ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

本来はフランス原産の葡萄 Saint Laurent
さてその Saint Laurent だがフランス農務省のサイト から最新カタログはこちら だが、何処を探しても見つからない。もちろんこちらにもその掲載はないが、Réseau Français des Conservatoires de Vigne のサイトではこちらで取り上げている。

フランスではハイフンを伴う「Saint-Laurent」と命名、ドイツ原産のワイン用黒葡萄とあるだけで親子関係については全く触れていない。つまり INRA フランス国立農学研究所では他国の葡萄であり研究の対象外という存在の葡萄なのかもしれない。

ところがオーストリアワインのサイトでは当該葡萄の表記を「Sankt Laurent」として、ピノ系の葡萄と明記、栽培面積も近年飛躍的に増加したとある。

VIVC のデータからオーストリアでの栽培面積データを見ると

AUSTRIA  415.07ha  1999
AUSTRIA  524.00ha  1988
AUSTRIA  795.00ha  2008

1999年から増え続け、2008年には倍近くになっている。オーストリアでは人気の葡萄即ちそのワインが好まれていることの証である。こちらのサイトではさらにオーストリア葡萄の至宝とまで評価している点に注目したい。
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22日土曜日午後7時英ちゃん冨久鮓で味わう究極の会第230回
今月の英ちゃん冨久鮓で味わう究極の会は22日土曜日午後7時道頓堀英ちゃん冨久鮓2階テーブル椅子席で開催します。
たった今献立表を頂戴しましたのでお知らせ致します。

先付 山芋明太子唐揚げ

口取 零余子、床臥柔らか煮、手造り唐墨、酢蓮根、一寸豆

向付 天然の寒鮃造り、あしらい一式

煮物 眼張煮付、牛蒡、木の芽

焼物 河豚白子塩焼き、河豚白子醤油焼き

酢物 渡り蟹酢物、刻み胡瓜、三杯酢

揚物 赤甘鯛松笠揚げ、青唐

蓋物 きんき潮、菊菜、薬味ポン酢

すし 鯛、牛トロ、烏賊、河豚ちりにぎり、ボイル海老

果物 苺

既にご予約頂いている方もおられますがご予定頂ける方メッセージ頂ければご返信いたします。メルアド並びにメッセージは公開設定していませんのでご安心くださいませ。

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Saint Laurent とピノ・ノワールは親子の関係か?

普通なら「サン・ローラン」と読むべき葡萄、VIVC のデータベースには原産国フランスとあるが今も昔もフランス政府は当該葡萄を自国の葡萄であるとは認めていない。そのためこちらのサイトには載っていない。

現在 Saint Laurent を栽培しているのはチェコとスロバキア、ドイツとオーストリアであり、特に最近その栽培面積が増えたのはオーストリアである。

従って「サンクト・ラウレント」と呼ばないと通じないかもしれない。

先日の拙ブログで余談として述べたが、注目すべきは Parent - offspring relationship であり、ピノ・ノワールと親子関係が認められるとのことだ。

オーストリアでその栽培面積が増加したには何らかの理由があるはずで、ひょっとしたらピノ・ノワールに近い味わいのワインが出来ているのかも知れない。

しかしながらル・セパージュのサイトのようにピノの類では無いという説もあるので先行きどんな結論になるかは未定である。



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第402回クードポール・ワインを楽しむ会
毎月第1木曜の午後7時スタートのワインとフランス料理の会、もう400回を超えている。メンバーさんは10人から12人、本日のテーマはルーマニア・ワイン。


先ずはアミューズのバーニャカウダともち豚の自家製ロースハム。シャンパーニュは2008年ヴィンテージのキュヴェ・プレスティージュ。ビールみたいな泡の層が出来るシャンパーニュは間違いなく旨い。


次は「ヤイトカツオのカルパッチョ」と題されているがこの時期よく揚がる「スマ」、脂がのっていて戻り鰹よりこちらを好むが血合いは要らない。


フォワグラのソテーと目玉焼きにトリュフ。


魚は大きな平目のポワレにブイヤベースソース、鱈の白子も添えられ実に旨い。
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「新ワイン学」を読んで 5
「また、シラーと同じくローヌ地方の品種、ヴィオニエもモンデュース・ブランシュと親子関係の可能性があると報告されている。」(原文そのまま)とあるがこれまた喫煙ワイン評論家女史の本丸写しである。残念ながら現在のところその親子関係は立証されていないため116ページの図4も示すべきではない。

