ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Rubilande Rs



リュビランドもしくはルビランドと読むはずの果皮色ロゼ葡萄、拙ブログでは2013年5月9日にこちらで紹介したまま続きを忘れていたようだ。

画像は VIVC から葡萄房を葉はいつものフランスで栽培される葡萄から拝借した。後者の葡萄房の画像は果皮色が妙に思えてならない。レ・セパージュを見ても明らかに果皮色は異なりロゼというよりルージュのように見えると思う。

フィロキセラ襲来の後、星の数ほど生み出された所謂種間交雑で造られた葡萄である。

まず系図はこちらのサイトから



VIVC の最新データはこちら、パスポートデータの一部をコピーすると

Species INTERSPECIFIC CROSSING
Pedigree as given by breeder/bibliography   SEIBEL 2859 × SEIBEL 4643
Pedigree confirmed by markers
Prime name of parent 1   BIENVENU
Prime name of parent 2   ROI DES NOIRS

この葡萄は種としては種間交雑による葡萄に属する。
交雑に関わったSeibel, Albert アルベール・セイベル氏の説明によるとセイベル2859 が母、セイベル4643 を父として生まれた葡萄とのことだが、その親の正式名称は母親 ビアンヴニュ、父親は ロワ・デ・ノワール、黒王あるいは大黒様だろうか。

この系図と VIVC の親子関係を見比べると母親と父親が入れ替わったりしているが、内容的にはだいたい合っているように見える。しかし遺伝子の解析結果は一部であり、全体的にはまだ未解明と考えた方が良さそうだ。

フランスで栽培される葡萄によると第2次世界大戦の後も結構栽培されていて1968年から急にその栽培面積が減ったのは種間交雑の葡萄を排除する政府の方針に従ったまでのはずである。

アペラシヨンを有するワインには使えないが IGP 昔のヴァン・ド・ペイにはこちらのように使える範囲が広い。尤も白ワインに実際使われているかはかなり疑問である。

2016年現在の栽培面積は6.4ヘクタール、種間交雑の葡萄としては良く残っている類ではある。
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Roussette d'Ayze B



ルセット・ダイズという白葡萄、拙ブログではこちらで取り上げ、アペラシヨン・サヴォワもしくはヴァン・ド・サヴォワに主要もしくは補助葡萄として使えるとかなり詳しく書いたが、法令の一部が変えられてしまったため今一度検証しなければならない。

何がどう変わったかというと「サヴォワの泡」を「クレマン」という表示を伴ったワインとしてその辺の法令詳細を改変したのだ。

先ずは大前提として次の規定を設けた。

« Vin de Savoie » ou « Savoie » Vins tranquilles blancs, rouges et rosés et vins mousseux rosés.

Vins susceptibles de bénéficier de l’indication « Crémant » Vins mousseux blancs

区分けとしてヴァン・ド・サヴォワもしくはサヴォワはスティルワインの白、赤、ロゼとヴァン・ムスー・ロゼ

クレマンの表示を伴うのは白のヴァン・ムスーだけと限定したため、それに伴う葡萄規定が改変させられたわけだ。おかしな話であるがロゼ泡はクレマンではなくただのヴァン・ド・サヴォワもしくはサヴォワ白泡のみクレマンと表示できるという奇妙な前提である。

その結果葡萄規定は次のように変わった。

Vins tranquilles blancs
aligoté B, altesse B, chardonnay B, jacquère B, mondeuse blanche B, velteliner rouge précoce Rs, et :
- pour le département de la Haute-Savoie : chasselas B, gringet B, roussette d’Ayze B ;
- pour le département de l’Isère : marsanne B, verdesse B.

Vins mousseux rosés
aligoté B, altesse B, chardonnay B, gamay N, jacquère B, mondeuse B, mondeuse N, pinot N, velteliner rouge précoce Rs, et, dans le département de la Haute-Savoie, chasselas B.

Vins susceptibles de bénéficier de l’indication « Crémant »
- cépages blancs : aligoté B, altesse B, chardonnay B, jacquère B, mondeuse blanche B, et pour le seul département de Haute-Savoie, chasselas B et molette B ;
- cépages noirs : gamay N, mondeuse N et pinot noir N.

白のスティルワインの葡萄規定は変わりないのでオート・サヴォワ県に限りルセット・ダイズは主要葡萄として使えるが、新たに設定されたクレマンと名の付く白泡の範囲にルセット・ダイズが植えられているマリニエ、アイズ、そしてボンヌヴィルの3つのコミューンを除外したため法令を一部修正したと思われる。つまりデノミナシヨン・サヴォワ・アイズに敬意を表してクレマンと呼ばれる泡とは一線を画した訳だと思われる。

サヴォワ・アイズの泡の主要葡萄はグランジェである。詳しくはこちらを参照されたし。

さてルセットダイズのデータはこちら、最近判明したことは当該葡萄とマルサンヌに親子関係が認められたこと。

画像を拝借したのはこちら、2016年フランス全土で栽培されているのは僅か1.2ヘクタールである。
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Roublot B



