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2007年01月15日

シャンパーニュの瓶口

7v0115-01.jpg高額シャンパーニュについて振り返ってみたいと思います。最近ネットで流行らせようと販売店が躍起になって取り上げている銘柄ですがパーカー・Jr.が高得点を付けてから一躍脚光を浴びたこの生産者、そのカラクリについては以前ご説明致しました。たまたまO先生が年末の食事会にご持参されたのでその空ボトルを持ち帰って撮影していたのがこの写真です。高価なシャンパーニュはそれなりの理由があるのですが例えばボランジェの高級品やテタンジェのコント・ド・シャンパーニュは第2次醗酵の時コルク栓を使っております。しかし、この生産者は王冠を使っています。クリュッグもあの高い価格にも拘わらず王冠派であります。もちろんクロ・メニも同じであります。昔レミー・クリュッグに直接聞いたところ「当社は瓶内2次醗酵に4年から7年を費やすがコルクでは保たない、王冠でなければ長期の2次醗酵は出来ない」とのことでした。しかしそれではコストがかからない訳でボランジェなどはスペシャル・キュヴェを除きすべてコルク栓を使用しているのとかなりの矛盾がありますね。

それはそうと裏ラベルを見て少し驚いてしまいました。日本正規代理店であるはずの輸入元とは違い築地のJSRトレーディングと云うところがインポートしているようであります。私が気が付いたのは去年の5月ですから一年も経たないのにもう既に並行輸入されているようでは正規代理店と云うところも怪しげな存在ではないでしょうか? またこういった高額シャンパーニュはどこで飲まれているか皆さんはご存知でしょうか? 高ければ高い程歓迎される不思議なところがあるのです。みんなの知らない高いシャンパーニュをバンバン開けて高額支払いを自慢する方々が居られるのであります。そこには「味、香り、泡立ち」などどうでも良い訳なのであります。

posted by:Georges :

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