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2006年09月20日

堺大小路・美々卯

美々卯の本店が大阪市内となってはいますが私は堺店の方がその味を守っていると思います。建て替えられてから2回目の訪問ですがカウンター、禁煙席、喫煙可能なコーナーと区切られているので私は有り難いと思います。メニューはセット物が大幅に増え単価は結構上がっていますが、その中に私が以前要望した「活け車海老天ざる」が新しく登場しているので嬉しく思いました。勿論養殖の車海老ですがブラックタイガーを食べない人には有り難い存在であります。価格はそれなりに1890円。セット物の中に4月から11月半ばまでの限定で「にぎわいそば」がありました。お造りも付いた八寸盛りのおかずとわんこそばのような食べ放題の蕎麦とのセットで2100円はお得なメニューだと思います。私はここのつゆが大好きであります。殆ど甘さとは無縁の辛口のつゆでありますがそば湯で割って飲むとその出汁のすばらしさが窺えます。鼻に抜ける鰹の香ばしい香りは他店の追随を許しません。

蕎麦そのものは手打ちであろうが機械打ちであろうが私はあまり変わらないように思います。蕎麦自体の香り云々よりも味の決め手はつゆにあると考えます。塩だけで食べさせようとする店や水蕎麦など私は全く興味がありません。
大阪の蕎麦屋といえば殆どが素人。各地にある蕎麦道場で修行して、同じような製粉機を備え付け、量はといえば多くて5口位でなくなってしまう「チョロ蕎麦」を頑なに守っています。蕎麦道場で教えられた通りの蕎麦の打ち方、出汁の取り方で個性がありません。蕎麦という食べ物は庶民の食べ物でありそんな格好をつけて食べるものではないと考えます。東京には「中盛り」と称して恐ろしい量の蕎麦を安価で提供する鶯庵やぶ忠という蕎麦屋がありますが大阪の蕎麦屋も見習って頂きたいと考えます。

posted by:Georges :

コメント

塩と水のくだり、全く持って同感です。

蕎麦の香りを楽しむなど更科系の蕎麦で果たしてどれほどの意味が有るのか僕にはよく判りません。

それよりももっとかえしや薬味の研究をする方がよいと常々僕は思っています。

量に関しても同感で、ア~食った食ったって感じがしない蕎麦屋の帰りは寂しい限りです。

投稿者 九代目  : 2006年09月23日 15:49

九代目様

有り難うございます、ご意見頂きながらPC不調によりアップできなかったこと深くお詫び申し上げます。

蕎麦屋に関しては前々から申し上げている通り量が少ないのが高級蕎麦屋とでも云いたいのでしょうか、師匠の言いつけ通り頑なに「チョロ蕎麦」を守っている素人蕎麦屋が殆どで、それをまた写真だけが綺麗なブロガー達が騒ぎまくるといった構図が見え見えであります。そんな食べ応えも何もない蕎麦屋を一貫して支援してきたのはあまから○○をはじめ関西発信のグルメ支援組織ではなかったでしょうか? ロクでもない蕎麦屋を如何にも褒め上げその存在を評価したのは大きな間違いであると私は思います。「蕎麦は庶民の食べ物、粋がって食べる物には非ず」と私は思うのですが、脱サラ組が殆どの大阪の蕎麦屋達には判らないでしょうね。

投稿者 Georges : 2006年09月23日 22:14

はじめまして。
こちらのサイトは良く拝見しておりました。

蕎麦のくだり
本来庶民的なもので格好を付けてたべるものではない。

まったく同感でございます。

脱サラで蕎麦屋をやってはいかんとは申しませんが、量はすくないわ高いわ、主人はみな作務衣きて難しい顔しているわで個性がない蕎麦屋が多いですね。

投稿者 tak_123 : 2006年09月25日 09:48

tak_123さま

ようこそお越し下さいました!
お返事遅くなり申し訳ございません。

蕎麦屋がいつの頃からか、芸能人や文化人と称する方々のご寵愛を受けるようになったのかは存じませんがその代表が国道171号線沿いにあった蕎麦○○ではなかったでしょうか。お金持ちのご寵愛を一身に受けて北新地に店を移しましたが、儲けるだけ儲けて?かどうかは知りませんが豊中の豪邸に店を移しておられます。儲け頭には追随する輩が続出するのは世の常、蕎麦屋は儲かる商売という定説は各地の蕎麦道場の隆盛をご覧になれば自明の理でありましょう。
しかし本来蕎麦というものは庶民の食する食べ物の筈、文化人と称する方々が格好つけて食するのは如何なものかと思いますが、このマネをするブロガーも私は大変訝しく思います。dancyu?や料理王国も然り、チョロ蕎麦を絶賛するのは本来の蕎麦屋よりもそういった連中を持て囃すだけのただの媒体であることを世間の人はご認識頂きたいと思います。
そこで提案です、チョロ蕎麦よりもドーンと出てくる蕎麦屋をご紹介したいと思いますが、まずは美々卯をご提案しました。堺の大小路には3軒の蕎麦屋がしのぎを削っています。私は好みではありませんが温盛りの「ちく満」そして夕方からのみ営業の「栄吉」の3軒ですがいずれもたらふく食べてもそんなに高くはありません。
門真方面では出汁には疑問があるものの「山商蕎麦店」、東大阪では司馬遼太郎氏がよく食べていた小阪の「桜井」、元は池田の呉羽の里にあって今は箕面桜の「家族庵」など腹一杯食べられて勘定は庶民的な店をもっと普通に評価したら良いと思うのですが如何でしょうか? チョロ蕎麦をいろんなブログで評価するからますます増長するのではないでしょうか? 各地の量が満足できて、かつ美味しい蕎麦屋はいくらでもあるはずです。大盛りにしても原価はいくらも変わらないはずなのに不思議だと云わないグルメライターにも責任があるように思います。
グルメ雑誌のライターもこれからはその実力の程を試されて当然だと私は思います。芸能人の格付けチェックするよりもグルメライターの格付けチェックを行うべきだと考えます。如何でしょうか?

投稿者 Georges : 2006年09月26日 23:37

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