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2008年08月02日

Lohrer Berg Riesling Spätlese Trocken 2007 Weingut Tesch

8v0802-1.jpgドイツワインはラベルまで変わってしまったのでしょうか? 昔々私が二十歳の頃、日本でワインと云えばドイツワインが隆盛を極めておりました。今はシャトー・ラグランジュの所有で有名な酒類大手の会社ですが、その取得の2年ほど前にはラインガウのシュロス・フォルラーツと提携していました。ラグランジュの買収の後確か1988年にはラインガウのロバート・ヴァイル醸造所も手に入れたはずであります。ドイツワインが停滞を始めたのは私の思うに1983年から。世の中にグルメブーム、フランスワインへのこだわりが広まった頃、ドイツワインは本来の甘いワインから辛口へと転換していったのがそもそもの間違いの元。辛口など造ったことがないのにやれ「トロッケン」や「ハルプ・トロッケン」など次々に出したのは、ドイツワイン離れに拍車を掛けたのではないでしょうか?
ワインは嗜好品ですから甘口もあれば辛口もあり、フランスワインでもずいぶんと甘いワインがあります。ところがドイツワインは昔から殆ど甘いものばかり。急な方針転換は日頃飲んでいる甘口ファンの信頼を裏切る形になったのではないか。
日本のワイン事情、1980年代当時のことを知る人は少ないかも知れませんがドイツワインビジネスという商法が蔓延っていました。ドイツワインは店頭販売より訪問販売の方が売り上げを伸ばしていたのです。展示会販売もありましたね。食とは無関係の例えば産業機械の展示会などにブースを持ち、試飲させて訪問販売に持ち込むというやり方。経験された方が多かったはずであります。
ですがこのドイツワイン商法、実はとんでもないカラクリがあったことを知る人は少ないでしょうね。
先ずセールスですが特定の会社だけでなく輸入会社数社の掛け持ちだったこと。即ちある日の午前は○○商事のセールスマン、しかし午後からは○○○・ジャパンの名刺で販売活動。翌日はまた違う会社の名刺で弁護士宅に訪問などと全くのマルチプレイヤー。クーラーボックスに思い切り冷やしたドイツワインを詰め込み家庭訪問をするわけですが、狙い目は必ずと云っていいほどお医者様と弁護士さんたちだけ。他に会計士、税理士など「士」の付く職業の所謂お金持ちがターゲット。
日本人は元々甘口好みが多いわけですから取り入るのは簡単。

ところが私の得た情報ではとんでもない輸入の実態が明らかになっていました。

例えば「当時リーファーコンテナーなど使用しない。漏れたらラベルが汚れるので日本で貼る。ラベルがないからどれがどのワインか分からないので適当に貼ってしまう」など今から考えれば偽装どころの騒ぎではありません。さらに原価的には1本数百円までのものを10倍程度の価格で販売するというボロ儲け商法。

歩合制というか売り上げの大半がセールスの収入になるため輸入会社のマルチも可能だったと云うことです。今もそんな輩が居るかも知れませんが・・・。

8v0802-2.jpgさて本題に戻りましょう。これが本来のエチケットであります。ドイツワインで地域はナーエ、「ランゲンロンスハイマー・ローラーベルグ、リースリング・シュペートレーゼ・トロッケン 2007」がワイン名ではないでしょうか。格式高かったドイツワインのラベル、お決まりごとは無視されているみたいに私は思ってしまいます。

ボトルはキャップ・スクリューなのでコルクの使用はありません。グラスに注ぐと少し泡立ちますがこれは見るからに炭酸ガスでしょう。
色はかなり緑の成分が多い黄緑色で輝きがあります。香りはリースリング特有の鉱物質な感じ、爽やかな印象です。口に含むと超辛口! 私好みの味であります。室温はエアコン掛けていても30℃なのでクーラーで思い切り冷やしました。私の使うワインクーラーは細長いタイプのもの。これなら氷の量が節約できるので皆さんにお勧めしています。結論で申し上げると6℃前後が一番美味しく感じました。

土曜日は魚の日、由良の赤海胆は50グラム筏に乗った一枚が1800円、アコウ1尾700グラムで4800円、天神祭が終わるとアコウの価格は落ち着きます。先ずは薄造りに海胆をのせ摺り下ろしたばかりの山葵だけで贅沢な味わいを楽しみます。山葵とEXヴァージンを練ってペーストにするのがワインと合わせるにはベストですが、先日ワイン大学メンバーのUさんに頂いた「ぬちまーす」という塩を使うと驚きの旨さ! 本当に細かい微細粉末で旨味成分とミネラルを強く感じます。ですから少しの量で魚の旨味は倍加します。

ネットで調べたら結構高価なお塩ですけどかなりの値打ちものです。ネットで買うよりイカリスーパーで売ってたのを思い出しました。

posted by:Georges :

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