ワインとピアノのある部屋

八戸ノ里南を西へ入った自転車店のつぶやき

Louis Blanc @靭公園沿い南側
JR摂津本山にあったフランス料理店が大阪に移転、場所は四ツ橋筋から靭公園の南側の筋を西へ入ってしばらく歩くと左手にあります。コンクリート打ちっぱなしのモダンな店内、バックに流れるのはクラシック音楽、私の好みの雰囲気です。乾杯はボトルでコート・デュ・ジュラのロゼ泡。結構ドライでええ感じ。


元々摂津本山時代もパンが美味しいと定評があり、早速登場したバゲットは身体に優しい旨さです。無塩バターも上質。


北海道のマイワシの炙りと野菜のマリネ。できればイワシの小骨は取り除いていただきたいけどイワシの質はとても良いので美味しい。


鮎のテリーヌ、ラヴィゴットソース。鮎の風味が嬉しい一皿。添えられる豆類も新鮮そのもの。
ワインはドメーヌ・フランソワ・チデーヌのモンルイ・シュル・ロワールの2009年、よくこんな良いヴィンテージのロワールが残っていたものです。


桜海老黄人参コールラビとポーチドエッグのフォンテーヌ。


蒸し穴子にオクラのスフレ、野菜はマコモダケ。


徳島産鮑のローストにビーツのコンフィ、黒大蒜のソース。文句なしに旨い。

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Pardotte N




Pardotte パルドットとは2014年になって初めてフランス政府により登録された葡萄で、拙ブログでは今まで取り上げたことのないものです。

19世紀、パルドットは意外にもボルドーの葡萄畑に植えられていて19世紀末のフィロキセラの襲来で姿を消したとされていた古代葡萄でありますが、なんと奇跡的に生存が確認されたのはグラーヴのクリュ・クラッセ、シャトー・オー・バイイーの古代葡萄畑の一角であります。

シャトー・オー・バイイーではカルメネールをはじめボルドーに古くから伝わる葡萄を数種類保存してあり、4ヘクタールの古樹葡萄畑から当該葡萄が7本確認されたとのことです。
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Pagadebiti B 正式名称 ROLLO




フランス語読みすると「パガドビティ」と発音する白葡萄。でもイタリア語読みすると「パガデビティ」。Forvo の発音はこちらを開いてお確かめください。2000年現在フランス全土での栽培面積は僅か2ヘクタール。フランスで栽培されるのは恐らくコルスだけでしょうね。

拙ブログにて4年前の 2014年3月にこちらで紹介したときは

「Pagadebiti 正式名称 Pagadebito」としていたのですが今現在 VIVC2 で「Pagadebiti」を検索するとこちらの通り別の2つの葡萄が現れます。

PAGADEBITI   BOMBINO BIANCO  1533
PAGADEBITI   ROLLO  10171

おやおや、4年前の「Pagadebito」は姿が見えず、パガドビティと呼ばれる葡萄は正式名称ボンビーノ・ビアンコ VIVC 整理番号 1533 もしくはローロ整理番号 10171 の2つと変更されています。

原点に戻ってみましょう。フランス政府が公表する リスト A1 を開くと当該葡萄は次の表記となっています。

Pagadebiti B      Livornese bianca (ITA) Rollo B (ITA)

つまりフランス政府が登録している Pagadebiti B はイタリアで Livornese bianca リヴォルネーゼ・ビアンカもしくは Rollo B ローロという別の使用法(恐らく呼称)があるということ。

VIVC2 の検索結果とフランス政府リストの備考欄に一致するのはローロということに相成ります。4年前の結論は覆されたことになります。

さてパガドビティ、正式名称 ROLLO は原産国イタリアの白葡萄で現在最新のデータはこちら 、シノニムは最近まで 66 あったのですが3つ減って63 になっています。親子関係については

Pedigree confirmed by markers  MAMMOLO × ?
Prime name of parent 1  SCIACCARELLO
Prime name of parent 2  ?

