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2008年05月25日
Tavel 2004 Château de Ségriès
このワインは毎年買っているワインの一つです。いつもブログに登場させていたと思っておりましたがリリース直後に書いたのが以前のブログでした。もう３年も前のことです、時間が流れるのはまことに早いものです。さてＩＮＡＯのＨＰでこのアペラシオンを調べてみましょう。アペラシオン・ＴＡＶＥＬを開こうとすると
--TAVEL
--TAVEL
TAVEL PRIMEUR ROSE
TAVEL ROSE
のように「タヴェル・プリムール・ロゼ」と「タヴェル・ロゼ」に分かれますので後者をクリックするとこちらの画面が現れます。アペラシオンもデノミナシオンも同じ「タヴェル」でロゼの文言は含まれません。タヴェルのアペラシオンはロゼにしか与えられておらず他に赤も白もありません。葡萄品種はこちらを見ると「grenache, cinsaut, clairette, picpoul, calitor, bourboulenc, mourvèdre, syrah et carignan (limité à 10%). Chaque cépage est limité à 60%. 」と９種類になってますが原本には「 Grenache, Cinsault, Clairette blanche et rose, Picpoul, Calitor, Bourboulenc, Mourvèdre, Syrah et Carignan.」とクレーレット・ブランシュとクレーレット・ロゼの２種類になっているため１０種類と見るのが妥当なのかも知れません。このアペラシオンが適用されるのはガール県の二つのコミューン Roquemaure, Tavel だけでＩＮＡＯの2005年の統計では畑の総面積が 951ha、総生産量が 41,200hl ということであります。土質は３つに分かれ 1.sols sableux, 2. sols rouges à cailloux roulés (terrasse villafranchienne), 3. sols sur cailloutis calcaires. とのこと。この土質について日本リカーのＨＰから「土壌はほぼ三等分されます。A)柔らかな石灰岩からなる緩やかな丘。B)砂や粘土、丸い砂利からなる、第二紀には海の底だった平地。C)純粋な粘土の中に混じっている第四紀の平らな石灰岩の土壌」との記載を見つけました。
昔は結構沢山生産者が居たように思ったのですが意外に狭い地域で生産量もそんなにありませんね。
さて普通ならとっくに飲み切っていたはずのこの０４のロゼ、中身は大丈夫なのでしょうか？
まず外観からはやや色あせた感じが否めません。キャップシールはビニルコーティングのアルミ製でトップに孔が二つ、栓はコルク色に近づけてある合成樹脂製のもの。うっかりスクリュープルなど使ったらエライことになってしまいます。特にレバーモデルの大敵で一発に壊れてしまうので要注意！ ソムリエナイフで抜き取りますがその螺旋部分にしっかりひっついて栓からオープナーを外すことが出来ません。しかしコルクもどきからはとても良い香りが・・・・。そうなのです、若い頃の溌剌とした香りと違い香水のような強い芳香が出てきてビックリであります。薔薇の花の香りににた何とも云えない良い香りでグラスに注ぐと色だけは若干オレンジがかってきてはいますが、光沢というか艶っぽくきらめくような色で決してヘタッた感はありません。
味わいは辛口をキープしていて決して甘くなど変化していません。色香りからは甘そうなのですがスッキリした辛口、年数を経たせいでしょうか若干丸みを帯びていますが旨さは持続しています。
モッツァレラとフルーツトマトにバジルの自家製カプレーゼにいつもの冷しゃぶ用牛肉で作る即席カルパッチョにとても良く合うこのワイン、決して早飲み用のワインではないことを証明してくれたのであります。輸入元のＨＰを見るとやはりこのヴィンテージは売り切れで０５も同じく売り切れ、品種構成はｸﾞﾙﾅｯｼｭ 50%/ｻﾝｿｰ 30%/ｸﾚﾚｯﾄ 10%/ｼﾗｰ 10% と書いてあります。
ところでこの生産者、アレジとゴクミのワインを任されているとのことですがネットで調べてもそのゴクミワインなるもの出てきませんね。エチケットだけでも拝見したいと思いますがご存知の方おられませんでしょうか？
追記です。日本語の「タヴェル」公式ＨＰ見つけました。
posted by：Georges :