ちなみにヴィオニエの VIVC パスポートデータはこちらペディグリー欄には何の記載もない。即ち親子関係は特定されてはいないということ。

図4に登場する葡萄はデュレーザ、モンデュース・ブランシュ正しくはモンドゥーズ・ブランシュ、そしてモンデュース・ノワール正しくはモンドゥーズノワールとヴィオニエ。

モンドゥーズ・ノワールのペディグリーは次の通り

Pedigree confirmed by markers  MONDEUSE BLANCHE × TRESSOT
Prime name of parent 1  MONDEUSE BLANCHE
Prime name of parent 2  TRESSOT NOIR

モンドゥーズ・ノワールはモンドゥーズ・ブランシュが母、トレソ・ノワールを父としてその自然交配で生まれた葡萄である。

116ページの本文から「ローヌ地方のルーサンヌとマルサンヌも親子の関係」とあるが、これはその通りである。ただ現在に至るまでどちらが親でどちらが子であるかは特定されていない。

先ずルーサンヌ ROUSSANNE のVIVC のパスポートデータはこちら、Parent - offspring relationship 右横の「YES」をクリックすると MARSANNE 7434 が現れる。
同じくマルサンヌ MARSANNE のパスポートデータ からペアレント・オフスプリング・リレイションシップの隣の「YES」をクリックすると PLANT DE PARER 24270 、ROUSSANNE 10258 、そしてROUSSETTE D'AYZE 10265 が現れる。

従ってお互いがお互いの親子関係を示すので間違いない。しかしどちらが親なのか、子なのかまでは判明していないのが現状だ。

次の「ミュラー・トルガウは、リースリングとマドレーヌ・ロワイヤルの交配種である」はその通りだが、後に続く「この品種がピノとスキアーヴァ・グロッサの交配品種であることを明らかにした。従ってミュラー・トゥルガウはピノの孫品種と言える」はやはり喫煙ワイン評論家の著書のコピーであり実際とは異なる。

従って図5も適切ではない。

マドレーヌ・ロワイヤルのペディグリーは次の通り

Pedigree confirmed by markers  PINOT × FRANKENTHAL N
Prime name of parent 1  PINOT
Prime name of parent 2  SCHIAVA GROSSA

母親葡萄はリンク先の無い「PINOT」でありピノ・ノワールではない。リンク先の無い「PINOT」は理論上存在すると仮定された葡萄であり果皮の色など特定されない葡萄であり栽培の実態は確認できていないから読者を混乱させるだけである。

次の「イタリアのサンジョベーゼは、トスカーナの古い品種 Ciliegiolo とカンパニアのあまり知られていない Calabrese di Montenuovo との交配云々」も「Wine Grapes」のコピーであり、最新のサンジョヴェーゼのデータは次の通りだがペディグリーには2つの説がありどちらかは確定していないのが現状。いずれにせよチリエジョーロとカラブレーゼ・ディ・モンテヌオーヴォとの交配である可能性はゼロに等しい

サンジョヴェーゼのパスポートデータはこちら、現在のところ2説あり

Prime name of pedigree parent 1: FRAPPATO DI VITTORIA N
Prime name of pedigree parent 2: FOGLIA TONDA N

即ちサンジョヴェーゼの母親葡萄はフラッパート・ディ・ヴィットーリア父親はフォリア・トンダという説。

Prime name of pedigree parent 1: GAGLIOPPO N
Prime name of pedigree parent 2: FOGLIA TONDA N

もう一方の説は父親は同じで母親はガリオッポという説である。この件については拙ブログのこちらで述べたが、後者は今現在も矛盾するため前者とするのが妥当なはずである。

葡萄の親子関係については未だ解明途上というか、始まったばかりといっても過言では無いため、外国の文献をそのまま検証せずして引用するのは如何なものかと云いたい。

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