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2008年02月26日

Bourgogne Pinot Noir 2005 Domaine Huber-Verdereau

8v0226.jpg日本では殆どと云うか全くと云って良いほど知られていない生産者です。HPはこちらをご覧頂けるとかなり詳しく説明があり(全てを見たわけではありませんが)ビオディナミについての動画もありますし英語版もあります。生産者のHPはせめてこのくらい詳しい説明があって然るべきでしょう。ボルドーではシャトー・ラトゥールのHP等がその典型的な例だと思いますが、参考書などでは知り得ない生産者ならではの個性あるHPを期待しております。
まずはキャップシールですがビニルコーティングされたアルミ製でよく見るとトップとサイドは別物であることが分かります。従って昨日の色違いについては説明がつくわけです。で、トップには二つの孔が開いています。コルクはトップとボトムに○で囲んだ2005、サイドには□の枠で囲んだ中に「Mis en Bouteille au Domaine 27 06 MS」とあり長さは45ミリです。裏ラベルにはフィルター無しなので澱があるとか書いてありますが、外観から澱の発生は見当たりません。

早速グラスに注いでみましょう。

色は昨日のワインと変わらず大変濃い色を呈していますがさすがに若いだけあって紫色の成分がかなり強いように見えます。ですがエッジは弱く泡立たせるように高いところから注いでも泡は白い色にしか立ちません。若くて濃い赤ワインなら泡立ちも色付くはずであります。香りはピノ・ノワールの果実香に少し焦げある樽の残香でしょうか、ですが上品すぎるほど香りは脆弱であります。
口に含むと色から想像するより頼りない感じです。葡萄果汁が薄いというかまだ全てに於いて若いのが原因でしょうか葡萄の味に濃厚さがありません。日本では「桃栗三年柿八年」とか申しますが葡萄の実が充実するのに最低10年はかかるのではないかと考えます。もっとも私は濃縮果汁には反対の立場ですがあまりに頼りないのでいつもの一本を開けてしまいました。
もちろん最初のうちは頼りなくとも中盤から持ち直すワインも多々あるのでじっくり観察したいと思います。黒毛和種4番のネジ、脂の少ない部分を選ってスライスして貰いすき焼きに。NOMSGの鴨鍋のつゆを使ってみたのですが思い切り塩辛いのでパス、日本酒と醤油ちょっぴりの本味醂で割り下を、美味しい白ネギとタマネギに豆腐や椎茸、白滝に白菜など余り物を処分します。
ワインはボトルの半ば頃からようやく本領を発揮し始めましたがよく考えたら最初の果実味豊富な頃から潜りかけていたのではないかと想像します。熟成を待って飲むのが相応しいのでしょう。

このワイン税込みで1600円足らず、2005年ヴィンテージはもう残り僅かとのこと。安い買い物なので辛口好みの方には受けるかも知れません。畑は有機農法無農薬と云うよりビオディナミを実践しているとのことですのでそういったワインが良いと信じている人には有り難がられるでしょうね。箕面のボニリ・ジャパン小売部、ミルコートにて売ってますよ。

posted by:Georges :

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