ワインとピアノのある部屋

八戸ノ里南を西へ入った自転車店のつぶやき

Duras N




頭文字Dで始まる葡萄その2はデュラスもしくはデュラ、拙ブログでは 2012年 12月にこちらと 2012年 5月 30日にこちらで取り上げた。画像は次に紹介する VIVC のパスポートデータから拝借した。

当時の VIVC のパスポートデータはこちら 、父親母親それぞれの葡萄名の記載はなかった訳だが、現在はこちら 、親子関係については次の通り

Pedigree confirmed by markers   TRESSOT × SAVAGNIN = TRAMINER
Prime name of pedigree parent 1   TRESSOT NOIR
Prime name of pedigree parent 2   SAVAGNIN = TRAMINER

母親はトゥレソ・ノワールで父親はサヴァニャン・トラミネール、後者に直接のリンクはないがパスポートデータ中程の Links to : 欄の Bibliography to pedigree confirmed by markers をクリックするとこちら が開き、

Prime name of pedigree parent 2 :   SAVAGNIN = TRAMINER

のサヴァニャン・トラミネールをクリックするとこちら が開く。
デュラス若しくはデュラの父親はサヴァニャン・トラミネール、残念ながら果皮の色原産国などは不明の葡萄である。

母親のトゥレソ・ノワールは拙ブログのこちら で述べている。

ところでこのトゥレソ・ノワール、3年前の VIVC パスポートデータはこちら 、ところが現在のそれはこちら 親子関係を示すデータは書き換えられている。

トゥレソ・ノワールというと昔からワインに親しんでいる人ならお分かりの筈だが、セザールと共にAOC ブルゴーニュでヨンヌ県のみ栽培と使用が認められていた黒葡萄。ところが 2009年突如として法令の葡萄規定からその名が消えた。

消えたからどうでも良いかも知れないがトゥレソ・ノワールとは全く異なる葡萄でジュラ・サヴォワ地方に栽培される葡萄 Trousseau Noir トゥルソー・ノワールと混同している人が多いようだ

TRESSOT NOIR はフランス・ヨンヌ県だけで栽培される黒葡萄、一方 TROUSSEAU NOIR はフランスだけではなくポルトガル、オーストラリアそして南アフリカでも栽培されている黒葡萄。

さて本来の葡萄デュラス若しくはデュラの話に戻そう。

デュラ若しくはデュラスはフランス西南地方の AOC ガイヤックのロゼと赤ワインに使われる主要葡萄である。

AOC GAILLAC の赤・ロゼの葡萄規定と栽培割合規定は次の通り

b) - Les vins rouges et roses sont issus des cepages suivants :
- cepages principaux : duras N, fer N, syrah N ;
- cepages accessoires : cabernet franc N, cabernet-sauvignon N, gamay N, merlot N, prunelard N.
c) - Les vins rouges susceptibles de beneficier de la mention ≪ primeur ≫ sont issus du seul cepage gamay N.

Vins rouges et roses :
- La proportion de l’ensemble des cepages principaux est superieure ou egale a 60 % de l’encepagement ;
- Les cepages duras N et fer N sont obligatoirement presents dans l’encepagement ; la proportion de ces cepages, pris ensemble ou separement, est superieure ou egale a 40 % de l’encepagement et la proportion de chacun est superieure ou egale a 10 % de l’encepagement ;
- La proportion du cepage prunelard N est inferieure ou egale a 10 % de l’encepagement.

主要葡萄は当該葡萄とフェールそしてシラー、補助葡萄としてカベルネ・フラン、カベソー、ガメイ、メルローそしてプリュヌラール。「プリムール」の表記を伴うものはガメイに限られる。所謂ヌーヴォー新酒に限りガメイ・ノワールだけしか使えない。

主要葡萄の合計は全体の 60% 以上、さらにデュラとフェールはどちらかが全体の 40% 以上(もう片方は 10% 以上)、補助葡萄のプリュヌラールは全体の 10% 以下という規定である。

補助葡萄はブレンドする必要がないのでデュラ 90% 、フェール 10% あるいはその逆のデュラ 10% 、フェール 90% でワインを造っても法令違反ではないということ。
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Dolcetto N




云わずと知れたイタリアはピエモンテ州でメジャーな黒葡萄ドルチェット。何故フランス政府が公式登録するのか不思議だが、イタリアワインに詳しいサイトにはこんなことが紹介されている。日本語で詳しく説明あるので読んで貰いたい。

しかしながら VIVC のパスポートデータはこちら、州までは限定していないがイタリア原産とある。シノニムは 80 あり、中にはフランス語っぽいものも存在するから昔フランスに移植されたのかも知れない。画像はこの VIVC のサイトから借用させて頂いた。

さてこちらではドルチェットが実際にフランスで栽培されていることを示しているが具体例の表記はない。フランス以外にアメリカやニュージーランド、オーストラリアにも栽培されているとある。Dolcetto USA やDolcetto New Zieland で検索するとヒットするので栽培されているのは間違いないが VIVC の栽培エリアとして登録されているのはイタリアとアルゼンチンである。

