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2006年05月07日

Champagne Henri Giraud

またしてもいかがわしいシャンパーニュの登場です。富山のとある酒屋さんが独占で販売しているそうですがそのHPを見る限りこの販売店の知識の無さが分かります。このHPから「皇室御用達分とセレブリティーへの販売のみ」と明記してありますがさて何処の国の皇室なのか? 甚だ疑問であります。

この生産者のHPには皇室への納入については一切の記載がないからです。さらに富山の酒屋のHPから引用させて頂くと「Henri Giraudのプレステージュシャンパンである Fut de CheneはAy村のGrand Cru葡萄を厳選し、1年間オーク樽にて熟成したのちに、壜熟を6年経た後に、蔵人の手作業によってディスコージがされ出荷される。Fue de Cheneは最良の年のみに生産され、その生産量は約10,000本と、他の著名ドメーヌのプレステージ・クラスが何十万本も生産されているのと比較すればその希少さが理解出来る」とありますが、まず「ディスコージ」と云う言葉は普通シャンパーニュを熟知した人が使う言葉ではありません。「輸入元の説明」と前置きがありますのでこの輸入元はシャンパーニュそのものをあまりご存知でないことが明白であります。次に横文字をよくご覧下さい。はじめは Fut de Chene と記載されていますが何行かあとには Fue de Chene に変わっています。自ら扱うシャンパーニュの名前を間違って良いとは思えませんが如何でしょうか? さらに次から次へと疑問な点が多いので皆さんよくご覧頂ければ有り難いと思います。少なくともフランスワインを扱っている人なら「シャンペン」とは表記しないはずであります。
さらに海外のサイトを検索するとこのシャンパーニュの1990年の評価(2004年時点での)を見つけましたが殆ど最下位に近い85ポイント。そんな勿体を付けて販売すべき商品でないことが窺えます。
価格が世界的に高いのは(香港で1996年ヴィンテージのそれがHK$2060、アメリカで1990年ヴィンテージが$199.99)コルクを留めるストッパーが24金メッキであるとか、外装にかかる費用が高いからだと想像します。
アイ村にはいろんな生産者がいますが、畑の位置だけで詳しい説明がないのは頷けません。所有する畑が全部で何ヘクタールあるのか? 醸造に関する説明は? 醸造所は何処にあるのかまたその設備はどうなっているのか? 葡萄の品種別構成は? またその樹齢は? など訊きたいことが山程あるのですが不明瞭なインポーターは答えてくれるのでしょうか?
先程の生産者のHPから極東アジア地区の拠点は香港であり日本の代理店が記載されていないことも怪しげであります。
世間一般の人が知らないものならボロ儲けできるとでも考えているのなら大きな間違いであります。シャンパーニュは私の最も好きな飲み物の一つです。私を騙せるか試して頂きたいと思います。
怪しいシャンパーニュハウス、先日の「絹糸で括る」というシャンパーニュ、今日の24金メッキのストッパーで留めるというモノも両方ともコルクの留め方に特徴がありますね。どちらもHPを持っていますが両方ともシャンパーニュ以外にコニャックを売っていたり他のワインを売っているなどとても専門メーカーではあり得ないただの販売目的だけのHPではないでしょうか? 拘りはコルクの留め方ではなく製造方法ではないでしょうか? 地元の人が知らないようでは尊敬すべき生産者であるとはとても思えません。
このシャンパーニュですが京都嵐山吉兆に持ち込まれるとか伺いましたが、この嵐山吉兆、現在の料理長は昔自ら調理することは無いと仰っておられましたが、いつお料理を勉強されたのでしょうか?

posted by:Georges :

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