ワインとピアノのある部屋

八戸ノ里南を西へ入った自転車店のつぶやき

第221回英ちゃん冨久鮓で味わう究極の会
いつものメンバーさんがお休み、ピンチ・ヒッターとしてうら若い乙女の登場で男性陣は大喜び。


先付は白魚酢味噌、花穂紫蘇が散らしてあります。


口取は中央に城下鰈縁側骨唐揚げ、右上から花山葵、土筆のおろし和え、うるいそして蛍烏賊の姿干し。


本日の超特選素材は大分県日出の名物城下鰈の刺身。皮の湯引きと肝が添えられます。身の甘さはもちろんですがプリプリの食感が堪りません。


煮物は飯蛸、これがまた素晴らしいのです。


焼物は若狭鰈の一夜干し。


中には子がぎっしり詰まっています。


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リストランテ・デイ・カッチャトーリ
ワイン大学会員のお一人から素敵なお店をご紹介頂きました。本格的ピエモンテ料理のお店で、場所は京都河原町四条から四条大橋を渡り繩手の交差点を北へ、左手に郵便局を通り越してすぐ左側。階段を少し上がったところ中二階みたいな感じの建物です。予約の際にシェフのお得意料理を頼んでいたのでお席には献立表が置かれていました。
先ずはピエモンテの泡をボトルでオーダー。


グリッシーニは粉っぽくなく香ばしい。


頼んだ泡は Ezio Cerruti のRi-Fol 2016 というものでコルク栓ではなく何と王冠。葡萄はモスカートなのですが甘口では無く辛口、詳しい説明はこちらをご覧下さい。お店の販売価格は 4,800円とリーズナブルです。ただ澱引きしない作り方なのでボトルの底部に近づくとご覧の通り濁ってしまいます。


アミューズグールとして「ロシア風サラダ」、シェフの詳しい説明では「イタリアのポテトサラダ、特にピエモンテで好まれていて、スーパーの惣菜売り場から超一流レストランまで登場する料理」とか。ジャガイモ、人参、グリーンピースツナをマヨネーズで和えたもの。


前菜は「新潟産尾長鴨と春野菜のサラダ、オレンジとモスカートヴィネガーのソース」。新潟の漁師から直接仕入れるという尾長鴨、特に今の時期は猟期に獲れたものを一月ほど飼育することにより肥えて柔らかくなり癖が抜けてより特別な食材に変化するとのことです。ソースはシェフの師チェーザレ・ジャッコーネが手掛けたというモスカート・ヴイネガーとフレッシュ・オレンジを使用、仕上げにピスタチオのパウダーとパルミジャーノ・レッジャーノを振りかけています。


2番目の前菜は「ミルクラムのビステッキーニ、セモリーノフリット」。こちらはシェフの修行先の名物料理とのことで伝説のコック、ニーノ・ベルジェーゼのレシピとのこと。ミルクラム半頭で8本しか作ることが出来ないとのこと。一旦ソテーしたミルクラムの骨付き背肉にベシャメルソースとパン粉を付けフライにしたもので、お供のセモリーノ・フリットはセモリナ粉とミルク、レモン汁を炊いてパン粉をつけて揚げたもの。ピエモンテのフリット・ミストには欠かせないものとのことです。


本日の魚料理は「五島産天然真鯛の地中海風」。神経〆の天然真鯛のソテーに愛知県大府のトマト、パンテッレリーア島のケッパー、愛媛県産無農薬レモンの皮、リグーリア特産のオリーヴ、タジャスカの饗宴であります。


「編笠茸のリゾット」、ヒマラヤ産の編笠茸にピエモンテ州ヴェルチェッリ産のカルナローリ米のコラボレーション、仕上げはフォン・ブラン。

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Plant de Brunel N




プラン・ド・ブリュネルという黒葡萄、拙ブログでは昔こちらで取り上げましたが、当時とは異なり今現在フランスでこの葡萄だけでワインを造っている人が実際に居られます。



こちらをご覧下さい。(こちらでは妻の名前をCéline としていますが生産者のサイトでは Cécile となっています)

アルデッシュ県のコミューン、サン・ルメーズにあるクロ・ド・ラベ・デュボワという生産者、セシル & クロード・デュマルシュ夫妻が L’Originel という名前のエチケットで売り出した 15 € の IGP Vins de Pays Ardèche 赤ワイン。1980年代半ばに発見されたプラン・ド・ブリュネル 100% で造られたとあります。

で、1982年にこの葡萄を発見したとされる Léon Brunel レオン・ブリュネル氏の畑をデュマルシュ夫妻が2008年に引き継ぎ現在に至るという訳なのでワインに使われる葡萄は間違いなくプラン・ド・ブリュネルであります。

このサイトにもありますがプラン・ド・ブリュネルはグルナッシュとジュランソン・ノワールの交配により生まれた葡萄なのか、VIVC のサイトで確かめてみます。

こちらが最新のこの葡萄に関する情報です。

プラン・ド・ブリュネルの親子関係については遺伝子分析の結果として

Pedigree confirmed by markers GRENACHE = GARNACHA × JURANCON NOIR
Prime name of parent 1 GARNACHA
Prime name of parent 2 JURANCON NOIR

一見すると、グルナッシュ即ちガルナッチャが母親でジュランソン・ノワールが父親のように思われますが、母親のグルナッシュはグルナッシュ・ノワール即ち正式名称ガルナッチャ・ティンタとは示されておらずリンクもありません。

つまりプラン・ド・ブリュネルの父親はジュランソン・ノワールと特定しているが、母親はガルナッチャとだけしか解っていないというのが現状であるはず。現時点で判明しているのはそれだけであります。



