2008年08月31日

本ブログは移転しました。

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posted by Georges

2008年08月07日

第279回クードポールワインを楽しむ会

今日は立秋、待ってましたとばかりに夜中に鳴き出すのは「ヒグラシ」、午前3時前から4時過ぎまで一斉に鳴いていますがその時間帯を過ぎるとアブラゼミややかましいクマゼミになってしまいます。「ツクツクボウシ」はまだ見かけません。
さていよいよ来月で280回目となるクードポールさんのワイン会、殆ど固定メンバーですが何方でも参加できますのでレストランの方にお問い合わせ下さい。

第279回目となる本日のメニューは次の通りです。
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アミューズに鰯のコンフィが尾頭付きで2尾、じっくり時間を掛けてコンフィにしてあるので頭も骨も丸ごと頂けます。他の店なら立派な前菜となる一皿ですがここでは突き出しとして供されます。
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続いて「岩牡蠣の冷製、トマトのクーリ」は生の水茄子や胡瓜と共に。
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二皿目の前菜は無花果の上にフォワグラのテリーヌ、ソースは玉蜀黍にチョリソーが入っていて実に旨い! 基本がしっかりしているから何を食べても安心ですけど特にここではフォワグラが外せません。

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2008年08月03日

Deep Blue Spätlese Trocken 2007 Weingut TESCH

8v0803-1.jpgドイツワインで忘れてはならないのが「ジエチレングリコール混入事件」、当時のことを知る人が少ないのかいつの間にかオーストリアだけが悪者扱いされてしまっております。しかし当時からワインを飲んでいる者にとってはまことにおかしな話で自主回収したワインの多くはドイツワインだったはず。
ここで当時の状況について詳しい記述をネット上に見つけましたのでコピーさせて頂きます。こちらの全文の中からこの事件についてのみ(さ行のところをご覧下さい)抜粋させて頂きます。
「ジエチレングリコール事件
1985年に起きたワイン史上でも屈指の大スキャンダル。
ことの発端はオーストリアの科学者が合成ワインの研究の過程で、自動車の不凍液に使われるジエチレングリコールをワインに添加すると貴腐ワインに近い味になることを発見したことから始まります。このジエチレングリコールは有毒性は低いものの大量に摂取すると死亡する毒物で、どう言い訳しても食品に加えるなどあってはならない物質です。
ところがこれに目を付けたグリルとオットー・ナラスキイという悪徳ワイン業者が、ジエチレングリコールを安ワインに混入して味を上級のワインに似せ、高値で売りさばくということを始めます。この方法は密かにワイン業者間で売買され、いくつかの業者がこの違法ワインの製造を行ったといわれます。ところが、想像力の足らない人間がいるもので、ある男があろうことかこのジエルチレングリコールを売った業者に付加価値税(日本の消費税)を要求したことからことが明るみにでます。公になった付加価値税の金額から推測されるジエルチレングリコールの販売量が、本来の目的の使用量を遥かに越えていることを不信に思った税務署が調査を開始、不正が発覚しました。
この結果、このワインを輸入・ブレンドしていたドイツや、それを輸入して同じくブレンドしていた日本のワインは『有毒ワイン』と騒がれて売上、信用ともに大打撃を被りました。ことマンズワイン社は大きな損害を受けたといわれます(本当にごく一部に混入してしまっていただけだったらしいのですが)。ついでに名前が似ているということで何故か”オーストラリア”のワインまで販売量が減少したりと、関係ない業者にまで多大な損害を与えてました。なお、オーストリアのワインの販売量はその年は昨年の約20%になってしまったそうです」

こちらではマンズワインについて書かれていますが私の知る限り張本人は日本でドイツワインなどを専門としていた訪問販売の会社のドイツ本社だったはず。当時新聞や業界紙に載った「疑惑のワイン」の殆どはこの会社が関わっていたはずであります。

ほとぼりが冷めた頃、と云ってもかなり後のことですが綺麗な写真を売り物にグラビアの多いワイン専門誌が我が国で発売されました。お決まりのようにRで始まるブルゴーニュ赤ワインを取り上げていましたが、何とその輸入元がこの不凍液混入事件で話題になったその会社。本来ならば1989年から正規代理店となっているS社を取り上げるべきなのですが、出版社の信用がなかったのか、あるいはサンプルの提供を受けたのでしょうか? この雑誌、写真だけは綺麗ですけど内容はあまり信用できません。

さて本題に戻ります。

これが表のラベルですがドイツ語ではなく英語表記。裏ラベルはどうなっているのでしょうか?

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2008年08月02日

Lohrer Berg Riesling Spätlese Trocken 2007 Weingut Tesch

8v0802-1.jpgドイツワインはラベルまで変わってしまったのでしょうか? 昔々私が二十歳の頃、日本でワインと云えばドイツワインが隆盛を極めておりました。今はシャトー・ラグランジュの所有で有名な酒類大手の会社ですが、その取得の2年ほど前にはラインガウのシュロス・フォルラーツと提携していました。ラグランジュの買収の後確か1988年にはラインガウのロバート・ヴァイル醸造所も手に入れたはずであります。ドイツワインが停滞を始めたのは私の思うに1983年から。世の中にグルメブーム、フランスワインへのこだわりが広まった頃、ドイツワインは本来の甘いワインから辛口へと転換していったのがそもそもの間違いの元。辛口など造ったことがないのにやれ「トロッケン」や「ハルプ・トロッケン」など次々に出したのは、ドイツワイン離れに拍車を掛けたのではないでしょうか?
ワインは嗜好品ですから甘口もあれば辛口もあり、フランスワインでもずいぶんと甘いワインがあります。ところがドイツワインは昔から殆ど甘いものばかり。急な方針転換は日頃飲んでいる甘口ファンの信頼を裏切る形になったのではないか。
日本のワイン事情、1980年代当時のことを知る人は少ないかも知れませんがドイツワインビジネスという商法が蔓延っていました。ドイツワインは店頭販売より訪問販売の方が売り上げを伸ばしていたのです。展示会販売もありましたね。食とは無関係の例えば産業機械の展示会などにブースを持ち、試飲させて訪問販売に持ち込むというやり方。経験された方が多かったはずであります。
ですがこのドイツワイン商法、実はとんでもないカラクリがあったことを知る人は少ないでしょうね。
先ずセールスですが特定の会社だけでなく輸入会社数社の掛け持ちだったこと。即ちある日の午前は○○商事のセールスマン、しかし午後からは○○○・ジャパンの名刺で販売活動。翌日はまた違う会社の名刺で弁護士宅に訪問などと全くのマルチプレイヤー。クーラーボックスに思い切り冷やしたドイツワインを詰め込み家庭訪問をするわけですが、狙い目は必ずと云っていいほどお医者様と弁護士さんたちだけ。他に会計士、税理士など「士」の付く職業の所謂お金持ちがターゲット。
日本人は元々甘口好みが多いわけですから取り入るのは簡単。

ところが私の得た情報ではとんでもない輸入の実態が明らかになっていました。

例えば「当時リーファーコンテナーなど使用しない。漏れたらラベルが汚れるので日本で貼る。ラベルがないからどれがどのワインか分からないので適当に貼ってしまう」など今から考えれば偽装どころの騒ぎではありません。さらに原価的には1本数百円までのものを10倍程度の価格で販売するというボロ儲け商法。

歩合制というか売り上げの大半がセールスの収入になるため輸入会社のマルチも可能だったと云うことです。今もそんな輩が居るかも知れませんが・・・。

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posted by Georges

2008年07月29日

ワインとピアノの部屋は移転しました。

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