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2006年12月24日

Champagne Beaumont des Crayères Grande Réserve Brut NV 220806

v12-19.jpgクリスマス・イヴは我が家でローストビーフにシャンパーニュ。今年前半によく飲んだ同じボーモン・デ・クレイエールのスタンダード(グランド・レゼルヴ)はうっすらとピンクに染まり果皮の色素流出が多かったみたいですが今日開けたのはデゴルジュマンが2006年8月22日のもので全く色が違います。ピンク色は微塵もなく、やや緑色を帯びたイエローゴールドで生産工程は明らかに違うようであります。そうなのです、1本飲んだだけで判断を下すのはシャンパーニュの場合でも得策ではありません。著名な評論家は恐らくたった一本のワインだけで判断する訳でしょうから間違った見解を出しても不思議ではありませんがそのご意見を信じてしまう人が多いのは事実であります。よくよく味見してみると1ケース12本のシャンパーニュは各々微妙と云うより結構味に差があるものです。泡立ちは勿論のこと、コルクを外したときに発する香りも違うのであります。

さてこのシャンパーニュ、原価(恐らく10ユーロ)はじわじわと上がってきましたが(フランスでの価格は変わらないと思いますがユーロが高くなっているので)定価は殆ど変わっていません。大手メゾン(を輸入している業者)がかなり大幅な値上げをしている訳ですから今のうちに買っておいても損はないと思います。でも気を付けたいのはデゴルジュマンの日付でそれこそ好みの分かれるところでしょうが、私なら今日開けた今年の8月ものを選びます。シャンパーニュの味わい方については人それぞれ色々ありますが私の場合熟成は瓶内2次醗酵で生じた澱と同居している間のみ進みデゴルジュマンの後は早く飲んでしまいたいという説を採っております。がしかし、ある程度以上に酸を持っている場合は1年いや2年セラーで寝かせることもあります。これは以前にもご紹介しましたがテタンジェ社が2000年を迎えるために急遽生産したマグナムが好例であります。1996年の葡萄はことさらパワーがあり3年程度の瓶内2次醗酵では飲み頃にはほど遠かったようであります。ですがセラーで寝かせるのも5年が限界でしょうか? 圧縮されたコルクがそれ以上保つとは考えません。人によってはシェリー香が出ているものも良しとする場合がありますがそれならシャンパーニュを選ぶ必要がないと考えます。シャンパーニュとは5気圧の炭酸ガスを有する飲み物であり炭酸の抜けたシャンパーニュを評価する人達は元来炭酸を好まない質であると私は思います。

posted by:Georges :

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