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2006年08月18日

最近飲んだワインのコルク

vins8-16.jpg最近開けたワインのコルクの状態についてご説明したいと思います。先ず赤ワインのコルクについてですが左端のムーラン・サン・ジョルジュをご覧下さい。ひときわ長いコルクですが先端の液面に触れた部分だけがとても濃い色に染まっています。セラーの温度管理が万全な場合は大概の場合このようなコルクの色、形状になります。コルクの状態が悪いのはその隣のモルドヴァの白ワインのもの。形状が見るからにおかしいのは誰が見ても歴然としています。真ん中のサヴィニーはエマニュエル・ルジェのものですが注意してご覧頂くと半分程まで漏れだそうとしています。グリフ・ド・カップ・ドールのように独特の模様などイラストが入ればコルクを残そうと思いますがたいていはゴミ箱行きになってしまいます。右端は赤泡の我が家の定番ですが三日も経てばこの通り圧縮される前のコルク本来の形に戻ります。シャンパーニュでも同じことですが「レサマン・デゴルジュ」されたものはこのように形が元に戻ります。てるてる坊主形状が長く続くのは瓶口が狭すぎて細胞が死んでしまったと考えられます。ボランジェのRDなどはこのように元の形に戻りますがKRUGはこのようにはなりません。
さてワイン大学の日程を公表致します。最近ご覧頂いておられる方々、ご興味がございましたら是非一度ご参加お願い申し上げます。下をクリックして下さい。

ワイン大学第259回定例会

9月28日木曜日午後7時 大阪全日空ホテル2階ローズルーム 

ワイン大学第260回定例会

10月26日木曜日午後7時 大林ビル ル・ポン・ド・シェル(会員優先)

ご興味のおありの方また参加ご希望の方は下に連絡先を入れて書き込み下さい。貴方のメールアドレスやお名前、送信内容は公開されませんのでご安心下さい。

posted by:Georges :

コメント

台風の影響でしょうか、大雨です。この、コルクの解説は勉強になりますね。いびつなコルク。はずかしながらたまに見かけます。

投稿者 higemaster : 2006年08月21日 11:36

マスター、お久しぶりどす。
歪んだコルク、スペインワインやイタリアの安物には多いですがそれらは全てドライ・コンテナーで運ばれた物です。リーファーと表示しながらドライで運んでいる劣悪な輸入業者はもっと摘発されてしかるべきだと考えます。面白いコルクに遭遇すればまた持って行きますので見て下さいね。

投稿者 Georges : 2006年08月21日 11:36

コルクのお話、興味深いですね。
私はこのような観察はしていませんでしたし、知識もありませんでした。モノに執着がないので、コルクもエチケットもほぼ残していませんし。
今夜開けるワインから、コルクの状態も見てみたいと思います。
遅れましたが、本日は私のブログにお立ち寄り頂き、ありがとうございました。

投稿者 PICARLE : 2006年08月21日 11:37

PICARLEさま

ご訪問並びにコメント頂戴し、感謝致します。
小生はワインのコルクについてはこのブログで何度も申し上げておりますが反対の立場の人間であります。かの有名なクリュッグのレミー氏は瓶内2次醗酵に関しては王冠支持者であります。然るに消費者へ向けての最終段階ではコルク栓を使用します。それも普通の瓶より瓶口が狭いところに思い切り圧縮してコルクを封じ込めるのですからコルクの細胞が破壊されて当然のこと。とすればデゴルジュマンから一刻も早く飲むべしと云うことでしょうか。コルクが語るワインの履歴、ご自分で抜かれたら一層興味深くなること間違いありませんよ。
さてこれは私の推測ですがあの1964年のシャンパーニュは恐らくリコルクされたものと推定致します。第二次醗酵に40年かけることは多分無いでしょうし、あのコルクを拝見するとイタリアの安物でも使わないような安価なもの、ですがヴィンテージだけはくっきり。輸入元の詳細は存じませんが恐らく最近設立された素人ではないかと思われます。デゴルジュマンに際し泡が立たなければシャンパーニュとしては相応しくないもの、従って客の注文に応じて仕方なくリコルクして輸出許可を取ったと考えられます。勝手な推論お許し下さいませ。ボランジェの故クリスチャン・ビゾー氏ご自宅で飲ませて頂いたアネ・ラール・RD1959マグナムは泡立ちは細かく飲む干すまで続き、色は綺麗な黄金色にまだまだ青みを帯び、香りはオレンジそのものの柑橘系を放っておりました。

投稿者 Georges : 2006年08月21日 11:38

PICARLEさま

追加で申し上げますが、気を悪くなさらないで下さいね。この生産者について私はかなり疑問を持っております。

コルクへのご興味持って頂いて光栄に存じます。ミュズレに関しても拙ブログで検証したことがありますので、まだご覧頂いてないようでしたらば一度見て下さい(http://dks.moo.jp/mt332/archives/2006/03/muselet.html)。さてこのエグリー・ウーリエというRMですが私の知る限り歴史は古くありません。Ambonnayにミッシェル・エグリーというRMがあり、またポール・ウーリエという生産農家があったのはまだ20年も前の話ではありません。多分婚姻か何某かの関係で両者が合併したものであると考えますがそんなに歴史のあるRMとはとても思えません。いつから登場したのかその歴史がハッキリしないのにいつの間にか有名になってしまいました。この生産者を持て囃したのはフランスの評論家でありますが何か商業的意図が考えらると思うのは私だけでしょうか?

投稿者 Georges : 2006年08月21日 11:39

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