フランスで栽培される葡萄のサイト によるとフランス政府が公式登録したのは 2014年とのこと。従って2012年12月の拙ブログでは取り上げていない訳だ。

ドルチェットを使ったフランスワインは探せばあるかも知れないがワイン法の規定にこの葡萄の名前がないことから、造られていたところでヴァン・ド・フランス、昔のヴァン・ド・ターブルしか名乗れない。

近年ヴァン・ド・フランスながら大変高価で取引されているワインが目立つ。珍しい白葡萄のブレンドワイン、希少価値を求める人は世界中どこにでも居るということか。

ドルチェットをブレンドまたは主要葡萄とするイタリアワインは始めに紹介したサイト に載っている。敢えて検証しないのはイタリアワイン法では明確な葡萄品種の限定をしていないからである。

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| 11:35 AM | comments (0) | trackback (x) |

Danlas B




フランス政府公式葡萄目録からそれに載っているワイン用葡萄を取り上げている。本日から頭文字アルファベット「D」に入る。

本日取り上げるのは Danlas 、拙ブログではこちらで一度取り上げた。フランス語では「ドンラ」って発音するらしい。

政府関連サイトのこちらを見ると先だって Dabouki そして Danam もあるが、これらは食用葡萄と分類され Catalogue officiel des variétés de vigne List A1 には掲載されていない。 尚リスト A1 では醸造用と食用と併記している。

画像は VIVC のこちら から拝借した。VIVC ではこの葡萄を食用葡萄として分類している。

この葡萄は Dabouki とシャスラの人工交配種とのことだが現在の VIVC のデータを見るとシャスラは一般のワインに使われるシャスラではなくこちら3年前のデータ と比べると微妙に異なるのが分かる。

以前の親子関係は

Original pedigree   DABOUKI × CHASSELAS BLANC
Prime name of pedigree parent 1   DABOUKI
Prime name of pedigree parent 2   CHASSELAS BLANC

であったが、現在は

Pedigree confirmed by markers   DABOUKI × CHASSELAS
Prime name of pedigree parent 1   DABOUKI
Prime name of pedigree parent 2   CHASSELAS

父親とされる葡萄がシャスラ・ブランからブランの付かないシャスラと変わっている訳でシャスラ・ブランをクリックするとリンク先 が開くが下のシャスラにはリンク先が無い。

しかしながら Réseau Français des Conservatoires de Vigne のサイトでは母親がシャスラ父親がダブキとしている。(詳細から親子関係を見ると表示される)

またこちらでもこの葡萄は食用と分類している。今後まだまだ紆余曲折があるかも知れない。 最近更新されたデータは全て食用葡萄としているのでその確率が高いはず。

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| 03:55 PM | comments (0) | trackback (x) |

第201回英ちゃん冨久鮓で味わう究極の会
毎月一度土曜日の午後7時開催という美食の会。産地に拘り、鮮度に拘り、そして何と云ってもチョビットでは食べた気がしないのでそこそこのボリュームを食べたいという人にはピッタリの食事とワインを楽しむ会。


まずは「鱧子玉締め、軸三つ葉」。季節ものの鱧、その卵を卵とじに。


口取りは中央に日高川龍神小鮎煮、茶豆、鮭とば、トマトとモッツァレッラ、キヌサヤに酢味噌。


本日の特選素材は2キロ超えの大きな茂魚(アコウ)。皮と肝の湯引き、種を外した酸橘、鴨頭葱まで揃うのが一流店の証左。2、3切れだけでは茂魚の良さは判らないのでは? ポン酢で食べる薄造りの茂魚、旨味と食感を満喫!


煮物は蛸の桜煮に振り柚子。


安曇川の鮎、焼き方は見事という他無い。

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| 04:01 PM | comments (0) | trackback (x) |

Autumn Royal N 正式名称Autumn Royal Seedless


オータム・ロイヤル、オータム・ロイヤル・シードレス英語表記の葡萄名だが原産国はアメリカ。

カリフォルニア大学のサイトから画像を拝借。アメリカの葡萄だが、種で云うとヴィティス・ヴィニフェラに属するとのこと。しかしこの葡萄は食用でありワイン用葡萄ではない

フランス政府がフランスで育つ葡萄としてアメリカの葡萄を登録するのは如何なものかと思うが、一粒の重量が8グラムに達するとのことで食べてみたい気がしなくもない。

ワイン用葡萄ではないので詳細はこちら をご覧あれ。

先祖を辿っていくと VIVC から

Pedigree as given by breeder/bibliography   AUTUMN BLACK × FRESNO C74-1
Prime name of pedigree parent 1   AUTUMN BLACK
Prime name of pedigree parent 2   FRESNO C 74- 1

当該葡萄の母親オータム・ブラックはというと

Pedigree confirmed by markers   CALMERIA × BLACK ROSE
Prime name of pedigree parent 1   CALMERIA
Prime name of pedigree parent 2   BLACK ROSE

父親は

Pedigree as given by breeder/bibliography   FRESNO A82-64 × FRESNO P60-179
Prime name of pedigree parent 1   FRESNO A 82- 64
Prime name of pedigree parent 2   FRESNO P 60- 179

先祖を辿っていくとキリがないかも・・・


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