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2005年09月03日

肉用牛の種類について

◎黒毛和種
和牛の代表的品種で全体の90%を占めます。南九州地方が主な産地で明治時代に在来種をブラウンスイス種、デボン種などを用い品種改良したもの。飼育される地方の名を付けた但馬牛、松阪牛などが有名です。
○褐毛和種
黒毛和種に次ぐ飼養頭数(約1割)で熊本系(明治時代にデボン種やシンメンタール種との交配により出来た品種)と高知系(韓牛との交配種)の二つの系列があり、例えば肥後の赤牛などが有名です。
○日本短角種
北日本を代表する和牛で全体の2.4%を占めます。所謂南部牛の在来種を欧米系肉用牛のショートホーン種とかけ合わせて出来た品種で寒冷地での飼育に適しています。
○無角和種
和牛の中では最も新しい品種で大正の初めに輸入されたアバディーン・アンカ゜ス種との交配により作られた品種です。現在山口県の一部で飼育されていますが全体から見ると僅か0.2%と絶滅寸前です。
以上の4種類が和牛で、黒毛和種の中に神戸牛や松阪牛という飼育地の名前を付けた呼ばれ方をするだけなのです。

それでは欧米系の肉用牛にはどのような種類があるかと言いますと・・・
△ヘレフォード種
英国のヘレフォード州原産の肉牛で顔は白く身体は赤褐色が多い色合いで体型が大きく適応性に富み広大な牧場で放牧するには適している品種です。アンガスと共にアメリカの代表的肉牛です。
△アバディーン・アンカ゜ス種
スコットランド原産の代表的肉牛で黒色無角が特徴です。早熟、早肥で肉質も良く北米をはじめ世界各地に分布しています。
△シャロレ種
フランス原産の肉牛でノルマンディー地方の在来種にショートホーン種を交配させて出来た品種で色は白く肥育率に極めて優れています。
△ショートホーン種
英国原産の肉牛で毛色は白または赤毛あるいはそのまだらもあり早熟、早肥で北米・南米あるいはオーストラリアもこの品種が多いのです。
さて問題は乳用肥育牛の増加です。これはオランダ原産のホルスタイン種ですがオスの若齢肥育が盛んになりシェアを拡大しつつあることが和牛のピンチを招いているのです。

posted by:Georges :

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