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2007年01月16日

Anjou Les Genêts 2003 Domaine des Sablonnettes

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ロワールはアペラシオン・アンジューの白ワインでクリマの名前ジュネは日本語に直訳すると「金雀枝 えにしだ」です。畑にまで行ったことはありませんが恐らくその樹のそばの(もしくはその樹に囲まれた)畑であると考えられます。漫画でよく見掛ける魔女が乗って空を飛ぶというあの箒はこのエニシダのものらしいというお話しがネットで調べると出て来ます。
アンジューというと厨子王を思い浮かべるのは日本人に生まれたからなのでしょうか?

さてこのワインですが結論から申し上げると本格的には輸入されなかったワインであります。2003年はいつも申し上げる通りまともに評価出来るワインは僅かしか生産されておりません。ロワールに於いても異常に気温が上がり好ましからざる状況で収穫されたと思いますが、私個人としてはこのワイン、この生産者としては悪くないと判断しました。コルクは標準的な長さ45ミリでトレードマークの梟とヴィンテージは描かれていますがアペラシオンとかクリマの名はありません。色はお世辞にも素晴らしいとは申し上げにくい茶色を帯びたイエロー・ゴールドですが少しだけ青っぽいところは認められます。香りは貴腐ワインに似たニュアンスを持っていてブランデーのような香しさも持ち合わせています。しかし味わいはいつものように重たくはありません。口に含むと一瞬甘いのですが、あざとい取って付けた酸は無く、地鶏のピカタ風唐揚げには結構悪くはありません。これこそ好みとしか云えませんがボツになったこのワイン、「蓼食うものも好きずき」で意外に受けると思ってしまいます。ワインを判断するとき一口飲んだだけで甲乙を付けるのは考えものであり、最後の一滴まで飲んで、どのように変化するのか良く味わう必要があると云うことを肝に銘じて頂きたいと考えます。

posted by:Georges :

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