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2005年11月12日

Maurizio Pollini Piano Recital at The Symphony Hall

1112wine.jpg久々のポリーニのリサイタルです。印象に残っているのはパリのサル・プレイエルでのウィーン・フィル・アッバードとの共演以来でしょうか? そんなことはないでしょうね、サントリーホールでの何年か前の演奏会にも行ったように記憶しております。
チケットはDD-10、二階席で手の動きが見られるとても良い席ですが¥22,000-はかなりの高額。オール・ショパン・プログラムでノクターン作品15-1、同15-2、同15-3、バラード第3番作品47、ノクターン作品48-1、同48-2、スケルツォ第1番作品20 の後20分休憩後、ノクターン作品55-1、同55-2、同62-1、同62-2、ポロネーズ第5番作品44、最後にポロネーズ第6番英雄作品53という内容。ところがアンコールが凄いのです。まず前奏曲集から有名な雨だれ作品28-15のあと何とバラード第1番作品23、さらにエチュード革命作品10-12、最後に同10-4と難曲を難なく弾きこなします。アンコールの最後に10-3を弾いてくれたら観客はもっと喜んだに違いありません。

演奏自体については全盛期から比べるとかなりミスタッチが目立ちます。ペダルを多用するのも気になりますがこのあたりは年の功というか、致命的なミスをしないように演奏技術でカバーしていると言えるのでしょう。リズムについてはやはり私は理解に苦しむところが何ヶ所もありました。ですがさすが巨匠です、技術的なことより音楽性は年と共にますます冴えてきました。
問題はピアノです。中音域が全く聞こえてこないのです。これはスタインウェイ・ジャパンの恥ではないでしょうか? 低域と高域は音圧レベルが高いのですが肝心の中音域が音圧レベルが低く、ハンマーにフェルトを一枚重ねたように音がぼけてしまいます。調律についても少し疑問です。ミケランジェリのような澄んだ音ではありません。
で、リサイタルの後福島駅前の「アルベロ」へ。グラスハウスにいた川勝君のお店です。「もっともっとドラモット」のあとアンセルミそしてシチリアの赤を頂き、自家製オリーヴのマリネ、自家製ハム、牛ほほ肉の煮込みを食べる。

posted by:Georges :

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