遺伝子の分析結果としてパガドビティ正式名称ローロは、マンモーロと何某かの葡萄の交配母親の正式名称はマンモーロではなくシャッカレッロ、父親は現在のところ未解明という意味です。母親のシャッカレッロは拙ブログのこちらをご覧下さい。

さてレ・セパージュのサイトでは親子関係について

Certaines sources le donnent comme issu d'un croisement naturel entre deux cépages italiens, l' asprinio bianco ou ragusano et la uva femmina.

上記の結論ではなくアスプリニオ・ビアンコもしくはラグザーノウヴァ・フェッミーナとの自然交配とする説があるとしています。

VIVC2 のペディグリー検索で「uva femmina」を調べると検索結果で出てきたのは

MOSTOSA 8075   RAGUSANO  × UVA FEMMINA

上記の一つだけ。同じく「asprinio bianco」を検索すると

No results found.

つまりアスプリニオ・ビアンコをどちらかの親とする葡萄は存在しないということです。従ってレ・セパージュのサイトが示す親子関係の葡萄は当該葡萄ではなく正式名称 MOSTOSA モストーザであります。

4年前パガドビティの正式名称であった PAGADEBITO を VIVC2 の名称検索で調べると出てくるのはこちら MOSTOSA モストーザ、シノニムにパガデビットを確認できます。

つまり現時点でのレ・セパージュのサイトが示すのは、モストーザの親子関係であり昔の説であることが判ります。

葡萄の親子関係については遺伝子解析により研究途上と云うか、解析が始まったばかりであります。従って昨今のデータが混在しているのが現状であります。

当該葡萄が使えるフランスの IGP についてはこちらをご覧下さい。

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第212回英ちゃん冨久鮓で味わう究極の会
残念ながら予定していたメイチダイの入荷はありませんでしたが本日も特選素材てんこ盛りの美味しい一夜となりました。お集まり頂いた皆様方この場を借りて御礼申し上げます、有難うございました。
まずは最近お気に入りのシャンパーニュ、ブラン・ドゥ・ブランのミレジム2008で乾杯。


秋田の蓴菜の酢の物です。例のゼラチン質みたいな透明の部分が分厚いのでびっくり。画像では見えませんが生海胆も入っています。食前の酢の物は胃を刺激するので嬉しい。


続いて大阪は八尾の名物恩智の枝豆、隣の白いのは烏賊の口先の筋肉で浪花では「とんび」と呼ばれるもの。嘴は除かれているので食べやすい。帆立の醤油焼きと万願寺、さらに15年物の梅酒の梅は果肉が分厚い古城でしょうか。


お造りはメイチのピンチヒッター「城下鰈」、ピカイチの鮮度で身は透明、背の身腹の身そして縁側、皮の湯引きは表と裏、さらに肝まで添えるのが英ちゃんスタイル。1尾の魚の旨い部分は上身だけではありません。白身好きには堪らない本日の特選素材その1であります。


煮物は蛸でホロホロと口の中で解ける桜煮。溶き辛子を加えるとまた面白い。


本日の超特選素材は熊本県川辺川産の天然鮎。大きさは青モミジの葉と比べて頂くとお分かり頂けるかも。鮎はもちろんですが焼き方が凄いのです。英ちゃん特製の焼き台でじっくり焼かれ、焦げ目が殆ど無いのに中まで十分火が入ってます。ですから頭から丸ごと食べられます。内臓まで旨い鮎、滅多にお目にかかれません。ワインはサンテミリオンのグラン・クリュなど赤ワインを3種類。


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Orbois B 正式名称 ARBOIS BLANC




オルボワってどこの葡萄?

オルボワはロワール原産の白葡萄であり、クレマン・ド・ロワールの主要葡萄の一つです。

Orbois B はフランス政府がフランスで栽培される葡萄目録に登録している名称で、こちらによると、本来はアルボワとしたいところですが、2011年以降同名のアペラシヨンと混同を避けるために「Orbois」を採用したとのこと。

