席釜飯仕立てなのでしょう。本当の釜で炊く釜飯ではありませんが私はこれで十分気に入っております。この鴨ごはんに小さめサイズのきつねうどんと温泉玉子、そして漬け物が付いて \930 はお安いと思います。
八戸ノ里から八尾光町までの道のりは自転車で楠根川沿いに上っていきます。楠根川には美味しそうな真鴨夫婦がまだ居候していますがその数は心もち少なくなってきました。もう間もなく姿を消すことでしょうね。そういえばカルガモの姿が見えません。抱卵しているのでしょうか?
帰り道、豊中のイカリスーパーに立ち寄りました。お目当ては例のベーコンなのですがここにも売り切れのようです。高知の日高町シュガートマトを見つけてゲット、レタスも美味しそうなのでかごに入れついでに「さちのか」を買いました。苺は箕面より安いと思います。
ワインはピエモンテ、ジェルマノ・エットーレの造るドルチェット・ダルバ 2003年。私はバローロやバルバレスコよりもバルベラやこのドルチェットみたいな果実味の多いフレッシュなワインの方がどちらかというと好みです。バローロやバルバレスコは金額的に高いですし、日本に於いてうまく熟成することは多分稀だと思います。私のこれまでの経験から「イタリア物は早く飲んでしまいたい」という説を支持しています。ピエモンテの高級ワインは現地イタリアで熟成させた物を買った方が賢明です。トスカーナなど今の価格は異常としか言えません。今をときめくサシカイアやソライアなど20年ほど前は定価で5000円ほどの物でした。それでも当時のイタリアワインの価格からすればべらぼうに高く殆ど輸出に回されました。味のレベルと価格帯が乖離しすぎているのが今のイタリアワインだと思います。

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2005年03月08日

なんだか急に温かくなりましたね、

車に乗っているとエアコンの温度設定を変えなければなりませんでした。日本はこんな感じで春めいて参りましたがブルゴーニュは大雪みたいです。こちらでボーヌの天気が見えます。http://www.meteofrance.com/FR/mameteo/prevVille.jsp?LIEUID=FR21054
今日は残り物の生ハムにイタリアはピエモンテの白ワイン、ジェルマノ・エットーレが造る BINEL 。DOC Langhe の2003年、まだ発売されていないヴィンテージですが一足お先に試飲させて頂きました。
まずブションが太いですね、イタリアワインにはしょぼいコルクを使うところが多いのですが、とてもきめ細かい上質のコルクを使っています。樽醗酵とのことですが、色は意外にも薄く毒々しさは微塵もありません。香りは・・・飲み頃にはほど遠いのでしょう、まだ硫黄の刺激臭が残っています。瓶ごと激しくシェイクするとこの匂いは消えるのでしょうがグラスに注いでせっせと振り回す。
シャルドネ主体であるとは理解出来ましたが調べてみるとリースリングが40%も入っておりました。リースリングは香りに特徴ある品種なのでバリックでの醗酵は向いてないように思います。新樽醗酵のシャルドネとステンレスタンク醗酵のリースリングに分けて醸造して後でブレンドするか、あるいは別々のワインに仕立てる方が私は良いと思います。
生ハムやパルミジャーノとの相性はすこぶる良く、やはりイタリア食材にはイタリアワインが合うのでしょうね。地域性を考えるともっとピッタリのワインがあるのでしょうが・・・
昨日今日と八尾界隈で昼ご飯しましたが、お気に入りのお店に入れるのは遠慮しておきます。ご報告だけですが八尾に300年続く「桃林堂」ご立派な茅葺き屋根の建物ですが、ここは東京のデパートにも出店している大手。手作りの温かみは感じられませんしすごくお高い。小さな草団子二つ一串が三つ入って600円ほど。本町の「餅芳」は大きめのヨモギ団子が5つに漉し餡たっぷりでたったの300円。草餅や大福は一個60円という安さ。昼前に売り切れるのも無理無いと思います。

posted by: Georges : 2005年03月08日| コメント (0)

2003年12月06日

今日は魚屋さんの来る日だ。

031206wine.jpg写真は取り損ねたが1キロを少し超える平目をゲット。5枚におろして貰い冷蔵庫で保存するが家に帰ってからでも身が活かっていて、薄造りする包丁にかなり手応えがある。透明の切り身にすり下ろした山葵だけつけて食べても実に旨い。肝もしっかりしていて薄く切れる。
 合わせるワインは何とイタリアの赤。Podere la Cappella Poggio Camporonne2000 Toscano I.G.T. 有機農法で知られるこのワイナリーのワインは全て私の好みである。新しいヴィンテージはメルローの出来が悪いということで蔵の最高峰「カンティコ」はリリースせず次の「コルベッツォーロ」に回したという。そんな話を聞いて「大したことはないのか?」と思いつつコルクを抜くとチョコレートの風味漂ういい感じに仕上がっているではないか! この旨さなら11本買ってオイルを貰うのも悪くはない。赤ワインと山葵それに新鮮な魚の薄造り。合わないと思う方は一度お試しあれ。(写真ポジオ・カンポローネ)

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