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Piquepoul noir N




ピクプール・ノワールという黒葡萄、拙ブログでは5年前にこちらで書きましたがリンク切れなど発生しています。

ピクプール・ノワールを主要葡萄として使うワインのアペラシヨンは

AOC Châteauneuf-du-Pape
AOC Tavel
AOC Corbières


の3つですがこちらを見ると IGP は除いて

AOC Beaumes de Venise

が加えられています。ですがこれは間違い、ボーム・ド・ヴニーズは2005年に生まれた赤ワインのアペラシヨンであり、この葡萄規定は次の通り

1°- Encépagement
a) - Les vins sont issus des cépages suivants :
- cépage principal : grenache N ;
- cépage complémentaire : syrah N ;
- cépages accessoires : bourboulenc B, brun argenté N (localement dénommé camarèse ou vaccarèse), carignan N, cinsaut N, clairette B, clairette rose Rs, counoise N, grenache blanc B, grenache gris G, marsanne B, mourvèdre N, muscardin N, piquepoul blanc B, piquepoul noir N, roussanne B, terret noir N, ugni blanc B, viognier B.

即ち AOC ボーム・ド・ヴニーズの主要葡萄はグルナッシュ・ノワール、補完葡萄はシラー、補助葡萄(別に加える必要性はありませんが)としてブルブランク、ブリュン・アルジャンテ(カマレーズもしくはヴァカレーズと現地では呼ぶ)、カリニャン・ノワール、サンソー、クレレット・ブランシュ、クレレット・ロゼ、クノワーズ、グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリ、マルサンヌ、ムルヴェードル、ミュスカルダン、ピクプール・ブランそして当該葡萄、ルサンヌ、テレ・ノワール、ユニ・ブラン、ヴィオニエとなっておりピクプール・ノワールは主要葡萄ではありません。

尚、ボーム・ド・ヴニーズとはヴォクリューズ県のコミューンの名前であり地名です。AOC ボーム・ド・ヴニーズはBeaumes-de-Venise, Lafare, La Roque-Alric, Suzette という4つのコミューンだけがその範囲です。

尚、AOCボーム・ド・ヴニーズは天然甘口ワインのミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ AOC Muscat de Beaumes de Venise と混同しがちであります。

ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズの範囲は赤ワインのアペラシヨンと異なりコミューン Aubignan と Beaumes-de-Venise .だけに限られます。余談ですがこの天然甘口ワインは白・ロゼそしてルージュ即ち赤ワインも含まれていますがその葡萄規定にあるのは

Muscat a petit grain rouge

ミュスカ・ア・プティ・グラン・ルージュであります。従って黒い果皮を持つ葡萄では無く果皮色ルージュの葡萄であります。

不思議ですね、果皮色ルージュで濃い色の赤ワインが造れるのでしょうか?

フランスのワイン法ではミュスカ・ア・プティ・グランの類は次に示す3つしか登録されていません。

MUSCAT A PETITS GRAINS BLANCS  8193
MUSCAT A PETITS GRAINS ROSES   8186
MUSCAT A PETITS GRAINS ROUGES  8248

ところが VIVC ではこれらの3つ以外に

MUSCAT A PETITS GRAINS NOIRS 8238 

ミュスカ・ア・プティ・グラン・ノワールが登録されていてその栽培面積を見ると何とフランスに 436ha (1988年のデータ)もあったことになっています。

次にミュスカ・ア・プティ・グラン・ルージュの栽培面積を見ると

FRANCE  119.97ha  1999年
FRANCE   43.00ha  1958年
FRANCE  436.00ha 1988年
FRANCE  368.00ha 1998年
FRANCE  341.00ha 2006 年

1988年の栽培データが全く同じというのが不思議ですね。即ちこの二つのミュスカ・ア・プティ・グラン・ルージュ、ミュスカ・ア・プティ・グラン・ノワールはごちゃ混ぜになっている可能性が高いはず。ちなみにフランス政府は後者を登録していません。即ちミュスカ・ア・プティ・グラン・ルージュは自国で栽培される葡萄であるがミュスカ・ア・プティ・グラン・ノワールなどという葡萄は存在自体を無視している訳です。

然るにミュスカ・ア・プティ・グラン・ノワールが栽培されていたとされるのは紛れもなくフランスであった訳であります。

フランスのワイン法そしてフランスで栽培される葡萄についての政府登録、ミュスカ・ア・プティ・グラン関連の見直しする必要があると考えます。
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Piquepoul gris G




ピクプール・グリ、昔はピクプール・ノワールとの関係が示されていませんでしたが VIVC2 ではこちらの通りピクプール・ノワールの突然変異により生まれたものとの認識です。ですが、これは遺伝子の解明による分析結果ではないので今後どうなるかは分かりません。

シノニムは8つで次の通り

AVILLO
LANGUEDOCIEN
PICAPULLA
PICPOUL
PIKEPUL SERYI
PIQUE POULE GRIS
PIQUEPOUL ROSE
SZUERKE PIQUEPOUL

以前ご紹介申し上げた時点から1つシノニム(太字)が増えています。

ピクプール・グリが使えるワインのアペラシヨンについては拙ブログのこちらをご覧下さい。

結論を申し上げるとピクプール・グリは南部コート・デュ・ローヌのアペラシヨン・シャトーヌフ・デュ・パープの葡萄規定に載っている18 種のうちの一つ。

また同じく南部コート・デュ・ローヌのアペラシヨン・タヴェルの葡萄規定では主要葡萄の一つとされている。

しかしながらフランス全土の栽培面積は僅か2ヘクタールということからもお分かりの通り主たる葡萄に名前だけ連ねているが実際は殆どブレンドされていないことがわかるはず。


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