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2007年05月17日

祇園フレンチKEZAKO

去年の末にオープンしたフレンチに我がワイン大学のメンバーの一人がスタッフに加わったと聞き6人で押しかけました。祇園と云っても中心部からは少し外れ花見小路から「なか一」さんの方へ東に入り、突き当たりを右(南)へ下ると東西の車が通る道に出ます。そこを左に曲がってすぐ左手にあるのがこのレストランです。
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まずここの名物と云われるフォアグラのコンフィは何と奈良漬けで周囲を巻いてあり、南国のフルーツ(パッションフルーツやマンゴー)のソースが添えられます。恐らく鴨のフォアグラでしょう、大変良質なものが使われていて美味! 奈良漬けとの相性も悪くはありませんが、添えられる葉野菜が萎びていて残念。
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次に目の前で手切りされるハモンセラーノとアスパラのロースト、胡桃のクリームが添えられブラッド・オレンジのソース、さらに野生のアスパラも添えられますが二皿続いて果物のソースは少し興醒めでしょうか。次に大きなカクテルグラスに盛られた「フランス産白隠元のスープ、蛍烏賊のソテー添えバジルオイル」がこの店の真骨頂でしょうか(写真は割愛、ご自分の目で確かめて頂きたいと思います)非常に美味しいお料理です。
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魚は甘鯛のロティ、大原静原の野菜を添えて赤ワインとヴィオレマスタードのソース。カリカリに皮目を焼いてありますが甘鯛なので身は柔らかすぎなのは仕方ありません。活きの良い鱸の方が向いているでしょう。
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メインは仔羊背肉のローストと同じく仔羊肩肉の煮込みで、煮込みには柚子味噌が使われ菊芋がガルニで添えられます。デセールは立体的に盛り付けられたフレーズとショコラ、それにフレーズとバルサミコのソルベが添えられます。
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ワインはご覧の通りですが、デセールの時にシェフからボルドーはサント・クロワ・デュ・モンをグラスで頂戴しました。ご馳走様でございます。

KezaKo シェフ:Stephan Pantel
605-0074 東山区祇園町南側570-261
tel. 075-533-6801 要予約

一階はカウンターだけの詰めれば10席ですが最上の席は何と入り口近くの数席でしょうか? 奥の席は空調の風がまともに当たり風向きは後に変えて頂いたものの居心地はあまり良くありません。カウンターに置かれたグラスはすぐ温まってしまいワインを楽しめる環境にありません。調理場の熱気が直接客席にふりかかるのは如何なものでしょうか? シェフと直接会話出来るカウンターの魅力は大きいものの、熱気と送風はワインには迷惑であります。

まあ、ワインを飲まないグルメライター諸氏はお分かりにならないのでしょうね。

7v0517.jpgワインが飲み足りないのでタクシーで六角新町に向かうものの、ラスカル氏にあっさりと満席で断られ、向かうは木屋町鶉亭。何と床のあるワインダイニングであります。もっともそちら側の川べりは遅い時間にも拘わらず満席なので木屋町側の2階の座敷、座敷にテーブル・椅子なのですが違和感は最初だけでしばらくすると慣れてしまいます。結構分厚いワインリストから選んだのは先程飲まなかったブルゴーニュの赤。ニュイサンジョルジュから選ぼうとしたのですが私が選んだものはこのブリュノ・クレールの一本です。1992年ですがまだまだしっかりしていてどちらかというと熟成途上でしょうか、この年としては大変濃い色を呈しタンニンも残っています。いつも酔っ払ってからここに来るのですが今日はそんなに飲んでいないのでゆっくりワインリストを拝見出来ました。確か2000年のコルトン・シャルルマーニュ(ボノー・デュ・マルトレー)が2万円程、ブルゴーニュのプルミエ・クリュあたりの赤1990年でもかなり格安の価格設定です。HPを見ると食事も出来るので一度早い時間に行ってみたいと思います。

posted by:Georges :

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