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2006年09月27日

Cotes du Jura Chardonnay “En Billat” 2004 Julien Labet

vins9-26.jpgジュラのワインと云えば「特殊なもの」と教わった方が多いはずでありますが昔から日本に輸入される殆どがヴァン・ジョーヌだったので仕方ありませんね。黄ワインは所謂独特のものでスペインのシェリーとほぼ同じようなクセのある飲み物です。しかし赤本を開いてみるとジュラもサヴォアも Comite regional Bourgogne に属し本来同じ括りで扱われるべきワインなのかも知れません。コート・デュ・ジュラの白ワイン、セパージュを見ると次の記載があります。savagnin (ou nature), chardonnay (ou melon d'Arbois, ou gamay blanc) 即ちサヴァニャン、シャルドネの2種類なのですが各々呼び方が他にあるようです。シャルドネがガメイ・ブランと呼ばれるのは全く知りませんでした。

輸入元の説明をご紹介申し上げると「輝きのある色調。黄桃やアプリコット、熟れたリンゴを想わせるアロマにアーモンドの香りが加わります。口中ではジューシーでボリューム感があり、豊富なミネラル感とのバランスが素晴らしい白ワイン。ブドウ品種は平均樹齢100年のシャルドネ100%、土壌はシスト、青粘土で収量は40hl/ha、オーク樽熟成は15ヶ月(4~10年使用の228L樽)、平均年間生産量は1,000本、栽培面積は0.27ha」とのことであります。
ボトルは肩の辺りが膨らんだジュラ特有のもので産地のレリーフもあり、コルクは良質の48ミリ。グラスに注ぐとどちらかと云うとシュナンのような香りが広がってきました。残留亜硫酸は殆ど感じませんが、ぬるい温度では酸の少なさを感じてしまいます。口に含むと懐かしいブルゴーニュの白ワインを思い出します。樽熟成なのに樽を感じないのは殆ど新樽を使わないからでしょうか?
このワインは大変良くできていると思います。自然派云々また有機栽培などとラベルに書いてあるものに旨いものなしと叫び続けておりますが、このワインにもエチケットに何ら表示はありません。輸入元の説明には次の記載もあります。
特殊ワインで有名なジュラにありながら、「“ヴァン・ジョーヌ”は素晴らしいジュラのテロワールを損ねてしまう」と考えるアラン・ラベ氏が、スティル・ワインを中心に生産するドメーヌ。1974年にドメーヌを引き継いだ当初から、農薬や殺虫剤等の化学物質を使わないなど独自の考えを貫くアラン。1997年からはブルゴーニュのラモネで修行した息子ジュリアンと二人でドメーヌを運営。2003年からジュリアンが手がけるアン・ビヤの区画は、ジュリアンの所有となっています。
で、私の希望として申し上げたいのは「4年から10年の樽を使うぐらいならガラスコーティングしたステンレスタンクを使って頂きたい」と云うことであります。テロワールを重視するならなおさらのこと、清潔さを保つためにもタンクによる熟成の方が優れているはずであります。

posted by:Georges :

コメント

ご無沙汰してしまいました!(自宅にPCが無いので・・・)。この蔵、ステンレスタンクを使うものは、どうやらロゼとクレマン程度で、頑固なお父様の考え方なのか、古い樽を長期に渡って使用しております。
Georges さんも書かれていらっしゃいますが、私は最初、プチ熟成したリースリングにあるような、ペトロールのような香りが非常に印象的でした。
ラベルに自然派の表記は全くありませんが、アラン曰く、「認証なんぞ、金もかかってアホらしい!」と一蹴されてしまいました・・・

投稿者 Midoc : 2006年10月03日 10:27

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