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2007年05月12日

Saint-Romain Blanc 2005 Domaine Renaud Boyer

7v0512.jpg新しい生産者ルノー・ボワイエはムルソーにあり2004年からスタートしたそうですが今日初にお目に掛かります。叔父に当たるティエリー・ギュイヨから畑の一部を譲り受けビオディナミを実践して2005年ヴィンテージからワインをリリースしているとのことです。輸入元の説明によると「①栽培は100%ビオディナミ
代々続くワイン造りの家系ながら、『70年代以降荒れ果ててしまったブルゴーニュの畑を復活させるにはビオディナミしかない』と考えるルノー。父の慣行農法は継がず、叔父であるギュイヨ氏から畑と農法を受け継ぎます。
②畑に生息する天然酵母での醸造
テロワール本来の味わいを表現するため、畑に生息する天然酵母だけを使って醸造します。
③SO2の使用は瓶詰め前だけ
『亜硫酸はスムーズなのどごしを壊してしまう』ため、過剰な亜硫酸の添加は行いません。醸造中は一切無添加、瓶詰め前に30mgまでしか添加しません」と嬉しいではありませんか。
さて実際にボトルを開けてみると・・・

まずコルクですが45ミリの天然物を使っていますが印字は小さな RX とあるだけで生産者名、ヴィンテージ、アペラシオンなど全くありません。実に愛想のないコルクであります。コルクの質は一見良さそうですが心配な点もあります。これは多孔質であるので仕方ないことかも知れませんが隙間が連続していることであります。

グラスに注ぐと私好みの青い色、香りは柑橘系でどちらかというとグレープフルーツ。口に含むとしっかりした酸がかなり強めに感じられます。アペラシオンを特定出来ることは今の時点では無理でしょうが半年あるいは一年後には花開くことと想像します。

輸入元の資料から「平均樹齢は60年、土壌は粘土石灰質、栽培面積は1.10ha、収量は25hl/ha、平均年間生産量は3,300本、醗酵はステンレス・タンク、熟成はオーク樽熟成 8ヶ月(228L、新樽は使用せず)」とのことです。収量25hl/haで畑の面積が1.1haであるなら、生産量は2750リットル、750㏄のボトルに詰めると3666本になるので数が合わないのを不思議と感じないのが私には不思議であります。

ワインは既に酒石酸の結晶であろう透明の粒が多く見られます。ミネラリーで果実味多く酸がしっかりしているのでかなり有望だと思います。辛口好みの方にはピッタリですが今のユーロ高なのでかなり格安感には乏しいと考えます。

posted by:Georges :

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