つまりジュラ地方にアペラシヨン・アルボワが存在するためロワール地方の原産の当該葡萄はアルボワではなくオルボワにしておいた方が混乱は避けられると考えたのでしょう。

拙ブログでは2013年3月にこちらで紹介しました。

当該葡萄のデータですが、古い VIVC のサイトはこちら、新しくなった VIVC2 はこちら、さらにこちらをご覧下さい。シノニムが1つ増えています。

VIVC2 の葡萄名称検索で「ORBOIS」を調べると

ORBOIS  ARBOIS BLANC  562
ORBOIS  MESLIER PETIT  7675

上記の2つが現れます。オルボワをシノニムとする葡萄は2つあり、その一つは正式名称はアルボワ・ブラン VIVC2 の整理番号562 、もう一つは正式名称メリエ・プティ 7675 、シャンパーニュに使うことのできる葡萄のうちの一つで拙ブログではこちらで書いています。

ORBOIS と名の付く葡萄はほかに存在しないので、フランス政府の公式葡萄目録に載っている「Orbois」は正式名称 ARBOIS BLANC であります。

オルボワが使えるアペラシヨンについてはこちらこちらをご覧下さい。

まずは前者から、主要葡萄として使えるアペラシヨンとしてクレマン・ド・ロワールとトゥーレーヌを、セパージュ・コンプレマンテール即ち補完葡萄としてのアペラシヨンがシュヴルニー、補助葡萄とするのがヴァランセであり、10%以下との補助葡萄としてヴーヴレを挙げていますね。

後者は主要葡萄としてはクレマン・ド・ロワールそしてトゥーレーヌ・ブラン・ムスーと細かく特定しており、シュヴルニー、ヴァランセは同じですがヴーヴレは抜けています

まずは後者で抜けているアペラシヨン・ヴーヴレから。法令の葡萄規定は次の通り

1° Encépagement :
a) Les vins sont issus des cépages suivants :
― cépage principal : chenin B ;
― cépage accessoire : orbois B.
b) Sont interdites les plantations et replantations réalisées avec les clones du cépage chenin B suivants : 417 et 278.
2° Règles de proportion à l'exploitation :
La proportion du cépage orbois B est inférieure ou égale à 5 % de l'encépagement.

主要葡萄はシュナン・ブランで割合規定は95%以上、即ちオルボワは10%以下よりさらに低い数値の5%以下ということになります。

次にアペラシヨン・ヴァランセ白ワインの葡萄規定は

1°- Encepagement
a) - Les vins blancs sont issus des cepages suivants :
1
- cepage principal : sauvignon B ;
- cepages accessoires : chardonnay B, orbois B, sauvignon gris G.

2°- Regles de proportion a l’exploitation
a) - Vins blancs :
La proportion du cepage sauvignon B est superieure ou egale a 70 % de l’encepagement.

ヴァランセ白ワインの主要葡萄はソーヴィニョン・ブランで栽培比率70%以上、補助葡萄としてシャルドネ、オルボワ、ソーヴィニョン・グリとなっています。

オルボワは最大30%可能ということ。

さて私が問題と思うのはトゥーレーヌを主要葡萄とするこちらの記述であります。アペラシヨン・トゥーレーヌはたくさんのデノミナシヨンを従えておりそれによって主要葡萄が変わります。で、殆どのトゥーレーヌと名の付く白ワインの主要葡萄は今やソーヴィニョン・ブランとなっています。
こちらが言う通りアペラシヨン・トゥーレーヌでオルボワが使えるのはデノミナシヨン・トゥーレーヌ・ムスー・ブランに限られます。泡でも白に限られトゥーレーヌ・ムスー・ロゼは黒葡萄しか使えません

従って使える範囲はごく限られている訳ですので当該葡萄がトゥーレーヌ全般に使えるような表記は誤解を与えるように思います。

さて今一度復唱します、フランス政府はオルボワとしていますが正式名称はアルボワ・ブラン、フランス原産の白葡萄で現時点でのデータはこちら、フランスでは忌み嫌われた白葡萄グエ・ブラン正式名称ホイニッシュ・ヴァイスを母に持つ葡萄で父親は不明となっていますが近い将来判明するはずです。葉の形状はムロンによく似ていると思われませんか?

シノニムは次の通り

ARBOIS
BLANC VERDET
HERBOIS
MENU
MENU PINEAU
MENU PINEAU DE VOUVRAY
ORBOE
ORBOIS
ORBOUE
PETIT PINEAU
PINOT VERDET
VERDET

ムニュ・ピノーは法令文言に使われていたことがあるシノニムです。

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