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2007年08月07日

Château Falfas 2004 AC Côtes de Bourg

7v0807.jpg意外と知られていない元祖ビオディナミと云えばこのシャトー・ファルファであります。この事は何度か述べておりますがシャトー・ファルファの元所有者フランソワ・ブーシェ氏こそワインにビオディナミを応用した最初の人物であり、自分自身はシャトーの運営を娘ヴェロニークと娘婿ジョン・コックラン(アメリカ人)に任せ、あちこち飛び回ってその考えを説き続けたわけです。それに従ったのがロワールのニコラ・ジョリーとかブルゴーニュのマダム・ルロワであります。ニコラ・ジョリーを元祖と思っている人が少なくありませんがこれは間違いであります。
1990年があまりにも素晴らしかったため後のヴィンテージはあまり買いませんでしたが、久々に良くできた(と云うより今飲んですぐ美味しい)ヴィンテージの2004年がリリースされました。早速開けてみることにしましょう。
キャップシールは金属製(恐らく錫箔でしょうね)、コルクは大変良質の長さ50ミリで家紋でしょうからベルにもありますがコルクにもその印字があり、2004とシャトー元詰めの表示があります。コルクの両端にはヴィンテージの記載がありませんが液体に触れた部分はきれいな赤紫色に染まっています。

グラスに注ぐと透明度の高い赤紫色ですが例年よりは少し薄いように感じます。香りはまず感じるのがプラムと梅干し、次にチョコレートのような香りも漂ってきます。味わいはやはり甘い目ですが久々の梅干しを想像してしまう強い酸もあります。少し置くとまとまり良くなり甘酸のバランスが取れた飲み頃ワインとなりました。2004年という年ですが早飲みタイプに間違いありません。子羊のローストなんかに合わせたらバッチリでしょう。

このファルファ、ビオディナミで育てられた葡萄から造られるワインに「ビオ臭」はありません。ビオ臭いというのは誰が言いはじめたか知りませんが、ビオディナミで育てた葡萄特有の匂いなど発するものではありません。如何に葡萄が正しく育てられても、醸造が下手であれば香りよいワインにはなりません。またビオディナミで育てられた葡萄を使っているのにくそ不味いワインは山程あります。

posted by:Georges :

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