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2008年05月23日

Château la Mothe du Barry Cuvée le Barry 2005 AC Bordeaux Supérieur

8v0523.jpgボトルのエチケットがあまりに汚れていたので輸入元のHPから拝借しました(写真のヴィンテージは2002になっています)。ですがこのワイン既に売り切れたのかもしくは輸入されなかったのか、現在の販売アイテムには入っておりません。ひょっとしてまた特定の販売店だけに独占されてしまったのかも知れませんが・・・。で、シャトーの名前で検索するとわんさか出てきますがシャトーのHPは残念ながら見つかりません。どなたかご存知でしたらご教示下さいませ。
さて以前にこの生産者のキュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュについてこちらで紹介したことがあります。日本語の殆どのサイトには「サンテミリオンから7キロほど離れた場所にあるシャトー」としか書いてありませんが場所を特定しているのは拙ブログだけではないでしょうか。それが殆どの場合右岸のものと信じて疑わないような書き方で消費者に説明しているように見受けられがちですが、これは場所で云うと「アントル・ドゥー・メール」にあるシャトーであります。ムーロンというコミューンについてはこちらをご覧下さい。以前にも書きましたがリブルヌからわずか南に位置しますがドルドーニュ川のこちらは左岸になり決して右岸のサンテミリオンなどの土壌ではないはず。

で、恐らく生産者の造る中ではこれがフラッグシップワインなのでしょう。先ずは開けてみましょう。

サンプル用に詰められたものと思われキャップシールは間に合わせのアルミ製でコルクにもシャトーの名前とか入っておりません。しかしそれなりに良質の天然物を使い長さは49ミリ、液体に触れた部分は濃い紫色に染まっています。

グラスに注ぐと黒に近い紫色ですがかなり濁っているように見えます。普通この地域でこんなに色濃くなるとはありませんので恐らく科学の力を借りたとしか考えられません。考えられるのは低温減圧濃縮法、色の紫が飛んでいないので恐らくこの方法を用いられているのでしょう。

まあ一般の人は濃いワインを好むので何とも申せませんが、私からすると「異常」としか思えません。唇から舌まで黒紫色に変色してしまいましたがボトルの1/4量でギブアップ。これから先にうまく熟成することが出来たとしても私は買わないワインです。単に濃いだけで旨味とは縁のない液体であります。

アペラシオンは「ボルドー・シュペリュール」、以前にも書いた通りですが最近になって範囲が広げられたのでしょうね。こちらにムーロンのコミューンに属するシャトーが書いてあります。ボルドー・シュペリュールに関するINAOのHPはこちらです。コミューンのところの「ZONE DE PRODUCTION DU RAISIN : +」の+をクリックするとボルドー・シュペリュールを名乗ることの出来る全てのコミューンが現れますのでチェックして見てください。

アペラシオンがボルドー、もしくはボルドー・シュペリュールであればエチケットからその生産地を割り出す習慣を付けることを提案します。そうすればその大体の見当が付くはずであります。

何度も申し上げますがワインの勉強は地理の勉強です。地理を理解せず土壌が不明のままワインを身につけようと思っても所詮無理なお話であります。

いつものイタリアの赤泡を開けお口直しに。最近調達した極旨パルミジャーノとルーコラに豊中イカリスーパーの和牛冷しゃぶ用牛肉で簡単カルパッチョ。味の決め手はエクストラ・ヴァージンとバルサミコです。高級イタリアンに行かなくても家庭で簡単に作れますのでホンマにお勧めどす。

posted by:Georges :

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