ルブロという名の白葡萄、正式名称も同じで拙ブログでは2013年5月6日にこちらに書いたが、最新の VIVC のデータを見ると親子関係は次のように訂正された。

昔の親子関係
Prime name of pedigree parent 1   PINOT
Prime name of pedigree parent 2   HEUNISCH WEISS

最新の親子関係
Pedigree confirmed by markers PINOT NOIR × HEUNISCH WEISS
Prime name of parent 1 PINOT NOIR
Prime name of parent 2 HEUNISCH WEISS

ルブロの親はピノ・ノワールが母、フランスで忌み嫌われたグエ正式名称ホイニッシュ・ヴァイスが父と判明したということ。昔は70742 PINOT が母としていたが遺伝子の解析結果として、そうではなくピノ・ノワールが母ということに変わった訳だ。

母がピノ・ノワールで父がホイニッシュ・ヴァイスという葡萄は今のところ他には無い。

フランスで栽培される葡萄から画像を拝借したが、ついでに栽培面積を見ると・・・ 何とゼロである。

レ・セパージュによるとフランスはヨンヌ県のイランシーなどで広く栽培されていたがフィロキセラ襲来以降ほとんど栽培されなくなったとのこと。

余談だが、父母が入れ替わった、即ちホイニッシュ・ヴァイスが母でピノ・ノワールを父として生まれた葡萄の代表的なのはシャルドネ・ブランである。しかし他にもある。

FRANC NOIR DE LA HAUTE SAONE      HEUNISCH WEISS × PINOT NOIR
GAMAY NOIR               HEUNISCH WEISS × PINOT NOIR

フラン・ノワール・ドゥ・ラ・オート・ソーヌ(黒葡萄)そしてガメイ・ノワールも同じくホイニッシュ・ヴァイスが母、ピノ・ノワールが父として生まれてきたわけだ。したがってシャルドネ・ブラン、ガメイ・ノワールそしてフラン・ノワール・ドゥ・ラ・オート・ソーヌは兄弟葡萄と相成る。

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Rosé du Var Rs 正式名称 ROUSSANNE DU VAR




フランスで栽培される葡萄についてフランス政府が登録している順に取り上げている。ロゼ・デュ・ヴァール Rs と登録されているが世界的葡萄のデータベース VIVC では正式名称 ROUSSANNE DU VAR ルーサンヌ・デュ・ヴァールとなっている。

拙ブログでは2013年5月5日にこちらで書いたが最新のデータによるとこの葡萄の両親が判明した模様だ。

こちらによるとロゼ・デュ・ヴァール正式名称ルーサンヌ・デュ・ヴァールの親子関係は次の通り

Pedigree confirmed by markers OULIVEN × GOUAIS B
Prime name of parent 1 OULIVEN
Prime name of parent 2 HEUNISCH WEISS

2013年では母となる葡萄がフランスでは忌み嫌われた葡萄グエ、正式名称ホイニッシュ・ヴァイスだったが最新データでは OULIVEN 普通で読むとウリヴァンが母親、ホイニッシュ・ヴァイスは父親と判明した模様だ。

コロコロ変わるのが葡萄の戸籍謄本である。

ウリヴァンとはこちら、今のところ原産国不明の黒葡萄で食用、シノニムは3つあり

CHERNO IZRESLIVO
IZRESLIVO CERNO
TCHERNO IZRESLIVO

ロシアもしくは東欧系の葡萄みたいな名前のように思う。ウリヴァンの子孫は

ARAMON NOIR
当該葡萄のROUSSANNE DU VAR
ZIZINE

いずれもフランス原産とされる葡萄である。

最近発見された葡萄なのかデータベース以外に OULIVEN という名前は殆ど見かけないが、唯一 Réseau Français des Conservatoires de Vigne にその名を見つけた。レゾー・フランセ・デ・コンセルヴァトワール・ドゥ・ヴィーニュという長ったらしい名前のサイトはこちらで、原産はフランスのプロヴァンス・アルプ・コートダジュールの食用葡萄としている。

さてロゼ・デュ・ヴァール正式名称ルーサンヌ・デュ・ヴァールはアペラシヨンを有するワインに使えないが IGP のワインではほとんど使えることになっている。

フランスで栽培される葡萄から画像を拝借したが、こちらの栽培面積を見ると2016年で26ヘクタールと寂しい。
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Roditis Rs



ロディティスという果皮色ロゼの葡萄はフランスで栽培される葡萄によると 2015年にフランス政府の葡萄目録に登録されたとのこと。しかしその栽培面積は2016年でゼロ

また原産国はギリシャでワイン用の葡萄とある。事情は知らないが他国の葡萄でフランスでの栽培面積ゼロの葡萄を登録するより、フランス原産でありながらフランス政府が無視している葡萄を発掘して取り上げるのが筋というものではないか。

尤もギリシャではポピュラーな葡萄みたいでこちらによるといろんなワインが販売されている。

VIVC のデータはこちら2年前のデータと比べるとシノニムの数が大幅に増加している。また親子関係が認められる葡萄の記載も新たにある。

レ・セパージュによると西暦1世紀にはその名が知られる存在で非常に古い歴史を持つ葡萄とのこと。

VIVC 、レ・セパージュともワイン用葡萄そして食用葡萄となっている。

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